JPH05122918A - 直線駆動装置 - Google Patents

直線駆動装置

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JPH05122918A
JPH05122918A JP4061392A JP4061392A JPH05122918A JP H05122918 A JPH05122918 A JP H05122918A JP 4061392 A JP4061392 A JP 4061392A JP 4061392 A JP4061392 A JP 4061392A JP H05122918 A JPH05122918 A JP H05122918A
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linear drive
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忠之 久保
Yasuo Horikoshi
康夫 堀越
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型かつ簡単な構造で生産性が高く、また、
静圧気体軸受の軸と軸受が接触した状態でこれらの軸お
よび軸受が外力により移動することがなく、そして、閉
空間からの排気効率が向上した直線駆動装置を提供す
る。 【構成】 静圧気体軸受とボイスコイルモータにより軸
を所定の位置へ位置決めする直線駆動装置であって、静
圧気体軸受と該静圧気体軸受により支持される軸とをボ
イスコイルモータの磁気回路組立体内部に配置した直線
駆動装置において、平面静圧気体軸受により軸またはそ
れに固定される部材を静圧支持する回り止め機構を設
け、あるいは軸の移動方向の自由度を拘束するロック機
構を設ける。あるいは直動軸受とボイスコイルモータに
より軸を所定の位置へ位置決めする直線駆動装置におい
て、ボイスコイルモータのコイルに囲まれた閉空間から
外部へ通じる排気孔を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静圧気体軸受または直動
軸受とボイスコイル形モータを組み合わせた直線駆動装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の精密測定機等に用いる直線駆動装
置を図9に示す。静圧気体軸受101に支持された断面
角形状の軸102の一端側に、コイル組立体103aお
よび磁気回路組立体103から構成されるボイスコイル
モータが配置され、他端側にリニアエンコーダ104が
取り付けられており、測定機等が軸の端部102aに取
付けられる。ボイスコイルモータ103はリニアエンコ
ーダ104の位置信号に基づいて軸102を目的とする
位置まで送る。
【0003】また、実開昭59−72317号公報に見
られるように、断面円形状の軸及び軸受において、軸の
回転自由度を拘束するために、軸および軸受間に、回転
防止用の係合部とその係合部に流体吹出口とを備えたも
のがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では図9の構成の場合、ボイスコイルモータと静圧
気体軸受が直列に配置されているため、装置が大型化
し、また軸断面角形状の静圧気体軸受を構成するために
は、部品点数が多くなりまた、組立時に隙間調整等の調
整作業が必要となり、コストが高かった。また実公昭5
9−72317号公報記載の構成においては、回転防止
用の係合部が軸および軸受間に設けられ、係合部と係合
する相手が、長穴内壁や軸受内壁に設けられた空気流出
路となるため、これらを高精度に加工すること、および
隙間調整等が難しく生産性が悪いものであった。
【0005】また、上記従来例では装置の誤動作及び人
為的ミス等により、加圧気体の供給が停止し、軸と軸受
が接触した状態になったとき、装置に外力等が作用した
場合、軸が接触状態のまま移動し軸及び軸受に損傷を与
えることがあった。
【0006】さらに、ボイスコイルモータのコイルによ
り囲まれる閉空間において外部(大気)と連通している
部分はコイルとヨーク間の隙間しかなく、排気効率が悪
いため、位置決め駆動時における閉空間の体積変化に伴
う圧力変化により、コイルおよび軸がアキシャル方向
(位置決め方向)に変位(0.1μmオーダの変位)さ
せられようとし、これがアキシャル方向の振動を励起
し、位置決め精度や位置決め時間の劣化の原因となると
いう欠点があった。
【0007】本発明は上記従来技術の欠点に鑑みなされ
