JPH05103825A - 重合体物品の貯蔵安定性を改善する方法 - Google Patents

重合体物品の貯蔵安定性を改善する方法

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JPH05103825A
JPH05103825A JP3100597A JP10059791A JPH05103825A JP H05103825 A JPH05103825 A JP H05103825A JP 3100597 A JP3100597 A JP 3100597A JP 10059791 A JP10059791 A JP 10059791A JP H05103825 A JPH05103825 A JP H05103825A
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Mattheu E Hermes
イー ヘルメス マテウ
Donald S Kaplan
エス カプラン ドナルド
R Mas Ross
アール マス ロス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加水分解を受けやすい重合体物品の貯蔵安定
性を改善する。 【構成】 重合体物品例えばグリコール酸、グリコリ
ド、乳酸、ラクチド、ジオキサノン、トリメチレンカー
ボネート、カプロラクトン、ポリアルキレングリコール
又はそれらの組合せの重合体又は共重合体から全部又は
一部構成された吸収可能な縫合糸にそれに対する貯蔵安
定剤として、貯蔵安定量の少なくとも1種の水溶性の吸
湿性ポリヒドロキシ化合物及び/又はそのエステル例え
ばグリセロール及び乳酸カルシウムの混合物を適用す
る。 【効果】 前記の目的を、従来の方法ではできない簡単
さ、経済性及び生産効率のレベルで達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、恐らく加水分解の結果
として、水又は湿潤な雰囲気に曝されたとき劣化を受け
る固有の傾向を有する重合体物品の貯蔵安定性を改善す
る方法を提供する。さらに詳しくは、本発明は、加水分
解的劣化を受けやすい重合体、特にグリコール酸(即ち
ヒドロキシ酢酸)、グリコール酸の環状二量体(「グリ
コリド」)、乳酸、乳酸の環状二量体(「ラクチド」)
及び関連する単量体の重合体及び共重合体から構成され
る物品及び装置例えば吸収可能な手術用縫合糸、クリッ
プ、ステープル、インプラント、人工器官などの貯蔵安
定性を改善することに関する。
【0002】
【従来の技術】前記の種類の重合体及び共重合体及びそ
れらから作られる吸収可能な手術用装置は、周知であ
る。例えば、米国特許第2668162、270331
6、2758987、3225766、329703
3、3422181、3531561、356586
9、3620218、3626948、363695
6、3736646、3772420、377391
9、3792010、3797499、383929
7、3867190、3878284、398254
3、4060089、4137921、415743
7、4234775、4237920、4300565
及び4523591号、英国特許第779291号及び
D.K.Gildingら、”Biodegrable
Polymers foruse in surge
ry−−polyglycolic/poly(lac
tic acid) homo− and co−po
lymers:1,Polymer”,Volume
20,pages 1459−1464(1979)及
びD.F.Williams(ed.),Biocom
pat−ibility of Clinical I
mplant Materia−ls,Vol.II,
ch.9:”Biodegradable Polym
−ers” (1981)参照。これら重合体/共重合
体の生分解性は、含水体液によるそれらのエステル結合
の加水分解的攻撃によるものと思われるが、関連する正
確なメカニズムは、推測の域を出ない。
【0002】吸収可能な縫合糸(又は他の含水体液によ
り吸収可能な物品)は、使用前に長期例えば数か月そし
てときには数年にすら及ぶ期間の貯蔵を経験する。貯蔵
の環境の水又は湿気が、縫合糸と接触するのを妨げ、さ
らにその生体内の強さを縫合糸がもはや使用できない点
まで低下させるのを妨げるために、縫合糸を本質的に水
分が通らない密封物中に包装するのが、普通に行なわれ
