JPH05112768A - 耐熱性接着剤およびその接着剤を用いた接着方法 - Google Patents

耐熱性接着剤およびその接着剤を用いた接着方法

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JPH05112768A
JPH05112768A JP4096692A JP9669292A JPH05112768A JP H05112768 A JPH05112768 A JP H05112768A JP 4096692 A JP4096692 A JP 4096692A JP 9669292 A JP9669292 A JP 9669292A JP H05112768 A JPH05112768 A JP H05112768A
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polyimide
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aromatic
adhesive
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JP4096692A
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English (en)
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Hideaki Oikawa
英明 及川
Masaji Tamai
正司 玉井
Katsuaki Iiyama
勝明 飯山
Saburo Kawashima
三郎 川島
Tadashi Asanuma
浅沼  正
Teruhiro Yamaguchi
彰宏 山口
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温、低圧の接着条件で接着可能な耐熱性接
着剤であり、被接着材料に塗布して加圧加熱する簡単な
操作で、所望の接着に適用でき、かつその接着性の優れ
た耐熱性接着剤、とくに構造材料や電子材料、その他の
工業材料間の接着に極めて有用な耐熱性接着剤を提供す
ることである。 【構成】 芳香族ジアミン成分として1,3−ビス(3
−アミノフェノキシ)ベンゼンを、またテトラカルボン
酸二無水物として、3,3’,4,4’−ビフェニルテ
トラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物および/または3,
3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸
二無水物を用い、さらにポリマー末端がジカルボン酸無
水物またはモノアミン化合物で封止されているポリアミ
ド酸および/またはポリイミドを含有してなる接着剤、
またはこのポリイミドを、そのポリイミドが溶解する溶
媒に溶解含有しているポリイミド溶液からなる接着剤で
あり、この耐熱性接着剤を使用する接着方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性接着剤およびそ
の接着剤を用いる接着方法に関する。特に電気、電子分
野において、低温、低圧で接着可能な、特に接着性と耐
熱性に極めて優れたポリイミド系接着剤およびその接着
剤を用いた接着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロニクス、宇宙航空機器、輸送
機器などの分野に用いられる各種高性能材料の接着剤と
して、従来より多くの有機合成高分子からなる耐熱性接
着剤が知られており、これらのうちで耐熱性の優れたも
のとしては、ポリベンズイミダゾール系、ポリイミド系
の接着剤が開発されている。特に、ポリイミド系の耐熱
性接着剤として、耐熱性及び接着力ともに優れているも
のとして、USP4,065,345や特開昭61−1
43477等に開示された接着剤が知られている。これ
らの耐熱性接着剤は優れた耐熱性、接着性を有している
ものの、良好な接着状態を得るためには、高温、高圧の
接着条件が必要であった。また、これらのポリイミド系
接着剤は、使用に際して、その前駆体であるポリアミド
酸の溶液を被着体に塗布し、脱溶剤とイミド化を行った
後、乾燥し、これを別の被着体に高温、高圧の接着条件
下で接着させる方法、または、ポリイミドをフィルム状
に加工するか、または粉状として単離精製を行った後、
これらを被着体間に挿入し、高温、高圧の接着条件下で
接着させる方法が行われていた。
【0003】ポリイミドは、芳香族ジアミンと芳香族テ
トラカルボン酸二無水物との重縮合により得られる耐熱
性の優れた高分子材料であり、種々のポリイミドが知ら
れている。これらのポリイミドの中で、1,3-ビス(3- ア
ミノフェノキシ) ベンゼンをジアミン成分として用いる
ポリイミドとしては次のようなものが既に知られてい
る。例えば、(1)1,3-ビス(3- アミノフェノキシ) ベ
ンゼン、3,3',4,4' −ベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物および3−アミノフェニルアセチレンから製造
される末端アセチレン基を有するポリイミドオリゴマー
(N、Bilowら、USP3,845,018および
USP3,879,349)、(2)1,3-ビス(3- アミ
ノフェノキシ) ベンゼンと無水ピリメリット酸からなる
重縮合系ポリイミド(T.P.Gannettら、US
P4,485,140)、(3)1,3-ビス(3- アミノフ
ェノキシ) ベンゼンと各種テトラカルボン酸二無水物と
からなる耐熱性接着剤(特開昭61−143,477お
よび特開昭61−291,670)等がある。
【0004】(1)は、オリゴマー末端が3−アミノフ
ェニルアセチレンで封止されているものの、これら末端
アセチレン基が加熱処理により架橋反応が進行する付加
型の熱硬化性ポリイミドであり、また(2)は、1,3-ビ
ス(3- アミノフェノキシ) ベンゼンを原料モノマーとし
て用いる縮合型ポリイミドであるが、テトラカルボン酸
二無水物成分にピロメリット酸二無水物を用いることを
特徴としており、さらに(3)は、1,3-ビス(3- アミノ
フェノキシ) ベンゼンと各種テトラカルボン酸二無水物
からなる耐熱性接着剤であるが、ポリマー分子末端に反
応性の末端基が残存しており、耐熱性接着剤としては、
高温、高圧の接着条件が要求されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
の接着条件に比べ、より温和な接着条件で接着し、かつ
接着効果の優れたポリイミド系接着剤およびこの接着剤
を用いる接着方法を提供すること、および煩雑な接着操
作を必要としない接着剤およびこれを用いる接着方法を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意検討した結果、後述する繰り返し
構造単位を有するポリイミドが、従来のポリイミド系接
着剤にくらべ、より低い温度・圧力の接着条件で接着可
能であり、接着剤として、このポリイミドおよびまたは
その前駆体であるポリアミド酸が使用可能であること、
また、このポリイミドを有機溶媒を溶解する溶液を接着
剤として使用すると、一段と優れた接着効果が得られる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、ポリマー分子末端が
式(1)
【化21】 (式中、Zは単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳
香族基が直接または架橋員により相互に連結された非縮
合多環式芳香族基からなる群より選ばれた2価の基を示
す)で表される芳香族ジカルボン酸無水物、
【0008】および/または式(3)
【化22】 (式中、Qは単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳
香族基が直接または架橋員により相互に連結された非縮
合多環式芳香族基からなる群より選ばれた1価の基を示
す)で表される芳香族モノアミンで封止され、式(2)
【化23】 〔式中、Yは
【化24】 または
【化25】 (ここで、Xは直接結合、−CO−または−O−の2価
の基を示す)を示す〕で表される繰り返し構造単位を有
