JPH051210U - 薄型誘導電磁器 - Google Patents

薄型誘導電磁器

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JPH051210U
JPH051210U JP5566391U JP5566391U JPH051210U JP H051210 U JPH051210 U JP H051210U JP 5566391 U JP5566391 U JP 5566391U JP 5566391 U JP5566391 U JP 5566391U JP H051210 U JPH051210 U JP H051210U
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JP
Japan
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core
magnet
coil
magnetic field
direct current
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JP5566391U
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English (en)
Inventor
隆志 山藤
賢 齋藤
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Tabuchi Electric Co Ltd
Original Assignee
Tabuchi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】チョークまたはトランスのような誘導電磁器
を、小型、薄型としながら、直流が重畳された変動電流
に対しても優れた特性にする。 【構成】偏平な磁石2と偏平な軟磁性のコア3とを重合
し、この重合物4の外周に、直流が重畳された電流が流
れるコイル5を巻きつける。磁石2は、コイル5に流れ
る直流が作る磁界b1と逆方向の直流磁界b2をコア3
に付加するように着磁されている。直流磁界b2によっ
て、コイル5による磁界b1を実質的に減少させ、誘導
電磁器の動作範囲を、コア3の磁気飽和点よりも十分手
前の位置として、優れた特性を確保する。磁石2を、樹
脂のような電気絶縁物に硬磁性粉末を混入したもので形
成すると、絶縁性に優れ、高周波での渦流損も少ない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、直流が重畳された変動電流が流れる電気回路に使用されるチョー クやトランスのような誘導電磁器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電気部品の小型化の要請は益々強まっており、たとえば、DC−DCコ ンバータのようなスイッチング電源装置における電力トランスやチョークとして 用いられる誘導電磁器についても、小型で薄型(低背型)のタイプが要求されて いる。これに応じて、偏平なコアの外周にコイルを巻き付けた構造の誘導電磁器 が実用化されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この構造では、コアが薄型であるために、体積が小さいことか ら、磁気容量も小さくなるので、直流が重畳された変動電流に対しては、その交 流分に対する動作範囲が磁気飽和点に近づいてしまい、特性が低下する。
【0004】 この考案は、上記従来の問題に鑑みてなされたもので、小型、薄型でありなが ら、直流が重畳された変動電流に対しても優れた特性を有する誘導電磁器を提供 することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案の薄型誘導電磁器は、偏平な軟磁性のコ アに偏平な磁石を重ね合わせて、その重合物またはコアの外周に、直流が重畳さ れた電流が通電されるコイルを巻回しており、上記磁石が、上記コイルに流れる 直流が作る磁界と逆方向の直流磁界をコアに付加するように着磁されている(請 求項1,2)。 上記磁石は、電気絶縁物に硬磁性粉末を混入して、コイルに流れる直流が作る 磁界と逆方向の直流磁界をコアに付加するように着磁した磁石体で形成すること ができる(請求項3)。
【0006】 また、端子部材が埋め込まれた端子台に偏平なコアを載置し、コアと端子台の 重合物またはコアに上記コイルを巻回した端子台付きの薄型誘導電磁器において は、端子台を、電気絶縁物に硬磁性粉末を混入して、コイルに流れる直流が作る 磁界と逆方向の直流磁界をコアに付加するように着磁した磁石体で形成している (請求項4,5)。
【0007】 ここで、「偏平」とは、全体としての形状が、厚さの薄い概ね直方体を呈して いるものをいい、一部に凹凸が設けられた形状も含む。
【0008】
【作用】
この考案によれば、磁石がコアに磁気バイアスを付加して、コイルに流れる直 流が作る磁界を実質的に減少させる。したがって、コイル電流のうちの変動分に 対応する動作範囲を、コアの磁気飽和点よりも十分手前の位置とすることができ 、これによって、誘導電磁器の優れた特性を確保できる(請求項1〜5)。 また、コアと磁石との重合物の外周にコイルを巻回した場合には、磁石がコイ ルの内方に形成される主磁気通路に平行に位置することになり、主磁気通路を横 切らないので、コアのインダクタンスを低下させたり、周波数特性を変化させた りするおそれがない(請求項1,4)。
【0009】 上記磁石を、電気絶縁物に硬磁性粉末を混入したもので形成した場合、電気絶 縁性に優れるうえに、電気絶縁物の存在によって、特に高周波における磁石の渦 流損が抑制される(請求項3)。 さらに、端子台を、電気絶縁物に硬磁性粉末を混入して、上記コイルに流れる 直流が作る磁界と逆方向の直流磁界をコアに付加するように着磁した磁石で形成 したものでは、端子台が磁石として利用されるので、別途バイアス用の磁石を設 ける必要がなくなり、構造が簡単で小型になる。
【0010】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面にしたがって説明する。 図1は第1実施例を示すもので、同図において、薄型のチョーク1は、偏平な 磁石2の上に偏平な軟磁性のコア3が載置される形で、両者2,3が重ね合わさ れており、その重合物4の外周にコイル5が巻回されている。こうして、磁石2 とコア3とをコイル5によって固定することにより、別途固定手段を設ける必要 をなくして、構造の簡単化を実現している。 上記コア3はフェライトのような軟磁性体で形成されており、コイル5への通 電によって発生した磁界によって磁化される。コイル5に流れる電流は、直流が 重畳された変動電流、たとえば、交流に直流が重畳された電流である。
【0011】 上記磁石2は、フェライト系のような電気絶縁性に優れた材料からなり、図2 に示すように、コア3に重合されたとき、上記コイル5に流れる直流が作る磁界 b1と逆方向の直流磁界(磁気バイアス)b2をコアに付加するように着磁され ている。ここで、コア3の全長にわたって磁気バイアスb2を有効に付加するに は、磁石2を、この実施例のようにコア3とほぼ同一長さとするか、またはこれ よりも長くするのが好ましい。 こうして作られたチョーク1は、たとえば接着のような固定手段で配線基板( 図示せず)に取り付けられる。
【0012】 上記構成によれば、コア3に、コイル5を流れる直流が作る磁界b1と逆方向 の直流磁界(磁気バイアス)b2が付加されるので、コイル5による磁界b1が 実質的に減少する。したがって、コイル電流のうちの変動分(交流分)に対応す る動作範囲を、磁気飽和点よりも十分手前の位置とすることができ、これによっ て、チョークの優れた特性を確保できる。 これを、図3および図4を用いて詳しく説明する。
【0013】 まず、磁気バイアスがない従来の場合には、動作原点(コイルの電流ゼロに対 応する点)O1に対して、交流の動作点P1が直流分b1だけずれるので、その 交流動作範囲はR1となり、B/H曲線の第一象限のみを使用することとなる。 その結果、コア3の利用効率が悪くなって、図4の破線L1で示すように、比較 的小さな電流値でインダクタンス(図3のB/H曲線の勾配に相当)が低下する ので、チョークとしての動作可能範囲W1が狭くなる。
【0014】 これに対し、この考案では、磁石2により、コア3に磁気バイアスb2が付加 されているから、図3の動作原点02がB/H曲線の第三象限に移動する。これ により、交流分に対する動作点P2が従来のP1から電流値の小さい方(図3の 左方)へ移動する。したがって、コイル電流に重畳される直流分Dが大きい場合 でも、動作点P2を磁気飽和点Sよりも十分手前の勾配の大きい位置とすること ができる。その結果、図4の実線L2で示すように、比較的大きな電流値になる までインダクタンスが低下しない特性が得られ、広い動作範囲W2においてチョ ークとして優れた特性を確保できる。
【0015】 ここで、図2から明らかなとおり、コイル5により生起された磁束は、コア3 によって形成される主磁気通路10に集中する。これに対し、この実施例では、 コア3と同一長さの磁石2を用いているから、コア3の全長にわたって、つまり 主磁気通路10の全体に対して、磁石2による磁気バイアスb2が効果的に付加 される。 しかも、磁石2が主磁気通路10に平行に位置しており、主磁気通路10を横 切らないので、コア3のインダクタンスを低下させたり、周波数特性を変化させ たりするおそれがない。 なお、磁石2およびコア3は偏平であるから、薄型チョークという特長はその まま維持される。
【0016】 図5は図1の変形例を示す。同図において、磁石2がコア3よりも長く設定さ れて、コア3から左右方向12にはみ出した突出部2a,2aに、たとえば銀ペ ーストからなるランド13が接合されており、各ランド13にコイル5の2本の リード線51のそれぞれが接続されている。これにより、磁石2が端子台の機能 も果たす。
【0017】 上記磁石2は、上記フェライト系磁石によって形成できるほか、フェノール系 樹脂のような電気絶縁物に、バリウムフェライトまたはサマリウムコバルトの粉 末のような硬磁性粉末を混入した複合材料を使用し、これに、コイル5に流れる 直流が作る磁界b1と逆方向の直流磁界b2をコア3に付加するように着磁した 磁石によっても形成できる。上記硬磁性粉末の粒径は、使用する周波数によって 変わるが、数百KHz〜数MHzの領域では0.1〜10μm程度が好ましい。
【0018】 このような複合材料からなる磁石2は、電気絶縁性に優れているうえに、硬磁 性粉末の間の存在する電気絶縁物が大きな渦電流の発生を抑制するので、特に高 周波における渦流損が低減される。また、電気絶縁物として樹脂を用いた場合、 比較的薄く形成しても割れにくくすることが可能である。
【0019】 図6は、第2実施例を示すもので、偏平な軟磁性のコア3に、直流が重畳され た電流を通電するコイル5が巻回され、上記コア3と偏平な磁石2とが重ね合わ されている。上記磁石2の上面には、コイル5を入れるスペース15を確保する ために、凹所16が設けられている。この第2実施例においても、上記第1実施 例と同様の効果が得られる。
【0020】 図6の第2実施例についても、図5の変形例と同様に、磁石2の突出部2aに ランド13を設けて、磁石2に端子台の機能を付加することが可能である。また 、図6の磁石2は、上記電気絶縁物に硬磁性粉末を混入した複合材料で形成する こともできる。
【0021】 図7は、表面実装タイプの薄型チョーク1にこの考案を適用した第3実施例を 示す。同図において、端子台2Aの上に偏平な軟磁性のコア3が載置され、この 端子台2Aとコア3の重合物4の外周に、コイル15が巻回されている。 端子台2Aは、偏平な本体21にコイル15を保持するための凹所17が設け られて、その左右方向12の両側に脚部22が形成されている。上記脚部22に は4つの端子部材6が埋め込まれており、そのうちの2つにコイル5のリード線 51が接続され、他の2つは空き端子となっている。トランスを製作する場合に は、2つの端子部材6に一次コイルのリード線を接続し、他の2つの端子部材6 に二次コイルのリード線を接続する。
【0022】 上記端子台2Aは上記複合材料で形成されている。したがって、電気絶縁性に 優れているので、端子部材6を埋め込んでも、端子間の電気絶縁に問題はない。 こうして作られたチョーク1は、配線基板7の上面に載せられ、この上面に設 けられた配線パターン8上に、端子6がはんだ付けされる(表面実装)。
【0023】 図7の第3実施例においても、図8に示すように、上記第1実施例の場合と同 様に、コイル5を流れる直流が作る磁界b1と逆方向の磁気バイアスb2がコア 3に付加される結果、広い動作範囲W2(図4)においてチョークとして優れた 特性を確保できるとともに、端子台2Aがコア3のインダクタンスを低下させた り、周波数特性を変化させたりするおそれがない。
【0024】 また、端子台2Aが上記複合材料で形成されていることから、特に高周波にお ける端子台2Aの渦流損が低減される。しかも、端子台2Aを磁石として利用し ているから、別途磁石を設ける必要がないので、構造が簡単で小型になる。 さらに、端子台2Aの複合材料に含まれる電気絶縁物として樹脂を用いた場合 、端子部材6の埋め込み成形が容易になる利点もある。また、コア3が偏平であ るから、薄型チョークという特長はそのまま維持される。
【0025】 図9は、図7の変形例を示すもので、端子台2Aの両端部にストッパ11が形 成されており、これらストッパ11,11によって、コア3の左右方向12への ずれを規制している。したがって、端子台2Aにコア3を載置する際に、コア3 の位置決めを容易に行うことができるとともに、使用中のコア3のずれが防止さ れる。
【0026】 図10は第4実施例を示す。同図において、偏平な軟磁性のコア3に、直流が 重畳された電流を通電するコイル5が巻回され、上記コア3が端子台2Aに載置 されている。上記端子台2Aの上面には、コイル5を入れるスペース15を確保 するために、凹所16が設けられている。この第2実施例においても、上記図7 の第3実施例と同様の効果が得られる。
