JPH05101445A - 光デイスク用基板およびその製造方法 - Google Patents

光デイスク用基板およびその製造方法

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JPH05101445A
JPH05101445A JP3258221A JP25822191A JPH05101445A JP H05101445 A JPH05101445 A JP H05101445A JP 3258221 A JP3258221 A JP 3258221A JP 25822191 A JP25822191 A JP 25822191A JP H05101445 A JPH05101445 A JP H05101445A
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JP
Japan
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resin layer
substrate
optical disk
curable resin
ultraviolet curable
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Withdrawn
Application number
JP3258221A
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English (en)
Inventor
Yumiko Anzai
由美子 安斉
Keikichi Ando
圭吉 安藤
Yoshinori Miyamura
芳徳 宮村
Shinkichi Horigome
信吉 堀▲ごめ▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Maxell Ltd
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報記録・再生時のノイズが少なく、優れた
情報記録・再生特性を有する光ディスクが得られるよう
にする。 【構成】 基材の片側に、スタンパからピット41等の
制御・検索情報を表わす凹凸を転写した紫外線硬化樹脂
層22を形成した後、その紫外線硬化樹脂層22を加熱
・軟化させて、表面張力によりその紫外線硬化樹脂層2
2の表面の微細な凹凸42を平滑化する。 【効果】 記録膜を積層して得た光ディスクは、情報記
録・再生時のノイズが少なく、優れた情報記録・再生特
性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ディスク用基板お
よびその製造方法に関し、さらに詳しく言えば、基材の
片側に、光ヘッド案内用の案内溝やアドレスを表わすピ
ットやセクタマーク等の制御・検索情報を表わす凹凸を
形成した樹脂層を有する光ディスク用基板、およびその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光ディスク用基板は次のよう
にして製造されている。すなわち、まず、原盤用のガラ
ス板にフォトレジストを塗布し、そのフォトレジストを
レーザ光によりカッティングして、光ヘッド案内用の案
内溝やアドレスを表わすピットやセクタマーク等の制御
・検索情報を表わす凹凸を記録して原盤を得る。次に、
その原盤のフォトレジストから制御・検索情報を表わす
凹凸を転写してスタンパを得た後、そのスタンパから制
御・検索情報を表わす凹凸を転写して光ディスク用基板
(レプリカ)を得るというものである。
【0003】スタンパを製造する方法には、制御・検索
情報を表わす凹凸を記録した原盤のフォトレジスト上に
ニッケルメッキをしてそれらの凹凸を転写したニッケル
スタンパを得る方法や、制御・検索情報を表わす凹凸を
記録した原盤のフォトレジスト上に液状の紫外線硬化樹
