JPH05100211A - 高分子分散液晶材料の製造方法 - Google Patents
高分子分散液晶材料の製造方法Info
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- JPH05100211A JPH05100211A JP3219496A JP21949691A JPH05100211A JP H05100211 A JPH05100211 A JP H05100211A JP 3219496 A JP3219496 A JP 3219496A JP 21949691 A JP21949691 A JP 21949691A JP H05100211 A JPH05100211 A JP H05100211A
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- polymer matrix
- crystal composition
- polymer
- pdlc
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 液晶表示素子における一対の透明電極付き基
板間に挟持された高分子マトリックス−液晶組成物から
なる高分子分散液晶材料の製造方法において、高分子マ
トリックス−液晶組成物または高分子マトリックス前駆
体−液晶組成物の全体の重量に対して、液晶組成物含有
率を調節することにより、液晶表示素子における液晶粒
子の粒径を調節する。 【効果】 PDLC材料中の液晶粒子径を容易に且つ再
現性よく、適切に制御することができる。
板間に挟持された高分子マトリックス−液晶組成物から
なる高分子分散液晶材料の製造方法において、高分子マ
トリックス−液晶組成物または高分子マトリックス前駆
体−液晶組成物の全体の重量に対して、液晶組成物含有
率を調節することにより、液晶表示素子における液晶粒
子の粒径を調節する。 【効果】 PDLC材料中の液晶粒子径を容易に且つ再
現性よく、適切に制御することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高分子分散液晶材料の
製造方法に関するものである。
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶の表示モードを大別すると次の3つ
に分類できる。 1.偏光板を2枚用いる複屈折モード 2.偏光板を1枚用いるゲスト−ホストモード 3.偏光板を用いない散乱モード 1および2は、偏光板を用いて表示を行うため、光の利
用効率が低く、実用化されている液晶表示素子において
は、10〜20%程度の光しか利用していないのが現状
である。一方、表示素子の大画面化への要求が近年強く
なってきており、投影により100インチ以上の画面を
得ることのできる液晶プロジェクションテレビも上市さ
れている。
に分類できる。 1.偏光板を2枚用いる複屈折モード 2.偏光板を1枚用いるゲスト−ホストモード 3.偏光板を用いない散乱モード 1および2は、偏光板を用いて表示を行うため、光の利
用効率が低く、実用化されている液晶表示素子において
は、10〜20%程度の光しか利用していないのが現状
である。一方、表示素子の大画面化への要求が近年強く
なってきており、投影により100インチ以上の画面を
得ることのできる液晶プロジェクションテレビも上市さ
れている。
【0003】現在の液晶プロジェクションテレビには複
屈折モードの1種である、TNモードの液晶表示素子が
用いられているが、先に述べたようにこの表示モード
は、光の利用効率が低いため、投影を行うためには光源
の強度を非常に強くする必要があり、またこのとき光吸
収に起因する発熱により、液晶表示素子が劣化するとい
う問題があり、光の利用効率の高い液晶表示素子が求め
られている。そこで先に示した第3の表示モードである
散乱モードは、偏光板を用いない表示モードであるた
め、液晶表示素子での光のロスがほとんどなく、100
%に近い光の利用効率を達成することが可能であり、液
晶プロジェクションテレビへの適用が考えられている。
屈折モードの1種である、TNモードの液晶表示素子が
用いられているが、先に述べたようにこの表示モード
は、光の利用効率が低いため、投影を行うためには光源
の強度を非常に強くする必要があり、またこのとき光吸
収に起因する発熱により、液晶表示素子が劣化するとい
う問題があり、光の利用効率の高い液晶表示素子が求め
られている。そこで先に示した第3の表示モードである
散乱モードは、偏光板を用いない表示モードであるた
