JPH0475307B2 - - Google Patents
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- JPH0475307B2 JPH0475307B2 JP61314507A JP31450786A JPH0475307B2 JP H0475307 B2 JPH0475307 B2 JP H0475307B2 JP 61314507 A JP61314507 A JP 61314507A JP 31450786 A JP31450786 A JP 31450786A JP H0475307 B2 JPH0475307 B2 JP H0475307B2
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Landscapes
- Hard Magnetic Materials (AREA)
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、メカトロニクス分野で用いられる磁
気目盛用鋼棒の改良に関するものである。 (従来の技術及びその問題点) 近年メカトロニクスの発展に伴い第6図イに示
す様な位置検出機構として磁気目盛が使用される
様になつた。この磁気目盛用材料として要求され
る特性は、工業的に容易に第6図イに示す如き強
磁性、非磁性の組合せが実現できることである。
なお、第6図イ中1は母材部、2は溶体化(非磁
性)部、3は位置検出センサーを示す。 この具体的方法として、例えば、特開昭58−
7517号公報に示される様に金属材の表面に金属化
合物を化学メツキした後、レーザー等の粒子線に
より加熱して磁気的変質部を所定間隔で形成する
様にしたものが知られている。また、特開昭57−
16309号公報には、金属材料表面に高エネルギー
ビームを照射して局部的に熱処理し磁気的に変質
させて目盛を付ける方法が示されている。 しかし、これらは目盛部と基体部の磁気特性の
差が小さくて高価な検出装置が必要となつたり、
あるいは検出の信頼性が低いといつた欠点があつ
た。 そこで、この対策としてFe25重量%、Ni75重
量%合金等の非常に高価な磁性材料を適用する例
も示されているが、これは高価なだけであつて強
度や耐摩耗性はあまり望めず、用途上の制約が多
い上、磁気特性も完全とは言い難い。 一方、ある種のオーステナイト系ステンレス鋼
は溶体化状態では非磁性でかつ冷間加工により加
工誘起変態が起こり、強磁性化することが知られ
ており、この特性を利用すれば比較的簡単に磁気
目盛が実現できる可能性がある。 本発明の目的は、この現象に着想を得て磁気目
盛用材料としての性能を高めるために成分を改良
し、それによつて安価で強度が高く、かつ磁気目
盛性能に優れた磁気目盛用鋼棒を提供することに
ある。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、Cr,Niを含み、あるいはさらにMo
を含む準安定オーステナイト鋼において、MD=
413−462×(C+N)−9.2Si−8.1Mn−13.7Cr−
9.5Ni−18.5Moなる式で表されるMD値が15℃以
上で、さらに2Ni+100×(C+N)−Cr≧2.0の条
件を満足する成分からなり、飽和磁束密度が
5KG以上、12KG以下になる様冷間伸線し、局部
を加熱溶体化することで当該箇所を飽和磁束密度
0.1KG以下の非磁性としたことを要旨とするもの
である。 磁気目盛用鋼としては溶体化で完全な非磁性を
得る一方で、冷間加工で強磁性化をできるだけ発
達させなければ優れた特性は得られない。そこ
で、本発明者等はこれを実現するための材料成分
を詳細に研究した結果、この非磁性化と強磁性化
は矛盾するもので、これを実現するには微量元素
に至たるまで適切に制御しなければならないこと
を見出した。具体的に磁気目盛材料として必要な
特性を述べると、その骨子とするところは以下の
通りである。 母材部は強磁性体で5KG以上の飽和磁束密
度を有すること。 溶体化部は非磁性体であり、飽和磁束密度
0.1KG以下であること。 本発明ではこれらの特性を得るために、前述し
たように各諸元の限定を行つた。以下に、その限
定理由について詳細に述べる。 前述の如く、磁気目盛は強磁性部と非磁性部の
磁気特性の差を位置検出に利用するものである。
そこで前記の所要特性を得るためには、この強磁
性と非磁性を夫々ある一定レベルに保つ必要が生
れる。第1図に母材の飽和磁束密度と磁気センサ
