JPH0510950B2 - - Google Patents
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- JPH0510950B2 JPH0510950B2 JP62162469A JP16246987A JPH0510950B2 JP H0510950 B2 JPH0510950 B2 JP H0510950B2 JP 62162469 A JP62162469 A JP 62162469A JP 16246987 A JP16246987 A JP 16246987A JP H0510950 B2 JPH0510950 B2 JP H0510950B2
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- Japan
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- deodorizing
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- acid
- aqueous
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Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、脱臭剤水分散体及に関し、更に詳し
く云えば、それ自体液状脱臭剤として有用であ
り、又、各種塗料、合成樹脂、合成繊維、紙等の
基材に脱臭性を付与するのに有用な脱臭剤水分散
体に関する。 (従来の技術) 従来、各種分野において多くの脱臭剤が使用さ
れ又、各種フイルム、壁紙、包装紙、容器、繊
維、衣料、その他における各種製品が悪臭を除去
する、いわゆる脱臭性が要求される場合が多い。 (発明が解決しようとしている問題点) 上記従来の脱臭剤は主として黒色の活性炭や硫
酸第一鉄等が使用され、又、各種製品に脱臭性を
付与する方法としては、例えば、脱臭性塗料の塗
布、脱臭剤の含浸或いは練り込み等の方法が考え
られている。 しかしながら、従来の脱臭剤の主たるものは活
性炭や硫酸第一鉄の如く有色性材料であるため、
悪臭発生個所に散布したりすると、それらの場所
を汚染することが多く使用困難である。又、他の
製品に包含させると製品を不都合に着色するとい
う問題があり、且つ分散性や安定性に欠けるもの
が多く、塗料ベヒクルや樹脂中に良好に分散させ
るのが困難であるという欠点がある。 従つて、散布場所を汚染することがなく、又、
各種塗料や樹脂中に容易に分散され、且つそれら
を不都合に着色させない脱臭剤が要望されてい
る。 本発明者は、上述の如き要望に応えるべく鋭意
研究の結果、ある特定の材料を水性媒体中に分散
させることによつて、このような従来の要望に応
えることができることを知見して本発明を完成し
た。 (問題点を解決するための手段) すなわち、本発明は、脱臭剤成分、バインダー
樹脂及び水性媒体からなる脱臭剤水分散体におい
て、脱臭剤成分が酸化亜鉛及び弱アルカリ性物質
からなることを特徴とする脱臭剤水分散体であ
る。 (作用) 特定の脱臭剤をバインダー樹脂を含有する水性
媒体中に分散させることによつて、散布場所を汚
染することがなく、又、脱臭性紙、脱臭性織布等
の調製に好ましく使用することができる。 (好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳
しく説明する。 本発明で使用する酸化亜鉛と併用する弱アルカ
リ性物質は、不揮発性であること、更に周囲環境
に対して害を与えないことが必要条件であり、こ
のような条件を満たす好ましい弱アルカリ性物質
としては、マグネシウム、カルシウム、バリウ
ム、ストロンチウム等のアルカリ土類金属の酸化
物または水酸化物が最も適しており、その他多価
金属の水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、酢酸
塩、炭酸アンモニウム等も有効である。 本発明で必要に応じて使用する脂肪族ポリカル
ボン酸とは、例えば、シユウ酸、マロン酸、コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フ
マル酸、マレイ酸、メチルマレイン酸、メチルフ
マル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン
酸、アセチレン酸、リンゴ酸、メチルリンゴ酸、
クエン酸、イソクエン酸、酒石酸等のジ又はトリ
カルボン酸又はそれらの塩であり、本発明におい
て特に好ましいものはクエン酸、フマル酸又はそ
の塩である。 以上の如き亜鉛化合物及び磁アルカリ性物質及
び必要に応じて脂肪族ポリカルボン酸又はその塩
とからなる脱臭剤成分は、それらの使用比率も重
要であつて、合計量を100重量部とすれば、亜鉛
化合物が10乃至90重量部に対し、弱アルカリ性物
質及び脂肪族ポリカルボン酸又はその塩が90乃至
10重量部の割合であり、このような組み合わせ及
び配合比において、本発明の目的が最良に達成さ
れる。使用量が上記範囲を外れると、悪臭成分中
のアミン臭、硫黄系化合物臭、ホルマリン臭及び
酸臭のいずれかの脱臭性が低下するので好ましく
ない。 本発明の脱臭剤水分散体は、上記の如き脱臭剤
成分をバインダー樹脂を含有する水性媒体中に分
散させることによつて得られる。水性媒体として
は水又は水と水溶性有機溶剤、例えば、アルコー
ルやケトンとの混合物が使用される。分散方法と
しては従来顔料分野で使用されているようなボー
ルミル、スピードラインミル、サンドミル、ロー
ルミル、ペイントシエーカー等がいずれも使用で
きる。但し、脱臭剤成分がいずれも水溶性物質で
ある場合にはこのような分散処理は不要であり、
単に脱臭剤成分を溶解するのみでよい。この溶解
の場合も本発明では都合上“分散体”と称する。 分散体中の脱臭剤成分の濃度は特に限定されな
いが、一般的には5乃至50重量%程度が好まし
い。 又、分散に際しては分散剤或いは界面活性剤を
使用することが好ましく、界面活性剤としてはノ
ニオン系の界面活性剤を分散体中で0.5乃至10重
量%を占める程度の濃度で使用するのが好まし
い。 本発明で使用するバインダー樹脂としては、例
えば、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、その他、
従来の水性の各種塗料や印刷インキに使用されて
いるバインダー樹脂はいずれも使用することがで
きる。 上記バインダー樹脂の添加量は、いずれでもよ
いが、一般的には約10乃至30重%程度が好まし
い。これらのバインダー樹脂は、水性媒体中に溶
解した状態でもついし、分散や乳化した状態でも
よい。 本発明においては、このような従来公知のバイ
ンダー樹脂を含むベヒクル中に上記の分散体を、
脱臭剤成分が約10乃至30重量%程度の濃度になる
ように溶解又は分散させることによつて得られ
る。 又、上記の如き本発明の脱臭剤水分散体中には
染料や顔料等の着色剤、その他の任意の添加剤を
加えてよいのも当然である。 本発明の脱臭剤水分散体の更に別の使用例は、
ビニロン、ビスコースレーヨン、ポリアクリロニ
トリル等の原液紡糸時に添加する添加剤としての
使用であり、脱臭性に優れた繊維及びそれから脱
臭性に優れた繊維製品が得られる。 更に他の使用例としては、紙、織布、不織布等
に塗布又は含浸させる例があり、この場合には脱
臭性を有する紙、織布、不織布等及びそれらから
なる製品が提供される。 (効 果) 以上の如き本発明の脱臭剤水分散体はそのまま
の状態で各種悪臭源に対する液状脱臭剤として使
用でき、使用場所を汚染することがない。 又、塗料、繊維、紙、織布や不織布等の製品に
付与することによつて、それらの製品を不都合に
着色することなく脱臭性が付与でき、従つて、得
られる脱臭性製品は任意の他の色相に着色可能で
ある。 上記本発明の脱臭剤水分散体は、各種悪臭中の
アミン系の悪臭成分のみならず、硫黄系悪臭成
分、ホルマリン臭、酸臭等の脱臭にも有効であ
る。 次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明
する。なお、文中、部又は%とあるのは重量基準
である。 実施例 1 重量比が6:4の酸化亜鉛及び水酸化カルシウ
ムからなる混合物30部を、ノニオン系界面活性剤
1部を含有する70部の水中に加え、ペイントシエ
ーカーにより1時間分散処理して本発明の脱臭剤
水分散体を得た。該分散体20部を無色のアクリル
樹脂エマルジヨン塗料ベヒクル80部に添加混合し
て脱臭性塗料を得た。 次に、この脱臭性塗料を、クラフト紙に8g/
m2になる様にグラビアコーターで塗布し、乾燥し
脱臭性シートを得た。この脱臭シートの脱臭性を
下記の如くしてテストした。 アンモニア脱臭試験 上記脱臭シートを50mm×200mmに切断し、これ
を二つ折りにして、両面テープで裏側の影響が出