め、液晶表示素子での光のロスがほとんどなく、100
%に近い光の利用効率を達成することが可能であり、液
晶プロジェクションテレビへの適用が考えられている。
【0004】散乱モードは、さらに次の2手法に分類す
ることができる。 a.動的散乱モード b.高分子分散モード 動的散乱モードは、整列配向した誘電率が負(Δε<
0)のネマチック液晶中にイオン流を走行させることに
より、多数のドメインを発生させ、このドメイン間の強
い複屈折性により散乱を起こさせるものである。この表
示モードは、液晶中にイオン剤を含むことを必要とする
が、このイオン剤により、電極界面で電気化学反応が起
こり、表示素子が劣化するという問題点があり、実用化
の可能性はあまりないといえる。
ることができる。 a.動的散乱モード b.高分子分散モード 動的散乱モードは、整列配向した誘電率が負(Δε<
0)のネマチック液晶中にイオン流を走行させることに
より、多数のドメインを発生させ、このドメイン間の強
い複屈折性により散乱を起こさせるものである。この表
示モードは、液晶中にイオン剤を含むことを必要とする
が、このイオン剤により、電極界面で電気化学反応が起
こり、表示素子が劣化するという問題点があり、実用化
の可能性はあまりないといえる。
【0005】高分子分散モードは、現在最も有望視され
ているモードである。図3を用いて説明すると、このモ
ードは、透明電極間の高分子マトリックス1中に球状の
液晶粒子2が分散した構造をしており、液晶分子3は、
粒子内部で高分子マトリックス壁面に沿った配向をして
いる(図3a)。このとき液晶粒子の平均屈折率と高分
子マトリックスの屈折率に差があるとき、入射光4は散
乱することになる(散乱光5)。この高分子分散セルに
電圧を印加すると、液晶がΔε>0の場合、液晶分子
は、高分子マトリックスの壁面の拘束から離れ、透明電
極面に対し垂直になる(図3b)。高分子マトリックス
の屈折率と液晶分子の分子短軸方向の屈折率が近接して
いるとき、入射光は散乱することなく透過することがで
きる(透過光6)。このように、高分子分散モードで
は、散乱状態と透過状態の間でON・OFFを行うこと
ができ、これにより表示を行うことできる。この高分子
分散モードの液晶(高分子分散液晶:Polymer Disperse
d liquid Crystal:以下PDLCと呼ぶ)材料を、現在
液晶表示素子の駆動モードの中心になっている薄膜トラ
ンジスタ(Thin Film Transistor:以下TFTと呼ぶ)
と組み合わせて用いることを考えたとき、PDLC材料
には、次のような特性が求められる。 1.駆動電圧:10V以下(できれば5V以下が好まし
い) 2.比抵抗ρ:1011Ω・cm以上 3.コントラスト:100以上 4.応答速度:20ms以下(立ち上がり速度τR,立ち
上がり速度τD)
ているモードである。図3を用いて説明すると、このモ
ードは、透明電極間の高分子マトリックス1中に球状の
液晶粒子2が分散した構造をしており、液晶分子3は、
粒子内部で高分子マトリックス壁面に沿った配向をして
いる(図3a)。このとき液晶粒子の平均屈折率と高分
子マトリックスの屈折率に差があるとき、入射光4は散
乱することになる(散乱光5)。この高分子分散セルに
電圧を印加すると、液晶がΔε>0の場合、液晶分子
は、高分子マトリックスの壁面の拘束から離れ、透明電
極面に対し垂直になる(図3b)。高分子マトリックス
の屈折率と液晶分子の分子短軸方向の屈折率が近接して
いるとき、入射光は散乱することなく透過することがで
きる(透過光6)。このように、高分子分散モードで
は、散乱状態と透過状態の間でON・OFFを行うこと
ができ、これにより表示を行うことできる。この高分子
分散モードの液晶(高分子分散液晶:Polymer Disperse
d liquid Crystal:以下PDLCと呼ぶ)材料を、現在
液晶表示素子の駆動モードの中心になっている薄膜トラ
ンジスタ(Thin Film Transistor:以下TFTと呼ぶ)
と組み合わせて用いることを考えたとき、PDLC材料
には、次のような特性が求められる。 1.駆動電圧:10V以下(できれば5V以下が好まし
い) 2.比抵抗ρ:1011Ω・cm以上 3.コントラスト:100以上 4.応答速度:20ms以下(立ち上がり速度τR,立ち
上がり速度τD)
【0006】PDLC材料構造とこれら特性の間には、
次のような複雑な相関がある。 1.液晶粒子のサイズを小さくしたとき、液晶分子と高
分子マトリックスの接触面積が大きくなるので界面での
拘束力が強くなり、電圧を印加したとき、液晶分子が立