ーの往復誤差の関係を示す。ここで磁気センサー
の往復(出力)誤差とは第6図ロに示す如くセン
サーまたは磁気目盛材を往復させたときの「出力
波形におけるピーク電圧」の変化量(ピーク出力
差、△V)を計測し、そのときのピーク電圧幅
(ピーク出力値、V)の1/2で除してパーセントで
表示したものである。すなわち、往復(出力)誤
差=〔△V/(V/2)〕×100%と表されるもので
ある。そして、この数値は位置精度に極めて大き
な影響があるので、磁気目盛にとつて重要な特性
である。 しかして、往復誤差は4.0%以下が実用許容範
囲であるが、これを維持するには第1図より飽和
磁束密度が5KG以上必要なことが判る。もちろ
ん前述の通り磁気目盛の特性は、母材の強磁性だ
けでなく、溶体化部の非磁性の程度にも影響され
両者の差が大きい程、特性は良くなる(誤差が小
さくなる)。 第1図は、溶体化部の飽和磁束密度が50〜70G
で、ほぼ完全に非磁性化されている例である。こ
の様に、溶体化部の非磁性が完全な場合、母材部
の飽和磁束密度が変化するとセンサー出力は一定
であるが、往復誤差は増加につれて減少する。す
なわち、磁気センサーの往復誤差を実用許容範囲
の4%以下に押えるためには、母材部の飽和磁束
密度を5KG以上にする必要があり、本発明では
かかる値に限定した。 一方、第2図に往復誤差に及ぼす溶体化部の飽
和磁束密度の影響を示す。同図から明らかな様
に、溶体化部の飽和磁束密度が増加して非磁性が
保れなくなると、センサー出力が低下し、その結
果、往復誤差が大きくなる。往復誤差を実用許容
範囲である4.0%以下にするには、溶体化部の飽
和磁束密度を100G(0.1KG)以下にすることが必
要であり、本発明ではかかる値に限定した。 次に、本発明ではこの様な磁気特性を実現し得
る鋼種成分を限定した。 本発明者等はCr−Ni系準安定オーステナイト
の加工に対する安定性の評価指標として使われる
MD値を使つて、溶体化、伸線加工によつて得ら
れる磁気特性について整理した。その結果を第3
図及び第4図に示す。 MD値は413−462×(C+N)−9.2Si−8.1Mn−
13.7Cr−9.5Ni−18.5Moなる式で表されるが、第
3図に伸線後の飽和磁束密度がMD値によつて変
化する様子を、また第4図に伸線加工によつて飽
和磁束密度が増加する様子を夫々示す。 第3図よりMD値が15℃以下の場合には加工度
を上げても必要な5KGを確保できないことが判
る(同様のことは第4図からも判る)。また、第
4図よりMD値が12℃の場合には伸線加工による
飽和磁束密度の上昇が4.5KG程度で頭打ちになつ
ており、必要な5KGを確保できないことが判る。
この様な理由から本発明ではMD値を15℃以上に
限定した。 また、第4図に示す様に冷間伸線により飽和磁
束密度が増加して12KGを超えると加工割れが発
生する。これは加工誘起マルテンサイトの量が許
容限界を超えて発生し、割れの原因になつたため
でありこのような理由から本発明では飽和磁束密
度の上限を12KGに限定した。 第5図に溶体化状態での飽和磁束密度がNi,
Cr,C,Nによつて変化する様子を示す。溶体
化状態での飽和磁束密度の増加は主にδフエライ
トの発生に起因する。Ni,C,Nは減少すると
δフエライトの発生を促進するし、一方Crは減
少するとδフエライトの発生は逆に減少する。こ
の溶体化状態でのδフエライト発生による飽和磁
束密度の変化を整理する指標として 2Ni+100×(C+N)−Cr を用いた。その結果が第5図である。同図から明
らかな様に、必要とする非磁性確保レベルである
100G(0.1KG)以下を確保するには、2Ni+100×
(C+N)−Crの値が2.0以上であることを要する。 この様な理由から、本発明では2Ni+100×(C
+N)−Crの値を2.0以上に限定した。 (実施例) 本発明の効果を実施例により説明する。本実施
例では下記表に掲げるNo.1、5、8、11、14、
16、19及び21〜27の鋼を150Kg真空溶解炉で溶製
して32φの棒材に熱間鍛造した後、25φに外削し
試験に供した。
気目盛用鋼棒の改良に関するものである。 (従来の技術及びその問題点) 近年メカトロニクスの発展に伴い第6図イに示
す様な位置検出機構として磁気目盛が使用される
様になつた。この磁気目盛用材料として要求され
る特性は、工業的に容易に第6図イに示す如き強
磁性、非磁性の組合せが実現できることである。
なお、第6図イ中1は母材部、2は溶体化(非磁
性)部、3は位置検出センサーを示す。 この具体的方法として、例えば、特開昭58−
