JPH05122159A - 伝送信号の信号対雑音比の改良方法及び光学的相互接続システム - Google Patents

伝送信号の信号対雑音比の改良方法及び光学的相互接続システム

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JPH05122159A
JPH05122159A JP4092822A JP9282292A JPH05122159A JP H05122159 A JPH05122159 A JP H05122159A JP 4092822 A JP4092822 A JP 4092822A JP 9282292 A JP9282292 A JP 9282292A JP H05122159 A JPH05122159 A JP H05122159A
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signal
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Chung-Sheng Li
リ チユン−シエン
Karen Liu
リウ カレン
Harold S Stone
エス. ストーン ハロルド
Franklin F Tong
エフ. トン フランクリン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2つの電子モジュール間で伝送される電気デ
ータ信号の信号対雑音比を改良すること 【構成】 第1のモジュールからの電気データ信号は、
ラインドライバ202によって電気的に増幅される。増
幅された電気データ信号は、電力配分ネットワーク内に
大きい妨害が生じないよう十分に低い電力レベルを有す
るので、同時に複数のリンク200を近接して動作させ
ることができる。次に電気データ信号は、光源204に
よって光データ信号へ変換された後、光路208内で光
学的に増幅される。増幅された光データ信号は光検出器
212によって検出され、信号対雑音比が実質的に改良
された電気信号が生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光導波路を使用する電
子システムで、信号対雑音比を高めることのできるモジ
ュール−モジュール間相互接続の分野に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ・システムにおける従来の
モジュール間相互接続は、金属(例えば銅)ワイヤ又は
回路ボードランを用いて行われる。金属相互接続は現
在、およそ100MHzのビット伝送速度へ並列データ
転送を支援する。この速度を増大することが所望されて
いるが、金属相互接続はバンド幅及び雑音ファクタによ
って制限される。
【0003】金属相互接続の代わりに、光学的な相互接
続を使用することができる。米国特許第3、851、1
67号、第4、422、088号、及び第4、881、
790号は、光通信システムの例である。これらの光通
信システムは金属相互接続よりも優れた点を有するが、
光学システムは同一雑音源の多くに影響され易い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、雑音汚染の
主な原因を取り除くことによって、既知の相互接続から
得られる信号対雑音比を改良しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、2つ
の電子モジュール間で伝送される電気データ信号の信号
対雑音比を改良するためのシステム及び方法である。第
1のモジュールからの電気データ信号は電気増幅器によ
って増幅され、増幅された電気データ信号を生成する。
電気増幅器は、電力配分ネットワークによって供給され
る。増幅された電気データ信号は、電気増幅器が電力配
分ネットワーク内に大きな妨害を生じないよう十分に低
い電力レベルを有するので、大きい雑音結合が電力配分
ネットワークを介して電気増幅器間に生ずることなく、
複数の電気増幅器を近接して配置し、同時に動作させる
ことができる。次に電気データ信号は、第2モジュール
へ伝送するために、光データ信号へ変換される。光デー
タ信号は、光路を通って第2のモジュールへ伝送され
る。光データ信号は、光路内で光学的に増幅される。次
に、増幅された光データ信号は、第2モジュールで受信
され、検出されて、信号対雑音比が実質的に改良された
電気信号を生成する。
【0006】好ましい実施例では、光路はドープされた
