JPH05112357A - 容易開口罐蓋 - Google Patents

容易開口罐蓋

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JPH05112357A
JPH05112357A JP33381991A JP33381991A JPH05112357A JP H05112357 A JPH05112357 A JP H05112357A JP 33381991 A JP33381991 A JP 33381991A JP 33381991 A JP33381991 A JP 33381991A JP H05112357 A JPH05112357 A JP H05112357A
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opening
center
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Shigeaki Yamanashi
茂明 山梨
Kazuo Otsuka
一男 大塚
Sunao Morishita
直 森下
Hideo Otsuka
英男 大塚
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D17/00Rigid or semi-rigid containers specially constructed to be opened by cutting or piercing, or by tearing of frangible members or portions
    • B65D17/06Integral, or permanently secured, end or side closures
    • B65D17/08Closures secured by folding or rolling and pressing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バックリングによる開口スコアの破断を防止
した容易開口罐蓋を提供する。 【構成】 罐蓋を開口片先端と天板の中心を結ぶ線とこ
の線に対して天板の中心を通って直交する直線で扇状の
4部分に区分けしたとき開口片と反対側にある2つの扇
状の部分の何れか1方又は両方の周縁溝外壁の天板とほ
ぼ同じ高さの位置から天板の中心に向かって12mmの
巾の周縁溝に沿った同心円環状部分の前記の開口片先端
と天板の中心を結ぶ線より天板の中心から25度〜65
度の範囲内に座屈部を配設した容易開口罐蓋。および前
記の開口片先端と天板の中心を結ぶ線より天板の中心か
ら25度〜65度の範囲にも、開口片と反対側にある2
つの扇状の部分に設けた座屈部より座屈性の小さい座屈
部を配設した、請求項1に記載された容易開口罐蓋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は保存安定性を改良したブ
ッシュオープンタイプの容易開口罐蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】容易開口容器の罐蓋には一般にプルオー
プンタイプと称されるタブを有する形式のものが極めて
多く用いられている。しかし、プルオープンタイプのも
のは開口部分を形成する開口片が一般に罐蓋天板から除
去されるものが多く、開口片が散逸し、該開口片の端部
は比較的鋭利である故、手足等に損傷を与えたり、分離
した開口片を鳥や魚が飲み込んで死ぬ事故が多く問題と
なっている。そのため、開口片を罐蓋天板から完全に分
離し得ない様に開口片が天板に対し連接部分を有する形
式の罐蓋も提案されている。
【0003】プルオープンタイプの開口片と蓋体の連接
部分を有する形式の罐は、液体飲料用容器の様に容器か
ら直接に内容物を飲む場合、鼻先に開口片が位置し、開
口片の破断端部が比較的鋭利である故、該鼻先の開口片
により違和感を免れず、需要者に好まれない欠点がある
が、この点を改良した開口片を天板から完全分離をさせ
ない容易開口容器の罐蓋としてはプッシュオープンタイ
プと称し開口片を容器内に押し込む形式のものがある。
【0004】これ等のプッシュオープンタイプの罐蓋は
