JPH05110207A - 半導体レーザー装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体レーザー装置およびその製造方法Info
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Abstract
体レーザー装置において、端面破壊防止層と封止樹脂層
においてレーザー光が集光し、エネルギー密度が上昇す
ることによる溶融穿孔などの不具合を防止し、長寿命の
半導体レーザー装置を実現する。 【構成】 レーザーダイオード素子1の前方出射面12
に形成された端面破壊防止層10と封止樹脂層9とを活
性層4の屈折率に対し低い屈折率となる樹脂により形成
する。従って、各層9、10においてレーザー光は常に
広がるのでエネルギー密度の上昇を防止できる。
Description
子を樹脂封止して形成したモールドタイプの半導体レー
ザー装置に関し、特にレーザーの照射される発光端面に
形成された樹脂破壊防止層および封止樹脂層の屈折率に
関するものである。
コストが低く、形状の自由度の大きな半導体レーザー装
置である特開平2−125687で提案されているよう
な樹脂封止タイプ(モールドタイプ)のものが開発され
ている。この半導体レーザー装置は、図3に示すよう
に、レーザーダイオード素子1をサブマウント層23の
上に取り付け、周囲を透明なエポキシ樹脂等の封止樹脂
層9で封止したものであり、リードフレーム20を介し
て操作される。樹脂封止タイプの装置は、LEDなどの
単位面積当たりの光密度が低い発光デバイスとしては従
来から知られているものである。
形状の自由度という面で優れているタイプの装置であ
る。しかし、このタイプの装置は、発光する光の密度が
低い場合は問題ないが、光密度の高いレーザーダイオー
ド素子に採用する場合は、封止樹脂の光損傷が問題とな
る。そのため、このような光損傷に伴う特性の劣化を防
止するために、端面破壊防止層を形成することが提案さ
れている。詳細は、本出願人により出願された特願平2
−302258に詳しいが、その一例を、図4または5
に示してある。本図に示したレーザーダイオード素子1
は、DH構造(ダブルヘテロ接合構造)のレーザーダイ
オード素子1であり、n型のGaAs基板2の上に、A
lGaAs(アルミニウム−ガリウム−砒素)からなる
n型クラッド層3、GaAs(ガリウム−砒素)からな
る活性層4、p型クラッド層5、及びp型キャップ層6
を積層し、更にp型キャップ層6の開口部の表面側に選
択的に電極7を被着する一方、GaAs基板2の裏面側
に背面電極8を被着している。そして、レーザー光の照
射される発光端面9に、レーザー光の波長帯において光
の吸収係数が低く、耐熱性の高い有機樹脂による端面破
壊防止層10を備えるようにしている。この端面破壊防
止層10の厚みは、5μm以上が望ましく、この高耐熱
の端面破壊防止層により発光端面近傍の樹脂の分解を防
止できる。そして、図4に示すように、このレーザーダ
イオード素子1が、3本のリードフレーム20のうち中
央部のリードフレームの先端側にシリコンサブマウント
層23を介して固着され、このシリコンサブマウント層
23およびp型キャップ層6から金ワイヤ6などのボン
ディングワイヤが各リードフレーム20に配線されて半
導体レーザー装置が形成されている。従って、この端面
破壊防止層の形成されたレーザーダイオード素子10の
採用された樹脂封止タイプの半導体レーザー装置におい
ては、封止樹脂の熱分解が抑制されるので、発光特性が
長時間に渡って安定し、信頼性が高く、また、製造コス
トが易く、形状が自由である半導体レーザー装置を実現
できる。
端面破壊防止層を形成することにより発光端面近傍の封
止樹脂層の破壊を防止することができる。しかしなが
ら、LEDなどと異なり、半導体レーザー装置において
は、発光端面近傍の熱負荷と共に、レーザー光自体の熱
エネルギーも問題となる。すなわち、レーザー光の光密
度が高いと、レーザー光自体により封止樹脂層および端
面破壊保護層に溶融穿孔損傷が生じ、半導体レーザー装
置から照射されるレーザー光の遠視野像などの特性が劣
化してしまうのである。従って、長期間に亘って良好な
光特性を維持し、さらに寿命の長い半導体レーザー装置
を実現するためには、封止樹脂層および端面破壊防止層
内におけるレーザー光の光密度が高くならないようにす
ることが重要である。
鑑みて、端面破壊防止層および封止樹脂層における光密
度の増加を防止し、これらの層の損傷を抑制することに
より、光特性の安定した長寿命の半導体レーザー装置を
実現することを目的としている。
めに、本発明においては、端面破壊防止層および封止樹
脂層の屈折率に着目し、これらの屈折率がレーザーダイ
オード素子の活性層の屈折率より低い樹脂により端面破
壊防止層および封止樹脂層を形成することにより光密度
が増加することを防止している。すなわち、本発明に係
る活性層よりレーザー光を発生するレーザーダイオード
素子が、そのレーザー光を照射する少なくとも1つの発
光端面を少なくともそのレーザー光を透過する端面破壊
防止層により保護された状態で、レーザー光を少なくと
も透過する封止樹脂層により封止された半導体レーザー
装置においては、端面破壊防止層は活性層より屈折率の
低い低屈折率破壊防止層であり、封止樹脂層も活性層よ
り屈折率の低い低屈折率封止層であることを特徴として
いる。また、この低屈折率破壊防止層の屈折率と、低屈
折率封止層の屈折率が略等しいことが望ましい。
脂を用いることにより、その樹脂を液状として端面破壊
防止層を形成する端面破壊防止層形成工程を採用するこ
とができる。
率破壊防止層および低屈折率封止樹脂層を用いることに
より、活性層より照射されるレーザー光は、端面破壊防
止層および封止樹脂層内部において常に発散するので、
光密度が上昇することがない。すなわち、上記のような
低屈折率破壊防止層および低屈折率封止樹脂層内におい
ては、レーザー光の光束は常に広がるので、収束して光
が高密度となることがない。従って、端面破壊防止層お
よび封止樹脂層を溶解穿孔損傷止から防護することがで
きる。そして、レーザー光特性の安定した長寿命の半導
体レーザー装置を実現することができる。
止樹脂層の屈折率が略等しい場合は、端面破壊防止層と
封止樹脂層との界面がレーザー光に対し直角となってい
ない場合であっても、その界面におけるレーザー光の屈
折量は少ない。従って、液状とした樹脂を用いて形成さ
れた端面破壊防止層が、封止樹脂層との界面においてレ
ーザー光と直角にならない場合であっても、出射された
レーザー光の振れ角の少ない半導体レーザー装置を実現
することができる。
いて説明する。
ザーダイオード素子1、端面破壊防止層10、封止樹脂
層9、さらに、大気11を通過する様子を模式的に示し
てある。各層の界面における屈折を示す式は以下のよう
になる。
端面破壊防止層10との界面S1における入射角、θ2
は界面S1における出射角および端面破壊防止層10と
封止樹脂層9との界面S2における入射角、θ3 は界面
S2における出射角および封止樹脂層9と大気11との
界面S3における入射角、θ4 は界面S3における出射
角である。また、n12は界面S1における屈折率、n23
は界面2における屈折率、n34は界面S3における屈折
率である。また、n1 は活性層4の屈折率、n2 は端面
破壊防止層10の屈折率、n3 は封止樹脂層9の屈折
率、n4 は大気11の屈折率である。
10と封止樹脂層9において常に広がるためには、レー
ザー光の出射角θ1 よりそれぞれの層10、9における
光束12の入射角θ2 、θ3 が大きければ良い。すなわ
ち、以下の式が成立すれば良い。
止層10の屈折率n2 が活性層4の屈折率n1 より小さ
く、さらに、封止樹脂層9の屈折率n3 が活性層4の屈
折率n1 より小さければ、これらの層10、9内におい
て光束12が収束することがない。従って、レーザー光
のエネルギーの集中を避けることができるので、端面破
壊防止層10および封止樹脂層9における溶融穿孔損傷
の発生を防止することができる。そして、レーザー光特
性の安定した寿命の長い半導体レーザー装置を実現する
ことができる。
ザー装置のレーザーダイオード素子1の取付け部分を拡
大して示してある。本例の装置は、先に図5に基づき説
明した半導体レーザー装置と同一の構成であるので、装
置の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
3に装着されたレーザーダイオード素子1の活性層4の
屈折率n1 は、3.655である。その前方照射面12
からサブマウント層23にかけて端面破壊防止層10が
形成されている。この端面破壊防止層10は、液状とし
た樹脂材料の特性を活かしたコーディング方法を用いて
形成された形状となっている。すなわち、本装置の端面
破壊防止層10は、量産性に優れたディップ法、あるい
は滴下法により形成された滴状の外形をなしており、素