するポリアミド酸および/またはポリイミドを含有して
なる耐熱性接着剤、
【0009】また、ポリマー分子末端が式(1)
【化26】 (式中、Zは単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳
香族基が直接または架橋員により相互に連結された非縮
合多環式芳香族基からなる群より選ばれた2価の基を示
す)で表される芳香族ジカルボン酸無水物、および/ま
たは式(3)
【化27】 (式中、Qは単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳
香族基が直接または架橋員により相互に連結された非縮
合多環式芳香族基からなる群より選ばれた1価の基を示
す)で表される芳香族モノアミンで封止され、式(2)
【化28】 〔式中、Yは
【化29】 (ここで、Xは直接結合、−CO−または−O−の2価
の基を示す)を示す〕で表される繰り返し構造単位を有
するポリイミドを、そのポリイミドを溶解する溶媒に溶
解含有させてなるポリイミド系耐熱性接着剤、およびそ
の溶液を用いることを特徴とする接着方法である。尚、
このポリイミド系耐熱性接着剤を構成するポリイミド
は、その前駆体であるポリアミド酸を、本願の耐熱性接
着剤の特性を損なわない範囲で含んでいてもよい。
【0010】上記のポリアミド酸またはポリイミドにお
いて、ポリマー分子の末端を封止するのに使用される芳
香族ジカルボン酸無水物としては、無水フタル酸が、ま
た芳香族モノアミンとしては、アニリンが特に好ましく
多用される。
【0011】本発明の接着剤として使用するポリイミド
は、公知のポリイミドとして、前記(1)の1,3-ビス(3
- アミノフェノキシ) ベンゼン、3,3',4,4' −ベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸二無水物および3−アミノフェ
ニルアセチレンから製造される末端アセチレン基を有す
るポリイミドオリゴマーとは、そのオリゴマー末端が3
−アミノフェニルアセチレンで封止され、これら末端ア
セチレン基が加熱処理により架橋反応が進行する付加型
の熱硬化性ポリイミドである点で異なり、また(2)の
1,3-ビス(3- アミノフェノキシ) ベンゼンと無水ピリメ
リット酸からなる重縮合系ポリイミドとは、テトラカル
ボン酸二無水物成分がピロメリット酸二無水物である点
で異なり、さらに(3)の1,3-ビス(3- アミノフェノキ
シ) ベンゼンと各種テトラカルボン酸二無水物とからな
る耐熱性接着剤(特開昭61−143,477および特
開昭61−291,670)とは、このポリイミドのポ
リマー分子末端の反応性末端基が残存し、耐熱性接着剤
としては、高温、高圧の接着条件が要求されるものであ
る点で異なる。
【0012】以下、本発明を説明する。本発明に係わる
ポリアミド酸またはポリイミドは、芳香族ジアミン成分
として、1,3 −ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン
と、芳香族テトラカルボン酸二無水物成分として、3,
3',4,4'-ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水
物、3,3',4,4' −ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物、および3,3',4,4'-ビフェニルテトラカルボン酸二
無水物からなる群から選ばれる少なくとも一つの芳香族
テトラカルボン酸二無水物を用い、これらを重縮合させ
て得られるポリアミド酸またはポリイミドであり、ポリ
マー分子末端の反応性末端基が式(1)
【化30】 (式中、Zは前記と同じである)で表される芳香族ジカ
ルボン酸無水物を用いて封止されたポリアミド酸または
ポリイミドであり、
【0013】またはポリマー分子末端の反応性末端基が
式(3)
【化31】 (式中、Qは前記と同じである)で表される芳香族モノ
アミンで封止されたポリアミド酸またはポリイミドであ
る。
【0014】本発明の耐熱性接着剤に係るポリアミド酸
またはポリイミドは、次の様に製造される。モノマーと
して使用される芳香族ジアミン成分は、式(4)
【化32】 で表される、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベ
ンゼン(以下、APBと略記することもある)である。
【0015】また、一方のモノマーとして使用される芳
香族テトラカルボン酸二無水物は、式(5)
【化33】 (式中、Xは、直接結合、−CO−または−O−の2価
の基を示す)で表される3,3',4,4'-ビフェニルテトラカ
ルボン酸二無水物(以下、BPDAと略記することもあ
る)、3,3',4,4'-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物(以下、BTDAと略記することもある)または3,
3',4,4' −ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水
物(以下、ODPAと略記することもある)であり、こ
れら芳香族テトラカルボン酸二無水物は単独または混合
して用いられる。
【0016】本発明の接着剤としてのポリアミド酸およ
び/またはポリイミドは、上記の芳香族ジアミン成分と
芳香族テトラカルボン酸二無水物を主たる成分とするも
のであるが、本発明における耐熱性接着剤の特性を損な
わない範囲で上記式(5)の芳香族テトラカルボン酸二
無水物の一部に式(6)
【化34】 (式中、Rは炭素数2以上の脂肪族基、環式脂肪族基、
単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳香族基が直接
または架橋員により相互に連結された非縮合多環式芳香
族基からなる群より選ばれた4価の基を示す)で表され
るテトラカルボン酸二無水物を代替して使用しても全く
問題はない。
【0017】即ち、一部代替して使用できるテトラカル
ボン酸二無水物としては、例えば、エチレンテトラカル
ボン酸二無水物、ブタンテトラカルボン酸二無水物、シ
クロペンタンカルボン酸二無水物、ピロメリット酸二無
水物、2,2',3,3'-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無
水物、2,2',3,3'-ビフェニルテトラカルボン酸二無水
物、2,2-ビス(3,4-ジカルボキシフェニル) プロパン二
無水物、ビス(3,4- ジカルボキシフェニル) エーテル二
無水物、ビス(2,3- ジカルボキシフェニル) エーテル二
無水物、ビス(3,4- ジカルボキシフェニル) スルホン二
無水物、ビス(2,3- ジカルボキシフェニル) スルホン二
無水物、1,1-ビス(2,3- ジカルボキシフェニル) メタン
二無水物、ビス(3,4- ジカルボキシフェニル) メタン二
無水物、4,4'-(p-フェニレンジオキシ)ジフタル酸二無
水物、4,4'-(m-フェニレンジオキシ) ジフタル酸二無水
物、2,3,6,7-ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,
4,5,8-ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,5,6-
ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,2,3,4-ベンゼ
ンテトラカルボン酸二無水物、3,4,9,10- ペリレンテト
ラカルボン酸二無水物、2,3,6,7-アントラセンテトラカ
ルボン酸二無水物、1,2,7,8-フェナントレンテトラカル
ボン酸二無水物等が挙げられる。
【0018】また、式(4)のAPBの一部を、本発明
の耐熱性接着剤の特性を損なわない範囲で他の芳香族ジ
アミンに代替して使用しても全く問題はない。一部代替
して使用できる芳香族ジアミンとしては、例えば、m−
フェニレンジアミン、o−フェニレンジアミン、p−フ
ェニレンジアミン、m−アミノベンジルアミン、p−ア
ミノベンジルアミン、ビス(3−アミノフェニル)スル
フィド、(3−アミノフェニル)(4−アミノフェニ
ル)スルフィド、ビス(4−アミノフェニル)スルフィ
ド、ビス(3−アミノフェニル)スルホキシド、(3−
