JPH0510946A - 細胞解析装置 - Google Patents
細胞解析装置Info
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- JPH0510946A JPH0510946A JP3161924A JP16192491A JPH0510946A JP H0510946 A JPH0510946 A JP H0510946A JP 3161924 A JP3161924 A JP 3161924A JP 16192491 A JP16192491 A JP 16192491A JP H0510946 A JPH0510946 A JP H0510946A
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- measurement
- optical system
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Abstract
(57)【要約】
【目的】照射光を受けて細胞から発する微弱蛍光から強
い蛍光まで広範囲に、光強度の測定感度と測定の再現性
を高める。 【構成】測定光学系における蛍光の検出器として、各チ
ャンネルの光強度をフォトンカウンティングした値の合
計から蛍光強度を測定することができるマルチチャンネ
ルの光検出器を用いた。また、マルチチャンネルの光検
出器の測定範囲を超える蛍光量を測定するために、通常
の光電子増倍管を併用する。このような構成により、蛍
光量をマルチチャンネルの光検出器の各窓に分散して
も、測定のS/N比を低下させることなく、極微弱な蛍
光量から、これまで測定不可能であった強い蛍光量まで
フォトンカウンティングすることができ、測定の再現性
を高めることができる。さらに通常の光電子増倍管を併
用したものは、計測回路の負荷が小さく、測定可能な蛍
光量のダイナミックレンジが拡大される。
い蛍光まで広範囲に、光強度の測定感度と測定の再現性
を高める。 【構成】測定光学系における蛍光の検出器として、各チ
ャンネルの光強度をフォトンカウンティングした値の合
計から蛍光強度を測定することができるマルチチャンネ
ルの光検出器を用いた。また、マルチチャンネルの光検
出器の測定範囲を超える蛍光量を測定するために、通常
の光電子増倍管を併用する。このような構成により、蛍
光量をマルチチャンネルの光検出器の各窓に分散して
も、測定のS/N比を低下させることなく、極微弱な蛍
光量から、これまで測定不可能であった強い蛍光量まで
フォトンカウンティングすることができ、測定の再現性
を高めることができる。さらに通常の光電子増倍管を併
用したものは、計測回路の負荷が小さく、測定可能な蛍
光量のダイナミックレンジが拡大される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被測定流体に光ビーム
を照射し、その流体中に含まれる細胞からの蛍光や散乱
光を測定して、細胞の識別、分取を行なう装置に関す
る。
を照射し、その流体中に含まれる細胞からの蛍光や散乱
光を測定して、細胞の識別、分取を行なう装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】バイオテクノロジーの発展に伴い、医
学,生物学などの広い分野で、細胞の自動分析および分
別を行なう装置の要求が高まっている。このような細胞
解析装置の代表的なものとしてフローサイトメータが知
られている。
学,生物学などの広い分野で、細胞の自動分析および分
別を行なう装置の要求が高まっている。このような細胞
解析装置の代表的なものとしてフローサイトメータが知
られている。
【0003】図4は一般的な細胞解析装置(フローサイ
トメータ)の要部の構成と、その作動を説明するための
模式図である。図4において、容器中にあり細胞を含む
サンプル液1は、別の容器中にあるシース液2ととも
に、エアポンプ3によってフローセル4に導かれ、フロ
ーセル4の内部では、シース液2がサンプル液1を円筒
状に包み込む鞘状のシースフローが形成される。このシ
ースフローは細胞をフローセル4の中心軸に沿って一つ
一つ正確に流すための手段として形成されるものであ
る。フローセル4の下部には、レーザ光源5から出射さ
れ、集束レンズ6によって絞り込まれたレーザ光7が照
射される。サンプル液1に含まれる細胞は、多くの場合
蛍光染料や蛍光ラベルモノクロナール抗体などの蛍光物
質で蛍光標識されており、細胞がレーザ光7中を通過す
るとき、散乱光と蛍光が発生する。散乱光は、集光レン
ズ8とビームブロック9からなる集光光学系を経て、例
えばフォトダイオードなどの光検出器10で検出され
る。一方、蛍光については、赤色蛍光は集光レンズ1
1,ハーフミラー12,集光レンズ13,フィルタ14
からなる集光光学系で集められて、光検出器15により
検出され、緑色蛍光はこれとは別経路のハーフミラー1
2から集光レンズ16,フィルタ17で集められ、光検
出器18により検出される。通常、蛍光の検出器15,
18には、微弱光の検出が可能な電子増倍管が用いられ
る。散乱光を検出する光検出器10,赤色蛍光を検出す
る光検出器15および緑色蛍光を検出する光検出器18
からの信号は、それぞれ信号処理回路19に送られ、こ
こで散乱光と蛍光の強度を分析することにより細胞の同
定が行なわれる。
トメータ)の要部の構成と、その作動を説明するための
模式図である。図4において、容器中にあり細胞を含む
サンプル液1は、別の容器中にあるシース液2ととも
に、エアポンプ3によってフローセル4に導かれ、フロ
ーセル4の内部では、シース液2がサンプル液1を円筒
状に包み込む鞘状のシースフローが形成される。このシ
ースフローは細胞をフローセル4の中心軸に沿って一つ
一つ正確に流すための手段として形成されるものであ
る。フローセル4の下部には、レーザ光源5から出射さ
れ、集束レンズ6によって絞り込まれたレーザ光7が照
射される。サンプル液1に含まれる細胞は、多くの場合