たものであって、その第1の目的は、小型で簡単な構造
であって、組立作業および隙間調整等が容易な生産性の
高い直線駆動装置を提供することにある。第2の目的
は、加圧気体の供給停止により静圧気体軸受の軸と軸受
が接触した状態でこれらの軸および軸受が外力により移
動することを防止した直線駆動装置を提供することにあ
る。また、第3の目的は、直線駆動装置において、ボイ
スコイルモータのコイルによって囲まれた閉空間からの
排気効率を向上させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】前記第1の目
的を達成するため、本発明によれば、ボイスコイルモー
タと軸受を一体的に配置し、軸の回転自由度を拘束する
回り止め機構を軸および軸受間の外部(軸受ハウジング
の外部)に配置し、その構成を平面静圧気体軸受と平板
状のガイドによる単純な形状としたことにより、前記従
来例のコストや生産性の面での欠点を除くようにした。
【0009】また、前記第2の目的を達成するため、本
発明によれば、可動体(軸)をロックする機構を設ける
ことにより前記軸及び軸受に損傷を与えるという従来例
の欠点を除くようにしたものである。即ち、本発明では
静圧気体軸受とボイスコイルモータにより軸を所定の位
置へ位置決めする直線駆動装置であって、静圧気体軸受
とこの静圧気体軸受により支持される軸とをボイスコイ
ルモータの磁気回路組立体内部に配置した直線駆動装置
において、軸の移動方向の自由度を拘束するロック機構
を設けている。
【0010】また、前記第3の目的を達成するため、本
発明によれば、直動軸受とボイスコイルモータにより軸
を所定の位置へ位置決めする直線駆動装置において、ボ
イスコイルモータのコイルに囲まれた閉空間から外部へ
通じる排気孔を設け、これにより該閉空間からの排気効
率を向上させるようにしている。
【0011】
【実施例】図1は本発明の実施例の部分断面図であり、
図2は図1のX矢視図である。1は円筒状の軸受ハウジ
ングである。2a、2bは軸受ハウジング1に焼ばめ等
の手段により嵌着されている円環状の多孔質軸受部材で
あり円周方向に排気溝3が設けられている。4は図のよ
うに軸受ハウジングの円周方向に複数個設けられた給気
溝である。5は軸、6は微小隙間である。7は軸受ハウ
ジング1に設けられた給気孔であり、図のように給気溝
4に連通している。8は軸受ハウジング1の外周面に設
けられた排気溝であり、排気孔9が連通している。Aは
ボイスコイルモータの磁気回路組立体であり、ヨーク部
材10およびマグネット11で構成されている。10a
は外ヨーク部材、10bは内ヨーク部材である。磁気回
路組立体Aには、例えば取付け部材12が備わり、この
取付部材12がボルト13等により基台14に固定され
る。磁気回路組立体Aの内径部分に軸受ハウジング1が
嵌合され、ボルト15により固定される。Bはボイスコ
イルモータのコイル組立体であり、コイルヘッド16と
スリーブ及びコイル17で構成されている。ボイスコイ
ルモータCは磁気回路組立体Aとコイル組立体Bで構成
される。18はコイルヘッド16に設けられた排気孔で
ある。コイルヘッド16は軸5の一端に固定される。軸
5の他端にはヘッド部材19が取付けられる。19aは
図示しない測定器等の取付け面である。Dはリニアエン
コーダであり、検出ヘッド20とスケール21とで構成
される。検出ヘッド20は取付部材22により、基台1
4に固定される。スケール21はヘッド部材19のスケ
ール取付部19bに図示しない板ばね部材等により固定
される。23は遮光部材である。
【0012】Eは回り止めユニットであり、図3はその
部分断面図である。回り止めユニットEは、ヘッド部材
19に固定されたガイドブレート24とその両側に所定
の微小隙間25を介して配置された平板状の多孔質軸受
部材26aおよび26bを保持する保持部材27とで構
成される。28は保持部材27に設けられたポケット、
29は給気孔である。
【0013】図4は図2のY矢視図でエアシリンダ30
の取付け部を示す。30はエアシリンダ(例えば単動押
出し型)であり、ブラケット31により軸受ハウジング
1に固定されている。32はエアシリンダ30のロッド
に設けられたクランプヘッド、33はクランプ台であ
る。34は板ばねであり、ヘッド部材19に固定され、
図のようにクランプヘッド32とクランプ台33の間に
所定の隙間を介して配置される。
【0014】上記構成において、軸受ハウジング1の給
気孔7より加圧気体を供給すると円環状の多孔質軸受部
材2a、2bを通過し、微小隙間6に噴出して軸5を軸
方向に移動可能に静圧支持する。微小隙間6に噴出した
加圧気体は、ヘッド部材19側の軸受端部からは直接外
部へ排出されるとともに、他方の軸受端部及び排気孔
9、排気溝8を通って軸受ハウジング1からコイル組立
体Bに囲まれた閉空間Vへ排出され、その後、ヨーク部
材10a及びマグネット11とスリーブ17との隙間h
1 及びh2 と、排気孔18とから装置外部へ排出され
る。
【0015】一方回り止めユニットEにおいて、保持部
材27の給気孔29より加圧気体を供給すると平板状の
多孔質軸受部材26a、26bを通過して微小隙間25
に噴出しガイドプレート24を静圧支持して軸5の回転
自由度を拘束する。微小隙間25に噴出した加圧気体は
軸受端部から外部へ排出される。ボイスコイルモータC
はリニアエンコーダDからの位置信号に基づいて所定の
位置まで軸5を移動させる。エアシリンダ30は通常
(加圧気体が供給され、装置が稼動状態にあるとき)は
図のような位置にクランプヘッド32を突出させている
が、装置の誤動作又は人為的なミスにより加圧気体が供
給されなくなったときは、クランプヘッド32が引き込
まれ、板34をクランプし、軸5の軸方向の動きを拘束
する。
【0016】次に、排気孔18の直径dについて説明す
る。排気孔18の個数をnとすれば排気孔18のコンダ
クタンスC2 は数1式で表される。
【0017】
【数1】 そして、ヨーク部材10a及びマグネット11とスリー
ブ17との隙間h1 及びh2 のコンダクタンスをC1
すれば、トータルのコンダクタンスC0 は、C0 =C1
+C2 で表される。
【0018】閉空間Vへは軸受ハウジング1から気体が
排出されているが、コイル組立体B及び軸5の停止時
(位置決め完了時等)においては、閉空間Vの圧力と外
部(大気)の圧力はつり合っており、アキシャル方向の
位置決めに対する外乱はない。そして、ボイスコイルモ
ータCにより軸5がある程度移動させられたときの閉空
間Vの単位時間当りの体積変化ΔVに相当する流量Q
が、コイル組立体Bが移動した瞬間に隙間h1 ,h2
び排気孔18から排出されるためには、閉空間Vにおけ
る圧力が、大気圧をPa とすればΔP=Pa ・Q/C0
で表される量ΔPだけ変化する必要がある。このΔPに
より生じる力によって、コイル組立体Bはアキシャル方
向に、閉空間Vのアキシャル方向の長さをLとすればΔ
x=ΔP・L/Paで表される量Δxだけ移動されよう
とする。そしてこれが原因となってアキシャル方向の振
動が発生する。したがって、x0 をアキシャル方向の振
動の設計上の許容値とすれば、Δx<x0 を満足するコ
ンダクタンスC0 が得られるような隙間h1 ,h2 及び
排気孔18が必要である。そして一般に、ボイスコイル
モータCのヨーク部材10a及びマグネット11とスリ
ーブ17との隙間h1,h2 は、推力等によりある程度
限定されるため、必要なコンダクタンスC0 を得るに
は、排気孔18の直径dを設計条件に合わせて決定する
必要がある。排気孔18が1個または同形のものが複数
個(n個)ある場合、排気孔18の直径dは、数2式で
表される。
【0019】
【数2】 ここで、ηは気体の粘性係数、lは排気孔18の長さ
(≒コイルヘッド16の厚さ)、pm はコイル組立体B
内部の圧力と外部の圧力の平均、nは排気孔18の数
(n=1,2,3,…)である。
【0020】一般に、位置決め装置におけるサーボ制御
システムの制御システムゲインを高くすることは、位置
決め精度、位置決め速度、外乱に対する制御系の安定性
等におけるサーボ性能を向上するために重要なことであ
り、そのために、通常の設計手法では、メカ系の固有振
動数fを、制御周波数f0 の3倍以上に設定する。ただ
し、メカ系の周波数特性(減衰特性)によっては、2倍
程度でも制御可能である。したがって、本発明における
直線駆動装置においても、メカ系に対して制御周波数の
2〜3倍以上の値の固有振動数となるような周波数特性
が要求される。コイル組立体B(VCMコイル)に囲ま
れた閉空間Vに排気孔18を設ける際には、コイル組立
体Bと、軸受ハウジング1、多孔質軸受部材2a,2b
等からなる直動軸受と、それによって支持される軸5と
により構成される系における固有振動数(送り系剛性)
は、稼動体の質量m、減衰係数c、および剛性kの関数
f(m,c,k)で表されるから、制御周波数をf0
するとf(m,c,k)≧2f0 となる範囲内で形状、
寸法及び個数を決めなければならない。このm,c,k
は排気孔18の形状、寸法、及び個数によって変化す
る。すなわち、排気孔18の形状、寸法、及び個数の関
数と考えられるから、この固有振動数f(m,c,k)
の値により排気孔18の形状、寸法、及び個数の上限値
が限定されることになる。
【0021】ボイスコイルモータはもともと被駆動体を
ダイレクト駆動するのに最適なモータであり、設計上は
被駆動体の重心位置に合わせて配置するように工夫され
る。ボイスコイルモータのコイルは、被駆動体に取り付
けられ、被駆動体の一部となる。したがって、コイルの
重量のアンバランスが大きいと、被駆動体全体としての
重心位置がコイルに作用する推力に対して片寄った位置
になってしまう。そのため、排気孔18の位置は、例え
ば、コイルヘッド16に設ける場合、図5(a)および
(b)に示すように、重量バランスのとれる位置とする
のが望ましく、また、設計上、どうしても偏荷重となる
場合は、図5(c)に示すように、重力方向において、
駆動軸線よりも下側が重くなるように配置するのが望ま
しい。
【0022】本実施例によれば、 1) ボイスコイルモータCの内部に軸と気体軸受が配
置されているため、駆動系の軸受に対するオーバーハン
グがなく、モーメント荷重が最小に抑えられるので高精
度な送りが可能となり、また装置の小型化が可能とな
る。
【0023】2) リニアエンコーダDを測定器等を取
りつける取付面19aに近づけた配置としたため温度変
化による軸の変形の影響を受けにくくなり高精度な送り
が可能となる。
【0024】3) 回り止めユニットを軸受ハウジング
1の外部に配置し、また平面静圧気体軸受と、平板状の
ガイドとで構成したことにより製造および組立調整作業
が簡単でかつ軸の送り精度、姿勢精度を劣化させずに回
転自由度を拘束することが可能となる。
【0025】4) エアシリンダ30によるロック機構
を設けたことにより、装置の誤動作および人為的ミスに
より加圧気体の供給が停止し軸と軸受が接触しても、軸
を固定できるようになり、軸受面及び軸表面の損傷を防
止することが可能となる。
【0026】5) 軸および軸受を断面円形状としたた
め部品点数が少なく、また隙間は部品精度により、管理
できるため組立調整作業が不要となり安価な装置ができ
る。
【0027】6) 排気孔18を設けたことで、コイル
により囲まれる閉空間Vにおいて、排気効率が向上し、
位置決め駆動時における閉空間Vの体積変化に伴う圧力
変化によるコイル及び軸のアキシャル方向の変位が小さ
くなり、したがって、アキシャル方向の振動を小さく抑
えることができ、位置決め制度及び位置決め時間の向上
が可能となる。
【0028】7) 排気孔18を設けるにあたり、メカ
系の固有振動数fが制御周波数f0に対して、f≧2f0
となるように排気孔18の形状、寸法、及び個数を決
めるようにしているため、メカ系の送り剛性を小さくす
ることなく制御指令に対してメカ系を十分に追従させる
ことができ、高精度で高速な位置決めが可能となる。図
6に他の実施例を示す。図1と同一部材については説明
を省略する。
【0029】35は磁性体からなる軸受ハウジングであ
りボイスコイルモータの磁気回路組立体Cの図1におけ
る内ヨーク10bを兼ねている。上記構成によれば軸受
ハウジングが磁気回路組立体の一部を構成しているた
め、更に小型化が可能になる。尚以上の説明において気
体軸受は、多孔質軸受部材2a、2b、26a、26b
による多孔質絞りとしたが、自成絞り、表面絞り、オリ
フィス絞り等の他の絞り形式としてもよい。また、ロッ
ク機構は、エアシリンダによる方式に限らず他の方式で
もよい。
【0030】図7は本発明の更に他の実施例を示す一部
断面図であり、図8は図7のX矢視図である。図1およ
び図2と同一の部材については説明を省略する。201
は直動軸受であるリニアボールベアリングであり、外筒
201a、鋼球201b及び図示しない保持器等で構成
され、軸受ハウジング1に適当な隙間または予圧量をも
って嵌合されており、押え板202で固定される。20
3はヘッド部材19に固定されたガイドバー、204は
例えば玉軸受またはカムフォロア等の軸受であり基台1
4に固定された軸受台205に回転可能に固定される。
軸受204は、ガイドバー203に対して適当な予圧量
となるように位置調整されている。
【0031】上記構成において、軸5及びヘッド部材1
9は、ガイドバー203と軸受204とにより回転方向
の自由度を拘束され、リニアエンコーダDの位置信号に
基づいてボイスコイルモータCにより直線駆動される。
【0032】上記構成においては、直動軸受がリニアボ
ールベアリングであるため、静圧気体軸受の場合と異な
り、閉空間Vに対する気体の排出はない。しかしなが
ら、コイル組立体B及び軸5の停止時(位置決め完了時
等)において、閉空間Vの圧力と外部(大気)の圧力は
つり合っており、この状態から位置決め駆動されれば、
やはり、閉空間Vの体積変化ΔVに相当する流量Qをコ
ンダクタンスC0 なる隙間h1 ,h2 及び排気孔18か
ら排出させるためにはΔPだけ圧力変化を生じることに
なる。したがって、ΔPによるアキシャル方向変位Δx
と、許容値x0 との関係が、Δx<x0 となるように排
気孔18のコンダクタンスC2 を求め、排気孔18の径
を決定すれば、図1の実施例で説明したのと同様に、ア
キシャル方向の振動を抑制することができ、位置決め精
度及び位置決め時間の向上が可能となる。
【0033】尚、以上の説明において排気孔18の形状
は丸形状としたが、所望のコンダクタンスC2 が得られ
れば、どのような形状でもかまわない。また、軸の断面
形状に関しては、上述した実施例においては、小型かつ
低コストを実現するため丸形状としたが、排気孔を設け
たことによる本発明の効果を得るためには、軸の断面形
状は多角形でもよい。また、適用し得る直線駆動装置
は、一軸に限らず二軸で構成されるものでもよい。すな
わち、ボイスコイルモータを駆動源とする直線駆動装置
全般に適用可能である。
【0034】また、直動軸受は、転がり軸受や静圧気体
軸受に限らず、すべり軸受、静圧油軸受、磁気軸受等で
もかまわない。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように静圧気体軸受とその
静圧気体軸受により支持される断面円形状の軸とを、ボ
イスコイルモータの磁気回路組立体の内部に配置し軸の
回転自由度を拘束する手段(回り止め機構)を軸および
軸受間の外部に配置しその構成を平面静圧気体軸受と平
板状ガイドによる単純な形状としたことにより、1)装
置全体を小型化することができ、2)製造および組立調
整作業が簡単な回転自由度拘束手段により安価でかつ高
精度な直線駆動装置が実現できる。
【0036】また、静圧気体軸受とその静圧気体軸受に
より支持される断面円形状の軸とを、ボイスコイルモー
タの磁気回路組立体の内部に配置し可動体(軸)をロッ
クする機構を設けたことにより、1)装置全体を小型化
することができ、2)装置の誤動作および人為的ミス等
により、加圧気体の供給が停止し、軸と軸受が接近した
状態になったとき、装置に外力等が作用した場合でも、
軸が接触状態のまま移動することがなくなり、軸および
軸受の損傷を防止できる等の効果がある。
【0037】また、ボイスコイルモータのコイルに囲ま
れた閉空間から外部へ通じる排気孔を設け、あるいはさ
らに、その排気孔が所定のコンダクタンスを有するよう
にしたため、閉空間からの排気効率を向上させ、位置決
め駆動時における閉空間の体積変化に伴う圧力変化によ
るコイル及び軸のアキシャル方向の変位を小さくし、ア
キシャル方向の振動を抑え、位置決め精度及び位置決め
時間を向上させる効果がある。また、メカ系の固有振動
数fが制御周波数f0 に対してf≧2f0 となるように
排気孔の形状、寸法及び個数の上限値を決めることによ
り、メカ系の送り剛性を低下させることなく、位置決め
精度及び位置決め時間を向上させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係わる直線駆動装置の一部
断面構成図である。
【図2】 図1のX方向矢視図である。
【図3】 本発明の実施例に係わる回り止めユニット断
面図である。
【図4】 図2のY方向矢視図である。
【図5】 図1の装置の排気孔の配置の説明図である。
【図6】 本発明の別の実施例に係わる直線駆動装置の
一部断面構成図である。
【図7】 本発明のさらに別の実施例に係わる直線駆動
装置の一部断面構成図である。
【図8】 図7のX方向矢視図である。
【図9】 従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1;軸受ハウジング、2a,2b;多孔質軸受部材、
5;軸、18;排気孔、24;ガイドプレート、26
a、26b;多孔質軸受部材、27;保持部材、30;
エアシリンダ、32;クランプヘッド、33;クランプ
台、34;板ばね、C;ボイスコイルモータ、D;リニ
アエンコーダ、E;回り止めユニット、h1 ,h2 ;隙
間、201;リニアボールベアリング。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静圧気体軸受とボイスコイルモータによ