【0027】 なお、この考案は、そのままトランスにも適用できることはいうまでもない。
【0028】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、ベースを形成する磁石体がコアに磁 気バイアスを付加して、コイルに流れる直流が作る磁界を実質的に減少させる。 したがって、コイル電流のうちの変動分に対応する動作範囲を、コアの磁気飽和 点よりも十分手前の位置とすることができ、これによって、誘導電磁器の優れた 特性を確保できる。また、磁石体であるベース2が主磁気通路10を横切らない ので、コア3のインダクタンスを低下させたり、周波数特性を変化させたりする おそれがない。
【0029】 上記磁石を、電気絶縁物に硬磁性粉末を混入した複合材料で形成した場合、電 気絶縁性に優れるうえに、電気絶縁物の存在によって、特に高周波における磁石 の渦流損が抑制される。 さらに、端子台を、上記複合材料形成したものでは、端子台が磁石として利用 されるので、別途バイアス用の磁石を設ける必要がなくなり、構造が簡単で小型 になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例を示すチョークの斜視図
である。
【図2】図1のチョークの縦断面図である。
【図3】チョークのB/H曲線を示す特性図である。
【図4】チョークのインダクタンスを示す特性図であ
る。
【図5】図1の第1実施例の変形例を示すチョークの斜
視図である。
【図6】この考案の第2実施例を示すチョークの斜視図
である。
【図7】第3実施例を示すチョークの斜視図である。
【図8】図7のチョークの縦断面図である。
【図9】図7の第3実施例の変形例を示すチョークの斜
視図である。
【図10】第4実施例を示すチョークの斜視図である。
【符号の説明】
1…チョーク(誘導電磁器)、2…磁石、2A…端子
台、3…コア、4…重合物、5…コイル、b1…コイル
を流れる直流が作る磁界、b2…逆方向の直流磁界(磁
気バイアス)。

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏平な軟磁性のコアと偏平な磁石とが重
    ね合わされて、その重合物の外周に、直流が重畳された
    電流を通電するコイルが巻回されており、上記磁石は、
    上記コイルに流れる直流が作る磁界と逆方向の直流磁界
    をコアに付加するように着磁されている薄型誘導電磁
    器。
  2. 【請求項2】 偏平な軟磁性のコアに、直流が重畳され
    た電流を通電するコイルが巻回され、上記コアと偏平な
    磁石とが重ね合わされており、上記磁石は、上記コイル
    に流れる直流が作る磁界と逆方向の直流磁界をコアに付
    加するように着磁されている薄型誘導電磁器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、上記磁石
    は、電気絶縁物に硬磁性粉末を混入して形成されている
    薄型誘導電磁器。
  4. 【請求項4】 偏平な軟磁性のコアが端子台に載置さ
    れ、このコアと端子台の重合物の外周に、直流が重畳さ
    れた電流を通電するコイルが巻回されており、上記端子
    台は、電気絶縁物に硬磁性粉末を混入して、上記コイル
    に流れる直流が作る磁界と逆方向の直流磁界をコアに付
    加するように着磁した磁石で形成され、上記端子台に端
    子部材が埋め込まれている薄型誘導電磁器。
  5. 【請求項5】 偏平な軟磁性のコアに、直流が重畳され
    た電流を通電するコイルが巻回されて、このコアが端子
    台に載置されており、上記端子台は、電気絶縁物に硬磁
    性粉末を混入して、上記コイルに流れる直流が作る磁界
    と逆方向の直流磁界をコアに付加するように着磁した磁
    石で形成され、上記端子台に端子部材が埋め込まれてい
    る薄型誘導電磁器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022034595A (ja) * 2020-08-19 2022-03-04 Tdk株式会社 コイル部品

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02148705A (ja) * 1988-11-29 1990-06-07 Toko Inc インダクタンス素子

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