ている。しかし、米国特許第3728839及び413
5622号に記載されているように、水分の侵入を妨げ
るすべての包装材料は、又水分が逃げるのを妨げるだろ
う。従って、それが包装されるとき縫合糸により吸収さ
れるか又はそれと結合された全ての水分は、その貯蔵の
全期間包装内に留まりがちであろう。
【0003】前記の米国特許第3728839及び41
35622号によれば、ポリグリコール酸手術要素例え
ば縫合糸の生体内の強さは、縫合糸とともに水分をシー
ルする水分不浸透性包装の前記の傾向により包装直前、
非常に短い時間例えば20分以下非常に少量の水に内容
物を曝すことですら、包装内の長期間の放置で顕著な劣
化を受ける。
【0004】縫合糸の加水分解的劣化を防ぐか又はその
程度を最少にするために、米国特許第3728839及
び4135622号は、縫合糸の重量の0.5%以下の
水が、一度包装がシールされるならば包装に留まるよう
に、包装のシール前に縫合糸から水分を除去することを
開示している。縫合糸の貯蔵安定性を改善するこのアプ
ローチは、有効であるが、実際には困難であり、行なう
のに高価である。その水分不透過性包装内に縫合糸をシ
ールする前に、縫合糸を「ひからびさせる」ことが必須
であり、その条件は、縫合糸をそれから水を除くのに十
分な時間加熱することにより(例えば26インチの真空
下1時間180〜188℃)、達成される。しかし、一
度水か除かれると、前述したように、たとえ水分への短
い露出でも縫合糸の生体内の強さの激しい劣化を招くの
で、縫合糸は、たとえ制限された持続時間ですら水分含
有環境と接触することを許されない。それ故、水除去工
程後、一時的に乾燥領域、即ち水分との接触の可能性が
大幅に消滅する、本質的に水分のない環境に縫合糸を貯
蔵することが、必要になる。
【0005】それらの全体を考えると、加水分解的劣化
を受けやすい吸収可能な縫合糸及び他の手術用装置の貯
蔵安定性を改善するためのこれらの操作は、貯蔵安定性
の問題について時間がかかり、高価でありしかも比較的
複雑な解決策ということになる。
【0006】
【発明の概要】本発明は、米国特許第3728839及
び4135622号に記載された貯蔵安定法に伴う前記
の不利益を克服する。
【0007】本発明は、加水分解を受けやすい重合体物
品例えばポリエステル重合体又は共重合体例えばポリグ
リコール酸、ラクチド−グリコリド共重合体、ポリジオ
キサノン、ポリトリメチレンカーボネート、それらの共
重合体などに全部又は一部基づく吸収可能な手術用物品
例えば縫合糸の貯蔵安定性を改善する方法を提供し、そ
れは、物品の包装前の水分含量の減少、又は包装操作の
完了前の人工的に保たれたひからびた環境における物品
の一時的貯蔵のいずれも必要としない。
【0008】従って、本発明によれば、加水分解を受け
やすい重合体物品の貯蔵安定性を改善する方法におい
て、重合体物品に、それに対する貯蔵安定剤として、貯
蔵安定量の少なくとも1種の水溶性の吸湿性ポリヒドロ
キシ化合物及び/又はそのエステルを適用することより
なる方法が提供される。
【0009】元来、前記の方法は、重合体物品へ安定剤
を適用する前又は後の何れかで、その水分量を非常に低
い量、例えば米国特許第3728839及び41356
22号におけるようにひからびた状態に減少させる必要
なしに、重合体物品について行なうことが出来る。それ
は、完全に許容できるレベルの貯蔵安定性が、このよう
な徹底的な水分の減少の努力に頼ることなく達成できる
からである。同様に、前記の特許におけるように、その
製造後そしてその包装の完了前の任意のときにひからび
た環境に物品を保つことは、全く不必要である。一度、
例えばその表面に付着する及び/又は物品が構成される
重合体組成物により吸着されることにより次に重合体物
品上及び/又は内に保持される貯蔵安定剤と接触すると
き、その長期の加水分解的安定性を行なうのに必要なす
べてのことは、貯蔵安定剤の適用操作により達成される
だろうということにより、物品は、直ぐに包装できる。
そのため、本発明の貯蔵安定化法は、米国特許第372
8839及び4135622号の記載された貯蔵安定化
法により達成できない簡単さ、経済性及び生産効率のレ
ベルの有利さを有する。
【0010】加水分解的劣化を受ける重合体物品に増大
した貯蔵安定性を与えることに加えて、本発明の実施
は、他の利点も与える。例えば、本発明の方法により貯
蔵安定量のグリセロールを満たした吸収可能な縫合糸
は、未処理の縫合糸よりも良好なたわみ性及び「手触
