JPH048012B2 - - Google Patents
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- JPH048012B2 JPH048012B2 JP58194563A JP19456383A JPH048012B2 JP H048012 B2 JPH048012 B2 JP H048012B2 JP 58194563 A JP58194563 A JP 58194563A JP 19456383 A JP19456383 A JP 19456383A JP H048012 B2 JPH048012 B2 JP H048012B2
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Description
本発明は、水中に生きた魚介類を畜養する装置
に関する。
に関する。
漁業は、第1次産業である農業や鉱業等に比較
して、生産物である漁獲物の保管が難しい点に於
て宿命的に問題がある。特に漁業は漁獲日時に予
測性が少なく、又、漁獲量も全く予想が困難であ
る。漁獲は一般に一時期に集中し、沿岸漁業に於
ても、数日の大漁が続けば、その他方の冷蔵庫、
冷凍庫は満杯となり、トラツク等の流通手段も集
中的な出荷が対応できなくなると、魚価は暴落
し、せつかくの漁があつても、漁獲作業を中止せ
ざるを得ないこととなるのである。農産物もその
傾向はあるが、漁業に於てはそれが最も顕著であ
る。 洋上で大量に漁獲される大衆魚(あじ、さば、
いわし等)は、砕氷を混入させた水氷法によつて
予冷し、数時間の内に、冷凍するか、又は冷蔵し
て数時間内に出荷および一時加工しなければ、鮮
度のよい鮮魚としての価値は急速に下落する。
又、冷蔵にしても冷凍にしても、大きなエネルギ
ーを消費すると共に、その設備としても、年間を
通じて連続した運転が可能な範囲の規模でなけれ
ば、採算が合わず、従つて、最低の漁獲量に合わ
せた能力しか設備を用意できない。
して、生産物である漁獲物の保管が難しい点に於
て宿命的に問題がある。特に漁業は漁獲日時に予
測性が少なく、又、漁獲量も全く予想が困難であ
る。漁獲は一般に一時期に集中し、沿岸漁業に於
ても、数日の大漁が続けば、その他方の冷蔵庫、
冷凍庫は満杯となり、トラツク等の流通手段も集
中的な出荷が対応できなくなると、魚価は暴落
し、せつかくの漁があつても、漁獲作業を中止せ
ざるを得ないこととなるのである。農産物もその
傾向はあるが、漁業に於てはそれが最も顕著であ
る。 洋上で大量に漁獲される大衆魚(あじ、さば、
いわし等)は、砕氷を混入させた水氷法によつて
予冷し、数時間の内に、冷凍するか、又は冷蔵し
て数時間内に出荷および一時加工しなければ、鮮
度のよい鮮魚としての価値は急速に下落する。
又、冷蔵にしても冷凍にしても、大きなエネルギ
ーを消費すると共に、その設備としても、年間を
通じて連続した運転が可能な範囲の規模でなけれ
ば、採算が合わず、従つて、最低の漁獲量に合わ
せた能力しか設備を用意できない。
漁がなければ勿論のこと、また漁があり過ぎて
もその処理能力を超えれば、魚価の暴落により採
算が合わなくなり、出漁停止せざるを得なくな
る。栽培漁業と言われる養殖漁業で、出荷調整を
可能としてその問題を一部解決しているのである
が、これは、はまち、鯛、すずき等の高級魚に限
られ、一般的大衆魚にまでおよばないのである。
施網、曳網類等で漁獲される大衆魚は価格が安
く、飼料を与えて稚魚から成魚まで飼育するまで
にも至らないのである。大量に扱わなければ採算
に合わない安価な魚類であり、供給が不安定なた
め数日ないし数週間の畜養程度で、大きな付加価
値が発生するのである。 ところで、漁獲魚の漁場からの活魚状態での洋
上長距離輸送は、一般的には活魚運搬船(通称な
ま船)によつて行われている。活魚運搬船は魚槽
底部に魚体の通過しない多孔板を介して船外海水
と連通させ、活魚を常に新鮮な海水に臨ませて、
船体を推進機によつて移動させるものであるが、
船体の大きさに比べて魚槽内容積を大きく取れ
ず、高級魚の小量移送にしか使用できない。それ
は、砕氷と小量の海水を加えた水氷法によつて鮮
魚として移送する場合の1/10以下の魚量密度で
移送しなければ酸素不足等の原因で活魚が斃死す
るためである。 そこで本発明者は、安価な設備で、大容積の魚
槽を形成し、大量の活魚の効率的、畜養、移送に
ついての種々の考察と実験を繰り返したのであ
る。 かつお一本釣漁業に使用する活鰯の漁獲及び畜
養には第1図の装置が多用されている。この装置
は、曳航速度が1ノツト前後の速度以下でなけれ
ば、活鰯のほとんどが斃死する。それの一つの原
因は、網自体の潮流のため浮上してしまい、網で
魚体が挟まれて魚体同志が密集させられて負傷す
ることであり、、他の原因は、曳船の速度に合わ
せて活鰯が常に潮流に逆らつて遊泳しなければな
らず、長時間の遊泳のため活鰯が疲労して斃死す
るのである。従つて、1ノツト以下の曳船では、
20Km程度の移送にも10時間以上の時間を要し、甚
だ非能率な作業となるのである。 そこで、本発明者は第2図に示す構造の装置を
製作し、実験した。この装置は、硬質のリング1
で補強した袋状の網の潮流の前方側に、速度の早
い海水流が流入しないように、前方側を非通水シ
ート2で遮蔽したものである。 ところが、実際にこの装置を曳船してみると、
第3図に示すように、潮流によつて前部内部が減
圧されるため、中間部で海水が流入し、近傍で渦
巻流が発生して、後尾部から海水が流出した。非
通水シート2には強い水圧が外側から内部に加わ
り、内側が減圧状態になるため補強のために設け
たリング1が強圧されて、変形折損したのであ
る。すなわち、リング1と可撓性の非通水シート
2では強度的に無理であり、鋼材等で構成した硬
質の船首形状のものが必要であり、実用に適さな
いことが判明した。 そこで本発明者は発想の転換を図り、基本的構
造として、第4図に示すように、非通水性ないし
は、通水抵抗の大きな可撓シート材4で大きな袋
部材3を形成し、この袋部材3に海水を流入さ
せ、この海水によつて可撓シート材4の内圧を外
圧よりも多少高く保持し、これによつて袋部材3
を膨張させ、あたかもパラシユートの如く、袋部
材3が収縮することなく外部に向かつて適度に一
定の形状を保持させることに成功した。この発明
は、この原理を有効に利用して、さらに改良して
完成したものである。 ところで、海に設置して活魚を養殖する装置
は、開発されている(特開昭53−143597号公報)。
この公報に記載される装置は、海中で膨らませて
内部で活魚を生育できるようになつている。この
構造の装置は、海中で活魚を養殖できるが、活魚
を養魚した状態で、漁場から漁港に曳航できない
欠点がある。このため、海中で養魚した活魚の陸
揚げに手間がかかる欠点があつた。 この発明のは、さらにこの欠点を解決するもの
であつて、この発明の重要な目的は、まき網、定
置網、各種曳網で漁獲された主として大衆魚を、
漁獲した漁場でそのまま一時畜養し、数日ないし
数週間経過後それを回収したり、又、漁場で捕獲
された活魚を、活魚のまま畜養状態で、定量の蓄
養漁場まで高速走航で移送したり、更に又、畜養
漁場で長期間活魚として畜養する装置を提供する
にある。 また、本発明の他の重要な目的は、曳網等の袋
網底部に設けて魚を活きたまま畜養することも可
能である活魚介類の水中畜養装置を提供するにあ
る。 又、本発明の他の重要な目的は、装置全体を著
しく安価にして極めて大容量にできる活魚介類の
水中畜養装置を提供するにある。
もその処理能力を超えれば、魚価の暴落により採
算が合わなくなり、出漁停止せざるを得なくな
る。栽培漁業と言われる養殖漁業で、出荷調整を
可能としてその問題を一部解決しているのである
が、これは、はまち、鯛、すずき等の高級魚に限
られ、一般的大衆魚にまでおよばないのである。
施網、曳網類等で漁獲される大衆魚は価格が安
く、飼料を与えて稚魚から成魚まで飼育するまで
にも至らないのである。大量に扱わなければ採算
に合わない安価な魚類であり、供給が不安定なた
め数日ないし数週間の畜養程度で、大きな付加価
値が発生するのである。 ところで、漁獲魚の漁場からの活魚状態での洋
上長距離輸送は、一般的には活魚運搬船(通称な
ま船)によつて行われている。活魚運搬船は魚槽
底部に魚体の通過しない多孔板を介して船外海水
と連通させ、活魚を常に新鮮な海水に臨ませて、
船体を推進機によつて移動させるものであるが、
船体の大きさに比べて魚槽内容積を大きく取れ
ず、高級魚の小量移送にしか使用できない。それ
は、砕氷と小量の海水を加えた水氷法によつて鮮
魚として移送する場合の1/10以下の魚量密度で
移送しなければ酸素不足等の原因で活魚が斃死す
るためである。 そこで本発明者は、安価な設備で、大容積の魚
槽を形成し、大量の活魚の効率的、畜養、移送に
ついての種々の考察と実験を繰り返したのであ
