JPH0512357B2 - - Google Patents
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- JPH0512357B2 JPH0512357B2 JP58026061A JP2606183A JPH0512357B2 JP H0512357 B2 JPH0512357 B2 JP H0512357B2 JP 58026061 A JP58026061 A JP 58026061A JP 2606183 A JP2606183 A JP 2606183A JP H0512357 B2 JPH0512357 B2 JP H0512357B2
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Description
本発明はモノ核酸及びその関連物質の精製法に
関するものである。ここでモノ核酸またはこの関
連物質とは、アデノシン−5′−モノリン酸やグア
ノシン−5′−モノリン酸などのいわゆる生体核酸
を構成するモノヌクレオチドや、その類似構造
体、誘導体、異性体などを意味し、更に厳密には
プリン塩基やピリミジン塩基などの複素環状塩基
にリボース又はデオキシリボースなどの糖が結合
し、更にその糖の水酸基にリン酸が1分子または
それ以上エステル結合したものを意味する。 本発明はこのようなモノ核酸またはその関連物
質(但し、リボフラビン−5′−モノリン酸エステ
ルを除く、以下核酸関連物質と称する)が互いに
共存して存在し、さらに/またはその他の不純物
と共存して存在する状態から、目的のとするある
種の核酸関連物質を選択的に、効率よく高純度で
取得する方法を提供することである。 核酸関連物質のあるものは医薬品や調味料とし
てそれ自身大量に使用されたり、又多種の関連物
質が種々の研究用等に用いられている。 核酸関連物質は通常、生体成分の分解や、発
酵、化学合成及びこれらの組合せによつて作られ
るが、核酸関連物質には非常に構造の類似した成
分が、多数存在するため、目的成分のみを高純度
で得ることは困難である。このため、目的成分の
高純度化を図るために、陽イオン交換樹脂や強塩
基性陰イオン交換樹脂を利用用するイオン交換ク
ロマト法や晶析法、沈殿法等が応用されている
が、、特に近類度の高い物質、例えば、アデノシ
ン−5′−モノフオスフエートとアデノシン−3′−
モノフオスフエートの分離などは相当の困難を伴
う。 本発明は種々の不純物と共存する状態の中か
ら、目的とする核酸関連物質のみを、効率良く分
離・精製する方法を提供するものである。 本発明によれば、架橋されたポリアクリル酸エ
ステルまたはポリメタクリル酸エステル骨格を有
し、かつそのエステル結合の少くとも一部が下記
(1)式 {式中、R1は
関するものである。ここでモノ核酸またはこの関
連物質とは、アデノシン−5′−モノリン酸やグア
ノシン−5′−モノリン酸などのいわゆる生体核酸
を構成するモノヌクレオチドや、その類似構造
体、誘導体、異性体などを意味し、更に厳密には
プリン塩基やピリミジン塩基などの複素環状塩基
にリボース又はデオキシリボースなどの糖が結合
し、更にその糖の水酸基にリン酸が1分子または
それ以上エステル結合したものを意味する。 本発明はこのようなモノ核酸またはその関連物
質(但し、リボフラビン−5′−モノリン酸エステ
ルを除く、以下核酸関連物質と称する)が互いに
共存して存在し、さらに/またはその他の不純物
と共存して存在する状態から、目的のとするある
種の核酸関連物質を選択的に、効率よく高純度で
取得する方法を提供することである。 核酸関連物質のあるものは医薬品や調味料とし
てそれ自身大量に使用されたり、又多種の関連物
質が種々の研究用等に用いられている。 核酸関連物質は通常、生体成分の分解や、発
酵、化学合成及びこれらの組合せによつて作られ
るが、核酸関連物質には非常に構造の類似した成
分が、多数存在するため、目的成分のみを高純度