ないようにした状態で、300ミリリツトルの三角
フラスコ内に入れ、次いで28%アンモニア水10ミ
クロンリツトルを入れ、口をパラフインでシール
し、完全にガス化させた。その後、25℃に保存
し、一定時間経過後のフラスコ内のアンモニア
(ppm)を北川式検知管で測定した結果下記の通
りであつた。 1日後 2日後 9日後 ブランク 4000 4000 4000 本発明品 2400 1900 1250 比較例 3000 2500 1500 注;ブランクは、脱臭剤成分無添加の塗料を使
用したシートであり、比較例は硫酸第一鉄を単独
で使用した例である。以下同様である。 硫化水素の脱臭試験 上記脱臭シートを50mm×100mmに切断し、これ
を二つ折りにして、両面テープで裏側の影響が出
ないようにした状態で、300ミリリツトルの三角
フラスコ内に入れ、次いで800ppmの硫化ナトリ
ウム水溶液1ミリリツトル及び1規定の硫酸0.1
ミリリツトルを入れ、口をパラフインでシール
し、硫化水素を完全にガス化させた。その後、25
℃に保存し、一定時間経過後のフラスコ内の硫化
水素(ppm)を北川式検知管で測定した結果は下
記の通りであつた。 1日後 2日後 9日後 ブランク 150 150 150 本発明品 3 微 非検出 比較例 11 4 1 注;ブランクは、脱臭剤成分無添加の塗料を使
用したシートであり、比較例は硫酸第第一鉄を単
独で使用した例である。以下同様である。 ホルマリ脱臭試験 上記脱臭シートを50×200mmに切り300ml容三角
フラスコに1枚投入し、3.5%ホルムアルデヒド
溶液1μを入れ、パラフインでシールし、25℃
に保存後、完全にガス化させ、北川式ガス検知器
を用いて、脱臭効果の試験を行つたところ下記の
結果を得た。数値はppmである。 1日後 2日後 9日後 ブランク 110 110 110 本発明品 1 非検出 非検出 但し、ブランクは、弱アルカリ性物質を配合せ
ず、他は本発明品と同様にした場合である。以下
同様である。 酢酸臭脱臭試験 上記脱臭シートを50mm×210mmに切断し、この
切断したフイルム2枚を、300ミリリツトルの三
角フラスコ内にかさ状につるし、次いで4%酢酸
水溶液2マイクロリツトルを入れ、口をパラフイ
ンでシールし、酢酸を完全にガス化させた。その
後、25℃に保存し、一定時間経過後のフラスコ内
の酢酸(ppm)を北川式検知管で測定した結果は
下記の通りであつた。 1日後 2日後 9日後 ブランク 30 30 30 本発明品 非検出 非検出 非検出 注;ブランクは脱臭成分無添加のシートであ
る。以下同様である。 又、上記のブランク、本発明品及び比較例のシ
ートの各々から袋を作成し、この袋の中に解凍し
た小魚を入れて放置し、3日後に開封したとこ
ろ、本発明品のシートから作成した袋内の悪臭は
僅かであつたのに対し、ブランクの場合には激し
い悪臭が拡散した。 尚、比較例のものは褐色に着色したのに対し、
本発明のものは殆ど着色していなかつた。 実施例 2 下記の成分を使用し、他に実施例1と同様にし
て本発明の脱臭シートを得、実施例1と同様にし
てその性能を測定したところ下記の通りであつ
た。 酸化亜鉛、クエン酸カリウム及び水酸化バリウム
の4:3;3の混合物 アンモニア脱臭試験 1日後 2日後 9日後 ブランク 4000 4000 4000 本発明品 3000 1800 1500 比較例 3000 2500 1500 尚、比較例のものは褐色に着色したのに対し、
本発明のものは殆ど着色していなかつた。 硫化水素の脱臭試験 1日後 2日後 9日後 ブランク 150 150 150 本発明品 微 非検出 非検出 比較例 11 4 2 尚、比較例のものは褐色に着色したのに対し、
本発明のものは殆ど着色していなかつた。 ホルマリン脱臭試験 1日後 2日後 9日後 ブランク 110 110 110 本発明品 1 非検出 非検出 酢酸臭脱臭試験 1日後 2日後 9日後 ブランク 30 30 30 本発明品 非検出 非検出 非検出 実施例 3 塩化亜鉛、クエン酸及び水酸化カルシウムの
7:1.5:1.5の混合物20部を、水性アクリル樹脂
10部を、含む80部の水中に分散及び溶解し、本発
明の脱臭剤水分散体を得た。 次に、この脱臭剤水分散体を、ポリエステル/
ポリプロピレン系不織布に8g/m2になる様にグ
ラビア印刷で塗布及び含浸し、乾燥し、脱臭シー
トを得た。 上記脱臭シートを実施例1と同様にして脱臭試