導波路であり、光増幅は、ポンプレーザを用いて導波路
をポンピング(励起)することによって達成される。信
頼性のある信号伝送の達成が必要とされる増幅を電気的
ではなく光学的に実行することによって、受信信号の信
号対雑音比は大幅に改良される。
【0007】本発明の利点は、雑音が電力配分ネットワ
ークを介して相互接続間で実質的に結合することなく、
複数の相互接続を近接して同時に動作できることであ
る。
【0008】
【実施例】『本発明を実行するための最適モード』 本発明は、コンピュータシステム又は他の電子システム
において、モジュール間、即ちモジュールとモジュール
との相互接続の信号対雑音比(SNR)を増大させるた
めのシステム及び方法である。ここで使用されるモジュ
ールは、集積回路チップ、回路ボード、回路アセンブ
リ、又は電子アセンブリ全体である。従って、モジュー
ル−モジュール間とは、チップ−チップ間、ボックス−
ボックス間、ボード−ボード間、等を意味するものであ
る。
【0009】金属相互接続リンクを介してモジュール間
通信を実行することは、先行技術で知られている。その
ようなリンクの1つを図1に示す。金属相互接続インク
100には、ラインドライバ(トランスミッタ)10
2、導線104、及びレシーバ106が含まれる。終端
抵抗RT は、レシーバ106の入力側で、導線104と
アースとの間に接続される。図示されるように、RT
横切って寄生キャパシタCP が接続されている。ライン
ドライバ102及びレシーバ106は、システム電源
(VCC)によって、電力配分ネットワークを介して給電
される。
【0010】リンク100の動作は以下の通りである。
第1のモジュールから伝送されるべきデジタル電気信号
は、ラインドライバ102へ入力される。ドライバ10
2は供給電圧VCCを電気信号によって変調して、導線1
04へ変調信号を供給する。レシーバ106は、導線1
04からの信号を検出し増幅する。RT は、導線104
のインピーダンスをレシーバ106の入力インピーダン
スと整合させるために使用される。CP は、導線104
とレシーバ106との接合点に存在する寄生キャパシタ
ンスを示す。
【0011】高周波数では、金属相互接続リンク100
において、雑音が実質的な制限ファクタである。リンク
100に関連する雑音汚染の主な原因には、以下のもの
が含まれる。
【0012】電源のΔI雑音 電源は、電力の不完全な供給源である。電力配分ネット
ワークからの出力電圧VCCは、ネットワーク上の負荷
(ΔI)が変わるにつれて変化する。何れも電力配分ネ
ットワークによって供給されるラインドライバ102及
びレシーバ106は、データ信号にΔI雑音を導入す
る。ラインドライバ102は、ΔI雑音の影響を受けや
すいだけでなく、電源ΔI雑音を構成する妨害の主要な
原因でもある。ΔI雑音は、リンク100の雑音の主な
原因である。
【0013】トランスミッタ(ラインドライバ102)
は、ΔI雑音の影響を受けやすく、且つΔI雑音の原因
でもあるので、近接配置されたトランスミッタ間に、電
力配分ネットワークを介する雑音結合が生じ得る。特
に、同一チップ上に配置される他の相互接続リンクのト
ランスミッタは、この結合効果を感知し易い。
【0014】アース・リフティング アース・リフティングは、ΔI雑音と密接に関連する。
リンク100で伝送される信号電圧は、アース電位に関
連する。しかしながら、レシーバ106でのアース電位
は、ラインドライバ102でのアース電位とは異なる。
この違いが生じるのは、電力配分ネットワーク内のアー
ス路が完全な導線ではなく、分布抵抗とそれに関連する
インダクタンスとを有するからである。アース路を流れ
る電流は、これらの分布インピーダンスを横切る電圧降
下を引き起こす。
【0015】クロストーク雑音 この雑音は、互いに近接する高周波数信号を伝える電気
伝導体間の容量性及び誘導性の結合によって生じる。
【0016】反射雑音 金属導線104は、導線を伝わる電波の電圧対電流比を
決定する特徴的な電波インピーダンス(RLINE)を有す
る。もしレシーバ端部での導線の終端が電波インピーダ
ンスと整合しないと、電波の一部は反射されて電波源へ
戻り、電波源でも同様の反射が生じる。RT は、この反
射雑音を最小限にするように、インピーダンスと整合す
るために使用される。
【0017】レシーバのしきい値偏差 レシーバ106は、受信した信号を内部しきい値と比較
することによって、2つの異なる信号レベル同士を弁別
する。同一のしきい値を有するデバイスを製造すること
は不可能なので、各レシーバ106は、特定範囲内の値