ち上がり難くなる(駆動電圧が高くなり、立ち上がり速
度が遅くなるが、立ち下がり速度は速くなる)。 2.コントラストを高くするためには、高分子マトリッ
クス−液晶界面の存在確率を高くし、且つセルギャップ
を厚くする必要がある。ただし、セルギャップを厚くす
ると、駆動電圧が高くなる。 3.駆動電圧を下げるためには、Δεの大きな液晶材料
を選択すればよいと考えられるが、Δεが大きいとき液
晶分子と高分子マトリックスとの相互作用が大きくな
り、立ち上がり速度が遅くなる。また誘電率の大きさと
屈折率の大きさは、ほぼ同じ傾向を示している。誘電率
の大きな液晶材料は、ほとんどの場合屈折率も大きくな
り、液晶分子短軸の屈折率と高分子マトリックスの屈折
率に大きな差が生じることが考えられる。この場合、電
圧を印加したときにも入射光が散乱してしまい、コント
ラストが低下することが予想される。 このように多くの特性が相反の関係になっており、しき
い値電圧・応答速度・コントラストとすべてを満足させ
ることは非常に困難である。これら各種特性は、すべて
液晶粒子径と正または負の相関関係をもっており、その
最適化が必要である。
次のような複雑な相関がある。 1.液晶粒子のサイズを小さくしたとき、液晶分子と高
分子マトリックスの接触面積が大きくなるので界面での
拘束力が強くなり、電圧を印加したとき、液晶分子が立
ち上がり難くなる(駆動電圧が高くなり、立ち上がり速
度が遅くなるが、立ち下がり速度は速くなる)。 2.コントラストを高くするためには、高分子マトリッ
クス−液晶界面の存在確率を高くし、且つセルギャップ
を厚くする必要がある。ただし、セルギャップを厚くす
ると、駆動電圧が高くなる。 3.駆動電圧を下げるためには、Δεの大きな液晶材料
を選択すればよいと考えられるが、Δεが大きいとき液
晶分子と高分子マトリックスとの相互作用が大きくな
り、立ち上がり速度が遅くなる。また誘電率の大きさと
屈折率の大きさは、ほぼ同じ傾向を示している。誘電率
の大きな液晶材料は、ほとんどの場合屈折率も大きくな
り、液晶分子短軸の屈折率と高分子マトリックスの屈折
率に大きな差が生じることが考えられる。この場合、電
圧を印加したときにも入射光が散乱してしまい、コント
ラストが低下することが予想される。 このように多くの特性が相反の関係になっており、しき
い値電圧・応答速度・コントラストとすべてを満足させ
ることは非常に困難である。これら各種特性は、すべて
液晶粒子径と正または負の相関関係をもっており、その
最適化が必要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PDL
C材料作製手法の1つである重合法を用いた場合、高分
子マトリックス−液晶組成物の相分離速度および相分離
の程度を、重合時の温度や高分子マトリックスの重合度
で制御することが一般的であるが、この手法の場合、再
現性が悪く、液晶粒子径調整手法としては十分ではない
という欠点がある。本発明は、上記のような従来の課題
を解決し、PDLC材料中の液晶粒子径を容易に且つ再
現性よく、適切に制御することのできる高分子分散液晶
材料の製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
C材料作製手法の1つである重合法を用いた場合、高分
子マトリックス−液晶組成物の相分離速度および相分離
の程度を、重合時の温度や高分子マトリックスの重合度
で制御することが一般的であるが、この手法の場合、再
現性が悪く、液晶粒子径調整手法としては十分ではない
という欠点がある。本発明は、上記のような従来の課題
を解決し、PDLC材料中の液晶粒子径を容易に且つ再
現性よく、適切に制御することのできる高分子分散液晶
材料の製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、上記のような従来の課題を解決することができ
た。すなわち本発明は、液晶表示素子における一対の透
明電極付き基板間に挟持された高分子マトリックス−液
晶組成物からなる高分子分散液晶材料の製造方法におい
て、高分子マトリックス−液晶組成物または高分子マト
リックス前駆体−液晶組成物の全体の重量に対して、液
晶組成物含有率を調節することにより、液晶表示素子に
おける液晶粒子の粒径を調節することを特徴とする、高
分子分散液晶材料の製造方法を提供するものである。
の結果、上記のような従来の課題を解決することができ
た。すなわち本発明は、液晶表示素子における一対の透
明電極付き基板間に挟持された高分子マトリックス−液