験をしたところ下記の通りであつた。 アンモニア脱臭試験 1日後 2日後 9日後 ブランク 4000 4000 4000 本叛発明品 2900 2200 1150 比較例 3000 2500 1500 尚、比較例のものは褐色に着色したのに対し、
本発明のものは殆ど着色していなかつた。 硫化水素の脱臭試験 1日後 2日後 9日後 ブランク 150 150 150 本発明品 微 非検出 非検出 比較例 11 4 1 ホルマリン脱臭試験 1日後 2日後 9日後 ブランク 110 110 110 本発明品 1 非検出 非検出 酢酸臭脱臭試験 1日後 2日後 9日後 ブランク 30 30 30 本発明品 非検出 非検出 非検出 実施例 4 実施例1の脱臭性塗料をダンボール紙の内面
に、10g/m2の割合で吹付け、乾燥し、生鮮魚等
の運搬用に供した。鮮魚の特有のアンモニア、ト
リメチルアミンの悪臭防止に対し、官能的評価で
ブランクが5に対し、本発明では、2乃至1の効
果を得た。 実施例 5 実施例1の脱臭性塗料を水で2倍に希釈し、養
豚場の床面に10g/m2の割合で散布したところ、
養豚場の悪臭は容易に消滅した。
く云えば、それ自体液状脱臭剤として有用であ
り、又、各種塗料、合成樹脂、合成繊維、紙等の
基材に脱臭性を付与するのに有用な脱臭剤水分散
体に関する。 (従来の技術) 従来、各種分野において多くの脱臭剤が使用さ
れ又、各種フイルム、壁紙、包装紙、容器、繊
維、衣料、その他における各種製品が悪臭を除去
する、いわゆる脱臭性が要求される場合が多い。 (発明が解決しようとしている問題点) 上記従来の脱臭剤は主として黒色の活性炭や硫
酸第一鉄等が使用され、又、各種製品に脱臭性を
付与する方法としては、例えば、脱臭性塗料の塗
布、脱臭剤の含浸或いは練り込み等の方法が考え
られている。 しかしながら、従来の脱臭剤の主たるものは活
性炭や硫酸第一鉄の如く有色性材料であるため、
悪臭発生個所に散布したりすると、それらの場所
を汚染することが多く使用困難である。又、他の
製品に包含させると製品を不都合に着色するとい
う問題があり、且つ分散性や安定性に欠けるもの
が多く、塗料ベヒクルや樹脂中に良好に分散させ
るのが困難であるという欠点がある。 従つて、散布場所を汚染することがなく、又、
各種塗料や樹脂中に容易に分散され、且つそれら
を不都合に着色させない脱臭剤が要望されてい
る。 本発明者は、上述の如き要望に応えるべく鋭意
研究の結果、ある特定の材料を水性媒体中に分散
させることによつて、このような従来の要望に応
えることができることを知見して本発明を完成し
た。 (問題点を解決するための手段) すなわち、本発明は、脱臭剤成分、バインダー
樹脂及び水性媒体からなる脱臭剤水分散体におい
て、脱臭剤成分が酸化亜鉛及び弱アルカリ性物質
からなることを特徴とする脱臭剤水分散体であ
る。 (作用) 特定の脱臭剤をバインダー樹脂を含有する水性
媒体中に分散させることによつて、散布場所を汚
染することがなく、又、脱臭性紙、脱臭性織布等
の調製に好ましく使用することができる。 (好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳
しく説明する。 本発明で使用する酸化亜鉛と併用する弱アルカ
リ性物質は、不揮発性であること、更に周囲環境
に対して害を与えないことが必要条件であり、こ
のような条件を満たす好ましい弱アルカリ性物質
としては、マグネシウム、カルシウム、バリウ
ム、ストロンチウム等のアルカリ土類金属の酸化
物または水酸化物が最も適しており、その他多価
金属の水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、酢酸
塩、炭酸アンモニウム等も有効である。 本発明で必要に応じて使用する脂肪族ポリカル
ボン酸とは、例えば、シユウ酸、マロン酸、コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フ
マル酸、マレイ酸、メチルマレイン酸、メチルフ
マル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコン
酸、アセチレン酸、リンゴ酸、メチルリンゴ酸、
クエン酸、イソクエン酸、酒石酸等のジ又はトリ
カルボン酸又はそれらの塩であり、本発明におい
て特に好ましいものはクエン酸、フマル酸又はそ
の塩である。 以上の如き亜鉛化合物及び磁アルカリ性物質及
び必要に応じて脂肪族ポリカルボン酸又はその塩
とからなる脱臭剤成分は、それらの使用比率も重