脂を滴下し、その上にスタンパの基材となる透明なガラ
ス板またはプラスチック板を重ねた後、紫外線を照射し
てその紫外線硬化樹脂を硬化させることにより、それら
の凹凸を転写した紫外線硬化樹脂スタンパを得る方法な
どがある。
【0004】また、光ディスク用基板を製造する方法に
は、スタンパを配置した金型内に溶融樹脂を射出して成
形する射出成形法や、スタンパの上に液状の紫外線硬化
樹脂を滴下し、その上に光ディスク用基板の基材となる
透明なガラス板またはプラスチック板を重ねた後、紫外
線を照射してその紫外線硬化樹脂を硬化させる2P法
(Photo Polymerization 法)などがある。
【0005】ところで、上記2P法で製造される光ディ
スク用基板は、制御・検索情報を表わす凹凸がその基材
である透明なガラス板またはプラスチック板の片側に形
成された紫外線硬化樹脂層に転写されている。そして、
その紫外線硬化樹脂層の上に光磁気型、相変化型等の記
録膜、保護膜などを積層して光ディスクとするものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光ディスク用基板の原
盤を作製する場合、通常、液状のフォトレジストはスピ
ンナによって原盤用のガラス板に塗布される。塗布後、
乾燥したフォトレジストの表面には、微細な凹凸(粗
さ)が生じる。また、制御・検索情報を表わす凹凸はレ
ーザ光によりカッティングされるので、それらの凹凸の
表面にも同様の微細な凹凸が存在する。これらの微細な
凹凸は、その凸部の半値幅の高さの平均値が約100n
mのものである。
【0007】スタンパは、このように表面に微細な凹凸
を有するフォトレジストから制御・検索情報を表わす凹
凸を転写するので、フォトレジスト表面の微細な凹凸は
制御・検索情報を表わす凹凸とともにスタンパに転写さ
れている。
【0008】光ディスク用基板を上記2P法で製造する
場合、スタンパに転写された上記フォトレジスト表面の
微細な凹凸は、制御・検索情報を表わす凹凸とともに、
基材である透明なガラス板またはプラスチック板の紫外
線硬化樹脂層に転写される。その紫外線硬化樹脂層の上
に記録膜を形成すると、その微細な凹凸は記録膜にも反
映される。
【0009】光ディスクは、記録膜に照射するレーザ光
の強度変化に基づいて情報の記録・再生を行なうため、
上記のような記録膜表面の微細な凹凸は情報記録・再生
時にノイズの原因となり、情報記録・再生特性を低下さ
せる問題がある。
【0010】この発明は、このような問題を解決すべく
なされたもので、その目的は、情報の記録・再生時のノ
イズが少なく、優れた情報記録・再生特性を有する光デ
ィスクが得られる光ディスク用基板およびその製造方法
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(1) この発明の光ディスク用基板は、基材の片側
に、情報を表わす凹凸を形成した樹脂層を有する光ディ
スク用基板において、前記樹脂層の表面の微細な凹凸が
平滑化処理されていることを特徴とする。
【0012】前記樹脂層の表面の微細な凹凸は、平滑化
処理により、その凸部の半値幅の高さの平均値を30n
m以下の凹凸とするのが好ましい。
【0013】(2) この発明の第1の光ディスク用基
板の製造方法は、基材の片側に、情報を表わす凹凸を形
成した樹脂層を有する光ディスク用基板の製造方法にお
いて、スタンパから情報を表わす凹凸を転写した樹脂層
を基材の片側に形成した後、その樹脂層を加熱してその
樹脂層の表面の微細な凹凸を平滑化することを特徴とす
る。
【0014】(3) この発明の第2の光ディスク用基
板の作製方法は、基材の片側に、情報を表わす凹凸を形
成した樹脂層を有する光ディスク用基板の製造方法にお
いて、原盤から情報を表わす凹凸を転写した樹脂層を備
えたスタンパを作製し、そのスタンパの樹脂層を加熱し
