JPH05123668A - 浄水製造方法および装置 - Google Patents

浄水製造方法および装置

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JPH05123668A
JPH05123668A JP31741891A JP31741891A JPH05123668A JP H05123668 A JPH05123668 A JP H05123668A JP 31741891 A JP31741891 A JP 31741891A JP 31741891 A JP31741891 A JP 31741891A JP H05123668 A JPH05123668 A JP H05123668A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不純物をより完全に除去することが可能で、
メンテナンスが不要の、浄水製造方法および装置を提供
することを目的とする。 【構成】 晶出させた氷には不純物が含まれないという
原理と、熱電素子の両端が吸熱作用と発熱作用とを同時
に行うという原理とを利用して、浄水を製造する。熱電
素子(20)の両側に水槽(26、28)を配置し、熱電素子に通
電して、先ず片側の水槽(26)内で氷を晶出させる。次
に、反対方向に通電し、片側の水槽内に晶出した氷を融
解させると共に、反対側の水槽(28)内で氷を晶出させ
る。これを繰り返し、氷の融解により得られた浄水を回
収する。 【効果】 不純物を完全に除去することができる。フィ
ルタや活性炭を使用しないので、メンテナンスが不要で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は、水道水や海水のような
不純物を含有する水から浄水を製造する方法および装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】水道水には、種々の不純物成分が含まれ
ているので、飲料水として利用するためには浄化するこ
とが望ましい。従来の家庭用浄水機は、濾過吸着方式に
基づくもので、有機膜からなるフィルタや活性炭が使用
されている。しかし、従来の浄水機では、水道水に含ま
れており発癌性物質と言われるトリハロメタンを十分に
除去するのは困難であると考えられている。また、濾過
方式の浄水機では、目詰まりのためフィルタには寿命が
あるので、フィルタを交換するなど定期的なメンテナン
スが必要である。
【0003】他方、海水淡水化技術としては、蒸発法と
LNG(液化天然ガス)を利用した凍結法が知られてい
る。蒸発法は、ボイラーなどにより海水を加熱し、発生
した蒸気を海水などにより凝縮させることにより淡水を
得る技術である。しかし、この方法は、水の気化熱が5
40cal/gと高いので、高いエネルギが必要とな
る。他方、凍結法は、低温のLNGを用いて海水を冷却
し、晶出した氷を残液から分離し、氷を融解することに
より淡水を得るというものである。水の融解熱は80c
al/gであるので、蒸発法よりも低いエネルギで淡水
が得られるという利点がある。しかし、凍結法はLNG
が利用可能であることが条件となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一目的は、不
純物をより完全に除去することの可能な浄水製造方法お
よび装置を提供することである。
【0005】本発明の他の目的は、メンテナンスが不要
で効率のよい浄水製造方法および装置を提供することで
ある。
【0006】本発明の他の目的は、容易に実施すること
の可能な浄水製造方法および容易に製作することの可能
な装置を提供することである。
【0007】本発明の他の目的は、構造簡素でコンパク
トで騒音や振動を発生することのない浄水製造装置を提
供することである。
【0008】
【発明の構成】
【課題を解決するための手段および作用】本発明の方法
および装置は、基本的には、凍結法の原理に基づくもの
で、不純物を含有する水(例えば、水道水や海水)を凍
結させると、不純物の少ない氷が先に晶出するという原
理に立脚するものである。
【0009】そして、本発明の特徴は、氷を晶出させ、
かつ、晶出した氷を融解させるために、熱電素子を利用
したことにある。熱電素子は、電気エネルギを消費して
熱の移送を行うものとして知られている。今日の高性能
の熱電素子は一般に化合物半導体からなり、p型半導体
とn型半導体とを接合して熱電対を構成したものであ
る。pn接合に直流電流を通じると、両端に吸熱発熱現
象(ペルチエ効果)を生じる。本発明においては、斯る
熱電素子の吸熱作用を利用して被処理水が冷却され、被
処理水が部分的に凍結される。このようにして晶出させ