要であつて、合計量を100重量部とすれば、亜鉛
化合物が10乃至90重量部に対し、弱アルカリ性物
質及び脂肪族ポリカルボン酸又はその塩が90乃至
10重量部の割合であり、このような組み合わせ及
び配合比において、本発明の目的が最良に達成さ
れる。使用量が上記範囲を外れると、悪臭成分中
のアミン臭、硫黄系化合物臭、ホルマリン臭及び
酸臭のいずれかの脱臭性が低下するので好ましく
ない。 本発明の脱臭剤水分散体は、上記の如き脱臭剤
成分をバインダー樹脂を含有する水性媒体中に分
散させることによつて得られる。水性媒体として
は水又は水と水溶性有機溶剤、例えば、アルコー
ルやケトンとの混合物が使用される。分散方法と
しては従来顔料分野で使用されているようなボー
ルミル、スピードラインミル、サンドミル、ロー
ルミル、ペイントシエーカー等がいずれも使用で
きる。但し、脱臭剤成分がいずれも水溶性物質で
ある場合にはこのような分散処理は不要であり、
単に脱臭剤成分を溶解するのみでよい。この溶解
の場合も本発明では都合上“分散体”と称する。 分散体中の脱臭剤成分の濃度は特に限定されな
いが、一般的には5乃至50重量%程度が好まし
い。 又、分散に際しては分散剤或いは界面活性剤を
使用することが好ましく、界面活性剤としてはノ
ニオン系の界面活性剤を分散体中で0.5乃至10重
量%を占める程度の濃度で使用するのが好まし
い。 本発明で使用するバインダー樹脂としては、例
えば、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、その他、
従来の水性の各種塗料や印刷インキに使用されて
いるバインダー樹脂はいずれも使用することがで
きる。 上記バインダー樹脂の添加量は、いずれでもよ
いが、一般的には約10乃至30重%程度が好まし
い。これらのバインダー樹脂は、水性媒体中に溶
解した状態でもついし、分散や乳化した状態でも
よい。 本発明においては、このような従来公知のバイ
ンダー樹脂を含むベヒクル中に上記の分散体を、
脱臭剤成分が約10乃至30重量%程度の濃度になる
ように溶解又は分散させることによつて得られ
る。 又、上記の如き本発明の脱臭剤水分散体中には
染料や顔料等の着色剤、その他の任意の添加剤を
加えてよいのも当然である。 本発明の脱臭剤水分散体の更に別の使用例は、
ビニロン、ビスコースレーヨン、ポリアクリロニ
トリル等の原液紡糸時に添加する添加剤としての
使用であり、脱臭性に優れた繊維及びそれから脱
臭性に優れた繊維製品が得られる。 更に他の使用例としては、紙、織布、不織布等
に塗布又は含浸させる例があり、この場合には脱
臭性を有する紙、織布、不織布等及びそれらから
なる製品が提供される。 (効 果) 以上の如き本発明の脱臭剤水分散体はそのまま
の状態で各種悪臭源に対する液状脱臭剤として使
用でき、使用場所を汚染することがない。 又、塗料、繊維、紙、織布や不織布等の製品に
付与することによつて、それらの製品を不都合に
着色することなく脱臭性が付与でき、従つて、得
られる脱臭性製品は任意の他の色相に着色可能で
ある。 上記本発明の脱臭剤水分散体は、各種悪臭中の
アミン系の悪臭成分のみならず、硫黄系悪臭成
分、ホルマリン臭、酸臭等の脱臭にも有効であ
る。 次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明
する。なお、文中、部又は%とあるのは重量基準
である。 実施例 1 重量比が6:4の酸化亜鉛及び水酸化カルシウ
ムからなる混合物30部を、ノニオン系界面活性剤
1部を含有する70部の水中に加え、ペイントシエ
ーカーにより1時間分散処理して本発明の脱臭剤
水分散体を得た。該分散体20部を無色のアクリル
樹脂エマルジヨン塗料ベヒクル80部に添加混合し
て脱臭性塗料を得た。 次に、この脱臭性塗料を、クラフト紙に8g/
m2になる様にグラビアコーターで塗布し、乾燥し
脱臭性シートを得た。この脱臭シートの脱臭性を
下記の如くしてテストした。 アンモニア脱臭試験 上記脱臭シートを50mm×200mmに切断し、これ
を二つ折りにして、両面テープで裏側の影響が出
ないようにした状態で、300ミリリツトルの三角
フラスコ内に入れ、次いで28%アンモニア水10ミ
クロンリツトルを入れ、口をパラフインでシール
し、完全にガス化させた。その後、25℃に保存
し、一定時間経過後のフラスコ内のアンモニア
(ppm)を北川式検知管で測定した結果下記の通