てその樹脂層の表面の微細な凹凸を平滑化した後、その
スタンパの樹脂層から情報を表わす凹凸を転写した樹脂
層を基材の片側に形成することを特徴とする。
【0015】(4) 基材またはスタンパの情報を表わ
す凹凸を形成する樹脂層は、加熱したときにその樹脂層
の表面の微細な凹凸が平滑化できるものであればよい。
このような性質を持つ樹脂層は、ガラス転移点を有して
いて、しかもそのガラス転移点が光ディスクの使用温度
範囲より高い樹脂により形成することができる。この樹
脂は、常温ではガラス状であって、ガラス転移点まで加
熱すると軟化し、その形状を変化させることが可能とな
る。
【0016】基材またはスタンパの情報を表わす凹凸を
形成する樹脂層は、光硬化樹脂により形成することがで
きる。この光硬化樹脂としては、従来より使用されてい
る紫外線硬化樹脂、例えばアクリル系の紫外線硬化樹脂
が好ましい。また、アクリル系の紫外線硬化樹脂に、テ
トラエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート、またはエポキシジメ
タクリレートと、クメンヒドロペルオキシドとを重合開
始剤とともに混合したものも用いることができる。
【0017】(5) 上記樹脂層の加熱温度は、その樹
脂層を形成する樹脂のガラス転移点に設定するのが最も
好ましいが、その樹脂層の表面が軟化して表面張力によ
りその微細な凹凸が平均化され、且つ情報を表わす凹凸
の形状が変化しない温度範囲であれば、ガラス転移点よ
り高くても低くてもよい。ただし、ガラス転移点より高
い温度に設定する場合は、その樹脂の熱分解温度よりも
低くするのが好ましい。樹脂が熱分解すると、樹脂の分
子結合が破壊されて機械的強度が低下し、また情報を表
わす凹凸の形状が変化しやすくなる。
【0018】この加熱温度は、例えば、上記樹脂層を形
成する樹脂のガラス転移点をTgとすると、(Tg−5
0)゜C以上、(Tg+100)゜C以下で、且つその
樹脂の熱分解温度未満とするのが好ましい。温度が(T
g−50)゜Cより低い場合は、樹脂表面の軟化が充分
でなく表面の微細な凹凸を減少させる効果が少なく、温
度が(Tg+100)゜Cより高い場合は、軟化が過剰
となり、案内溝等の情報を表わす凹凸の形状が変化して
しまうからである。
【0019】より好ましい加熱温度は、(Tg−20)
゜C以上、(Tg+50)゜C以下で、且つ熱分解温度
未満である。この温度範囲では、樹脂表面の微細な凹凸
がほとんどなくなり、きわめて平滑になる。しかも、案
内溝等の情報を表わす凹凸の形状が変化したり、樹脂の
一部が熱分解したりすることもない。
【0020】この加熱温度はまた、(0.75×Tg)
゜C以上、(1.2×Tg)゜C以下としてもよい。温
度が(0.75×Tg)゜Cより低い場合は、樹脂表面
の軟化が充分でなく表面の微細な凹凸を減少させる効果
が少なく、温度が(1.2×Tg)゜Cより高い場合
は、軟化が過剰となり、案内溝等の情報を表わす凹凸の
形状が変化してしまう。
【0021】より好ましい加熱温度は、(0.85×T
g)゜C以上、(1.1×Tg)゜C以下である。この
温度範囲では、樹脂表面の微細な凹凸がほとんどなくな
り、きわめて平滑になる。しかも、案内溝等の情報を表
わす凹凸の形状が変化したり、樹脂の一部が熱分解した
りすることもない。
【0022】上記樹脂層の加熱時間は、その樹脂層の表
面が軟化して表面張力によりその微細な凹凸が平均化さ
れる範囲であればよく、例えば30分以上である。
【0023】加熱時の雰囲気は大気中でよいが、不活性
ガス中や真空中でもよい。
【0024】
【作用】一般に、ガラス転移点を有する樹脂をガラス状
態から加熱すると、樹脂はガラス転移点付近で軟化し、
樹脂の表面は表面張力の作用により均されて滑らかにな
る。そこで、基材またはスタンパの情報を表わす凹凸を
形成する樹脂層を、光ディスクの使用温度範囲より高い
ガラス転移点を有する樹脂で形成し、その樹脂層をガラ