蛍光染料や蛍光ラベルモノクロナール抗体などの蛍光物
質で蛍光標識されており、細胞がレーザ光7中を通過す
るとき、散乱光と蛍光が発生する。散乱光は、集光レン
ズ8とビームブロック9からなる集光光学系を経て、例
えばフォトダイオードなどの光検出器10で検出され
る。一方、蛍光については、赤色蛍光は集光レンズ1
1,ハーフミラー12,集光レンズ13,フィルタ14
からなる集光光学系で集められて、光検出器15により
検出され、緑色蛍光はこれとは別経路のハーフミラー1
2から集光レンズ16,フィルタ17で集められ、光検
出器18により検出される。通常、蛍光の検出器15,
18には、微弱光の検出が可能な電子増倍管が用いられ
る。散乱光を検出する光検出器10,赤色蛍光を検出す
る光検出器15および緑色蛍光を検出する光検出器18
からの信号は、それぞれ信号処理回路19に送られ、こ
こで散乱光と蛍光の強度を分析することにより細胞の同
定が行なわれる。
【0004】上記の例では光源にレーザ光源5を使用し
ているが、これより安価な水銀ランプやキセノンランプ
を用いた装置もある。また、蛍光の測定を3色や4色に
細分して測定する装置、散乱光の多角度成分を測定する
装置もある。さらに細胞識別機能に加えて、識別した細
胞を分取、ソーティングする機構を備えた装置もあり、
これをセルソータと呼んでいる。
ているが、これより安価な水銀ランプやキセノンランプ
を用いた装置もある。また、蛍光の測定を3色や4色に
細分して測定する装置、散乱光の多角度成分を測定する
装置もある。さらに細胞識別機能に加えて、識別した細
胞を分取、ソーティングする機構を備えた装置もあり、
これをセルソータと呼んでいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のような細胞解析
装置では、細胞識別の正確さが要求されるが、これに応
えるためには、蛍光と散乱光のそれぞれの検出感度、即
ちS/N比が高いことと同時に、光強度が再現性よく測
定されることが必要である。とくに蛍光の測定に関して
は、蛍光物質の種類と細胞の種類によって蛍光標識の強
度が異なるため、ある特定の蛍光物質と細胞の組み合わ
せの場合、発生する蛍光強度が非常に弱くなることがあ
り、蛍光検出感度のより高い装置が必要とされる。ま
た、このような微弱蛍光を測定するときに、再現性が非
常に悪くなるという不都合が生ずるため、微弱蛍光の測
定の再現性を向上させることが重要な問題である。
装置では、細胞識別の正確さが要求されるが、これに応
えるためには、蛍光と散乱光のそれぞれの検出感度、即
ちS/N比が高いことと同時に、光強度が再現性よく測
定されることが必要である。とくに蛍光の測定に関して
は、蛍光物質の種類と細胞の種類によって蛍光標識の強
度が異なるため、ある特定の蛍光物質と細胞の組み合わ
せの場合、発生する蛍光強度が非常に弱くなることがあ
り、蛍光検出感度のより高い装置が必要とされる。ま
た、このような微弱蛍光を測定するときに、再現性が非
常に悪くなるという不都合が生ずるため、微弱蛍光の測
定の再現性を向上させることが重要な問題である。
【0006】微弱蛍光を測定するときに再現性が悪くな
るのは、以下の理由による。図5(a),(b)は、検
出器、即ち光電子増倍管からの出力信号の波形を示すも
のであり、通常の測定の場合、出力信号は、図5(a)
のようなアナログ波形となり、蛍光強度はアナログ波形
の波高値から求めることができる。しかし、蛍光強度が
極端に弱くなると、出力信号は図5(b)に示すよう
に、フォトンに対応する離散的なパルス群となり、その
波高値は蛍光強度に対応すものではなくなる。この場
合、電荷積算型のプリアンプを用いて、離散パルスの電
荷を積分することも考えられるが、離散パルス幅は数n
sであり、このパルス幅が短いために、電気回路による
正確な積分は困難である。また、仮に離散パルスの電荷
積分が正確に行なわれたとしても、測定の再現性にはあ
る程度の限界が存在する。
るのは、以下の理由による。図5(a),(b)は、検
出器、即ち光電子増倍管からの出力信号の波形を示すも
のであり、通常の測定の場合、出力信号は、図5(a)
のようなアナログ波形となり、蛍光強度はアナログ波形
の波高値から求めることができる。しかし、蛍光強度が
極端に弱くなると、出力信号は図5(b)に示すよう
に、フォトンに対応する離散的なパルス群となり、その
波高値は蛍光強度に対応すものではなくなる。この場
合、電荷積算型のプリアンプを用いて、離散パルスの電
荷を積分することも考えられるが、離散パルス幅は数n
sであり、このパルス幅が短いために、電気回路による
正確な積分は困難である。また、仮に離散パルスの電荷
積分が正確に行なわれたとしても、測定の再現性にはあ
る程度の限界が存在する。
【0007】図6はヘッドフォン型光電子増倍管の作動
原理を説明するための模式図である。図6において、光
電子増倍管は真空容器20の中に、光を電子に変換する
光電面21,集束電極22,n個のダイノードを有する
電子増倍部23,電子を集める陽極24を収めたもので
あり、一個の光子25が光電面21に入射すると、量子
効率ηの確率で光電子が一つ放出される。放出された光
電子(一次電子)は第1ダイノード23aに入射し、二
次電子を放出する。この二次電子は数個程度の離散量に
なるため、通常Poisson分布とみなされ、その平
均電子数pと同じだけの分散pを持っている。同様のこ
とが第2ダイノード23b以降のダイノードについても
次々と行なわれ、n段の確率的な増倍過程を経て、最終
の電子グループが陽極24から出力される。図6では光
電子の増倍過程を矢印線で表わしてある。しかし、各ダ
イノードに光電子が衝突する場所の相違による増倍率の
不均一性、および図6に矢印で示すような本来の増倍過
程を経ない電子(熱電子)が発生するために、陽極パル
ス波高値は一定とならず、ばらつきを持つようになる。
図7にこのパルス波高値の分布線図を示す。以上の現象
により、前述のように電荷積算型のプリアンプを用い