前記の分離した開口片による欠点は解消されるが、実用
に供したとき新しい問題が発生した。液体飲料の多くは
炭酸ガス等のガスを含有するものが多い。これ等のガス
含有飲料を内蔵した飲料容器は保存中に内圧が上昇する
と、内部から押し上げられ、バックリングと称する現象
が多発し、蓋が外方に押し上げられて部分的に突出す
る。このため開口スコアが破断して開罐して飲料が吹出
してしまうのである。この現象はプッシュオープンタイ
プの罐蓋に多発する。この問題を解決した発明が整理番
号PT00003−64号の発明である。この発明はス
コアに囲まれた開口片の先端部付近を除いて天板の周縁
溝近傍をコイニングして薄肉強化部を配置し、開口片の
先端部付近以外の天板周縁にエンボス凹所又はコイニン
グ溝等の耐圧弱化部を設けた罐蓋である。この発明は厚
肉罐蓋においては非常に有効であって問題は解決され
た。しかしながら肉厚が0.285mm以下の薄肉罐蓋
においてはバックリングが複数回発生すると、蓋は円弧
状に大きく盛上ってしまう。そして特に薄肉罐蓋で問題
となるのは2回目のバックリングが初回のバックリング
の位置と罐中心に対して反対側に発生する。したがって
上記の蓋では2回目のバックリングは開口片先端に発生
してしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は従来不
可能であった初回、および2回目以後のバックリングの
位置を制御して、順次予め定めた順序でバックリングさ
せ開口片先端のバックリングを防止しスコアの破断を防
ぐことである。本発明は特別の手段によりこの課題の解
決に成功した。
【0006】
【課題を解決した手段】本発明は、 「1. 天板と天板周縁部に設けた周縁溝とを有する罐
蓋であって、天板のほぼ中央部にリベットにより連結し
たタブと、始点と終点をリベット前方でかつヒンジとな
る間隔を設けて配置したスコアと、スコアに囲まれた開
口片と、からなる容易開口罐蓋であって、該罐蓋を開口
片先端と天板の中心を結ぶ線とこの線に対して天板の中
心を通って直交する直線で扇状の4部分に区分けしたと
き開口片と反対側にある2つの扇状の部分の何れか1方
又は両方の周縁溝外壁の天板と同じ高さの位置から天板
の中心に向かって12mmの環状部分であって前記の開
口片先端と天板の中心を結ぶ線より天板の中心から25
度〜65度の範囲に座屈部を配設した容易開口罐蓋。 2. 開口片側にある2つの扇状の部分の何れか1方又
は両方の周縁溝外壁の天板と同じ高さの位置から天板の
中心に向かって12mmの環状部分であって前記の開口
片先端と天板の中心を結ぶ線より天板の中心から25度
〜65度の範囲に開口片と反対側にある2つの扇状の部
分に設けた座屈部より座屈性の小さい座屈部を配設した
1項に記載された容易開口罐蓋。 3. 座屈部がコイニングまたはスコアリングにより天
板に形成された溝である1項または2に記載された容易
開口罐蓋。 4. 座屈部がエンボシングにより天板に形成された凹
所である1項または2に記載された容易開口罐蓋。 5. 座屈部が天板を押し上げて天板に形成したディン
プルである1項または2に記載された容易開口罐蓋。 6. 座屈部が周縁溝内壁を天板の中心側に向けて傾斜
を部分的に変形させた変型内壁部である、1項または2
に記載された容易開口罐蓋。 7. 座屈部が周縁溝内壁を天板の中心と反対側に向け
て部分的に変形させた変形内壁部である、1項または2
に記載された容易開口罐蓋。 8. 座屈部が周縁溝外壁を天板の中心側に向けて部分
的に変形させた変型外壁部である、1項または2に記載
された容易開口罐蓋。 9. 座屈部が周縁溝外壁を天板の中心と反対側に向け
て部分的に変形させた変型外壁部である、1項または2
に記載された容易開口罐蓋。 10. 座屈部が周縁溝の底部を部分的に薄肉とした薄
肉部である、1項または2に記載された容易開口罐蓋。 11. 座屈部が周縁溝のチャックウオールラジアスを
部分的に薄肉とした薄肉部である、1項または2に記載
された容易開口罐蓋。 12. 座屈部がビーディングにより天板に形成したビ
ードの先端である1項または2に記載された容易開口罐
蓋。 13. 座屈部が直線状または弧状のビードの先端であ
る、12項に記載された容易開口罐蓋。 14. 座屈部が天板の周縁溝近傍に沿って設けられて