で得ることは困難である。このため、目的成分の
高純度化を図るために、陽イオン交換樹脂や強塩
基性陰イオン交換樹脂を利用用するイオン交換ク
ロマト法や晶析法、沈殿法等が応用されている
が、、特に近類度の高い物質、例えば、アデノシ
ン−5′−モノフオスフエートとアデノシン−3′−
モノフオスフエートの分離などは相当の困難を伴
う。 本発明は種々の不純物と共存する状態の中か
ら、目的とする核酸関連物質のみを、効率良く分
離・精製する方法を提供するものである。 本発明によれば、架橋されたポリアクリル酸エ
ステルまたはポリメタクリル酸エステル骨格を有
し、かつそのエステル結合の少くとも一部が下記
(1)式 {式中、R1は
【式】または
【式】(これらの式におい
て、nは2〜6の整数を示し、mは2〜4の整数
を示し、R3およびR4は水素原子または炭素数1
〜6のアルキル基を示す)で表わされる基を示
し、R2はR1と同じかまたは水素原子または炭素
数1〜6のアルキル基を示す。} で表わされるアミド結合に転化されている構造を
有する弱塩基性陰イオン交換樹脂を充填したカラ
ムを用いて、目的成分としてのプリン塩基又はピ
リミジン塩基にリボース又はデオキシリボースな
どの糖が結合し、更にその糖の水酸基にリン酸が
一分子又はそれ以上エステル結合したものである
核酸関連物質(但し、リボフラビン−5′−モノ燐
酸エステルを除く)と不純物とを含む混合物のク
ロマトグラフイーを行うことにより、カラム流出
液から不純物含有量の減少した目的成分分画を取
得することができる。 本発明についてさらに詳細に説明すると、本発
明は、アミド結合を有する特定の弱塩基性陰イオ
ン交換樹脂を充填剤とするカラムクロマトグラフ
イーにより、核酸関連物質を分離・精製する方法
である。充填剤である弱塩基性陰イオン交換樹脂
としては、架橋されたポリアクリル酸エステルま
たはポリメタクリル酸エステルのエステル結合の
少くとも一部が下記式(1)で示されるアミド結合に
転化された構造のものが用いられる。 {式中、R1は
を示し、R3およびR4は水素原子または炭素数1
〜6のアルキル基を示す)で表わされる基を示
し、R2はR1と同じかまたは水素原子または炭素
数1〜6のアルキル基を示す。} で表わされるアミド結合に転化されている構造を
有する弱塩基性陰イオン交換樹脂を充填したカラ
ムを用いて、目的成分としてのプリン塩基又はピ
リミジン塩基にリボース又はデオキシリボースな
どの糖が結合し、更にその糖の水酸基にリン酸が
一分子又はそれ以上エステル結合したものである
核酸関連物質(但し、リボフラビン−5′−モノ燐
酸エステルを除く)と不純物とを含む混合物のク
ロマトグラフイーを行うことにより、カラム流出
液から不純物含有量の減少した目的成分分画を取
得することができる。 本発明についてさらに詳細に説明すると、本発
明は、アミド結合を有する特定の弱塩基性陰イオ
ン交換樹脂を充填剤とするカラムクロマトグラフ
イーにより、核酸関連物質を分離・精製する方法
である。充填剤である弱塩基性陰イオン交換樹脂
としては、架橋されたポリアクリル酸エステルま
たはポリメタクリル酸エステルのエステル結合の
少くとも一部が下記式(1)で示されるアミド結合に
転化された構造のものが用いられる。 {式中、R1は
【式】または
【式】(これらの式
において、nは2〜6の整数を示し、mは2〜4
の整数を示し、R3およびR4は水素原子または炭
素数1〜6のアルキル基を示す) R1が(2)式で表わされる基である場合には、R1
は通常ジメチルアミノアルキル基かジエチルアミ
ノアルキル基であり、R2はR1と同じ基かまたは
水素原子である。R1が(3)式で表わされる基であ
る場合には、通常はR2は水素原子であり、R3お
よびR4は水素原子であるか、メチル基もしくは
エチル基であるかまたはこれらの混合物である。 本発明で用いる上述のアミド基を有する弱塩基
性陰イオン交換樹脂は、アクリル酸メチルやアク
リル酸エチル等のアクリル酸エステルまたは対応
