JPH05115561A - 温熱治療用アプリケータ - Google Patents
温熱治療用アプリケータInfo
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- JPH05115561A JPH05115561A JP27821091A JP27821091A JPH05115561A JP H05115561 A JPH05115561 A JP H05115561A JP 27821091 A JP27821091 A JP 27821091A JP 27821091 A JP27821091 A JP 27821091A JP H05115561 A JPH05115561 A JP H05115561A
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- electrode
- liquid bag
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 生体表面に高SAR領域を出現させないと共
に、生体内の加温領域をコントロールできる温熱治療用
アプリケータを提供することである。 【構成】 アプリケータは、電極取付体1と、この電極
取付体1に水密に取付けた液バッグ2とを備え、電極取
付体1には電極3が固定され、液バッグ2内において、
電極3の周縁に取付具12が取付けられ、この取付具1
2の周端に、低SARの物質からなると共に、加温領域
に応じた形状を有する環状の挿入体11が付設されてい
る。 【作用】 挿入体11の形状により、生体の所定の加温
領域だけが加温される。
に、生体内の加温領域をコントロールできる温熱治療用
アプリケータを提供することである。 【構成】 アプリケータは、電極取付体1と、この電極
取付体1に水密に取付けた液バッグ2とを備え、電極取
付体1には電極3が固定され、液バッグ2内において、
電極3の周縁に取付具12が取付けられ、この取付具1
2の周端に、低SARの物質からなると共に、加温領域
に応じた形状を有する環状の挿入体11が付設されてい
る。 【作用】 挿入体11の形状により、生体の所定の加温
領域だけが加温される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、温熱治療用アプリケ
ータに関し、詳細には癌や腫瘍等の治療に使用される温
熱治療装置のアプリケータに関する。
ータに関し、詳細には癌や腫瘍等の治療に使用される温
熱治療装置のアプリケータに関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる誘電加温式の温熱治療装置は、
患部を平板状の電極で挟み、電極間に高周波電圧を印加
して、癌、腫瘍等の患部を加温し、細胞組織を壊死させ
るものであり、この温熱治療装置にアプリケータが備え
られている。図14に示すように、アプリケータ60
は、一般に偏平な筒体(電極取付体)61の内部に電極
(図示せず)を設け、筒体61にこれとほぼ同じ大きさ
の液バッグ62を取付けたものである。電極には給電線
(図示せず)が接続され、給電線を通じて電力が電極に
供給される。又、液バッグ62には冷却液循環用の液パ
イプ(図示せず)が連結され、液パイプを介して液バッ
グ62内を冷却液が循環する。
患部を平板状の電極で挟み、電極間に高周波電圧を印加
して、癌、腫瘍等の患部を加温し、細胞組織を壊死させ
るものであり、この温熱治療装置にアプリケータが備え
られている。図14に示すように、アプリケータ60
は、一般に偏平な筒体(電極取付体)61の内部に電極
(図示せず)を設け、筒体61にこれとほぼ同じ大きさ
の液バッグ62を取付けたものである。電極には給電線
(図示せず)が接続され、給電線を通じて電力が電極に
供給される。又、液バッグ62には冷却液循環用の液パ
イプ(図示せず)が連結され、液パイプを介して液バッ
グ62内を冷却液が循環する。
【0003】温熱治療に際しては、図14に示すよう
に、生体Aの癌や腫瘍等の患部を挟むように生体Aに一
対のアプリケータ60を対向させて押し当てる。そし
て、両電極間に高周波電圧を印加して、患部を加温治療
する。通常は、異なる大きさの複数組のアプリケータが
用意され、患部や症例に応じて使い分けられる。例え
ば、頭頸部では小さなアプリケータを用い、浅在部では
患部側に小さなアプリケータ、その反対側に大きなアプ
リケータを使用する。
に、生体Aの癌や腫瘍等の患部を挟むように生体Aに一
対のアプリケータ60を対向させて押し当てる。そし
て、両電極間に高周波電圧を印加して、患部を加温治療
する。通常は、異なる大きさの複数組のアプリケータが
用意され、患部や症例に応じて使い分けられる。例え
ば、頭頸部では小さなアプリケータを用い、浅在部では
患部側に小さなアプリケータ、その反対側に大きなアプ
リケータを使用する。
【0004】誘電加温においては、直径の大きな電極を
対で用いると生体Aの深部まで加温することができる
が、患部以外の広範な領域が温められてしまう。逆に、
直径の小さな電極を対で用いると加温領域を小さくする
ことができるが、生体Aの深部にある癌や腫瘍等を十分
に温めることができない。このように、一般に誘電加温
は加温領域のフォーカシングを行うのが困難な加温法で
ある。
対で用いると生体Aの深部まで加温することができる
が、患部以外の広範な領域が温められてしまう。逆に、
直径の小さな電極を対で用いると加温領域を小さくする
ことができるが、生体Aの深部にある癌や腫瘍等を十分
に温めることができない。このように、一般に誘電加温
は加温領域のフォーカシングを行うのが困難な加温法で
ある。
【0005】ところで、実際の臨床では心臓を加温する
と、全身に及ぼす影響が大きいので、心臓の加温を避け
る必要がある。又、生殖機能の低下を防ぐためにも、生
殖器の加温も避けなければならない。このため、心臓や
生殖器の近くに患部が在る場合、これらの臓器が加温さ
れないように、図15に示すようにアプリケータ60を
生体Aにずらして装着することで対処している。
と、全身に及ぼす影響が大きいので、心臓の加温を避け
る必要がある。又、生殖機能の低下を防ぐためにも、生
殖器の加温も避けなければならない。このため、心臓や
生殖器の近くに患部が在る場合、これらの臓器が加温さ
れないように、図15に示すようにアプリケータ60を
生体Aにずらして装着することで対処している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図15
のようにアプリケータ60を装着すると、患者はで囲ん
だ部分に疼痛や熱感等を訴えることが多い。このことを
理論的に説明するために、SARの概念を導入する。S
AR(Specific Absorption Rate)は、外部から加えら
れたエネルギーによる発熱分を示し、一般に単位質量当
たりの電力値で表される。従って、SARが大きいほ
ど、発熱量が大きいことになる。一方、温熱治療時に生
ずる疼痛や熱感等の問題は、このSARに加えて、アプ
リケータ(即ち液バッグ)と生体との接触面積が関係す
る。即ち、SARが大きいほど、また接触面積が小さい
ほど、患者は疼痛や熱感等を訴え易い。図15では、部
分が高SARを示す領域であり、また部分は患者の体動
により液バッグ62との接触面積が常に変動するところ
であるため、部分に疼痛や熱感等の訴えが多い訳であ
る。
のようにアプリケータ60を装着すると、患者はで囲ん
だ部分に疼痛や熱感等を訴えることが多い。このことを
理論的に説明するために、SARの概念を導入する。S
AR(Specific Absorption Rate)は、外部から加えら
れたエネルギーによる発熱分を示し、一般に単位質量当
たりの電力値で表される。従って、SARが大きいほ
ど、発熱量が大きいことになる。一方、温熱治療時に生
ずる疼痛や熱感等の問題は、このSARに加えて、アプ
リケータ(即ち液バッグ)と生体との接触面積が関係す
る。即ち、SARが大きいほど、また接触面積が小さい
ほど、患者は疼痛や熱感等を訴え易い。図15では、部
分が高SARを示す領域であり、また部分は患者の体動
により液バッグ62との接触面積が常に変動するところ
であるため、部分に疼痛や熱感等の訴えが多い訳であ
る。
【0007】又、誘電加温のフォーカシング技術とし
て、環状スリットを設けた高周波遮断用マスクをアプリ
ケータと生体との間に介在させる高周波加温治療装置も
あるが、高周波遮断用マスクを用いても、基本的にはマ
スク開口部のエッジと生体との接触面が歪められた電界
の集中により高SAR領域となり、望ましい解決策とは
言い難い。
て、環状スリットを設けた高周波遮断用マスクをアプリ
ケータと生体との間に介在させる高周波加温治療装置も
あるが、高周波遮断用マスクを用いても、基本的にはマ
スク開口部のエッジと生体との接触面が歪められた電界
の集中により高SAR領域となり、望ましい解決策とは
言い難い。
【0008】従って、本発明の目的は、上記問題点に鑑
み、生体表面に高SAR領域を出現させないと共に、生
体内の加温領域をコントロールできる温熱治療用アプリ
ケータを提供することにある。
み、生体表面に高SAR領域を出現させないと共に、生
体内の加温領域をコントロールできる温熱治療用アプリ
ケータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の温熱治療用アプリケータは、電極と、この
電極と対象生体との間に介在させる低SARの物質とを
有し、低SARの物質が加温領域に応じた形状を持つこ
とを特徴とする。低SARの物質を有することにより、
生体表面には高SAR領域が出現しなくなる。このた
め、患者の疼痛や熱感等に対する愁訴が大幅に減るばか
りか、愁訴が減るため、生体の深部まで加温するのに十
分な電力を印加できるようになり、治療成績が良くな
る。
に、本発明の温熱治療用アプリケータは、電極と、この
電極と対象生体との間に介在させる低SARの物質とを
有し、低SARの物質が加温領域に応じた形状を持つこ
とを特徴とする。低SARの物質を有することにより、
生体表面には高SAR領域が出現しなくなる。このた
め、患者の疼痛や熱感等に対する愁訴が大幅に減るばか
りか、愁訴が減るため、生体の深部まで加温するのに十
分な電力を印加できるようになり、治療成績が良くな
る。
【0010】更に、低SARの物質が加温領域に応じた
形状を有するため、物質の形状を適宜設定することで、
意図する患部のみを効果的に加温することができる。こ
のため、たとえ患部付近に心臓や生殖器等の加温しない
方がよい臓器があっても、それらの臓器を避けて患部の
みを的確に温めることができる。本発明のアプリケータ
は、所望形状の低SARの物質を有することが基本であ
り、患者の愁訴を減らすことができれば、低SARの物
質の配置については特に限定はない。具体的には、 態様:低SARの物質を電極に取付ける。 態様:電極を液バッグで包囲し、この液バッグに低S
ARの物質を取付ける。 態様:電極を液バッグで包囲し、この液バッグに当接
する分離液バッグに低SARの物質を取付ける。 の3例が示される。態様〜のいずれの場合も上記作
用効果が大差無く得られる。
形状を有するため、物質の形状を適宜設定することで、
意図する患部のみを効果的に加温することができる。こ
のため、たとえ患部付近に心臓や生殖器等の加温しない
方がよい臓器があっても、それらの臓器を避けて患部の
みを的確に温めることができる。本発明のアプリケータ
は、所望形状の低SARの物質を有することが基本であ
り、患者の愁訴を減らすことができれば、低SARの物
質の配置については特に限定はない。具体的には、 態様:低SARの物質を電極に取付ける。 態様:電極を液バッグで包囲し、この液バッグに低S
ARの物質を取付ける。 態様:電極を液バッグで包囲し、この液バッグに当接
する分離液バッグに低SARの物質を取付ける。 の3例が示される。態様〜のいずれの場合も上記作
用効果が大差無く得られる。
【0011】又、低SARの物質の形状は、以下の実施
例からも分かるように特定されず、患部やその患部のあ
る部位に応じて最適な形状を選定すればよい。実用的に
は、所望の加温領域だけを加温するために、患者の症例
や患部状態に応じて物質を容易に交換できるようにして
おくことが好ましい。ここで、低SARの物質における
SARを算出するための理論式を下記に示す。
例からも分かるように特定されず、患部やその患部のあ
る部位に応じて最適な形状を選定すればよい。実用的に
は、所望の加温領域だけを加温するために、患者の症例
や患部状態に応じて物質を容易に交換できるようにして
おくことが好ましい。ここで、低SARの物質における
SARを算出するための理論式を下記に示す。
【0012】
【数1】
【0013】
【数2】
【0014】
【数3】
【0015】 但し、Wh :高周波による発熱(W/m3 ) φ :電位(V) ε :誘電率(F/m) σ :導電率(S/m) E :電界強度(V/m) ρ :体積密度(kg/m3 ) これらの式(1)〜(3)から、SARを小さくするた
めには、次の〜の条件が定まる。 :ρを大きくする〔式(3)参照〕。 :Wh を小さくするために、σを小さくする〔式
(2)参照〕。 :φを小さくするために、εを大きくする〔式(1)
参照〕。 :Eはφを微分して得られるベクトル量であることか
ら、Eを小さくするために、使用する物質の体積を或る
程度大きくする(薄板状の物質は使用しない方がよ
い)。
めには、次の〜の条件が定まる。 :ρを大きくする〔式(3)参照〕。 :Wh を小さくするために、σを小さくする〔式
(2)参照〕。 :φを小さくするために、εを大きくする〔式(1)
参照〕。 :Eはφを微分して得られるベクトル量であることか
ら、Eを小さくするために、使用する物質の体積を或る
程度大きくする(薄板状の物質は使用しない方がよ
い)。
【0016】これより、上記条件〜の少なくとも1
つを満足するように設定すれば、SARを小さくするこ
とができる。具体的に、使用する低SARの物質のSA
Rとしては、最大SARの20%程度以下であることが
好ましく、これを満たす物質としては、単胞シリコンス
ポンジ、発泡スチロール等が挙げられる。
つを満足するように設定すれば、SARを小さくするこ
とができる。具体的に、使用する低SARの物質のSA
Rとしては、最大SARの20%程度以下であることが
好ましく、これを満たす物質としては、単胞シリコンス
ポンジ、発泡スチロール等が挙げられる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の温熱治療用アプリケータを実
施例に基づいて説明する。但し、アプリケータを装備す
る温熱治療装置は従来どおりであり、ここでは装置の説
明は省略する。前述したように、本発明のアプリケータ
は、電極と所望形状の低SARの物質とを有することを
基本構成とするが、態様としては上記〜がある。ま
ず、態様のアプリケータの概略構成を図1に示す。こ
のアプリケータでは、電極20に低SARの物質21が
直接取付けられ、生体Aには、分離液バッグ22を介し
て押し当てる。低SARの物質21は適度の柔軟性を持
っているため、アプリケータを生体Aに押し付けた時
に、分離液バッグ22の形状に対応して変形し、低SA
Rの物質21と分離液バッグ22とは密着する。
施例に基づいて説明する。但し、アプリケータを装備す
る温熱治療装置は従来どおりであり、ここでは装置の説
明は省略する。前述したように、本発明のアプリケータ
は、電極と所望形状の低SARの物質とを有することを
基本構成とするが、態様としては上記〜がある。ま
ず、態様のアプリケータの概略構成を図1に示す。こ
のアプリケータでは、電極20に低SARの物質21が
直接取付けられ、生体Aには、分離液バッグ22を介し
て押し当てる。低SARの物質21は適度の柔軟性を持
っているため、アプリケータを生体Aに押し付けた時
に、分離液バッグ22の形状に対応して変形し、低SA
Rの物質21と分離液バッグ22とは密着する。
【0018】態様のアプリケータの概略構成を図2に
示す。このアプリケータは、電極20が液バッグ23で
覆われたものであり、液バッグ23の外側に低SARの
物質21が取付けられている。生体Aの適用は、同様に
分離液バッグ22を介して行い、低SARの物質21は
分離液バッグ22に密着変形する。態様のアプリケー
タでは、図3に示すように、電極20は液バッグ23で
覆われているが、低SARの物質21は分離液バッグ2
2に取付けられている。図1〜図3には片方のアプリケ
ータしか示していないが、勿論、生体Aには両方のアプ
リケータを装着する。又、液バッグ22、23内は、冷
却液(例えば生理食塩水、蒸留水)が循環しており、液
バッグ22、23は一定温度に保たれる。
示す。このアプリケータは、電極20が液バッグ23で
覆われたものであり、液バッグ23の外側に低SARの
物質21が取付けられている。生体Aの適用は、同様に
分離液バッグ22を介して行い、低SARの物質21は
分離液バッグ22に密着変形する。態様のアプリケー
タでは、図3に示すように、電極20は液バッグ23で
覆われているが、低SARの物質21は分離液バッグ2
2に取付けられている。図1〜図3には片方のアプリケ
ータしか示していないが、勿論、生体Aには両方のアプ
リケータを装着する。又、液バッグ22、23内は、冷
却液(例えば生理食塩水、蒸留水)が循環しており、液
バッグ22、23は一定温度に保たれる。
【0019】次に、態様〜のうち、態様のアプリ
ケータを取り上げ、これの詳細な構造について述べる。
図4はその一部破断正面図である。このアプリケータ
は、液バッグの内側に低SARの物質が取付けられたも
のであり、電極3を有する電極取付体1と、この電極取
付体1に着脱可能に取付けられた液バッグ(ボーラスと
も呼ばれる)2とを備える。図5に示すように、電極取
付体1は、円形のプレートであり、中央に円形の開口1
a、周囲に冷却液のための流入口7と流出口8を有す
る。電極3は、円板状であり、中心から突出する心棒3
aを有する。電極3の心棒3aは電極取付体1の開口1
aに挿入され、心棒3aの先端に給電ブロック4が螺合
等により取付けられている。これにより、電極取付体1
の開口1aを塞ぐような形態で電極3が電極取付体1に
一体に固定される。温熱治療装置からの高周波は給電ブ
ロック4を通じて電極3に供給される。
ケータを取り上げ、これの詳細な構造について述べる。
図4はその一部破断正面図である。このアプリケータ
は、液バッグの内側に低SARの物質が取付けられたも
のであり、電極3を有する電極取付体1と、この電極取
付体1に着脱可能に取付けられた液バッグ(ボーラスと
も呼ばれる)2とを備える。図5に示すように、電極取
付体1は、円形のプレートであり、中央に円形の開口1
a、周囲に冷却液のための流入口7と流出口8を有す
る。電極3は、円板状であり、中心から突出する心棒3
aを有する。電極3の心棒3aは電極取付体1の開口1
aに挿入され、心棒3aの先端に給電ブロック4が螺合
等により取付けられている。これにより、電極取付体1
の開口1aを塞ぐような形態で電極3が電極取付体1に
一体に固定される。温熱治療装置からの高周波は給電ブ
ロック4を通じて電極3に供給される。
【0020】電極取付体1には、この電極取付体1に液
バッグ2を取付けるための押付けリング5が設けられて
いる。押付けリング5は、高周波特性の良い樹脂からな
り、外周がノッチ部5aになっている。このノッチ部5
aに対応して、液バッグ2の外周には、締結リブ2aが
形成されている。従って、液バッグ2の電極取付体1へ
の取付けは、締結リブ2aをノッチ部5aに嵌合させる
ことにより行われ、これによりアプリケータが液漏れの
無い水密構造となる。なお、押付けリング5には、固定
リング6が一体に設けられており、これらのリング5、
6は電極取付体1に螺着等により固定される。
バッグ2を取付けるための押付けリング5が設けられて
いる。押付けリング5は、高周波特性の良い樹脂からな
り、外周がノッチ部5aになっている。このノッチ部5
aに対応して、液バッグ2の外周には、締結リブ2aが
形成されている。従って、液バッグ2の電極取付体1へ
の取付けは、締結リブ2aをノッチ部5aに嵌合させる
ことにより行われ、これによりアプリケータが液漏れの
無い水密構造となる。なお、押付けリング5には、固定
リング6が一体に設けられており、これらのリング5、
6は電極取付体1に螺着等により固定される。
【0021】電極取付体1に設けた流入口7と流出口8
は液バッグ2内の空間(循環液流路)に連通し、温熱治
療装置から送られてくる冷却液9は、流入口7から液バ
ッグ2内に進入し、電極3を包囲するように液バッグ2
内を循環して、流出口8から出る(図中の矢印参照)。
この循環冷却液9によって、アプリケータを生体に密着
固定できる程度に液バッグ2が膨らみ、液バッグ2や生
体表面の温度上昇が防止される。
は液バッグ2内の空間(循環液流路)に連通し、温熱治
療装置から送られてくる冷却液9は、流入口7から液バ
ッグ2内に進入し、電極3を包囲するように液バッグ2
内を循環して、流出口8から出る(図中の矢印参照)。
この循環冷却液9によって、アプリケータを生体に密着
固定できる程度に液バッグ2が膨らみ、液バッグ2や生
体表面の温度上昇が防止される。
【0022】更に、液バッグ2の内周面には、アプリケ
ータを生体に押付けた時の痛感を和らげるための緩衝材
10が付設されている。液バッグ2内において、電極3
の付近には、本発明の特徴である低SARの物質として
環状の挿入体11が配設されている。この実施例では、
挿入体11の外径は電極3の直径とほぼ同じであり、厚
さは約1cmである。この挿入体11は円板状の取付具
12に固定され、取付具12の周縁に形成したフック1
2aを電極3の周縁に引っ掛けることにより、挿入体1
1が電極3に取付けられている。挿入体11の形状は、
図1の線X−Xにおける断面図の一部を示す図6から分
かるように、中央部が不定形に切り取られた様相を呈す
る。これは、予め治療部位に合わせて切り取った挿入体
を取付具12に貼付したものである。又、液バッグ2は
電極取付体1に対して着脱可能であるため、挿入体11
はこれ以外の任意の形状の挿入体と容易に交換できる。
ータを生体に押付けた時の痛感を和らげるための緩衝材
10が付設されている。液バッグ2内において、電極3
の付近には、本発明の特徴である低SARの物質として
環状の挿入体11が配設されている。この実施例では、
挿入体11の外径は電極3の直径とほぼ同じであり、厚
さは約1cmである。この挿入体11は円板状の取付具
12に固定され、取付具12の周縁に形成したフック1
2aを電極3の周縁に引っ掛けることにより、挿入体1
1が電極3に取付けられている。挿入体11の形状は、
図1の線X−Xにおける断面図の一部を示す図6から分
かるように、中央部が不定形に切り取られた様相を呈す
る。これは、予め治療部位に合わせて切り取った挿入体
を取付具12に貼付したものである。又、液バッグ2は
電極取付体1に対して着脱可能であるため、挿入体11
はこれ以外の任意の形状の挿入体と容易に交換できる。
【0023】なお、低SARの物質を液バッグ内に配置
する場合、この物質の近傍には、一般にエッジ効果或い
は歪んだ電界の集中による高SAR領域が出現する。従
って、生体表面又はその近傍に高SAR領域が発生する
のを防ぐためには、このように低SARの物質である挿
入体11を特に液バッグ2内の電極3に近い側に設ける
ことが望ましい。
する場合、この物質の近傍には、一般にエッジ効果或い
は歪んだ電界の集中による高SAR領域が出現する。従
って、生体表面又はその近傍に高SAR領域が発生する
のを防ぐためには、このように低SARの物質である挿
入体11を特に液バッグ2内の電極3に近い側に設ける
ことが望ましい。
【0024】かかる構造のアプリケータでは、高SAR
領域は、液バッグ2内の冷却液9に出現し、液バッグ2
と生体表面との接触面には発生しない。このため、患者
の愁訴が減るだけでなく、安全な温熱治療を行うことが
できる。しかも、冷却液9の発熱は循環によって直ちに
排出されるので、アプリケータ自体の温度は上がらな
い。又、愁訴が減るため、生体の深部まで加温するのに
十分な電力を印加できるようになると共に、患部の温度
を速やかに所望値まで上昇させることができるようにな
り、治療成績が向上する。
領域は、液バッグ2内の冷却液9に出現し、液バッグ2
と生体表面との接触面には発生しない。このため、患者
の愁訴が減るだけでなく、安全な温熱治療を行うことが
できる。しかも、冷却液9の発熱は循環によって直ちに
排出されるので、アプリケータ自体の温度は上がらな
い。又、愁訴が減るため、生体の深部まで加温するのに
十分な電力を印加できるようになると共に、患部の温度
を速やかに所望値まで上昇させることができるようにな
り、治療成績が向上する。
【0025】これらの利点の他に、挿入体11の形状に
より、所定の加温領域だけを温めることができる訳であ
るが、これに関して更に述べる。図7は、一対のアプリ
ケータ30で被加温体であるファントムBを加温する場
合を模式的に示す。アプリケータ30は、図4に示すよ
うな構造を有し、外周に緩衝材31が配され、円板状の
電極32には低SARの挿入体33が取付けられ、電極
32を包囲するように冷却液34が流れるものである。
この例では、アプリケータ30は直径25cmであり、
図8に示すように挿入体33は、同心上に内径10cm
の切り取り部分33aを持つドーナツ状のものである。
より、所定の加温領域だけを温めることができる訳であ
るが、これに関して更に述べる。図7は、一対のアプリ
ケータ30で被加温体であるファントムBを加温する場
合を模式的に示す。アプリケータ30は、図4に示すよ
うな構造を有し、外周に緩衝材31が配され、円板状の
電極32には低SARの挿入体33が取付けられ、電極
32を包囲するように冷却液34が流れるものである。
この例では、アプリケータ30は直径25cmであり、
図8に示すように挿入体33は、同心上に内径10cm
の切り取り部分33aを持つドーナツ状のものである。
【0026】この場合の加温特性を図9に示す。ファン
トムBにおいて、加温されて上昇した温度のうち、最高
温度の80%以上の温度に達した領域は図中の斜線領域
になる。この斜線領域から、従来のアプリケータより
も、ファントムBが狭く且つ深く加温されていることが
分かる。更に、別形状の挿入体を有するアプリケータを
用いてファントムBを加温する場合を図10に示す。こ
のアプリケータ40も直径25cmであり、挿入体43
以外の構造は図7と同じである。挿入体43は、図11
の(a)、(b)に示すように、内径10cmの切り取
り部分43aを有し、この切り取り部分43aは挿入体
の同心上にはなく、偏心位置にある。この挿入体43を
上下対称に配してある。
トムBにおいて、加温されて上昇した温度のうち、最高
温度の80%以上の温度に達した領域は図中の斜線領域
になる。この斜線領域から、従来のアプリケータより
も、ファントムBが狭く且つ深く加温されていることが
分かる。更に、別形状の挿入体を有するアプリケータを
用いてファントムBを加温する場合を図10に示す。こ
のアプリケータ40も直径25cmであり、挿入体43
以外の構造は図7と同じである。挿入体43は、図11
の(a)、(b)に示すように、内径10cmの切り取
り部分43aを有し、この切り取り部分43aは挿入体
の同心上にはなく、偏心位置にある。この挿入体43を
上下対称に配してある。
【0027】アプリケータ40の加温特性を図12に示
す。ここでも同様に、加温されて上昇した温度のうち、
最高温度の80%以上の温度に達した領域を斜線で示
す。この斜線領域も深く且つ狭く、しかもファントムB
を斜めに横切っている。このような斜め方向の加温は、
従来では一対のアプリケータを斜めに当てなければ不可
能であるが、本発明では一対のアプリケータを対向させ
て押し当てても実現できる。
す。ここでも同様に、加温されて上昇した温度のうち、
最高温度の80%以上の温度に達した領域を斜線で示
す。この斜線領域も深く且つ狭く、しかもファントムB
を斜めに横切っている。このような斜め方向の加温は、
従来では一対のアプリケータを斜めに当てなければ不可
能であるが、本発明では一対のアプリケータを対向させ
て押し当てても実現できる。
【0028】別の実施例として、態様のアプリケータ
を図13に示す。このアプリケータは、前述したよう
に、電極に低SARの物質としての挿入体を取付けたも
のである。図13に示す例では、給電ブロック51を有
する円板状の電極50の下部に、電極50とほぼ同サイ
ズの挿入体52を着脱可能に固定してある。挿入体52
は、加温領域に応じた切り取り部分52aと、等角度間
隔を置いて周囲に突設した4つのダボ53を有する。こ
のダボ53を、電極50の下部に対応形成した孔(図示
せず)に嵌め込むことで、電極50と挿入体52が一体
になる。
を図13に示す。このアプリケータは、前述したよう
に、電極に低SARの物質としての挿入体を取付けたも
のである。図13に示す例では、給電ブロック51を有
する円板状の電極50の下部に、電極50とほぼ同サイ
ズの挿入体52を着脱可能に固定してある。挿入体52
は、加温領域に応じた切り取り部分52aと、等角度間
隔を置いて周囲に突設した4つのダボ53を有する。こ
のダボ53を、電極50の下部に対応形成した孔(図示
せず)に嵌め込むことで、電極50と挿入体52が一体
になる。
【0029】挿入体52と生体との間に介在させる液バ
ッグ54は、適度の柔軟性を持つ矩形状のもので、冷却
液のための流入口55と流出口56を有する。冷却液は
冷却効率を上げるために図中の点線のように蛇行して流
れる。まず、この液バッグ54を生体に装着し、液バッ
グ54に挿入体52を押付ける。この時、生体と液バッ
グ54、挿入体52と液バッグ54が密着することは勿
論である。
ッグ54は、適度の柔軟性を持つ矩形状のもので、冷却
液のための流入口55と流出口56を有する。冷却液は
冷却効率を上げるために図中の点線のように蛇行して流
れる。まず、この液バッグ54を生体に装着し、液バッ
グ54に挿入体52を押付ける。この時、生体と液バッ
グ54、挿入体52と液バッグ54が密着することは勿
論である。
【0030】
【発明の効果】本発明の温熱治療用アプリケータは、以
上説明したように、加温領域に応じた形状の低SARの
物質を有するので、下記の効果を有する。 (1)生体表面に高SAR領域が出現しなくなるため、
患者の疼痛や熱感等に対する愁訴が減る。 (2)生体の深部まで加温するのに十分な電力を生体に
印加できる。 (3)患部を速やかに目的温度まで上昇させることがで
きる。 (4)温熱治療の安全性が高まると共に、治療成績が向
上する。 (5)生体内部の加温領域をフォーカシングすることが
できる。 (6)低SARの物質を着脱可能にしておけば、患部や
症例に応じて物質を簡単に交換できる。
上説明したように、加温領域に応じた形状の低SARの
物質を有するので、下記の効果を有する。 (1)生体表面に高SAR領域が出現しなくなるため、
患者の疼痛や熱感等に対する愁訴が減る。 (2)生体の深部まで加温するのに十分な電力を生体に
印加できる。 (3)患部を速やかに目的温度まで上昇させることがで
きる。 (4)温熱治療の安全性が高まると共に、治療成績が向
上する。 (5)生体内部の加温領域をフォーカシングすることが
できる。 (6)低SARの物質を着脱可能にしておけば、患部や
症例に応じて物質を簡単に交換できる。
【図1】本発明の態様に係るアプリケータの生体への
適用例を示す説明図である。
適用例を示す説明図である。
【図2】本発明の態様に係るアプリケータの生体への
適用例を示す説明図である。
適用例を示す説明図である。
【図3】本発明の態様に係るアプリケータの生体への
適用例を示す説明図である。
適用例を示す説明図である。
【図4】本発明の態様に係るアプリケータの一部破断
正面図である。
正面図である。
【図5】図4のアプリケータにおける電極と電極取付体
を示す分解斜視図である。
を示す分解斜視図である。
【図6】図4の線X−Xにおける一部省略断面図であ
る。
る。
【図7】本発明のアプリケータをファントム(被加温
体)に適用した例を示す説明図である。
体)に適用した例を示す説明図である。
【図8】図7のアプリケータの挿入体を示す斜視図であ
る。
る。
【図9】図7のアプリケータで得られる加温特性を示す
説明図である。
説明図である。
【図10】本発明のアプリケータをファントム(被加温
体)に適用した別例を示す説明図である。
体)に適用した別例を示す説明図である。
【図11】図10のアプリケータの挿入体を示す斜視図
である。
である。
【図12】図10のアプリケータで得られる加温特性を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図13】本発明の態様に係るアプリケータの分解斜
視図である。
視図である。
【図14】従来のアプリケータの生体への適用例を示す
説明図である。
説明図である。
【図15】従来のアプリケータの生体への別の適用例を
示す説明図である。
示す説明図である。
1 電極取付体 2、23 液バッグ 3、20 電極 9 冷却液 20、21 低SARの挿入体(物質) 22 分離液バッグ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下山 淳 京都市下京区中堂寺南町17番地 サイエン スセンタービル 株式会社オムロンライフ サイエンス研究所内 (72)発明者 高橋 則幸 京都市下京区中堂寺南町17番地 サイエン スセンタービル 株式会社オムロンライフ サイエンス研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】電極と、この電極と対象生体との間に介在
させる低SARの物質とを有し、低SARの物質が加温
領域に応じた形状を持つことを特徴とする温熱治療用ア
プリケータ。 - 【請求項2】前記低SARの物質を電極に取付けたこと
を特徴とする請求項1記載の温熱治療用アプリケータ。 - 【請求項3】前記電極を液バッグで包囲し、この液バッ
グに低SARの物質を取付けたことを特徴とする請求項
1記載の温熱治療用アプリケータ。 - 【請求項4】前記電極を液バッグで包囲し、この液バッ
グを当接する分離液バッグに低SARの物質を取付けた
ことを特徴とする請求項1記載の温熱治療用アプリケー
タ。 - 【請求項5】前記低SARの物質は着脱可能に取付けら
れていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項
に記載の温熱治療用アプリケータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27821091A JPH05115561A (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 温熱治療用アプリケータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27821091A JPH05115561A (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 温熱治療用アプリケータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05115561A true JPH05115561A (ja) | 1993-05-14 |
Family
ID=17594135
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27821091A Pending JPH05115561A (ja) | 1991-10-25 | 1991-10-25 | 温熱治療用アプリケータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05115561A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997012561A3 (en) * | 1995-10-05 | 1997-05-01 | Palti Yoram Prof | Heat-removable bandage and medical tape |
| JP2012223302A (ja) * | 2011-04-19 | 2012-11-15 | Univ Of Occupational & Environmental Health Japan | 温熱治療装置に用いる誘導体、温熱治療装置 |
| KR101642931B1 (ko) * | 2015-06-19 | 2016-07-26 | (주)클래시스 | 초음파 치료장치 |
-
1991
- 1991-10-25 JP JP27821091A patent/JPH05115561A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997012561A3 (en) * | 1995-10-05 | 1997-05-01 | Palti Yoram Prof | Heat-removable bandage and medical tape |
| JP2012223302A (ja) * | 2011-04-19 | 2012-11-15 | Univ Of Occupational & Environmental Health Japan | 温熱治療装置に用いる誘導体、温熱治療装置 |
| KR101642931B1 (ko) * | 2015-06-19 | 2016-07-26 | (주)클래시스 | 초음파 치료장치 |
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