JPH0474B2 - - Google Patents
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- JPH0474B2 JPH0474B2 JP59268446A JP26844684A JPH0474B2 JP H0474 B2 JPH0474 B2 JP H0474B2 JP 59268446 A JP59268446 A JP 59268446A JP 26844684 A JP26844684 A JP 26844684A JP H0474 B2 JPH0474 B2 JP H0474B2
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Description
〔発明の目的〕
産業上の利用分野
本発明は下記一般式〔〕で示される1−(2,
3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)−1−プロ
パノン誘導体及びその生理的に許容される塩を提
供するものであり、それらの化合物は中枢性筋弛
緩作用を有するので痙性麻痺、運動器疾患に伴う
有痛性筋痙縮等の治療用医薬として有用である。 (式中Rは水素原子、炭素数1〜6個の直鎖も
しくは分枝状の低級アルキル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基又はシクロペンチルメチル
基を、Aは置換基を有してもよいピロリジノ基、
ピペリジノ基、ヘキサメチレンイミノ基又はヘプ
タメチレンイミノ基を表わす。) 従来の技術 従来、中枢性筋弛緩作用を有するプロピオフエ
ノン誘導体がいくつか知られている。 例えば特公昭40−20390号には2,4′−ジメチ
ル−3−ピペリジノプロピオフエノン(一般名ト
ルペリゾン)が、特公昭55−27914号にはトルペ
リゾンよりも優れた薬理作用を有する化合物とし
て4′−エチル−2−メチル−3−ピペリジノプロ
ピオフエノン(一般名エペリゾン)が開示されて
おり、塩酸トルペリゾン及び塩酸エペリゾンは中
枢性筋弛緩剤として現在市販されている。 薬学雑誌97(5),540−552(1977)には、前記一
般式〔〕においてRが水素原子又はメチル基、
Aがピペリジノ基であり、さらに、ジヒドロベン
ゾフラン環の2位にジメチル基を導入した化合物
の開示があり、そのうちRがメチル基である1−
(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−5−ベ
ンゾフラニル)−2−メチル−3−ピペリジノ−
1−プロパノンが抗レセルピン作用を有し、自発
運動に対する影響を示さない旨記載されており、
これは抗うつ薬として期待されるが筋弛緩作用は
示さないことが示唆される。 発明が解決しようとする問題点 中枢性筋弛緩作用を有するプロピオフエノン誘
導体の中で代表される前述の塩酸トルペリゾン、
塩酸エペリゾンは中枢性筋弛緩剤として市販され
ているが、それらは作用の強さ及び持続性の点で
十分に満足のゆくものではない。 本発明者らはそれらに比べ薬理作用の強さ、持
続性の点でより優れた一般式〔〕の化合物及び
その生理的に許容される塩を見い出し本発明を完
成した。 〔発明の構成〕 問題点を解決するための手段 一般式〔〕の本発明化合物においてRで表わ
される炭素数1〜6個の直鎖もしくは分枝状の低
級アルキル基としてはメチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
sec−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、
n−ペンチル基、n−ヘキシル基等が挙げられ
る。一般式〔〕においてAはピロリジノ基、ピ
ペリジノ基、ヘキサメチレンイミノ基又はヘプタ
メチレンイミノ基であり、これらは任意の位置に
水酸基、低級アルキル基、フエニル基、フエニル
低級アルキル基、カルボキシル基、低級アルコキ
シカルボニル基等によつて置換されていてもよ
い。ここで“低級アルキル”、“低級アルコキシ”
とは前記と同義を表わす。 一般式〔〕の本発明化合物はRが水素原子以
外の時2位の炭素原子が不斉炭素であるから
(+)−体、(−)−体の光学異性体が存在する。 一般式〔〕の本発明化合物の生理的に許容さ
れる塩としては塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸
塩等の無機酸塩及び酢酸塩、クエン酸塩、コハク
酸塩、マレイン酸塩、フマール酸塩、酒石酸塩、
乳酸塩等の有機酸塩が挙げられる。 本発明化合物は次の反応式によつて製造でき
る。 (各式中R及びAは前記と同じ意味を有し、X
はハロゲン原子を表わす。) 2,3−ジヒドロベンゾフラン〔〕と脂肪酸
ハロゲン化物〔〕を等モル以上の塩化第二錫
(無水)の存在下、−75〜100℃で10分〜6時間フ
リーデルクラフト(Friedel−Crafts)反応を行
なつてケトン化合物〔〕を得る。触媒は塩化第
二錫の代りに塩化アルミニウム、塩化第二鉄、四
塩化チタンなどが使用できる。脂肪酸ハロゲン化
物〔〕の代りに脂肪酸無水物を用いてもよい。
反応溶媒としてクロロホルム、四塩化炭素、塩化
メチレン、二硫化炭素、ニトロベンゼンなどを使
用する。 次いで、生成したケトン化合物〔〕を環状ア
ミン〔〕の酸塩とパラホルムアルデヒドの存在
下でマンニツヒ(Mannich)反応を行なつて目
的化合物〔〕を環状アミンの酸塩と同じ酸塩と
して得る。反応を促進させるため濃塩酸、濃硫酸
などの酸を少量添加すると良い。反応温度は10〜
150℃であり、反応時間は5分〜20時間である。
反応溶媒はメタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、sec−ブタ
ノール、tert−ブタノール、アミルアルコール、
ベンゼン、トルエン、キシレンなどを単独又は混
合して使用する。 斯くして得られた反応液を水と層分離し、しか
も目的化合物を溶解し得る有機溶媒好ましくはク
ロロホルム中へ注ぎ飽和食塩水で適宜洗浄する。
目的化合物を含有する有機溶媒層を分取し、無水
硫酸ナトリウムで脱水乾燥後溶媒を留去し、得ら
れた残渣を再結晶又はカラムクロマトグラフイー
により精製して1−(2,3−ジヒドロ−5−ベ
ンゾフラニル)−1−プロパノン化合物〔〕の
酸塩を得る。また、得られた反応液を冷却し、反
応液中にイソプロピルエーテル、アセトン、エチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン等の反応生成物
を溶解しにくい有機溶媒を加えて結晶を析出さ
せ、取後再結晶してもよい。 こうして得られた目的化合物〔〕の酸塩は通