いるビードの先端である、12項または13に記載され
た容易開口罐蓋。 15. 座屈部が開口片と反対側にある2つの扇状の部
分に跨がっているビードの先端である、12項ないし1
4のいずれか1項に記載された容易開口罐蓋。 16. 座屈部が開口片と反対側にある2つの扇状部分
の夫々と開口片側にある2つの扇状部分の夫々に跨がっ
て配設されているビードの先端であり、開口片側の扇状
部分のビードの先端深さが反対側より浅いビードであ
る、12項または13に記載された容易開口罐蓋。 17. 座屈部が、一端が周縁溝外壁の天板とほぼ同じ
高さの位置から天板の中心に向かって12mmの巾の周
縁溝に沿った同心円環状部分の開口片先端と天板の中心
を結ぶ線より天板の中心から25度〜65度の範囲内に
あり、他端がこの範囲より天板の中心側にある直線状ま
たは弧状の2本のビードの周縁溝側の先端であって開口
片と反対側にある2つの扇状の部分に夫々配置されてい
る、12項または13に記載された容易開口罐蓋。 18. 座屈部が、一端が周縁溝外壁の天板とほぼ同じ
高さの位置から天板の中心に向かって12mmの巾の周
縁溝に沿った同心円環状部分の開口片先端と天板の中心
を結ぶ線より天板の中心から25度〜65度の範囲内に
あり、他端がこの範囲より天板の中心側にある直線状ま
たは弧状の4本のビードの周縁溝側の先端であって全て
の扇状の部分に配置されている、12項または13に記
載された容易開口罐蓋。 19. 座屈部が弧状のビードの先端であって、該弧状
のビードの先端が開口片と反対側にある2つの扇状の部
分の夫々と開口片側にある2つの扇状の部分の夫々にに
跨がって配設されており該弧状のビードが蓋の中心側に
凸に形成された、12項または13に記載された容易開
口罐蓋。 20. 天板と周縁溝の連結部にコイニングによる薄肉
強化部を配設した、1項ないし19のいずれか1項に記
載された容易開口罐蓋。」に関する
【0007】
【作用】さきに述べたように、開口片の分離しないプッ
シュオープン型の罐蓋は分離した開口片による問題を発
生しない点から望ましいが、罐の保存中に罐内温上昇に
よりバックリングによるスコア破断を生じる欠点があ
る。本発明者はこの原因について研究を行なった結果、
プルオープン型罐蓋とプッシュオープン型罐蓋の開口ス
コアの深さの相違によりプッシュオープン型罐蓋にのみ
スコア破断が発生することが解明された。そして薄肉罐
においてバックリングによる罐蓋の持上げ量が著しく大
きいことも判明した。
【0008】従来のプルオープン型の罐蓋の場合は開口
片を切断する天板周辺付近のスコアが浅く、残肉厚が大
きくてもプルタブで引きちぎるので開口出来るが、プッ
シュオープン型の罐蓋はタブの先端で開口片を罐の内部
に押し込んでスコアを切断するのでスコアの残肉厚を少
くする必要がある。特に開口片先端の天板周辺部付近い
わゆる飲み口部はタブからの距離も遠く力が掛り難いの
でスコア残厚を小さくしなければならない。このように
開口片の天板周縁部付近はスコア残厚が小さいので、こ
の部分にバックリングが発生するとスコアが破断するの
である。
【0009】バックリングは自動車内等の温度の高い所
に置かれると内温が上昇するので罐の内圧が高くなり、
蓋を押し上げるために発生する。罐蓋は胴部に捲締める
必要上、天板周縁に溝部が設けられこの周縁溝の外側に
捲締部が設けられている。溝部をプレス形成するためこ
こに残留応力が発生するため罐内圧が高くなるとこの溝
部が外に膨出して凸部を形成する。これがバックリング
と呼ばれる現象である。
【0010】ガス含有飲料はガスの含有量が液体の4〜
6倍であるので、一度バックリングした後でも保存条件
により膨出部もガスで満たされ、内圧が高くなれば2度
3度とバックリングを発生する。
【0011】本発明者は、プッシュオープンタイプの罐
蓋ではバックリングを完全に防止することが困難である
ことを考え、バックリングを開口スコア特に天板周縁に
近い開口片先端のスコア付近以外の所で発生させること
を研究した。このような位置であればバックリングして
もスコア破断の危険がないからである。
【0012】そのためには蓋のこのような位置に耐圧性
の小さいバックリングを発生し易い座屈部を形成するこ
とを考えた。
【0013】バックリングは、2回、3回と繰り返し発
生する危険があるが、初回が最も変形量が大きいので、
初回のバックリングを開口片先端部以外の箇所で発生さ
せればスコア破断の危険は少くなる。前述のように薄肉
罐では2回目のバックリングは初回のバックリングの位
置とは罐蓋中心に対して反対側の位置に発生するが2回
目のバックリングも開口片先端の反対側で発生させなけ
ればならない。
【0014】このバックリングの順序について詳細に説
明すると、蓋を中心と開口片先端を通る直線(以下Y軸
という)と中心でY軸に直交する直線(以下X軸とい
う)で四等分し開口片先端側を6時の方向、反対側を1
2時の方向というように時計にみたてて考えた場合、1
2時と3時の間を第1象限とし、9時と12時の間を第
2象限、6時と9時の間を第3象限、3時と6時の間を
第4象限とすると、初回のバックリングを第1象限か第
2象限で発生させ、2回目を残った第1象限か第2象限
で発生させるのである。
【0015】2回のバックリングにより蓋は大きく変形
し、外に盛り上がるので3回目以降のバックリングによ
る変形量は小さくなる。したがって3回目、4回目のバ
ックリングを第3象限か第4象限で発生させてもスコア
線の破断は発生しない。そして基本的バックリングは4
回以上は発生しない。
【0016】このような順序でバックリングを発生させ
るのが本発明の特徴の1つである。そのためには蓋の第
1象限と第2象限に第3象限と第4象限より座屈性の大
きい座屈部を設ければ良いのであるが実際に座屈部を配
置してみたところ、座屈部の配設位置に重大な問題があ
ることがわかった。
【0017】すなわち、第1象限および第2象限のY軸
から25度〜65度の扇形部分であって、しかも、周縁
溝外壁の天板とほぼ同じ高さの位置から天板の中心に向
かって12mmの帯状の同心円環部分の範囲内になけれ
ばならないことがわかった。この範囲に座屈部を配設し
ないと2回目のバックリングが第3ないし第4象限に発
生する場合があり、スコア破断の危険があった。
【0018】また第3、第4象限にも座屈部を配設する
と、3回目、4回目のバックリングの位置が制御される
のでスコア破断防止効果が大きくなる事がわかった。第
3象限と第4象限に設ける座屈部は座屈性が第1象限と
第2象限に設けた座屈部より小さいことが必要である。
そうでないと初回と2回目のバックリングが、第3象限
と第4象限に発生するからである。
【0019】第3象限と第4象限に設ける座屈部の位置
は、夫々Y軸から25〜65度の扇形部分であって、し
かも、周縁溝外壁の天板とほぼ同じ高さの位置から天板
の中心に向かって12mmの帯状の同心円環部分の範囲
内になければならない。この範囲外にあると3回目、4
回目のバックリングにより開口片のスコアが破断する。
座屈部としては、上記の位置の天板に、コイニングまた
はスコアリングにより設けた溝部が良い効果を奏する。
この溝部は座屈性が大きくこの部分でバックリングが発
生する。
【0020】また、上記の溝に代えてエンボッシングに
よる凹所を配置してもよい。バックリングはエンボッシ
ングによる変形の凹所周辺を起点として発生する。エン
ボッシング凹所の場合は、バックリングは凹の変形の大
きい箇所例えば半月形凹所の両端の尖端部に発生するの
で、尖端部が前記の蓋の位置にあればここからバックリ
ングする。この他天板に形成した凸所であるデインプル
も座屈性が大きく効果がある。バックリングはデインプ
ルの頂上ではなく周縁で発生する。
【0021】天板に形成したビードも有効な座屈部を形
成する。ビードの場合はビードの先端が座屈部となりこ
こでバックリングが発生する。したがってビードの先端
の位置が蓋の前記の範囲にある必要があるがこの要件を
満たせばビードの形状は制限されない。直線状でも弧状
でもよい。また、ビードの先端が周縁溝付近の所定の位
置にあればビードは直線状でも蓋の中心に向けて凸状で
もよい。
【0022】座屈部がコイニングまたはスコアリングに
よる溝の場合、第3、第4象限の溝は第1、第2象限の
溝より浅くなくてはならない。またエンボッシングによ
る凹所とビードの場合は第1象限と第2象限にまたがっ
て形成することも出来る。
【0023】ビードの場合は、第1象限と第4象限にま
たがったビードと、第2象限と第3象限にまたがったビ
ードを配設してもよい。この場合は第3と第4象限のビ
ードの深さは第1と第2象限より浅くなくてはならな
い。
【0024】ビードは連続したビードでなく、各象限に
分れて配置してもよく、ビードの一端が周縁溝外壁の天
板とほぼ同じ高さの位置から天板の中心に向かって12
mmの巾の周縁溝に沿った同心円環状部分の開口片先端
と天板の中心を結ぶ線より天板の中心から25度〜65
度の範囲内にあれば他端はこの範囲の外例えば天板の中
心側にあってもよい。このようなビードは第3および第
4象限にも配置するとバックリングの位置の制御に有効
である。第3、第4象限の周縁側のビード先端の深さは
第1、第2象限のビードより浅い。
【0025】この他、座屈部を周縁溝内壁を天板の中心
側に向けて部分的に変形させて形成したり周縁溝外壁を
天板の中心側に向けて部分的に変形させて形成すること
も出来る。天板中心と反対側に部分的に変形させてもよ
い。変形された部分は構造的な不連続と、残留応力によ
り座屈性が大きくなりそこでバックリングする。
【0026】さらに、周縁溝の底部であるチャックウオ
ールラジアスを部分的に薄肉とした薄肉部も座屈部とし
て有効である。底部を部分的に薄肉にしてもよい。これ
等の場合も薄肉部は前記の蓋の位置になくてはならな
い。本発明においては、これ等の座屈部を適宜併用する
ことも出来る。
【0027】天板と周縁溝の連結部分にコイニングによ
る薄肉強化部を設けると蓋の耐強度が大きくなる効果が
ある。この場合も座屈部が配設され座屈部の効果はコイ
ニングの補強効果より大きいのでバックリングは確実に
座屈部の位置で発生する。
【0028】
【実施例】次に、本発明を実施例をあげて具体的に説明
する。
【0029】図1は本発明の実施例である罐蓋の説明図
である。図1で1は蓋の天板であり2は周縁溝である。
3はタブであってリベット4によって天板に結合されて
いる。5はスコアであり6はスコアに囲まれた開口片で
ある。タブ先端により押し下げられるとスコアが破断
し、開口片が下方に押し下げられて飲み口が形成され
る。Yは開口片先端と蓋の中心を通る直線でY軸とい
う。Xは蓋の中心でY軸と直交する直線でX軸という。
X軸とY軸は説明上引いた線で蓋にある構造ではない。
X軸とY軸によって区画された第1象限8の周縁溝付近
に座屈部であるコイニングにより形成した溝7が配置さ
れている。溝7はY軸から45度の位置にある。そして
開口片側の第3象限10と第4象限11には座屈部は配
設されていない。図1では座屈部は第1象限に配置した
が、第2象限9に配置しても同じである。初回のバック
リングは座屈部を設けた、第1または第2象限に発生す
る。バックリングによる変形量の多い初回のバックリン
グを開口片の反対側の第1または第2象限で発生させる
ので開口スコア5の破断の危険は少ない。
【0030】図2は座屈部7を第1象限と第2象限に配
設した。初回のバックリングは第1象限と第2象限のい
ずれかに発生し、2回目は残りの象限に発生するが座屈
部のない第3象限と第4象限には発生しない。変形量が
最大である初回のバックリングと変形量が2番目に大き
い2回目のバックリングを開口片の反対側の象限で発生
させるのでスコア5の破断の危険は非常に少なくなる。
【0031】図3は、座屈部を第3象限と第4象限にも
配置した。勿論どちらが1ヶ所でも良い。第3象限と第
4象限に配置する座屈部は座屈性が第1象限と第2象限
の座屈部より小さくなくてはならない。この例では第
3、4象限のコイニング溝の深さが第1、2象限のコイ
ニング溝より浅い必要がある。図3の蓋はバックリング
が第1、2象限で発生した後、第3、4象限で順次発生
する。
【0032】図1〜図4で座屈部は、Y軸またはX軸よ
り45度の位置にある。25度65度の範囲にないとバ
ックリングした時の形状がスコア破断を防止する効果を
劣化させ、また次のバックリングの位置を所定の位置か
ら移動する危険がある。コインニグ溝に代ってスコア溝
を配置してもよい。
【0033】図4は座屈部として凸部デインプル12を
象限に設けた蓋である。勿論どちらかに設けたものも含
まれる。デインプルは天板を押し上げて形成される。
【0034】図5は、エンボッシングして座屈部である
周縁溝近傍に広がる凹所13を形成した例である。この
例ではエンボス凹所は第1象限と第2象限にまたがって