7517号公報に示される様に金属材の表面に金属化
合物を化学メツキした後、レーザー等の粒子線に
より加熱して磁気的変質部を所定間隔で形成する
様にしたものが知られている。また、特開昭57−
16309号公報には、金属材料表面に高エネルギー
ビームを照射して局部的に熱処理し磁気的に変質
させて目盛を付ける方法が示されている。 しかし、これらは目盛部と基体部の磁気特性の
差が小さくて高価な検出装置が必要となつたり、
あるいは検出の信頼性が低いといつた欠点があつ
た。 そこで、この対策としてFe25重量%、Ni75重
量%合金等の非常に高価な磁性材料を適用する例
も示されているが、これは高価なだけであつて強
度や耐摩耗性はあまり望めず、用途上の制約が多
い上、磁気特性も完全とは言い難い。 一方、ある種のオーステナイト系ステンレス鋼
は溶体化状態では非磁性でかつ冷間加工により加
工誘起変態が起こり、強磁性化することが知られ
ており、この特性を利用すれば比較的簡単に磁気
目盛が実現できる可能性がある。 本発明の目的は、この現象に着想を得て磁気目
盛用材料としての性能を高めるために成分を改良
し、それによつて安価で強度が高く、かつ磁気目
盛性能に優れた磁気目盛用鋼棒を提供することに
ある。 (問題点を解決するための手段) 本発明は、Cr,Niを含み、あるいはさらにMo
を含む準安定オーステナイト鋼において、MD=
413−462×(C+N)−9.2Si−8.1Mn−13.7Cr−
9.5Ni−18.5Moなる式で表されるMD値が15℃以
上で、さらに2Ni+100×(C+N)−Cr≧2.0の条
件を満足する成分からなり、飽和磁束密度が
5KG以上、12KG以下になる様冷間伸線し、局部
を加熱溶体化することで当該箇所を飽和磁束密度
0.1KG以下の非磁性としたことを要旨とするもの
である。 磁気目盛用鋼としては溶体化で完全な非磁性を
得る一方で、冷間加工で強磁性化をできるだけ発
達させなければ優れた特性は得られない。そこ
で、本発明者等はこれを実現するための材料成分
を詳細に研究した結果、この非磁性化と強磁性化
は矛盾するもので、これを実現するには微量元素
に至たるまで適切に制御しなければならないこと
を見出した。具体的に磁気目盛材料として必要な
特性を述べると、その骨子とするところは以下の
通りである。 母材部は強磁性体で5KG以上の飽和磁束密
度を有すること。 溶体化部は非磁性体であり、飽和磁束密度
0.1KG以下であること。 本発明ではこれらの特性を得るために、前述し
たように各諸元の限定を行つた。以下に、その限
定理由について詳細に述べる。 前述の如く、磁気目盛は強磁性部と非磁性部の
磁気特性の差を位置検出に利用するものである。
そこで前記の所要特性を得るためには、この強磁
性と非磁性を夫々ある一定レベルに保つ必要が生
れる。第1図に母材の飽和磁束密度と磁気センサ
ーの往復誤差の関係を示す。ここで磁気センサー
の往復(出力)誤差とは第6図ロに示す如くセン
サーまたは磁気目盛材を往復させたときの「出力
波形におけるピーク電圧」の変化量(ピーク出力
差、△V)を計測し、そのときのピーク電圧幅
(ピーク出力値、V)の1/2で除してパーセントで
表示したものである。すなわち、往復(出力)誤
差=〔△V/(V/2)〕×100%と表されるもので
ある。そして、この数値は位置精度に極めて大き
な影響があるので、磁気目盛にとつて重要な特性
である。 しかして、往復誤差は4.0%以下が実用許容範
囲であるが、これを維持するには第1図より飽和
磁束密度が5KG以上必要なことが判る。もちろ
ん前述の通り磁気目盛の特性は、母材の強磁性だ
けでなく、溶体化部の非磁性の程度にも影響され
両者の差が大きい程、特性は良くなる(誤差が小
さくなる)。 第1図は、溶体化部の飽和磁束密度が50〜70G
で、ほぼ完全に非磁性化されている例である。こ
の様に、溶体化部の非磁性が完全な場合、母材部
の飽和磁束密度が変化するとセンサー出力は一定
であるが、往復誤差は増加につれて減少する。す
なわち、磁気センサーの往復誤差を実用許容範囲
の4%以下に押えるためには、母材部の飽和磁束
密度を5KG以上にする必要があり、本発明では
かかる値に限定した。 一方、第2図に往復誤差に及ぼす溶体化部の飽
和磁束密度の影響を示す。同図から明らかな様
に、溶体化部の飽和磁束密度が増加して非磁性が
保れなくなると、センサー出力が低下し、その結
果、往復誤差が大きくなる。往復誤差を実用許容
範囲である4.0%以下にするには、溶体化部の飽
