JPH05113502A - 偽造防止等フイルム - Google Patents

偽造防止等フイルム

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JPH05113502A
JPH05113502A JP30411591A JP30411591A JPH05113502A JP H05113502 A JPH05113502 A JP H05113502A JP 30411591 A JP30411591 A JP 30411591A JP 30411591 A JP30411591 A JP 30411591A JP H05113502 A JPH05113502 A JP H05113502A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高輝度の虹彩色を有する装飾性のあるビーズフ
ィルムを、偽造防止等フィルムに利用する。 【構成】本願発明に係るものは、複数の透明球と、透明
球固着層と、結合層と、気体層と、情報層とを備えて
上記各透明球は、透明球固着層の裏面へ一部露出した状
態に埋設保持され、上記結合層は、一部が透明球固着層
と接合した状態であり且つ他の部位が適宜気体層を介し
た状態で上記透明球固着層の裏面側に配されるものであ
る。上記情報層は、上記結合層の表面側或いは裏面側の
適宜位置に配され、透明球固着層表面側から紫外線を受
けることにより、自身が保有する情報を透明球固着層表
面から外部へ表示するものであり、可視光線が当たった
とき高い装飾性を呈すると共に上記情報を隠すものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、偽造防止等フィルム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、身分証明書、運転免許書等の
カードにおいて、光の再帰性を応用した反射シートが利
用されてきた。例えば、再帰反射情報域及び/又は再帰
反射背景域を有したシートは、特開昭50−12919
5号、実公平1−31513号等が知られている。他方
装飾性を加味した再帰性反射シートの応用フィルムとし
ては図19に示すものがある。これは表面から順に、透
明の表面フィルムaとガラス球固着層bと金属反射膜e
と粘着層fと剥離紙gとが積層されたものである。この
ガラス球固着層bの裏面は、ガラス球cをそのほぼ半分
が埋設した状態に保持するものである。そしてこのガラ
ス球cの下半分は、金属反射膜eが蒸着されており、シ
ートの表面側、即ち上方からガラス球c内に入射してき
た光線を再びシート表面側に反射するのである。このシ
ートにおいて、ガラス球cにおける光線の入射時及び射
出時に光の分散現象が生じ、虹色の反射光が得られるの
である。このような虹色の反射光を得るために本来の反
射性能は具備されていないが、装飾性の高いシートであ
ると言える。このようなシートは、当業者間において、
レインボーフィルムと呼ばれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の特開
昭50−12915号及び実公平1−31513号等に
提案されている方法では、実質的に通常の拡散光線下で
は、どうしてもフィルムに存在している情報が完全に隠
し切れないという欠点があった。又、それらのシートの
装飾性に関しては、拡散光下では実質的に透明なため、
装飾性に乏しい等の欠点を有していた。他方既述の構造
を有するレインボーシートに関しては、このような構造
を利用したものは、金属反射皮膜eの存在により金属の
色味が現われてフィルムが灰色系統になり鮮やかさがな
くなる。その反面金属反射皮膜eを除去すれば、ガラス
球が樹脂と直接接触するので関係屈折率が低下し、虹の
発生度が低くなる。具体的には、樹脂の屈折率が1.5
のとき、ガラス球の屈折率2.2が1.47に低下する
という欠点があった。又上記レインボーフィルムを偽造
防止フィルムに応用しようとすれば、レインボーフィル
ムの下層に情報層を形成して偽造防止フィルムとしよう
とした場合、金属反射膜eが光をほぼ完全に反射するた
めに、それより下層に位置する情報層の表示は視認出で
きない。又、金属反射皮膜eの上層に情報層を形成して
偽造防止フィルムとしようとすれば、光は表面フィルム
a、ガラス球cを通過して射出するまで上記の情報層を
光が透過するために、どうしても通常の拡散光下で情報
層の存在が視認されるという欠点を有していた。結局、
再帰性反射シート構造を利用して、高い装飾性を持ちな
がら、なおかつ偽造防止フィルムにして充分満足出来る
シートは、市場の強い要望にもかかわらず、当業者間で
諦められているのが現状であった。本願発明は、このよ
うな課題の解決を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、本願発明者は、ガラス球等の透明球が接する物質を
空気とした場合、関係屈折率が最も大きくなり、虹の発
生度が高くなることに着目し、本願発明に到った。本願
第1の発明に係る偽造防止フィルムは、複数の透明球3
と、透明球固着層2と、結合層4と、気体層11とを備
える。そして上記各透明球3は、全体が透明であり、透
明球固着層2の裏面へ一部露出した状態に埋設保持され
るものである。上記結合層4は、一部が透明球固着層2
と接合した状態であり且つ他の部位が適宜気体層11を
介した状態で上記透明球固着層2の裏面側に配されるも
のである。本願第2の発明に係る偽造防止フィルムは、
複数の透明球3と、透明球固着層2と、結合層4と、情
報層6とを備える。そして上記各透明球3は、透明球固
着層2の裏面へ一部露出した状態に埋設保持されるもの
である。上記結合層4は、一部が透明球固着層2と接合
した状態であり且つ他の部位が適宜気体層11を介した
状態で上記透明球固着層2の裏面側に配されるものであ
る。上記情報層6は、上記結合層4の表面側或いは裏面
側の適宜位置に配され、透明球固着層2表面側から紫外
線を受けることにより、自身が保有する情報を透明球固
着層2表面から外部へ表示するものである。
【0005】
【作用】図1に示すように、可視光線Xの場合、光の分
散により現れる虹により、透明球3(ガラス球)下部に
存在する情報が隠され視認できない。詳述すると、位置
Aから透明球3内へ入射した可視光線Xは、分光し、赤
色光Rと、青色光Sに分かれる。透明球3の底部が空気
層11との界面であることにより、赤色光Rは、透明球
3底部の位置Bにて全反射し、青色光Sは、透明球3底
部の位置B’にて全反射する。この後赤色光Rは、透明
球3表面の位置Cを経て、位置Dからフィルム外部へ射
出される。又、青色光Sは、透明球3表面の位置C’を
経て、位置D’からフィルム外部へ射出される。紫外線
(ultraviolet rays:以下UV光線と
いう)Yの場合、照射により、情報層6が、有色性の可
視光線Zを発し、可視光線Xでは視認できない(図3)
隠れたる情報が視認できる(図4)。
【0006】ガラス球の相対(関係)屈折率は、高い方
が臨界角が小さくなり、全反射効率は大きくなる。従っ
て虹の発生度が高い。図2に示すように、屈折率2.2
0の透明球3(ガラス球)の場合の臨界角(α)は、約
27°である。又屈折率1.33のビーズ(水滴)の場
合の臨界角(β)は、約48°である。従って、透明球
3の反射面即ち下半球が接する物質が、空気等の気体層
11の場合に、関係屈折率が最も高くなり虹の発生度が
向上するのである。
【0007】本願発明に係るフィルムの最適な構成は、
表面から順に、透明の表面フィルム1と、透明球3を保
持する透明球固着層2と、気体層11と、結合層4と、
粘着剤7と、離型紙8とを有するものであり、情報層6
を設ける場合、この情報層6は、気体層11よりも下層
に配される。そして、気体層11を形成すると共に、結
合層4と透明球固着層2と固着をなすために、後述する
エンボスがなされる。このエンボスは、フィルムの表面
側から行っても、フィルムの裏面側から行っても本願発
明が目的とするフィルムが得られる。図5、図6、及び
図7へ、フィルムの表面からエンボスを行ったものを掲
げる。先ず図5、に示すものは、上記情報層6を持たな
いタイプのものであり、表面フィルム1側からエンボス
Mをかけたものである。この場合結合層4は、ひとつだ
け設けられたものを示した。次に図6及び図7を用い
て、情報層6を有するフィルムについて説明する。特に
図6に示すものは、結合層4が1つのものであり、図7
に示すものは、2つの結合層、即ち第1結合層40と第
2結合層5とを有するものである。図6に示すものは、
情報層6が、気体層11に接する結合層4の表面の適宜
位置に配される。このような構成を採る場合、情報層6
よりも結合層4が下層となるため、結合層4は、透明で
ある必要はない。特にこの場合結合層4を白色のものに
すれば、輝度を高める上で効果的である。図7に示すも
のは、第1結合層40と第2結合層5との間に情報層6
が設けられたものである。この場合、情報層6の上位に
位置する第1結合層40は、透明である必要がある。又
この場合第2結合層5を白色のものにすれば、輝度を高
める上で効果的である。
【0008】図8、図9、及び図10へ、フィルムの裏
面からエンボスを行ったものを掲げる。先ず図8、に示
すものは、情報層6を持たないタイプのものであり、結
合層4の裏面側からエンボスMをかけたものである。エ
ンボスMを施した後、結合層4の裏面側に粘着剤7を介
して離型紙8を配してある。次に図9及び図10を用い
て、情報層6を有するフィルムについて説明する。特に
図9に示すものは、結合層4が1つのものであり、図1
0に示すものは、2つの結合層、即ち第1結合層40と
第2結合層5とを有するものである。この場合、結合層
4の裏面側からエンボスMをかけた後、結合層4の裏面
側に粘着剤7を介して離型紙8を配してある。図9に示
すものは、情報層6が、気体層11に接する結合層4の
表面の適宜位置に配される。このような構成を採る場
合、表面エンボスを施す既述の場合と同様に、情報層6
よりも結合層4が下層となるため、結合層4は、透明で
ある必要はない。特にこの場合結合層4を白色のものに
すれば、輝度を高める上で効果的である。図10に示す
ものは、第1結合層40と第2結合層5との間に情報層
6が設けられたものである。この場合も、情報層の上位
に位置する第1結合層40は、透明である必要がある。
又この場合も第2結合層5を白色のものにすれば、輝度
を高める上で効果的である。
【0009】気体層11は、通常空気層であるが、不活
性ガス等の他の気体の層であっても実施可能である。
【0010】透明球3は、ガラス球が適当であるが、こ
れも、プラスチック等他の透明素材に代えて実施しても
よい。
【0011】情報層6の組成は、UV光線により発光す
る物質であれば特に限定はなく、蛍光増白剤、有機蛍光
顔料、酸化物顔料、硫化物顔料等を採用することが可能
である。特に、発光色が有色で体色が無彩色であり、尚
且つ、光、水、熱等に安定な硫化物又は酸化物を主成分
とする蛍燐光体顔料が有用である。とりわけ体色が白色
で耐候性に優れた酸化物を主成分とする蛍燐光体顔料が
有用である。根本特殊化学株式会社製判別用特殊燐光体
及び蛍光体のシリーズが、この蛍燐光体顔料に該当し、
一例としては、Y2 3 :Euなる化合物がある。これ
らの化合物を透明性に優れる樹脂に混入してインキを作
成し、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷、グラビ
ア印刷、凸版印刷等公知の技術で情報層6を作製するこ
とが可能である。特に情報層6が、上記結合層4の表面
側に位置する場合結合層4が白色であれば、UV光線下
高輝度の発光が得られる。尚上記結合層4の裏面側に情
報層6が位置する場合、光の透過を確保するため、結合
層4が透明の素材によって形成される。
【0012】結合層の組成について説明する。フィルム
が上述の図5、図6、図8及び図9に示す構成を採る場
合、結合層4を酸化チタン等の着色剤を用いて白色にす
るのが適当である。適用される樹脂は、ポリエステル樹
脂、ポリアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビ
ニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、フッ素系樹脂、AS
樹脂、EVA樹脂、ポリアセタール樹脂、繊維素樹脂、
ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ホリプロピレ
ン樹脂等の熱可塑性樹脂が好適である。又フィルムが、
第1結合層40と第2結合層5との間に情報層6を有す
るタイプ、即ち図7及び図10に示すものの場合、両第
1結合層40は、透明、第2結合層5は酸化チタン等の
着色剤を用いて白色にする。第1結合層40に適用され
る樹脂はポリエステル樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリウ
レタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、フッ素系樹脂、AS樹脂、EVA樹脂、ポリアセタ
ール樹脂、繊維系樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリエチ
レン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の熱可塑性樹脂が好適
であり、更には透明性の優れた樹脂がより好適である。
第2結合層5は、上記の熱可塑性樹脂に官能基を導入し
てこの反応性官能基と反応する硬化剤及び/又は硬化触
媒との反応により耐溶剤性を付与すればより好適であ
る。上記第1及び第2結合層40、5は、溶剤流延法以