る。 かつお一本釣漁業に使用する活鰯の漁獲及び畜
養には第1図の装置が多用されている。この装置
は、曳航速度が1ノツト前後の速度以下でなけれ
ば、活鰯のほとんどが斃死する。それの一つの原
因は、網自体の潮流のため浮上してしまい、網で
魚体が挟まれて魚体同志が密集させられて負傷す
ることであり、、他の原因は、曳船の速度に合わ
せて活鰯が常に潮流に逆らつて遊泳しなければな
らず、長時間の遊泳のため活鰯が疲労して斃死す
るのである。従つて、1ノツト以下の曳船では、
20Km程度の移送にも10時間以上の時間を要し、甚
だ非能率な作業となるのである。 そこで、本発明者は第2図に示す構造の装置を
製作し、実験した。この装置は、硬質のリング1
で補強した袋状の網の潮流の前方側に、速度の早
い海水流が流入しないように、前方側を非通水シ
ート2で遮蔽したものである。 ところが、実際にこの装置を曳船してみると、
第3図に示すように、潮流によつて前部内部が減
圧されるため、中間部で海水が流入し、近傍で渦
巻流が発生して、後尾部から海水が流出した。非
通水シート2には強い水圧が外側から内部に加わ
り、内側が減圧状態になるため補強のために設け
たリング1が強圧されて、変形折損したのであ
る。すなわち、リング1と可撓性の非通水シート
2では強度的に無理であり、鋼材等で構成した硬
質の船首形状のものが必要であり、実用に適さな
いことが判明した。 そこで本発明者は発想の転換を図り、基本的構
造として、第4図に示すように、非通水性ないし
は、通水抵抗の大きな可撓シート材4で大きな袋
部材3を形成し、この袋部材3に海水を流入さ
せ、この海水によつて可撓シート材4の内圧を外
圧よりも多少高く保持し、これによつて袋部材3
を膨張させ、あたかもパラシユートの如く、袋部
材3が収縮することなく外部に向かつて適度に一
定の形状を保持させることに成功した。この発明
は、この原理を有効に利用して、さらに改良して
完成したものである。 ところで、海に設置して活魚を養殖する装置
は、開発されている(特開昭53−143597号公報)。
この公報に記載される装置は、海中で膨らませて
内部で活魚を生育できるようになつている。この
構造の装置は、海中で活魚を養殖できるが、活魚
を養魚した状態で、漁場から漁港に曳航できない
欠点がある。このため、海中で養魚した活魚の陸
揚げに手間がかかる欠点があつた。 この発明のは、さらにこの欠点を解決するもの
であつて、この発明の重要な目的は、まき網、定
置網、各種曳網で漁獲された主として大衆魚を、
漁獲した漁場でそのまま一時畜養し、数日ないし
数週間経過後それを回収したり、又、漁場で捕獲
された活魚を、活魚のまま畜養状態で、定量の蓄
養漁場まで高速走航で移送したり、更に又、畜養
漁場で長期間活魚として畜養する装置を提供する
にある。 また、本発明の他の重要な目的は、曳網等の袋
網底部に設けて魚を活きたまま畜養することも可
能である活魚介類の水中畜養装置を提供するにあ
る。 又、本発明の他の重要な目的は、装置全体を著
しく安価にして極めて大容量にできる活魚介類の
水中畜養装置を提供するにある。
この発明の活魚介類の水中畜養装置は、前述の
目的を達成するために下記の構成を備えている。
すなわち、この発明の水中畜養装置は、活魚介類
を入れるために、非通水または通水抵抗の大きな
可撓シート材でつくられた袋部材を備えている。
袋部材は、活魚介類を入れた状態で海中を高速で
曳航できるように、細長い円筒状、紡錘形のいず
れかの形状に形成されている。さらに、袋部材
は、内部の水圧を高くして膨張させるために、水
を圧入する流入口を開口している。さらにまた、
魚介類の供給または排出用の開口自在な開口部を
設けている。また、袋部材の端部には、曳航時に
袋部材を充分に膨張状態に保形するために、硬質
の先端部材を連結している。先端部材には流入口
が開口されており、先端部材を上流側に配設して
袋部材内に魚介類を畜養するように構成されてい
る。
目的を達成するために下記の構成を備えている。
すなわち、この発明の水中畜養装置は、活魚介類
を入れるために、非通水または通水抵抗の大きな
可撓シート材でつくられた袋部材を備えている。
袋部材は、活魚介類を入れた状態で海中を高速で
曳航できるように、細長い円筒状、紡錘形のいず
れかの形状に形成されている。さらに、袋部材
は、内部の水圧を高くして膨張させるために、水
を圧入する流入口を開口している。さらにまた、
魚介類の供給または排出用の開口自在な開口部を
設けている。また、袋部材の端部には、曳航時に
袋部材を充分に膨張状態に保形するために、硬質
の先端部材を連結している。先端部材には流入口
が開口されており、先端部材を上流側に配設して
袋部材内に魚介類を畜養するように構成されてい
る。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。 本発明者は、最初、第5図ないし第37図に示
す構造の水中畜養装置を開発した。ただ、これ等
の図に示す装置は、この発明の実施例にかかるも
のでない。この発明の水中畜養装置はこれ等の図
に示す装置をさらに改良したものであるから、こ
の発明の水中畜養装置をわかりやすくするため
に、種々の構造が採用できる袋部材の構造に付い
て説明する。第5図に示す水中畜養装置は、可撓
シート材4が細長い筒状に形成されて一端に流入
口5が、他端に流出口6が開口された袋部材3
と、この袋部材3の流入口5と流出口6とを塞ぐ
網材7,8とを備えている。 可撓シート材4は、比較的薄く、引張り強度に
富むシート状の軟質シートが理想的である。テト
ロン系等の布シートをプライとして片面または両
面に、ゴムまたは塩化ビニール等の軟質合成樹脂
を含浸させたものを使用した。可撓シート材は、
完全な非通水材でなくとも、魚体が通過せず、圧
入された海水が通過する抵抗が大きく、外圧より
も内圧が高くなり、この圧力差で膨張できる素
材、例えば、目が細かく密に織られた通水性を有
する帆布等の織布も使用できる。可撓シート材4
は、第6図と第7図とに示すように、接着されて
筒状に形成される。 第5図に示される袋部材3は、海水の流入が停
止しても直ちに萎んだりすることはないが、長時
間にわたつて海水が流入されなくとも萎むことの
ない袋部材を第8図と第9図に示している。第8
図の袋部材3は、上部の可撓シート材4Aに海水
よりも比重の軽いものを使用し、下部の可撓シー
ト材4Bに比重の重いものが使用されている。 第9図の袋部材3は、袋部材3の上部内面に比
重の軽い浮シート9を接着し、底部の内面に比重
の重い錘シート10を接着している。 第5図に示す水中畜養装置は、流入口5と流出
口6とを塞ぐ網材7,8に、魚は通過しないが流
水が通過できる全てのものが使用できる。流入口
5と流出口6の網材7,8は、活魚の供給、排出
口に兼用できるように、筒状に形成されて結束さ
れている。 流入口5の網材7は、チエーン11を介してア
ンカ12に連結され、ロープ13を介して浮1
4,15に連結されている。この構造の活魚介類
の水中畜養装置は、潮流の方向が変わつても潮流
によつて常に流入口5が上流側となつて海水が流
入される。 第5図に示す形状の袋部材3は、膨張状態に於
ける直径が通常数百mmないし十数m、一般的には
1〜数mφ程度に形成され、長さは数mないし百
数十mに形成される。例えば直径が1m余で長さ
が100mの袋部材3は内容積が100m3であり、活魚
運搬船の100トン型の魚槽に匹敵する。 100トン型の運搬船を増設する必要があれば、
第5図に示す活魚介類の水中畜養装置を折り畳ん
で運搬船に積み込めばよく、著しく安価で運搬に
も便利である。第5図に示す活魚介類の水中畜養
装置は、数本を運搬船で曳航することもできる。 第5図に示すように、一端をアンカ12と浮1
4,15とで一定の水深に保持し、潮流で吹き流
すものは、袋部材3を、例えば塩化ビニルシート
としてその比重を海水のそれとほぼ等しくするこ
とによつて、浮上または沈降を防止でき、ほぼ水
平状に沈設できる。 細長状に形成された袋部材3に活魚を供給する
状態が第10図に示されている。この図に於て、
袋部材3は流入口5から魚ポンプ16でもつて魚
水が供給される。この状態で、魚ポンプ16は多
量の海水を魚と一緒に袋部材3に送り込む。この
海水によつて袋部材3は膨張され、膨張状態にあ
る袋部材3に活魚が供給され、収納された魚には
次々と新鮮な海水が供給される。 第11図と第12図とに、収納された活魚を袋
部材3から取り出す状態が示されている。第11
図は、袋部材3の一端の流出口6または流入口5
を塞ぐ網材8が、畜養網17内に案内されて開口
され、他端から作業船の巻上ローラ18を使用し
て袋部材3を引き揚げ、袋部材3内の魚水を畜養
網17へ流し込む。 第12図は、袋部材3の一端の流入口5または
流出口6を塞ぐ網材7を開いて、魚ポンプ16の
吸入端を連結し、他端には、袋部材3が萎まない
ように注水装置19で海水を供給し、袋部材3の
途中を一端から送出側に向かつて引き上げ、袋部