アミノフェニル)(4−アミノフェニル)スルホキシ
ド、ビス(3−アミノフェニル)スルホン、(3−アミ
ノフェニル)(4−アミノフェニル)スルホン、ビス
(4−アミノフェニル)スルホン、3,3'−ジアミノベン
ゾフェノン、3,4'−ジアミノベンゾフェノン、4,4'−ジ
アミノベンゾフェノン、3,3'−ジアミノジフェニルメタ
ン、3,4'−ジアミノジフェニルメタン、4,4'−ジアミノ
ジフェニルメタン、4,4'−ジアミノジフェニルエーテ
ル、3,3'−ジアミノジフェニルエーテル、3,4'−ジアミ
ノジフェニルエーテル、ビス〔4−(3−アミノフェノ
キシ)フェニル〕メタン、ビス〔4−(4−アミノフェ
ノキシ)フェニル〕メタン、1,1-ビス〔4−(3−アミ
ノフェノキシ)フェニル〕エタン、1,1-ビス〔4−(4
−アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、1,2-ビス〔4
−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、1,2-ビ
ス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エタン、
2,2-ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕プ
ロパン、2,2-ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕プロパン、2,2-ビス〔4−(3−アミノフェノキ
シ)フェニル〕ブタン、2,2-ビス〔3−(3−アミノフ
ェノキシ)フェニル〕−1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプ
ロパン、2,2-ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕−1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン、1,3-ビ
ス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4-ビス(3−
アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4-ビス(4−アミノフ
ェノキシ)ベンゼン、4,4'−ビス(3−アミノフェノキ
シ)ビフェニル、4,4'−ビス(4−アミノフェノキシ)
ビフェニル、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェ
ニル〕ケトン、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フ
ェニル〕ケトン、ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)
フェニル〕スルフィド、ビス〔4−(4−アミノフェノ
キシ)フェニル〕スルフィド、ビス〔4−(3−アミノ
フェノキシ)フェニル〕スルホキシド、ビス〔4−(ア
ミノフェノキシ)フェニル〕スルホキシド、ビス〔4−
(3−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、ビス
〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕スルホン、
ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)フェニル〕エーテ
ル、ビス〔4−(4−アミノフェノキシ)フェニル〕エ
ーテル、1,4-ビス〔4−(3−アミノフェノキシ)ベン
ゾイル〕ベンゼン、1,3-ビス〔4−(3−アミノフェノ
キシ)ベンゾイル〕ベンゼン、4,4'−ビス〔3−(4−
アミノフェノキシ)ベンゾイル〕ジフェニルエーテル、
4,4'−ビス〔3−(3−アミノフェノキシ)ベンゾイ
ル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔4−(4−アミ
ノ−α,α−ジメチルベンジル)フェノキシ〕ベンゾフ
ェノン、4,4'−ビス〔4−(4−アミノ−α,α−ジメ
チルベンジル)フェノキシ〕ジフェニルスルホン、ビス
〔4−{4−(4−アミノフェノキシ)フェノキシ}フ
ェニル〕スルホン、ビス〔4−{4−(4−アミノフェ
ノキシ)フェノキシ}フェニル〕スルホン、1,4-ビス
〔4−(4−アミノフェノキシ)−α,α−ジメチルベ
ンジル〕ベンゼン、1,3-ビス〔4−(4−アミノフェノ
キシ)−α,α−ジメチルベンジル〕ベンゼン等が挙げ
られ、また、これらは単独または2種以上を混合して使
用される。
【0019】さらに、本発明の接着剤の低温/低圧下で
の接着性の優れたポリイミドまたはポリアミド酸を得る
ために、ポリマー分子末端を封止する目的で、式(1)
【化35】 (式中、Zは、単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、
芳香族基が直接または架橋員により相互に連結された非
縮合多環式芳香族基からなる群より選ばれた2価の基を
示す)で表される芳香族ジカルボン酸無水物を併用する
必要がある。
【0020】使用される芳香族ジカルボン酸無水物とし
ては、無水フタル酸、2,3-ベンゾフェノジカルボン酸無
水物、3,4-ベンゾフェノンジカルボン酸無水物、2,3-ジ
カルボキシフェニルフェニルエーテル無水物、2,3-ビフ
ェニルジカルボン酸無水物、3,4-ビフェニルジカルボン
酸無水物、2,3-ジカルボキフェニルフェニルスルホン無
水物、3,4-ジカルボキフェニルフェニルスルホン無水
物、2,3-ジカルボキシフェニルフェニルスルフィド無水
物、3,4-ジカルボキシフェニルフェニルスルフィド無水
物、1,2-ナフタレンジカルボン酸無水物、2,3-ナフタレ
ンジカルボン酸無水物、1,8-ナフタレンジカルボン酸無
水物、1,2-アントラセンジカルボン酸無水物、2,3-アン
トラセンジカルボン酸無水物、1,9-アントラセンジカル
ボン酸無水物が挙げられる。これらのジカルボン酸無水
物はアミンまたはジカルボン酸無水物と反応性を有しな
い基で置換されていても差し支えない。これらの芳香族
ジカルボン酸無水物の中で、好ましくは無水フタル酸が
使用される。
【0021】また、ポリマー分子の末端を封止する目的
で式(3)
【化36】 (式中、Qは単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳
香族基が直接または架橋員により相互に連結された非縮
合多環式芳香族基からなる群より選ばれた1価の基を示
す)で表される芳香族モノアミンを併用する必要があ
る。使用される芳香族モノアミンとしては、次のような
ものが挙げられる。例えば、アニリン、o−トルイジ
ン、m−トルイジン、p−トルイジン、2,3−キシリ
ジン、2,4−キシリジン、2,5−キシリジン、2,
6−キシリジン、3,4−キシリジン、3,5−キシリ
ジン、o−クロロアニリン、m−クロロアニリン、p−
クロロアニリン、o−ブロモアニリン、m−ブロモアニ
リン、p−ブロモアニリン、o−ニトロアリニン、m−
ニトロアニリン、p−ニトロアニリン、o−アミノフェ
ノール、m−アミノフェノール、p−アミノフェノー
ル、o−アニシジン、m−アニシジン、p−アニシジ
ン、o−フエネチジン、m−フエネチジン、p−フエネ
チジン、o−アミノベンツアルデヒド、m−アミノベン
ツアルデヒド、p−アミノベンツアルデヒド、o−アミ
ノベンゾニトリル、m−アミノベンゾニトリル、p−ア
ミノベンゾニトリル、2−アミノビフェニル、3−アミ
ノビェニル、4−アミノビフェニル、2−アミノフェノ
ールフェニルエーテル、3−アミノフェノールフェニル
エーテル、4−アミノフェノールフェニルエーテル、2
−アミノベンゾフェノン、3−アミノベンゾフェノン、
4−アミノベンゾフェノン、2−アミノフェノールフェ
ニルスルフィド、3−アミノフェノールフェニルスルフ
ィド、4−アミノフェノールフェニルスルフィド、2−
アミノフェノールフェニルスルホン、3−アミノフェノ
ールフェニルスルホン、4−アミノフェノールフェニル
スルホン、α−ナフチルアミン、β−ナフチルアミン、
1−アミノ−2−ナフトール、2−アミノ−1−ナフト
ール、4−アミノ−1−ナフトール、5−アミノ−1−