のしきい値を有するものとされている。従って、各レシ
ーバは公称値からはずれたしきい値を有する。しきい値
の偏差は、SNRに対して、偏差量と等しい振幅を有す
る雑音をレシーバ内へ注入するのと同一の効果を有す
る。
【0018】増幅器雑音及び増幅器遅延 増幅は、本質的に、雑音及び遅延をもたらす。従来のシ
ステムでは、増幅はレシーバ106によって電子的に行
われる。増幅器の雑音及び追加遅延はSNRを低下させ
る。
【0019】タイミングジッタ及び立ち上がり時間遅延 タイミングジッタは、レシーバ106で受信された信号
パルスのリーディングエッジ上の雑音によって生じる。
レシーバ106のしきい値付近では、信号パルス上に重
なった雑音はパルス振幅を変化させるので、レシーバ1
06は、雑音のない信号パルスと比較して、予想できな
い時にトリップする。
【0020】タイミングジッタは、信号パルスの立ち上
がり時間が増大するに従って大きくなる。立ち上がり時
間が速いことは有利であるが、導線104内の信号パル
スの立ち上がり時間は寄生キャパシタCP によって制限
される。CP は、ラインドライバ102が導線104上
の電圧信号を瞬間的に変化させるのを妨げる。
【0021】RLINE、RT 及びCP の組合せは、導線1
04のRC時定数(τ)になる。もしラインドライバ1
02がτより短い時間で導線104上の電圧をステップ
しようとすると、ステップされた電圧信号の実質的な部
分がラインドライバ102で反射される。この反射を回
避するために、ラインドライバ102は、τより極めて
大きいLOWからHIGHへの立ち上がり時間を有する
ように制御される。これによって反射の問題は回避され
るが、立ち上がり時間の増大が追加のタイミングジッタ
となる。タイミングジッタ及び立ち上がり時間遅延は何
れも、信号転送のために使用可能なビット伝送速度を制
限する。
【0022】金属相互接続に関連するこれらの雑音問題
のいくつか(例えばΔI雑音、アース・リフティング及
びクロストーク)は、相互接続密度が増大するにつれて
大きくなる。
【0023】本発明は、上記の雑音源のそれぞれを除去
又は減衰させる光学的な相互接続体系である。光学的相
互接続リンク200は、図2に示されている。リンク2
00には、ラインドライバ202、光源204、光路2
08、光検出器212、レシーバ214、及びポンプレ
ーザ216が含まれる。
【0024】リンク200の動作は、以下の通りであ
る。第1のモジュールから伝送されるべき電気データ信
号は、ラインドライバ202へ入力される。ドライバ2
02は、供給電圧VCCを電気データ信号によって変調
し、増幅されたデータ信号を光源204へ提供する。ラ
インドライバ202及び光源204は、相互接続リンク
のトランスミッタ部分を構成する。光源204は、発光
ダイオード(LED)又はレーザダイオードである。光
源204は低電力の光データ信号(光ビーム)を生成
し、この光データ信号は光路208を通って伝送され
る。
【0025】この方法で生成される光データ信号は、計
画的に低い強度(即ち、低電力)を有する。これは、近
接して配置された他のトランスミッタと結合することの
できる電力配分ネットワークに妨害を生じるのを回避す
るために行われる。本発明の発明者らは、各トランスミ
ッタの電力消費を低減することによって、トランスミッ
タ間に大きい雑音結合が生じることなく、複数のトラン
スミッタを同時に近接して動作できることを発見した。
【0026】低電力の光データ信号が伝送されるので、
リンクの受信端部で信号を信頼性良く検出する前に、増
幅が必要とされる。この増幅は、光増幅器によって実行
される。好ましい実施例では、ポンプレーザ216及び
光路208が光増幅器を含む。しかしながら、光増幅を
実行するために他の手段を使用することもできる。これ
らの手段には、非線形光ゲーティング又は非線形光増幅
が含まれる。
【0027】伝送された光データ信号が低い強度を有す
るということは、本発明の重要な特徴である。低電力の
データ信号(即ち、電気的には僅かだけ増幅された信
号)を伝送して、伝送された信号を光学的に増幅するこ
と(即ち、増幅の低い雑音源)によって、システム電源
上の負荷が減少されるので、電力配分ネットワークには
ほとんど無視できる程度の妨害が生じるだけである。こ
れは、以下に詳細に説明されるように多数の利点を有す
る。
【0028】光増幅の原理は、十分に確立されている。
そのメカニズムは、レーザのメカニズムと同一である。
光ポンプ(例えばポンプレーザ216)からの光ビーム
及びデータ信号は、希土類イオンでドープされた光路を
通過する。光ビームは、光路通って伝播されるときに、
希土類イオンを励起して、分布の反転を引き起こす。次
に、励起イオンの反転分布に蓄えられたエネルギは、デ
ータ信号が同じ光路内を伝播されるときに、データ信号
へ転送される。これによって、データ信号は、光パワー
(即ち、ゲイン)の増大にあう。光ポンプによって生成
された光ビームは、少なくとも1つのイオン吸収線と共
振しなければならない。
【0029】光路208は、ドープされた導波路であ
る。ポンプレーザ216は、光データ信号と共に光路2
08を通過するポンピング光を生成する。ポンピング光
は、光源204からの光データ信号が光学的に増幅され
るように、光路208を”ポンプ(励起)”する。次
に、光データ信号は、光検出器212によって、相互接
続リンクの受信端部で検出される。光検出器212は、
光データ信号を表示する電気信号を生成する。次に、電
気信号はレシーバ214によって検出され、増幅され
る。
【0030】あるいは、光路208(ゲインセクション
を含む)は、ドープされた光ファイバ、半導体光増幅
器、又は半導体導波路であってもよい。半導体光増幅器
は、電気的又は光学的にポンプされることができる。こ
れらの実施例のそれぞれにおいて、増幅は光路全体に沿
って生じる必要はないが、光路の特定領域で生じるよう
に制限されることができる。更に、光データ信号は光路
全体に沿って案内される必要はない。光路は、光データ
信号が周囲大気を通って伝播されることができるオープ
ンセグメントを有していてもよい。
【0031】上記のように、低電力の光データ信号を伝
送し、その信号を電気的ではなく光学的に増幅すること
によって、リンク100に関連する雑音の主要な原因を
全て、減衰又は除去することができる。
【0032】電源のΔI雑音 ラインドライバ202によって引き出される電流(即
ち、光源204の供給電流)は、ラインドライバ102
によって引き出される電流(即ち、VCC/(RLI NE+R
T ))よりかなり小さいので、ΔI雑音は実質的に低減
される。これによって、電力配分ネットワーク上に明ら
かな妨害を引き起こす又は感知することなく、同時に複
数の光路を動作させることができる。ΔI雑音は、隔離
された電源からポンプレーザ216を供給することによ
って、更に低減することができる。
【0033】アース・リフティング また、相互接続リンク200によって、アース・リフテ
ィングも低減される。ラインドライバ202によって引
き出される電流は、ラインドライバ102によって引き
出される電流よりかなり小さいので、より小さい電流が
リンク200のアース路を流れる。その結果、ラインド
ライバ202のアース・リフティングは減少される。ポ
ンプレーザ216は別の電源によって供給されるので、
アース・リフティングは更に減少される。
【0034】リンク200は、両方向リンクであっても
よい。その場合には、追加のトランスミッタがレシーバ
214と連結され、追加のレシーバがラインドライバ2
02と連結される。この場合、光学システムにおけるト
ランスミッタの電流の引出しが少ないため、レシーバ
は、相当する金属両方向リンクよりもアース・リフティ
ングにあうことが少ない。
【0035】クロストーク雑音 光路208が近接する隣接光路との極めて僅かな結合に
影響されやすいからには、結合を無視できるように光路
は分離される。間隔は、金属リンクでは電磁気結合を除
去するためにも使用されるが、金属システムで十分な隔
離を達成するために必要とされる間隔はかなり大きいも
のである。
【0036】反射雑音 光路208及び検出器212で生じる光反射は、当該技
術で良く知られている光アイソレータ等を用いて取り除
かれる。
【0037】レシーバのしきい値偏差 レシーバのしきい値偏差雑音はリンク200のみによっ
ては除去されないが、以下に説明される二波長変調体系
を使用すると除去される。
【0038】増幅器雑音及び増幅器遅延 好ましい実施例では、増幅は、光路208内で光学的
に、レシーバ214で電気的に実行される。光増幅は電
気増幅より遙に小さい雑音しかもたらさない。従って、
必要とされる増幅のほとんどは、全体の増幅器雑音が金
属相互接続リンクと比較して大幅に減少されるように、
光増幅器(光路208及びポンプレーザ216)によっ
て達成される。
【0039】更に、光増幅は電気増幅よりも遙に速いの
で、信号遅延は少なくなる。
【0040】タイミングジッタ及び立ち上がり時間遅延 光源204は、レシーバ106への入力でラインドライ
バ102が導線104をHIGHへ引くよりも遙に速く
ONされる。従って、立ち上がり時間遅延及びその結果
のジッタは、光学システムでは減少される。また、レシ
ーバ214の入力での雑音はリンク200では減衰され
ているので、タイミングジッタは更に減少される。
【0041】光路208の好ましい実施例は図3に示さ
れている。導波路構造体300は基板302を有し、そ
の上には、ドープされた複数の導波路304が配設され
ている。基板302は、シリコン、セラミック又は他の
適切な材料で構成することができる。導波路304は、
光導波路を構成するとして当該技術で知られているポリ
イミド、ガラス又はシリコンベースの材料で製造される
のが好ましい。
【0042】導波路構造体300の典型的な寸法が図示
されている。単一モードの導波路では、ガイディング領
域(即ち、導波路304)は、好ましくは3μm×3μ
mであり、隣接するガイディング領域から少なくとも1
0μm離れている。本発明の発明者らは、この導波路同
士の間隔を少なくとも10μmにすると、極めて僅かな
結合を大幅に減少できることを発見した。基板302
は、約1mmの厚さである。これらの寸法は一例として示
されているものであり、実際の適用のための寸法は、電
力密度及び光リンクシステム全体の飽和度特性に依存す
ることは、理解されるべきである。
【0043】ガイディング構造体300の長さは、相互
接続を要求するモジュール間の距離によって決定される
が、導波路304のドープされる領域の長さは、導波路
304内でのポンプレーザ216からのポンプ光の吸収
深さへ制限されなければならない。この吸収深さは、ポ
ンピング構造、ドーピング濃度、吸収断面、入射パワ
ー、及びポンプレーザビームの直径に依存する。もしド
ープされる領域の長さが吸収深さを越えると、励起され
ないドーピングイオンが光データ信号を減衰させるの
で、光信号の増幅の劣化が起こる。
【0044】従って、各導波路304の縦方向部分は、
希土類イオンでドープされる。好ましいドーパントは、
Er3+ (エルビウムイオン)又はNd3+ (ネオジム
イオン)の何れかである。これらの希土類イオンの典型
的な溶解度は、0.1乃至1.0重量%である。これら
のイオンは何方も、通信システムでトランスミッタとし
て使用されるレーザダイオードのレーザ発光波長で、又
はその付近で、原子遷移を有する。特に、Nd3+ 4
15/2 49/2 の原子遷移は、1.3μm波長の信号
の増幅に適切である。1.3μm波長は、InGaAs
Pレーザダイオード(例えば、光源204)の発光波長
である。Er3+イオンでは、 413/2 415/2の原子
遷移が、1.53μmの信号波長で増幅を生じる。
【0045】必要とされるEr3+及びNd3+イオンの励
起は、約0.8μmの波長(即ち、Er3+及びNd3+
オンの基底状態からの原子遷移に関連する吸収波長)の
光を発するAlGaAsダイオード・レーザ・アレイ
(ポンプレーザ216)を用いて達成することができ
る。
【0046】図4は、導波路304の1つの可能なポン
ピング体系を示している。ポンプレーザ216からのポ
ンプ光は、コリメーティングレンズ402を通過し、更
にプリズム404を通過する。プリズム404の表面
は、反射防止コーティングで被覆されている。プリズム
404と導波路304との間の界面は、屈折率整合流体
又はゲルで充満され、反射によって損失されるポンプ光
の量を最小限にする。更に、プリズム404の入射面と
導波路304との間に形成される角度θ1 は、42度よ
り大きいので、ポンプ光は全体として導波路304内で
内部に反射される。この方法で、ポンプ光の吸収は最大
とされる。
【0047】図5は、導波路304の別のポンピング体
系を示している。導波路304の前方の切子面は、角度
θ2 を有している。ここで、θ2は45度に等しい。ポ
ンプレーザ216からのポンプ光はコリメーティングレ
ンズ504を通過した後、導波路304内へ入る。ここ
で、ポンプ光は、ポンプ光が導波路304内で導波路3
04と平行に反射されるように、切子面502へ入射す
る。このポンピング体系は、図4に示される体系よりも
有効であるが、切子面502での導波路との結合が複雑
である。
【0048】本発明の目的は、相当する新しい雑音源を
もたらすことなく、金属相互接続リンクに存在する主な
雑音源の全てを低減する又は除去することであるが、光
リンク200には、金属リンク100には存在しない潜
在的な雑音源が存在する。この雑音はシンボル間の干渉
