JPH05126832A - 免疫分析装置及び免疫分析方法 - Google Patents

免疫分析装置及び免疫分析方法

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JPH05126832A
JPH05126832A JP31135291A JP31135291A JPH05126832A JP H05126832 A JPH05126832 A JP H05126832A JP 31135291 A JP31135291 A JP 31135291A JP 31135291 A JP31135291 A JP 31135291A JP H05126832 A JPH05126832 A JP H05126832A
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zone
matrix
sample
antibody
labeling reagent
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Application number
JP31135291A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Ashihara
義弘 芦原
Akira Hasegawa
晃 長谷川
Masaaki Ono
正晶 小野
Hideto Kaneko
秀人 金子
Kazumichi Koiwai
一倫 小岩井
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Fujirebio Inc
Original Assignee
Fujirebio Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特別な前処理をすることなく、簡便かつ高感
度に、検体中の抗原、抗体の免疫分析を可能にする 【構成及び効果】 毛細管作用により輸液可能なマトリ
ックス(10)を標識試薬ゾーン(16)、検体点着ゾーン(1
8)、検出ゾーン(20)に区分けし、その一端に基質溶液槽
(12)を途中に洗浄液槽(22、24) を設けた。検体点着ゾー
ンに抗原が点着される場合は、例えば、標識試薬ゾーン
(16)には酵素標識抗体が含有され、検出ゾーン(20)には
固定化抗体が含有される。基質溶液を展開する前に洗浄
液槽(22)から供給される洗浄液により検出ゾーンから遊
離の標識抗体を取り除けば、測定のノイズ源を除去でき
る。基質溶液を展開する前に洗浄液槽(24)から供給され
る洗浄液により、検出ゾーンに抗原または標識抗体を逐
次的に供給すれば、プロゾーン現象を防止できる。2つ
の洗浄液槽(26,28) を併用することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料中の抗原(又は抗
体)を分析する免疫分析装置に関するものである。
【技術的背景】血液や尿等に含まれる生体成分や薬物等
の分析は病態の診断や治療経過の判定に非常に重要であ
り、臨床検査の分野で重要な役割を果している。このよ
うな臨床検査は、診察室でも簡便に実施できるようなも
のが好ましく、又家庭内での自己診断を行なう場合に
は、特別の機器がなくても容易かつ迅速に実施できるこ
とが望ましい。分析対象が、酵素活性を持つもの(例え
ばアミラーゼ)あるいは特定酵素の基質となり得るもの
(たとえば尿中グルコース)では、その反応試薬を含浸
させたストリップ上の濾紙を試料(尿や血液等に)に浸
漬して、その発色で被検酵素の有無を測定することもで
きる。これを利用したいわゆるディップスティック・タ
イプのものがある。分析対象が直接発色反応に関与する
ものではない場合には、酵素免疫分析法(EIA法)を
用いれば、その分析が可能である。EIA法は、酵素活
性を標識として抗原抗体反応を追跡し、これから抗原又
は抗体の量を定量する方法である。その測定系は、測定
対象、標識物質、測定の際の抗原抗体反応の形式、そし
て抗原抗体反応後のB/F分離の有無又はその方法等の
違いにより、多くの方法に分かれる。何れにしてもその
分析には各種試薬の調製が必要なことから、予め反応形
式に応じた必要試薬(抗体、酵素標識抗原、酵素基質、
発色試薬等)を備えた分析要素が種々提案されている。
【0003】
【従来技術】例えば、特表平1−503439(WO8
8/08536)には、特別な前処理を必要とせずに簡
便に使用できるアッセイ装置が開示されている。これ
は、図6に示すように、毛細管作用により展開溶液を輸
送することができる吸水性材料(例えば濾紙)のストリ
ップ片50に、シグナル防止ゾーン52、サンプル受理
ゾーン54、試薬ゾーン56、指示薬ゾーン58を設け
る一方、ストリップ片50の末端には展開液槽60を設
けたものである。展開液槽58は標識酵素の基質及び発
色試薬を含有し、シグナル防止ゾーン52には酵素反応
による発色を防止するシグナル防止剤(例えば酵素阻害
剤)が含浸されている。サンプルが抗原である場合で説
明すると、試薬ゾーン56には酵素標識抗原が含浸さ
れ、指示薬ゾーン58には固定化抗体が含有されてい
る。サンプル受理ゾーン54に試料液を点着した後、ス
トリップ片50を展開槽に浸漬すると、基質溶液は、サ
ンプル受理ゾーン54の抗原と、試薬ゾーン56内の酵
素標識抗原とを指示薬ゾーン58に移動・拡散させる。
その結果、指示薬ゾーン58の固定化抗体に対して、酵
素標識抗原とサンプル抗原とが競争反応する。固定化抗
体と結合しなかった遊離の抗原と標識抗原は、引続き供
給される基質溶液により指示薬ゾーン58から洗い出さ
れ、指示薬ゾーン58には被検抗原量に反比例した標識
抗原が残される。この固定化された標識抗原の量を標識
酵素と基質溶液中の基質との発色反応により定量すると
いうものである。この際、ストリップ片50を展開して
いる間の抗原標識酵素と基質溶液中の基質との間の反応
は、シグナル防止ゾーン52から供給されたシグナル防
止剤により抑制される。基質溶液の拡散に伴い各ゾーン
に含浸されていた標識抗原、シグナル防止剤、被検抗原
はいずれも洗い出され、基質溶液の拡散先端部に位置し
て移動する。従って、展開先端部が指示薬ゾーン58に
達するまでは標識酵素の反応は抑制されている。しか
し、一旦、標識抗原が固定化抗体で不動化されると、シ
グナル防止剤は、遊離の標識抗原と共に、引き続き供給
される基質溶液で洗い流されるから、この時点で標識抗
原の酵素が発色反応することができる。
【0004】被検抗原が多価抗原である場合には、標識
抗原の代わりに標識抗体を用いることもでき、この場合
被検抗原は固定化抗体と標識抗体とに挟まれた形で検出
される(いわゆるサンドイッチ法)。
【0005】このように、このアッセイ装置では、指示
薬ゾーンの呈色を計測することにより容易に被検抗原
(又は抗体)の有無、量を測定できる。しかし、このア
ッセイ装置では、基質溶液により移動中の標識酵素の反
応を抑制するため酵素阻害剤を必要となる。また、抗
原、特に低分子抗原は、酵素標識によりその抗原性が変
化することがあることから、この種の免疫分析装置(要
素)には、抗体を酵素標識して用いるサンドイッチ法を
適用することの方が一般には広く行なわれている。しか
し、このアッセイ装置は一つの基質溶液で被検抗原、標
識抗体を一緒に指示薬ゾーンに移動させ結合反応させる
ものであるから、これに適用できるサンドイッチ法は1
ステップ法のみである。しかし1ステップ法において、
被検抗原が過剰に存在する場合には、抗原−固定化抗体
結合物と、抗原−標識抗体結合物も多量に生成され、こ
れらは互いに結合し得ない。すなわち過剰の抗原が存在
する場合には、抗原量に比例した固定化抗体−抗原−標
識酵素の結合体が形成されなくなり、見かけ上低い測定
値を与えることになる。このように、抗原濃度がある一
定の濃度(阻止帯濃度:prozone )を越えた高い値にな
ると、化学量論的な抗原抗体結合反応が起こらなくな
り、検量線は二相性を示すことになる。このようなプロ
ゾーン(prozone )効果は、得られた測定値が高い抗原
濃度に対応するのかそれとも低い抗原濃度に対応するの
かの判断を誤らせる原因となる。そのため、被検抗原を
何段階かに希釈してそれぞれの測定値を比較することに
より正しい抗原濃度を判定しなければならなかった。被
検試料を希釈したり、希釈した複数のサンプルについて
アッセイすることは、煩雑であり検査費用も増大させる
ものである。
【0006】さらに以下のような問題もあった。被検物
が抗体の場合、酵素標識第2抗体が用いられることがあ
る。第2抗体は抗体(通常はIgG)に対する抗体であ
り、その酵素標識が比較的容易なこと、また種々の抗体
の測定に使用できる汎用性があることから広く用いられ
ている。この第2抗体は被検抗体以外にも、試料液中に
夾雑するIgGとも結合する。従って、被検抗体を予め
固定化抗原と結合させ、その後洗浄操作により夾雑Ig
Gを取り除いてから、被検抗原をこの酵素標識第2抗体
と接触させるという逐次反応の過程をとらなければなら
ない。このため、全ての抗原・抗体が1ステップで結合
反応する前述のアッセイ装置では、この第2抗体を用い
た分析法を適用することができなかった。
【0007】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、酵素阻害剤などを使用する必要がなく、簡
便に高感度な測定が可能な免疫分析装置を提供すること
を目的とする。また本発明は、プロゾーン効果による二
相性反応を起こすことがなく、煩雑な希釈操作や検査費
用の増大を招くことがない免疫分析装置を提供すること
を目的とする。さらに本発明は、第2抗体を用いた分析
法にも適する免疫分析装置を提供することも目的とす
る。さらに本発明は、この免疫分析装置による免疫分析
方法を提供することも目的とする。
【0008】
【発明の構成】このような本発明の目的は、毛細管作用
により輸液可能なマトリックスに、洗浄作用及び試薬相
互の干渉防止のための洗浄液槽を少なくとも1つ付設し
てなる免疫分析装置、により達成された。
【0009】本発明の好ましい態様の1つは、試料液中
の被検抗原を分析する免疫分析装置では以下のものを備
えるものである。 (a) 毛細管作用により輸液可能なマトリックス、(b) 前
記マトリックスに設けられた被検抗原含有試料液が点着
される検体点着ゾーン、(c) 前記検体点着ゾーンと離れ
た位置で前記マトリックスに設けられ、標識酵素で標識
された抗原又は抗体を含有する標識試薬ゾーン、(d) 前
記検体点着ゾーン及び前記標識試薬ゾーンよりも輸液方
向下流側の位置で前記マトリックスに設けられ、その中
に固定化された抗体を含有する検出ゾーン、(e) 前記検
体点着ゾーン及び前記標識試薬ゾーンよりも輸液方向上
流側の位置で前記マトリックスに付設され、前記標識酵
素の基質を含有する基質溶液槽、(f) 前記標識試薬ゾー
ンよりも輸液方向上流側で前記基質溶液槽よりも下流側
の位置で前記マトリックスに付設された洗浄液槽。
【0010】この態様は、標識試薬ゾーンの上流側に洗
浄液槽を設け、基質溶液槽からの基質溶液の展開・移動
に先立って、洗浄液槽の洗浄液をマトリックスに供給
し、被検抗原、標識抗原(または標識抗体)を検出ゾー
ンに輸液・移動し競争反応させると共に、固定化抗体に
結合しなかった遊離の標識抗原(または標識抗体)を洗
い流すものである。その後基質溶液槽から供給される基
質溶液と標識酵素が反応し呈色、あるいは検出可能な信
号(蛍光、発光等)を発生する。標識抗原(または標識
抗体)は検出ゾーンに固定化された後、基質溶液槽の基
質溶液が展開されるまでは、この基質溶液と接すること
がないから、標識抗原(または標識抗体)の移動中にそ
の標識酵素の反応を抑制するための酵素阻害剤は必要と
しない。標識試薬ゾーンが洗浄液槽よりも下流にあれば
足り、検体点着ゾーンの位置は特に限定されない。なお
被検物が抗体である場合には、上記検出ゾーンに固定化
抗体の代わりに固定化抗原を含有させることにより、同
様に構成することができる。
【0011】また本発明の別の好ましい態様は、試料液
中の被検抗原を分析する免疫分析装置では以下のものを