り」特性を示すことが分かった。その上、本発明の実施
に有用な吸湿性の化合物は一般に多数の医療−手術的に
有用な物質を溶解出来るので、それらは、縫合糸(又は
他の吸収可能な手術用装置)が体内に導入されるとき
に、傷又は手術部位にこれら物質を伝達する媒体として
使用できる。
【0011】用語「満たされた」は、ここで用いると
き、重合体物品と貯蔵安定量の貯蔵安定剤との結合に関
し、それはこの結合が、貯蔵安定剤が重合体物品により
吸収されるものでも、貯蔵安定剤がその表面に存在する
ものでも、又はこの二つの組合せのものでもよい。
【0012】本発明に従って貯蔵安定剤と接触されるべ
き重合体物品が共通して持っている特徴は、貯蔵期間に
わたって破壊的な加水分解を受けるそれらの比較的高い
可能性である。一般に、これは、例えばポリグリコール
酸、ラクチド−グリコリド共重合体、ポリジオキサノ
ン、ポリトリメチレンカーボネート、それらの共重合体
及び関連する材料の場合のように、顕著な数の短鎖エス
テル結合を有する重合体及び共重合体の固有の特徴であ
る。本発明は、この種類の重合体及び共重合体から構成
されるモノフィラメント及びマルチフィラメントのタイ
プの両者の吸収可能な縫合糸(例えば特に吸湿性である
編んだ種類のもの)への適用に特に有用であるが、それ
は、他のタイプの手術に有用な物品(例えば吸収可能な
手術用クリップ、ステープル、スポンジ、ガーゼ、骨組
織を再構成するためのインプラント及び人工器官、血管
などを限定することなく含む米国特許第4135622
号に開示されたもの)へも又適用出来る。
【0013】有用な貯蔵安定剤は、一般に水溶性吸湿性
ポリヒドロキシ化合物又はこれら化合物のエステルから
選ばれ、好ましくは存在する量で体に認め得る毒性を有
しないものである。これらの要件に注意して、当業者
は、容易に本発明の実施に有用な貯蔵安定剤の全てを同
定出来る。本発明で用いて一般に良好な結果をもたらす
特定の貯蔵安定剤の中に、グリセロール及び低分子量の
カルボン酸から誘導されたそのモノ−及びジエステル例
えばモノアセチン及びジアセチン(それぞれ、グリセリ
ルモノアセテート及びグリセリルジアセテート)、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレン
グリコール、1、3−プロパンジオール、トリメチロー
ルエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリト
ール、ソルビトールなどがある。グリセロールが、特に
好ましい。貯蔵安定剤の混合物例えばグリセロールに溶
解したソルビトール、モノアセチン及び/又はジアセチ
ンと組み合わさったグリセロールなども、又有用であ
る。
【0014】比較的低粘度の化合物例えばグリセロール
にややその傾向がある、縫合糸からの貯蔵安定剤の流去
又は分離を防ぐ又は最低にするために、貯蔵安定剤とシ
ックナーとを組合せるのが、有利である。多くの種類の
製薬上許容出来る非水性シックナーが、利用でき、水溶
性多糖類例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース
(HPMC)、及び前記のヨーロッパ特許出願第026
7015号に開示されているこのタイプの他の物質、多
糖類ガム例えばグアー、キサンタンなど、ゼラチン、コ
ラーゲンなどを含む。特に好ましい群のシックナーは、
炭素原子数6個までの飽和脂肪族ヒドロキシカルボン酸
及びそのアルカリ金属及びアルカリ土類金属の塩及び水
和物である。この好ましい群の化合物の中には、一般式
【0015】
【化1】
【0016】(式中、Rは水素又はメチル基であり、
R’は水素又はアルカリ金属及びアルカリ土類金属より
なる群から選ばれる金属であり、nは0又は1である)
のもの及びその水和物がある。これら化合物の特定の例
は、乳酸の塩例えば乳酸カルシウム及び乳酸カリウム、
乳酸ナトリウム、グリコール酸の塩例えばグリコール酸
カルシウム、グリコール酸カリウム及びグリコール酸ナ
トリウム、3−ヒドロキシプロパン酸の塩例えばそのカ
ルシウム、カリウム及びナトリウムの塩、3−ヒドロキ
シブタン酸の塩例えばそのカルシウム、カリウム及びナ
トリウムの塩などを含む。前述のように、これらの化合
物の水和物も又使用できる。乳酸カルシウム特に乳酸カ
ルシウム五水和物が、特に好ましいシックナーである。
【0017】シックナーが利用されるときは、それは、
比較的短い時間に縫合糸から組成物がもはや容易に流れ