りであつた。 1日後 2日後 9日後 ブランク 4000 4000 4000 本発明品 2400 1900 1250 比較例 3000 2500 1500 注;ブランクは、脱臭剤成分無添加の塗料を使
用したシートであり、比較例は硫酸第一鉄を単独
で使用した例である。以下同様である。 硫化水素の脱臭試験 上記脱臭シートを50mm×100mmに切断し、これ
を二つ折りにして、両面テープで裏側の影響が出
ないようにした状態で、300ミリリツトルの三角
フラスコ内に入れ、次いで800ppmの硫化ナトリ
ウム水溶液1ミリリツトル及び1規定の硫酸0.1
ミリリツトルを入れ、口をパラフインでシール
し、硫化水素を完全にガス化させた。その後、25
℃に保存し、一定時間経過後のフラスコ内の硫化
水素(ppm)を北川式検知管で測定した結果は下
記の通りであつた。 1日後 2日後 9日後 ブランク 150 150 150 本発明品 3 微 非検出 比較例 11 4 1 注;ブランクは、脱臭剤成分無添加の塗料を使
用したシートであり、比較例は硫酸第第一鉄を単
独で使用した例である。以下同様である。 ホルマリ脱臭試験 上記脱臭シートを50×200mmに切り300ml容三角
フラスコに1枚投入し、3.5%ホルムアルデヒド
溶液1μを入れ、パラフインでシールし、25℃
に保存後、完全にガス化させ、北川式ガス検知器
を用いて、脱臭効果の試験を行つたところ下記の
結果を得た。数値はppmである。 1日後 2日後 9日後 ブランク 110 110 110 本発明品 1 非検出 非検出 但し、ブランクは、弱アルカリ性物質を配合せ
ず、他は本発明品と同様にした場合である。以下
同様である。 酢酸臭脱臭試験 上記脱臭シートを50mm×210mmに切断し、この
切断したフイルム2枚を、300ミリリツトルの三
角フラスコ内にかさ状につるし、次いで4%酢酸
水溶液2マイクロリツトルを入れ、口をパラフイ
ンでシールし、酢酸を完全にガス化させた。その
後、25℃に保存し、一定時間経過後のフラスコ内
の酢酸(ppm)を北川式検知管で測定した結果は
下記の通りであつた。 1日後 2日後 9日後 ブランク 30 30 30 本発明品 非検出 非検出 非検出 注;ブランクは脱臭成分無添加のシートであ
る。以下同様である。 又、上記のブランク、本発明品及び比較例のシ
ートの各々から袋を作成し、この袋の中に解凍し
た小魚を入れて放置し、3日後に開封したとこ
ろ、本発明品のシートから作成した袋内の悪臭は
僅かであつたのに対し、ブランクの場合には激し
い悪臭が拡散した。 尚、比較例のものは褐色に着色したのに対し、
本発明のものは殆ど着色していなかつた。 実施例 2 下記の成分を使用し、他に実施例1と同様にし
て本発明の脱臭シートを得、実施例1と同様にし
てその性能を測定したところ下記の通りであつ
た。 酸化亜鉛、クエン酸カリウム及び水酸化バリウム
の4:3;3の混合物 アンモニア脱臭試験 1日後 2日後 9日後 ブランク 4000 4000 4000 本発明品 3000 1800 1500 比較例 3000 2500 1500 尚、比較例のものは褐色に着色したのに対し、
本発明のものは殆ど着色していなかつた。 硫化水素の脱臭試験 1日後 2日後 9日後 ブランク 150 150 150 本発明品 微 非検出 非検出 比較例 11 4 2 尚、比較例のものは褐色に着色したのに対し、
本発明のものは殆ど着色していなかつた。 ホルマリン脱臭試験 1日後 2日後 9日後 ブランク 110 110 110 本発明品 1 非検出 非検出 酢酸臭脱臭試験 1日後 2日後 9日後 ブランク 30 30 30 本発明品 非検出 非検出 非検出 実施例 3 塩化亜鉛、クエン酸及び水酸化カルシウムの
7:1.5:1.5の混合物20部を、水性アクリル樹脂
10部を、含む80部の水中に分散及び溶解し、本発
明の脱臭剤水分散体を得た。 次に、この脱臭剤水分散体を、ポリエステル/
ポリプロピレン系不織布に8g/m2になる様にグ
ラビア印刷で塗布及び含浸し、乾燥し、脱臭シー
トを得た。 上記脱臭シートを実施例1と同様にして脱臭試
験をしたところ下記の通りであつた。 アンモニア脱臭試験 1日後 2日後 9日後 ブランク 4000 4000 4000 本叛発明品 2900 2200 1150 比較例 3000 2500 1500 尚、比較例のものは褐色に着色したのに対し、