ス転移点付近の温度に加熱すると、表面張力の作用によ
りその樹脂層の表面の微細な凹凸が均されて滑らかにな
る。したがって、加熱する温度および時間を適当に設定
すれば、情報を表わすマクロな凹凸の形状を変化させる
ことなく、その樹脂の表面の微細な凹凸のみを均して滑
らかな面を得ることができる。
【0025】
【実施例】以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例
を説明する。なお、これによりこの発明が限定されるも
のではない。
【0026】(実施例1)図1および図2は、この発明
の光ディスク用基板の製造方法の一実施例を示すもの
で、図1は紫外線硬化樹脂を用いて原盤からスタンパを
作製する工程を示す概略断面図、図2はスタンパから光
ディスク用基板を作製する工程を示す概略断面図であ
る。
【0027】まず最初に、ガラス板11(厚さ:10m
m)の表面にスピンナによってフォトレジスト12を塗
布し、そのフォトレジスト12に所望の信号で変調され
たレーザ光を照射した後、現像して光ヘッド案内溝等の
制御・検索情報を表わす凹凸を形成した。こうして、図
1(a)に示す原盤10を得た。
【0028】次に、図1(b)に示すように、原盤10
のフォトレジスト12の表面に、スパッタリング法によ
りAl−Tiの金属膜13(厚さ:約50nm)を形成
した。金属膜13は、フォトレジスト12の膨潤や変質
による形状変化を防ぎ、また後述の紫外線硬化樹脂層1
4の剥離を確実にする作用をする。
【0029】次に、金属膜13の表面に、液状のアクリ
ル系紫外線硬化樹脂(ガラス転移点:200゜C)を滴
下し、その上にこの紫外線硬化樹脂との接着を促進する
ための接着促進剤15を片面に塗布した透明なプラスチ
ック板(ポリメチルメタアクリレート製)16を重ねた
後、プラスチック板16の上から紫外線を照射してこの
紫外線硬化樹脂を硬化させ、図1(c)に示すように紫
外線硬化樹脂層14を形成した。
【0030】次に、図1(d)に示すように、接着促進
剤15によって互いに接着された紫外線硬化樹脂層14
とプラスチック板16を、紫外線硬化樹脂層14と金属
膜13の界面から剥離させ、図1(e)に示すスタンパ
20を得た。その後、スタンパ20を酸素濃度が低い雰
囲気で露光させ、紫外線硬化樹脂層14を十分に硬化さ
せた。スタンパ20の紫外線硬化樹脂層14には、原盤
10の制御・検索情報を表わす凹凸が転写されている。
【0031】スタンパ用の基材としては、プラスチック
板16の代わりにガラス板を用いても良い。しかし、紫
外線硬化樹脂層14とプラスチック板16を金属膜13
から剥離する際に弾性変形することができるので、プラ
スチック板16の方が好ましい。
【0032】次に、図2に基づいて、上記スタンパ20
を用いて光ディスク用基板を作製する工程について説明
する。
【0033】まず、図2(a)に示すように、スタンパ
20の紫外線硬化樹脂層14の表面にフッ素系樹脂を塗
布し、剥離層21を形成した。
【0034】次に、剥離層21の表面に液状のアクリル
系紫外線硬化樹脂(ガラス転移点:200゜C)を塗布
した後、その上に、片面に接着促進剤23を塗布した光
ディスク用基板の基材となる透明なガラス板24を押し
当てて密着させた。その後、図2(b)に示すように、
ガラス板24の上から紫外線を照射して紫外線硬化樹脂
を硬化させ、紫外線硬化樹脂層22を形成した。この紫
外線硬化樹脂層22は、接着促進剤23によってガラス
板24に接着されている。
【0035】次に、図2(c)に示すように、紫外線硬
化樹脂層22とガラス板24を紫外線硬化樹脂層22と
剥離層21の界面から剥離し、図2(d)に示す光ディ
スク用基板30を得た。この光ディスク用基板30は、
基材であるガラス板24の片側に、制御・検索情報を表
わす凹凸が転写された紫外線硬化樹脂層22を有してい
る。