去らない点まで、組成物の全粘度を増加させるのに要す
る量以上で、満たす組成物に配合されるだろう。好まし
い貯蔵安定剤−シックナーの組合せ即ちグリセロール及
び乳酸カルシウムの場合では、グリセロール対乳酸カル
シウムの重量比は、約1:1〜約10:1、好ましくは
約6:1〜約8:1に変化できる。
【0018】もし必要又は所望ならば、一種以上の安定
化剤は、使用前に任意の適当な非水性溶媒又は溶媒の組
合せ中に溶解できる。好適であるために、溶媒は、
(1)貯蔵安定剤の濃度で貯蔵安定剤と混和でき、
(2)蒸発により容易に除去するのに十分に高い蒸気圧
を有し、(3)重合体物品の完全さに認め得るほど影響
せず、(4)貯蔵安定剤と組み合わさって、手術用物品
の表面を湿らせることが出来なければならない。好まし
い貯蔵安定剤にこれらの基準を適用すると、グリセロー
ル、低級アルコール例えばメタノール及びエタノール
が、完全に好適な溶媒担体である。
【0019】重合体物品への貯蔵安定剤の適用は、多く
のやり方で行なうことが出来る。従って、例えば、物品
は、たとえ全ての過剰の剤及び/又は随伴する溶媒(も
し存在するならば)の任意の除去例えば排液、拭き取
り、蒸発などによる除去後ですら、少なくとも貯蔵安定
化量の剤が物品により得られるか又はさもなければ保持
される迄、貯蔵安定剤又はその溶液中に沈めることが出
来る。多くの場合、正に数秒例えば約10秒ぐらいから
数時間例えば約2時間そしてそれより長いオーダーの接
触時間が、貯蔵安定剤により処理されなかった同じタイ
プの物品に比べて、処理された物品の貯蔵安定性に実質
的な改良を与えるのに十分である。
【0020】重合体物品を貯蔵安定剤と接触する前記の
沈める方法は、連続的に又はバッチで行なわれる。従っ
て、吸収可能な縫合糸の場合、或るの長さの縫合糸は、
貯蔵安定剤により縫合糸に必要な程度の露出又は接触時
間をもたらすように既に決められた速度で、或る量の安
定化剤中を連続的に通過させる。縫合糸か貯蔵安定剤か
ら出てくるとき、それは、ワイパー又は同様な装置を通
過して、包装操作前に過剰な剤を除く。バッチ操作で
は、或る量の縫合糸が、必要な時間貯蔵安定剤内に単に
沈められ、任意の過剰の剤がもし所望ならば除去され
る。
【0022】別に、貯蔵安定剤及びその溶液が、重合体
物品の表面上に噴霧、ブラッシング、拭き取りなどによ
り適用され、後者は少なくとも貯蔵安定化量の剤を受容
ししかも保持する。貯蔵安定剤を適用するのに用いるこ
との出来る他の方法は、重合体物品と剤との間の緊密な
接触が達成されるように、有効量の剤を含む包装中に重
合体物品を挿入することを含む。
【0023】どんな接触方法が用いられるにせよ、処理
される物品は、貯蔵安定化量の貯蔵安定剤を得ることを
要する。一般に、それと接触する重合体物品の重量の約
2〜約25、好ましくは約5〜約15重量%の量の一種
以上の貯蔵安定剤(全ての溶媒を除く)が、未処理物品
のそれと比べて、顕著に改善された貯蔵安定性をもたら
すのに十分である。
【0024】本発明の方法は、他の周知且つ従来の方法
例えば滅菌と組合せて実施出来る。周知且つ従来の包装
技術及び材料も又考えられる。前述したように、本発明
の利点は、物品から少量の水分をほとんど除きそして米
国特許第3728839及び4135622号に開示さ
れているように最後の包装シール操作迄特に乾燥した環
境に物品を保たねばならないことなしに、加水分解的劣
化を受けやすい重合体物品に増大した貯蔵安定性をもた
らすその能力にある。本発明は、このやり方で処理され
た縫合糸又は他の物品について実施出来るが、そうする
必要はなく、簡単さ、経済性及び生産の効率の理由か
ら、本発明により貯蔵安定剤と接触される物品は、前記
の特許に記載された処理を受けないことが、好ましい。
【0025】本発明の方法は、その水分量が、周囲の大
気のそれ、例えば約5〜約40%の相対湿度又はそれ以
上に平衡した重合体物品について実施するのが、好まし
い。大気中のこの水分含量は、代表的には約0.3〜約
1.0重量%以上の範囲の水分の量を有する安定化され
た手術用物品をもたらすだろう。この範囲内の水分量
は、米国特許第3728839及び4135622号の
包装方法及び包装した合成手術要素では許容できない
が、本発明の貯蔵安定剤と接触する重合体物品の長期の
生体内の強さに対して認め得る有害な効果を有しない。
従って、貯蔵安定剤により処理された重合体物品は、所
望ならば、比較的高いレベルの相対湿度例えば上述した
もので包装出来る。
【0026】特別な機能性が望まれるならば、本発明の