晶組成物からなる高分子分散液晶材料の製造方法におい
て、高分子マトリックス−液晶組成物または高分子マト
リックス前駆体−液晶組成物の全体の重量に対して、液
晶組成物含有率を調節することにより、液晶表示素子に
おける液晶粒子の粒径を調節することを特徴とする、高
分子分散液晶材料の製造方法を提供するものである。
【0009】以下に、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明は、PDLC材料を製造する際に、高分子マトリ
ックス−液晶組成物または高分子マトリックス前駆体−
液晶組成物中の液晶組成物含有率を、適切に調整するこ
とにより、PDLC材料の電気光学特性に大きな影響を
与える液晶粒子径を、容易且つ再現性よく、適切に制御
できる方法を提供するものである。
本発明は、PDLC材料を製造する際に、高分子マトリ
ックス−液晶組成物または高分子マトリックス前駆体−
液晶組成物中の液晶組成物含有率を、適切に調整するこ
とにより、PDLC材料の電気光学特性に大きな影響を
与える液晶粒子径を、容易且つ再現性よく、適切に制御
できる方法を提供するものである。
【0010】本発明で使用することのできる液晶組成物
は、ネマチック液晶組成物、光学活性化合物を添加した
ネマチック液晶組成物、コレステリック液晶組成物等が
挙げられる。例えば、フェニルベンゾエート系ネマチッ
ク液晶組成物、シアノビフェニル系ネマチック液晶組成
物、フェニルシクロヘキサン系液晶組成物等を挙げるこ
とができる。これらは例えば“E8”(BDH社製)等
として市販されている。
は、ネマチック液晶組成物、光学活性化合物を添加した
ネマチック液晶組成物、コレステリック液晶組成物等が
挙げられる。例えば、フェニルベンゾエート系ネマチッ
ク液晶組成物、シアノビフェニル系ネマチック液晶組成
物、フェニルシクロヘキサン系液晶組成物等を挙げるこ
とができる。これらは例えば“E8”(BDH社製)等
として市販されている。
【0011】本発明で使用することのできる高分子マト
リックスは、例えば、ポリアクリレート、ポリメタクリ
レート等が挙げられ、中でもポリアクリレートが好適で
ある。本発明方法において、液晶組成物は、高分子マト
リックス−液晶組成物または高分子マトリックス前駆体
−液晶組成物の全体の重量に対して、通常30〜90重
量%、好ましくは50〜80重量%の範囲がよい。液晶
組成物の含有率を上記の範囲の中で適切に設定すること
によって、液晶粒子を適切な大きさに制御することがで
きる。
リックスは、例えば、ポリアクリレート、ポリメタクリ
レート等が挙げられ、中でもポリアクリレートが好適で
ある。本発明方法において、液晶組成物は、高分子マト
リックス−液晶組成物または高分子マトリックス前駆体
−液晶組成物の全体の重量に対して、通常30〜90重
量%、好ましくは50〜80重量%の範囲がよい。液晶
組成物の含有率を上記の範囲の中で適切に設定すること
によって、液晶粒子を適切な大きさに制御することがで
きる。
【0012】上記の液晶組成物含有率は、PDLC材料
の用途によって変化するものである。例えば、E8を使
用する場合は、上記含有率は、30〜90重量%、好ま
しくは50〜80重量%がよく、その結果、液晶粒子径
は、1.0〜4.0μmとなり有効である。
の用途によって変化するものである。例えば、E8を使
用する場合は、上記含有率は、30〜90重量%、好ま
しくは50〜80重量%がよく、その結果、液晶粒子径
は、1.0〜4.0μmとなり有効である。
【0013】本発明の方法でPDLC材料を製造する場
合は、公知の製造技術を用いることができるが、例えば
まず、高分子マトリックス前駆体、例えばアクリレート
モノマーまたはオリゴマーに液晶組成物を溶解し、これ
を透明電極を有するセルに注入し、前記前駆体を重合さ
せる方法がある。
合は、公知の製造技術を用いることができるが、例えば
まず、高分子マトリックス前駆体、例えばアクリレート
モノマーまたはオリゴマーに液晶組成物を溶解し、これ
を透明電極を有するセルに注入し、前記前駆体を重合さ
せる方法がある。
【0014】
【作用】PDLC材料特性に大きな影響を与える液晶粒
子の生成過程は次のようであると考えられる。まず、液
晶組成物を高分子マトリックス前駆体、例えばアクリレ
ートモノマーまたはオリゴマーに溶解する。重合が始ま
ると、マトリックスへの液晶組成物の溶解度が低下する
ので、液晶が徐々に粒子状に析出しはじめる。さらに重
合が進行すると、マトリックスの流動性が低下するの
で、液晶粒子の成長は止まり、液晶粒子の生成が完了す