常の脱酸剤で処理して塩基化合物に変換され、さ
らにこれを適当な酸で処理することにより所望の
酸塩が得られる。 本発明化合物の光学分割は、光学活性N−アセ
チル−α−フエニルグリシンを作用させて生成す
る2種のジアステレオアイソマーを溶媒に対する
溶解度の差を利用する分別結晶法で行なう。 本発明化合物〔〕の(±)−体を(−)−N−
アセチル−D−α−フエニルグリシンと作用させ
ると(+)−〔〕・(−)−N−アセチル−D−α
−フエニルグリシン塩と(−)−〔〕・(−)−N
−アセチル−D−α−フエニルグリシン塩が生成
する。これらをアセトン−イソプロピルエーテ
ル、アセトン−エチルエーテルなどの混合溶媒又
は酢酸エチルなどにより結晶化及び/又は再結晶
して難溶性の(+)−〔〕・(−)−N−アセチル
−D−α−フエニルグリシン塩を分割精製するこ
とができる。得られた塩をアルカリ水溶液中で遊
離体とし、これをベンゼン、エチルエーテル、酢
酸エチル、クロロホルムなどで抽出することによ
り本発明化合物〔〕の(+)−体が得られ、所
望によりこれを酸塩とすることができる。 つづいて、易溶性の(−)−〔〕・(−)−N−
アセチル−D−α−フエニルグリシン塩が多量に
含まれている(+)−〔〕・(−)−N−アセチル
−D−α−フエニルグリシン塩の結晶化及び/又
は再結晶母液を減圧濃縮する。得られた残渣をア
ルカリ水溶液で遊離体とし、これをベンゼン、エ
チルエーテル、酢酸エチル、クロロホルムなどの
有機溶媒で抽出することにより〔〕の(−)−
体を多量に含む遊離体を得る。得られた遊離体を
アセトン、エタノールなどの有機溶媒に溶解し、
これに(+)−N−アセチル−L−α−フエニル
グリシンを加えると難溶性の(−)−〔〕・(+)
−N−アセチル−L−α−フエニルグリシン塩を
多く含む塩を得られる。これをアセトン−イソプ
ロピルエーテル、アセトン−エチルエーテルなど
の混合溶媒又は酢酸エチルなどの溶媒から結晶化
及び/又は再結晶して難溶性の(−)−〔〕・
(+)−N−アセチル−L−α−フエニルグリシン
塩を分割精製することができる。得られた塩を前
記の(+)−体の場合と同様の操作を行なつて本
発明化合物〔〕の(−)−体が得られ、所望に
よりこれを酸塩とすることができる。 また、(±)−体を(−)−N−アセチル−L−
α−フエニルグリシンと作用させて、前記と同様
の操作を順次行なつて(−)−体を、つづいて
(+)−体を分割精製してもよい。 なお、(+)−〔〕・(−)−N−アセチル−D−
α−フエニルグリシン塩、(−)−〔〕・(+)−N
−アセチル−L−α−フエニルグリシン塩、(+)
−〔〕・(+)−N−アセチル−L−α−フエニル
グリシン塩及び(−)−〔〕・(−)−N−アセチ
ル−D−α−フエニルグリシン塩のジアステレオ
アイソマーも新規化合物である。 本発明化合物〔〕又はその生理的に許容され
る塩の治療患者への投与量は年齢、病気の症状及
び連続投与、間歇投与によつて異なるが通常成人
の場合1回1〜50mgであり、1日の許容量は300
mg以下が望ましい。 本発明化合物〔〕又はその生理的に許容され
る塩は一般に用いられる製剤用添加剤を用いて一
般の方法により錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒
剤、注射剤、シロツプ剤、懸濁剤、乳剤、坐剤な
どの製剤にすることができる。製剤用添加剤とし
てはセルロース、乳糖、蔗糖、マンニツト、ソル
ビツト、でんぷん類(じやがいも、とうもろこ
し、米、麦など)、ゼラチン、アラビアゴム、ト
ラガカントゴム、ポリビニルピロリドン、カルボ
キシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカ
ルシウム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、
ステアリン酸カルシウム、ポリエチレングリコー
ル、ポリソルベート、グリセリン、カカオ脂、マ
クロゴールなどを剤型に従つて適宜使用する。 作 用 本発明化合物〔〕及びその生理的に許容され
る塩が中枢性筋弛緩作用を有することを抗ニコチ
ン作用、抗トレモリン作用、筋弛緩作用及び固縮
緩解作用の動物実験によつて確かめた。 試験に用いた本発明の代表的化合物は次の通り
である。
3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)−1−プロ
パノン誘導体及びその生理的に許容される塩を提
供するものであり、それらの化合物は中枢性筋弛
緩作用を有するので痙性麻痺、運動器疾患に伴う
有痛性筋痙縮等の治療用医薬として有用である。 (式中Rは水素原子、炭素数1〜6個の直鎖も
しくは分枝状の低級アルキル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基又はシクロペンチルメチル
基を、Aは置換基を有してもよいピロリジノ基、
ピペリジノ基、ヘキサメチレンイミノ基又はヘプ
タメチレンイミノ基を表わす。) 従来の技術 従来、中枢性筋弛緩作用を有するプロピオフエ
ノン誘導体がいくつか知られている。 例えば特公昭40−20390号には2,4′−ジメチ
ル−3−ピペリジノプロピオフエノン(一般名ト
ルペリゾン)が、特公昭55−27914号にはトルペ
リゾンよりも優れた薬理作用を有する化合物とし
て4′−エチル−2−メチル−3−ピペリジノプロ
ピオフエノン(一般名エペリゾン)が開示されて
おり、塩酸トルペリゾン及び塩酸エペリゾンは中
枢性筋弛緩剤として現在市販されている。 薬学雑誌97(5),540−552(1977)には、前記一
般式〔〕においてRが水素原子又はメチル基、
Aがピペリジノ基であり、さらに、ジヒドロベン
ゾフラン環の2位にジメチル基を導入した化合物
の開示があり、そのうちRがメチル基である1−
(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−5−ベ
ンゾフラニル)−2−メチル−3−ピペリジノ−
1−プロパノンが抗レセルピン作用を有し、自発
運動に対する影響を示さない旨記載されており、
これは抗うつ薬として期待されるが筋弛緩作用は
示さないことが示唆される。 発明が解決しようとする問題点 中枢性筋弛緩作用を有するプロピオフエノン誘
導体の中で代表される前述の塩酸トルペリゾン、
塩酸エペリゾンは中枢性筋弛緩剤として市販され
ているが、それらは作用の強さ及び持続性の点で
十分に満足のゆくものではない。 本発明者らはそれらに比べ薬理作用の強さ、持
続性の点でより優れた一般式〔〕の化合物及び
その生理的に許容される塩を見い出し本発明を完