【0036】次に、光ディスク用基板30を、その紫外
線硬化樹脂層22を形成する紫外線硬化樹脂のガラス転
移点である200゜Cに設定した炉の中に入れ、大気中
で1時間保持した後、冷却した(図示省略)。
【0037】その後、こうして熱処理を行なった光ディ
スク用基板30の紫外線硬化樹脂層22の表面を走査型
電子顕微鏡で観察した。その結果、紫外線硬化樹脂層2
2の表面の微細な凹凸が大幅に低減され、平滑化されて
いることが確認された。その微細な凹凸の凸部の半値幅
の高さの平均値は、0.5nmであった。他方、光ヘッ
ド案内溝、アドレスを表わすピット、セクタマークなど
の制御・検索情報を表わす凹凸のマクロな形状は変化し
ていなかった。なお、上記熱処理により紫外線硬化樹脂
層22の機械的強度が増加していた。
【0038】紫外線硬化樹脂層22の表面の微細な凹凸
の変化を模式的に図示すると、図5のようになる。図5
(a)は上記熱処理をしていない紫外線硬化樹脂層22
の表面形状を示し、図5(b)はこの実施例の紫外線硬
化樹脂層22の表面形状を示している。図5(a)で
は、アドレスを示すピット41の表面を含めて紫外線硬
化樹脂層22の表面全体に微細な凹凸42が存在してい
るが、図5(b)では微細な凹凸42が均され、凹凸が
ほとんど見られなくなっている。
【0039】紫外線硬化樹脂層22の表面の微細な凹凸
の「凸部の半値幅の高さの平均値」は、図6に示すよう
に、各凸部の半値幅w/2の位置の高さhの平均値を意
味している。
【0040】次に、この微細な凹凸の変化が情報記録・
再生特性に与える影響を検査するため、下記のようにし
て紫外線硬化樹脂層22の上に光磁気記録膜を積層し
た。
【0041】まず、紫外線硬化樹脂層22の表面に、下
部保護層31としてSiN膜(厚さ:85nm)を積層
し、その上に情報記録膜32としてTbFeCo膜(厚
さ:100nm)を積層した。さらに、情報記録膜32
の上に上部保護層33としてのSiN膜(厚さ:85n
m)と、反射・熱拡散層34としてのAl−Ti合金膜
(厚さ:20nm)を積層し、図3に示す光ディスク4
0を得た。
【0042】そこで、こうして得た光ディスク40に半
導体レーザ光を照射して情報の記録および再生を行な
い、情報記録・再生特性の評価を行った。その結果、搬
送波対雑音比(C/N)は55dBであった。これは、
紫外線硬化樹脂22の平滑化処理を行なっていない光デ
ィスク用基板を使用した場合に比べて約10dB向上し
た値である。また、ノイズレベルは、平滑化処理を行な
っていない光ディスク用基板を使用した場合よりも7d
B減少していた。
【0043】上記光ディスク用基板30の紫外線硬化樹
脂層22の熱処理温度を変えて、紫外線硬化樹脂層22
の表面の凹凸を観察し、さらにその紫外線硬化樹脂層2
2上に上記と同様にして光磁気記録膜を積層した光ディ
スクを用いて情報記録・再生特性の評価を行なった。そ
の結果は以下の通りである。また、これらのデータをグ
ラフ化すると、図7および図8のようになる。
【0044】以下のデータで、「表面凹凸」とは、紫外
線硬化樹脂層22の表面の微細な凹凸の「凸部の半値幅
の高さの平均値」を意味する。
【0045】 熱処理温度 表面凹凸 C/N ノイズレベル (゜C) (nm) (dB) (dB) 145 40 45 0 150 30 48 −2 165 20 50 −3.5 180 10 53 −5.5 200 0.5 55 −7 220 5 53.5 −6 250 15 51.5 −4.5 280 20 50 −3.5 300 30 48 −2 305 40 45 0 上記データより、150゜C以上、300゜C以下の熱
処理温度において、C/N比の向上とノイズレベルの低
減を達成できることが分かった。下限値の150゜C
は、紫外線硬化樹脂層22の樹脂のガラス転移点Tg
(200゜C)に対して(Tg−50)゜Cに相当す
る。上限値の300゜Cは、(Tg+100)゜Cに相