外にカレンダー法、押し出し法等公知の技術で実施する
ことが可能である。
【0013】以下、本願発明の製造例を説明する。上記
図10に示すタイプのフィルムを製造する場合を例に取
り、その工程を説明する。先ず前工程として図11に示
すように別に用意された表面フィルム1をなすポリエス
テルフィルム上に透明球固着層2用の樹脂組成物を透明
球3の球径の約10〜90%の厚さの乾燥膜厚になるよ
うに塗布し常温で乾燥を行って溶剤を揮発させた後、透
明球3を埋め込み、更に約140°Cで約5分乾燥を行
う(図12)。尚、透明球3は、酸化チタンを主成分と
する屈折率約2.0〜2.40、粒子径約5〜300μ
mの高屈折ガラス球が適当である。とりわけ透明球3と
して好適なものは、約2.10〜2.30(特に好適な
ものは、2.15〜2.25)の屈折率を持ち、粒子径
が約10〜150μm(特に好適なものは、30〜10
0μm)程度のものである。粒子径が5μm未満になる
と、透明球固着層2に埋め込む時のコントロールが困難
となり、300μmを越えると結合層と透明球固着層2
との密着性を維持するのが困難となる。屈折率が2.0
未満であると光の分散による虹彩色の発生が低くなり過
ぎ、情報層6を充分に隠すことは困難である。又2.4
を超える屈折率のガラス球を製造する場合、結晶化を防
止して、透明なガラス球を精度よく工業的に生産するの
は至極困難である。そして、図13に示すように別途準
備されたポリエステルフィルム9上にアクリル共重合樹
脂を主成分とする樹脂組成物を用いてキャスティング法
により第2結合層5を作製した。このときの乾燥温度は
約150°Cで約5〜20分の乾燥が適当であり、その
厚さは5〜200μmに調整され、好ましくは、10〜
150μmに、更に好ましくは、15〜100μmに調
整される。上記の厚さが5μm未満の場合は、酸化チタ
ン等を用いて白色化を行っても、その隠蔽力が低くUV
光線照射時の情報層6の輝度を高めるのに不十分である
ため好ましくない。また、上記の厚さが200μmを超
える場合は、熱エンボス時の結合層と透明球固着層との
接合部が広くなりすぎ、虹彩色の発生が低下して好まし
くなく、且つコスト的にも高くなるため適当とは言えな
い。続いて図14に示すように、第2結合層5の表面側
に酸化物顔料、アクリル共重合樹脂及び溶剤を主成分と
するインキを使用してシルクスクリーン印刷により情報
層6を作製した。このとき使用するスクリーンは、10
0〜250メッシュ前後のものが適当であり印刷後約1
50°Cで約3分間の乾燥を行うのが適切である。次い
で図15に示すように、情報層6の上側に、エステル系
ウレタン樹脂、メチルエチルケトン、N,N−ジメチル
ホルムアミドを基本配合とする樹脂組成物を用いてキャ
スターで流延し約70°Cで約10分それに続く約10
0°Cで約20分の熱風乾燥を行って第1結合層40と
した。このときの第1結合層40の厚さは10〜200
μm好ましくは20〜150μm、更に好ましくは、3
0〜100μmである。10μm未満の場合は熱エンボ
ス時に透明球固着層と密着性が不十分であり200μm
を超える場合は、既述の第2結合層と同様に熱エンボス
時の結合層と透明球固着層との接合部が広くなり過ぎ、
虹彩色の発生が低下して好ましくない。又上記第2結合
層5と第1結合層40との合計膜厚を210μm以下に
調整すればより好適となる。続いて図16に示すよう
に、前記のようにして作製された図12に示す中間品の
透明球3に前記の通り作製された図15に示す中間品の
第1結合層40側を対向配置させ、柄付きエンボスロー
ル10で加熱圧着成形した。このときのエンボスロール
10の温度は約210°Cが適当である。次いで図17
に示す通り、前記で作製されたフィルムの熱エンボスを
行った側のポリエステルフィルム9を剥離する。続いて
離型紙8上に乾燥膜厚が30μmとなるように,粘着剤
7をなすアクリル系粘着剤を塗布し、約100°Cで約
5分熱風乾燥を行い前記フィルムと貼り合わせ、隠れた
る情報を有した虹彩色ビーズフィルムを完成させた。
尚、前記粘着剤7は、接着剤であっても実施可能であ
る。
【0014】上記工程中図11に示す工程において、下
記のような構成を採ることも可能である。支持フィルム
としての役割を担うポリエステルフィルム上に仮貼り用
の再剥離型アクリル系粘着剤を乾燥膜厚約15μmにな
るように塗布し約100°Cで約5分熱風乾燥を行った
後、片面コロナ放電処理を行ったフッ素フィルムの未処
理側と貼り合わせる。これに使用するフッ素系フィルム
としては次のようなものがある。ポリテトラフルオロエ