材を引き上げるローラ20を駆動して魚ポンプ1
6の吸入端へ魚を絞出チユーブのように送り出
す。 ところで、袋部材3の可撓シート材は、必ずし
も非通水性とする必要はない。この袋部材が、通
水性はあるが、通水に好ましい抵抗を有する素材
で袋状に形成されたものは、素材自体に無数の流
出口が設けられているので、特別に海水の流出口
を開口する必要はない。第13図に示す活魚介類
の水中畜養装置は、袋部材3自体に、若干の通水
性をもたせ、この袋部材3の流入口5に給水ホー
ス39を連結し、給水ホース39に連結された給
水ポンプ30で海水が強制的に供給される。 さらに、水中畜養装置は、第14図に示すよう
に、漁獲網に連結して使用することができる。こ
の実施例に於て、袋部材3の流入口5は袋網40
の下流側に連結されている。袋部材3の後端に
は、流入口5よりも通水断面積の小さい流出口6
が開口され、この流出口6は網材8で塞がれてい
る。この袋部材3は、内部の流速を袋網40内ま
たは潮流よりも遅くして活魚を斃死させることな
く、また従来のように水圧でプレスすることなく
漁獲する。 第14図に示す誘導網は、潮流を利用して魚を
袋網40に導く。これは瀬戸内海地方のバツシヤ
網や、左右に拡開した誘導網を2隻の曳船で曳航
して漁獲されるバツチ網として使用される。これ
等誘導網は、潮流に流されて移動する小魚を袋網
40に誘導するもので、数十mにおよぶ袋網40
で海水は外側へ流出され、小魚だけが袋網部の最
下流の魚溜所に滞積する。袋網40内の流速は、
上流側に向かつてしだいに速くなり、小魚は、遊
泳して網口部へ逃げ出すことはない。 従来のこれ等の漁法は袋網の最下流部の魚溜部
に強くプレスされた小魚が溜り、魚体が斃死して
鮮度が下がり、商品価値を失うことがあつた。第
14図のように、袋網40の後端に本発明の活魚
介類の水中畜養装置を連結したものは、小魚をプ
レスさせることなく漁獲でき、しかも、活魚の状
態で取り出すことが可能となる。この場合の流出
口の開口断面積は非常に小さいものでよく、また
全く流出口をなくしたものでも漁労時間が短いの
で、斃死することはない。 第15図と第16図とは、リング41で袋部材
3が拡開された実施例を示している。この水中畜
養装置の袋部材3は、硬質のリング41が固定さ
れ、リング41でもつて袋部材3が強制的に広げ
られており、一時的に潮流が停止しても、袋部材
3が萎んで活魚を斃死させることがない。 第15図と第16図の袋部材3は潮流によつて
内部に新鮮な海水を適量流通できるように、流入
口5と流出口6とに網材7,8を設けて一方から
流入し他方へ流出するように構成する。流出口6
側の通水抵抗を流入側より大とすることにより、
袋部材3の内圧が上昇して自然に膨張する。 第15図の袋部材3は流入口5側がアンカ12
に、流出口6側が浮15に連結されているので、
上端に空気が入つても、滞留することなく空気は
上方へ浮遊流出して排気される。 袋部材3内を通過する海水量は、流出口6側の
網材8の目の大きさを変化させ、あるいは結び目
の位置を変えることにより調整できる。 第16図の袋部材3は、両端がアンカ12と浮
15とで一定の水深に保持され、全体がほぼ水平
状に浮設される。袋部材3は両端に流入口5と流
出口6とが開口され、両開口部が網材7,8で塞
がれている。第16図の状態で海中に浮設された
水中畜養装置は大容積のものを海中深く安定して
設置できる。 リング41付袋部材3の折り畳み状態が第17
図に示されている。このように、リング41を重
ねて袋部材を折り畳むことにより、大容積の袋部
材3を小さく船上等に収納できる。さらに、隣接
するリング41の直径を異にすることにより、水
平方向に重ね合わせ、収納容積を小さくできる。 さらに、第19図に示す活魚介類の水中畜養装
置は、袋部材3をリング41で補強すると共に、
全体が紡錘形に形成されている。流入口5を塞ぐ
網材7の先端は、潜水部材51介在の曳船ロープ
36でもつて曳船21に連結されている。流出口
6は流入口5よりも小まく、網材8で塞がれてい
る。流入口5と流出口6の網材7,8は、浮14
が連結されている。 潜水部材51が第20図に示されている。この
潜水部材51は、曳船ロープ36を引くことによ
り、それ自体が水流の影響で水中に潜水し、停止
するとそれ自体の浮力で浮上する。潜水部材51
には、図示しないが単なる重錘も使用でき、水面
下に潜水する全てのものが使用できる。 第19図の水中畜養装置は、曳船されると、流
入口5から海水が流入されて袋部材3の内圧が上
昇されて膨張し、流入口5より細く絞られた流出
口6から排水される。この袋部材3は、流線形で
水中での造波抵抗が少なく、小さな曳船力で高速
曳航できる。 第21図はリング41付袋部材3に活魚を送り
込む例を示す。袋部材3の流入口5の網材7を開
いてこれを魚ポンプ16の吐出管に結束し、捕獲
漁網内の活魚を、海水と一緒に送り込む。 この状態で袋部材3内に活魚を収納した後、袋
部材3を海水に沈める。その後、数日ないし数週
間経過後に回収する。一部の魚は斃死して網底に
沈降し、残つた魚は体力が回復して元気になる。 リング付袋部材3から活魚が回収される状態
が、第22図ないし第23図に示されている。第
22図と第23図とに示される活魚介類の水中畜
養装置は、流出口6を塞ぐ網材8の後端に、あら
かじめ袋部材3内を通つて引揚ロープ52が結束
されている。この引揚ロープ52を上方に引き揚
げることにより、袋部材3内の海水を流出口6の
網材8から排水しながら袋部材3を下から網締
し、内部に魚ポンプの吸入管53を挿入して魚水
を吸い揚げる。 流入口5を塞ぐ網材7が海面上に引き揚げられ
ると、袋部材3内の海水は流入口5から排水され
ず、底の流出口6から排水されて袋部材3内の活
魚は網材8内に集魚される。 第24図に示すように、最下端のリング41を
袋部材3内に挿通された引揚ロープ52でもつて
引き揚げて、袋部材3を網締めすることも可能で
ある。 第25図に示すように、一端に流入口5が開口
され、他端に流出口6が開口され、両者が網材
7,8で塞がれた活魚介類の水中畜養装置は、一
部の斃死魚が流出口6の網材8部分に堆積して網
材8の網目を塞ぎ、この状態になると適度な水流
が袋部材3内を流動しなくなる。従つて、活魚
を、酸素不足、または栄養不足で斃死させる恐れ
がある。以下この状態を防止する水中畜養装置を
示す。 第26図の活魚介類の水中畜養装置は、袋部材
3の内部に、リング54で膨張された網袋55が
収納されている。 袋部材3内に収納された網袋55は、ここに活
魚が収納され、袋部材3内の海水が通水される。
網袋55先端は袋部材の流入口5に連結され、袋
部材3の後端には、流入口5よりも開口断面積の
小さい流出口6が開口されている。 この構造の活魚介類の水中畜養装置は、多量の
斃死魚が発生してもこれが流出口6付近に集まつ
て海水の流出を止めることがなく、斃死魚は網袋
55の底に沈降する。 第27図の袋部材3は、全体にわたつて複数の
流出口6が開口されている。流出口6は、全体に
分散して設けられると共に、斃死魚が沈降しても
これで閉塞されないように、比較的高い位置に開
口されている。 流出口6の構造が第28図と第29図とに示さ
れている。第28図は、袋部材3に多数の小孔5
6を穿設してひとつの流出口6を形成しており、
第29図の流出口6は、網材8で閉塞されてい
る。 ところで、第30図と第31図とに示すよう
に、袋部材3の流入口5を塞ぐ網材7をチエーン
11でアンカ12に連結し、袋部材3の他端に浮
15を連結したものは、潮流の向きがいかなる方
向であつても、潮流の下流側に水中の浮15が来
るように自然に流される。 第30図の袋部材3は、上端に流出口6が設け
られているが、この流出口6は流入口5に比べて
実質開口面積が小さくされているので、強い潮流
があつても、袋部材3内部を強い潮流が通過する
ことはない。 第31図の袋部材3は、袋部材3の全体にわた
つて小さい流出口6が複数個開口されている。 これ等の袋部材3から活魚を回収するには、流
入口5に連結された水上の浮14に連結のロープ
13でもつてチエーン11とアンカ12とを引き
揚げた後、第22図と第23図とに示すように、
網材8を底にして、あらかじめ袋部材3内に挿通
されていた引揚ロープ52を引いて網締めして揚
魚するのが良い。 袋部材3にリング41を連結する一例が第32
図と第33図とに示されている。この袋部材3
は、リング41が挿通できるように、中央がU字
状に折曲されたバンド57が固定され、このバン
ド57にリング41が挿通されて固定されてい
る。 流入口と流出口には、第32図と第34図に示
すように、絞りロープ58が取り付けられ、この
絞りロープ58の絞り具合で流入口5と流出口6
の開口面積を調整できる。 このように、流入口5と流出口6の開口断面積
を調整して流水量を調整する場合、網材の結束位
置を変えて、網材による実質開口断面積を調整す