成した。 〔発明の構成〕 問題点を解決するための手段 一般式〔〕の本発明化合物においてRで表わ
される炭素数1〜6個の直鎖もしくは分枝状の低
級アルキル基としてはメチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
sec−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、
n−ペンチル基、n−ヘキシル基等が挙げられ
る。一般式〔〕においてAはピロリジノ基、ピ
ペリジノ基、ヘキサメチレンイミノ基又はヘプタ
メチレンイミノ基であり、これらは任意の位置に
水酸基、低級アルキル基、フエニル基、フエニル
低級アルキル基、カルボキシル基、低級アルコキ
シカルボニル基等によつて置換されていてもよ
い。ここで“低級アルキル”、“低級アルコキシ”
とは前記と同義を表わす。 一般式〔〕の本発明化合物はRが水素原子以
外の時2位の炭素原子が不斉炭素であるから
(+)−体、(−)−体の光学異性体が存在する。 一般式〔〕の本発明化合物の生理的に許容さ
れる塩としては塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸
塩等の無機酸塩及び酢酸塩、クエン酸塩、コハク
酸塩、マレイン酸塩、フマール酸塩、酒石酸塩、
乳酸塩等の有機酸塩が挙げられる。 本発明化合物は次の反応式によつて製造でき
る。 (各式中R及びAは前記と同じ意味を有し、X
はハロゲン原子を表わす。) 2,3−ジヒドロベンゾフラン〔〕と脂肪酸
ハロゲン化物〔〕を等モル以上の塩化第二錫
(無水)の存在下、−75〜100℃で10分〜6時間フ
リーデルクラフト(Friedel−Crafts)反応を行
なつてケトン化合物〔〕を得る。触媒は塩化第
二錫の代りに塩化アルミニウム、塩化第二鉄、四
塩化チタンなどが使用できる。脂肪酸ハロゲン化
物〔〕の代りに脂肪酸無水物を用いてもよい。
反応溶媒としてクロロホルム、四塩化炭素、塩化
メチレン、二硫化炭素、ニトロベンゼンなどを使
用する。 次いで、生成したケトン化合物〔〕を環状ア
ミン〔〕の酸塩とパラホルムアルデヒドの存在
下でマンニツヒ(Mannich)反応を行なつて目
的化合物〔〕を環状アミンの酸塩と同じ酸塩と
して得る。反応を促進させるため濃塩酸、濃硫酸
などの酸を少量添加すると良い。反応温度は10〜
150℃であり、反応時間は5分〜20時間である。
反応溶媒はメタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、sec−ブタ
ノール、tert−ブタノール、アミルアルコール、
ベンゼン、トルエン、キシレンなどを単独又は混
合して使用する。 斯くして得られた反応液を水と層分離し、しか
も目的化合物を溶解し得る有機溶媒好ましくはク
ロロホルム中へ注ぎ飽和食塩水で適宜洗浄する。
目的化合物を含有する有機溶媒層を分取し、無水
硫酸ナトリウムで脱水乾燥後溶媒を留去し、得ら
れた残渣を再結晶又はカラムクロマトグラフイー
により精製して1−(2,3−ジヒドロ−5−ベ
ンゾフラニル)−1−プロパノン化合物〔〕の
酸塩を得る。また、得られた反応液を冷却し、反
応液中にイソプロピルエーテル、アセトン、エチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン等の反応生成物
を溶解しにくい有機溶媒を加えて結晶を析出さ
せ、取後再結晶してもよい。 こうして得られた目的化合物〔〕の酸塩は通
常の脱酸剤で処理して塩基化合物に変換され、さ
らにこれを適当な酸で処理することにより所望の
酸塩が得られる。 本発明化合物の光学分割は、光学活性N−アセ
チル−α−フエニルグリシンを作用させて生成す
る2種のジアステレオアイソマーを溶媒に対する
溶解度の差を利用する分別結晶法で行なう。 本発明化合物〔〕の(±)−体を(−)−N−
アセチル−D−α−フエニルグリシンと作用させ
ると(+)−〔〕・(−)−N−アセチル−D−α
−フエニルグリシン塩と(−)−〔〕・(−)−N
−アセチル−D−α−フエニルグリシン塩が生成
する。これらをアセトン−イソプロピルエーテ
ル、アセトン−エチルエーテルなどの混合溶媒又
は酢酸エチルなどにより結晶化及び/又は再結晶
して難溶性の(+)−〔〕・(−)−N−アセチル
−D−α−フエニルグリシン塩を分割精製するこ
とができる。得られた塩をアルカリ水溶液中で遊
離体とし、これをベンゼン、エチルエーテル、酢
酸エチル、クロロホルムなどで抽出することによ
り本発明化合物〔〕の(+)−体が得られ、所
望によりこれを酸塩とすることができる。 つづいて、易溶性の(−)−〔〕・(−)−N−
アセチル−D−α−フエニルグリシン塩が多量に
含まれている(+)−〔〕・(−)−N−アセチル
−D−α−フエニルグリシン塩の結晶化及び/又
は再結晶母液を減圧濃縮する。得られた残渣をア
ルカリ水溶液で遊離体とし、これをベンゼン、エ
チルエーテル、酢酸エチル、クロロホルムなどの
有機溶媒で抽出することにより〔〕の(−)−
体を多量に含む遊離体を得る。得られた遊離体を
アセトン、エタノールなどの有機溶媒に溶解し、
これに(+)−N−アセチル−L−α−フエニル
グリシンを加えると難溶性の(−)−〔〕・(+)
−N−アセチル−L−α−フエニルグリシン塩を
多く含む塩を得られる。これをアセトン−イソプ
ロピルエーテル、アセトン−エチルエーテルなど
の混合溶媒又は酢酸エチルなどの溶媒から結晶化
及び/又は再結晶して難溶性の(−)−〔〕・
(+)−N−アセチル−L−α−フエニルグリシン
塩を分割精製することができる。得られた塩を前
記の(+)−体の場合と同様の操作を行なつて本
発明化合物〔〕の(−)−体が得られ、所望に
よりこれを酸塩とすることができる。 また、(±)−体を(−)−N−アセチル−L−
α−フエニルグリシンと作用させて、前記と同様
の操作を順次行なつて(−)−体を、つづいて
(+)−体を分割精製してもよい。 なお、(+)−〔〕・(−)−N−アセチル−D−
α−フエニルグリシン塩、(−)−〔〕・(+)−N
−アセチル−L−α−フエニルグリシン塩、(+)
−〔〕・(+)−N−アセチル−L−α−フエニル
グリシン塩及び(−)−〔〕・(−)−N−アセチ
ル−D−α−フエニルグリシン塩のジアステレオ
アイソマーも新規化合物である。 本発明化合物〔〕又はその生理的に許容され
る塩の治療患者への投与量は年齢、病気の症状及
び連続投与、間歇投与によつて異なるが通常成人
の場合1回1〜50mgであり、1日の許容量は300
mg以下が望ましい。 本発明化合物〔〕又はその生理的に許容され
る塩は一般に用いられる製剤用添加剤を用いて一
般の方法により錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒
剤、注射剤、シロツプ剤、懸濁剤、乳剤、坐剤な
どの製剤にすることができる。製剤用添加剤とし
てはセルロース、乳糖、蔗糖、マンニツト、ソル
ビツト、でんぷん類(じやがいも、とうもろこ
し、米、麦など)、ゼラチン、アラビアゴム、ト
ラガカントゴム、ポリビニルピロリドン、カルボ
キシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカ
ルシウム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、
ステアリン酸カルシウム、ポリエチレングリコー
ル、ポリソルベート、グリセリン、カカオ脂、マ
クロゴールなどを剤型に従つて適宜使用する。 作 用 本発明化合物〔〕及びその生理的に許容され
る塩が中枢性筋弛緩作用を有することを抗ニコチ
ン作用、抗トレモリン作用、筋弛緩作用及び固縮
緩解作用の動物実験によつて確かめた。 試験に用いた本発明の代表的化合物は次の通り
である。
【表】
【表】
【表】
比較対照化合物として塩酸トルペリゾン及び塩
酸エペリゾンを用いた。 (イ) 抗ニコチン作用 体重29〜33gのddY系雄性マウスを1群12匹使
用した。試験化合物を蒸留水に溶解し200mg/Kg
を経口投与し、1時間後にニコチン2mg/Kgを静
脈内投与し、以後1時間にわたつて痙攣致死を観
察した。 致死抑制率=生存した動物数/使用した動物数×100
酸エペリゾンを用いた。 (イ) 抗ニコチン作用 体重29〜33gのddY系雄性マウスを1群12匹使
用した。試験化合物を蒸留水に溶解し200mg/Kg
を経口投与し、1時間後にニコチン2mg/Kgを静
脈内投与し、以後1時間にわたつて痙攣致死を観
察した。 致死抑制率=生存した動物数/使用した動物数×100
【表】
(ロ) 抗トレモリン作用
体重28〜32gのddY系雄性マウスを1群10匹使
用した。試験化合物を蒸留水に溶解し、50mg/Kg
を経口投与し、30分後に塩酸トレモリン20mg/Kg
を皮下投与した。以後30分及び60分経過時点にお
ける振戦発生の有無を観察した。 振戦抑制率=振戦発生のなかつた動物数/使用した動
物数×100
用した。試験化合物を蒸留水に溶解し、50mg/Kg
を経口投与し、30分後に塩酸トレモリン20mg/Kg
を皮下投与した。以後30分及び60分経過時点にお
ける振戦発生の有無を観察した。 振戦抑制率=振戦発生のなかつた動物数/使用した動
物数×100
【表】
【表】
(ハ) 筋弛緩作用
体重33〜37gのddY系雄性マウスを1群10匹使
用した。試験化合物を生理食塩水に溶解し、75
mg/Kgを腹腔内投与した。筋弛緩作用の評価は高
さ20cmの水平な針金(直径2mm)に前肢を懸垂さ
せ後肢を引き上げる反応(traction test)につい
てCourvoisierらの方法(“Psychotropic
Drugs,”ed.by Garattini,S.and Ghetti,V.,
Elsevier Pub.Co.,Amsterdam,1957,P.373)
に準じて行なつた。 薬物投与15分後にマウスの前肢を針金に掛け、
5秒以内に後肢が針金に掛からないとき筋弛緩作
用ありと判定した。なお、マウスは予備試験でそ
の前肢を針金に掛けさせ、5秒以内に後肢を針金
に掛けることのできるものを選び本試験に供し
た。 筋弛緩率=弛緩を示した動物数/使用した動物数×10
0
用した。試験化合物を生理食塩水に溶解し、75
mg/Kgを腹腔内投与した。筋弛緩作用の評価は高
さ20cmの水平な針金(直径2mm)に前肢を懸垂さ
せ後肢を引き上げる反応(traction test)につい
てCourvoisierらの方法(“Psychotropic
Drugs,”ed.by Garattini,S.and Ghetti,V.,
Elsevier Pub.Co.,Amsterdam,1957,P.373)
に準じて行なつた。 薬物投与15分後にマウスの前肢を針金に掛け、
5秒以内に後肢が針金に掛からないとき筋弛緩作
用ありと判定した。なお、マウスは予備試験でそ
の前肢を針金に掛けさせ、5秒以内に後肢を針金
に掛けることのできるものを選び本試験に供し
た。 筋弛緩率=弛緩を示した動物数/使用した動物数×10
0
【表】
(ニ) 上丘−下丘間切断除脳固縮に対する作用
体重300〜400gのウイスター系雄性ラツトを使
用した。試験化合物は生理食塩水に溶解し、10
mg/Kg、20mg/Kgを静脈内投与した。 固縮標本は福田らの方法〔The Japanese
Journal of Pharmacology 22,457(1972)〕に
従つて作成した。 ラツトをエーテル麻酔下で腹位に固定した後、
頭部を切開し、後頭部を中心に頭蓋骨を取り除き
脳実質を露出させた。次いで、小脳表面の硬膜を
切開しスパーテルを用いて中脳の上丘−下丘間切
断を行なつた。手術後2時間以上経過した後にラ
ツトを固定台に背位に乗せ、四肢の抗重力筋に出
現する固縮を指標として試験化合物の効果を検討
した。 結果:A,B,C等の各試験化合物は10mg/Kg
投与では軽度に、20mg/Kg投与ではさらに確実に
前肢及び後肢の固縮を緩解した。 (ホ) 急性毒性 体重25〜29gのddY系雄性マウスを各群5匹使
用した。試験化合物は蒸留水に溶解し各用量を経
口投与した。投与後7日間観察し、50%致死量
(LD50値)をBehrens−K〓rber法で求めた。
用した。試験化合物は生理食塩水に溶解し、10
mg/Kg、20mg/Kgを静脈内投与した。 固縮標本は福田らの方法〔The Japanese
Journal of Pharmacology 22,457(1972)〕に
従つて作成した。 ラツトをエーテル麻酔下で腹位に固定した後、
頭部を切開し、後頭部を中心に頭蓋骨を取り除き
脳実質を露出させた。次いで、小脳表面の硬膜を
切開しスパーテルを用いて中脳の上丘−下丘間切
断を行なつた。手術後2時間以上経過した後にラ
ツトを固定台に背位に乗せ、四肢の抗重力筋に出
現する固縮を指標として試験化合物の効果を検討
した。 結果:A,B,C等の各試験化合物は10mg/Kg
投与では軽度に、20mg/Kg投与ではさらに確実に
前肢及び後肢の固縮を緩解した。 (ホ) 急性毒性 体重25〜29gのddY系雄性マウスを各群5匹使
用した。試験化合物は蒸留水に溶解し各用量を経
口投与した。投与後7日間観察し、50%致死量
(LD50値)をBehrens−K〓rber法で求めた。
【表】
次に、本発明化合物の製剤について具体的な実