いる。エンボス凹所の変化の大きい尖端部14が第1象
限と第2象限の周縁溝の付近で且つY軸から25度〜6
5度の範囲になければならない。図5では45度の位置
にある。バックリングは尖端部14で発生する。
【0035】図6は、図5のエンボス凹所13の中に更
にエンボッシングより、深い凹所15を設け該凹所の変
形尖端部16を第1象限と第2象限のY軸から45度の
位置に配置した。この蓋は座屈部の座屈性が向上するの
でバックリングの位置がより確実される。バックリング
は16で発生する。
【0036】図7は座屈部としてビードを周縁溝付近に
配設した例である。ビード17は第1象限と第2象限に
またがっている。ビードを形成するとビード自体は耐圧
強度は大となるがビード部と普通部の境では金属板はビ
ード側に引っ張られる。ビードの先端18で金属板にい
わゆるひきつれが発生し天板の円周方向のバランスが崩
れておりこの点が座屈部となる。先端部18はY軸から
45度の位置で且つ周縁溝の近くに配置されている。
【0037】図8は座屈部である2本のビードを第1象
限と第4象限、第2象限と第3象限に夫々またがらせて
配設した蓋である。ビードは周縁溝に沿いその先端は4
つの象限の全てに配置されている。そして夫々Y軸から
45度で且つ周縁溝の近くに設けられている。そして、
第1、第2象限にあるビード先端部18より第4、3象
限にあるビード先端部19は深さが浅く座屈性が小さい
ので、初回と2回目のバックリングは第1、2象限に発
生しついで3回目と4回目が第3、第4象限に発生す
る。
【0038】図9はビードが周縁溝に沿っていない例で
ある。この場合もビード先端は、夫々Y軸から45度で
且つ周縁溝の近くに設けられている。そして、第1、第
2象限にあるビード先端部18より第4、3象限にある
ビード先端部19は深さが浅く座屈性が小さいので、初
回と2回目のバックリングは第1、2象限に発生しつい
で3回目と4回目が第3、第4象限に発生する。
【0039】図10は座屈部が周縁溝2の内壁20を天
板1の中心側に向けて部分的に変形させた変形内壁20
である蓋である。周縁溝部の断面を示す図11の周縁溝
2の内壁21を天板中心側に向かって変形させるが、図
12のように内壁全体を変形してもよく、図13のよう
に一部を変形してもよい。また天板の中心と反対側に変
形させてもよい。周縁溝内壁に部分的に設けられた変形
部分20は、構造的不連続性と、残留応力により座屈性
が大きくなり、ここでバックリングが発生する。図14
は座屈部が周縁溝2の外壁22の1部分を天板の中心反
対側に部分的に変形させた変形外壁20である蓋であ
る。図15は座屈部が周縁溝2の外壁22の全体を天板
の中心反対側に部分的に変形させた変形外壁20である
蓋である。これ等の蓋においてはバックリングは周縁溝
の変形部分を起点として発生する。
【0040】図16は座屈部が周縁溝の底部に部分的に
設けた薄肉部23である蓋である。図17は座屈部が周
縁溝の底部のチャックオールラジアスに部分的に設けた
薄肉部24である蓋である。この図16と図17の蓋の
場合はバックリングはこの溝の薄肉部で発生する。
【0041】図18は第3図に示す蓋を設けた罐のバッ
クリングした状態を示し、蓋はドーム状に盛り上がって
いる。バックリングは座屈部7で発生し、周囲の天板1
を上方に持上げる。この例ではバックリングは4回発生
した。第1、第2象限の所定の位置で初回、2回目が発
生し、変形量の少ない3回目と4回目が第3、第4象限
の所定の位置で発生し、蓋は大きく外方に盛り上がって
いる。しかしながらバックリングの位置と順序を制御し
ているのでスコア5は破断しなかった。
【0042】図19はビードの深い端部が周縁溝付近の
所定の位置にあり、他端が蓋の中心に向かっている弧状
のビードであり蓋の全扇形状部に配置されている例であ
る。バックリングは深い方のビード先端18で発生す
る。図20は直線状のビードとした例である。これ等の
蓋では第1、第2象限の次に第3、第4象限でバックリ
ングする。
【0043】図21は、蓋全体の耐圧性を大きくするた
め周縁溝と天板の連結部にコイニングによる強化薄肉部
27を一周して配設した。連続して配置しなくても耐圧
補強効果は大きい。勿論座屈部が配置されている。座屈
部の効果は大きいのでコイニング補強部があってもバッ