ナフトール、5−アミノ−2−ナフトール、7−アミノ
−2−ナフトール、8−アミノ−1−ナフトール、8−
アミノ−2−ナフトール、1−アミノアントラセン、2
−アミノアントラセン、9−アミノアントラセン等が挙
げられる。通常、これらの芳香族モノアミンの中で、好
ましくはアニリンが使用される。これら芳香族モノアミ
ンは、単独または2種以上混合して用いても何ら問題は
ない。また前記のジカルボン酸無水物と芳香族モノアミ
ンを併用しても問題はない。
【0022】ポリイミドの生成反応は、通常、有機溶媒
中で実施する。この反応に用いる有機溶媒としては、例
えば、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチル
アセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、1,3
−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N,N−ジエチル
アセトアミド、N,N−ジメチルメトキシアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、ジメチルスルホ
ン、ヘキサメチルホスホルアミド、テトラメチル尿素、
N−メチルカプロラクタム、プチロラクタム、テトラヒ
ドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メ
トキシエチル)エーテル、1,2−ビス(2−メトキシ
エトキシ)エタン、ビス2−(2−メトシエトキシ)エ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキサ
ン、1,4−ジオキサン、ピリジン、ピコリン、ジメチ
ルスルホキシド、ジメチルスルホン、o−クレゾール、
m−クレゾール、p−クレゾール、クレゾール酸、p−
クロロフェノール、フェノール、アニソール等が挙げら
れる。これらの有機溶媒は単独もしくは2種以上混合し
ても何ら差し支えない。
【0023】本発明の耐熱性接着剤に係わるポリアミド
酸および/またはポリイミドは、上記の芳香族ジアミン
化合物と芳香族テトラカルボン酸二無水物とを、芳香族
ジカルボン酸無水物または芳香族モノアミン存在下に次
の様に合成される。
【0024】(A) 式(4)のAPB、式(5)の芳
香族テトラカルボン酸二無水物、式(1)の芳香族ジカ
ルボン酸無水物を前記の有機溶媒中で反応させて、ポリ
イミドの前駆体であるポリアミド酸を得る。芳香族テト
ラカルボン酸二無水物の使用量はAPB1モル当たり
0.8〜0.999モル用い、芳香族ジカルボン酸無水
物の使用量は、APBとテトラカルボン酸二無水物のモ
ル数差をaとしたとき、2a以上8a以下のモル数を用
いるのが好ましい。芳香族テトラカルボン酸二無水物の
使用モル数がAPB1モルに対して0.8モル未満では
重合体の重合度が充分でなく、耐熱性が損なわれ、また
0.999モル越えると、重合体末端の封止が困難とな
り、低温/低圧での接着が不可能となる。また、芳香族
ジカルボン酸無水物の使用量が前記の2aモル未満で
は、重合体の末端封止が充分に行えず低温/低圧で接着
可能な接着剤が得られず、また8aモルを越えると耐熱
性が損なわれる。特に好ましくは、芳香族テトラカルボ
ン酸二無水物の使用量は、APB1モル当たり、0.9
〜0.99モルであり、また芳香族ジカルボン酸無水物
の使用量は、APBと芳香族テトラカルボン酸二無水物
の使用モル数差をaとしたとき2a〜4aモルである。
【0025】また、有機溶剤にAPB、芳香族テトラカ
ルボン酸二無水物、芳香族ジカルボン酸無水物を添加さ
せ反応させる方法としては、 (a)芳香族テトラカルボン酸二無水物とAPBを反応
させた後に、芳香族ジカルボン酸無水物を添加して反応
を続ける方法 (b)APBに芳香族ジカルボン酸無水物を加えて反応
させた後、芳香族テトラカルボン酸二無水物を添加し、
更に反応を続ける方法 (c)芳香族テトラカルボン酸二無水物、APB、芳香
族ジカルボン酸無水物を同時に添加し反応させる方法等
が挙げられ、いずれの添加・反応方法をとっても差し支
えない。
【0026】ポリイミド酸を製造する際の反応温度は、
通常60℃以下、好ましくは50℃以下である。また反
応圧力は特に限定されず、常圧で充分実施できる。反応
時間は使用する芳香族テトラカルボン酸二無水物の種
類、溶剤の種類及び反応温度等により異なり、通常、ポ
リアミド酸の生成が完了するに充分な時間反応させる。
通常、4〜24時間で充分である。
【0027】この反応によってポリイミドの前駆体であ
る、式(7)
【化37】 (式中、Xは直接結合、−CO−または−O−の2価の
基を示す)で表されるポリアミド酸が得られる。このよ
うにして得られたポリアミド酸を、更に100〜300
℃に加熱してイミド化反応を行い、ポリイミドを得る。
この場合、イミド化反応によって生じる水はトルエン等
の共沸物を反応系に加えて、共沸による除去を行っても
差し支えない。
【0028】(B) 前記(A)項の方法でポリアミド
酸を得、これに無水酢酸などのイミド化剤を用いて化学
的にイミド化反応を行いポリイミドを得る。このイミド
化反応においては、必要に応じてピリジン、ピコリン
類、イミダゾール、トリエチルアミンなどの第3級アミ
ン類を塩基触媒として加えてもよい。このイミド化反応
において、反応温度は、通常、室温から200℃以下で
あり、好ましくは室温から100℃以下であり、反応時
間は0.5時間から24時間で充分である
【0029】(C) 前記(A)項の方法でポリアミド
酸を得る際、芳香族テトラカルボン酸二無水物とAP
B、芳香族ジカルボン酸無水物とを有機溶媒中に懸濁ま
たは溶解させた後、加熱を行い、ポリアミド酸の生成と
同時にイミド化を行うことによりポリイミドを得る。こ
のイミド化反応においては前記(B)の方法に使用でき
る塩基触媒を使用してもよい。また更に、このイミド化
反応によって生じる水はトルエン等の共沸物を反応系に
加えて共沸による除去を行ってもよい。このイミド化反
応において、反応温度は、80℃からその時に使用する
溶媒の還流温度、好ましくは100℃から200℃であ
り、また反応時間については0.5時間から24時間の
範囲で充分である。
【0030】(D) 式(4)のAPB、式(5)の芳
香族テトラカルボン酸二無水物、式(3)の芳香族モノ
アミンを前記の有機溶媒中で反応させて、ポリイミドの
前駆体であるポリアミド酸を得る。APBの使用量は芳
香族テトラカルボン酸二無水物1モル当たり0.8〜
0.999モル用い、芳香族モノアミンの使用量は、A
PBと芳香族テトラカルボン酸二無水物のモル数差をa
としたとき、2a以上8a以下のモル数を用いるのが好
ましい。APBの使用モル数が芳香族テトラカルボン酸
二無水物1モルに対して0.8モル未満では重合体の重
合度が充分でなく、耐熱性が損なわれ、また0.999
モル越えると、重合体末端の封止が困難となり、低温/
低圧での接着が不可能となる。また、芳香族モノアミン
の使用量が前記2aモル未満では、重合体の末端封止が
充分に行えず低温/低圧で接着可能な接着剤が得られ
ず、また8aを越えると耐熱性が損なわれる。特に好ま
しくは、APBの使用量は、芳香族テトラカルボン酸二
無水物1モルあたり、0.9〜0.99モルであり、ま
た芳香族モノアミンの使用量は、APBと芳香族テトラ
カルボン酸二無水物の使用モル数差をaとしたとき2a
〜4aモルである。
【0031】更にこの方法において、有機溶剤にAP
B、芳香族テトラカルボン酸二無水物、芳香族モノアミ
ンを添加させ反応させる方法としては、 (e)芳香族テトラカルボン酸二無水物とAPBを反応
させた後に、芳香族モノアミンを添加して反応を続ける
方法 (f)芳香族テトラカルボン酸二無水物に芳香族モノア
ミンを加えて反応させた後、APBを添加し、更に反応
を続ける方法 (g)芳香族テトラカルボン酸二無水物、APB、芳香
族モノアミンを同時に添加反応させる方法等が挙げら
れ、いずれの添加方法をとっても差し支えない。ポリア
ミド酸を製造する際の反応温度は、通常、60℃以下、
好ましくは50℃以下である。また反応圧力は特に限定
されず、常圧で充分実施できる。反応時間は使用する芳
香族テトラカルボン酸二無水物の種類、溶剤の種類及び
反応温度等により異なり、通常、ポリアミド酸の生成が