た氷は、同じ熱電素子の発熱作用を利用して融解され、
浄水が得られる。
【0010】より詳しくは、本発明の方法および装置に
おいては、1対の吸発熱作用面を有する熱電素子が使用
され、熱電素子の両側には各作用面に関連づけて第1水
槽と第2水槽とが夫々配置され、これらの水槽には被処
理水(水道水や海水など)が導入される。被処理水は熱
電素子の作用面に直接に接触させてもよいし、伝熱関係
で間接的に接触させてもよい。
【0011】熱電素子に一方向に直流電流を供給すれ
ば、一方の作用面(第1作用面)は冷却され、他方の作
用面(第2作用面)は加熱される。冷却側の第1作用面
の温度が氷点下になると、比較的純粋な水からなる氷が
第1作用面に沿って晶出し、第1水槽内の液相には不純
物が濃縮される。不純物が濃縮された液相は第1水槽か
ら排出される。
【0012】次に、熱電素子に反対方向に電流を供給す
れば、第1作用面は加熱され、第2作用面は冷却され
る。加熱により、第1作用面に晶出した氷は融解せら
れ、得られた浄水は浄水貯蔵容器に回収される。同時
に、今や冷却側の第2作用面には同様にして氷が晶出
し、第2水槽の液相には不純物が濃縮される。不純物が
濃縮された液相は第2水槽から排出される。再び電流を
反転すると、第2作用面に晶出した氷は融解せられ、得
られた浄水は浄水貯蔵容器に回収される。以上の工程を
繰り返すことにより、浄水貯蔵容器に浄水が貯えられ
る。
【0013】このように、本発明の方法は、熱電素子を
用いて浄水を得るので、フィルタ交換などのメンテナン
スを要しない。
【0014】また、本発明の装置においては、熱電素子
の両側に水槽が配置され、夫々の水槽内で氷の晶出と融
解が行われるので、極めてコンパクトで簡潔な構造によ
り効率良く浄水を製造することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を示す添付図面を参照
しながら、本発明をより詳しく説明する。
【0016】図1は本発明の方法を実施する装置の一実
施例を模式的に示す。図示した実施例においては、浄水
装置10は、1つの凍結・融解ユニット12と、浄水タ
ンク14と、排水タンク16を有する。凍結・融解ユニ
ット12はハウジング18を有し、このハウジングの中
央には熱電素子モジュール20が配置してある。熱電素
子モジュール20の詳細については図2を参照して後述
する。熱電素子モジュール20は吸発熱作用面22(第
1作用面)および24(第2作用面)を有し、熱電素子
モジュール20の両側には、ハウジング18とモジュー
ルの作用面とにより、第1水槽26および第2水槽28
が形成されている。図示した実施例においては、熱電素
子モジュール20の吸発熱作用面22および24は、夫
々、水槽26および28の側壁を兼ねており、水槽26
および28内の被処理水に効果的に熱を授受するべく吸
発熱作用面22および24が水槽内の被処理水と直接に
接触するようになっているが、作用面22および24に
沿ってハウジング18の内側側壁を配置することも可能
である。
【0017】図2は、本発明において好適に使用可能な
市販の熱電素子モジュール20の一部を拡大して示す。
図2を参照するに、この熱電素子モジュール20は、B
i−Te系の化合物半導体からなるp型半導体30とn
型半導体32とを金属板34を介して熱電対の形に接合
することにより形成された複数の熱電素子36を有し、
これらの熱電素子はアレーの形に配列されている。即
ち、同一列の隣り合う熱電素子36は金属端子38によ
って互いに直列に電気接続されており、前後の列は列の
端部において例えば金属端子40によって互いに直列接
続されている。このようにして、互いに電気的には直列
に、熱流に対しては並列になるように配置された100
以上の対の熱電素子36によって1つの熱電素子モジュ
ール20が構成されている。夫々の熱電素子36は電気
絶縁性で熱伝導性のセラミック基板22および24によ
って支持されている。各熱電素子のpn接合に直流電流
を通じると、両端間でペルチエ効果による熱の移送が行
われ、一端が吸熱現象を呈し、他端が発熱現象を呈す
る。図示した熱電素子モジュール20においては、セラ
ミック基板22と24の間で熱の移送が行われ、対を成
すこれらの基板22および24は熱電素子モジュール2
0の吸発熱作用面として作用する。いづれが吸熱しいづ
れが発熱するかは、pn接合を通る電流の向きにより定
まる。
【0018】再び図1を参照するに、交流電源42から
の電力は直流電源装置44によって直流に変換され、リ
ード線46および48を介して熱電素子モジュール20
に供給される。リード線46および48には制御回路5
0により制御されるリレースイッチ52が配置してあ