る必要はない。 第35図と第36図では、リング41が袋部材
3から簡単に脱着できる具体例を示す。袋部材3
は、第36図に示すように、これを貫通して結ロ
ープ59が挿通され、この結ロープ59がリング
41に結束される。結ロープ59は、はと目60
でもつて袋部材3に挿通孔が開口されている。 この構造の袋部材は、収納に場所を取らずに著
しく便利で、リング41の脱着も簡単である。 ところで、袋部材を補強するリングは、好まし
くはFRP等の硬質の合成樹脂で作られるが、リ
ングの直径が数mないし十数mと大きい場合、こ
れを船上に収納するのが困難である。 これを解決するリングを第37図に示す。この
リング41は、中空で気密の可撓性環状ホース
で、水ポンプ61や空気ポンプ62等で、流体が
圧入されると環状に成形強化され、この状態で形
状が変形し難くリングとして袋部材を補強する。 このリングは、水が圧入されると比重が重くな
り、空気が圧入されるとフロートとしての効果が
発生する。 流体を排出した状態では、可撓性に富み、袋部
材と一緒に折り畳んで魚槽等に便利に収納でき
る。 潮流の激しい場合や、曳船で高速に曳航する場
合、袋部材の先端部は流水の抵抗を受けて袋部材
内部より外部圧が高圧となつて窪んだ形状に変形
し易い。 以上の構造の水中畜養装置は、袋部材3の先端
を確実に膨らませることができないことがある。
この欠点を解決するために、この発明の水中畜養
装置は、袋部材の先端に先端部材を固定してい
る。 第38図はこの発明の実施例の水中畜養装置を
示している。この水中畜養装置は、活魚介類を入
れた状態で曳船21で曳航することができる。こ
の装置は、袋部材3の流入口5に、硬質の先端部
材22を連結して補強している。この先端部材2
2は、金属等で、常に流入口5を開口するよう
に、円筒状またはリング状に形成されている。 ところで、曳船21の速度は潮流に比べて速い
ので、流入口5と流出口6の通水断面積を第5図
に示す袋部材3に比べて小さくする必要がある。
流出口6の通水断面積が大き過ぎると、袋部材3
の内圧が下がつて萎むので活魚が斃死する。これ
を避けるために、流入口5の通水断面積を大きく
すると袋部材3内の流速が速くなりすぎて活魚が
疲労斃死する。 流出口6の通水断面積を絞れば、例え流入口5
の通水断面積が大きくとも、内圧は上昇しても流
速はそれ程速くなることはないので、活魚が疲労
斃死することはない。 第38図の流出口6を塞ぐ網材8は細長い筒状
に形成されておつて、結束部分を変えて流出口6
の実質通水断面積を調整できる。網材8の後端B
で結束すれば、網材8の通水断面積は大きくな
り、前部Aで結束すれば通水断面積は小さくな
る。 この活魚介類の水中畜養装置は、曳航速度に合
わせて網材8を結束箇所を変えることにより、袋
部材3内部を最適の流速にできる。即ち、高速曳
航時はA部で、低速曳航時はB部で結束する。 第39図は、曳航停止時も海水が供給できる活
魚介類の水中畜養装置を示す。この水中畜養装置
は、袋部材3の流入口に給水部材23が連結され
ている。 給水部材23は、袋部材3に海水を送り込む軸
流式の水中ポンプ24と、この水中ポンプ24の
翼車を回転駆動する原動機25と、原動機25の
運転を制御する流量センサ26並びに圧力センサ
27とを備え、水中ポンプ24が装着された本体
には、袋部材3に連通して上向きに魚供給口28
が開口され、さらに、本体は上部に浮体29を備
えている。 流量センサ26は、袋部材3内の海水の流速を
検出し、停止時、流速が下がると水中ポンプ24
を運転させ、曳航時、海水流入量が多くなると、
水中ポンプ24の翼車の回転数を下げ、あるいは
停止または逆転して流入量を制限する。 圧力センサ27は袋部材3の内圧を検出し、内
圧が下がると水中ポンプ24を運転して袋部材3
を萎むのを防止する。 この構造の水中畜養装置は、水中ポンプ24に
よつて常に適量の海水が供給され、曳船が長時間
停船しても活魚に新鮮な海水が供給でき、また、
高速曳航時にも適量の海水が供給される。 第40図は、袋部材3に、水中ポンプ30で海
水を給水しながら曳航する水中畜養装置を示す。
袋部材3は前端に先端部材22が連結されてい
る。 先端部材22は、FRP等の硬質合成樹脂や金
属板でもつてカツプ状に形成されており、給水口
31が開口されている。給水口31は給水管32
を介して曳船21の給水ポンプ30の吐出側に連
結されている。 袋部材3は、前部上面に活魚の供給口33が開
口され、この供給口33は、筒状の可撓シート部
である開口部材34が連結されている。開口部材
34は端部が結束されて閉塞され、結束を解いて
開口する。開口部材34にはフロート35が連結
され、このフロート35が開口部材の位置を明示
する。 袋部材3の後部には流出口6が点在して開口さ
れ、流出口6は活魚が出ないように、網材8で塞
がれている。 袋部材3の上面側に開口された流出口6は、こ
こから袋部材内の空気を排気して袋部材の浮上を
防止する。後端部に集中的に流出口6が開口され
た袋部材3内部全体の流速がほぼ一定となる。 袋部材3の後端は結束されており、結束を解い
て活魚が取り出しできる。 第40図に示す活魚介類の水中畜養装置は、曳
航ロープ36で曳船21に繋がれるが、これ等を
複数本平行に並べて曳航することも可能である。 第41図および第42図では船舶のサイドに装
着される活魚介類の水中畜養装置を示す。この水
中畜養装置は、先端部材22に押出アーム37が
固定され、この押出アーム37によつて、船外に
一定の深度で保持される。 このように船側に水中畜養装置を装着するもの
は、活魚の供給が簡単である。 第43図の装置は、流入口5が筒状の先端部材
38で開口され、先端部材38は網材7で塞が
れ、網材7が曳航ロープ36で曳航され、先端部
材38の流入口5から海水が袋部材3内に圧入さ
れ、袋部材3の布状素材を貫通して海水が排出さ
れる。袋部材3の後端は結束されて開口可能な状
態に塞がれている。 さらに、第44図の袋部材3は、球状の先端部
材22を備えている。先端部材22は、布地が合
成樹脂でコーテイングされた袋部材よりも厚めの
ビニールシート等の可撓水密シートで密閉構造の
球形に形成されたもので、内部に給水ホース63
を介して海水が圧入されて球形に膨張される。こ
の先端部材22には、袋部材3よりも高圧の海水
が注入される。 この先端部材22は網材7を介して袋部材3に
連通され、網材7で形成される流入口5から海水
が圧入される。 標識用の浮を水面上に浮遊させておくと、盗
難、その他、船舶の往来のさまたげになる。第4
5図は、受信アクチユエータ42を袋部材3に連
結し、洋上からの運搬船の水中スピーカ43より
特殊な音波を発射し、それを受信アクチユエータ
42により受信して標識フロート44を浮上さ
せ、回収するように構成したものを示す。船舶の
推進機等の雑音による誤動作で標識フロート44
が浮上しないように、水中スピーカ43からは特
定の周波数と波形によるパルス音波を2波以上発
射し、それをキー信号として受信アクチユエータ
42を動作させるように構成する。 水中スピーカ43から発射される音波は、指向
性を良くする為に超音波を使用するのが良い。 受信機は、第45図に示すように、水中マイク
45の信号を、チユーナ47で選別し、アンプ4
6で増幅して制御回路48に送り、制御回路48
がアクチユエータ49を動作させ、アクチユエー
タ49がロツク装置50を解除して標識フロート
44を浮上させる。
る。 本発明者は、最初、第5図ないし第37図に示
す構造の水中畜養装置を開発した。ただ、これ等
の図に示す装置は、この発明の実施例にかかるも
のでない。この発明の水中畜養装置はこれ等の図
に示す装置をさらに改良したものであるから、こ
の発明の水中畜養装置をわかりやすくするため
に、種々の構造が採用できる袋部材の構造に付い
て説明する。第5図に示す水中畜養装置は、可撓
シート材4が細長い筒状に形成されて一端に流入
口5が、他端に流出口6が開口された袋部材3
と、この袋部材3の流入口5と流出口6とを塞ぐ
網材7,8とを備えている。 可撓シート材4は、比較的薄く、引張り強度に
富むシート状の軟質シートが理想的である。テト
ロン系等の布シートをプライとして片面または両
面に、ゴムまたは塩化ビニール等の軟質合成樹脂
を含浸させたものを使用した。可撓シート材は、
完全な非通水材でなくとも、魚体が通過せず、圧
入された海水が通過する抵抗が大きく、外圧より
も内圧が高くなり、この圧力差で膨張できる素
材、例えば、目が細かく密に織られた通水性を有
する帆布等の織布も使用できる。可撓シート材4
は、第6図と第7図とに示すように、接着されて
筒状に形成される。 第5図に示される袋部材3は、海水の流入が停
止しても直ちに萎んだりすることはないが、長時
間にわたつて海水が流入されなくとも萎むことの
ない袋部材を第8図と第9図に示している。第8
図の袋部材3は、上部の可撓シート材4Aに海水
よりも比重の軽いものを使用し、下部の可撓シー