として知られ、光導波路のゲインにおける時間的変動に
よって引き起こされる。
【0049】導波路内の励起イオンの密度は、光ポンピ
ングパワー及び光データ信号パワーの関数である。光デ
ータ信号は、ドーピングイオンを励起しない傾向がある
が、光学的なポンピング光は、ドーピングイオンを励起
する傾向がある。従って、光データ信号が変調されるに
従って、励起イオンの密度もまた変調される。導波路3
04での光増幅は、瞬間的な励起イオンの濃度に依存す
るので、増幅は時間毎に変動し、シンボル間の干渉(雑
音)が生じることになる。
【0050】エルビウム及びネオジムの励起イオンの減
衰に対する長い時定数は、この雑音をいくらか低減す
る。本発明は、図6に示されるような二波長変調体系6
00によって、シンボル間干渉を除去する。この体系で
は、二波長変調回路602が光データ信号(λ1 )及び
その相補信号(λ2 )を発生する。これらの2つの光デ
ータ信号は、光結合器604によって結合され、同時
に、光路208で伝送される。2つの光データ信号は、
それぞれが光路の受信端部で明確に検出できるように、
波長で分離されている(即ち、λ1 ≠λ2 )。
【0051】光路の受信端部では、波長スプリッタ60
5が2つの出力ビームを生成する。1つは第1の検出器
606へ、もう1つは第2の検出器608へ方向付けら
れる。検出器606は光データ信号の波長(λ1 )を感
知しやすく、検出器608は相補光データ信号の波長
(λ2 )を感知しやすい。これらのビームは補足的であ
る。すなわち、1つのビームにエネルギが存在すること
は光データ信号の論理HIGHを意味し、他のビームに
エネルギが存在することは論理LOWを意味する。
【0052】各検出器からの電気信号はレシーバ610
へ入力される。レシーバ610は差動増幅器であり、2
つの受信信号の差としてHIGH又はLOW信号を検出
する。この方法で、一定の光データ信号パワーが光路内
で常に保持されるので、シンボル間干渉が除去される。
この実施例の追加の利点は、レシーバのしきい値偏差雑
音が除去されることである。
【0053】図7は、二波長変調回路602の好ましい
実施例を示している。回路602には、トランジスタス
イッチQ1〜Q3、並びにレーザダイオードCR1及び
CR2が含まれる。Q1及びQ2は差動対の配置で接続
され、Q1と直列にCR1が接続され、Q2と直列にC
R2が接続されている。Q3は、差動対を流れる電流を
制御する。光データ信号はQ1を制御し、相補信号はQ
2を制御する。
【0054】それぞれCR1及びCR2の発光波長であ
るλ1 とλ2 との間の波長の間隔は、両方の信号が光増
幅器のバンド幅内に保持されながら、検出器で弁別可能
なように十分でなければならない。CR1及びCR2は
別個のレーザダイオードで実行されてもよいし、互いに
融合されていてもよい。融合ダイオードの場合には、光
結合器604は取り除くことができる。
【0055】検出器606及び608は、PINダイオ
ード、金属−半導体−金属(MSM)光検出器、又はア
バランシェ光ダイオード(APD)である。検出器60
6は、光データ信号の波長λ1 を感知しやすく、検出器
608は相補信号の波長λ2 を感知しやすい。検出器6
06及び608は、融合されていてもよいし、又は個別
のデバイスであってもよい。個別のデバイスが使用され
る場合は、上記のように、波長スプリッタ605が結合
された光ビームを分離する。波長スプリッタ605はス
ペクトルフィルタであってもよいし、干渉計であっても
よい。検出器606及び608が融合されたデバイスの
場合には、波長スプリッタ605は取り除くことができ
る。
【0056】
【発明の効果】上記に説明したように、本発明の光学的
相互接続システムでは、信号伝送における信号の増幅を
電気的ではなく光学的に実行することによって、受信信
号の信号対雑音比を大幅に改良することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の(金属)相互接続リンクのブロック図で
ある。
【図2】本発明の光学的相互接続リンクのブロック図で
ある。
【図3】本発明の導波路構造体300の斜視図である。
【図4】光路208のためのポンピング体系の1つの可
能性を示す。
【図5】光路208のための別のポンピング体系を示
す。
【図6】本発明の光学的相互接続リンクの別の実施例を
示す。
【図7】二波長の変調回路602の略図である。
【符号の説明】
200 相互接続リンク 202 ラインドライバ 204 光源 208 光路 212 光検出器 214 レシーバ 216 ポンプ・レーザ