子1の前方照射面12からサブマウント層23にかけて
封止樹脂層9に向かって凸状の平面を有する層となって
いる。本例においては、端面破壊防止層10は、ジメチ
ルポリシロキサンを主体とした樹脂であって、屈折率n
2 は1.41である。そして、レーザーダイオード素子
1の前方出射面12に形成された端面破壊防止層10と
封止樹脂層9との界面が、前方出射面12となす角度α
は略17°である。また、この端面破壊防止層10の形
成されたレーザーダイオード素子1を封止する封止樹脂
層9は、透明なエポキシ樹脂で形成されており、その屈
折率n3 は、1.56である。
レーザー光が、レーザー装置の前方出射面12と直角の
法線13となす角度を測定すると、封止樹脂層9内のレ
ーザー光の角度β1 は1.652°、また、大気11内
における角度β2 は2.574°であった。また、周囲
温度60°C、光出力3mWのAPC(オートマチック
パワーコントロール)動作下において寿命試験を行う
と、100時間経過した段階においても、遠視野像など
の光学特性に劣化は見られず、端面破壊防止層10およ
び封止樹脂層9にも穿孔痕状の穴は発生しない。
シ樹脂は、300°C付近にて熱分解を起こす。従っ
て、レーザー照射時に発熱するレーザーダイオード素子
1の出射面から熱遮蔽する必要がある。このため、本例
の装置においては、ジメチルポリシロキサンを主成分と
する端面破壊防止層10を前方出射面12に形成してい
おり、この層厚はほぼ30μmあれば、レーザーダイオ
ード素子1の発光時おける熱負荷を遮断できることが判
っている。そして、本例の装置に用いられた活性層4と
端面破壊防止層10との屈折率n12は、0.39であ
り、図1から判るように、n12は充分に1より小さいた
め、発散型の端面破壊防止層10となっている。また、
活性層4と封止樹脂層9との屈折率n13は、0.43で
あるので、封止樹脂層9においてもレーザー光は発散す
る。このように、本例の装置においては、封止樹脂層9
および端面破壊防止層10内においてレーザー光は常に
法線13から広がり、層内での収束が避けられているこ
とがわかる。
光の収束が避けられているので、樹脂内におけるエネル
ギー密度の上昇に起因する溶融などの不具合が防止でき
る。
る点は、ディップ法、あるいは滴下法などの量産に適し
た液状の樹脂により形成された端面破壊防止層10が、
熱硬化処理時に樹脂の表面張力により表面が半球状に成
る点である。すなわち、前方出射面12からサブマウン
ト層23にかけて形成された端面破壊防止層10と封止
樹脂層9との界面が球面となると、前方出射面12の前
方の界面はレーザー光の出射方向と直角とならないた
め、この界面における屈折が問題となるのである。
ために、端面破壊防止層10と封止樹脂層9との屈折率
n23を略1となるようにすることが必要となる。本例の
装置においては、屈折率n23は1.11であり、それぞ
れの層の屈折率は充分に近い。
壊防止層10の界面が大きな角度αを成しているにも係
わらず、出射されるレーザー光の角度β1 およびβ2 の
角度は充分に小さく、レーザー光の軸ずれの小さな半導
体レーザー装置を実現している。
おいては、屈折率n12およびn13が1より小さいため、
端面破壊防止層および封止樹脂層内においてレーザー光
は常に広がるように導かれる。そのため、各層内におい
てレーザー光のエネルギー密度が上昇することが避けら
れ、溶融による穿孔などの損傷を受け難い。従って、光
特性の維持された、寿命の長い半導体装置を実現するこ
とができる。さらに、本装置の屈折率n23は略1に近
く、端面破壊防止10と封止樹脂層9との界面の角度が
法線に対し直角となっていない場合においても、その界
面における屈折角は小さい。従って、レーザー光と法線
のなす角度を充分に小さく維持できるので、液状の樹脂
を用いて曲面状の界面を有する端面破壊防止層が形成さ
れた装置においても、レーザー光の特性に影響を与えな
い。このため、量産性に優れた液状の樹脂を用いた端面
破壊防止の製造方法を採用することができ、熱に対する
耐性が強く光特性が安定した長寿命で、かつ、安価に製
造できる半導体装置を実現することができる。
シロキサンを主体とした樹脂と、透明エポキシ樹脂を用
いて端面破壊防止層と、封止樹脂層を形成しているが、
充分な耐熱性を有し、さらに、屈折率が上記の条件を満
たす樹脂であれば光特性の安定した装置を安価に実現で
きることは勿論である。
導体レーザー装置においては、端面破壊防止層および封
