JPH05105897A - セダーウツド油の製造方法 - Google Patents

セダーウツド油の製造方法

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JPH05105897A
JPH05105897A JP26640291A JP26640291A JPH05105897A JP H05105897 A JPH05105897 A JP H05105897A JP 26640291 A JP26640291 A JP 26640291A JP 26640291 A JP26640291 A JP 26640291A JP H05105897 A JPH05105897 A JP H05105897A
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JP
Japan
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oil
cedarwood oil
cedarwood
producing
weight
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JP26640291A
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English (en)
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Shigeyoshi Tanaka
成佳 田中
Yoshiaki Fujikura
芳明 藤倉
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 原料セダーウッド油にアルカリ物質を接触さ
せ、得られた反応生成物を除去し、次いで残留物に第1
級又は第2級アルコールをジ第3級ブチルパーオキシド
存在下に100〜200℃にて接触させた後得られる反
応生成物を除去するセダーウッド油の製造方法。 【効果】 テルペン的なガサつく匂いのない弱く、やわ
らかな木様香気を有するセダーウッド油を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セダーウッド油の製造
方法に関し、さらに詳しくは調合香料素材として有用
で、匂いの改善されたセダーウッド油の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】セダーウッド油はマツ科に属する木材か
ら得られる赤褐色のやや粘調な液体で、バルサム様の香
気を有し、香粧品及び石鹸香料の保留剤として用いられ
ている。かかるセダーウッド油としては、一般にセダー
ウッド油を含有する木材を水蒸気蒸留して得られる粗セ
ダーウッド油や当該粗セダーウッド油を蒸留又は分留し
た精製セダーウッド油が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
粗セダーウッド油や精製セダーウッド油の匂いは、テル
ペン的でガサつくような木様のものであった。そのた
め、香水、化粧品等ファインフレグランス製品の保留剤
としては、ほとんど用いられていないのが実情である。
【0004】そこで、セダーウッド油の木様の香気及び
該香気の保留効果を維持しつつ、テルペン的でガサつく
ような異臭を除去し、種々のファインフレグランス製品
の調合香料素材として用いることのできるセダーウッド
油の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる実
情に鑑み、粗セダーウッド油含有成分について鋭意検討
した結果、異臭本体はテルペン由来のカルボン酸及び
α,β−不飽和カルボニル化合物であり、該カルボン酸
はアルカリ物質により、また該カルボニル化合物はアル
コールとのラジカル付加反応により、それぞれ除去可能
であり、このようにして得られるセダーウッド油はやわ
らかな木様の香気を有し調合香料素材として有用である
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は(a)セダーウッド油
を含有する木材から水蒸気蒸留によって得られた粗セダ
ーウッド油、(b)当該粗セダーウッド油を蒸留又は分
留することにより得られた精製セダーウッド油、(c)
当該粗セダーウッド油の炭化水素成分を留去することに
より得られた処理セダーウッド油、及び(d)当該処理
セダーウッド油からセドロールを晶析除去して得られた
晶析母液から選ばれる1種又は2種以上の原料セダーウ
ッド油にアルカリ物質を接触させることにより得られる
反応生成物を除去(1)し、次いで残留物に第1級又は
第2級アルコールをジ第3級ブチルパーオキシド存在下
に100〜200℃にて接触させることにより得られる
反応生成物を除去(2)することを特徴とするセダーウ