る。従って、液晶の粒子の径は、高分子マトリックスま
たはその前駆体への液晶組成物の溶解性に大きく依存す
る。そこで本発明は、高分子マトリックス−液晶組成物
または高分子マトリックス前駆体−液晶組成物中の液晶
組成物の含有率を調節することによって、高分子マトリ
ックスまたはその前駆体の重合による液晶粒子の析出速
度を制御し、ひいては液晶粒子径を制御するものであ
る。液晶粒子径を制御することによって、電気光学特性
も制御することができ、求める特性を有するPDLC材
料を容易に且つ再現性よく得ることができる。
子の生成過程は次のようであると考えられる。まず、液
晶組成物を高分子マトリックス前駆体、例えばアクリレ
ートモノマーまたはオリゴマーに溶解する。重合が始ま
ると、マトリックスへの液晶組成物の溶解度が低下する
ので、液晶が徐々に粒子状に析出しはじめる。さらに重
合が進行すると、マトリックスの流動性が低下するの
で、液晶粒子の成長は止まり、液晶粒子の生成が完了す
る。従って、液晶の粒子の径は、高分子マトリックスま
たはその前駆体への液晶組成物の溶解性に大きく依存す
る。そこで本発明は、高分子マトリックス−液晶組成物
または高分子マトリックス前駆体−液晶組成物中の液晶
組成物の含有率を調節することによって、高分子マトリ
ックスまたはその前駆体の重合による液晶粒子の析出速
度を制御し、ひいては液晶粒子径を制御するものであ
る。液晶粒子径を制御することによって、電気光学特性
も制御することができ、求める特性を有するPDLC材
料を容易に且つ再現性よく得ることができる。
【0015】
【実施例】アクリレート系の紫外線重合性組成物(光重
合開始剤はダロキュア1116、メルク社製を使用)
に、液晶組成物(E8、BDH社製)を均一に溶解し、
ITO電極を有するガラスセルに注入後、紫外線を照射
(15mW、300秒)し、PDLCセルを作製した。
PDLC材料中の液晶組成物の含有量は、高分子マトリ
ックス−ネマチック液晶組成物の全体の重量に対して、
65〜75重量%の範囲で、1重量%きざみでそれぞれ
11種調製した。これら11種のPDLC材料について
液晶粒子径の測定を行った。測定は、PDLC材料を液
体窒素中で破断した面について、走査型電子顕微鏡およ
びレーザ顕微鏡観察により行った。測定結果を図1に示
した。図1より液晶組成物の含有量を多くしていくに従
い、液晶粒子径も単純に大きくなっており、液晶組成物
の含有量により、PDLC中の液晶粒子径を制御できる
ことが判る。また、これらのPDLCの電気光学特性
(しきい値特性)を図2に示した。この図より液晶粒子
径を大きくしていくに従い、しきい値電圧が下がって行
く傾向を示した。以上より、PDLC材料中の液晶組成
物含有量を調節することにより、液晶粒子径を制御する
ことができ、ひいてはPDLCセルの電気光学特性を制
御することができた。
合開始剤はダロキュア1116、メルク社製を使用)
に、液晶組成物(E8、BDH社製)を均一に溶解し、
ITO電極を有するガラスセルに注入後、紫外線を照射
(15mW、300秒)し、PDLCセルを作製した。
PDLC材料中の液晶組成物の含有量は、高分子マトリ
ックス−ネマチック液晶組成物の全体の重量に対して、
65〜75重量%の範囲で、1重量%きざみでそれぞれ
11種調製した。これら11種のPDLC材料について
液晶粒子径の測定を行った。測定は、PDLC材料を液
体窒素中で破断した面について、走査型電子顕微鏡およ
びレーザ顕微鏡観察により行った。測定結果を図1に示
した。図1より液晶組成物の含有量を多くしていくに従
い、液晶粒子径も単純に大きくなっており、液晶組成物
の含有量により、PDLC中の液晶粒子径を制御できる
ことが判る。また、これらのPDLCの電気光学特性
(しきい値特性)を図2に示した。この図より液晶粒子
径を大きくしていくに従い、しきい値電圧が下がって行
く傾向を示した。以上より、PDLC材料中の液晶組成
物含有量を調節することにより、液晶粒子径を制御する
ことができ、ひいてはPDLCセルの電気光学特性を制
御することができた。
【0016】
【発明の効果】以上のように、本発明によって、PDL
C材料中の液晶粒子径を容易に且つ再現性よく、適切に
制御することができ、ひいては液晶粒子径の差異に起因
するPDLCセルの電気光学特性を制御することができ
る。
C材料中の液晶粒子径を容易に且つ再現性よく、適切に
制御することができ、ひいては液晶粒子径の差異に起因
するPDLCセルの電気光学特性を制御することができ
る。
【図1】本発明方法を用いて製造したPDLC材料中の
液晶粒子径と液晶組成物含有率との相関を示す図であ