和磁束密度を100G(0.1KG)以下にすることが必
要であり、本発明ではかかる値に限定した。 次に、本発明ではこの様な磁気特性を実現し得
る鋼種成分を限定した。 本発明者等はCr−Ni系準安定オーステナイト
の加工に対する安定性の評価指標として使われる
MD値を使つて、溶体化、伸線加工によつて得ら
れる磁気特性について整理した。その結果を第3
図及び第4図に示す。 MD値は413−462×(C+N)−9.2Si−8.1Mn−
13.7Cr−9.5Ni−18.5Moなる式で表されるが、第
3図に伸線後の飽和磁束密度がMD値によつて変
化する様子を、また第4図に伸線加工によつて飽
和磁束密度が増加する様子を夫々示す。 第3図よりMD値が15℃以下の場合には加工度
を上げても必要な5KGを確保できないことが判
る(同様のことは第4図からも判る)。また、第
4図よりMD値が12℃の場合には伸線加工による
飽和磁束密度の上昇が4.5KG程度で頭打ちになつ
ており、必要な5KGを確保できないことが判る。
この様な理由から本発明ではMD値を15℃以上に
限定した。 また、第4図に示す様に冷間伸線により飽和磁
束密度が増加して12KGを超えると加工割れが発
生する。これは加工誘起マルテンサイトの量が許
容限界を超えて発生し、割れの原因になつたため
でありこのような理由から本発明では飽和磁束密
度の上限を12KGに限定した。 第5図に溶体化状態での飽和磁束密度がNi,
Cr,C,Nによつて変化する様子を示す。溶体
化状態での飽和磁束密度の増加は主にδフエライ
トの発生に起因する。Ni,C,Nは減少すると
δフエライトの発生を促進するし、一方Crは減
少するとδフエライトの発生は逆に減少する。こ
の溶体化状態でのδフエライト発生による飽和磁
束密度の変化を整理する指標として 2Ni+100×(C+N)−Cr を用いた。その結果が第5図である。同図から明
らかな様に、必要とする非磁性確保レベルである
100G(0.1KG)以下を確保するには、2Ni+100×
(C+N)−Crの値が2.0以上であることを要する。 この様な理由から、本発明では2Ni+100×(C
+N)−Crの値を2.0以上に限定した。 (実施例) 本発明の効果を実施例により説明する。本実施
例では下記表に掲げるNo.1、5、8、11、14、
16、19及び21〜27の鋼を150Kg真空溶解炉で溶製
して32φの棒材に熱間鍛造した後、25φに外削し
試験に供した。
【表】
【表】
実施例No.1〜4では、MD値が12.3と本発明範
囲を下回つている。このため、溶体化状態の飽和
磁束密度は20G以下と十分に低い値を保つている
が、伸線後では、加工度を57%まで上げても
4420Gにしかならず、これ以上加工しても増加す
る傾向が認められない。したがつて、各加工度に
伸線後、レーザーで溶体化目盛処理後、第6図に
示す検出装置により精度を測定した結果、いずれ
も5KGに不足しているため、往復誤差は5.4%〜
14.5%と実用許容範囲の4.0%を超えている。 実施例No.5〜15ではMD値が18.0〜64.5といずれ
も本発明範囲の中にある。しかし、実施例No.5、
8においては冷間伸線による飽和磁束密度の上昇
が夫々3050Gと4500Gとしかなく、本発明範囲の
5000Gに達していない。このため往復誤差は夫々
12.1%、5.4%と実用許容範囲の4.0%を超えてい
る。 一方、実施例No.13、15では冷間伸線後の飽和磁
束密度が夫々13500G、13100Gと本発明範囲の
12000Gを超えたため、加工割れが発生している。
これ以外の実施例No.6、7、9、10、11、12、14
ではMD値、2Ni+100×(C+N)−Cr、及び伸線
後の飽和磁束密度のいずれもが本発明範囲にあり
往復誤差も実用許容範囲の4.0%以下に収まつて
いる。 実施例No.16〜20では、2Ni+100(C+N)−Cr
の値が1.5〜1.7と本発明範囲を外れて下回つてお
り、このため溶体化時の飽和磁束密度が310〜
400Gと100Gを超えている。したがつて、往復誤
差は10.1%〜12.1%と実用許容範囲の4.0%を大き
く超えている。また、実施例No.18、20では伸線後
の飽和磁束密度が夫々12200Gと13000Gと、本発
明範囲の12000Gを超えたため加工割れが発生し
ている。 実施例No.21〜25ではNi量を調整し2Ni+100×
(C+N)−Crの値を変化させた。すなわち、実
施例No.21〜23では2Ni+100×(C+N)−Crの値
が3.2〜3.6と本発明範囲内にあり、溶体化時の飽