ッド油の製造方法を提供するものである。
【0007】本発明に用いられる原料セダーウッド油
は、(a)セダーウッド油を含有する木材から水蒸気蒸
留によって得られた粗セダーウッド油、(b)当該粗セ
ダーウッド油を蒸留又は分留することにより得られた精
製セダーウッド油、(c)当該粗セダーウッド油の炭化
水素成分を留去することにより得られた処理セダーウッ
ド油、及び(d)当該処理セダーウッド油からセドロー
ルを晶析除去して得られた晶析母液から選ばれるもので
あるが、これらを各々単独で又は2種以上を混合して用
いてもよい。
【0008】粗セダーウッド油(a)は、マツ科のJu
niperus,virginiana L.等の木材
を水蒸気蒸留して得られるものであり、市販品を用いる
こともできる。精製セダーウッド油(b)は、粗セダー
ウッド油(a)を、例えば槽内温度100〜190℃、
真空度5Torrの条件で蒸留又は分留することにより得ら
れるが、市販品を用いることもできる。処理セダーウッ
ド油(c)は、粗セダーウッド油を、例えば槽内温度1
00〜140℃、真空度5Torrの条件で精留して炭化水
素部を除去することにより得られる。晶析母液(d)
は、処理セダーウッド油(c)を、例えば10℃以下に
冷却し、析出したセドロールを除去することにより得ら
れる。
【0009】これらの原料セダーウッド油とアルカリ物
質との接触は、通常のアルカリ物質による中和反応、例
えば原料セダーウッド油にアルカリ物質水溶液を添加
し、混合・撹拌することにより行なわれる。ここで用い
られるアルカリ物質としては、上記テルペン由来のカル
ボン酸を中和し、水溶性の中和塩を形成し得るものであ
れば特に限定されないが、経済的観点から水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩等が
挙げられる。これらアルカリ物質の使用量は、原料セダ
ーウッド油1重量部当たり0.0001〜0.1重量
部、特に0.005〜0.05重量部が好ましい。上記
混合・撹拌条件は特に制限されないが、0〜100℃
(特に50〜80℃)で0.1〜5時間(特に0.5〜
2時間)行なうのが好ましい。なお、この混合・撹拌は
有機溶剤の存在下に行なうこともできる。使用できる有
機溶剤としては、アルカリ条件下で安定であれば特に限
定されないが、例えばヘキサン、ヘプタン、シクロヘキ
サン、ベンゼン、トルエン、キシレン、テトラヒドロフ
ラン、ジブチルエーテル及びこれらの混合物等が挙げら
れる。原料セダーウッド油とアルカリ物質の接触により
得られる反応生成物及び過剰のアルカリ物質を除去
(1)するには、上記混合・撹拌後反応混合物を通常の
方法で分層して水層を除去した後、油層を必要に応じ、
通常の方法で水洗及び蒸留すればよい。本発明において
は、この油層の残留物をアルカリ処理された原料セダー
ウッド油と呼ぶことがある。
【0010】次いで上記アルカリ処理された原料セダー
ウッド油と第1級又は第2級アルコールをジ第3級ブチ
ルパーオキシド存在下に100〜200℃にて接触させ
る。該操作はアルカリ処理された原料セダーウッド油と
第1級又は第2級アルコールとをジ第3級ブチルパーオ
キシド存在下100〜200℃にて加熱撹拌することに
より行なわれる。この温度範囲外で当該操作を行なう場
合、匂いの改善は充分にはなされない。
【0011】ここで用いられるアルコールとしては、水
酸基に対してα−炭素に少なくとも1個の水素原子があ
れば、特に限定されないが、過剰アルコール及び当該操
作を通じて生成する反応物の除去の容易さの観点より、
炭素数6〜10の飽和脂肪族アルコール、例えばヘキサ
ノール、オクタノール、デカノール等が挙げられる。こ
れら脂肪族アルコールの使用量は原料セダーウッド油1
重量部当たり0.1〜10重量部、特に0.5〜2.0
重量部が好ましい。
【0012】ジ第3級ブチルパーオキシドの使用量は、
原料セダーウッド油1重量部当たり0.001〜1.0
重量部、特に0.01〜0.1重量部が好ましい。上記
加熱撹拌の条件は、ラジカル反応を誘起、完結できる条
件であれば、特に限定されないが、100〜200℃
(特に140〜170℃)で0.1〜10時間(特に
0.5〜5時間)行なうのが好ましい。
【0013】上記加熱撹拌は、常圧下でも加圧下でも行
なうことができる。アルカリ処理された原料セダーウッ
ド油と第1級又は第2級アルコールとの接触により得ら
れた反応生成物及び過剰の第1級又は第2級アルコール
の除去(2)は、上記加熱撹拌後、反応混合物を分留す
ることにより行なわれる。
【0014】かくして得られるセダーウッド油は、匂い
の充分に改善されたものであるが、さらに蒸留臭を除去
する等の目的で水蒸気蒸留、精密蒸留等を行なってもよ
い。
【0015】
【発明の効果】本発明方法により得られるセダーウッド
油は、テルペン的でガサつくような匂いが除かれた、弱