本発明のものは殆ど着色していなかつた。 硫化水素の脱臭試験 1日後 2日後 9日後 ブランク 150 150 150 本発明品 微 非検出 非検出 比較例 11 4 1 ホルマリン脱臭試験 1日後 2日後 9日後 ブランク 110 110 110 本発明品 1 非検出 非検出 酢酸臭脱臭試験 1日後 2日後 9日後 ブランク 30 30 30 本発明品 非検出 非検出 非検出 実施例 4 実施例1の脱臭性塗料をダンボール紙の内面
に、10g/m2の割合で吹付け、乾燥し、生鮮魚等
の運搬用に供した。鮮魚の特有のアンモニア、ト
リメチルアミンの悪臭防止に対し、官能的評価で
ブランクが5に対し、本発明では、2乃至1の効
果を得た。 実施例 5 実施例1の脱臭性塗料を水で2倍に希釈し、養
豚場の床面に10g/m2の割合で散布したところ、
養豚場の悪臭は容易に消滅した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 脱臭剤成分、バインダー樹脂及び水性媒体か
らなる脱臭剤水分散体において、脱臭剤成分が酸
化亜鉛及び弱アルカリ性物質からなることを特徴
とする脱臭剤水分散体。 2 脱臭剤成分が、酸化亜鉛10乃至90重量部及び
弱アルカリ性物質90乃至10重量部から特許請求の
範囲第1項に記載の脱臭剤水分散体。 3 弱アルカリ性物質がアルカリ土類金属の酸化
物又は水酸化物である特許請求の範囲第1項に記
載の脱臭剤水分散体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62162469A JPS648971A (en) | 1987-07-01 | 1987-07-01 | Aqueous deodorant dispersion body |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62162469A JPS648971A (en) | 1987-07-01 | 1987-07-01 | Aqueous deodorant dispersion body |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS648971A JPS648971A (en) | 1989-01-12 |
| JPH0510950B2 true JPH0510950B2 (ja) | 1993-02-12 |
Family
ID=15755216
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62162469A Granted JPS648971A (en) | 1987-07-01 | 1987-07-01 | Aqueous deodorant dispersion body |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS648971A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6351139B2 (ja) * | 2013-04-19 | 2018-07-04 | 株式会社エクセルシア | 排泄物処理剤 |
| MX387811B (es) | 2016-12-14 | 2025-03-18 | Colgate Palmolive Co | Composiciones antitranspirantes/desodorantes libres de aluminio. |
| CN110860203A (zh) * | 2019-12-01 | 2020-03-06 | 陈洁琼 | 一种液体除臭剂及其制备方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5133974B2 (ja) * | 1971-08-27 | 1976-09-22 | ||
| JPS5288B2 (ja) * | 1972-12-21 | 1977-01-05 | ||
| JPS62117562A (ja) * | 1985-11-15 | 1987-05-29 | ダイセル化学工業株式会社 | 水溶液脱臭剤 |
-
1987
- 1987-07-01 JP JP62162469A patent/JPS648971A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS648971A (en) | 1989-01-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |