JPH05116216A - 帯電防止ポリエステルフイルムの製造方法 - Google Patents

帯電防止ポリエステルフイルムの製造方法

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JPH05116216A
JPH05116216A JP3308228A JP30822891A JPH05116216A JP H05116216 A JPH05116216 A JP H05116216A JP 3308228 A JP3308228 A JP 3308228A JP 30822891 A JP30822891 A JP 30822891A JP H05116216 A JPH05116216 A JP H05116216A
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polyester film
antistatic
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film
layer
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二位 熊川
Yoshihiro Arai
吉弘 新井
Yasuhisa Maeda
靖寿 前田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】塗布層のポリエステルフィルム層との延伸追随
性が良く、塗布層にクラックが入ることがなく、ポリエ
ステルフィルム層と塗布層と密着性が良好で、帯電防止
性能に優れた帯電防止ポリエステルフィルムを得る。 【構成】未延伸または一軸方向のみに延伸されたポリエ
ステルフィルムの少なくとも片面に帯電防止剤と溶融温
度100℃〜200℃、ケン化度50%〜90%、重合
度500以下の部分ケン化ポリビニルアルコールとを含
む水溶液または水分散液を塗布、乾燥する。続いて二軸
方向または最初の延伸方向と直角方向に延伸し、熱セッ
トする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は帯電防止性に優れたポリ
エステルフィルムの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポリエステルフィルムは優れた
透明性、機械的特性、耐薬品性および耐熱性を有するこ
とから磁気テープ用、写真用、蒸着用、一般工業用、包
装用等の広範囲な用途で使用されている。
【0003】ポリエステルフィルムは上記のような優れ
た特性を有している一方、ポリエステル樹脂自身が高い
電気絶縁性を有していることから極めて帯電しやすく静
電気の発生、蓄積により様々な問題を引き起こしてい
る。
【0004】上記欠点を改善するためにポリエステルフ
ィルム形成前の樹脂に帯電防止剤を練り込む方法、ポリ
エステルフィルムに金属薄膜を蒸着したり帯電防止剤を
塗布する方法などが提唱されている。帯電防止剤を練り
込む方法は安価に製造できるという利点はあるが、帯電
防止性能に限界があり、表面へのブリードアウトによる
フィルム表面の接着性低下などの性能低下、他のフィル
ムと積層した場合、他層への転移などの欠点を有する。
また、金属薄膜を蒸着する方法は帯電防止性能に優れ、
透明導電性フィルムとしてその用途を拡大しているが、
コストが高くつくという欠点を有している。このような
背景のもとで帯電防止剤を塗布する方法が広く採用され
ている。そして、帯電防止剤の塗布層を有するポリエス
テルフィルムを製造する方法としては、二軸延伸後のフ
ィルムに帯電防止剤を塗布する方法(ポストコーティン
グ法)と帯電防止剤を未延伸または一軸方向のみに延伸
されたフィルムに塗布後、二軸方向または最初の延伸方
向と直角方向に延伸し、熱セットする方法(プリコーテ
ィング法)とがある。プリコーティング法は塗布工程と
製膜工程が同時に行われるため、ポストコーティング法
に比して広巾製品が安価に得られる他、フィルム面と塗
布層間の密着性改善、塗布層の薄膜化など多くの利点を
有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プリコ
ーティング法による帯電防止ポリエステルフィルムを製
造する際の大きな問題点として、塗布後の延伸工程にお
いて帯電防止剤がポリエステルフィルムの延伸にうまく
追随することができず、塗布層にクラックが入り、その
結果フィルムが白化したり、帯電防止性能が低下すると
いう重大な欠点が生じ、帯電防止フィルムとして不満足
なものしか得られていない場合が多い。本発明は、かか
る問題点を解決することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な目的を達成するため、検討を重ねた結果、帯電防止剤
と部分ケン化ポリビニルアルコールを組み合わせること
により、塗布後のポリエステルフィルムの延伸工程にお
ける延伸追随性が飛躍的に改善され、プリコーティング
法による白化などのフィルムの価値を損なうことのない
帯電防止性能に優れたポリエステルフィルムが得られる
ことを見出し、本発明に至ったのである。
【0007】すなわち、本発明は、未延伸または一軸方
向のみに延伸されたポリエステルフィルムの少なくとも
片面に帯電防止剤と溶融温度100℃〜200℃、ケン
化度50%〜90%、重合度500以下の部分ケン化ポ
リビニルアルコールを含む水溶性または水分散液を塗
布、乾燥し、続いて二軸方向または最初の延伸方向と直
角方向に延伸し、熱セットすることを特徴とする帯電防
止ポリエステルフィルムの製造方法をその要旨とするも
のである。
【0008】次に本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明に使用するポリエステルフィルムの
ポリエステルとは、その構成単位の80モル%以上がエ
チレンテレフタレート単位より成るポリエチレンテレフ
タレート、エチレンナフタレート単位より成るポリエチ
レンナフタレートなどである。本発明のポリエステルは
必要に応じて滑り性付与剤、安定剤、顔料などの添加剤
を含有していても良い。
【0010】本発明に使用するポリエステルフィルム
は、未延伸ポリエステルフィルムまたは一軸方向のみに
延伸されたポリエステルフィルムであって、ポリエステ
ルポリマーを溶融押出してキャスティングした直後の未
延伸フィルムまたは縦方向に延伸を行った直後の一軸延
伸フィルムが望ましい。ポリエステルフィルムの厚さは
10〜1000μmの範囲であることが好ましい。
【0011】本発明における帯電防止剤は、水溶液また
は水分散液として使用されるもので、アニオン性化合
物、カチオン性化合物およびノニオン性化合物のいずれ
でも良いが、ポリエステルフィルムの延伸工程における
耐熱性の観点からポリマータイプの帯電防止剤が好まし
く、代表例としては、アニオン系ではポリスチレンスル
ホン酸ソーダであるケミスタットSA−9(商品名、三
洋化成工業(株) ) 、およびアクリル系ポリマー主成分
タイプであるELポリマーWS−14およびELポリマ
ーWS−17(商品名、新中村化学工業 (株) )、ノニ
オン系ではアクリル系ポリマー主成分タイプであるエレ
カットC−013(商品名、竹本油脂 (株) 、カチオン
系ではアクリル系ポリマー主成分タイプであるELポリ
マーWS−50(商品名、新中村化学工業 (株)) 、X
A−3465およびXA−3486(商品名、東亜ペイ
ント (株) )を挙げることが出来るが、これらに限定さ
れるものではない。
【0012】本発明における部分ケン化ポリビニルアル
コールは、溶融温度100℃〜200℃、ケン化度50
%〜90%、重合度500以下であることが必要であ
り、この部分ケン化ポリビニルアルコールの例として
は、表1に記載の溶融温度、ケン化度および重合度のも
の( ユニチカケミカル (株) 社製の市販品) を挙げるこ
とが出来るが、これに限定されるものではない。
【0013】
【表1】
【0014】これらの各成分の混合割合は、帯電防止性
能、延伸追随性などの点で固形分として、帯電防止剤2
0〜80部に対して部分ケン化ポリビニルアルコールは
80〜20部であることが望ましい。
【0015】本発明に使用する帯電防止剤と部分ケン化
ポリビニルアルコールを含む水溶液または水分散液の粘
度は、塗布斑の発生の点で200センチポイズ(20
℃)以下が好ましい。また、前記水溶液または水分散液
の固形分の濃度については、通常10重量%以下が適当
である。さらに、塗布厚みについては特に限定するもの
ではないが、最終的に得られる被膜の厚みが0.01〜
0.5μm程度になるような厚みが適当である。
【0016】また、ポリエステルフィルムの表面に帯電
防止剤と部分ケン化ポリビニルアルコールとを含む水溶
液または水分散液を塗布する方法としては、各種の塗布
法が適用出来る。例えば、グラビアロール方式、メタリ
ングバー方式、リバースロール方式、スプレー方式など
が単独または組み合せて適用される。
【0017】ポリエステルフィルムに帯電防止剤と部分
ケン化ポリビニルアルコールとを含む水溶液または水分
散液を塗布した後は、乾燥し、続いて二軸方向または最
初の延伸方向と直角方向に延伸し、熱セットすることに
より帯電防止ポリエステルフィルムを得ることができ
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明をより理解しやすくするために
実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明はこれら実
施例に限定されるものではない。なお実施例における評
価法は次に述べる方法によった。
【0019】(1) 表面固有抵抗 三菱油化(株)製の表面高抵抗計(商品名、Hires
ta MCP HT−210)を用い、23℃、50%
RHの雰囲気下におけるフィルム面(塗布層があるとき
は塗布層側のフィルム面)の固有抵抗値を測定した。な
お、付与電圧は500Vである。
【0020】この測定値から帯電防止ポリエステルフィ
ルムの表面固有抵抗性能を下記の基準で評価した。 1011Ω/□未満のもの :良好 1011〜1013Ω/□のもの:やや良 1013Ω/□を越えるもの :不良
【0021】(2) オネストメーター半減期 宍戸商会社製のスタチックオネストメーターを用い、2
3℃、50%RHの雰囲気下で試料フィルム上(塗布層
があるときは塗布層側のフィルム面上)15mmの高さに
ある放電電極に10KVの電圧を付与し、フィルムに帯
電量が飽和するまで放電を続けた。帯電量が飽和し放電
を中止した後、試料フィルム上15mmの位置にある電位
計で試料フィルムの電荷減衰性を測定し半減期を求め
た。
【0022】この測定値から帯電防止ポリエステルフィ
ルムの半減期性能を下記の基準で評価した。 15秒未満のもの :良好 15〜150秒のもの:やや良 150秒を越えるもの:不良
【0023】(3) 摩擦帯電圧 興和商会社製のロータリースタティクテスターを用い、
23℃、50%RHの雰囲気下で綿布を摩擦布として摩
擦電圧を測定した。
【0024】この測定値から帯電防止ポリエステルフィ
ルムの摩擦帯電圧性能を下記の基準で評価した。 500V未満のもの :良好 500〜2000Vのもの:やや良 2000Vを越えるもの :不良
【0025】(4) 塗布層とポリエステルフィルム層間の
密着性 積水化学工業(株)製のセキスイセロハンテープ♯25
2(巾18mm)を塗布面に貼り、剥離したときの塗布層
のポリエステルフィルム層からの剥がれ具合により塗布
層とポリエステルフィルム層間の密着性を測定した。
【0026】この測定値から帯電防止ポリエステルフィ
ルムの塗布層とポリエステルフィルム層間の密着性を下
記の基準で評価した。 剥離後の帯電ポリエステルフィルム剥離面における残存
塗布層の割合 面積換算 0.8を越えるもの :良好 0.8〜0.5のもの:やや良 0.5未満のもの :不良
【0027】実施例1 フェノール/テトラクロロエタン=6/4混合溶媒を用
い、30℃で測定した固有粘度が0.63のポリエチレ
ンテレフタレートを280℃でT−ダイより溶融押出
し、40℃のドラム上で冷却して厚さ310μの未延伸
フィルムを得、続いてこのフィルムを95℃にて縦方向
に3.5倍延伸した。
【0028】一方、帯電防止剤としてELポリマーWS
−50(商品名、新中村化学工業 (株) 社製、カチオン
系アクリル系ポリマー主成分タイプ)、部分ケン化ポリ
ビニルアルコールとしてUMR−10H(商品名、ユニ
チカケミカル (株) 社製、溶融温度:170℃、ケン化
度:80%、重合度:100)を用い、ELポリマーW
S−50 60部(固形分、以下同様)とUMR−10
H 40部から成る固形分濃度5重量%の水分散液を塗
布液として準備した。
【0029】前記の縦延伸ポリエステルフィルムに上記
塗布液を塗布、乾燥し、引き続き110℃で横方向に
3.5倍延伸した後、230℃で約5秒間熱セットを施
してポリエステル層の厚さが25μ、塗布層の厚さが
0.05μである帯電防止ポリエステルフィルムを得
た。得られたフィルムは、表2に示すように塗布層にク
ラックおよび白化は認められず、塗布層とポリエステル
フィルム層間の密着性も良好であった。
【0030】実施例2 帯電防止剤としてELポリマーWS−17(商品名、新
中村化学工業 (株) 社製、アニオン系アクリル系ポリマ
ー主成分タイプ)を用いること以外は実施例1と同じ操
作でポリエステル層の厚さが25μ、塗布層の厚さが
0.05μである帯電防止ポリエステルフィルムを得
た。得られたフィルムは、表2に示すように塗布層にク
ラックおよび白化は認められず、塗布層とポリエステル
フィルム層間の密着性も良好であった。
【0031】実施例3 部分ケン化ポリビニルアルコールとしてUMR−10M
(商品名、ユニチカケミカル (株) 社製、溶融温度:1
50℃、ケン化度:65%、重合度:100)を用いる
こと以外は実施例1と同じ操作でポリエステル層の厚さ
が25μ、塗布層の厚さが0.05μである帯電防止ポ
リエステルフィルムを得た。得られたフィルムは、表2
に示すように塗布層にクラックおよび白化は認められ
ず、塗布層とポリエステルフィルム層間の密着性も良好
であった。
【0032】比較例1 被覆液として帯電防止剤ELポリマーWS−50(前
述)の固形分濃度5重量%の水分散液を(部分ケン化ポ
リビニルアルコールを用いない)用いること以外は実施
例1と同じ操作でポリエステルフィルム層の厚さが25
μ、塗布層の厚さが0.05μである帯電防止ポリエス
テルフィルムを得た。得られたフィルムは塗布層にクラ
ックが生じ、白化しており、塗布層とポリエステルフィ
ルム層間の密着性も不良であった。
【0033】比較例2 被覆液として帯電防止剤ELポリマーWS−17(前
述)の固形分濃度5重量%の水分散液を(部分ケン化ポ
リビニルアルコールを用いない)用いること以外は実施
例1と同じ操作でポリエステルフィルム層の厚さが25
μ、塗布層の厚さが0.05μである帯電防止ポリエス
テルフィルムを得た。得られたフィルムは比較例1と同
様に塗布層にクラックが生じ、白化しており、塗布層と
ポリエステルフィルム層間の密着性も不良であった。
【0034】比較例3 部分ケン化ポリビニルアルコールとしてUP−180G
(商品名、ユニチカケミカル (株) 社製、熱溶融温度:
熱分解のため無し、ケン化度:88%、重合度:175
0)を用いること以外は実施例1と同じ操作でポリエス
テルフィルム層の厚さが25μ、塗布層の厚さが0.0
5μである帯電防止ポリエステルフィルムを得た。得ら
れたフィルムは、第2表に示すように塗布層にクラック
が生じ、白化しており、塗布層とポリエステルフィルム
層間の密着性も不良であった。
【0035】以上の実施例で得られた帯電防止ポリエス
テルフィルムの評価結果を比較例とともに下記表2に示
した。
【0036】
【表2】
【0037】この表から明らかなように、本発明のフィ
ルムは白化などのフィルムの価値を損なうことがなく、
塗布層とポリエステルフィルム層間の密着性の良好な帯
電防止性に優れるものである。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、塗布層にクラックが入ることがなく、ポリエ
ステルフィルム層と塗布層と密着性が良好で帯電防止性
能に優れた帯電防止ポリエステルフィルムを得ることが
できる。この帯電防止ポリエステルフィルムは塗布層側
の面あるいはその反対面への塗布、印刷、蒸着、ラミネ
ート等の加工工程において作業性が改善されるばかりで
なく、加工後の積層品そのものの帯電防止性能も良好で
あるので、磁気テープ用、写真用、蒸着用、一般工業用
および包装用等の広範囲な用途において有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 7/04 CFD 7258−4F // B29K 67:00 B29L 7:00 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未延伸または一軸方向のみに延伸された
    ポリエステルフィルムの少なくとも片面に帯電防止剤と
    溶融温度100℃〜200℃、ケン化度50%〜90
    %、重合度500以下の部分ケン化ポリビニルアルコー
    ルとを含む水溶液または水分散液を塗布、乾燥し、続い
    て二軸方向または最初の延伸方向と直角方向に延伸し、
    熱セットすることを特徴とする帯電防止ポリエステルフ
    ィルムの製造方法。
JP3308228A 1991-10-29 1991-10-29 帯電防止ポリエステルフィルムの製造方法 Expired - Lifetime JP2563221B2 (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003068854A1 (en) * 2002-02-18 2003-08-21 Mitsubishi Polyester Film Corporation Applied film
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