    り軸を所定の位置へ位置決めする直線駆動装置であっ
    て、静圧気体軸受と該静圧気体軸受により支持される軸
    とをボイスコイルモータの磁気回路組立体内部に配置し
    た直線駆動装置において、平面静圧気体軸受により軸ま
    たはそれに固定される部材を静圧支持する回り止め機構
    を設けたことを特徴とする直線駆動装置。
  2. 【請求項2】 回り止め機構が軸受けハウジングの外部
    に設けられていることを特徴とする請求項1の直線駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 前記回り止め機構は、前記軸受ハウジン
    グ外部の軸側に設けたガイドプレートと、該ガイドプレ
    ートの両側を静圧支持する加圧流体の噴出手段とからな
    ることを特徴とする請求項2の直線駆動装置。
  4. 【請求項4】 静圧気体軸受の軸受ハウジングがボイス
    コイルモータの磁気回路組立体のヨークを兼ねているこ
    とを特徴とする請求項1の直線駆動装置。
  5. 【請求項5】 静圧気体軸受とボイスコイルモータによ
    り軸を所定の位置へ位置決めする直線駆動装置であっ
    て、静圧気体軸受と該静圧気体軸受により支持される軸
    とをボイスコイルモータの磁気回路組立体内部に配置し
    た直線駆動装置において、軸の移動方向の自由度を拘束
    するロック機構を設けたことを特徴とする直線駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ロック機構がエアシリンダにより構
    成されることを特徴とする請求項5の直線駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記エアシリンダは軸受ハウジング側に
    固定され、前記静圧気体軸受への加圧気体の供給停止時
    に前記軸側に固定された部材をクランプするように構成
    したことを特徴とする請求項6の直線駆動装置。
  8. 【請求項8】 静圧気体軸受の軸受ハウジングがボイス
    コイルモータの磁気回路組立体のヨークを兼ねているこ
    とを特徴とする請求項5の直線駆動装置。
  9. 【請求項9】 直動軸受とボイスコイルモータにより軸
    を所定の位置へ位置決めする直線駆動装置であって、ボ
    イスコイルモータのコイルに囲まれた閉空間から外部へ
    通じる排気孔を設けたことを特徴とする直線駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記直動軸受は静圧気体軸受であるこ
    とを特徴とする請求項9の直線駆動装置。
  11. 【請求項11】 前記排気孔の形状及び寸法は、位置決
    め駆動したときの、前記閉空間の単位時間当りの体積変
    化に相当する流量Qと、この流量QがコンダクタンスC
    2 なる前記排気孔から排出されるための前記閉空間内部
    の圧力変化ΔPと、このΔPにより生じる力により前記
    コイル及び軸がアキシャル方向に移動させられる量Δx
    と、前記直線駆動装置におけるアキシャル方向振動の設
    計上の許容値x0 とから決定されることを特徴とする請
    求項9の直線駆動装置。
  12. 【請求項12】 前記各パラメータ間には、大気圧をP
    a とすればQ=C2・ΔP/Pa 、および前記閉空間の
    アキシャル方向の長さをLとすればΔx=ΔP・L/P
    a なる関係が成り立ち、Δx<x0 となるコンダクタン
    スC2 が得られるような前記排気孔の形状及び寸法であ
    ることを特徴とする請求項11の直線駆動装置。
  13. 【請求項13】 前記排気孔の形状、寸法及び個数は、
    ボイスコイルモータのコイル、直動軸受、及びこれに支
    持される軸とで構成される系の固有振動数fと、制御周
    波数f0 との間にf≧2f0 なる関係が成り立つ範囲内
    であることを特徴とする請求項9の直線駆動装置。
  14. 【請求項14】 前記直動軸受とこれにより支持される
    軸とをボイスコイルモータの磁気回路組立体内部に配置
    したことを特徴とする請求項9の直線駆動装置。
  15. 【請求項15】 前記直動軸受の軸受ハウジングがボイ
    スコイルモータの磁気回路組立体のヨークを兼ねている
    ことを特徴とする請求項9の直線駆動装置。
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