完了するに充分な時間反応させる。通常、4〜24時間
で充分である。
【0032】この反応によってポリイミドの前駆体であ
る、前記式(7)で表されるポリアミド酸が得られる。
このようにして得られたポリアミド酸を、更に100〜
300℃に加熱してイミド化反応を行い、ポリイミドを
得る。この場合、イミド化反応によって生じる水は、ト
ルエン等の共沸物を反応系に加えて、共沸による除去を
行っても差し支えない。
【0033】(E) 前記(D)項の方法でポリアミド
酸を得、これに無水酢酸などのイミド化剤を用いて化学
的にイミド化反応を行い、ポリイミドを得る。このイミ
ド化反応においては、必要に応じてピリジン、ピコリン
類、イミダゾール、トルエチルアミンなどの第3級アミ
ン類を塩基触媒として加えてもよい。このイミド化反応
において、反応温度は通常室温から200℃以下であ
り、好ましくは室温より100℃以下であり、反応時間
は0.5時間から24時間で充分である。
【0034】(G) 前記(D)項の方法でポリアミド
酸を得る際、芳香族テトラカルボン酸二無水物とAP
B、芳香族モノアミンとを有機溶媒中に懸濁または溶解
させた後、加熱を行い、ポリアミド酸の生成と同時にイ
ミド化を行うことにより、ポリイミドを得る。このイミ
ド化反応においては前記(E)の方法に使用できる塩基
触媒を使用してもよい。また更に、このイミド化反応に
よって生じる水をトルエン等の共沸物を反応等に挿入し
て共沸による水の除去を行ってもよい。このイミド化反
応において、反応温度は、80℃からその時に使用する
溶媒の還流温度、好ましくは100℃から200℃であ
り。また反応時間は、0.5時間から24時間の範囲で
充分である。
【0035】以上の(A)〜(G)のいずれかの方法に
より、繰り返し構造単位が式(8)で示される構造を有
するポリイミドが得られる。
【化38】 (式中、Xは、直接結合、−CO−または−O−の2価
の基を示す)で表される繰り返し構造単位を有するポリ
イミドが得られる。
【0036】本発明の接着剤は、かくして得られたポリ
アミド酸および/またはポリイミドを含有してなるもの
であり、次の態様で実用に供することができる。 (1) 前記の本発明にかかわるポリアミド酸と、このポリ
アミド酸を良く溶解する溶媒とを実質的に含有するワニ
スを耐熱性接着剤として適用する。この場合、主として
ポリアミド酸とこのポリイミド酸の良溶媒を含有するワ
ニスとは、ポリアミド酸を有機溶媒に溶解した溶液を含
むものである。通常、ポリアミド酸を溶解する溶媒とし
ては、ポリアミド酸の生成反応溶媒が、そのまま適用さ
れるので、ワニスとしては有機溶媒中でAPB、芳香族
テトラカルボン酸二無水物および、芳香族ジカルボン酸
無水物および/または芳香族モノアミンとを反応させて
得られたポリアミド酸を主成分とし、これにポリアミド
酸の環化物であるポリイミドを含有するものであっても
よい。従って、ポリアミド酸を含有する溶液とは、ポリ
イミドを一部含有する溶液または懸濁液であってもよ
い。 この態様の接着剤は、被接着剤に塗布した後、加
熱等の手法により、ポリアミド酸をポリイミドに転化し
て優れた接着効果を発揮させる。
【0037】(2) また、ポリイミドとしての接着剤
は、ポリアミド酸を熱的にまたは化学的に脱水閉環し
て、例えば、フィルム状または粉状にした実質的にポリ
イミドそのものである。またこの接着剤にはポリイミド
酸を一部含有しても差し支えない。この接着剤は被接着
物に付着させ、加熱溶融、圧着させる方法で使用され
る。
【0038】(3) 前述した(A)〜(G)の方法のいず
れかによって得られたポリイミドを含有する反応混合物
をポリイミドの貧溶媒に排出するか、貧溶媒を反応系内
に添加するかのいずれかの方法により析出させるか、ま
たは、反応系混合物、すなわち含有するポリイミド以外
の反応系内に混在する溶媒、触媒等を加熱または/およ
び減圧により除去するかのいずれかの方法によりポリイ
ミドを単離した後、単離したポリイミドを、このポリイ
ミド粉を溶解する溶媒に溶解させポリイミド溶液を調節
し、実質的にこのポリイミド溶液を耐熱性接着剤として
適用しても良い。ここで用いられる溶媒としては先に重
合溶媒として掲げた溶媒が例として挙げられる。具体的
には、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチル
アセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、1,3
−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N,N−ジエチル
アセトアミド、N,N−ジメチルメトキシアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシド、ピリジン、ジメチルスルホ
ン、ヘキサメチルホスホルアミド、テトラメチル尿素、
N−メチルカプラクタム、プチロラクタム、テトラヒド
ロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メト
キシエチル)エーテル、1,2−ビス(2−メトキシエ
トキシ)エタン、ビス2−(2−メトシエトキシ)エチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキサ
ン、1,4−ジオキサン、ピリジン、ピコリン、ジメチ
ルスルホキシド、ジメチルスルホン、o−クレゾール、
m−クレゾール、p−クレゾール、クレゾール酸、p−
クロロフェノール、フェノール、アニソール等が挙げら
れる。 これらの有機溶媒は単独もしくは2種以上混合
しても何ら差し支えない。これらの溶媒の中から使用目
的に適合した溶媒を選択して使用する。尚、ポリイミド
は反応系より単離した後、洗浄や乾燥の操作を行ったも
のがより好ましい。
【0039】本発明の接着剤は、以上のようにして得ら
れたポリイミドを有機溶媒中に、0.1〜50重量%、
好ましくは5〜30重量%含有させて使用する。
【0040】(4)前述した(A)〜(G)の方法のい
ずれかによってポリイミドを得る際、生成するポリイミ
ドが重合/イミド化反応を行う溶媒に溶解している場合
は、イミド化反応終了後の反応系混合物を耐熱性接着剤
として適用してもよい。
【0041】本発明の耐熱性接着剤を用いる接着方法
は、つぎの通りである。ポリアミド酸、例えば、前記
(A)または(E)項の方法で得られたポリアミド酸ま
たはそれをイミド化したポリイミドを含むポリアミド
酸、を含有するワニスを接着剤として使用する場合は、
貼り合わすべき被接着物に、このワニスを薄い層にして
被着し、次いで被着した被接着物を空気中で所要時間、
100〜300℃程度に加熱して過剰の溶剤を除去し、
ポリアミド酸をより安定なポリイミドに転化し、次いで
1〜1000kg/cm2の圧力、100〜400℃の温度
で圧着し、100〜400℃の温度でキュアさせると、
被接着物を強固に接着することができる。
【0042】フィルムまたは粉末の実質的にポリイミド
からなる接着剤を使用する場合は、フィルムまたは粉末
を被接着物の間に挿入付着させて、1〜1000kg/cm
2の圧力、100〜400℃の温度で圧着し、100〜
400℃の湿度でキュアさせると、被接着物質を強固に
接着することができる。
【0043】ポリイミドを有機溶媒に溶解した溶液から
なる接着剤を使用する場合は、貼り合わすべき被接着物
にこの接着剤を塗布し、次いで所要時間100〜300
℃程度に加熱して溶媒の除去を行う。前述の(4)項に
示したものを耐熱性接着剤を用いる場合は、溶媒の他、
系内に存在する触媒等の除去も同時に行う。ついで、そ
の被接着物のポリイミドの塗布面に別の被接着物を1〜
1000kg/cm2の圧力、100〜400℃の温度、好ま
しくは、150〜300℃の温度で圧着させて、被接着
物同士を強固に接着することができる。また、貼り合わ
すべき被接着物に耐熱性接着剤を塗布する場合、片方の
被接着物のみに塗布しても、両方の被接着物にそれぞれ
に塗布しても良好な接着効果を得ることができる。
【0044】本発明の耐熱性接着剤を使用するに際し
て、接着剤を公知の方法によりガラス繊維布や炭素繊維
布に含浸させ、これ用いて接着させる接着法や、被着体
に本発明の耐熱性接着剤を塗布後、ガラス繊維布や炭素
繊維布を接着剤層に挿入した後接着させる方法等も可能