て、これらのパルスを正確に積算することができたとし
ても、蛍光測定値には、ばらつきが生ずることになるの
である。そして、このばらつきは、蛍光量が弱い程大き
くなる。
原理を説明するための模式図である。図6において、光
電子増倍管は真空容器20の中に、光を電子に変換する
光電面21,集束電極22,n個のダイノードを有する
電子増倍部23,電子を集める陽極24を収めたもので
あり、一個の光子25が光電面21に入射すると、量子
効率ηの確率で光電子が一つ放出される。放出された光
電子(一次電子)は第1ダイノード23aに入射し、二
次電子を放出する。この二次電子は数個程度の離散量に
なるため、通常Poisson分布とみなされ、その平
均電子数pと同じだけの分散pを持っている。同様のこ
とが第2ダイノード23b以降のダイノードについても
次々と行なわれ、n段の確率的な増倍過程を経て、最終
の電子グループが陽極24から出力される。図6では光
電子の増倍過程を矢印線で表わしてある。しかし、各ダ
イノードに光電子が衝突する場所の相違による増倍率の
不均一性、および図6に矢印で示すような本来の増倍過
程を経ない電子(熱電子)が発生するために、陽極パル
ス波高値は一定とならず、ばらつきを持つようになる。
図7にこのパルス波高値の分布線図を示す。以上の現象
により、前述のように電荷積算型のプリアンプを用い
て、これらのパルスを正確に積算することができたとし
ても、蛍光測定値には、ばらつきが生ずることになるの
である。そして、このばらつきは、蛍光量が弱い程大き
くなる。
【0008】微弱光を検出するとき、上述のような蛍光
測定値のばらつきを生じない計測方法の一つとして、フ
ォトンカウンティングという手法がある。フォトンカウ
ンティング法では、光電子増倍管の離散的な出力信号パ
ルスをパルスのままカウントして、パルスカウント値を
光量として評価するので、パルス波高値のばらつきによ
る測定誤差がなくなる。図8は光由来の信号成分とノイ
ズ信号とを測定の上限と下限によって分けたパルス波高
図であるが、図8のように計数する光由来のパルスをデ
ィスクリミネータに通して、波高値の上限と下限を設定
しておけば、図8に示した暗電流パルス(熱電子による
波高の低いパルス)や宇宙線パルス(波高の高いパル
ス)などのノイズ成分を簡単に除去し、前述のアナログ
的な測定よりもS/N比を高くとることができる。この
ようにフォトンカウンティング法は、高S/N比で、し
かも定量性が良いという利点はあるが、フローサイトメ
ータに適用する場合には、細胞が蛍光を発する時間が速
い(数μs〜数十μs)という現象の高速性と、測定の
ダイナミックレンジを広くとらねばならないことから、
以下の問題を生ずる。
測定値のばらつきを生じない計測方法の一つとして、フ
ォトンカウンティングという手法がある。フォトンカウ
ンティング法では、光電子増倍管の離散的な出力信号パ
ルスをパルスのままカウントして、パルスカウント値を
光量として評価するので、パルス波高値のばらつきによ
る測定誤差がなくなる。図8は光由来の信号成分とノイ
ズ信号とを測定の上限と下限によって分けたパルス波高
図であるが、図8のように計数する光由来のパルスをデ
ィスクリミネータに通して、波高値の上限と下限を設定
しておけば、図8に示した暗電流パルス(熱電子による
波高の低いパルス)や宇宙線パルス(波高の高いパル
ス)などのノイズ成分を簡単に除去し、前述のアナログ
的な測定よりもS/N比を高くとることができる。この
ようにフォトンカウンティング法は、高S/N比で、し
かも定量性が良いという利点はあるが、フローサイトメ
ータに適用する場合には、細胞が蛍光を発する時間が速
い(数μs〜数十μs)という現象の高速性と、測定の
ダイナミックレンジを広くとらねばならないことから、
以下の問題を生ずる。
【0009】フォトンカウンティングで測定可能な光量
には上限がある。即ち、光電子増倍管の時間分解能(パ
ルス幅)内に、2個以上の光電子が存在しない程度に、
出力パルスが離散的な範囲でのみ、言い換えれば単位時
間当たりの光量がこの程度に小さいときのみ、測定が可
能である。その限界は光電子増倍管の特性にもよるが、
光電子パルス密度として107 個/秒程度以下である。
一方、フローサイトメータで測定すべき蛍光強度の上限
は、測定する蛍光物質と細胞の種類にもよるが、これよ
り2〜4桁程度強い光量になる。このような強い光量ま
でフォトンカウンティングするときには、光学フィルタ
で減光するのが一般的であるが、フローサイトメータの
場合は、細胞が蛍光を発する時間は、前述のように細胞
がレーザ光を通過する一瞬の時間(数μs〜数十μs)
であるから、減光することはできない。例えば、光電子
密度にして106 〜109 個/秒の蛍光量の測定を行な
う場合、発光時間を10μsとすれば実際の光電子数は
10〜104 個であり、フォトンカウンティングのため
に1/100の減光を行なうと、光電子数は0.1〜1
02個に減ってしまう。光電子1個以下の領域は測定す
ることができず、また光電子数が少なくなると測定の再
現性が悪くなるので、フローサイトメータにおける微弱
蛍光の測定については、フォトンカウンティング法の特
徴である高S/N比で定量性が良いという利点が活かさ
れないことが問題である。
には上限がある。即ち、光電子増倍管の時間分解能(パ
ルス幅)内に、2個以上の光電子が存在しない程度に、
出力パルスが離散的な範囲でのみ、言い換えれば単位時
間当たりの光量がこの程度に小さいときのみ、測定が可
能である。その限界は光電子増倍管の特性にもよるが、
光電子パルス密度として107 個/秒程度以下である。
一方、フローサイトメータで測定すべき蛍光強度の上限
は、測定する蛍光物質と細胞の種類にもよるが、これよ
り2〜4桁程度強い光量になる。このような強い光量ま
でフォトンカウンティングするときには、光学フィルタ
で減光するのが一般的であるが、フローサイトメータの
場合は、細胞が蛍光を発する時間は、前述のように細胞
がレーザ光を通過する一瞬の時間(数μs〜数十μs)