止樹脂層にレーザーダイオード素子の活性層より屈折率
の低い低屈折率破壊防止層および低屈折率封止層を用い
ている。従って、これらの層内においてレーザー光が集
光することが避けられ、エネルギー密度の上昇による溶
融穿孔などの不具合の発生を防止することができる。従
って、レーザー光特性の安定した長寿命の半導体レーザ
ー装置を実現することができる。
封止層とをそれぞれの屈折率の差の少ない樹脂により形
成することにより、液状とされた樹脂により端面破壊防
止層を形成する量産性に優れた製造方法を採用すること
が可能であり、光特性の安定し、長寿命の半導体レーザ
ー装置を安価に製造することができる。
ザー光の光路を示し説明図である。
ザーダイオード素子の取付け部分を示す拡大図である。
の構成を示す説明図である。
ド素子の構成を示す説明図である。
法を示す説明図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 活性層よりレーザー光を発生するレーザ
ーダイオード素子が、そのレーザー光を照射する少なく
とも1つの発光端面を少なくともそのレーザー光を透過
する端面破壊防止層により保護された状態で、前記レー
ザー光を少なくとも透過する封止樹脂層により封止され
た半導体レーザー装置において、前記端面破壊防止層は
前記活性層より屈折率の低い低屈折率破壊防止層であ
り、前記封止樹脂層も前記活性層より屈折率の低い低屈
折率封止層であることを特徴とする半導体レーザー装
置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記低屈折率破壊防
止層の屈折率と、前記低屈折率封止層の屈折率が略等し
いことを特徴とする半導体レーザー装置。 - 【請求項3】 活性層よりレーザー光を発生するレーザ
ーダイオード素子が封止樹脂層により封止される半導体
装置の製造方法において、前記封止樹脂層と略屈折率等
しい樹脂を液状として、前記レーザーダイオード素子の
発光端面を保護する端面破壊保護層を形成する端面破壊
防止層形成工程を有することを特徴とする半導体レーザ
ー装置の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27125691A JP3166241B2 (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 半導体レーザー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27125691A JP3166241B2 (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | 半導体レーザー装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05110207A true JPH05110207A (ja) | 1993-04-30 |
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Family
ID=17497539
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|---|---|---|---|
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Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3166241B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6398917B1 (en) | 1995-12-28 | 2002-06-04 | Degussa-Huels Aktiengesellschaft | Apparatus for the purification of commercially available diphenyl-p-phenylenediamine (DPPD) |
-
1991
- 1991-10-18 JP JP27125691A patent/JP3166241B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP3166241B2 (ja) | 2001-05-14 |
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