貯蔵安定化物品に一種以上のコーティング組成物を適用
するのが、有利である。従って、例えば、改善された長
期の貯蔵のためにグリセロールにより処理された吸収可
能な縫合糸の場合、貯蔵安定化された物品は、ポリエチ
レンオキシド−ポリプロピレンオキシドブロック共重合
体又はポリアルキレングリコールにより被覆され、その
何れもさらにグリコリド単量体及びラクチド単量体又は
グリコリド/ラクチド共重合体と重合して表面の潤滑性
を改善し、結合の固定を行なう。これらの目的に好適な
材料は、米国特許第3867190、3942532、
4047533、4452973、4624256、4
649920、4716203及び4826945号に
開示されている組成物を含む。
【0027】前述したように、一種以上の医療・手術的
に有用な物質例えば傷又は手術部位に適用されたとき治
癒の過程を促進又はさもなければ有利に修飾するものの
ための担体として貯蔵安定剤を用いるのが有利である。
一般に、選ばれた貯蔵安定剤に溶解そしてさもなければ
両立しうる全ての生物学的に活性の物質が、治療上有用
な量で配合出来る。そのため、例えば、縫合糸は、縫合
した部位に貯えられる治療剤を含む貯蔵安定剤により満
たされる。治療剤は、その抗菌性、傷の修復及び/又は
組織の成長又は特定の適応例えば血栓溶解について選ぶ
ことが出来る。組織に徐々に放出される抗菌剤例えば広
いスペクトルの抗生物質(ゲンタマイシン硫酸塩、エリ
スロマイシン又は誘導グリコペプチド)は、このやり方
で適用されて、手術又は外傷の傷の部位の臨床及び亜臨
床の感染と闘うのを助ける。傷の修復及び/又は組織の
成長を促進するために、一種又は数種の成長促進因子が
貯蔵安定剤に加えられ、それらは例えば繊維芽細胞成長
因子、骨成長因子、表皮成長因子、血小板由来成長因
子、マクロファージ由来成長因子、肺胞由来成長因子、
単球由来成長因子、マガイニンなどである。ある治療上
の適応は、血栓溶解を起こすグリセロール及び組織又は
腎プラスミノーゲン活性体、組織を損傷する遊離ラジカ
ルをスカベンジするスーパーオキシドジスムターゼ、癌
治療用の腫瘍壊死因子又は免疫システムを増強するコロ
ニー刺激因子及びインターフェロン、インターロイキン
−2又は他のリンホカインである。
【0028】本態様の貯蔵安定剤を製造するのは、比較
的簡単な方法である。例えば、グリセロール及び乳酸カ
ルシウムの場合、所望量のグリセロールは、先ず容器に
導入され、次に所望量の乳酸カルシウムをそこに加え
る。もし溶媒が使用されないならば、混合物は次に十分
に混合される。溶媒が望まれるときには、溶媒例えばメ
タノールがグリセロール及び乳酸カルシウムの混合物に
加えられ、溶液を次に十分に混合して化合物を溶解す
る。
【0029】一般に、本態様の安定剤は、それぞれ約
1:1〜約1:10、最も好ましくは1:7の重量比の
前記の式内の化合物例えば乳酸カルシウム及び水溶性の
吸湿性ポリヒドロキシ化合物例えばグリセロールの混合
物よりなる。溶媒例えばメタノールが安定剤の製造に用
いられるとき、溶媒は、溶液の全重量に基づいて約20
〜約50%、好ましくは約30〜約45%(重量)の前
記式の化合物例えばグリセロールの溶液濃度をもたらす
量で使用される。
【0030】
【実施例】下記の実施例は、本発明の貯蔵安定化法及び
貯蔵安定化重合体物品の例示である。表2及び3は、吸
湿性ポリヒドロキシ化合物の貯蔵安定化効果を説明す
る。表4及び5は、吸湿性ポリヒドロキシ化合物及び前
記式により表示される化合物を含む混合物の貯蔵安定化
効果を説明する。
【0031】実施例 1−5
【0032】下記の実施例において、吸収可能な縫合糸
の5種の試料が、製造され、包装され、シールされ、そ
して加速された貯蔵条件下に保たれ、下記のように生体
外の強さをテストされた(U.S.P.Knot Pu
ll Test)。
【0033】
【表1】
【0034】表中、(1)VICRYL(Ethico
n、Inc.)は、90モル%のグリコリド及び10モ
ル%のラクチドから誘導された共重合体から構成された
と思われる編んだ吸収可能な縫合糸である。包装すると
き、縫合糸は、結合固定性を改善するために潤滑剤によ
り被覆される。サイズ1−0を、これらの評価に用い
た。
【0035】(2)初めのコーティングが実質的に除去
されたVICRYL縫合糸。
【0036】(3)VICRYL縫合糸の包装が開けら
れ、次に示された相対湿度で平衡した後に再びシールさ
れた。
【0037】生体内の強さに関する長期の貯蔵の効果を