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/10 A 8934−4M (72)発明者 カレン リウ アメリカ合衆国07042、ニユージヤージー 州モンクレア、コロンバス アヴエニユー 10 (72)発明者 ハロルド エス. ストーン アメリカ合衆国10514、ニユーヨーク州チ ヤツパクア、クロス リツジ ロード 50 (72)発明者 フランクリン エフ. トン アメリカ合衆国06902、コネチカツト州ス タンフオード、クレストヒル プレイス 29

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電子モジュールと第2の電子モジ
    ュールとの間で伝送される電気データ信号の信号対雑音
    比を改良するための方法であって、 電力配分ネットワークによって供給される電気増幅器を
    用いて第1のモジュールでの電気データ信号を増幅し
    て、増幅された電気データ信号を生成するステップと、 第2のモジュールへ伝送するために、前記増幅された電
    気データ信号を光データ信号へ変換するステップと、 前記光データ信号を光路を介して伝送するステップと、 前記光データ信号を光路内で光学的に増幅するステップ
    と、 前記増幅された光データ信号を第2のモジュールで受信
    するステップと、 前記増幅された光データ信号を検出して、前記電気デー
    タ信号を表示する電気信号を生成するステップと、 を含み、前記電気増幅器が前記電力配分ネットワークに
    大きい妨害を生じないように、前記増幅された電気デー
    タ信号が十分低い電力レベルを有することによって、大
    きい雑音結合が前記電力配分ネットワークを介して複数
    の前記電気増幅器間に生じることなく、前記複数の電気
    増幅器を近接して配置し同時に動作させることができる
    伝送信号の信号対雑音比の改良方法。
  2. 【請求項2】 前記光路はドープされた導波路である請
    求項1記載の伝送信号の信号対雑音比の改良方法。
  3. 【請求項3】 前記光路は半導体導波路である請求項1
    記載の伝送信号の信号対雑音比の改良方法。
  4. 【請求項4】 第1の電子モジュールと第2の電子モジ
    ュールとの間で伝送される電気データ信号の信号対雑音
    比を改良するための方法であって、 電気データ信号の補数である電気相補データ信号を発生
    するステップと、 第1のモジュールでの電気データ信号を第1の電気増幅
    器を用いて増幅し、増幅された電気データ信号を生成す
    るステップと、 第1のモジュールでの電気相補データ信号を第2の電気
    増幅器を用いて増幅し、増幅された電気相補データ信号
    を生成するステップと、 第2のモジュールへ伝送するために、前記増幅された電
    気データ信号を波長λ 1 の光データ信号へ変換するステ
    ップと、 第2のモジュールへ伝送するために、前記増幅された電
    気相補データ信号を波長λ2 の光相補データ信号へ変換
    するステップと、 前記光データ信号及び前記光相補データ信号を単一の光
    路を介して伝送するステップと、 前記光データ信号及び前記光相補データ信号を光学的に
    増幅するステップと、 前記光データ信号及び前記光相補データ信号を第2のモ
    ジュールで受信するステップと、 前記光データ信号を検出して、第1の電気信号を生成す
    るステップと、 前記光相補データ信号を検出して、第2の電気信号を生
    成するステップと、 前記第1及び第2の電気信号を弁別して、前記電気デー
    タ信号を表示する電気信号を生成するステップと、 を含み、前記第1及び第2の電気増幅器は電力配分ネッ
    トワークによって供給され、前記第1及び第2の電気増
    幅器が前記電力配分ネットワークに大きい妨害を生じな
    いように、前記増幅された電気データ信号及び前記増幅
    された電気相補データ信号がそれぞれ十分低い電力レベ
    ルを有することによって、大きい雑音結合が前記電力配
    分ネットワークを介して複数の前記第1及び第2の電気
    増幅器の間に生じることなく、前記複数の第1及び第2
    の電気増幅器を近接して配置し同時に動作させることが
    できる伝送信号の信号対雑音比の改良方法。
  5. 【請求項5】 前記光路はドープされた導波路である請