く、やわらかな木様の香気を有し、香水、化粧料等ファ
インフレグランス製品用の調合香料素材として広汎に用
いることが可能である。
【0016】
【実施例】以下に実施例を示して、本発明を具体的に説
明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるもの
ではない。
【0017】実施例1 撹拌器、温度計及びジムロートのついた100ccの4ツ
口フラスコに粗セダーウッド油50gと10%水酸化ナ
トリウム水溶液5gを加え、窒素ガス雰囲気下80℃で
1時間撹拌した。静置分液してアルカリ処理水層を除去
した。得られた油層にヘキサノール50g、ジ第3級ブ
チルパーオキシド5gを加え、オートクレーブ中で16
0℃にて2時間加熱撹拌した。反応混合物を取り出し、
蒸留の初留(〜60度/10Torr)としてヘキサノール
を、また蒸留残渣として反応生成物を除去し、残留物と
してのセダーウッド油を得た。得られたセダーウッド油
は、処理前に比べテルペン的でガサつくような匂いが除
去され、やわらかな匂いを有するものであった。
【0018】実施例2 粗セダーウッド油300gから10段の精留塔を用い
て、炭化水素部163gを除いた(真空度5Torr、沸点
〜114.5℃ 還留比1:1)。残留物(処理セダ
ーウッド油)130gに30%水酸化ナトリウム水溶液
を4g加え、窒素ガス雰囲気下80℃で1時間撹拌し
た。静置分液してアルカリ処理水層を除き、この油層を
真空度2Torrで単蒸留した。得られた留分120g、オ
クタノール120g、及びジ第3級ブチルパーオキシド
10gを混合し、140℃で3時間加熱撹拌した。反応
混合物を取り出し蒸留の初留(〜110℃/2Torr)と
してオクタノール、蒸留残渣として反応生成物をそれぞ
れ除去し、残留物としてのセダーウッド油を得た。得ら
れたセダーウッド油は処理前に比べ、テルペン的でガサ
つくような匂いが除去され、弱い、やわらかな木様の優
れた香気を有していた。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)セダーウッド油を含有する木材か
    ら水蒸気蒸留によって得られた粗セダーウッド油、
    (b)当該粗セダーウッド油を蒸留又は分留することに
    より得られた精製セダーウッド油、(c)当該粗セダー
    ウッド油の炭化水素成分を留去することにより得られた
    処理セダーウッド油、及び(d)当該処理セダーウッド
    油からセドロールを晶析除去して得られた晶析母液から
    選ばれる1種又は2種以上の原料セダーウッド油にアル
    カリ物質を接触させることにより得られる反応生成物を
    除去(1)し、次いで残留物に第1級又は第2級アルコ
    ールをジ第3級ブチルパーオキシドの存在下100〜2
    00℃にて接触させることにより得られる反応生成物を
    除去(2)することを特徴とするセダーウッド油の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 アルカリ物質が、アルカリ金属水酸化
    物、アルカリ金属炭酸塩、及びアルカリ金属重炭酸塩か
    らなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項1記
    載のセダーウッド油の製造方法。
  3. 【請求項3】 アルカリ物質の使用量が原料セダーウッ
    ド油1重量部あたり0.001〜0.1重量部である請
    求項1又は2記載のセダーウッド油の製造方法。
  4. 【請求項4】 除去操作(1)が原料セダーウッド油に
    アルカリ物質水溶液を添加し混合後水層を除去するもの
    である請求項1〜3のいずれかに記載のセダーウッド油
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 第1級又は第2級アルコールが炭素数6
    〜10の飽和脂肪族アルコールである請求項1〜4のい
    ずれかに記載のセダーウッド油の製造方法。
  6. 【請求項6】 第1級又は第2級アルコール量が原料セ
    ダーウッド油1重量部に対し0.1〜10重量部である
    請求項1〜5のいずれかに記載のセダーウッド油の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 ジ第3級ブチルパーオキシド量が原料セ
    ダーウッド油1重量部あたり0.001〜1.0重量部
    である請求項1〜6のいずれかに記載のセダーウッド油
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 除去操作(2)が分留である請求項1〜
    7のいずれかに記載のセダーウッド油の製造方法。
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