ト材4Bに比重の重いものが使用されている。 第9図の袋部材3は、袋部材3の上部内面に比
重の軽い浮シート9を接着し、底部の内面に比重
の重い錘シート10を接着している。 第5図に示す水中畜養装置は、流入口5と流出
口6とを塞ぐ網材7,8に、魚は通過しないが流
水が通過できる全てのものが使用できる。流入口
5と流出口6の網材7,8は、活魚の供給、排出
口に兼用できるように、筒状に形成されて結束さ
れている。 流入口5の網材7は、チエーン11を介してア
ンカ12に連結され、ロープ13を介して浮1
4,15に連結されている。この構造の活魚介類
の水中畜養装置は、潮流の方向が変わつても潮流
によつて常に流入口5が上流側となつて海水が流
入される。 第5図に示す形状の袋部材3は、膨張状態に於
ける直径が通常数百mmないし十数m、一般的には
1〜数mφ程度に形成され、長さは数mないし百
数十mに形成される。例えば直径が1m余で長さ
が100mの袋部材3は内容積が100m3であり、活魚
運搬船の100トン型の魚槽に匹敵する。 100トン型の運搬船を増設する必要があれば、
第5図に示す活魚介類の水中畜養装置を折り畳ん
で運搬船に積み込めばよく、著しく安価で運搬に
も便利である。第5図に示す活魚介類の水中畜養
装置は、数本を運搬船で曳航することもできる。 第5図に示すように、一端をアンカ12と浮1
4,15とで一定の水深に保持し、潮流で吹き流
すものは、袋部材3を、例えば塩化ビニルシート
としてその比重を海水のそれとほぼ等しくするこ
とによつて、浮上または沈降を防止でき、ほぼ水
平状に沈設できる。 細長状に形成された袋部材3に活魚を供給する
状態が第10図に示されている。この図に於て、
袋部材3は流入口5から魚ポンプ16でもつて魚
水が供給される。この状態で、魚ポンプ16は多
量の海水を魚と一緒に袋部材3に送り込む。この
海水によつて袋部材3は膨張され、膨張状態にあ
る袋部材3に活魚が供給され、収納された魚には
次々と新鮮な海水が供給される。 第11図と第12図とに、収納された活魚を袋
部材3から取り出す状態が示されている。第11
図は、袋部材3の一端の流出口6または流入口5
を塞ぐ網材8が、畜養網17内に案内されて開口
され、他端から作業船の巻上ローラ18を使用し
て袋部材3を引き揚げ、袋部材3内の魚水を畜養
網17へ流し込む。 第12図は、袋部材3の一端の流入口5または
流出口6を塞ぐ網材7を開いて、魚ポンプ16の
吸入端を連結し、他端には、袋部材3が萎まない
ように注水装置19で海水を供給し、袋部材3の
途中を一端から送出側に向かつて引き上げ、袋部
材を引き上げるローラ20を駆動して魚ポンプ1
6の吸入端へ魚を絞出チユーブのように送り出
す。 ところで、袋部材3の可撓シート材は、必ずし
も非通水性とする必要はない。この袋部材が、通
水性はあるが、通水に好ましい抵抗を有する素材
で袋状に形成されたものは、素材自体に無数の流
出口が設けられているので、特別に海水の流出口
を開口する必要はない。第13図に示す活魚介類
の水中畜養装置は、袋部材3自体に、若干の通水
性をもたせ、この袋部材3の流入口5に給水ホー
ス39を連結し、給水ホース39に連結された給
水ポンプ30で海水が強制的に供給される。 さらに、水中畜養装置は、第14図に示すよう
に、漁獲網に連結して使用することができる。こ
の実施例に於て、袋部材3の流入口5は袋網40
の下流側に連結されている。袋部材3の後端に
は、流入口5よりも通水断面積の小さい流出口6
が開口され、この流出口6は網材8で塞がれてい
る。この袋部材3は、内部の流速を袋網40内ま
たは潮流よりも遅くして活魚を斃死させることな
く、また従来のように水圧でプレスすることなく
漁獲する。 第14図に示す誘導網は、潮流を利用して魚を
袋網40に導く。これは瀬戸内海地方のバツシヤ
網や、左右に拡開した誘導網を2隻の曳船で曳航
して漁獲されるバツチ網として使用される。これ
等誘導網は、潮流に流されて移動する小魚を袋網
40に誘導するもので、数十mにおよぶ袋網40
で海水は外側へ流出され、小魚だけが袋網部の最
下流の魚溜所に滞積する。袋網40内の流速は、
上流側に向かつてしだいに速くなり、小魚は、遊
泳して網口部へ逃げ出すことはない。 従来のこれ等の漁法は袋網の最下流部の魚溜部
に強くプレスされた小魚が溜り、魚体が斃死して
鮮度が下がり、商品価値を失うことがあつた。第
14図のように、袋網40の後端に本発明の活魚
介類の水中畜養装置を連結したものは、小魚をプ
レスさせることなく漁獲でき、しかも、活魚の状
態で取り出すことが可能となる。この場合の流出
口の開口断面積は非常に小さいものでよく、また
全く流出口をなくしたものでも漁労時間が短いの
で、斃死することはない。 第15図と第16図とは、リング41で袋部材
3が拡開された実施例を示している。この水中畜
養装置の袋部材3は、硬質のリング41が固定さ
れ、リング41でもつて袋部材3が強制的に広げ
られており、一時的に潮流が停止しても、袋部材
3が萎んで活魚を斃死させることがない。 第15図と第16図の袋部材3は潮流によつて
内部に新鮮な海水を適量流通できるように、流入
口5と流出口6とに網材7,8を設けて一方から
流入し他方へ流出するように構成する。流出口6
側の通水抵抗を流入側より大とすることにより、
袋部材3の内圧が上昇して自然に膨張する。 第15図の袋部材3は流入口5側がアンカ12
に、流出口6側が浮15に連結されているので、
上端に空気が入つても、滞留することなく空気は
上方へ浮遊流出して排気される。 袋部材3内を通過する海水量は、流出口6側の
網材8の目の大きさを変化させ、あるいは結び目
の位置を変えることにより調整できる。 第16図の袋部材3は、両端がアンカ12と浮
15とで一定の水深に保持され、全体がほぼ水平
状に浮設される。袋部材3は両端に流入口5と流
出口6とが開口され、両開口部が網材7,8で塞
がれている。第16図の状態で海中に浮設された
水中畜養装置は大容積のものを海中深く安定して
設置できる。 リング41付袋部材3の折り畳み状態が第17
図に示されている。このように、リング41を重
ねて袋部材を折り畳むことにより、大容積の袋部
材3を小さく船上等に収納できる。さらに、隣接
するリング41の直径を異にすることにより、水
平方向に重ね合わせ、収納容積を小さくできる。 さらに、第19図に示す活魚介類の水中畜養装
置は、袋部材3をリング41で補強すると共に、
全体が紡錘形に形成されている。流入口5を塞ぐ
網材7の先端は、潜水部材51介在の曳船ロープ
36でもつて曳船21に連結されている。流出口
6は流入口5よりも小まく、網材8で塞がれてい
る。流入口5と流出口6の網材7,8は、浮14
が連結されている。 潜水部材51が第20図に示されている。この
潜水部材51は、曳船ロープ36を引くことによ
り、それ自体が水流の影響で水中に潜水し、停止
するとそれ自体の浮力で浮上する。潜水部材51
には、図示しないが単なる重錘も使用でき、水面
下に潜水する全てのものが使用できる。 第19図の水中畜養装置は、曳船されると、流
入口5から海水が流入されて袋部材3の内圧が上
昇されて膨張し、流入口5より細く絞られた流出
口6から排水される。この袋部材3は、流線形で
水中での造波抵抗が少なく、小さな曳船力で高速
曳航できる。 第21図はリング41付袋部材3に活魚を送り
込む例を示す。袋部材3の流入口5の網材7を開
いてこれを魚ポンプ16の吐出管に結束し、捕獲
漁網内の活魚を、海水と一緒に送り込む。 この状態で袋部材3内に活魚を収納した後、袋
部材3を海水に沈める。その後、数日ないし数週
間経過後に回収する。一部の魚は斃死して網底に
沈降し、残つた魚は体力が回復して元気になる。 リング付袋部材3から活魚が回収される状態
が、第22図ないし第23図に示されている。第
22図と第23図とに示される活魚介類の水中畜
養装置は、流出口6を塞ぐ網材8の後端に、あら
かじめ袋部材3内を通つて引揚ロープ52が結束
されている。この引揚ロープ52を上方に引き揚
げることにより、袋部材3内の海水を流出口6の
網材8から排水しながら袋部材3を下から網締
し、内部に魚ポンプの吸入管53を挿入して魚水
を吸い揚げる。 流入口5を塞ぐ網材7が海面上に引き揚げられ
ると、袋部材3内の海水は流入口5から排水され
ず、底の流出口6から排水されて袋部材3内の活
魚は網材8内に集魚される。 第24図に示すように、最下端のリング41を
袋部材3内に挿通された引揚ロープ52でもつて
引き揚げて、袋部材3を網締めすることも可能で
ある。 第25図に示すように、一端に流入口5が開口
され、他端に流出口6が開口され、両者が網材
7,8で塞がれた活魚介類の水中畜養装置は、一
部の斃死魚が流出口6の網材8部分に堆積して網
材8の網目を塞ぎ、この状態になると適度な水流
が袋部材3内を流動しなくなる。従つて、活魚
を、酸素不足、または栄養不足で斃死させる恐れ