するメタクリル酸エテルと、ジビニルベンゼン等
の架橋剤とを、水媒体中で公知の方法により懸濁
重合させて架橋共重合体とし、次いでこの架橋共
重合体に下記式(4) (式中、R1およびR2は式(1)に同じ) で示されるアミンを反応させてエステル結合をア
ミド結合に転化し、さらに必要に応じてアルキル
化剤で処理してアミノ基の水素原子をアルキル化
することにより、製造することができる。 本発明の方法によつて精製できる核酸関連物質
としては、プリン塩基やピリミジン塩基にリボー
ス又はデオキシリボースが結合し、更にその糖の
水酸基にリン酸が一分子又はそれ以上エステル結
合したもの(但し、リボフラビン−5′−モノリン
酸エステルを除く)であり、例えばアデノシンモ
ノリン酸(AMP)、シチジンモノリン酸
(CMP)、グアノシンモノリン酸(GMP)、チミ
ジンモノリン酸(TMP)、ウリジンモノリン酸
(UMP)、イノシンモノリン酸(IMP)、オロチ
ジンモノリン酸(OMP)のようなモノリン酸エ
ステルやこれらの糖がデオキシリボースに代替さ
れたモノリン酸エステル、更に、アデノシンジリ
ン酸(ADP)、アデノミントリリン酸(ATP)
又はアデノシンサイクリツクリン酸等のリン酸エ
ステル化の状態の異つたもの、が挙げられる。 これらの物質は共存する無機、有機物やヌクレ
オシドなどから分離精製することが可能であり、
互に、混合して共存している中から、目的成分の
みを分離精製することも可能である。 例えば、AMP,GMP、などの塩基の異るモノ
核酸の相互分離、AMP,ADP,ATPなどの同
じヌクレオシドから誘導されるリン酸エステルの
異る物質間の相互分離、更にはアデノシン−3′−
モノリン酸(3′−AMP)、アデノシン−5′−モノ
リン酸(5′−AMP)の様なリン酸エステル結合
の位置を除くと化学構造が全く等しい非常に類似
性の高い物質間の相互分離も可能である。 クロマトグラフイーは、最も簡単には、上述の
弱塩基性陰イオン交換樹脂を充填したカラムの上
端に、精製しようとする目的物質を含有する原料
溶液を一定量供給し、次いで常法により展開剤を
供給して展開することにより行なわれる。弱塩基
性陰イオン交換樹脂は充填層高が0.5〜10m、好
ましくは1〜4mとなるようにカラムに充填す
る。弱塩基性陰イオン交換樹脂は蟻酸、酢酸、炭
酸などのカルボン酸で処理してカルボン酸負荷形
として用いるのが好ましい。 このようなカルボン酸負荷形で用いると、カラ
ム内における目的成分の吸着帯が発散せず、カラ
ム流出液から目的成分を高濃度で回収することが
できる。カルボン酸負荷形でない場合には、塩酸
その他の鉱酸負荷形と遊離形とを混合して使用す
るのが好ましい。しかし、完全な鉱酸負荷形また
は完全な遊離形として使用したのでは、一般に良
好な分離成績を得るのは困難である。 目的成分を含む原料物質は、目的成分の量が、
カラム内の弱塩基性陰イオン交換樹脂1当り、
通常、0.5〜20g、好ましくは1〜5gとなるよ
うに、適当な溶媒に溶解してカラムに供給する。
展開剤としては通常は塩水溶液が用いられる。展
開剤のPHは2〜5が好ましい。塩としては通常、
塩化アンモニウム、塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム等が用いられる。最も簡単には0.1〜5(重量)
%の塩化ナトリウム水溶液を展開剤として用いる
が、蟻酸−蟻酸ソーダまたは酢酸−酢酸ソーダ等
の緩衝剤を添加して緩衝溶液として用いると更に
好ましい。展開剤の流速は0.05〜5m/hrが適当
である。 本発明方法により、核酸関連物質をクロマトグ
ラフイー展開すると、充填剤であるアミド結合を
有する特定の弱塩基性陰イオン交換樹脂と、各成
分との種々の相互作用の強さの違いにより、各成
分の溶出速度に違いが生じ、カラムより溶出する
時間が異なつてくる。従つて、カラムからの溶出
液の内、目的成分の流出してくる部分を分画すれ
ば、目的成分を高純度で回収することが可能であ