である。また、被着体の表面を化学的、物理的な処理を
施した後、接着を行う方法も可能である。表面の処理方
法としては酸またはアルカリ等による化学的エッテン
グ、コロナ処理、紫外線照射、放射線照射、サンドブラ
スト、熱処理、プラズマ処理、ケンマ処理、ホーニング
処理、メッキ処理、酸化被膜処理、脱脂処理などがあ
る。これらの方法は単一でも複合した方法でも差し支え
ない。
【0045】本発明の耐熱性接着剤を使用するにあたっ
て、本発明の耐熱性接着剤の特性を損なわない範囲で、
他の樹脂を加えて接着することも可能である。添加され
る他の樹脂としては、ナイロン類、ポリアセタール、ポ
リカーボネート、ポリフェニレンオキサイド、ポリエチ
レンテレフレート、ポリサルホン、ポリエーテルサルホ
ン、ポリアリレート、ポリアミトイミド、ポリーテルイ
ミド、ポリエーテルエーテルケトン、本発明以外のポリ
イミド、フッ素樹脂、ポリビスマレイミド、エポキシ樹
脂などである。
【0046】本発明の耐熱性接着剤に対して固体潤滑
剤、例えば、二硫化モリブデン、グラファイト、窒化ホ
ウ素、一酸化鉛、鉛粉などを一種以上添加することがで
きる。また、補強材、例えば、ガラス繊維、炭素繊維、
芳香族ポリアミド繊維、チタン酸カリウム繊維、ガラス
ビーズ等を一種以上添加することができる。さらに、本
発明の目的を損なわない範囲で、酸化防止剤、熱安定
剤、紫外線吸収剤、難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤、着
色剤などの通常の添加剤を一種以上添加することができ
る。
【0047】
【実施例】以下に本発明を実施例により更に詳細に説明
する。 実施例1 攪拌器、還流冷却器および窒素導入管を備えた容器にA
PB29.2g(0.1モル)はN、N−ジメチルアセ
トアミド183.9gを装入し、室温で窒素雰囲気下に
おいて、3,3´,4,4´−ベンゾフェノンテトラカ
ルボン酸二無水物30.91g(0.096モル)を溶
液温度の上昇に注意しながら、分割して加え、室温で約
20時間攪拌した。その後、無水フタル酸1.184g
(8×10-3モル)を加えた後、室温でさらに4時間攪
拌をつづけた。かくして得られたポリアミド酸は35
℃、N,N−ジメチルアセトアミド溶剤中0.5%濃度
での対数粘度が、0.49dl/gであった。上記ポリア
ミド酸接着剤溶液をエタノール洗浄したKapton2
00H(Du pon’t社製、商品名)に塗布し、窒
素気流下、空気中150℃で1時間、250℃で3時間
加熱乾燥した後、25μm厚味の銅箔を重ね280℃で
5kg/cm2に5分間加熱圧着した。塗布した接着剤の厚
味は25μmであった。このものの180°剥離接着強
さは室温において2.8kg/cmであった(測定法方はJ
PCA−BOM01に準拠する)。
【0048】さらに上記ポリアミド酸溶液をガラス板上
にキャストした後、窒素中で150℃、1時間、250
℃で2時間加熱して淡黄色透明のポリイミドフィルムを
得た。 このポリイミドフィルムのガラス転移温度は1
86℃であった(TMA針入法)。このポリイミドフィ
ルムを厚味10mmのPI−X/CFコンポジット板(1
0×79×2.5mm,Vf=60%)(三井東圧化学
製)に挿入し、300℃、圧力50kg/cm2で10分間
加熱圧着した。この試験片を用いてASTM D273
3に準拠して圧縮剪断強度を測定したところ3.7kg/
mm2 であった。さらにこのポリアミド酸溶液75.4g
に、N,N−ジメチルアセトアミド50.2gを加えて
希釈した後、無水酢酸12.3g(0.12モル)とト
リエチアミン9.56g(0.09モル)を装入し、攪
拌をつづけた。約10時間後攪拌した後、500mlのメ
タノールに排出し析出物を濾別した。得られたポリイミ
ド粉末をメタノール、アセトンで洗浄した後、180℃
で12時間乾燥してポリイミド粉16.3g(収率96
%)を得た。他のポリイミド粉末を130℃に予備加熱
した冷間圧延鋼板(JIS G3141、spcc/S
D25×100×1.6mm)間に挿入し、290℃、圧
力10kg/cm2で10分間加熱圧着した。このものの引
張剪断強さは280kg/cm2であった。
【0049】比較例1 無水フタル酸を使用しない以外は、実施例1と全く同様
にしてポリアミド酸ワニスを得た。このポリアミド酸の
対数粘度0.49dl/gであった。このポリアミド酸接
着剤溶液を用いて、実施例1と同様にして剥離接着強さ
を測定したところ0.3kg/cmと低いものであった。さ
らにこのポリアミド酸溶液をガラス板上にキャストした
後窒素中で150℃で1時間、ついで250℃で2時間
加熱して淡黄色透明のポリイミドフィルムを得た。この
ポリイミドフィルムを用いて実施例1と同様に300
℃、圧力50kg/cm 2で10分間加熱圧着して、圧縮剪
断強度を測定したところ0.2kg/mm2 と低いものであ
った。さらに接着温度を370℃に上げたものにおいて
も圧縮剪断強度は、1.8kg/mm2 と低いものであっ
た。
【0050】実施例2 攪拌機、還流冷却機、水分離器および窒素導入管を備え
た容器にAPB29.2g(0.1モル)お3,3´,
4,4´−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物3
0.91g(0.096モル)、無水フタル酸1.18
4g(8×10 -3モル)、γ−ピコリン1.40g、m
−クレゾール245g装入し、窒素雰囲気下において攪
拌しながら145℃まで加熱昇温した。この間約3.5
ccの水の留出が確認された。その後、室温まで冷却し、
約3lのメチルエチルケトンに排出した後、濾別した。
このポリイミド粉をメチルエチルケトンで洗浄した後、
180℃で12時間減圧乾燥して56.5g(収率98
%)のポリイミド粉を得た。このポリイミド粉を、実施
例1と同様なPI−X/CFコンポジット板間に挿入し
て、実施例1と同様な条件で加熱圧着した。この試験片
を用いて圧縮剪断強度を測定したところ3.8kg/mm2
であった。
【0051】実施例3〜7 実施例1と同様な手法により表1に示したテトラカルボ
ン酸二無水物と芳香族ジカルボン酸無水物を表1に示し
た量を用いて各々ポリアミド酸ワニスを得た。これらポ
リアミド酸接着剤溶液を、Kapton200Hに塗布
し、実施例1と同様に乾燥した後、実施例1と同様な条
件でCu箔と圧着し、その180°剥離強度を測定し
た。得られたポリアミド酸の対数粘度、180°剥離接
着強さを表1にまとめて示す。
【0052】比較例2〜5 実施例1と同様な手法により表2に示したテトラカルボ
ン酸二無水物と芳香族ジカルボン酸無水物を表1に示し
た量を用いて各々ポリアミド酸接着剤溶液を得た。これ
ら接着剤溶液をKaptonに塗布し実施例1と同様に
乾燥した後、実施例1と同様な条件でCu箔を圧着しそ
の180°剥離強度を測定した。得られたポリアミド酸
の対数粘度と180°剥離接着強さを実施例3〜7と併
せて表1にまとめて示す。
【0053】
【表1】
【0054】実施例8 攪拌器、還流冷却器および窒素導入管を備えた容器にA
PB29.2g(0.1モル)とN,N-ジメチルアセトア
ミド245.6gを装入し、室温で窒素雰囲気下で攪拌
し、溶解した。これに3,3',4,4'-ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸二無水物31.87g(0.099モル)を
溶液温度の上昇に注意しながら分割して加え、室温で2
0時間攪拌した。その後無水フタル酸1.184g(8
×10-3モル)を加えた後、室温で更に4時間攪拌を続
けた。かくして得られたポリアミド酸の対数粘度は0.
75dl/gであった(測定は、N,N-ジメチルアセトアミド
溶媒中0.5%濃度、35℃で行った)。上記のポリア
ミド酸溶液に無水酢酸40.8g(0.4モル)とトリ
エチルアミン20.2g(0.2モル)を滴下装入し室
温で10時間攪拌を続けた。得られた反応混合物を10
00gのメタノールに強力な攪拌下に排出し、析出物を
濾別分取した。得られた粉末状析出物を更にメタノール
で洗浄した後、180℃で12時間乾燥して、ポリイミ
ド粉56.9g(収率99%)を得た。この得られたポ
リイミド粉のガラス転移温度は192℃(DSCによる
測定)、対数粘度0.76dl/g(測定はp−クロロフェ
ノール/フェノール=9/1重量比の混合溶媒中、0.