り、モジュール20に供給される電流を断続すると共
に、電流の向きを反転させるようになっている。
【0019】夫々の水槽26、28には、入口管54、
56を備えた被処理水供給パイプ58を介して被処理水
が供給される。被処理水の供給は、制御回路50によっ
て制御される電磁式の三方弁60によって制御される。
【0020】水槽26、28には、また、出口導管6
2、64が夫々接続してある。第1水槽26の出口導管
62は、制御回路50によって制御される電磁式の三方
弁66を介して浄水パイプ68および排水パイプ70に
接続されている。第2水槽28の出口導管64も同様の
三方弁(図示せず)を介して浄水パイプ68および排水
パイプ70に接続されている。
【0021】次に、図3を参照して、本発明の浄水方法
の過程と浄水装置の作動を説明する。先ず、給水パイプ
58から夫々の水槽26、28に被処理水を供給する
(図3(A))。次に、熱電素子モジュール20に矢印
の方向に通電すれば、第1作用面22は冷却され、第2
作用面24は発熱する(図3(B))。冷却に伴い第1
作用面22の温度が氷点下になると、第1水槽26中の
被処理水から氷72が晶出し始める。水の凝固点は含有
する不純物の量に応じて降下するので、最初に晶出した
氷72には不純物成分が少ない。氷の晶出に伴い、不純
物は残液74中に濃縮される。
【0022】氷72の晶出がある程度進んだ段階で、モ
ジュール20への通電を停止すると共に、三方弁66を
操作することにより第1水槽26から排水パイプ70を
介して排水タンク16へと残液を排出する(図3
(C))。
【0023】次に、反対方向に通電すれば、第1作用面
22が加熱され、第2作用面24が冷却される(図3
(D))。その結果、第1水槽26内の氷が融解して第
1水槽26内に浄水が得られると同時に、第2水槽28
内では第2作用面24に沿って氷が晶出し始める。得ら
れた浄水は三方弁66の操作によりパイプ68を介して
浄水タンク14に送られ、貯蔵される。
【0024】次に、通電を停止し、第1水槽26に新た
に注水すると共に、第2水槽28中の残液を排出する
(図3(E))。再び電流の向きを反転し、通電すれば
(図3(F))、第2水槽28内の氷が融解して浄水が
得られる。この浄水も同様に浄水タンク14に送られ
る。同時に、第1水槽26内では第1作用面22に沿っ
て氷が晶出し始める。
【0025】以上の過程を繰り返すことにより、被処理
水から浄水が製造される。斯く得られた浄水を再び凍結
・融解ユニット12で処理することにより、更に浄水の
純度を高めることもできる。
【0026】以上には、本発明の特定の実施例を説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の
変更を加えることができる。例えば、浄水装置10は1
つの凍結・融解ユニット12を有するものとして説明し
たが、複数のユニットを配置することにより装置の容量
を増大することができる。また、熱電素子モジュール2
0は複数の素子を有するものとして記載したが、本発明
の目的を達成するためには熱電素子は1対でもよい。反
対に、熱電素子モジュールを多段に積層したものを用い
ることもできる。
【0027】
【発明の効果】本発明の方法は、凍結法の原理を用いて
いるので、従来技術では除去するのが困難であったトリ
ハロメタンのような不純物をより完全に除去することが
可能である。
【0028】他の観点においては、水の気化熱が540
cal/gであり、融解熱が80cal/gであること
を考慮すると、本発明の方法は蒸発法に比較してエネル
ギ消費の見地から明らかに有利である。
【0029】更に他の観点においては、本発明の方法お
よび装置は、フィルタや活性炭を利用しないので、メン
テナンスが不要である。
【0030】更に他の観点においては、熱電素子の両側
に水槽を配置し、熱電素子の両端で同時に起こる吸熱作
用と発熱作用とを利用しながら氷の晶出と融解とを行う
ので、構造簡素でコンパクトな装置を実現することがで
きる。
【0031】また、本発明の装置にはコンプレッサのよ
うな運動部品がないので、騒音や振動を発生することが
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の方法を実施する装置の一実施
例を示す模式図である。
【図2】図2は、熱電素子モジュールの一部を示す拡大
図である。
【図3】図3は、本発明の方法の諸過程を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
