JPH0474402B2 - - Google Patents

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JPH0474402B2
JPH0474402B2 JP58240296A JP24029683A JPH0474402B2 JP H0474402 B2 JPH0474402 B2 JP H0474402B2 JP 58240296 A JP58240296 A JP 58240296A JP 24029683 A JP24029683 A JP 24029683A JP H0474402 B2 JPH0474402 B2 JP H0474402B2
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、超耐熱耐摩耗Al合金に係り、苛酷
な条件下での使用可能なアルミニウム合金および
その合金製造用複合粉末に関するものである。 近年、自動車用エンジンおよび航空機等の材料
は、省エネルギー・高性能化の必要から小型軽量
化、高出力化が図られ、それに伴つてピストン等
に使用される材料は、従来よりも高荷重・高温度
の厳しい条件下での使用に耐えることが要求され
ている。 自動車用ピストンを例にとれば、従来のピスト
ン用Al合金は、AC8BといつたAl−Si系の鋳造材
が用いられている。しかし鋳造法では、20%以上
の高Si量にすることは、偏析や初晶の粗大化の問
題もあつて、上記要求を満たすことは困難であ
る。従つて近年、急冷高Si含有アルミニウム合金
粉を出発原料として用い熱間押出法等によつて無
気孔の均一微細結晶粒の耐熱耐摩耗アルミニウム
合金材料の開発が開始されている。 しかしながら、急冷粉末を用いる場合には、緻
密化のための成形時の加熱による粒成長等の問題
もあり、おのずと製造方法に限界がある。又急冷
粉末中への分散粒子添加は技術的に困難である。
つまり急冷法だけにもとずく分散粒子添加による
強化によつてより一層耐熱耐摩耗性を向上させる
ことは、今まで実現していなかつた。 本発明は係る従来技術の問題点を解決するため
になされたものであり、メカニカルアロイングと
いう新手法によつて、過飽和固溶体・均一微細結
晶粒を有する急冷粉末の長所を保存し(ないし急
冷粉末と同様の効果を混合粉のメカニカルアロイ
ング処理それ自身によつて得)つつ、分散粒子添
加による分散強化効果の重複による二重の効果に
よつて、従来の鋳造材や溶製材ならびに最近開発
途上の急冷粉末による材料よりも優れた耐熱・耐
摩耗性を有するアルミニウム合金およびその合金
製造用複合粉末を提供することを目的とする。 係る目的は、本発明によれば、急冷Al合金粉
99.5〜90容積%と炭素粉(黒鉛粉)0.5〜10容積
%とをメカニカルアロイングして粉末を得、その
粉末を型押・焼結法、ホツトプレス、焼結鍛造、
粉末圧延、熱間静水圧、熱間押出の各種成形処理
を行うことによつて得られる。また急冷アルミニ
ウム合金粉と同様な性質を、それと同組成配合し
た混合粉と炭素粉(黒鉛粉)のメカニカルアロイ
ングによつて得られる。メカニカルアロイング処
理とその後の成形前の加熱中、成形体の熱処理中
に、当初の炭素(黒鉛)は炭化物Al4C3になり、
これが細かく均一に分散して合金の強化に寄与す
る。 以下、本発明のアルミニウム合金およびその合
金製造用複合粉末について説明する。 本発明は、急冷粉末の微細結晶粒等の効果によ
るマトリツクスの強化とメカニカルアロイングに
よる分散粒子(Al4C3)強化の相乗効果によつ
て、耐摩耗性を維持したまま著しく耐熱性を向上
させることができるとの知見に基づきなされたも
のである。 本発明において、メカニカルアロイング処理前
の素材粉として用いるAl−Si系急冷粉あるいは
混合粉においてSi量を重量比5〜30%と限定した
理由は、重量比5%Si以下では、鋳造法で容易に
製造できるししかも耐摩耗性が低いためであり、
重量比30%Siを越えると耐摩耗性は高くなるが粉
末の熱間成形およびその後の塑性加工が困難にな
るためである。 Cuは合金の熱処理による析出強化のために、
Mgは固溶強化のために、目的に応じて添加す
る。室温強度が重要でない場合には、無添加でさ
しつかえない。 後のメカニカルアロイング処理や熱間加工によ
つてAl4C4という炭化物粒子となる炭素粉(黒鉛
粉)の容積比を0.5〜10%と限定した理由は、容
積比0.5%以下では分散強化の効果がなく、容積
比10%以上ではかえつて脆くなり、メカニカルア
ロイング粉末の熱間成形加工および合金の塑性加
工が困難となるためである。 Al−Fe系急冷粉あるいは混合粉においてFe量
を重量比2〜12%と限定した理由は、重量比2%
Fe以下では耐熱耐摩耗の効果が少ないためであ
り、重量比12%Fe以上では、メカニカルアロイ
ング処理後の粉末の熱間加工性および合金の塑性
加工性が悪くなるためである。Co、Ni、Cr、
Mn、Ce、Ti、Zr、Mo等の遷移金属の添加は、
合金特性の一層の向上と粉末の成形加工性の向上
のために添加することが望ましいが、添加しなく
ても差しつかえはない。重量比7%以上添加し
Fe量よりも多量になるような場合でも全く問題
はないけれども、その場合には高価につくので、
重量比7%以下と限定した。 Al−Si−Fe系急冷粉あるいは混合粉と炭素粉