シミュレーションするために、包装した縫合糸を、13
2°F及び10%相対湿度で下記の表で示された時間貯
蔵した。
【0038】生体内の強さをシミュレーションするため
に、縫合糸を、98.6°Fのバッファーした塩水に置
いた。Knot Pullテストの結果は、次の通りで
あった。
【0039】
【表2】
【0040】これらのデータが示すように、実施例1の
市販のコントロール・サンプルに比べて実施例2の縫合
糸の水分含量が6倍高いにもかかわらず、実施例2の縫
合糸の測定した生体内の強さは、実施例1の縫合糸のそ
れとほぼ同じか、或る場合にはそれより良かった。実施
例2のデータを実施例4のそれと比べて、その高い水分
含量にもかかわらず、本発明のグリセロール処理縫合糸
は、未処理縫合糸に比べて、顕著に高い%のその最初の
生体内の強さを保持した。たとえ、縫合糸が1.0重量
%の水分含量を有しているときでも(実施例3)、その
量は、米国特許第3728839及び4135622号
の縫合糸貯蔵安定化法及び貯蔵安定化縫合糸の最大0.
5重量%の2倍であるが、それは、たとえ両者の縫合糸
が同一の相対湿度の環境で包装されたにせよ、かなり低
い水分含量の縫合糸(実施例5)より遥かに優れた貯蔵
安定性を有した。
【0041】実施例 6〜7
【0042】それらの最初のコーティングを剥がされた
1−0Vicrylの編んだ吸収可能な縫合糸の試料
(初めに包装したとき約0.05重量%の水分量)を、
約10重量%のグリセロールで満たし、縫合糸の結合減
少及び結合固定性を増強するために等重量部のポリエチ
レングリコール(分子量約7500)及び20/80グ
リコリド−ラクチド共重合体から製造した共重合体によ
り被覆した。被覆された縫合糸は、次に周囲温度でそれ
ぞれ15及び20%の相対湿度で平衡された(実施例6
及び7)。最後に、縫合糸の試料を加速貯蔵にかけ、実
施例1〜5におけるように生体内の強さについてテスト
した。テストの結果を下記の表3に示す。
【0043】
【表3】
【0044】これらのデータは、さらに吸収可能な縫合
糸の貯蔵安定性を改善するために本発明により縫合糸へ
グリセロールを適用する有効性を立証する。
【0045】実施例 8
【0046】グリセロールを満たしたそしてグリセロー
ル/乳酸カルシウムを満たした編んだ縫合糸を、基線充
満度の%として保持度を比べるためにClay Ada
msベンチ・トップ・ラボ遠沈器を用いて遠心分離し
た。4種のサンプルを、遠心分離したサンプルについて
基線データを集めた後紡糸した。遠心分離は、遠心力3
000Gsでトップ速度で15分間行なった。結果を表
4に示す。
【0047】
【表4】
【0048】前記のデータは、グリセロールへの乳酸カ
ルシウムの添加は、グリセロールの保持を増大させるこ
とを示す。
【0049】実施例 9
【0050】乳酸カルシウム/グリセリンを満たした編
んだ縫合糸のサンプルは、表5に示されたように乳酸カ
ルシウムなしのグリセリンを満たした編み糸に比べて貯
蔵について等しく改善された安定性を示す(C及びDを
A及びEと比較すること)。両方の場合において、安定
性は、グリセリンなしの編み糸に比べて優れており、ほ
ぼ同じ水分量で平衡する。
【0051】
【表5】
【0052】明らかに、本発明の他の修飾及び変化は、
前記の教示から可能である。それ故、請求の範囲により
規定された発明の十分に目的とする範囲内にある本発明
の特別な態様において、変化を行い得ることは、理解さ
れよう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ドナルド エス カプラン アメリカ合衆国コネチカツト州 06883 ウエストン ホワイト オーク レーン 7 (72)発明者 ロス アール マス アメリカ合衆国コネチカツト州 06804 ブルツクフイールド アールデイ 2 ク リアビユー ドライブ 97

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加水分解を受けやすい重合体物品の貯蔵
    安定性を改善する方法において、重合体物品にそれに対
    する貯蔵安定剤として、貯蔵安定量の少なくとも1種の
    水溶性の吸湿性ポリヒドロキシ化合物及び/又はそのエ
    ステルを適用することよりなる方法。
  2. 【請求項2】 重合体物品が、グリコール酸、グリコリ
    ド、乳酸、ラクチド、ジオキサノン、トリメチレンカー
    ボネート、カプロラクトン、ポリアルキレングリコール