クリングは必ず座屈部で発生する。次に比較試験の結果
を示す。
【0044】比較試験 実施例1 肉厚0.25mnのアルミ板で成形した図1の蓋をアル
ミ罐胴に捲締めた罐を使用した。 実施例2 図3の蓋を用いた以外は実施例1と同様にした。 比較例1 座屈部のない蓋を用いた以外は実施例1と同様にした。 比較例2 コイニング溝の座屈部を第3象限のみに設けた。各罐1
00本に4G.V.の炭酸水を充填して直射日光に当て
てバックリングを発生させ炭酸水の吹出した罐をカウン
トした。試験結果を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】本発明の罐蓋はバックリングによるスコ
ア線の破断が少い優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の罐蓋の座屈部説明図である。
【図2】本発明の罐蓋の座屈部説明図である。
【図3】本発明の罐蓋の座屈部説明図である。
【図4】本発明の罐蓋の座屈部説明図である。
【図5】本発明の罐蓋の座屈部説明図である。
【図6】本発明の罐蓋の座屈部説明図である。
【図7】本発明の罐蓋の座屈部説明図である。
【図8】本発明の罐蓋の座屈部説明図である。
【図9】本発明の罐蓋の座屈部説明図である。
【図10】本発明の罐蓋の座屈部説明図である。
【図11】蓋の周縁溝部の断面図である。
【図12】本発明の蓋の周縁溝壁の座屈部の説明図であ
る。
【図13】本発明の蓋の周縁溝壁の座屈部の説明図であ
る。
【図14】本発明の蓋の周縁溝壁の座屈部の説明図であ
る。
【図15】本発明の蓋の周縁溝壁の座屈部の説明図であ
る。
【図16】本発明の蓋の周縁溝底部の座屈部の説明図で
ある。
【図17】本発明の蓋の周縁溝底部のチャックオールラ
ジアスの座屈部の説明図である。
【図18】本発明の蓋を用いた罐のバックリングした状
態を示す説明図である。
【図19】本発明の罐蓋の座屈部説明図である。
【図20】本発明の罐蓋の座屈部説明図である。
【図21】本発明の罐蓋の座屈部説明図である。
【符号の説明】
1 天板 2 周縁溝 3 タブ 4 リベット 5 開口スコア 6 開口片 7 スコア溝 8 第1象限 9 第2象限 10 第3象限 11 第4象限 12 デインプル 13 エンボス凹所 14 エンボス凹所尖端部 15 エンボス深凹所 16 エンボス深凹所尖端部 17 ビード 18 ビード先端 19 浅いビード先端 20 変形壁 21 内壁 22 外壁 23 薄肉底部 24 薄肉チャックオールラジアス 25 Y軸 26 X軸 27 連結部コイニング

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板と天板周縁部に設けた周縁溝とを有
    する罐蓋であって、天板のほぼ中央部にリベットにより
    連結したタブと、始点と終点をリベット前方でかつヒン
    ジとなる間隔を設けて配置したスコアと、スコアに囲ま
    れた開口片とからなる容易開口罐蓋であって、該罐蓋を
    開口片先端と天板の中心を結ぶ線とこの線に対して天板
    の中心を通って直交する直線で扇状の4部分に区分けし
    たとき開口片と反対側にある2つの扇状の部分の何れか
    1方又は両方の周縁溝外壁の天板とほぼ同じ高さの位置
    から天板の中心に向かって12mmの巾の周縁溝に沿っ
    た同心円環状部分の前記の開口片先端と天板の中心を結
    ぶ線より天板の中心から25度〜65度の範囲内に座屈
    部を配設した容易開口罐蓋。
  2. 【請求項2】 開口片側にある2つの扇状の部分の何れ
    か1方又は両方の周縁溝外壁の天板と同じ高さの位置か
    ら天板の中心に向かって12mmの周縁溝に沿った同心
    円環状部分の前記の開口片先端と天板の中心を結ぶ線よ
    り天板の中心から25度〜65度の範囲にも、開口片と
    反対側にある2つの扇状の部分に設けた座屈部より座屈
    性の小さい座屈部を配設した、請求項1に記載された容
    易開口罐蓋。
  3. 【請求項3】 座屈部がコイニングまたはスコアリング
    により天板に形成された溝である、請求項1または2に
    記載された容易開口罐蓋。
  4. 【請求項4】 座屈部がエンボシングにより天板に形成
