JPH05117845A - 化合物材料の成膜装置および成膜方法 - Google Patents

化合物材料の成膜装置および成膜方法

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JPH05117845A
JPH05117845A JP3273681A JP27368191A JPH05117845A JP H05117845 A JPH05117845 A JP H05117845A JP 3273681 A JP3273681 A JP 3273681A JP 27368191 A JP27368191 A JP 27368191A JP H05117845 A JPH05117845 A JP H05117845A
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JP
Japan
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evaporation source
film
film forming
temperature
vapor deposition
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Pending
Application number
JP3273681A
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English (en)
Inventor
Tsuguhiro Korenaga
継博 是永
Shinji Uchida
真司 内田
Hideo Kurokawa
英雄 黒川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇華性を有する化合物材料を蒸発源上に広く
面状に分布させ、これを少なくとも融点以下にて加熱す
ることにより、良好な膜厚分布で原材料との組成ずれの
ない、平滑な膜を作成する。 【構成】 蒸着材料13は平面状抵抗加熱蒸発源15が
振動機構17により振動されるために、この上で面状に
分布する。平面状抵抗加熱蒸発源15は熱容量が大きい
ため温度制御がしやすく、加熱時の材料内部での温度分
布が一様なので、突沸が起きない。また、加熱温度が低
温であるために原材料の組成を維持できる。シャッタ−
12はその開閉を成膜レ−トモニタ−19に連動する制
御機構18により制御されているため、成膜レ−トが安
定し、絶えず、蒸発源を広い面積に維持できるので、基
板上での膜厚分布の小さな膜が作成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化合物特に昇華性を有
する化合物の蒸着材料の膜を、原材料との組成ずれやピ
ンホ−ル、異物による突起等がなく、且つ良好な膜厚分
布で平滑に形成できる成膜装置および成膜方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、化合物を一般的な真空蒸着法にて
成膜する場合、その組成を原材料と一致させることは非
常に困難であった。これは、化合物を構成している元素
が各々異なった飽和蒸気圧を持っており、蒸発源材料と
して用いるとき熱分解によって蒸気組成が変化すること
に起因している。
【0003】この組成ずれを解決する代表的な方法とし
て、フラッシュ蒸着法がある。図4は従来のフラッシュ
蒸着法の構成の一例を示すものである。図4において、
41は蒸着材料供給源、42は樋、43は樋を振動させ
る機構、44は蒸発源である。
【0004】フラッシュ蒸着法はこのように、小さな
粒、あるいは粉末材料を間欠的に高温の蒸発源へ供給
し、瞬間的に蒸発させながら膜を形成する方法であり、
組成保存という点で非常に有効な蒸着法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うなフラッシュ蒸着法においては、特に低融点で非常に
昇華性の高い化合物材料を成膜する場合、材料が蒸発源
に到達した瞬間に突沸がおこりやすく、その結果、基板
上に構成される薄膜はピンホ−ルや、異物による突起の
ある粗悪な膜になってしまう。
【0006】一般にピンホ−ルや異物の原因となる突沸
をなくすために、材料を成膜前に予備加熱し、材料内の
ガスを出しておくことが通常おこなわれる。また、電子
ビ−ム蒸着や、ボ−ト状抵抗加熱蒸着のような従来の蒸
着法を用い、徐々に加熱してやれば、突沸をかなり抑え
られるが、昇華性材料を成膜する際には、材料内に温度
分布が存在する限り、材料内すべてにわたってガス出し
をおこなうことが非常に難しく、いくら徐々に材料加熱
をおこなっても突沸を完全にはなくすことはできない。
【0007】本発明は上記問題点に鑑み、化合物、特に
昇華性の高い化合物材料を原材料と変わりない組成をも
つ、凹凸のない、均一な厚みの膜として提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の成膜装置は、蒸着材料を供給する材料供給
部と、振動機構を付属した抵抗加熱蒸発源とを具備す
る。
【0009】
【作用】上記した構成によって、例えば粉末、粒状、細
線状、平板状の化合物材料は、振動機構により蒸発源上
に広く面状に分布させて加熱することができる。その結
果、良好な成膜が可能となるのである。
【0010】特に昇華性を有する化合物を真空蒸着にて
成膜する場合、良質な膜を得るには、いかに試料内の温
度分布を少なくし、蒸発源を狭い温度幅の中で制御でき
るかがポイントとなる。これは、このような材料におい
ては、試料内に温度分布があると、突沸がおこりやすく
なること、蒸発源の微少な温度変化により、極端に成膜
レ−トが変化してしまうこと、また、その温度が高すぎ
ると元素の解離が顕著となり原材料と組成が大きく変わ
ってしまうこと、という以上3つの理由のためである。
【0011】本発明においては、以上3つの理由を考慮
し、かつ材料の蒸発面積が大きいために、基板上に成膜
される膜厚の均一性をも高めることが可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施例である成膜装置
の構成図である。11は材料供給源、12はシャッタ
−、13は昇華性を有する粉末の化合物材料、14は材
料搬送の樋、15は平面状抵抗加熱蒸発源、16は樋1
4に接する振動機構、17は蒸発源15に電気的絶縁を
介して接する振動機構、18はシャッタ−の制御機構、
19は水晶振動子式成膜レ−トモニタ−を示す。
【0014】本実施例装置の動作を説明すると、シャッ
タ−12が開いたときに材料供給源11より落下する化
合物材料13は、樋14を経て平面状抵抗加熱蒸発源1
5の上に到達する。平面状抵抗加熱蒸発源15は振動機
構17により振動しているために、化合物材料13は平
面状抵抗加熱蒸発源15の上に面状に分布することにな
る。この際、突沸が起こらない化合物材料13の最大厚
みは、材料により異なるが、三硫化アンチモンでは、約
3mmである。この最大厚みは材料の熱伝導度とその温
度域での飽和蒸気圧特性により決まる。
【0015】平面状抵抗加熱蒸発源15は熱容量が大き
いため、温度制御がしやすく、平面状抵抗加熱蒸発源1
5を、化合物材料13の昇華温度とその構成元素の結合
エネルギ−より関連づけられる元素解離の開始温度との
間の温度で加熱してやれば、原材料と組成のずれがな
く、ピンホ−ルや異物による突起のない膜が作成され
る。
【0016】また、シャッタ−12は、その開閉を成膜
レ−トモニタ−19に連動する制御機構18により制御
されているため、成膜レ−トが安定し、絶えず、蒸発源
を広い面積に維持できるので、基板上での膜厚分布の小
さな膜が作成できる。
【0017】なお、本実施例においては、蒸着材料の形
態を粉末としたが、材料内で温度分布が生じないという
点で、粒状や細線状、平板状であってもかまわない。ま
た、昇華性のない化合物も使用できる。
【0018】以下に、本実施例装置にて成膜した膜の評
価結果を示す。ここでは、蒸着材料として三硫化アンチ
モン(Sb23)、基板材料として塩化銀、および石英
ガラスを使用した。三硫化アンチモンは、融点550℃
で、昇華性を有する化合物で、0.5〜約20μmの光
に対し透明である。
【0019】(表1)に評価したサンプルの成膜条件を
示す。(表1)の条件にて成膜した際、成膜した膜を光
学顕微鏡にて観察したところ三硫化アンチモンの蒸発源
上での厚みを3mm以下とした場合、ピンホ−ルや異物
等は全く存在しなかった。つまり、三硫化アンチモンに
おいては、その蒸発源上の厚みを3mm以下とすれば、
突沸が起きないことが判明した。
【0020】
【表1】
【0021】図2は、蒸発源の温度を500℃および5
20℃としたときのSb23膜の赤外光透過率の波長依
存性を示し、図3は各々図2と同一ロットで成膜した膜
の紫外〜可視光透過率の波長依存性を示す。図2では基