る。
液晶粒子径と液晶組成物含有率との相関を示す図であ
る。
【図2】本発明方法を用いて製造したPDLCセルの電
気光学特性と液晶粒子径の相関を示す図である。
気光学特性と液晶粒子径の相関を示す図である。
【図3】PDLCセルの表示原理を説明する図である。
1 高分子マトリックス 2 液晶粒子 3 液晶分子 4 入射光 5 散乱光 6 透過光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水沼 昌也 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社材料研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 液晶表示素子における一対の透明電極付
き基板間に挟持された高分子マトリックス−液晶組成物
からなる高分子分散液晶材料の製造方法において、高分
子マトリックス−液晶組成物または高分子マトリックス
前駆体−液晶組成物の全体の重量に対して、液晶組成物
含有率を調節することにより、液晶表示素子における液
晶粒子の粒径を調節することを特徴とする、高分子分散
液晶材料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3219496A JPH05100211A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 高分子分散液晶材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3219496A JPH05100211A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 高分子分散液晶材料の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05100211A true JPH05100211A (ja) | 1993-04-23 |
Family
ID=16736366
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3219496A Pending JPH05100211A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 高分子分散液晶材料の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05100211A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006041990A3 (en) * | 2004-10-04 | 2006-11-30 | Univ Texas | Switchable holographic gratings |
| CN102385188A (zh) * | 2010-09-06 | 2012-03-21 | 北京众智同辉科技有限公司 | 塑胶型液晶膜及其制造方法 |
| CN106249460A (zh) * | 2016-08-09 | 2016-12-21 | 广州市华惠材料科技有限公司 | 一种彩色超薄调光膜及其制备方法 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP3219496A patent/JPH05100211A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006041990A3 (en) * | 2004-10-04 | 2006-11-30 | Univ Texas | Switchable holographic gratings |
| US7625674B2 (en) * | 2004-10-04 | 2009-12-01 | Board Of Regents, The University Of Texas System | Switchable holographic gratings |
| CN102385188A (zh) * | 2010-09-06 | 2012-03-21 | 北京众智同辉科技有限公司 | 塑胶型液晶膜及其制造方法 |
| CN106249460A (zh) * | 2016-08-09 | 2016-12-21 | 广州市华惠材料科技有限公司 | 一种彩色超薄调光膜及其制备方法 |
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