    された凹所である、請求項1または2に記載された容易
    開口罐蓋。
  5. 【請求項5】 座屈部が天板を押し上げて天板に形成し
    たディンプルである、請求項1または2に記載された容
    易開口罐蓋。
  6. 【請求項6】 座屈部が周縁溝内壁を天板の中心側に向
    けて部分的に変形させた変形内壁部である、請求項1ま
    たは2に記載された容易開口罐蓋。
  7. 【請求項7】 座屈部が周縁溝内壁を天板の中心と反対
    側に向けて部分的に変形させた変形内壁部である、請求
    項1または2に記載された容易開口罐蓋。
  8. 【請求項8】 座屈部が周縁溝外壁を天板の中心側に向
    けて部分的に変形させた変型外壁部である、請求項1ま
    たは2に記載された容易開口罐蓋。
  9. 【請求項9】 座屈部が周縁溝外壁を天板の中心と反対
    側に向けて部分的に変形させた変型外壁部である、請求
    項1または2に記載された容易開口罐蓋。
  10. 【請求項10】 座屈部が周縁溝の底部を部分的に薄肉
    とした薄肉部である、請求項1または2に記載された容
    易開口罐蓋。
  11. 【請求項11】 座屈部が周縁溝のチャックウオールラ
    ジアスを部分的に薄肉とした薄肉部である、請求項1ま
    たは2に記載された容易開口罐蓋。
  12. 【請求項12】 座屈部がビーディングにより天板に形
    成したビードの先端である、請求項1または2に記載さ
    れた容易開口罐蓋。
  13. 【請求項13】 座屈部が直線状または弧状のビードの
    先端である、請求項12に記載された容易開口罐蓋。
  14. 【請求項14】 座屈部が天板の周縁溝近傍に沿って設
    けられているビードの先端である、請求項12または1
    3のいずれか1項に記載された容易開口罐蓋。
  15. 【請求項15】 座屈部が開口片と反対側にある2つの
    扇状の部分に跨がっているビードの先端である、請求項
    12ないし14のいずれか1項に記載された容易開口罐
    蓋。
  16. 【請求項16】 座屈部が開口片と反対側にある2つの
    扇状部分の夫々と開口片側にある2つの扇状部分の夫々
    に跨がって配設されているビードの先端であり、開口片
    側の扇状部分のビードの先端深さが反対側より浅いビー
    ドである、請求項12または13に記載された容易開口
    罐蓋。
  17. 【請求項17】 座屈部が、一端が周縁溝外壁の天板と
    ほぼ同じ高さの位置から天板の中心に向かって12mm
    の巾の周縁溝に沿った同心円環状部分の開口片先端と天
    板の中心を結ぶ線より天板の中心から25度〜65度の
    範囲内にあり、他端がこの範囲より天板の中心側にある
    直線状または弧状の2本のビードの周縁溝側の先端であ
    って開口片と反対側にある2つの扇状の部分に夫々配置
    されている、請求項12または13に記載された容易開
    口罐蓋。
  18. 【請求項18】 座屈部が、一端が周縁溝外壁の天板と
    ほぼ同じ高さの位置から天板の中心に向かって12mm
    の巾の周縁溝に沿った同心円環状部分の開口片先端と天
    板の中心を結ぶ線より天板の中心から25度〜65度の
    範囲内にあり、他端がこの範囲より天板の中心側にある
    直線状または弧状の4本のビードの周縁溝側の先端であ
    って全ての扇状の部分に配置されている、請求項12ま
    たは13に記載された容易開口罐蓋。
  19. 【請求項19】 座屈部が弧状のビードの先端であっ
    て、該弧状のビードの先端が開口片と反対側にある2つ
    の扇状の部分の夫々と開口片側にある2つの扇状の部分
    の夫々にに跨がって配設されており該弧状のビードが蓋
    の中心側に凸に形成された、請求項12または13に記
    載された容易開口罐蓋。
  20. 【請求項20】 天板と周縁溝の連結部にコイニングに
    よる薄肉強化部を配設した、請求項1ないし19のいず
    れか1項に記載された容易開口罐蓋。
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