であるから、減光することはできない。例えば、光電子
密度にして106 〜109 個/秒の蛍光量の測定を行な
う場合、発光時間を10μsとすれば実際の光電子数は
10〜104 個であり、フォトンカウンティングのため
に1/100の減光を行なうと、光電子数は0.1〜1
02個に減ってしまう。光電子1個以下の領域は測定す
ることができず、また光電子数が少なくなると測定の再
現性が悪くなるので、フローサイトメータにおける微弱
蛍光の測定については、フォトンカウンティング法の特
徴である高S/N比で定量性が良いという利点が活かさ
れないことが問題である。
【0010】そこで、フローサイトメータにフォトンカ
ウンティングを適用する単純な方法として、従来の蛍光
測定光学系とは別に、新たな蛍光測定光学系としてフォ
トンカウンティング光学系を追加し、蛍光強度が弱いと
きにフォトンカウンティングを行ない、蛍光強度が強い
ときに従来のパルス波高計測を行なうことも考えられ
る。しかし、この方法でも本質的な解決には至らない。
ウンティングを適用する単純な方法として、従来の蛍光
測定光学系とは別に、新たな蛍光測定光学系としてフォ
トンカウンティング光学系を追加し、蛍光強度が弱いと
きにフォトンカウンティングを行ない、蛍光強度が強い
ときに従来のパルス波高計測を行なうことも考えられ
る。しかし、この方法でも本質的な解決には至らない。
【0011】前述と同様、光電子密度106 〜109 個
/秒の蛍光量の測定を考えてみると、この場合106 〜
107 個/秒の蛍光範囲の測定をフォトンカウンティン
グし、107 〜109 個/秒の蛍光範囲の測定を従来法
のパルス波高計測で行なうことになる。このとき発光時
間を10μsとすると、実質的な光電子数の範囲はフォ
トンカウンティングで10〜102 個、従来法で102
〜104 個となる。ここで問題となるのは、従来法の光
電子数の範囲内における102 個近くの微弱な蛍光領域
であり、この程度の蛍光量では、出力信号パルスは依然
として離散的な状態のままであって、測定の再現性は改
善されない。即ち、フォトンカウンティングを従来法と
併用するのは、検出感度の向上には効果があっても、再
現性に関しては改善されることがないから、細胞の識別
と分類を効果的に行なうことができないのである。
/秒の蛍光量の測定を考えてみると、この場合106 〜
107 個/秒の蛍光範囲の測定をフォトンカウンティン
グし、107 〜109 個/秒の蛍光範囲の測定を従来法
のパルス波高計測で行なうことになる。このとき発光時
間を10μsとすると、実質的な光電子数の範囲はフォ
トンカウンティングで10〜102 個、従来法で102
〜104 個となる。ここで問題となるのは、従来法の光
電子数の範囲内における102 個近くの微弱な蛍光領域
であり、この程度の蛍光量では、出力信号パルスは依然
として離散的な状態のままであって、測定の再現性は改
善されない。即ち、フォトンカウンティングを従来法と
併用するのは、検出感度の向上には効果があっても、再
現性に関しては改善されることがないから、細胞の識別
と分類を効果的に行なうことができないのである。
【0012】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、微弱蛍光から強い蛍光まで広範囲
に、高感度で再現性よく測定することが可能な細胞解析
装置を提供することにある。
あり、その目的は、微弱蛍光から強い蛍光まで広範囲
に、高感度で再現性よく測定することが可能な細胞解析
装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の細胞解析装置は、測定光学系における蛍
光の検出器として、各チャンネルの光強度をフォトンカ
ウンティングした値の合計から蛍光強度を測定するマル
チチャンネルの光検出器を備えたものであり、さらに第
二の測定光学系として、マルチチャンネルの光検出器の
測定範囲を超える蛍光量を測定する光電子増倍管を付加
することもできる。
めに、本発明の細胞解析装置は、測定光学系における蛍
光の検出器として、各チャンネルの光強度をフォトンカ
ウンティングした値の合計から蛍光強度を測定するマル
チチャンネルの光検出器を備えたものであり、さらに第
二の測定光学系として、マルチチャンネルの光検出器の
測定範囲を超える蛍光量を測定する光電子増倍管を付加
することもできる。
【0014】
【作用】蛍光検出器にマルチチャンネルの光検出器を用
い、蛍光光束をレンズなどで拡げて入射すると、蛍光量
の総量がマルチチャンネル光検出器の各窓に分散されて
入ることになり、各窓の蛍光量は小さくなる。一般にフ
ローサイトメータで測定する蛍光強度は弱く、それをさ
らに各窓に分散することになるから、窓の数が多ければ
各窓の蛍光量は、容易にフォトンカウンティングが可能
な範囲まで小さくなる。したがって、各窓の信号出力を
それぞれフォトンカウンティングして各窓の蛍光量を算
出した後、各窓の蛍光量(カウント値)を合計すること
により、ある程度強い蛍光に対してもフォトンカウンテ
ィングが可能になる。
い、蛍光光束をレンズなどで拡げて入射すると、蛍光量
の総量がマルチチャンネル光検出器の各窓に分散されて
入ることになり、各窓の蛍光量は小さくなる。一般にフ
ローサイトメータで測定する蛍光強度は弱く、それをさ
らに各窓に分散することになるから、窓の数が多ければ
各窓の蛍光量は、容易にフォトンカウンティングが可能
な範囲まで小さくなる。したがって、各窓の信号出力を
それぞれフォトンカウンティングして各窓の蛍光量を算
出した後、各窓の蛍光量(カウント値)を合計すること
により、ある程度強い蛍光に対してもフォトンカウンテ
ィングが可能になる。
【0015】このとき、光子数として一発光時間当たり
数個程度の極微弱な蛍光を測定する場合は、蛍光光束は
検出器の各窓に分散するように入射するので、各窓のエ
ネルギー量は1光子に満たなくなる。しかし、これによ
り光電子が発生し難くなることはない。それは、光電面
から光電子が放出される現象は、量子論により確率過程