(黒鉛粉)をメカニカルアロイングすることは、
Al−Si系とAl−Fe系の両者の優れた性質を合せ
もたせる効果が得られるという知見にもとずいて
いる。特に組成が重量比10〜14%Si、重量比4〜
6%Feとなるメカニカルアロイング粉は、熱間
加工性に優れ、しかもAl合金の一般的弱点であ
る高熱膨張率を克服する効果があり、超耐熱耐摩
耗という特性に加えて低熱膨張という性質を加味
する。 アルミニウム粉のメカニカルアロイングは、ア
ルミニウム合金組成に依存して、十分に均一にメ
カニカルアロイングする以前に造粒して塊状にな
る場合が生じる。通常、高硬度の急冷粉末の場合
には上記現象は生じにくいが、純アルミニウム粉
や他の純金属粉との混合粉のメカニカルアロイン
グの場合に生じやすい。そのような場合には、
水、油、有機溶剤を適量(容積比0.05〜3%)添
加することによつて造粒を防止し、十分なメカニ
カルアロイングが確保されるようにしなけらばな
らない。添加した水、油、有機溶剤は、熱間加工
前のメカニカルアロイング粉末ないしその成形体
の加熱あるいは脱気処理によつて抜けるか、炭化
物Al4C3として分散する。 実施例 1 ガスアトマイズ法で製造された100メツシユ以
下の急冷アルミニウム合金粉末(組成Al−12Si
−5Fe−4.5Cu−1Mg)と炭化粉(カーボンブラ
ツク)とを、容積比で97:3に混合し、乾式アト
ライターにて5時間処理した。粉末は、メカニカ
ルアロイングによつて造粒粗大化し、平均粒径約
1mmとなり、組織はメカニカルアロイング特有の
波状になつている(第1図参照)。Siの初晶は全
く見られない。粉末のマイクロビツカース硬さ
は、250を越える。 上記粉末をAl製シースに入れ、450℃で2時間
加熱後、押出比10:1で熱間押出成形を行つた。
押出した本合金の諸性質を第1表に示す。1000倍
程度の光学顕微鏡では確認できないほど微細な組
織を有し300℃で30Kg/mm2を超える引張強さを有
している。又低熱膨張係数である。
【表】 実施例 2 第2表記載の各種組成の急冷粉、混合粉と炭素
粉(カーボンブラツク)或は黒鉛粉を乾式のボー
ルミルにて10日間メカニカルアロイング処理し、
その粉末を冷間静水圧プレス4t/cm2で成形後、
450℃で2時間加熱し熱間押出成形加工を行つた。
得られた合金の密度、ロツクウエル硬さ(Bスケ
ール)、室温及び300℃での引張強さを第3表に示
す。いずれも高温での強さに優れており、単なる
急冷粉のみからなる合金よりも、炭素粉(或は黒
鉛粉)とのメカニカルアロイング処理によつて
300℃で10Kg/mm2以上も高い引張強さを有してい
ることが確認できる。
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例1のメカニカルアロイン
グして得られた粉末の400倍拡大の顕微鏡写真を
示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 急冷アルミニウム合金粉または混合粉(純金
    属粉ないし母合金粉末かならる)99.5〜90容積
    %、炭素粉(又は黒鉛粉)0.5〜10容積%および
    以上の合計量に対しさらに潤滑剤として水、油、
    有機溶剤等を0.05〜3容積%添加して混合し、更
    にメカニカルアロイングして上記成分を均一微細
    に分散させたことを特徴とする超耐熱耐摩耗アル
    ミニウム合金製造用複合粉末。 2 急冷アルミニウム合金粉または混合粉が重量
    比でSi5〜30%、Cu5%以下、Mg2%以下、Al残
    部の組成あるいは重量比でFe2〜12%、Co・
    Ni・Cr・Mn・Ce・Ti・Zr・Moよりなる群より
    選ばれた1種又は2種以上を7%以下、Al残部
    の組成よりなることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の超耐熱耐摩耗アルミニウム合金製造
    用複合粉末。 3 急冷アルミニウム合金粉または混合粉が重量
    比でSi5〜15%、Fe2〜12%、Cu5%以下、Mg2%
    以下、Co・Ni・Cr・Mn・Ce・Ti・Zr・Moよ
    りなる群より選ばれた1種又は2種以上を7%以
    下、Al残部よりなることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載の超耐熱耐熱摩耗アルミニウム
    合金製造用複合粉末。 4 特許請求の範囲第1項〜第3項記載の粉末を
    用いて、熱間加工によつて固化され、炭素(又は
    黒鉛)の全量とAlで形成されたAl4C3及びSi、Fe
    等アルミニウム以外の成分がアルミニウムマトリ
    ツクス中に均一微細に分散されており、ロツクウ
    エルBスケール硬度75以上、300℃での引張強さ
    26Kg/mm2以上の超耐熱耐摩耗アルミニウム合金。
JP58240296A 1983-12-19 1983-12-19 超耐熱耐摩耗アルミニウム合金およびその製造用複合粉末 Granted JPS60131944A (ja)

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