当する。
【0046】また、好ましいC/N比向上およびノイズ
レベル低減効果が得られる温度範囲は、180゜C以
上、250゜C以下であった。この場合、下限値の15
0゜Cは(Tg−20)゜Cに相当し、上限値の250
゜Cは(Tg+50)゜Cに相当する。
【0047】ところで、紫外線硬化樹脂層22をガラス
転移点よりも高い温度に加熱すると、熱分解する恐れが
ある。熱分解すると、紫外線硬化樹脂層22の機械的強
度が低下するので、好ましくない。そこで、熱処理温度
を熱分解温度よりも低くする必要がある。
【0048】図4は、上記紫外線硬化樹脂層22の樹脂
の熱処理温度に対する光の透過率変化を示すグラフであ
る。ここでは、波長λ=830nm、530nm、40
0nmの光について赤外分光光度計で計測した。アクリ
ル系紫外線硬化樹脂が分解したか否かを示す波長400
nmの光の透過率に注目すると、透過率は240゜Cま
ではほとんど変化していないが、250゜C付近で大き
く低下しているので、この付近で紫外線硬化樹脂層22
の樹脂の熱分解が活発化していると解される。したがっ
て、熱処理温度の上限は240゜Cに設定するのが好ま
しく、220゜Cに設定するのがより好ましい。
【0049】(実施例2)紫外線硬化樹脂層22用の樹
脂として、ガラス転移点が80゜Cのアクリル系紫外線
硬化樹脂を用い、他は実施例1と同様にして光ディスク
基板30を作製した。そして、種々の温度で紫外線硬化
樹脂層22の熱処理を行なった後、実施例1と同様にし
て紫外線硬化樹脂層22の表面形状を観察した。また、
紫外線硬化樹脂層22の上に、実施例1と同様の光磁気
記録膜を積層して光ディスクを得、その光ディスクを用
いて情報記録・再生特性の試験を行なった。その結果は
下記の通りである。また、これらのデータをグラフ化す
ると、図9および図10のようになる。
【0050】 熱処理温度 表面凹凸 C/N ノイズレベル (゜C) (nm) (dB) (dB) 25 40 45 0 30 30 48 −2 40 20 50 −3.5 60 10 53 −5.5 80 0.5 55 −7 100 5 53.5 −6 130 15 51.5 −4.5 150 20 50 −3.5 180 30 48 −2 185 40 45 0 上記データより、この実施例では、熱処理温度が30゜
C(Tg−50に相当)以上、180゜C(Tg+10
0に相当)以下の範囲において、C/N比の向上とノイ
ズレベルの低減を達成できることが分かった。また、好
ましい温度範囲は、60゜C(Tg−20に相当)以
上、130゜C(Tg+50に相当)以下であった。し
かし、紫外線硬化樹脂の熱分解温度を考慮すると、上限
値は100゜Cとするのが好ましく、95゜Cとするの
がより好ましい。
【0051】(実施例3)紫外線硬化樹脂層22用の樹
脂として、ガラス転移点が300゜Cのアクリル系紫外
線硬化樹脂を用い、他は実施例1と同様にして光ディス
ク基板30を作製した。そして、種々の温度で紫外線硬
化樹脂層22の熱処理を行なった後、実施例1と同様に
して紫外線硬化樹脂層22の表面形状を観察した。ま
た、紫外線硬化樹脂層22の上に、実施例1と同様の光
磁気記録膜を積層して光ディスクを得、その光ディスク
を用いて情報記録・再生特性の試験を行なった。その結
果は下記の通りである。また、これらのデータをグラフ
化すると、図11および図12のようになる。
【0052】 熱処理温度 表面凹凸 C/N ノイズレベル (゜C) (nm) (dB) (dB) 220 40 45 0 225 30 48 −2 240 20 50 −3.5 255 10 53 −5.5 300 0.5 55 −7 330 10 53 −4.5 345 20 50 −3.5 360 30 48 −2 365 40 45 0 上記データより、この実施例では、熱処理温度を225
゜C(0.75×Tgに相当)以上、360゜C(1.