となるため、それぞれの窓の光電子の放出確率は非常に
小さくなるが、その放出確率を合計すると、結果的にシ
ングルチャンネルの光検出器と同じになるからである。
数個程度の極微弱な蛍光を測定する場合は、蛍光光束は
検出器の各窓に分散するように入射するので、各窓のエ
ネルギー量は1光子に満たなくなる。しかし、これによ
り光電子が発生し難くなることはない。それは、光電面
から光電子が放出される現象は、量子論により確率過程
となるため、それぞれの窓の光電子の放出確率は非常に
小さくなるが、その放出確率を合計すると、結果的にシ
ングルチャンネルの光検出器と同じになるからである。
【0016】このように、蛍光量をマルチチャンネル光
検出器の各窓に分散しても、測定のS/N比を低下させ
ることなく、極微弱な蛍光量から、これまで測定不可能
であった強い蛍光量までフォトンカウンティングするこ
とができ、フォトンカウンティング法の高S/N比とい
う利点を活かしたまま、測定の再現性を高めることがで
きる。
検出器の各窓に分散しても、測定のS/N比を低下させ
ることなく、極微弱な蛍光量から、これまで測定不可能
であった強い蛍光量までフォトンカウンティングするこ
とができ、フォトンカウンティング法の高S/N比とい
う利点を活かしたまま、測定の再現性を高めることがで
きる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明する。図
1は本発明の細胞解析装置の構成を示す模式図である。
図1の図5と共通する部分は同一符号で表わしてあり、
図1の送液系,フローセル,投光系、散乱光検出部は図
5と同じであるから、ここではそれらの説明を省略す
る。図1が図5と異なる主要な点は、図5の光検出器1
5,18の代わりに、図1ではマルチチャンネルの光検
出器を用いたことにある。マルチチャンネルの光検出器
とは、光の入射部を複数個有し、各々の窓(チャンネ
ル)に入射した光量をそれぞれ測定し出力する光検出器
であって、具体的にはマルチアノード光電子増倍管やイ
メージインテンシファイヤーなどがある。図1におい
て、細胞からの蛍光は、マルチチャンネルの光検出器で
あるマルチアノード光電子増倍管26で光電変換され
る。
1は本発明の細胞解析装置の構成を示す模式図である。
図1の図5と共通する部分は同一符号で表わしてあり、
図1の送液系,フローセル,投光系、散乱光検出部は図
5と同じであるから、ここではそれらの説明を省略す
る。図1が図5と異なる主要な点は、図5の光検出器1
5,18の代わりに、図1ではマルチチャンネルの光検
出器を用いたことにある。マルチチャンネルの光検出器
とは、光の入射部を複数個有し、各々の窓(チャンネ
ル)に入射した光量をそれぞれ測定し出力する光検出器
であって、具体的にはマルチアノード光電子増倍管やイ
メージインテンシファイヤーなどがある。図1におい
て、細胞からの蛍光は、マルチチャンネルの光検出器で
あるマルチアノード光電子増倍管26で光電変換され
る。
【0018】ここで、一旦、マルチアノード光電子増倍
管26について説明を加える。図2はその説明のための
模式図であり、(a)は構造を表わす側面図、(b)は
マイクロチャンネルプレートの一部切断斜視図である。
図2(a)において、光子27が光電面28に入射する
と光電子29が放出され、電子レンズ30により光束の
拡がった光電子29は、マイクロチャンネルプレート3
1に入り電子増幅される。マイクロチャンネルプレート
31は、図2(b)に示す如く細いガラス管のチャンネ
ル32を多数束ねたものであり、個々のチャンネル32
の内壁は二次電子放出材料で被覆されており、チャンネ
ル32の1本づつがそれぞれ独立した連続二次電子増幅
器になっている。マイクロチャンネルプレート31の各
チャンネル32により増倍された電子群は、終端に配置
された多数のアノードからなるマルチアノード33[図
2(a)]のうち、最も近くにあるアノードに出力され
る。このアノードの数は、数本から数百本まで任意に作
製することができる。マルチアノード光電子増倍管26
は、本発明に用いるマルチチャンネルの光検出器として
は最適なものであり、多数のアノードからなるマルチア
ノード33に、光電子29に対応した信号パルス(電子
群)を振り分けることができる。
管26について説明を加える。図2はその説明のための
模式図であり、(a)は構造を表わす側面図、(b)は
マイクロチャンネルプレートの一部切断斜視図である。
図2(a)において、光子27が光電面28に入射する
と光電子29が放出され、電子レンズ30により光束の
拡がった光電子29は、マイクロチャンネルプレート3
1に入り電子増幅される。マイクロチャンネルプレート
31は、図2(b)に示す如く細いガラス管のチャンネ
ル32を多数束ねたものであり、個々のチャンネル32
の内壁は二次電子放出材料で被覆されており、チャンネ
ル32の1本づつがそれぞれ独立した連続二次電子増幅
器になっている。マイクロチャンネルプレート31の各
チャンネル32により増倍された電子群は、終端に配置
された多数のアノードからなるマルチアノード33[図
2(a)]のうち、最も近くにあるアノードに出力され
る。このアノードの数は、数本から数百本まで任意に作
製することができる。マルチアノード光電子増倍管26
は、本発明に用いるマルチチャンネルの光検出器として
は最適なものであり、多数のアノードからなるマルチア
ノード33に、光電子29に対応した信号パルス(電子
群)を振り分けることができる。
【0019】次に再び図1を参照して説明を続ける。マ
ルチアノード光電子増倍管26の各アノードの出力信号
パルスは、プリアンプ34,ディスクリミネータ35,
ゲート回路36,カウンタ37からなる点線で囲ったフ
ォトンカウンティングシステム38によりそれぞれ計測
することができる。ゲート回路36では、コンパレータ
39の前方散乱光信号の出力をみて、細胞がレーザ光を
通過している間だけゲートが開放される。40はプリア
ンプである。各アノードの各フォトンカウンティング値