施例をもつて説明するが本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。 錠 剤 化合物A ……100g 結晶セルロース ……150g とうもろこしでんぷん ……142g 乳糖 ……300g カルボキシメチルセルロースカルシウム……5gステアリン酸マグネシウム ……3g 計 700g 上記の各成分を一般的な混合機で十分に混和
し、そのまま又は細粒状あるいは顆粒状としたの
ち圧縮成型して錠剤5000錠を調整する。1錠の重
量は140mgであり含有する活性成分化合物Aの量
は20mgである。成型された裸錠は必要に応じて常
法に従つて糖衣錠あるいはフイルムコーテイング
錠にする。 カプセル剤 化合物B ……50g 粉末乳糖 ……146g タルク ……4g 計 200g 上記各成分を十分混合し、カプセル充填機を用
いてカプセル1000個に充填する。1カプセル200
mg中に活性成分化合物Bを50mg含有するカプセル
が製造できる。 注射剤 化合物Cを注射用蒸留水1000mlに溶解し、分注
機でアンプル1000本に充填し、活性成分化合物C
を10mg含有する内液量1mlのアンプルを製造す
る。また、この濃度の水溶液を所望の容量のバイ
アル瓶に充填してもよい。 次に、本発明化合物〔〕及びその酸塩の製造
法を具体的な実施例をもつて説明する。 製造中間体であるケトン化合物〔〕は以下の
参考例によつて製造した。 参考例 1 5−プロピオニル−2,3−ジヒドロベンゾフ
ラン 2,3−ジヒドロベンゾフラン18.4g及びプロ
ピオニルクロライド15.3gを塩化メチレン120ml
に溶解し、10℃以下で塩化第二錫(無水)50.0g
を30分間を要して滴下した。滴下終了後さらに10
分間攪拌したのち反応液を濃塩酸100ml−氷塊200
gの中へ注ぎよく攪拌した。塩化メチレン層を分
取し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去して得られた残渣をヘキサンで再
結晶して白色結晶の5−プロピオニル−2,3−
ジヒドロベンゾフラン20.5g(76%)を得た。 融点60.0〜61.0℃ NMR(CDCl3)δ,ppm:1.18(3H,t),2.88
(2H,q),3.15(2H,t),4.58(2H,
t),6.69(1H,d),7.58−7.88(2H,m) 参考例 2〜12 2,3−ジヒドロベンゾフランと目的のケトン
化合物〔〕に対応する脂肪酸ハロゲン化物
〔〕を適宜選択し参考例1の方法に準拠して表
5のケトン化合物を得た。
施例をもつて説明するが本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。 錠 剤 化合物A ……100g 結晶セルロース ……150g とうもろこしでんぷん ……142g 乳糖 ……300g カルボキシメチルセルロースカルシウム……5gステアリン酸マグネシウム ……3g 計 700g 上記の各成分を一般的な混合機で十分に混和
し、そのまま又は細粒状あるいは顆粒状としたの
ち圧縮成型して錠剤5000錠を調整する。1錠の重
量は140mgであり含有する活性成分化合物Aの量
は20mgである。成型された裸錠は必要に応じて常
法に従つて糖衣錠あるいはフイルムコーテイング
錠にする。 カプセル剤 化合物B ……50g 粉末乳糖 ……146g タルク ……4g 計 200g 上記各成分を十分混合し、カプセル充填機を用
いてカプセル1000個に充填する。1カプセル200
mg中に活性成分化合物Bを50mg含有するカプセル
が製造できる。 注射剤 化合物Cを注射用蒸留水1000mlに溶解し、分注
機でアンプル1000本に充填し、活性成分化合物C
を10mg含有する内液量1mlのアンプルを製造す
る。また、この濃度の水溶液を所望の容量のバイ
アル瓶に充填してもよい。 次に、本発明化合物〔〕及びその酸塩の製造
法を具体的な実施例をもつて説明する。 製造中間体であるケトン化合物〔〕は以下の
参考例によつて製造した。 参考例 1 5−プロピオニル−2,3−ジヒドロベンゾフ
ラン 2,3−ジヒドロベンゾフラン18.4g及びプロ
ピオニルクロライド15.3gを塩化メチレン120ml
に溶解し、10℃以下で塩化第二錫(無水)50.0g
を30分間を要して滴下した。滴下終了後さらに10
分間攪拌したのち反応液を濃塩酸100ml−氷塊200
gの中へ注ぎよく攪拌した。塩化メチレン層を分
取し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去して得られた残渣をヘキサンで再
結晶して白色結晶の5−プロピオニル−2,3−
ジヒドロベンゾフラン20.5g(76%)を得た。 融点60.0〜61.0℃ NMR(CDCl3)δ,ppm:1.18(3H,t),2.88
(2H,q),3.15(2H,t),4.58(2H,
t),6.69(1H,d),7.58−7.88(2H,m) 参考例 2〜12 2,3−ジヒドロベンゾフランと目的のケトン
化合物〔〕に対応する脂肪酸ハロゲン化物
〔〕を適宜選択し参考例1の方法に準拠して表
5のケトン化合物を得た。
【表】
【表】
実施例 1
1−(2,3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)
−2−メチル−3−ピペリジノ−1−プロパノ
ン塩酸塩 参考例1で生成した5−プロピオニル−2,3
−ジヒドロベンゾフラン4.0g、パラホルムアル
デヒド0.91g、プペリジン塩酸塩3.33gをイソプ
ロパノール3ml中に加え2時間加熱還流した。放
冷後、反応液にクロロホルム50mlを加え、飽和食
塩水40mlで3回洗浄した。クロロホルム層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去して
得られた残渣をエタノールで再結晶して白色結晶
の1−(2,3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)
−2−メチル−3−ピペリジノ−1−プロパノン
塩酸塩を5.83g(83%)得た。 融点 193.0〜194.0℃(分解) IR(KBr)cm-1:2960,2810〜2200,1670,
1605,1590,1250 NMR(CDCl3)δppm:0.93〜4.93(13H,m),
1.28(3H,d),3.27(2H,t),4.68(2H,
t),6.81(1H,d),7.77〜8.10(2H,
m),12.03(1H,broad) 元素分析値(C17H23NO2・HClとして) C H N 理論値% 65.90 7.81 4.52 実験値% 65.79 7.84 4.32 実施例 2 1−(2,3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)