2×Tgに相当)以下の範囲において、C/N比の向上
とノイズレベルの低減を達成できることが分かった。ま
た、好ましい温度範囲は、255゜C(0.85×Tg
に相当)以上、330゜C(1.1×Tg+10%に相
当)以下であった。
【0053】(実施例4)スタンパ20の基材であるプ
ラスチック板16として、高耐熱樹脂であるポリカーボ
ネート(ガラス転移点:141゜C)を用い、またその
紫外線硬化樹脂層14に実施例2と同じ紫外線硬化樹脂
(ガラス転移点:80゜C)を用いてスタンパ20を作
製した。そして、実施例2と同様にしてそのスタンパ2
0を加熱し、その紫外線硬化樹脂層14に熱処理を行な
った後、実施例2と同様にして紫外線硬化樹脂層14の
表面形状を観察した。その結果、実施例2と同様のデー
タが得られ、紫外線硬化樹脂層14の表面の微細な凹凸
が大幅に低減されていることが分かった。
【0054】また、そのスタンパ20を用いて、実施例
1と同様にして光ディスク基板30を作製し、さらに、
その光ディスク基板30の紫外線硬化樹脂層22上に実
施例1と同様の光磁気記録膜を積層して光ディスクを
得、その光ディスクを用いて実施例1と同様にして情報
記録・再生特性の試験を行なった。その結果、実施例2
と同様のデータが得られた。
【0055】この実施例4では、スタンパ20の基材で
あるプラスチック板16に高耐熱樹脂であるポリカーボ
ネートを使用したので、スタンパ20自体を加熱して紫
外線硬化樹脂層14に熱処理を施すことが可能となっ
た。その結果、実施例1〜3では光ディスク用基板30
ごとに熱処理が必要であるのに対し、この実施例4で
は、スタンパ20に対して1回熱処理を行なうだけでよ
いため、製造工程の簡略化および効率化が図れる利点が
ある。
【0056】上記高耐熱樹脂としては、ポリカーボネー
ト以外に、例えばポリエーテルイミド(ガラス転移点:
200゜C)、ポリイミド(ガラス転移点:約300゜
C)、ポリフェニレンオキサイド(ガラス転移点:19
0゜C)、ポリエーテルサルホン(ガラス転移点:20
3゜C)が挙げられる。
【0057】熱処理温度は、プラスチック基板16およ
び紫外線硬化樹脂層14の樹脂のガラス転移点を考慮し
て設定すればよい。
【0058】なお、上記高耐熱性樹脂は、光ディスク用
基板30の基材であるガラス板24の代わりに使用して
もよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の光ディ
スク用基板およびその製造方法によれば、情報の記録・
再生時のノイズが少なく、優れた情報記録・再生特性を
有する光ディスクを得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の光ディスク用基板の製造方法の一実
施例を示す、スタンパ作製工程の概略断面図である。
【図2】この発明の光ディスク用基板の製造方法の一実
施例を示す、光ディスク用基板作製工程の概略断面図で
ある。
【図3】この発明の光ディスク用基板の一実施例に記録
膜を積層して得た光ディスクの概略断面図である。
【図4】この発明の光ディスク用基板の一実施例に用い
た紫外線硬化樹脂の熱処理温度に対する光透過率の変化
を示すグラフである。
【図5】光ディスク用基板の紫外線硬化樹脂層の表面形
状を示す概略断面図で、(a)は熱処理前、(b)は熱
処理後の表面形状である。
【図6】光ディスク用基板の紫外線硬化樹脂層の表面の
微細な凹凸を示す概略拡大断面図である。
【図7】この発明の光ディスク用基板の一実施例の熱処
理温度に対する表面凹凸の変化を示すグラフである。
【図8】図7の実施例の熱処理温度に対するC/Nおよ
び低減ノイズレベルの変化を示すグラフである。
【図9】この発明の光ディスク用基板の他の実施例の熱
処理温度に対する表面凹凸の変化を示すグラフである。
【図10】図9の実施例の熱処理温度に対するC/Nお
よび低減ノイズレベルの変化を示すグラフである。
【図11】この発明の光ディスク用基板のさらに他の実
施例の熱処理温度に対する表面凹凸の変化を示すグラフ
である。
【図12】図11の実施例の熱処理温度に対するC/N