チレン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキ
ルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン−
ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエ
チレン−ヘキサフルオロプロピレン−パーフルオロアル
キルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン
−エチレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレ
ン、クロロトリフルオロエチレン−エチレン共重合体、
ポリビニリデンフルオライド、ポリビニルフルオライド
等が掲げられる。とりわけ価格、加工性等の面からテト
ラフルオロエチレン−エチレン共重合体、テトラフルオ
ロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリ
ビニリデンフルオライド、ポリビニルフルオライドが特
に有用である。次に上記コロナ放電処理を行った片面に
図11に示す工程で使用した透明球固着層2用樹脂組成
物を同様に加工するのである。以下の工程は、既述の製
造工程と同じであるが、最終工程として前記フッ素フィ
ルムに貼り合わせた再剥離粘着剤付ポリエステルフィル
ムを剥離する工程が追加される。
【0015】又既述の工程中図12の工程において、下
記の構成を採ることも可能である。即ち図18に示すよ
うに、ポリエステルフィルム上に表面フィルム12を形
成し、その上に透明球固着層2を形成する。最終的にポ
リエステルフィルムを表面フィルム12より剥離する以
外は、既述の製造工程の説明で述べたものと同様であ
る。表面フィルム12用及び透明球固着層2用樹脂組成
物としては、ポリエステル樹脂、ポリアクリル樹脂、ポ
リアルキッド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル
樹脂、ポリカーボーネート樹脂、フッ素系樹脂、アクリ
ルシリコーン樹脂等透明性の良好な樹脂が使用される。
必要に応じてフィルム組成の主体となりうる上記樹脂組
成物に官能基を導入してこの反応性官能基と反応する硬
化剤及び/又は硬化触媒との反応により3次元硬化を行
うことも可能である。
【0016】
【実施例】以下本願発明の実施例について説明する。先
ず前工程として図11に示すように別に用意されたポリ
エステルフィルム1上に下記配合からなる透明球固着層
2たるガラスビーズ固着層用の樹脂組成物を透明球3た
るガラス球の球径の50%の厚さの乾燥膜厚になるよう
に塗布し、常温で乾燥を行って溶剤を揮発させた後、上
記ガラス球を埋め込み、更に140°Cで5分乾燥を行
った。尚、ガラス球としては、酸化チタンを主成分とす
る屈折率2.23、粒子径約67〜73μmの高屈折ガ
ラス球を使用した。 基本配合 オイルフリーアルキッド樹脂 100 (固形分;50%、溶剤;キシレン) ブチル化メラミン樹脂 10 (固形分;60%、溶剤;キシレン、ブタノール) 硬化促進剤 0.5 (酸価;400) 次に別途準備されたポリエステルフィルム9上に次の基
本配合からなる樹脂組成物を用いてキャスティング法に
より厚さ20μmの第2結合層5を作成した。このとき
の乾燥温度は150°Cで5分であった。 基本配合 水酸基含有アクリル共重合樹脂 70 (固形分;50%、溶剤;トルエン、酢酸ブチル) メチル化メラミン樹脂 12 (固形分;60%、溶剤;キシレン、ブタノール、メタノール) ポリエステル可塑剤 2 ルチル型チタン 16 続いて第2結合層5の表面側に下記配合からなるインキ
を使用してシルクスクリーン印刷により情報層6を作製
した。このとき使用したスクリーンは、250メッシュ
であり印刷後150°Cで3分間の乾燥を行った。 基本配合 酸化物顔料 50 (Y2 3 :Eu) アクリル共重合樹脂 30 (固形分;50%、溶剤;トルエン、酢酸ブチル) 補助剤 3 溶剤 17 (シクロヘキサノン、ソルベッソ100) 次いで情報層6の上側に下記基本配合からなる樹脂組成
物を用いてキャスターで流延し70°Cで10分それに
続く100°Cで20分の熱風乾燥を行い厚さ60μm
のフィルムを作製し第1結合層40とした。 基本配合 エステル系ウレタン樹脂 50 メチルエチルケトン 20 N,N−ジメチルホルムアミド 30 尚前記のウレタン樹脂の100%モジュラスは70kg
/cm2 であり抗張力は580kg/cm2 伸度は70
0%である。続いて前記のようにして作製された図12