5%濃度、35℃で行った)であった。かくして得られ
たポリイミド粉20gをN-メチル-2- ピロリドン80g
(濃度20%)に溶解させ、ポリイミドワニスを得た。
このポリイミドワニスをエタノール洗浄したKapto
n 200H(Dupon’t社製)に塗布し、窒素気
流下250℃で30分間加熱乾燥した後、25μm厚味
の圧延銅箔を重ねて、250℃で50kg/cm2の加圧下5
分間保持して圧着した。塗布したポリイミド層の厚みは
10μmであった。このものの180℃剥離接着強さは
室温において、3.3kg/cm であった(測定方法はJP
CA−BOM 01に準拠)。また、本実施例のポリイ
ミドワニスを冷間圧延鋼板(JIS,G3141,sp
cc/SD25×100×1.6mm)に塗布し、窒素
気流下250℃で30分間加熱乾燥した後、同様な冷間
圧延鋼板を重ね合わせ、250℃で50kg/cm2の加圧
下、5分間保持して圧着した(測定方法はJIS K6
848及び68501に準拠)。このものの引張剪断強
さは320kg/cm2であった。
【0055】実施例9,10 実施例8における3,3',4,4'-ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸二無水物を表2に示すテトラカルボン酸二無水物
を用いて実施例8と全く同様にして、ポリアミド酸およ
びポリイミド粉を合成し更にポリイミド溶液を調製して
実施例1と同様な評価を行った。結果を表2に示す。
【0056】比較例6 実施例8と全く同様にしてポリアミド酸を合成した。こ
のポリアミド酸溶液をエタノール洗浄したKapton
200H(Dupon’t社)に塗布し、窒素気流下
150℃で1時間、250℃で3時間加熱した後、25
μmの圧延銅箔と重ねて250℃で50kg/cm2の加圧下
5分間保持して圧着した。塗布した接着剤の厚みは25
μmであった。このものの180°剥離接着強さは室温
において2.6kg/cm であった。また同様のポリアミド
酸溶液を冷間圧延鋼板に塗布し窒素気流下150℃で1
時間、250℃で3時間加熱した後、同一の冷間圧延鋼
板を重ね合わせ、250℃で50kg/cm2の 加圧下、5
分間保持して圧着した。このものの引張剪断強さは27
0kg/cm2であった。
【0057】比較例7,8 比較例6における3,3',4,4'-ベンゾフェノンテトラカル
ボン酸を表2に示すテトラカルボン酸二無水物を用いて
比較例6と同様な評価を行った。結果を表2に示す。
【0058】比較例9 実施例8と同様にして対数粘度0.75dl/gのポリアミ
ド酸を得た。これをガラス板上に流延した後、窒素中で
150℃、1時間、250℃で2時間加熱して黄色透明
のポリイミドフィルムを得た。このポリイミドフィルム
のガラス転移温度は187℃であった(TMA針入
法)。また、ポリイミドフィルムの厚みは、10μmで
あった。ここで得られたポリイミドフィルムを用いて実
施例8と同様な銅箔を用いて250℃で50kg/cm2の加
圧下、5分間保持して接着を行い180°剥離接着強さ
を測定した。また、実施例8と同様な冷間圧延鋼板間に
本比較例で製膜したポリイミドフィルムをはさみ込み、
250℃で50kg/cm2の加圧下、5分間保持して圧着
し、引張剪断強度を測定した。結果を表2に示す。
【0059】比較例10 実施例8において得られたポリイミド粉10gにメタノ
ール10gを加え、ペースト状の懸濁液を調製した。こ
れを実施例1で用いた圧延銅箔及び冷間圧延鋼板上に塗
布した後、70℃で20分間乾燥しメタノールを除去し
た後、実施例8とまったく同様にして各々の接着条件で
接着を行い、各々180°剥離強度および引張剪断強度
を測定した。結果を表2に示す。
【0060】比較例11 実施例8において、ポリアミド酸を合成する際に使用し
た無水フタル酸1.184g(8×10-3モル)を添加
せず、ポリアミド酸を合成した。得られたポリアミド酸
の対数粘度は0.74dl/gであった。更に実施例8と同
様にして56.7g(収率99%)のポリイミド粉を得た。
このポリイミド粉の対数粘度は0.75dl/gであった。
ここで得られたポリイミド粉を実施例8と全く同様にし
てN-メチル-2- ピロリドンを用いてポリイミド溶液の調
製を行ったが、本比較例で得られたポリイミド粉はN-メ
チル-2- ピロリドンに不溶でありポリイミド溶液は得ら
れなかった。
【0061】実施例11 実施例8における無水フタル酸1.184(8×1
-3)の代わりに2,3−ナフタレンジカルボン酸無水
物1.585(8×10-3)を用いた以外は全て実施例
8と同様な操作で行い、対数粘度0.75dl/gのポリア
ミド酸およびその溶液、並びに対数粘度0.76dl/gの
ポリイミド粉、(ガラス転移温度192℃)を得た。更
に実施例8と同様にしてN-メチル-2- ピロリドンのポリ
イミド溶液を調製し、これを用いて実施例8と同様にこ
のものの接着力を測定した。結果を表2に示す。
【0062】実施例12 攪拌器、還流冷却器、および窒素導入管を備えた容器に
APB29.2g(0.1モル)、m−クレゾール24
5.6g、γ−ピロリン1.4g、3,3',4,4'-ベンゾフ
ェノンテトラカルボン酸二無水物31.87(0.09
9モル)を装入した。窒素気流下、攪拌しながら加熱し
た。昇温中、イミド化反応に伴う留出水を水ぬきトラッ
プで捕捉しながら反応系の温度を150℃にした。反応
系の温度を150℃に保ちながら、2時間後に無水フタ
ル酸1.184g(8×10-3モル)を添加し、更に同
温で2時間攪拌した。この後、加熱を止め室温まで冷却
した。ここで得られたポリイミドワニスの一部をメタノ
ールに排出し、析出したポリイミド粉を更にメタノール
で洗浄した後、180℃で12時間乾燥した。得られた
ポリイミド粉の対数粘度は0.75dl/g、DSCによる
ガラス転移温度は191℃であった。本実施例で得られ
た反応混合物のポリイミドワニスをエタノールで洗浄し
たKapton 200H(Dupon’t社)に塗布
し、窒素気流下250℃で30分間加熱乾燥した後、2
5μm厚味の圧延銅箔を重ねて250℃で50kg/cm2
加圧下、5分間保持して圧着した。塗布したポリイミド
層の厚さは10μmであった。このものの180°剥離
接着強さは室温において32kg/cm であった。また本実
施例のポリイミドワニスを冷間圧延鋼板に塗布し、窒素
気流下250℃で30分間、加熱乾燥した後同様な冷間
圧延鋼板を重ね合わせ、250℃で50kg/cm2の加圧
下、5分間保持して圧着した。このものの引張剪断強さ
は315kg/cm2であった。
【0063】実施例13 攪拌器、還流冷却器および窒素導入管を備えた容器に3,
3',4,4'-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物3
2.2g(0.1モル)、N,N-ジメチルアセトアミド2
45.6gを装入し室温で窒素雰囲気下で攪拌した。こ
れにAPB28.9g(0.099モル)を溶液温度の
上昇に注意しながら分割した加え、室温で20時間攪拌
した。その後アニリン0.745(8×10-3モル)を
添加し更に4時間攪拌を続けた。かくして得られたポリ
アミド酸の対数粘度は0.73dl/gであった。上記のポ
リアミド酸溶液を実施例8と同様に無水酢酸とトリエチ
ルアミンを用いて、イミド化を行い、ポリイミド粉5
6.6g(収率98%)を得た。このポリイミド粉のガ
ラス転移温度は191℃、対数粘度は0.74dl/gであ
った。ここで得られたポリイミド粉を用いて実施例8と
同様に、N-メチル-2- ピロリドンに溶解させることによ
りポリイミド溶液を得、更に実施例8と同様にして18
0°剥離接着強度および引張剪断強さを求めた。この測
定結果を表2に示す。
【0064】実施例14、15 実施例13における、ベンゾフェノンテトラカルボン酸
を表2に示す。テトラカルボン酸二無水物に変更した以
外は実施例6と全く同様にして実施した。結果を表2に
示す。
【0065】実施例16 実施例13におけるアニリン0.745g(8×10-3
モル)を4−アミノベンゾフェノン1.578g(8×
10-3モル)に変更した以外は、実施例13と全く同様
に実施した。結果を表2に示す。
【0066】比較例12 実施例13と全く同様にしてポリアミド酸を合成した。