は、加算器41により合計し最終的な蛍光強度として、
信号処理回路19に出力され、信号処理回路19では、
散乱光強度および蛍光強度から細胞の識別を行なうこと
ができる。
ルチアノード光電子増倍管26の各アノードの出力信号
パルスは、プリアンプ34,ディスクリミネータ35,
ゲート回路36,カウンタ37からなる点線で囲ったフ
ォトンカウンティングシステム38によりそれぞれ計測
することができる。ゲート回路36では、コンパレータ
39の前方散乱光信号の出力をみて、細胞がレーザ光を
通過している間だけゲートが開放される。40はプリア
ンプである。各アノードの各フォトンカウンティング値
は、加算器41により合計し最終的な蛍光強度として、
信号処理回路19に出力され、信号処理回路19では、
散乱光強度および蛍光強度から細胞の識別を行なうこと
ができる。
【0020】また、本発明の装置は、マルチチャンネル
の光検出器として、高価なマルチアノード光電子増倍管
26の代わりに、複数個の光電子増倍管を束ねたものを
用いてもよい。ただ、この場合は、検出器のチャンネル
数(光電子増倍管の数)を極端に増やすことができない
ので、測定可能な光量は制限されるが、前述と同様な効
果を簡単に実現させることができる。
の光検出器として、高価なマルチアノード光電子増倍管
26の代わりに、複数個の光電子増倍管を束ねたものを
用いてもよい。ただ、この場合は、検出器のチャンネル
数(光電子増倍管の数)を極端に増やすことができない
ので、測定可能な光量は制限されるが、前述と同様な効
果を簡単に実現させることができる。
【0021】さらに本発明では、マルチチャンネルの光
検出器を用いた第一の測定光学系とフローセルを挟んで
180°に対向させて、シングルチャンネルの光検出器
を用いた第二の測定光学系を配置することも有効であ
る。図3はその構成を示す模式図であり、図1,図4と
共通部分に同一符号を用いてある。ただ、図3には送液
系は図示を省略した。図3に示すようにこの装置は、フ
ローセル4を中心としてマルチアノード光電子増倍管2
6と対象な位置に、光電子増倍管42を設けてあり、信
号の波高値が蛍光量として出力される。信号処理回路1
9へ送られる蛍光量測定値は、第一の測定光学系である
マルチアノード光電子増倍管26の信号出力が優先され
るが、蛍光量が大きくなり、フォトンカウンティングシ
ステム38にエラー信号が出ると、信号選択器43にエ
ラー信号が送られ、信号選択器43は信号処理回路19
へ送る蛍光量測定値として、第二の測定光学系である光
電子増倍管42の信号出力を採用する。
検出器を用いた第一の測定光学系とフローセルを挟んで
180°に対向させて、シングルチャンネルの光検出器
を用いた第二の測定光学系を配置することも有効であ
る。図3はその構成を示す模式図であり、図1,図4と
共通部分に同一符号を用いてある。ただ、図3には送液
系は図示を省略した。図3に示すようにこの装置は、フ
ローセル4を中心としてマルチアノード光電子増倍管2
6と対象な位置に、光電子増倍管42を設けてあり、信
号の波高値が蛍光量として出力される。信号処理回路1
9へ送られる蛍光量測定値は、第一の測定光学系である
マルチアノード光電子増倍管26の信号出力が優先され
るが、蛍光量が大きくなり、フォトンカウンティングシ
ステム38にエラー信号が出ると、信号選択器43にエ
ラー信号が送られ、信号選択器43は信号処理回路19
へ送る蛍光量測定値として、第二の測定光学系である光
電子増倍管42の信号出力を採用する。
【0022】本発明の装置のうち、マルチアノード光電
子増倍管26もしくはこれに代わる複数個の光電子増倍
管を束ねた検出器を用いた装置では、これら検出器のチ
ャンネル数が多ければ多い程、測定可能な蛍光量の上限
は大きくなる。しかし、検出器の各チャンネルは、それ
ぞれ単独にフォトンカウンティングしなければならない
から、チャンネル数が増すとフォトンカウンティングの
ためのパルス計測回路が大がかりになり、回路の制限に
よりダイナミックレンジを広くとることが難しくなる。
これに対して、上記のように第二の測定光学系を併用し
た装置は、従来十分な測定ができなかった微弱な蛍光範
囲に限り、マルチチャンネルの光検出器を使用し、蛍光
量が大きな領域では従来の検出法に切り替え、蛍光量に
よって測定手段を使い分けるものであるから、マルチチ
ャンネルの光検出器のチャンネル数を必要最小限に抑え
ることができる。したがって、図1と図3の二つの装置
を比較すれば、図1の装置はチャンネル数が多く計測回
路は複雑になるが、図3の装置ではそれを簡単に済ます
ことができ、計測回路の負荷が小さく、しかも測定可能
な蛍光量のダイナミックレンジが広くなるという利点を
持っている。
子増倍管26もしくはこれに代わる複数個の光電子増倍
管を束ねた検出器を用いた装置では、これら検出器のチ
ャンネル数が多ければ多い程、測定可能な蛍光量の上限
は大きくなる。しかし、検出器の各チャンネルは、それ
ぞれ単独にフォトンカウンティングしなければならない
から、チャンネル数が増すとフォトンカウンティングの
ためのパルス計測回路が大がかりになり、回路の制限に
よりダイナミックレンジを広くとることが難しくなる。
これに対して、上記のように第二の測定光学系を併用し
た装置は、従来十分な測定ができなかった微弱な蛍光範
囲に限り、マルチチャンネルの光検出器を使用し、蛍光
量が大きな領域では従来の検出法に切り替え、蛍光量に
よって測定手段を使い分けるものであるから、マルチチ
ャンネルの光検出器のチャンネル数を必要最小限に抑え
ることができる。したがって、図1と図3の二つの装置
を比較すれば、図1の装置はチャンネル数が多く計測回
路は複雑になるが、図3の装置ではそれを簡単に済ます
ことができ、計測回路の負荷が小さく、しかも測定可能
な蛍光量のダイナミックレンジが広くなるという利点を
持っている。
【0023】
【発明の効果】細胞を含む流体がフローセルを通過する
際、これにレーザ光を照射し、細胞から発する蛍光を測