る。 以下に実施例により本発明をさらに具体的に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以
下の実施例に限定されるものではない。 なお、以下の実施例で用いた弱塩基性陰イオン
交換樹脂は下記により製造した。 エチルアクリレートと工業用ジビニルベンゼン
(ジビニルベンゼン含量56%)とを水性媒体中で
常法により懸濁重合して、架橋度3%のゲル型の
ポリ(エチルアクリレート−ジビニルベンゼン)
共重合体を製造した。 この共重合体を乾燥したもの200gと、N,N
−ジメチルプロピレンジアミン1000gとをオート
クレーブに入れ、190℃で20時間反応させた。反
応物は過したのち、水、1規定塩酸、水、1規
定水酸化ナトリウム水溶液、水の順でよく洗浄し
た。 このようにして得られた弱塩基性陰イオン交換
樹脂は、イオン交換容量1.1meq/g、水分69%、
平均粒径350μであつた。 また、以下の実施例における各成分の分析は、
高速液体クロマトグラフを用いて、下記の条件に
より行なつた。 カラム:Waters社製 μ−Bondapack C 18 溶離液:メタノール−水(容積比21:79)の
0.015M酢酸アンモニウム溶液 流 量:1.0ml/min 温 度:室 温 検 出:UV254nm 実施例 1 1規定塩酸でPH3.8に調整した大量の1(重量)
%塩化ナトリウム水溶液に遊離形の弱塩基性陰イ
オン交換樹脂を入れ、撹拌下に保持して樹脂と水
溶液とが平衡になるようにした。内径15mmφのガ
ラス管に、この操作を経た樹脂250mlを充填して
クロマトグラフイーのカラムとした。 このカラムに5′−AMPを1190mg/、3′−
AMPを595mg/、アデノシンを200mg/含む
水溶液210mlを線速度0.25m/hrでカラム上部よ
り供給した。次で、0.83g/のギ酸と10g/
の塩化ナトリウムとを含む水溶液を1規定水酸化
ナトリウムでPH3.8に調整したものを展開液とし
て0.25mm2/hrの流速で通液し、第1図に示すクロ
マトグラムを得た。 実施例 2 実施例−1において5′−AMPと3′−AMP及び
アデノシンを含有する溶液の代りに、5′−
GMP1400mg/、2′−GMP1010mg/を含む水
溶液96mlを用いた以外は、実施例−1と全く同様
に操作した。カラム流出液を実施例−1と同様に
分析すると、5′−GMPと2′−GMPは通液量8.0と
8.3/−樹脂の位置に中心をもつピークとし
て得られた。 実施例 3 1規定水酸化ナトリウム水溶液でPH3.8に調整
した0.018規定の大量のギ酸水溶液に遊離形の弱
塩基性陰イオン交換樹脂を入れ、撹拌下に保持し
て樹脂と水溶液とが平衡になるようにした。この
操作を経た樹脂250mlを内径15mmφのガラス管に
充填してクロマトグラフイーカラムとした。この
カラムに、AMP520mg/、ADP480mg/、
ATP505mg/を含む水溶液300mlを0.5m/hrの
流速でカラム上部より供給した。次いで0.83g/
のギ酸と10g/の塩化ナトリウムとを含む水
溶液を1規定水酸化ナトリウムでPH2.5に調整し
た液を展開液として、0.5m/hrの流速で通液し
た。流出液を実施例−1と同様にして分析したと
ころ、AMP,ADP,ATPはそれぞれ通液量1.2,
4.3,27/−樹脂の位置に中心をもつ、互に
全く重なりのないピークとして得られた。 実施例 4 実施例−1に於て5′−AMPと3′−AMP及びア
デノシンを含有する溶液の代りにTMP,UMP,
CMP,AMP,GMPをそれぞれ500〜1000mg/
含有する水溶液125mlを用いた以外は実施例1と
全く同様に操作した。カラム流出液を実施例−1
と同様に分析すると、TMP,UMP,CMP,
AMP,GMPはそれぞれ通液量5.0,5.7,6.3,
7.6,8.5/−樹脂の位置に中心をもつピーク
として得られた。
の整数を示し、R3およびR4は水素原子または炭
素数1〜6のアルキル基を示す) R1が(2)式で表わされる基である場合には、R1
は通常ジメチルアミノアルキル基かジエチルアミ
ノアルキル基であり、R2はR1と同じ基かまたは
水素原子である。R1が(3)式で表わされる基であ
る場合には、通常はR2は水素原子であり、R3お
よびR4は水素原子であるか、メチル基もしくは
エチル基であるかまたはこれらの混合物である。 本発明で用いる上述のアミド基を有する弱塩基
性陰イオン交換樹脂は、アクリル酸メチルやアク
リル酸エチル等のアクリル酸エステルまたは対応
するメタクリル酸エテルと、ジビニルベンゼン等
の架橋剤とを、水媒体中で公知の方法により懸濁
重合させて架橋共重合体とし、次いでこの架橋共
重合体に下記式(4) (式中、R1およびR2は式(1)に同じ) で示されるアミンを反応させてエステル結合をア
ミド結合に転化し、さらに必要に応じてアルキル
化剤で処理してアミノ基の水素原子をアルキル化
することにより、製造することができる。 本発明の方法によつて精製できる核酸関連物質
としては、プリン塩基やピリミジン塩基にリボー
ス又はデオキシリボースが結合し、更にその糖の
水酸基にリン酸が一分子又はそれ以上エステル結
合したもの(但し、リボフラビン−5′−モノリン
酸エステルを除く)であり、例えばアデノシンモ
ノリン酸(AMP)、シチジンモノリン酸
(CMP)、グアノシンモノリン酸(GMP)、チミ
ジンモノリン酸(TMP)、ウリジンモノリン酸
(UMP)、イノシンモノリン酸(IMP)、オロチ
ジンモノリン酸(OMP)のようなモノリン酸エ
ステルやこれらの糖がデオキシリボースに代替さ
れたモノリン酸エステル、更に、アデノシンジリ
ン酸(ADP)、アデノミントリリン酸(ATP)
又はアデノシンサイクリツクリン酸等のリン酸エ
ステル化の状態の異つたもの、が挙げられる。 これらの物質は共存する無機、有機物やヌクレ
オシドなどから分離精製することが可能であり、
互に、混合して共存している中から、目的成分の
みを分離精製することも可能である。 例えば、AMP,GMP、などの塩基の異るモノ
核酸の相互分離、AMP,ADP,ATPなどの同
じヌクレオシドから誘導されるリン酸エステルの
異る物質間の相互分離、更にはアデノシン−3′−
モノリン酸(3′−AMP)、アデノシン−5′−モノ
リン酸(5′−AMP)の様なリン酸エステル結合
の位置を除くと化学構造が全く等しい非常に類似
性の高い物質間の相互分離も可能である。 クロマトグラフイーは、最も簡単には、上述の
弱塩基性陰イオン交換樹脂を充填したカラムの上
端に、精製しようとする目的物質を含有する原料
溶液を一定量供給し、次いで常法により展開剤を
供給して展開することにより行なわれる。弱塩基
性陰イオン交換樹脂は充填層高が0.5〜10m、好
ましくは1〜4mとなるようにカラムに充填す
る。弱塩基性陰イオン交換樹脂は蟻酸、酢酸、炭
酸などのカルボン酸で処理してカルボン酸負荷形
として用いるのが好ましい。 このようなカルボン酸負荷形で用いると、カラ
ム内における目的成分の吸着帯が発散せず、カラ
ム流出液から目的成分を高濃度で回収することが
できる。カルボン酸負荷形でない場合には、塩酸
その他の鉱酸負荷形と遊離形とを混合して使用す
るのが好ましい。しかし、完全な鉱酸負荷形また
は完全な遊離形として使用したのでは、一般に良
好な分離成績を得るのは困難である。 目的成分を含む原料物質は、目的成分の量が、
カラム内の弱塩基性陰イオン交換樹脂1当り、
通常、0.5〜20g、好ましくは1〜5gとなるよ
うに、適当な溶媒に溶解してカラムに供給する。
展開剤としては通常は塩水溶液が用いられる。展
開剤のPHは2〜5が好ましい。塩としては通常、
塩化アンモニウム、塩化ナトリウム、塩化カリウ
ム等が用いられる。最も簡単には0.1〜5(重量)
%の塩化ナトリウム水溶液を展開剤として用いる
が、蟻酸−蟻酸ソーダまたは酢酸−酢酸ソーダ等
の緩衝剤を添加して緩衝溶液として用いると更に
好ましい。展開剤の流速は0.05〜5m/hrが適当
である。 本発明方法により、核酸関連物質をクロマトグ
ラフイー展開すると、充填剤であるアミド結合を
有する特定の弱塩基性陰イオン交換樹脂と、各成
分との種々の相互作用の強さの違いにより、各成
分の溶出速度に違いが生じ、カラムより溶出する
時間が異なつてくる。従つて、カラムからの溶出
液の内、目的成分の流出してくる部分を分画すれ
ば、目的成分を高純度で回収することが可能であ
る。 以下に実施例により本発明をさらに具体的に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以
下の実施例に限定されるものではない。 なお、以下の実施例で用いた弱塩基性陰イオン
交換樹脂は下記により製造した。 エチルアクリレートと工業用ジビニルベンゼン
(ジビニルベンゼン含量56%)とを水性媒体中で
常法により懸濁重合して、架橋度3%のゲル型の
ポリ(エチルアクリレート−ジビニルベンゼン)
共重合体を製造した。 この共重合体を乾燥したもの200gと、N,N
−ジメチルプロピレンジアミン1000gとをオート
クレーブに入れ、190℃で20時間反応させた。反
応物は過したのち、水、1規定塩酸、水、1規
定水酸化ナトリウム水溶液、水の順でよく洗浄し
た。 このようにして得られた弱塩基性陰イオン交換
樹脂は、イオン交換容量1.1meq/g、水分69%、
平均粒径350μであつた。 また、以下の実施例における各成分の分析は、
高速液体クロマトグラフを用いて、下記の条件に
より行なつた。 カラム:Waters社製 μ−Bondapack C 18 溶離液:メタノール−水(容積比21:79)の
0.015M酢酸アンモニウム溶液 流 量:1.0ml/min 温 度:室 温 検 出:UV254nm 実施例 1 1規定塩酸でPH3.8に調整した大量の1(重量)
%塩化ナトリウム水溶液に遊離形の弱塩基性陰イ
オン交換樹脂を入れ、撹拌下に保持して樹脂と水
溶液とが平衡になるようにした。内径15mmφのガ
ラス管に、この操作を経た樹脂250mlを充填して
クロマトグラフイーのカラムとした。 このカラムに5′−AMPを1190mg/、3′−
AMPを595mg/、アデノシンを200mg/含む
水溶液210mlを線速度0.25m/hrでカラム上部よ
り供給した。次で、0.83g/のギ酸と10g/
の塩化ナトリウムとを含む水溶液を1規定水酸化
ナトリウムでPH3.8に調整したものを展開液とし
て0.25mm2/hrの流速で通液し、第1図に示すクロ
マトグラムを得た。 実施例 2 実施例−1において5′−AMPと3′−AMP及び
アデノシンを含有する溶液の代りに、5′−
GMP1400mg/、2′−GMP1010mg/を含む水
溶液96mlを用いた以外は、実施例−1と全く同様
に操作した。カラム流出液を実施例−1と同様に
分析すると、5′−GMPと2′−GMPは通液量8.0と
8.3/−樹脂の位置に中心をもつピークとし
て得られた。 実施例 3 1規定水酸化ナトリウム水溶液でPH3.8に調整
した0.018規定の大量のギ酸水溶液に遊離形の弱
塩基性陰イオン交換樹脂を入れ、撹拌下に保持し
て樹脂と水溶液とが平衡になるようにした。この
操作を経た樹脂250mlを内径15mmφのガラス管に
充填してクロマトグラフイーカラムとした。この
カラムに、AMP520mg/、ADP480mg/、
ATP505mg/を含む水溶液300mlを0.5m/hrの
流速でカラム上部より供給した。次いで0.83g/
のギ酸と10g/の塩化ナトリウムとを含む水
溶液を1規定水酸化ナトリウムでPH2.5に調整し
た液を展開液として、0.5m/hrの流速で通液し
た。流出液を実施例−1と同様にして分析したと
ころ、AMP,ADP,ATPはそれぞれ通液量1.2,
4.3,27/−樹脂の位置に中心をもつ、互に
全く重なりのないピークとして得られた。 実施例 4 実施例−1に於て5′−AMPと3′−AMP及びア