このポリアミド酸溶液をエタノール洗浄したKapto
n 200H(Dupon’t社)に塗布し、窒素気流
下150℃で1時間、250℃で3時間加熱した後、2
5μmの圧延銅箔を重ねて、250℃で50kg/cm2の加
圧下5分間保持して圧着した。塗布した接着剤の厚みは
25μmであった。このものの180°剥離接着強さは
室温において2.5kg/cm であった。また同様のポリア
ミド酸溶液を冷間圧延鋼板に塗布し窒素気流下150℃
で1時間、250℃で3時間加熱した後、同一の冷間圧
延鋼板を重ね合わせ、250℃で50kg/cm2の加圧下、
5分間保持して圧着した。このものの引張剪断強さは2
70kg/cm2であった。
【0067】
【表2】
【表3】
【0068】
【発明の効果】本発明の耐熱性接着剤は、芳香族ジアミ
ン成分として1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベ
ンゼンを、またテトラカルボン酸二無水物として、3,
3´4,4´−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、
3,3´,4,4´−ベンゾフェノンテトラカルボン酸
二無水物および/または3,3´,4,4´−ジフェニ
ルエーテルテルテトカルボン酸二無水物を用い、さらに
ポリマー末端がジカルボン酸無水物またはモノアミン化
合物で封止されているポリアミド酸および/ポリイミド
を含有してなる接着剤、またはポリイミドを、そのポリ
イミドが溶解する溶媒に溶解含有しているポリイミド溶
液からなる接着剤である。これらの本発明の接着剤は、
低温、低圧の接着条件で接着可能な耐熱性接着剤であ
り、また、ポリイミド溶液である接着剤は、被接着材料
に塗布して加圧加熱することにより、所望の接着を簡単
な操作で適用でき、かつその接着性はすぐれている。し
たがって、本発明の耐熱性接着剤は、構造材料や電子材
料、その他の工業材料間の接着に極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 三郎 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 浅沼 正 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内 (72)発明者 山口 彰宏 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマー分子末端が、 式(1) 【化1】 (式中、Zは単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳
    香族基が直接または架橋員により相互に連結された非縮
    合多環式芳香族基からなる群より選ばれた2価の基を示
    す)で表される芳香族ジカルボン酸無水物で封止され、
    式(2) 【化2】 〔式中、Yは 【化3】 又は 【化4】 ( ここで、Xは直接結合、−CO−または−O−の2価
    の基を示す)を示す〕で表される繰り返し構造単位を有
    するポリアミド酸および/またはポリイミドを含有して
    なる耐熱性接着剤。
  2. 【請求項2】 式(1)で表される芳香族ジカルボン酸
    無水物が、無水フタル酸である請求項1記載の耐熱性接
    着剤
  3. 【請求項3】 ポリマー分子末端が、式(3) 【化5】 (式中、Qは単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳
    香族基が直接または架橋員により相互に連結された非縮
    合多環式芳香族基からなる群より選ばれた1価の基を示
    す)で表される芳香族モノアミンで封止され、式(2) 【化6】 〔式中、Yは 【化7】 又は 【化8】 (ここで、Xは直接結合、−CO−または−O−の2価
    の基を示す)を示す〕で表される繰り返し構造単位を有
    するポリアミド酸および/またはポリイミドを含有して
    なる耐熱性接着剤。
  4. 【請求項4】 式(3)で表される芳香族モノアミン
    が、アニリンである請求項3記載の耐熱性接着剤。
  5. 【請求項5】 ポリマー分子末端が、式(1) 【化9】 (式中、Zは単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳
    香族基が直接または架橋員により相互に連結された非縮
    合多環式芳香族基からなる群より選ばれた2価の基を示
    す)で表される芳香族ジカルボン酸無水物で封止され、
    式(2) 【化10】 〔式中、Yは 【化11】 (ここで、Xは直接結合、−CO−または−O−の2価
    の基を示す)を示す〕で表される繰り返し構造単位を有
    するポリイミドを、このポリイミドを溶解する溶媒に溶
    解含有させてなるポリイミド系耐熱性接着剤。
  6. 【請求項6】 式(1)で表される芳香族ジカルボン酸
    無水物が無水フタル酸である請求項5記載の耐熱性接着
    剤。
  7. 【請求項7】 ポリマー分子末端が、式(3) 【化12】 (式中、Qは単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳
    香族基が直接または架橋員により相互に連結された非縮
    合多環式芳香族基からなる群より選ばれた1価の基を示
    す)で表される芳香族モノアミンで封止され、式(2) 【化13】 〔式中、Yは 【化14】 (ここで、Xは直接結合、−CO−または−O−の2価
    の基を示す)を示す〕で表される繰り返し構造単位を有
    するポリイミドを、このポリイミドを溶解する溶媒に溶
    解含有させてなるポリイミド系耐熱性接着剤。
  8. 【請求項8】 式(3)で表される芳香族モノアミンが
    アニリンである請求項7記載の耐熱性接着剤。
  9. 【請求項9】 ポリマー分子末端が、式(1) 【化15】 (式中、Zは単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳
    香族基が直接または架橋員により相互に連結された非縮
    合多環式芳香族基からなる群より選ばれた2価の基を示
    す)で表される芳香族ジカルボン酸無水物で封止され、
    式(2) 【化16】 〔式中、Yは 【化17】 (ここで、Xは直接結合、−CO−または−O−の2価
    の基を示す)を示す〕で表される繰り返し単位を有する
    ポリイミドを、このポリイミドを溶解する溶媒に溶解さ
    せたポリイミド溶液を用いることを特徴とする接着方
    法。
  10. 【請求項10】 式(1)で表される芳香族ジカルボン
    酸無水物が無水フタル酸である請求項9記載の接着方
    法。
  11. 【請求項11】 ポリマー分子末端が、式(3) 【化18】 (式中、Qは単環式芳香族基、縮合多環式芳香族基、芳
    香族基が直接または架橋員により相互に連結された非縮
    合多環式芳香族基からなる群より選ばれた1価の基を示
    す)で表される芳香族モノアミンで封止され、式(2) 【化19】 〔式中、Yは 【化20】 (ここで、Xは直接結合、−CO−または−O−の2価
    の基を示す)を示す〕で表される繰り返し構造単位を有
    するポリイミドを、このポリイミドを溶解する溶媒に溶
    解させたポリイミド溶液を用いることを特徴とする接着
    方法。
  12. 【請求項12】 式(3)で表される芳香族モノアミン
    がアニリンである請求項11記載の接着方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2017204182A1 (ja) * 2016-05-23 2019-04-11 日産化学株式会社 剥離層形成用組成物及び剥離層
JP2022515829A (ja) * 2018-12-28 2022-02-22 ドゥーサン コーポレイション ポリアミック酸組成物、及びこれを用いた透明ポリイミドフィルム

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