定する光学系の光検出器に、従来の細胞解析装置(フロ
ーサイトメータ)は光電子増倍管が用いられているが、
微弱な蛍光の測定に対して出力信号波形は離散的なパル
ス群となり、波高値も一定ではないから光強度測定の再
現性が悪く、これはフォトンカウンティング法を用いて
も、S/N比は高くなるが測定の再現性は本質的に改善
されない。これに対して本発明は、蛍光測定の光学系の
光検出器として、マルチチャンネルの光検出器を用いて
細胞解析装置を構成し、そのマルチチャンネルの光検出
器の各チャンネル毎の光強度をフォトンカウンティング
して、各チャンネルの各フォトンカウンティング値の合
計値から蛍光強度を測定するようにしたため、フォトン
カウンティング法による高S/N比の特徴を活かしたま
ま、再現性よく蛍光の強度測定を行なうことができ、細
胞解析装置の測定に必要な検出感度と再現性という二つ
の重要な問題を同時に解決し、細胞の識別、分類の精度
を大きく向上させた。さらに通常の光電子増倍管を併用
することにより、計測回路の負荷が小さく、測定可能な
蛍光量のダイナミックレンジが拡大されるという利点も
ある。
際、これにレーザ光を照射し、細胞から発する蛍光を測
定する光学系の光検出器に、従来の細胞解析装置(フロ
ーサイトメータ)は光電子増倍管が用いられているが、
微弱な蛍光の測定に対して出力信号波形は離散的なパル
ス群となり、波高値も一定ではないから光強度測定の再
現性が悪く、これはフォトンカウンティング法を用いて
も、S/N比は高くなるが測定の再現性は本質的に改善
されない。これに対して本発明は、蛍光測定の光学系の
光検出器として、マルチチャンネルの光検出器を用いて
細胞解析装置を構成し、そのマルチチャンネルの光検出
器の各チャンネル毎の光強度をフォトンカウンティング
して、各チャンネルの各フォトンカウンティング値の合
計値から蛍光強度を測定するようにしたため、フォトン
カウンティング法による高S/N比の特徴を活かしたま
ま、再現性よく蛍光の強度測定を行なうことができ、細
胞解析装置の測定に必要な検出感度と再現性という二つ
の重要な問題を同時に解決し、細胞の識別、分類の精度
を大きく向上させた。さらに通常の光電子増倍管を併用
することにより、計測回路の負荷が小さく、測定可能な
蛍光量のダイナミックレンジが拡大されるという利点も
ある。
【図1】本発明の細胞解析装置の構成を示す模式図
【図2】(a)はマルチアノード光電子増倍管の構造を
表わす模式側面図、(b)は同じくマイクロチャンネル
プレートの一部切断斜視図
表わす模式側面図、(b)は同じくマイクロチャンネル
プレートの一部切断斜視図
【図3】本発明の第二の測定光学系を配置した装置の構
成を示す模式図
成を示す模式図
【図4】フローサイトメータの要部の構成とその作動を
説明するための模式図
説明するための模式図
【図5】(a),(b)はいずれも光電子増倍管からの
出力信号の波形図
出力信号の波形図
【図6】ヘッドフォン型光電子増倍管の光電子の増倍過
程を示す模式図
程を示す模式図
【図7】光電子増倍管からの出力パルス波高値の分布線
図
図
【図8】光由来の信号成分とノイズ信号とを測定の上限
と下限に分けたパルス波高図
と下限に分けたパルス波高図
1 サンプル液
2 シース液
3 エアポンプ
4 フローセル
5 レーザ光源
6 集束レンズ
7 レーザ光
8 集光レンズ
9 ビームブロック
10 光検出器
11 集光レンズ
12 ハーフミラー
13 集光レンズ
14 フィルタ
15 光検出器
16 集光レンズ
17 フィルタ
18 光検出器
19 信号処理回路
20 真空容器
21 光電面
22 集束電極23
電子増倍部
23a 第1ダイノード
23b 第2ダイノード
24 陽極
25 光子
26 マルチアノード光電子増倍管
27 光子
28 光電面
29 光電子
30 電子レンズ
31 マイクロチャンネルプレート
32 チャンネル33
マルチアノード
34 プリアンプ
35 ディスクリミネータ
36 ゲート回路
37 カウンタ38
フォトンカウンティングシステム
39 コンパレータ
40 プリアンプ
41 加算器
42 光電子増倍管
43 信号選択器
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 星川 寛
神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号
富士電機株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】細胞を含む流体をフローセルに送り込む送
液系と、このフローセルを通過中の前記流体に光ビーム
を照射する投光光学系と、前記光ビームの照射を受けて
前記細胞から発する散乱光と蛍光の少なくとも一つを測
定する測定光学系を備え、前記測定光学系により測定さ
れる蛍光強度から前記細胞の識別を行なう細胞解析装置
であって、前記測定光学系の蛍光検出器として、各チャ
ンネルの光強度をフォトンカウンティングした値の合計
から蛍光強度を測定するマルチチャンネルの光検出器を
用いたことを特徴とする細胞解析装置。 - 【請求項2】請求項1記載の装置において、マルチチャ
ンネルの光検出器はマルチアノード光電子増倍管である
ことを特徴とする細胞解析装置。 - 【請求項3】請求項1記載の装置において、マルチチャ
ンネルの光検出器は複数個の光電子増倍管を束ねたもの
であることを特徴とする細胞解析装置。 - 【請求項4】請求項1ないし3記載の装置において、マ
ルチチャンネルの光検出器のほかに、前記マルチチャン
ネルの光検出器の測定範囲を超える蛍光量を測定する光
電子増倍管を第二の測定光学系として備えたことを特徴
とする細胞解析装置。 - 【請求項5】請求項1ないし4記載の装置において、第
二の測定光学系はフローセルに対してマルチチャンネル
の光検出器と対称の位置にあることを特徴とする細胞解