−2−メチル−3−ピペリジノ−1−プロパノ
ン 実施例1で得た1−(2,3−ジヒドロ−5−
ベンゾフラニル)−2−メチル−3−ピペリジノ
−1−プロパノン塩酸塩6.0gを水75mlに溶解し、
20%水酸化ナトリウム水溶液10mlを加えてアルカ
リ性とした。析出した油状物をエチルエーテルで
抽出し、それを飽和食塩水で3回洗浄した。エー
テル層を分取し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
溶媒を減圧下留去した。得られた油状物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイー〔ワコーゲルC−
200(和光純薬製)、溶離液はクロロホルム:エタ
ノール(20:1)〕で精製し、1−(2,3−ジヒ
ドロ−5−ベンゾフラニル)−2−メチル−3−
ピペリジノ−1−プロパノンを油状物として4.77
g(90%)得た。 IR(Neat)cm-1:2970,2940,2860,2800,
1670,1600,1585,1240 NMR(CDCl3)δppm:0.97〜1.77(6H,m),
1.18(3H,d),2.13〜3.90(7H,m),3.22
(2H,t),4.63(2H,t),6.75(1H,
d),7.67〜7.97(2H,m) 実施例 3 1−(2,3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)
−2−メチル−3−ピペリジノ−1−プロパノ
ン硝酸塩 実施例2で得た1−(2,3−ジヒドロ−5−
ベンゾフラニル)−2−メチル−3−ピペリジノ
−1−プロパノン2.0gをメタノール30mlに溶解
し、30%硝酸を加えて酸性とした。次いで、溶媒
を減圧下留去して得られた残渣にエチルエーテル
を加えてよく攪拌した。析出した結晶を取し、
エタノールから再結晶して1−(2,3−ジヒド
ロ−5−ベンゾフラニル)−2−メチル−3−ピ
ペリジノ−1−プロパノン硝酸塩を1.82g(74
%)得た。融点175.5〜177.0℃(分解) IR(KBr)cm-1:2960,2870,2850〜2200,
1670,1600,1585,1330,1245 NMR(CDCl3)δppm:1.08〜4.37(13H,m),
1.24(3H,d),3.27(2H,t),4.68(2H,
t),6.83(1H,d),7.73〜8.03(2H,
m),10.97(1H,broad) 元素分析値(C17H23HNO3として) C H N 理論値% 60.70 7.19 8.33 実験値% 60.62 7.21 8.45 実施例 4 1−(2,3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)
−2−メチル−3−ピペリジノ−1−プロパノ
ンコハク酸塩 実施例2で得た1−(2,3−ジヒドロ−5−
ベンゾフラニル)−2−メチル−3−ピペリジノ
−1−プロパノン2.0gをメタノール30mlに溶解
し、これにコハク酸0.86gを溶解したメタノール
40mlを加えた。よく攪拌した後、溶媒を減圧下留
去し、得られた残渣にエチルエーテルを加えよく
攪拌すると結晶化した。これを取し、アセトン
から再結晶して1−(2,3−ジヒドロ−5−ベ
ンゾフラニル)−2−メチル−3−ピペリジノ−
1−プロパノンコハク酸塩を2.15g(75%)を得
た。 融点 110.5〜111.5℃ IR(KBr)cm-1:2980,2950,2870,2800〜
2200,1730,1675,1600,1585,1555,
1260 NMR(CDCl3)δppm:0.97〜2.10(6H,m),
1.20(3H,d),2.48(4H,s),2.67〜4.33
(7H,m),3.27(2H,t),4.63(2H,
t),6.84(1H,d),7.73〜8.03(2H,
m),13.62(2H,s) 元素分析値〔C17H23NO2・(−CH2COOH)2と
して〕 C H N 理論値% 64.43 7.47 3.58 実験値% 64.39 7.28 3.50 実施例 5 1−(2,3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)
−2−エチル−3−ピペリジノ−1−プロパノ
ン塩酸塩 参考例3で得た5−ブチリル−2,3−ジヒド
ロベンゾフラン3.0g、パラホルムアルデヒド
0.63g及びピペリジン1.62gをイソプロパノール
2ml中に加えた後、攪拌しながら濃塩酸1.7mlを
加え3時間加熱還流した。放冷後、反応液にクロ
ロホルム40mlを加え、飽和食塩水30mlで3回洗浄
した。クロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を減圧下留去して得られた残渣をテト
ラヒドロフランで再結晶して白色結晶の1−(2,
3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)−2−エチ
ル−3−ピペリジノ−1−プロパノン塩酸塩を
4.14g(81%)得た。 融点 181.0〜182.0℃ IR(KBr)cm-1:2930,2860,2800〜2100,
1675,1605,1250 NMR(CDCl3)δppm:0.93(3H,t),1.18〜
4.98(15H,m),3.28(2H,t),4.68(2H,
t),6.82(1H,d),7.78〜8.18(2H,
m),11.95(1H,broad) 元素分析値(C18H25NO2・HClとして) C H N 理論値% 66.76 8.09 4.33 実験値% 67.82 8.19 4.38 実施例 6〜42 参考例1〜12で合成したケトン化合物とピペリ
ジン塩酸塩、ピロリジン塩酸塩、ヘキサメチレン
イミン塩酸塩、ヘプタメチレンイミン塩酸塩、4
−メチルピペリジン塩酸塩、2−メチルピペリジ
ン塩酸塩、3−メチルピペリジン塩酸塩、3,5
−ジメチルピペリジン塩酸塩、4−フエニルピペ
リジン塩酸塩、4−ベンジルピペリジン塩酸塩、
4−エトキシカルボニルピペリジン塩酸塩又は4
−ヒドロキシピペリジン塩酸塩を目的とする化合
物に適応するよう随意選択した以外は実施例1と
同様の操作によつて製造した。得られた化合物及
びそれらの物性を表6に示した。
−2−メチル−3−ピペリジノ−1−プロパノ
ン塩酸塩 参考例1で生成した5−プロピオニル−2,3
−ジヒドロベンゾフラン4.0g、パラホルムアル
デヒド0.91g、プペリジン塩酸塩3.33gをイソプ
ロパノール3ml中に加え2時間加熱還流した。放
冷後、反応液にクロロホルム50mlを加え、飽和食
塩水40mlで3回洗浄した。クロロホルム層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去して