    求項4記載の伝送信号の信号対雑音比の改良方法。
  6. 【請求項6】 前記光路は半導体導波路である請求項4
    記載の伝送信号の信号対雑音比の改良方法。
  7. 【請求項7】 第1の電子モジュールから第2の電子モ
    ジュールへ電気データ信号を通信するための光学的相互
    接続システムであって、 システムへ電力を供給するための電源手段と、 第1のモジュールでの電気データ信号を増幅して、増幅
    された電気データ信号を生成するための、前記電源手段
    によって給電される電気増幅手段と、 第2のモジュールへ伝送するために、前記増幅された電
    気データ信号を光データ信号へ変換するための手段と、 前記光データ信号を第2のモジュールへ導くための導波
    手段と、 前記光データ信号を増幅するための光増幅手段と、 前記光データ信号を第2のモジュールで受信し、前記光
    データ信号を検出し、光データ信号を表示する電気信号
    を生成するための検出手段と、 を備え、前記電気増幅手段が前記電源手段に大きい妨害
    を生じないように、前記増幅された電気データ信号が十
    分低い電力レベルを有することによって、大きい雑音結
    合が前記電源手段を介して複数の前記電気増幅手段の間
    に生じることなく、前記複数の電気増幅手段を近接して
    配置し同時に動作させることができる光学的相互接続シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 第1の電子モジュールから第2の電子モ
    ジュールへ電気データ信号を通信するための光学的相互
    接続システムであって、 システムへ電力を供給するための電源手段と、 第1のモジュールでの電気データ信号を増幅して、増幅
    された電気データ信号を生成するための第1の電気増幅
    手段と、 第1のモジュールでの電気相補データ信号を増幅して、
    増幅された電気相補データ信号を生成するための第2の
    電気増幅手段と、 第2のモジュールへ伝送するために、前記増幅された電
    気データ信号を波長λ1 の光データ信号へ変換するため
    の第1の手段と、 第2のモジュールへ伝送するために、前記増幅された相
    補電気データ信号を波長λ2 の光相補データ信号へ変換
    するための第2の手段と、 前記光データ信号及び前記光相補データ信号を第2のモ
    ジュールへ導くための導波手段と、 前記光データ信号及び前記光相補データ信号を増幅する
    ための光増幅手段と、 前記光データ信号を第2のモジュールで受信し、前記光
    データ信号を検出し、光データ信号を表示する第1の電
    気信号を生成するための、波長λ1 の光信号へ応答する
    第1の検出器手段と、 前記光相補データ信号を第2のモジュールで受信し、前
    記光相補データ信号を検出し、光相補データ信号を表示
    する第2の電気信号を生成するための、波長λ 2 の光信
    号へ応答する第2の検出器手段と、 前記第1及び第2の電気信号を弁別して、前記電気デー
    タ信号を表示する第3の電気信号を生成するための作動
    増幅器手段と、 を備え、前記第1及び第2の電気増幅手段は前記電源手
    段によって給電され、前記第1及び第2の電気増幅手段
    が前記電源手段に大きい妨害を生じないように、前記増
    幅された電気データ信号及び前記増幅された電気相補デ
    ータ信号がそれぞれ十分低い電力レベルを有することに
    よって、大きい雑音結合が前記電源手段介して複数の前
    記第1及び第2の電気増幅手段の間に生じることなく、
    前記複数の第1及び第2の電気増幅手段を近接して配置
    し同時に動作させることができる光学的相互接続システ
    ム。
  9. 【請求項9】 変換のための前記第1の手段は、発光波
    長λ1 を有する第1のレーザダイオードであり、変換の
    ための前記第2の手段は、発光波長λ2 を有する第2の
    レーザダイオードであり、前記第1及び第2のレーザダ
    イオードは互いに融合されている請求項8記載の光学的
    相互接続システム。
JP4092822A 1991-05-13 1992-04-13 伝送信号の信号対雑音比の改良方法及び光学的相互接続システム Pending JPH05122159A (ja)

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