析装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3161924A JPH0510946A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 細胞解析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3161924A JPH0510946A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 細胞解析装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0510946A true JPH0510946A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=15744623
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3161924A Pending JPH0510946A (ja) | 1991-07-03 | 1991-07-03 | 細胞解析装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0510946A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007518991A (ja) * | 2004-01-14 | 2007-07-12 | ルミネックス・コーポレーション | ダイナミックレンジを拡大する方法及びシステム |
| JP2009244080A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 蛍光検出装置 |
| JP2010190909A (ja) * | 2003-08-13 | 2010-09-02 | Luminex Corp | フロー・サイトメータ・タイプ測定システムの1つまたは複数のパラメータを制御するための方法 |
| WO2011121750A1 (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-06 | 古河電気工業株式会社 | 光情報解析装置及び光情報解析方法 |
| JP2012013714A (ja) * | 2005-02-01 | 2012-01-19 | Arryx Inc | センサ |
| JP2013504051A (ja) * | 2009-09-04 | 2013-02-04 | ラディセンズ ダイアグノスティクス リミテッド | 集積型サイトメトリーセンサシステム及び方法 |
| US8467055B2 (en) | 2008-10-16 | 2013-06-18 | Sony Corporation | Optical measuring device |
| KR101403065B1 (ko) * | 2012-01-12 | 2014-06-03 | 한국과학기술원 | 레이저 유발 형광을 이용한 모세관 전기영동을 위한 다채널 형광 검출기 |
| US10371621B2 (en) | 2013-03-14 | 2019-08-06 | Cytonome/St, Llc | Assemblies and methods for reducing optical crosstalk in particle processing systems |
-
1991
- 1991-07-03 JP JP3161924A patent/JPH0510946A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010190909A (ja) * | 2003-08-13 | 2010-09-02 | Luminex Corp | フロー・サイトメータ・タイプ測定システムの1つまたは複数のパラメータを制御するための方法 |
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| WO2011121750A1 (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-06 | 古河電気工業株式会社 | 光情報解析装置及び光情報解析方法 |
| US8482723B2 (en) | 2010-03-31 | 2013-07-09 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Optical information analyzer and optical information analysis method |
| KR101403065B1 (ko) * | 2012-01-12 | 2014-06-03 | 한국과학기술원 | 레이저 유발 형광을 이용한 모세관 전기영동을 위한 다채널 형광 검출기 |
| US10371621B2 (en) | 2013-03-14 | 2019-08-06 | Cytonome/St, Llc | Assemblies and methods for reducing optical crosstalk in particle processing systems |
| US11441999B2 (en) | 2013-03-14 | 2022-09-13 | Cytonome/St, Llc | Assemblies and methods for reducing optical crosstalk in particle processing systems |
| EP2972207B1 (en) * | 2013-03-14 | 2022-09-21 | Cytonome/ST, LLC | Assemblies and methods for reducing optical crosstalk in particle processing systems |
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