得られた残渣をエタノールで再結晶して白色結晶
の1−(2,3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)
−2−メチル−3−ピペリジノ−1−プロパノン
塩酸塩を5.83g(83%)得た。 融点 193.0〜194.0℃(分解) IR(KBr)cm-1:2960,2810〜2200,1670,
1605,1590,1250 NMR(CDCl3)δppm:0.93〜4.93(13H,m),
1.28(3H,d),3.27(2H,t),4.68(2H,
t),6.81(1H,d),7.77〜8.10(2H,
m),12.03(1H,broad) 元素分析値(C17H23NO2・HClとして) C H N 理論値% 65.90 7.81 4.52 実験値% 65.79 7.84 4.32 実施例 2 1−(2,3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)
−2−メチル−3−ピペリジノ−1−プロパノ
ン 実施例1で得た1−(2,3−ジヒドロ−5−
ベンゾフラニル)−2−メチル−3−ピペリジノ
−1−プロパノン塩酸塩6.0gを水75mlに溶解し、
20%水酸化ナトリウム水溶液10mlを加えてアルカ
リ性とした。析出した油状物をエチルエーテルで
抽出し、それを飽和食塩水で3回洗浄した。エー
テル層を分取し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、
溶媒を減圧下留去した。得られた油状物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイー〔ワコーゲルC−
200(和光純薬製)、溶離液はクロロホルム:エタ
ノール(20:1)〕で精製し、1−(2,3−ジヒ
ドロ−5−ベンゾフラニル)−2−メチル−3−
ピペリジノ−1−プロパノンを油状物として4.77
g(90%)得た。 IR(Neat)cm-1:2970,2940,2860,2800,
1670,1600,1585,1240 NMR(CDCl3)δppm:0.97〜1.77(6H,m),
1.18(3H,d),2.13〜3.90(7H,m),3.22
(2H,t),4.63(2H,t),6.75(1H,
d),7.67〜7.97(2H,m) 実施例 3 1−(2,3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)
−2−メチル−3−ピペリジノ−1−プロパノ
ン硝酸塩 実施例2で得た1−(2,3−ジヒドロ−5−
ベンゾフラニル)−2−メチル−3−ピペリジノ
−1−プロパノン2.0gをメタノール30mlに溶解
し、30%硝酸を加えて酸性とした。次いで、溶媒
を減圧下留去して得られた残渣にエチルエーテル
を加えてよく攪拌した。析出した結晶を取し、
エタノールから再結晶して1−(2,3−ジヒド
ロ−5−ベンゾフラニル)−2−メチル−3−ピ
ペリジノ−1−プロパノン硝酸塩を1.82g(74
%)得た。融点175.5〜177.0℃(分解) IR(KBr)cm-1:2960,2870,2850〜2200,
1670,1600,1585,1330,1245 NMR(CDCl3)δppm:1.08〜4.37(13H,m),
1.24(3H,d),3.27(2H,t),4.68(2H,
t),6.83(1H,d),7.73〜8.03(2H,
m),10.97(1H,broad) 元素分析値(C17H23HNO3として) C H N 理論値% 60.70 7.19 8.33 実験値% 60.62 7.21 8.45 実施例 4 1−(2,3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)
−2−メチル−3−ピペリジノ−1−プロパノ
ンコハク酸塩 実施例2で得た1−(2,3−ジヒドロ−5−
ベンゾフラニル)−2−メチル−3−ピペリジノ
−1−プロパノン2.0gをメタノール30mlに溶解
し、これにコハク酸0.86gを溶解したメタノール
40mlを加えた。よく攪拌した後、溶媒を減圧下留
去し、得られた残渣にエチルエーテルを加えよく
攪拌すると結晶化した。これを取し、アセトン
から再結晶して1−(2,3−ジヒドロ−5−ベ
ンゾフラニル)−2−メチル−3−ピペリジノ−
1−プロパノンコハク酸塩を2.15g(75%)を得
た。 融点 110.5〜111.5℃ IR(KBr)cm-1:2980,2950,2870,2800〜
2200,1730,1675,1600,1585,1555,
1260 NMR(CDCl3)δppm:0.97〜2.10(6H,m),
1.20(3H,d),2.48(4H,s),2.67〜4.33
(7H,m),3.27(2H,t),4.63(2H,
t),6.84(1H,d),7.73〜8.03(2H,
m),13.62(2H,s) 元素分析値〔C17H23NO2・(−CH2COOH)2と
して〕 C H N 理論値% 64.43 7.47 3.58 実験値% 64.39 7.28 3.50 実施例 5 1−(2,3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)
−2−エチル−3−ピペリジノ−1−プロパノ
ン塩酸塩 参考例3で得た5−ブチリル−2,3−ジヒド
ロベンゾフラン3.0g、パラホルムアルデヒド
0.63g及びピペリジン1.62gをイソプロパノール
2ml中に加えた後、攪拌しながら濃塩酸1.7mlを
加え3時間加熱還流した。放冷後、反応液にクロ
ロホルム40mlを加え、飽和食塩水30mlで3回洗浄
した。クロロホルム層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥後、溶媒を減圧下留去して得られた残渣をテト
ラヒドロフランで再結晶して白色結晶の1−(2,
3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)−2−エチ
ル−3−ピペリジノ−1−プロパノン塩酸塩を
4.14g(81%)得た。 融点 181.0〜182.0℃ IR(KBr)cm-1:2930,2860,2800〜2100,
1675,1605,1250 NMR(CDCl3)δppm:0.93(3H,t),1.18〜
4.98(15H,m),3.28(2H,t),4.68(2H,
t),6.82(1H,d),7.78〜8.18(2H,
m),11.95(1H,broad) 元素分析値(C18H25NO2・HClとして) C H N 理論値% 66.76 8.09 4.33 実験値% 67.82 8.19 4.38 実施例 6〜42 参考例1〜12で合成したケトン化合物とピペリ