和磁束密度が、40〜50Gと100G以下に収つてい
る。したがつて往復誤差も2.9%〜3.1%と実用許
容範囲4%に収つている。一方、実施例No.24〜25
では2Ni+100×(C+N)−Crの値は0.5〜1.9と本
発明範囲を下回つており溶体化時の飽和磁束密度
も130〜950Gと100Gを超えている。このため往
復誤差も5.2%〜17.1%と4%を超えてしまつて
いる。 実施例No.26〜27ではMoを添加した例を示す。
いずれも2Ni+100×(C+N)−G及びMD値共本
発明範囲を満たしており、往復誤差は3.0%〜3.2
%と許容範囲に収つている。 以上の様に、本発明の請求範囲に従えば、所要
の優れた特性を有する磁気目盛用鋼棒を得ること
が出来る。 (発明の効果) 以上説明したように本発明は、Cr,Niを含み、
あるいはさらにMoを含む準安定オーステナイト
鋼において、MD=413−462×(C+N)−9.2Si−
8.1Mn−13.7Cr−9.5Ni−18.5Moなる式で表され
るMD値が15℃以上で、さらに2Ni+100×(C+
N)−Cr≧2.0の条件を満足する成分からなり、飽
和磁束密度が5KG以上、12KG以下になる様冷間
伸線し、局部を加熱溶体化することで、当該箇所
を飽和磁束密度0.1KG以下の非磁性とした為、安
価で強度が高く、しかも磁気目盛性能に優れてい
る。
囲を下回つている。このため、溶体化状態の飽和
磁束密度は20G以下と十分に低い値を保つている
が、伸線後では、加工度を57%まで上げても
4420Gにしかならず、これ以上加工しても増加す
る傾向が認められない。したがつて、各加工度に
伸線後、レーザーで溶体化目盛処理後、第6図に
示す検出装置により精度を測定した結果、いずれ
も5KGに不足しているため、往復誤差は5.4%〜
14.5%と実用許容範囲の4.0%を超えている。 実施例No.5〜15ではMD値が18.0〜64.5といずれ
も本発明範囲の中にある。しかし、実施例No.5、
8においては冷間伸線による飽和磁束密度の上昇
が夫々3050Gと4500Gとしかなく、本発明範囲の
5000Gに達していない。このため往復誤差は夫々
12.1%、5.4%と実用許容範囲の4.0%を超えてい
る。 一方、実施例No.13、15では冷間伸線後の飽和磁
束密度が夫々13500G、13100Gと本発明範囲の
12000Gを超えたため、加工割れが発生している。
これ以外の実施例No.6、7、9、10、11、12、14
ではMD値、2Ni+100×(C+N)−Cr、及び伸線
後の飽和磁束密度のいずれもが本発明範囲にあり
往復誤差も実用許容範囲の4.0%以下に収まつて
いる。 実施例No.16〜20では、2Ni+100(C+N)−Cr
の値が1.5〜1.7と本発明範囲を外れて下回つてお
り、このため溶体化時の飽和磁束密度が310〜
400Gと100Gを超えている。したがつて、往復誤
差は10.1%〜12.1%と実用許容範囲の4.0%を大き
く超えている。また、実施例No.18、20では伸線後
の飽和磁束密度が夫々12200Gと13000Gと、本発
明範囲の12000Gを超えたため加工割れが発生し
ている。 実施例No.21〜25ではNi量を調整し2Ni+100×
(C+N)−Crの値を変化させた。すなわち、実
施例No.21〜23では2Ni+100×(C+N)−Crの値
が3.2〜3.6と本発明範囲内にあり、溶体化時の飽
和磁束密度が、40〜50Gと100G以下に収つてい
る。したがつて往復誤差も2.9%〜3.1%と実用許
容範囲4%に収つている。一方、実施例No.24〜25
では2Ni+100×(C+N)−Crの値は0.5〜1.9と本
発明範囲を下回つており溶体化時の飽和磁束密度
も130〜950Gと100Gを超えている。このため往
復誤差も5.2%〜17.1%と4%を超えてしまつて
いる。 実施例No.26〜27ではMoを添加した例を示す。
いずれも2Ni+100×(C+N)−G及びMD値共本
発明範囲を満たしており、往復誤差は3.0%〜3.2
%と許容範囲に収つている。 以上の様に、本発明の請求範囲に従えば、所要
の優れた特性を有する磁気目盛用鋼棒を得ること
が出来る。 (発明の効果) 以上説明したように本発明は、Cr,Niを含み、
あるいはさらにMoを含む準安定オーステナイト
鋼において、MD=413−462×(C+N)−9.2Si−
8.1Mn−13.7Cr−9.5Ni−18.5Moなる式で表され
るMD値が15℃以上で、さらに2Ni+100×(C+