がある。以下この状態を防止する水中畜養装置を
示す。 第26図の活魚介類の水中畜養装置は、袋部材
3の内部に、リング54で膨張された網袋55が
収納されている。 袋部材3内に収納された網袋55は、ここに活
魚が収納され、袋部材3内の海水が通水される。
網袋55先端は袋部材の流入口5に連結され、袋
部材3の後端には、流入口5よりも開口断面積の
小さい流出口6が開口されている。 この構造の活魚介類の水中畜養装置は、多量の
斃死魚が発生してもこれが流出口6付近に集まつ
て海水の流出を止めることがなく、斃死魚は網袋
55の底に沈降する。 第27図の袋部材3は、全体にわたつて複数の
流出口6が開口されている。流出口6は、全体に
分散して設けられると共に、斃死魚が沈降しても
これで閉塞されないように、比較的高い位置に開
口されている。 流出口6の構造が第28図と第29図とに示さ
れている。第28図は、袋部材3に多数の小孔5
6を穿設してひとつの流出口6を形成しており、
第29図の流出口6は、網材8で閉塞されてい
る。 ところで、第30図と第31図とに示すよう
に、袋部材3の流入口5を塞ぐ網材7をチエーン
11でアンカ12に連結し、袋部材3の他端に浮
15を連結したものは、潮流の向きがいかなる方
向であつても、潮流の下流側に水中の浮15が来
るように自然に流される。 第30図の袋部材3は、上端に流出口6が設け
られているが、この流出口6は流入口5に比べて
実質開口面積が小さくされているので、強い潮流
があつても、袋部材3内部を強い潮流が通過する
ことはない。 第31図の袋部材3は、袋部材3の全体にわた
つて小さい流出口6が複数個開口されている。 これ等の袋部材3から活魚を回収するには、流
入口5に連結された水上の浮14に連結のロープ
13でもつてチエーン11とアンカ12とを引き
揚げた後、第22図と第23図とに示すように、
網材8を底にして、あらかじめ袋部材3内に挿通
されていた引揚ロープ52を引いて網締めして揚
魚するのが良い。 袋部材3にリング41を連結する一例が第32
図と第33図とに示されている。この袋部材3
は、リング41が挿通できるように、中央がU字
状に折曲されたバンド57が固定され、このバン
ド57にリング41が挿通されて固定されてい
る。 流入口と流出口には、第32図と第34図に示
すように、絞りロープ58が取り付けられ、この
絞りロープ58の絞り具合で流入口5と流出口6
の開口面積を調整できる。 このように、流入口5と流出口6の開口断面積
を調整して流水量を調整する場合、網材の結束位
置を変えて、網材による実質開口断面積を調整す
る必要はない。 第35図と第36図では、リング41が袋部材
3から簡単に脱着できる具体例を示す。袋部材3
は、第36図に示すように、これを貫通して結ロ
ープ59が挿通され、この結ロープ59がリング
41に結束される。結ロープ59は、はと目60
でもつて袋部材3に挿通孔が開口されている。 この構造の袋部材は、収納に場所を取らずに著
しく便利で、リング41の脱着も簡単である。 ところで、袋部材を補強するリングは、好まし
くはFRP等の硬質の合成樹脂で作られるが、リ
ングの直径が数mないし十数mと大きい場合、こ
れを船上に収納するのが困難である。 これを解決するリングを第37図に示す。この
リング41は、中空で気密の可撓性環状ホース
で、水ポンプ61や空気ポンプ62等で、流体が
圧入されると環状に成形強化され、この状態で形
状が変形し難くリングとして袋部材を補強する。 このリングは、水が圧入されると比重が重くな
り、空気が圧入されるとフロートとしての効果が
発生する。 流体を排出した状態では、可撓性に富み、袋部
材と一緒に折り畳んで魚槽等に便利に収納でき
る。 潮流の激しい場合や、曳船で高速に曳航する場
合、袋部材の先端部は流水の抵抗を受けて袋部材
内部より外部圧が高圧となつて窪んだ形状に変形
し易い。 以上の構造の水中畜養装置は、袋部材3の先端
を確実に膨らませることができないことがある。
この欠点を解決するために、この発明の水中畜養
装置は、袋部材の先端に先端部材を固定してい
る。 第38図はこの発明の実施例の水中畜養装置を
示している。この水中畜養装置は、活魚介類を入
れた状態で曳船21で曳航することができる。こ
の装置は、袋部材3の流入口5に、硬質の先端部
材22を連結して補強している。この先端部材2
2は、金属等で、常に流入口5を開口するよう
に、円筒状またはリング状に形成されている。 ところで、曳船21の速度は潮流に比べて速い
ので、流入口5と流出口6の通水断面積を第5図
に示す袋部材3に比べて小さくする必要がある。
流出口6の通水断面積が大き過ぎると、袋部材3
の内圧が下がつて萎むので活魚が斃死する。これ
を避けるために、流入口5の通水断面積を大きく
すると袋部材3内の流速が速くなりすぎて活魚が
疲労斃死する。 流出口6の通水断面積を絞れば、例え流入口5
の通水断面積が大きくとも、内圧は上昇しても流
速はそれ程速くなることはないので、活魚が疲労
斃死することはない。 第38図の流出口6を塞ぐ網材8は細長い筒状
に形成されておつて、結束部分を変えて流出口6
の実質通水断面積を調整できる。網材8の後端B
で結束すれば、網材8の通水断面積は大きくな
り、前部Aで結束すれば通水断面積は小さくな
る。 この活魚介類の水中畜養装置は、曳航速度に合
わせて網材8を結束箇所を変えることにより、袋
部材3内部を最適の流速にできる。即ち、高速曳
航時はA部で、低速曳航時はB部で結束する。 第39図は、曳航停止時も海水が供給できる活
魚介類の水中畜養装置を示す。この水中畜養装置
は、袋部材3の流入口に給水部材23が連結され
ている。 給水部材23は、袋部材3に海水を送り込む軸
流式の水中ポンプ24と、この水中ポンプ24の
翼車を回転駆動する原動機25と、原動機25の
運転を制御する流量センサ26並びに圧力センサ
27とを備え、水中ポンプ24が装着された本体
には、袋部材3に連通して上向きに魚供給口28
が開口され、さらに、本体は上部に浮体29を備
えている。 流量センサ26は、袋部材3内の海水の流速を
検出し、停止時、流速が下がると水中ポンプ24
を運転させ、曳航時、海水流入量が多くなると、
水中ポンプ24の翼車の回転数を下げ、あるいは
停止または逆転して流入量を制限する。 圧力センサ27は袋部材3の内圧を検出し、内
圧が下がると水中ポンプ24を運転して袋部材3
を萎むのを防止する。 この構造の水中畜養装置は、水中ポンプ24に
よつて常に適量の海水が供給され、曳船が長時間
停船しても活魚に新鮮な海水が供給でき、また、
高速曳航時にも適量の海水が供給される。 第40図は、袋部材3に、水中ポンプ30で海
水を給水しながら曳航する水中畜養装置を示す。
袋部材3は前端に先端部材22が連結されてい
る。 先端部材22は、FRP等の硬質合成樹脂や金
属板でもつてカツプ状に形成されており、給水口
31が開口されている。給水口31は給水管32
を介して曳船21の給水ポンプ30の吐出側に連
結されている。 袋部材3は、前部上面に活魚の供給口33が開
口され、この供給口33は、筒状の可撓シート部
である開口部材34が連結されている。開口部材
34は端部が結束されて閉塞され、結束を解いて
開口する。開口部材34にはフロート35が連結
され、このフロート35が開口部材の位置を明示
する。 袋部材3の後部には流出口6が点在して開口さ
れ、流出口6は活魚が出ないように、網材8で塞
がれている。 袋部材3の上面側に開口された流出口6は、こ
こから袋部材内の空気を排気して袋部材の浮上を
防止する。後端部に集中的に流出口6が開口され
た袋部材3内部全体の流速がほぼ一定となる。 袋部材3の後端は結束されており、結束を解い
て活魚が取り出しできる。 第40図に示す活魚介類の水中畜養装置は、曳
航ロープ36で曳船21に繋がれるが、これ等を
複数本平行に並べて曳航することも可能である。 第41図および第42図では船舶のサイドに装
着される活魚介類の水中畜養装置を示す。この水
中畜養装置は、先端部材22に押出アーム37が
固定され、この押出アーム37によつて、船外に
一定の深度で保持される。 このように船側に水中畜養装置を装着するもの
は、活魚の供給が簡単である。 第43図の装置は、流入口5が筒状の先端部材
38で開口され、先端部材38は網材7で塞が
れ、網材7が曳航ロープ36で曳航され、先端部
材38の流入口5から海水が袋部材3内に圧入さ
れ、袋部材3の布状素材を貫通して海水が排出さ
れる。袋部材3の後端は結束されて開口可能な状
態に塞がれている。 さらに、第44図の袋部材3は、球状の先端部
材22を備えている。先端部材22は、布地が合
成樹脂でコーテイングされた袋部材よりも厚めの
ビニールシート等の可撓水密シートで密閉構造の
球形に形成されたもので、内部に給水ホース63
を介して海水が圧入されて球形に膨張される。こ
の先端部材22には、袋部材3よりも高圧の海水
が注入される。 この先端部材22は網材7を介して袋部材3に