10: 浄水製造装置 12: 凍結・融解ユニット 14: 浄水タンク 16: 排水タンク 20: 熱電素子モジュール 22、24: 熱電素子モジュールの吸発熱作用面 36: 熱電素子 44: 直流電源装置 58: 給水パイプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不純物を含有する水から浄水を得る方法
    であって:不純物を含有する水に関して伝熱関係で熱電
    素子の吸発熱作用面を配置し、 前記熱電素子に一方向に直流電流を供給して前記作用面
    を氷点下の温度に冷却することにより、前記作用面に関
    連づけて氷を晶出させ、 前記熱電素子に反対方向に直流電流を供給して前記作用
    面を加熱することにより、斯く晶出した氷を融解させ、 前記氷の融解により得られた浄水のみを回収することを
    特徴とする、浄水製造方法。
  2. 【請求項2】 不純物を含有する水から浄水を製造する
    方法であって:ペルチエ効果により吸発熱する作用面を
    備えた熱電素子の前記作用面に関して伝熱関係で不純物
    含有水を供給し、 前記熱電素子に一方向に直流電流を供給して前記作用面
    を氷点下の温度に冷却することにより、比較的純粋な水
    からなる氷を前記作用面に関連づけて晶出させると共
    に、液相に不純物を濃縮し、 斯く不純物が濃縮された液相を斯く晶出した氷から分離
    し、 前記熱電素子に反対方向に直流電流を供給して前記作用
    面を加熱することにより前記氷を融解させ、 氷の融解により得られた浄水を回収することを特徴とす
    る、浄水製造方法。
  3. 【請求項3】 海水を淡水化する方法であって:熱電素
    子の吸発熱作用面に関して伝熱関係で海水を供給し、 前記熱電素子に一方向に直流電流を供給して前記作用面
    を氷点下の温度に冷却することにより、淡水からなる氷
    を前記作用面に関連づけて晶出させると共に、海水中の
    塩分を液相に濃縮し、 斯く晶出した氷から斯く塩分が濃縮された液相を分離
    し、 前記熱電素子に反対方向に直流電流を供給して前記作用
    面を加熱することにより前記氷を融解させて淡水に変換
    し、 前記氷の融解により得られた淡水を回収することを特徴
    とする、海水淡水化方法。
  4. 【請求項4】 不純物を含有する水から浄水を製造する
    装置であって:互いに協動してペルチエ効果による熱の
    移送に関与する、対を成す、第1および第2の吸発熱作
    用面を有し、直流電流を供給したときに、電流の方向に
    応じ、第1および第2作用面のうちの一方の作用面が吸
    熱を行うと共に他方の作用面が発熱を行うようになった
    熱電素子と、 前記熱電素子の第1および第2作用面に夫々関連づけて
    配置された互いに独立した第1および第2の水槽と、 不純物を含有する被処理水を前記各水槽に供給する被処
    理水供給手段と、 ペルチエ効果を生じさせるべく前記熱電素子に直流電流
    を供給する電流供給手段と、 前記各水槽から水を排出する排水手段と、 浄水貯蔵容器、とを備えてなり、 前記電流供給手段は、熱電素子に所定方向に電流を供給
    して、前記第1および第2作用面のうちの一方の作用面
    を氷点下の温度に冷却することにより、前記一方の作用
    面に関連づけて氷を晶出させると共に、他方の作用面を
    加熱し;前記排水手段は、前記一方の作用面に関連して
    氷が少なくとも部分的に晶出したときに、液相の残留被
    処理水を前記一方の作用面に関連する水槽から排出し;
    前記電流供給手段は、次に、熱電素子に反対方向に電流
    を供給して、前記一方の作用面を加熱することにより、
    前記一方の作用面に関連して晶出した氷を融解させると
    共に、前記他方の作用面を氷点下の温度に冷却すること
    により、前記他方の作用面に関連づけて氷を晶出させ;
    前記排水手段は氷の融解により得られた浄水を前記浄水
    貯蔵容器に導入し;前記他方の作用面に関連して晶出し
    た氷も同様に残留被処理水排出後に融解され、得られた
    浄水は前記浄水貯蔵容器に導入されることを特徴とする
    浄水製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030037498A (ko) * 2001-11-05 2003-05-14 안은로 냉동법을 이용한 정수장치
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JP2025116762A (ja) * 2024-01-29 2025-08-08 敬一郎 浅岡 海水淡水化装置

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