N)−Cr≧2.0の条件を満足する成分からなり、飽
和磁束密度が5KG以上、12KG以下になる様冷間
伸線し、局部を加熱溶体化することで、当該箇所
を飽和磁束密度0.1KG以下の非磁性とした為、安
価で強度が高く、しかも磁気目盛性能に優れてい
る。
第1図は母材の磁気特性とセンサー往復誤差の
関係図、第2図は溶体化部の磁気特性とセンサー
往復誤差の関係図、第3図は伸線後の飽和磁束密
度とMD30点の関係図、第4図は伸線加工による
飽和磁束密度の増加に及ぼすMD30点の影響を示
す図面、第5図は成分による溶体化状態の飽和磁
束密度の変化図、第6図イは磁気目盛による位置
検出機構の一例を示す図面、ロはその往復誤差説
明図である。
関係図、第2図は溶体化部の磁気特性とセンサー
往復誤差の関係図、第3図は伸線後の飽和磁束密
度とMD30点の関係図、第4図は伸線加工による
飽和磁束密度の増加に及ぼすMD30点の影響を示
す図面、第5図は成分による溶体化状態の飽和磁
束密度の変化図、第6図イは磁気目盛による位置
検出機構の一例を示す図面、ロはその往復誤差説
明図である。
Claims (1)
- 1 Cr,Niを含み、あるいはさらにMoを含む準
安定オーステナイト鋼において、MD=413−462
×(C+N)−9.2Si−8.1Mn−13.7Cr−9.5Ni−
18.5Moなる式で表されるMD値が15℃以上で、さ
らに2Ni+100×(C+N)−Cr≧2.0の条件を満足
する成分からなり、飽和磁束密度が5KG以上、
12KG以下になる様冷間伸線し、局部を加熱溶体
化することで、当該箇所を飽和磁束密度0.1KG以
下の非磁性としたことを特徴とする磁気目盛用鋼
棒。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61314507A JPS63161146A (ja) | 1986-12-24 | 1986-12-24 | Cr−Ni系磁気目盛用鋼棒 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61314507A JPS63161146A (ja) | 1986-12-24 | 1986-12-24 | Cr−Ni系磁気目盛用鋼棒 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63161146A JPS63161146A (ja) | 1988-07-04 |
| JPH0475307B2 true JPH0475307B2 (ja) | 1992-11-30 |
Family
ID=18054119
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61314507A Granted JPS63161146A (ja) | 1986-12-24 | 1986-12-24 | Cr−Ni系磁気目盛用鋼棒 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63161146A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3311427B2 (ja) * | 1993-06-18 | 2002-08-05 | 株式会社デンソー | 複合磁性部材およびその製法およびこの複合磁性部材を用いた電磁弁 |
| EP1178123B1 (en) * | 1996-04-26 | 2015-08-19 | Denso Corporation | Method of stress inducing transformation of austenite stainless steel and method of producing composite magnetic members |
| GB201103675D0 (en) | 2011-03-03 | 2011-04-20 | Rls Merlina Tehnika D O O | Method of scale substrate manufacture |
-
1986
- 1986-12-24 JP JP61314507A patent/JPS63161146A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63161146A (ja) | 1988-07-04 |
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