ジン塩酸塩、ピロリジン塩酸塩、ヘキサメチレン
イミン塩酸塩、ヘプタメチレンイミン塩酸塩、4
−メチルピペリジン塩酸塩、2−メチルピペリジ
ン塩酸塩、3−メチルピペリジン塩酸塩、3,5
−ジメチルピペリジン塩酸塩、4−フエニルピペ
リジン塩酸塩、4−ベンジルピペリジン塩酸塩、
4−エトキシカルボニルピペリジン塩酸塩又は4
−ヒドロキシピペリジン塩酸塩を目的とする化合
物に適応するよう随意選択した以外は実施例1と
同様の操作によつて製造した。得られた化合物及
びそれらの物性を表6に示した。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】
本発明化合物〔〕及びその生理的に許容され
る塩は、前述の表1、2及び3から明らかなよう
に塩酸トルペリゾン、塩酸エペリゾンに比べより
優れた抗ニコチン作用、抗トレモリン作用及び筋
弛緩作用を有し、さらに固縮緩解作用も有した。
特に抗トレモリン作用の60分後においては効果の
差がより顕著に表われ、塩酸トルペリゾンや塩酸
エペリゾンに比べて作用の持続時間を延長するこ
とが判つた。 従つて、本発明化合物〔〕及びその生理的に
許容される塩は従来化合物よりも効力の強さ及び
作用の持続性の点で改善された中枢性筋弛緩剤と
して脳卒中後遺症、脳性麻痺、痙性脊髄麻痺、頭
部外傷等による痙性麻痺及び腰背痛症、頸肩腕痛
症等の有痛性痙縮の治療に極めて有用である。
る塩は、前述の表1、2及び3から明らかなよう
に塩酸トルペリゾン、塩酸エペリゾンに比べより
優れた抗ニコチン作用、抗トレモリン作用及び筋
弛緩作用を有し、さらに固縮緩解作用も有した。
特に抗トレモリン作用の60分後においては効果の
差がより顕著に表われ、塩酸トルペリゾンや塩酸
エペリゾンに比べて作用の持続時間を延長するこ
とが判つた。 従つて、本発明化合物〔〕及びその生理的に
許容される塩は従来化合物よりも効力の強さ及び
作用の持続性の点で改善された中枢性筋弛緩剤と
して脳卒中後遺症、脳性麻痺、痙性脊髄麻痺、頭
部外傷等による痙性麻痺及び腰背痛症、頸肩腕痛
症等の有痛性痙縮の治療に極めて有用である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中Rは水素原子、炭素数1〜6個の直鎖も
しくは分枝状の低級アルキル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基又はシクロペンチルメチル
基を、Aは置換基を有してもよいピロリジノ基、
ピペリジノ基、ヘキサメチレンイミノ基又はヘプ
タメチレンイミノ基を表わす。)で示される1−
(2,3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)−1−
プロパノン誘導体及びその生理的に許容される
塩。 2 一般式 (式中Rは水素原子、炭素数1〜6個の直鎖も
しくは分枝状の低級アルキル基、シクロペンチル
基、シクロヘキシル基又はシクロペンチルメチル
基を、Aは置換基を有してもよいピロリジノ基、
ピペリジノ基、ヘキサメチレンイミノ基又はヘプ
タメチレンイミノ基を表わす。)で示される1−
(2,3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)−1−
プロパノン誘導体又はその生理的に許容される塩
を有効成分とする中枢性筋弛緩剤。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59268446A JPS61148172A (ja) | 1984-12-21 | 1984-12-21 | 1−(2,3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)−1−プロパノン誘導体及びそれを有効成分とする中枢性筋弛緩剤 |
| AU42612/85A AU4261285A (en) | 1984-06-01 | 1985-05-17 | 1-propanone derivatives |
| EP85303804A EP0163537A1 (en) | 1984-06-01 | 1985-05-30 | 1-Propanone derivatives and pharmaceutical compositions containing same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59268446A JPS61148172A (ja) | 1984-12-21 | 1984-12-21 | 1−(2,3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)−1−プロパノン誘導体及びそれを有効成分とする中枢性筋弛緩剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61148172A JPS61148172A (ja) | 1986-07-05 |
| JPH0474B2 true JPH0474B2 (ja) | 1992-01-06 |
Family
ID=17458618
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59268446A Granted JPS61148172A (ja) | 1984-06-01 | 1984-12-21 | 1−(2,3−ジヒドロ−5−ベンゾフラニル)−1−プロパノン誘導体及びそれを有効成分とする中枢性筋弛緩剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61148172A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996010567A1 (en) * | 1994-09-30 | 1996-04-11 | Maruho Co., Ltd. | Aminoketone derivative, physiologically acceptable salt thereof, and use of the same |
-
1984
- 1984-12-21 JP JP59268446A patent/JPS61148172A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61148172A (ja) | 1986-07-05 |
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