連通され、網材7で形成される流入口5から海水
が圧入される。 標識用の浮を水面上に浮遊させておくと、盗
難、その他、船舶の往来のさまたげになる。第4
5図は、受信アクチユエータ42を袋部材3に連
結し、洋上からの運搬船の水中スピーカ43より
特殊な音波を発射し、それを受信アクチユエータ
42により受信して標識フロート44を浮上さ
せ、回収するように構成したものを示す。船舶の
推進機等の雑音による誤動作で標識フロート44
が浮上しないように、水中スピーカ43からは特
定の周波数と波形によるパルス音波を2波以上発
射し、それをキー信号として受信アクチユエータ
42を動作させるように構成する。 水中スピーカ43から発射される音波は、指向
性を良くする為に超音波を使用するのが良い。 受信機は、第45図に示すように、水中マイク
45の信号を、チユーナ47で選別し、アンプ4
6で増幅して制御回路48に送り、制御回路48
がアクチユエータ49を動作させ、アクチユエー
タ49がロツク装置50を解除して標識フロート
44を浮上させる。
本発明の活魚介類の水中畜養装置は、一時に多
量に捕獲された活魚を一時貯溜して魚の安定供給
に効果がある。さらに、このことに加えて、本発
明の活魚介類の水中畜養装置は、煮干しいりこと
かつお釣用の餌に利用して極めて有効である。 煮干しいりこは、油を多く含んだいわしを使用
して加工したものは、数週間ないし数ケ月経過す
ると、内部の油分が魚体表面ににじみ出して、味
が悪くなり、商品価値が著しく下落する。 本発明の活魚介類の水中畜養装置を使用して洋
上、海中に数日ないし数週間、活魚として畜養し
たものを使用すれば、若干魚体がやせて細身にな
り、油分の少ない上質の煮干いりこが生産できる
ことが本発明者によつて研究された。 また、かつお釣船の餌としての活鰯の畜養に実
施すると、餌の斃死率を低下できる。現在一般に
かつおの活餌として捕獲する鰯は、漁場でまき網
等で捕獲するが、捕獲後直ちに網ごと漁船で曳航
して陸上近傍の小割りけすまで運搬しているが、
その曳航運搬時に潮流のために鰯が非常に弱り、
斃死率が高いのであるが、本発明の活魚介類の水
中畜養装置を利用することにより、洋上海中で一
定期間畜養することにより、魚体の疲労が回復し
斃死率が低下する。
量に捕獲された活魚を一時貯溜して魚の安定供給
に効果がある。さらに、このことに加えて、本発
明の活魚介類の水中畜養装置は、煮干しいりこと
かつお釣用の餌に利用して極めて有効である。 煮干しいりこは、油を多く含んだいわしを使用
して加工したものは、数週間ないし数ケ月経過す
ると、内部の油分が魚体表面ににじみ出して、味
が悪くなり、商品価値が著しく下落する。 本発明の活魚介類の水中畜養装置を使用して洋
上、海中に数日ないし数週間、活魚として畜養し
たものを使用すれば、若干魚体がやせて細身にな
り、油分の少ない上質の煮干いりこが生産できる
ことが本発明者によつて研究された。 また、かつお釣船の餌としての活鰯の畜養に実
施すると、餌の斃死率を低下できる。現在一般に
かつおの活餌として捕獲する鰯は、漁場でまき網
等で捕獲するが、捕獲後直ちに網ごと漁船で曳航
して陸上近傍の小割りけすまで運搬しているが、
その曳航運搬時に潮流のために鰯が非常に弱り、
斃死率が高いのであるが、本発明の活魚介類の水
中畜養装置を利用することにより、洋上海中で一
定期間畜養することにより、魚体の疲労が回復し
斃死率が低下する。
本発明の活魚介類の水中畜養装置は、可撓性シ
ート材で袋部材を構成し、この袋部材を細長い円
筒状、紡錘形のいずれかの形状に形成している。
さらに、この袋部材の端には、先端部材を連結す
ると共に、先端部材に流入口を開口し、袋部材に
活魚介類を畜養するようになつている。この構造
の水中畜養装置は、円筒状、または紡錘形状の袋
部材の端に連結された先端部材を支持して、海水
の流れの上流側から下流側に向けて袋部材を流す
ことにより、海水の流れに対する抵抗を少なくで
きる特長がある。このため、大きくて多量の活魚
介類を畜養できる袋部材が、小馬力の小型船で高
速曳航でき、活魚介類を生きたままの状態で、漁
場から漁港に能率よく、しかも迅速に移送できる
特長がある。 さらにまた、この発明の水中畜養装置は、袋部
材を海水の流れに対して上流から下流に吹き流す
状態として海中に安定に配設できる特長も実現す
る。このため、極めて大きな袋部材とし多量の活
魚介類を蓄養できる装置を、海中に簡単に、しか
も安定に配設でき、さらに必要なときには、高速
曳航できるという優れた特長を実現する。 したがつて、この発明の水中畜養装置は、まき
網、定置網、各種曳網で漁獲された多量の大衆魚
を、漁獲した漁場でそのまま一時畜養し、数目な
いし数週間経過後それを回収し、または、漁場で
捕獲された活魚を、活魚のまま畜養状態で、畜養
漁場まで高速走航で移送したり、さらにまた、畜
養漁場で長期間活魚として畜養することが実現で
きる。 さらにまた、この発明の水中畜養装置は、袋部
材の端に先端部材を設けて海中に安定に設置でき
る構造のため、袋部材を極めて大きくして多量の
活魚介類を畜養できるようにして、しかも、装置
全体を著しく安価にできる特長も実現する。
ート材で袋部材を構成し、この袋部材を細長い円
筒状、紡錘形のいずれかの形状に形成している。
さらに、この袋部材の端には、先端部材を連結す
ると共に、先端部材に流入口を開口し、袋部材に
活魚介類を畜養するようになつている。この構造
の水中畜養装置は、円筒状、または紡錘形状の袋
部材の端に連結された先端部材を支持して、海水
の流れの上流側から下流側に向けて袋部材を流す
ことにより、海水の流れに対する抵抗を少なくで
きる特長がある。このため、大きくて多量の活魚
介類を畜養できる袋部材が、小馬力の小型船で高
速曳航でき、活魚介類を生きたままの状態で、漁
場から漁港に能率よく、しかも迅速に移送できる
特長がある。 さらにまた、この発明の水中畜養装置は、袋部
材を海水の流れに対して上流から下流に吹き流す
状態として海中に安定に配設できる特長も実現す
る。このため、極めて大きな袋部材とし多量の活
魚介類を蓄養できる装置を、海中に簡単に、しか
も安定に配設でき、さらに必要なときには、高速
曳航できるという優れた特長を実現する。 したがつて、この発明の水中畜養装置は、まき
網、定置網、各種曳網で漁獲された多量の大衆魚
を、漁獲した漁場でそのまま一時畜養し、数目な
いし数週間経過後それを回収し、または、漁場で
捕獲された活魚を、活魚のまま畜養状態で、畜養
漁場まで高速走航で移送したり、さらにまた、畜
養漁場で長期間活魚として畜養することが実現で
きる。 さらにまた、この発明の水中畜養装置は、袋部
材の端に先端部材を設けて海中に安定に設置でき
る構造のため、袋部材を極めて大きくして多量の
活魚介類を畜養できるようにして、しかも、装置
全体を著しく安価にできる特長も実現する。
第1図は漁網を船で曳航する状態を示す斜視
図、第2図ないし第5図はこの発明が完成するま
でに本発明者が試作した従来装置の具体例を示す
断面図、第6図ないし第9図は可撓シート材の具
体例を示す斜視図および断面図、第10図ないし
第12図は袋部材に魚を供給し、またはここから
排出する状態を示す断面図および側面図、第13
図は袋部材に魚を供給する状態を示す断面図、第
14図は漁獲網に袋部材を連結した例を示す側面
図、第15図および第16図は袋部材を補強した
例を示す斜視図、第17図はリング付袋部材を畳
んだ状態を示す側面図、第18図は全体を海中に
沈めて浮設できる水中畜養装置を示す斜視図、第
19図は一定の水深で曳航される具体例を示す斜
視図、第20図は潜水部材の一例を示す斜視図、
第21図は魚の供給例を示す斜視図、第22図な
いし第24図は魚の取り出し状態を示す側面図お
よび斜視図、第25図は流出口が魚で閉塞された
袋部材の側面図、第26図および第27図は袋部
材の構造を示す断面図および斜視図、第28図と
第29図とは流出口の例を示す断面図、第30図
および第31図はさらに袋部材を水中に設けた使
用例を示す水中畜養装置の斜視図および断面図、
第32図はリングで補強した袋部材の断面図、第
33図は袋部材にリングを固定する例を示す斜視
図、第34図は第32図の流出口部分を示す斜視
図、第35図と第36図とは袋部材にリングを結
束する例を示す斜視図および断面図、第37図は
膨張保形されるリングの斜視図、第38図ないし
第40図はこの発明の一実施例を示す活魚介類の
水中畜養装置の断面図、第41図および第42図
は水中畜養装置の船の両舷に装着した状態を示す
側面図および断面図、第43図および第44図は
他の実施例を示す水中畜養装置の曳航状態を示す
断面図、第45図は受信アクチユエータのブロツ
ク線図である。 1……リング、2……非通水シート、3……袋
部材、4……可撓シート材、5……流入口、6…
…流出口、7……網材、8……網材、9……浮シ
ート、10……錘シート、11……チエーン、1