デノシンを含有する溶液の代りにTMP,UMP,
CMP,AMP,GMPをそれぞれ500〜1000mg/
含有する水溶液125mlを用いた以外は実施例1と
全く同様に操作した。カラム流出液を実施例−1
と同様に分析すると、TMP,UMP,CMP,
AMP,GMPはそれぞれ通液量5.0,5.7,6.3,
7.6,8.5/−樹脂の位置に中心をもつピーク
として得られた。
第1図は、本発明方法により核酸関連物質のク
ロマトグラフイーを行なつたときに得られるクロ
マトグラムの例である。
ロマトグラフイーを行なつたときに得られるクロ
マトグラムの例である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 架橋されたポリアクリル酸エステルまたはポ
リメタクリル酸エステル骨格を有し、かつそのエ
ステル結合の少くとも一部が下記(1)式 {式中、R1は【式】または 【式】(これらの式におい て、nは2〜6の整数を示し、mは2〜4の整数
を示し、R3およびR4は水素原子または炭素数1
〜6のアルキル基を示す) で表わされる基を示し、R2はR1と同じかまたは
水素原子もしくは炭素数1〜6のアルキル基を示
す。} で表わされるアミド結合に転化されている構造を
有する弱塩基性陰イオン交換樹脂を充填したカラ
ムを用いて、不純物を含有するプリン塩基やピリ
ミジン塩基にリボース又はデオキシリボースが結
合し、更にその糖の水酸基にリン酸が一分子又は
それ以上エステル結合したものであるモノ核酸ま
たはその関連物質(但し、リボフラビン−5′−モ
ノ燐酸エステルを除く)のクロマトグラフイーを
行なうことを特徴とするモノ核酸及びその関連物
質の精製方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58026061A JPS59152397A (ja) | 1983-02-18 | 1983-02-18 | モノ核酸及びその関連物質の精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58026061A JPS59152397A (ja) | 1983-02-18 | 1983-02-18 | モノ核酸及びその関連物質の精製方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59152397A JPS59152397A (ja) | 1984-08-31 |
| JPH0512357B2 true JPH0512357B2 (ja) | 1993-02-17 |
Family
ID=12183164
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58026061A Granted JPS59152397A (ja) | 1983-02-18 | 1983-02-18 | モノ核酸及びその関連物質の精製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59152397A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE10009982A1 (de) * | 2000-03-03 | 2001-09-06 | Qiagen Gmbh | Polymere Anionenaustauscher und deren Verwendung in chromatographischen Verfahren |
-
1983
- 1983-02-18 JP JP58026061A patent/JPS59152397A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59152397A (ja) | 1984-08-31 |
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