の中間品の 透明球3たるガラス球に前記で作製された
図15の中間品の結合層40を対抗配置させ柄付きエン
ボスロールで加熱圧着成形した。そのときのエンボスロ
ールの温度は210°Cであった。次いで前記で作製さ
れたフィルムの熱エンボスを行った側のポリエステルフ
ィルムを剥離した。続いて離型紙上に乾燥膜厚が30μ
mとなるようにアクリル系粘着剤を塗布し、100°C
で5分熱風乾燥を行い前記フィルムと貼り合わせた。
【0017】この結果、可視光線によっては、情報層6
の情報は完全に視認できず、同時に高輝度の虹彩色を有
する高い装飾性のあるフィルムが得られた。そしてUV
光線照射時は、情報層6の隠れたる情報が、視認出来
た。
【0018】
【発明の効果】本願第1の発明の実施によって、透明球
に対して金属皮膜等の反射皮膜を設けることなく、屈折
率の高い反射が得られ高輝度の虹彩色を有する高い装飾
性のあるフィルムを得ることが可能となった。又本願第
2の発明の実施によって、UV光線照射により内部情報
を呈する偽造防止等フィルム対し、高輝度の虹彩色を有
する高い装飾性を付与することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るフィルムの作用についての説明
図である。
【図2】透明球3の屈折率についての説明図である。
【図3】本願発明に係るフィルムの一実施例を示す平面
図である。
【図4】本願発明に係るフィルムの上記実施例を示す平
面図である。
【図5】本願発明に係るフィルムの一実施例を示す略断
面図である。
【図6】本願発明に係るフィルムの他の実施例を示す略
断面図である。
【図7】本願発明に係るフィルムの更に他の実施例を示
す略断面図である。
【図8】本願発明に係るフィルムの又他の実施例を示す
略断面図である。
【図9】本願発明に係るフィルムの他の実施例を示す略
断面図である。
【図10】本願発明に係るフィルムの更に又他の実施例
を示す略断面図である。
【図11】本願発明に係るフィルムの制作工程について
の説明図である。
【図12】本願発明に係るフィルムの制作工程について
の説明図である。
【図13】本願発明に係るフィルムの制作工程について
の説明図である。
【図14】本願発明に係るフィルムの制作工程について
の説明図である。
【図15】本願発明に係るフィルムの制作工程について
の説明図である。
【図16】本願発明に係るフィルムの制作工程について
の説明図である。
【図17】本願発明に係るフィルムの制作工程について
の説明図である。
【図18】本願発明に係るフィルムの他の実施例の制作
工程についての説明図である。
【図19】従来のレインボーフィルムの略断面図であ
る。
【符号の説明】
1 表面フィルム 2 透明球固着層 3 透明球 6 情報層 40 第1結合層 5 第2結合層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の透明球と、透明球固着層と、結合
    層と、気体層とを備えてなり、 上記各透明球は、全体が透明であり、透明球固着層の裏
    面へ一部露出した状態に埋設保持されるものであり、 上記結合層は、一部が透明球固着層と接合した状態であ
    り且つ他の部位が適宜気体層を介した状態で上記透明球
    固着層の裏面側に配されるものであることを特徴とする
    偽造防止等フィルム。
  2. 【請求項2】 複数の透明球と、透明球固着層と、結合
    層と、気体層と、情報層とを備えてなり、 上記各透明球は、透明球固着層の裏面へ一部露出した状
    態に埋設保持されるものであり、 上記結合層は、一部が透明球固着層と接合した状態であ
    り且つ他の部位が適宜気体層を介した状態で上記透明球
    固着層の裏面側に配されるものであり、 上記情報層は、上記結合層の表面側或いは裏面側の適宜
    位置に配され、透明球固着層表面側から紫外線を受ける
    ことにより、自身が保有する情報を透明球固着層表面か
    ら外部へ表示するものであることを特徴とする偽造防止
    等フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6060157A (en) * 1994-11-29 2000-05-09 3M Innovative Properties Company Transparent decorative article having an etched appearing/prismatic image thereon

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