    又はそれらの組合せの重合体又は共重合体から全部又は
    一部構成された吸収可能な縫合糸である請求項1の方
    法。
  3. 【請求項3】 貯蔵安定剤が、さらに少なくとも1種の
    シックナーを含む請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 シックナーが、一般式 【化1】 (式中、Rは水素又はメチル基であり、R’は水素又は
    アルカリ金属及びアルカリ土類金属よりなる群から選ば
    れる金属であり、nは0又は1である)を有する化合物
    及びその水和物である請求項3の方法。
  5. 【請求項5】 貯蔵安定剤が、グリセロール及び乳酸カ
    ルシウムの混合物よりなる請求項4の方法。
  6. 【請求項6】 貯蔵安定剤として貯蔵安定量の少なくと
    も1種の水溶性の吸湿性ポリヒドロキシ化合物及び/又
    はそのエステルを含有する加水分解を受けやすい重合体
    物品。
  7. 【請求項7】 グリコール酸、グリコリド、乳酸、ラク
    チド、ジオキサノン、トリメチレンカーボネート、カプ
    ロラクトン、ポリアルキレングリコール又はそれらの組
    合せの重合体又は共重合体から全部又は一部構成された
    吸収可能な縫合糸である請求項7の重合体物品。
  8. 【請求項8】 貯蔵安定剤が、さらに少なくとも1種の
    シックナーを含む請求項6の重合体物品。
  9. 【請求項9】 シックナーが、一般式 【化1】 (式中、Rは水素又はメチル基であり、R’は水素又は
    アルカリ金属及びアルカリ土類金属よりなる群から選ば
    れる金属であり、nは0又は1である)を有する化合物
    及びその水和物である請求項7の重合体物品。
  10. 【請求項10】 貯蔵安定剤が、グリセロール及び乳酸
    カルシウムの混合物よりなる請求項9の重合体物品。
JP3100597A 1988-07-19 1991-02-06 重合体物品の貯蔵安定性を改善する方法 Pending JPH05103825A (ja)

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US07/221,308 US5051272A (en) 1988-07-19 1988-07-19 Method for improving the storage stability of a polymeric article susceptible to hydrolytic degradation and resulting article
CA002034967A CA2034967A1 (en) 1988-07-19 1991-01-25 Method for improving the storage stability of a polymeric article susceptible to hydrolytic degradation and resulting article
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FI910446A FI910446L (fi) 1988-07-19 1991-01-30 Foerfarande foer foerbaettring av lagringsstabilitet hos en hydrolytiskt soenderdelbar plastprodukt och produkt som framstaellts medelst foerfarandet.
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003055484A (ja) * 2001-08-23 2003-02-26 Unitika Ltd ポリ乳酸系フィルムの保管方法
JP2015093854A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 株式会社クレハ 水性組成物および加水分解抑制方法

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JP2003055484A (ja) * 2001-08-23 2003-02-26 Unitika Ltd ポリ乳酸系フィルムの保管方法
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