2……アンカ、13……ロープ、14……浮、1
5……浮、16……魚ポンプ、17……畜養網、
18……巻上ローラ、19……注水装置、20…
…ローラ、21……曳船、22……先端部材、2
3……給水部材、24……水中ポンプ、25……
原動機、26……流量センサ、27……圧力セン
サ、28……魚供給口、29……浮体、30……
給水ポンプ、31……給水口、32……給水管、
33……供給口、34……開口部材、35……フ
ロート、36……曳航ロープ、37……押出アー
ム、38……先端部材、39……給水ホース、4
0……袋網、41……リング、42……受信アク
チユエータ、43……水中スピーカ、44……標
識フロート、45……水中マイク、46……アン
プ、47……チユーナ、48……制御回路、49
……アクチユエータ、50……ロツク装置、51
……潜水部材、52……引揚ロープ、53……吸
入管、54……リング、55……網袋、56……
小孔、57……バンド、58……絞りロープ、5
9……結ロープ、60……はと目、61……水ポ
ンプ、62……空気ポンプ、63……給水ホー
ス。
図、第2図ないし第5図はこの発明が完成するま
でに本発明者が試作した従来装置の具体例を示す
断面図、第6図ないし第9図は可撓シート材の具
体例を示す斜視図および断面図、第10図ないし
第12図は袋部材に魚を供給し、またはここから
排出する状態を示す断面図および側面図、第13
図は袋部材に魚を供給する状態を示す断面図、第
14図は漁獲網に袋部材を連結した例を示す側面
図、第15図および第16図は袋部材を補強した
例を示す斜視図、第17図はリング付袋部材を畳
んだ状態を示す側面図、第18図は全体を海中に
沈めて浮設できる水中畜養装置を示す斜視図、第
19図は一定の水深で曳航される具体例を示す斜
視図、第20図は潜水部材の一例を示す斜視図、
第21図は魚の供給例を示す斜視図、第22図な
いし第24図は魚の取り出し状態を示す側面図お
よび斜視図、第25図は流出口が魚で閉塞された
袋部材の側面図、第26図および第27図は袋部
材の構造を示す断面図および斜視図、第28図と
第29図とは流出口の例を示す断面図、第30図
および第31図はさらに袋部材を水中に設けた使
用例を示す水中畜養装置の斜視図および断面図、
第32図はリングで補強した袋部材の断面図、第
33図は袋部材にリングを固定する例を示す斜視
図、第34図は第32図の流出口部分を示す斜視
図、第35図と第36図とは袋部材にリングを結
束する例を示す斜視図および断面図、第37図は
膨張保形されるリングの斜視図、第38図ないし
第40図はこの発明の一実施例を示す活魚介類の
水中畜養装置の断面図、第41図および第42図
は水中畜養装置の船の両舷に装着した状態を示す
側面図および断面図、第43図および第44図は
他の実施例を示す水中畜養装置の曳航状態を示す
断面図、第45図は受信アクチユエータのブロツ
ク線図である。 1……リング、2……非通水シート、3……袋
部材、4……可撓シート材、5……流入口、6…
…流出口、7……網材、8……網材、9……浮シ
ート、10……錘シート、11……チエーン、1
2……アンカ、13……ロープ、14……浮、1
5……浮、16……魚ポンプ、17……畜養網、
18……巻上ローラ、19……注水装置、20…
…ローラ、21……曳船、22……先端部材、2
3……給水部材、24……水中ポンプ、25……
原動機、26……流量センサ、27……圧力セン
サ、28……魚供給口、29……浮体、30……
給水ポンプ、31……給水口、32……給水管、
33……供給口、34……開口部材、35……フ
ロート、36……曳航ロープ、37……押出アー
ム、38……先端部材、39……給水ホース、4
0……袋網、41……リング、42……受信アク
チユエータ、43……水中スピーカ、44……標
識フロート、45……水中マイク、46……アン
プ、47……チユーナ、48……制御回路、49
……アクチユエータ、50……ロツク装置、51
……潜水部材、52……引揚ロープ、53……吸
入管、54……リング、55……網袋、56……
小孔、57……バンド、58……絞りロープ、5
9……結ロープ、60……はと目、61……水ポ
ンプ、62……空気ポンプ、63……給水ホー
ス。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 非通水または通水抵抗の大きな可撓シート材
でもつて、細長い円筒状、紡錘形のいずれかの形
状に形成された袋部材を備えており、この袋部材
は袋部材内に水が圧入される流入口が開口されて
おり、この流入口を含み、少なくとも1個の魚介
類の供給または排出用の開口自在な開口部が設け
られており、さらに、該袋部材は端部に硬質の先
端部材が連結されると共に、この先端部材に流入
口が開口されており、先端部材を上流側に配設し
て袋部材内に魚介類を畜養するように構成された
ことを特徴とする活魚介類の水中畜養装置。 2 先端部材に給水用のポンプと浮体とが一体と
なつた給水部材が連結されている特許請求の範囲
第1項記載の活魚介類の水中畜養装置。 3 袋部材が通水抵抗の大きな可撓シート材で、
袋部材の織目を貫通して袋部材内の水が排出され
る特許請求の範囲第1項記載の活魚介類の水中畜
養装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58194563A JPS6087721A (ja) | 1983-10-17 | 1983-10-17 | 活魚介類の水中蓄養装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58194563A JPS6087721A (ja) | 1983-10-17 | 1983-10-17 | 活魚介類の水中蓄養装置 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2274029A Division JPH03254617A (ja) | 1990-10-13 | 1990-10-13 | 活魚介類の水中畜養装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6087721A JPS6087721A (ja) | 1985-05-17 |
| JPH048012B2 true JPH048012B2 (ja) | 1992-02-13 |
Family
ID=16326608
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58194563A Granted JPS6087721A (ja) | 1983-10-17 | 1983-10-17 | 活魚介類の水中蓄養装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6087721A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016059342A (ja) * | 2014-09-19 | 2016-04-25 | 株式会社三谷船具店 | 生簀 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62100230A (ja) * | 1985-10-24 | 1987-05-09 | 浜口 浩一郎 | 外洋養殖方法並びにその装置 |
| US7306017B2 (en) * | 2005-01-21 | 2007-12-11 | Eaton Corporation | Capless filler neck assembly for a fuel tank |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2390899A1 (fr) * | 1977-05-18 | 1978-12-15 | Anvar | Enceinte d'elevage d'animaux marins, en particulier de poissons et ferme d'elevage en eau profonde, comportant au moins une telle enceinte |
-
1983
- 1983-10-17 JP JP58194563A patent/JPS6087721A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016059342A (ja) * | 2014-09-19 | 2016-04-25 | 株式会社三谷船具店 | 生簀 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6087721A (ja) | 1985-05-17 |
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