および低減ノイズレベルの変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10 原盤 11 原盤用ガラス板 12 フォトレジスト 13 金属膜 14 紫外線硬化樹脂層 15 接着促進剤 16 スタンパ用プラスチック板 20 スタンパ 21 剥離層 22 紫外線硬化樹脂層 23 接着促進剤 24 基板用ガラス板 30 光ディスク用基板 31 下部保護層 32 情報記録膜 33 上部保護層 34 反射・熱拡散層 40 光ディスク 41 紫外線硬化樹脂層の表面のピット 42 紫外線硬化樹脂層の表面の微細な凹凸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮村 芳徳 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 堀▲ごめ▼ 信吉 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の片側に、情報を表わす凹凸を形成
    した樹脂層を有する光ディスク用基板において、前記樹
    脂層の表面の微細な凹凸が平滑化処理されていることを
    特徴とする光ディスク用基板。
  2. 【請求項2】 前記樹脂層の表面の微細な凹凸が、その
    凸部の半値幅の高さの平均値が30nm以下の凹凸であ
    る請求項1に記載の光ディスク用基板。
  3. 【請求項3】 基材の片側に、情報を表わす凹凸を形成
    した樹脂層を有する光ディスク用基板の製造方法におい
    て、スタンパから情報を表わす凹凸を転写した樹脂層を
    基材の片側に形成した後、その樹脂層を加熱してその樹
    脂層の表面の微細な凹凸を平滑化することを特徴とする
    光ディスク用基板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記樹脂層の加熱が、その樹脂層を形成
    する樹脂のガラス転移点Tgに対して、(Tg−50)
    ゜C以上、(Tg+100)゜C以下で、且つその樹脂
    の熱分解温度未満の温度範囲で行なわれる請求項3に記
    載の光ディスク用基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記樹脂層の加熱が、その樹脂層を形成
    する樹脂のガラス転移点Tgに対して、(0.75×T
    g)゜C以上、(1.2×Tg)゜C以下の温度範囲で
    行なわれる請求項3に記載の光ディスク用基板の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 基材の片側に、情報を表わす凹凸を形成
    した樹脂層を有する光ディスク用基板の製造方法におい
    て、原盤から情報を表わす凹凸を転写した樹脂層を備え
    たスタンパを作製し、そのスタンパの樹脂層を加熱して
    その樹脂層の表面の微細な凹凸を平滑化した後、そのス
    タンパの樹脂層から情報を表わす凹凸を転写した樹脂層
    を基材の片側に形成することを特徴とする光ディスク用
    基板の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記樹脂層の加熱が、その樹脂層を形成
    する樹脂のガラス転移点Tgに対して、(Tg−50)
    ゜C以上、(Tg+100)゜C以下で、且つその樹脂
    の熱分解温度未満の温度範囲で行なわれる請求項6に記
    載の光ディスク用基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記樹脂層の加熱が、その樹脂層を形成
    する樹脂のガラス転移点Tgに対して、(0.75×T
    g)゜C以上、(1.2×Tg)゜C以下の温度範囲で
    行なわれる請求項6に記載の光ディスク用基板の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002103691A1 (en) * 2001-06-14 2002-12-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical recording medium and production method thereof
JP2012220887A (ja) * 2011-04-13 2012-11-12 Dainippon Printing Co Ltd 積層基材の加熱冷却方法およびカラーフィルターの製造方法

Cited By (3)

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