板は塩化銀、図3では石英ガラスとした。
【0022】図2、図3から赤外領域の光に対するSb
23膜の透過率特性は蒸着源の温度に対してほとんど影
響されないが、紫外〜可視領域の光に対する透過率特性
は、非常に異なり、例えば、He−Neレ−ザ−の波長
である0.633μmにおける透過率は、蒸着源温度が
520℃のとき約1%以下であるが、500℃のときは
20%程度ある。
【0023】(表2)は、これらのHe−Neレ−ザ−
波長における透過率と、X線光電子分光法およびオ−ジ
ェ電子分光法によりもとめたアンチモンと硫黄の組成比
を示している。
【0024】
【表2】
【0025】(表2)から520℃の蒸発源温度により
成膜した場合、硫黄の解離が発生し、その結果、可視光
の透過率が低下したことがわかる。
【0026】次に、粉末の三硫化アンチモンを蒸発源上
に厚み2mmで分布させ、蒸発源温度を500℃とし、
(表1)と同じ成膜条件にて、従来の電子ビ−ム蒸着
法、およびボ−ト状抵抗加熱法にて成膜したSb23
と、本実施例装置にて成膜したものとを比較した。
【0027】これらを倍率100倍の光学顕微鏡により
観察したところ、本実施例装置による膜にはピンホ−ル
が全くなかったが、従来法による膜では1×1cm2
たり数十から100程度存在していた。これは明らかに
従来の方法に比べ本発明の成膜方法では全く突沸が起こ
らないことを示している。なお、本実施例においては、
材料は三硫化アンチモンとしたが、本発明の成膜装置は
化合物であれば、あらゆる材料に対して有効である。
【0028】結論として、本発明の成膜装置を用いるこ
とにより、組成を原材料と変えずにしかも、突沸を起こ
すことなく化合物材料を成膜することが可能となる。ま
た特に三硫化アンチモンにおいては蒸着源上での厚み分
布幅を3mm以下とし、蒸着源温度を500℃以下とし
てやれば有効である。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明においては、平面状
抵抗加熱蒸発源が振動することによって、化合物材料を
面状に分布させ、加熱することにより、ピンホ−ルや異
物のない良質膜を比較的均一な膜厚で作成することが可
能となる。特に、三硫化アンチモンにおいては、蒸発源
上での厚み分布幅を3mm以下とし、蒸着源の温度を5
00℃以下とすることで、組成が原材料と変わらない、
ピンホ−ルのない膜を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成膜装置の一実施例の構成図
【図2】同実施例装置により成膜した三硫化アンチモン
膜の赤外光領域の透過率特性図
【図3】同三硫化アンチモン膜の紫外〜可視光領域の透
過率特性図
【図4】従来のフラッシュ蒸着法を用いた成膜装置の概
略図
【符号の説明】
11 材料供給源 12 シャッタ− 13 蒸着材料 14 樋 15 平面状抵抗加熱蒸発源 16 振動機構 17 振動機構 18 シャッタ−制御機構 19 成膜レ−トモニタ−

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蒸着材料を供給する材料供給部と、振動機
    構を備えた抵抗加熱蒸発源より構成されることを特徴と
    する化合物材料の成膜装置。
  2. 【請求項2】化合物材料は三硫化アンチモンであり、真
    空中にて、蒸発源上の三硫化アンチモンの厚みを3mm
    以下とし、前記蒸発源の温度を500℃以下として成膜
    する化合物材料の成膜方法。
JP3273681A 1991-10-22 1991-10-22 化合物材料の成膜装置および成膜方法 Pending JPH05117845A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08330072A (ja) * 1995-06-06 1996-12-13 Fuji Electric Co Ltd 有機薄膜発光素子およびその製造方法
JP2010229531A (ja) * 2009-03-30 2010-10-14 Toppan Printing Co Ltd 蒸着装置
JP2015101769A (ja) * 2013-11-26 2015-06-04 株式会社カネカ 蒸着装置、成膜方法及び有機el装置の製造方法

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