備えるものである。 (a) 毛細管作用により輸液可能なマトリックス、(b) 前
記マトリックスに設けられた被検抗原含有試料液が点着
される検体点着ゾーン、(c) 前記検体点着ゾーンと離れ
た位置で前記マトリックスに設けられ、標識酵素で標識
された抗原又は抗体を含有する標識試薬ゾーン、(d) 前
記検体点着ゾーン及び前記標識試薬ゾーンよりも輸液方
向下流側の位置で前記マトリックスに設けられ、その中
に固定化された抗体を含有する検出ゾーン、(e) 前記標
識試薬ゾーンよりも輸液方向上流側の位置で前記マトリ
ックスに付設され、前記標識酵素の基質を含有する基質
溶液槽、(f) 前記標識試薬ゾーンと前記検体点着ゾーン
との間の位置で前記マトリックスに付設された洗浄液
槽:
【0012】この態様では、標識試薬ゾーンと検体点着
ゾーンとの間に洗浄液槽を設けたものである。基質溶液
槽からの基質溶液の展開・移動に先立って、洗浄液槽の
洗浄液をマトリックスに供給することにより、被検抗原
あるいは標識抗原(または標識抗体)のどちらかを先に
を検出ゾーンに輸液・移動させ固定化抗体と結合させ
る。固定化抗体に結合しなかった遊離の被検抗原あるい
は標識抗原(または標識抗体)は洗浄液により洗い流さ
れる。その後基質溶液槽から供給される基質溶液と共
に、残余の標識抗原(または標識抗体)あるいは被検抗
原が検出ゾーンに達する。未反応の試薬(遊離の抗原、
抗体)は既に取り除かれており免疫反応が逐次的に進行
するから、例え被検抗原が過剰にあっても、プロゾーン
効果による二相性を示すことがなくなる。なお被検物が
抗体である場合には、上記検出ゾーンに固定化抗体の代
わりに固定化抗原を含有させることにより、同様に構成
することができる。またこの場合には、標識試薬ゾーン
に酵素標識第2抗体を含浸させておいてもよい。
【0013】本発明の最も好ましい態様は、試料液中の
被検抗原を分析する免疫分析装置では以下のものを備え
るものである。 (a) 毛細管作用により輸液可能なマトリックス、(b) 前
記マトリックスに設けられた被検抗原含有試料液が点着
される検体点着ゾーン、(c) 前記検体点着ゾーンよりも
輸液方向上流側の位置で前記マトリックスに設けられ、
標識酵素で標識された抗原又は抗体を含有する標識試薬
ゾーン、(d) 前記検体点着ゾーンよりも輸液方向下流側
の位置で前記マトリックスに設けられ、その中に固定化
された抗体を含有する検出ゾーン、(e) 前記標識試薬ゾ
ーンよりも輸液方向上流側の位置で前記マトリックスに
付設され、前記標識酵素の基質を含有する基質溶液槽、
(f) 前記標識試薬ゾーンよりも輸液方向下流側でかつ前
記検体点着ゾーンよりも上流側の位置で前記マトリック
スに付設された第1の洗浄液槽、(g) 前記標識試薬ゾー
ンよりも輸液方向上流側でかつ前記基質溶液槽よりも下
流側の位置で前記マトリックスに付設された第2の洗浄
液槽。
【0014】この態様では、初めに第1洗浄液槽から第
1の洗浄液を供給し、検出ゾーンで被検抗原を固定化抗
体と結合させる。次に第2洗浄液槽から第2の洗浄液を
供給し、標識抗原または標識抗体を検出ゾーンに移動さ
せる。標識抗原を使用している場合は、この標識抗原
は、被検抗原と結合しなかった固定化抗体と結合する。
標識抗体を使用した場合には、この標識抗体は固定化抗
体に結合している被検抗原をサンドイッチするようにし
て結合することになる。このようにして固定化抗体に直
接(または間接的)に結合した標識抗原(または標識抗
体)の標識酵素は、最後に基質溶液槽から供給される基
質溶液と反応して発色させる。また、この態様では、各
試薬は逐次的に供給され反応するから、いわゆるプロゾ
ーン現象を生じることもない。また未反応の標識抗原
(または標識抗体)は第2の洗浄液層から供給される洗
浄液で取り除かれているから、遊離標識抗原(または標
識抗体)による酵素反応を抑制するために酵素阻害剤を
使用する必要はない。なおこれらの各態様では、マトリ
ックスに酵素標識試薬ゾーン、検体点着ゾーン及び検出
ゾーンを予め設けたものとしているが、必要に応じ使用
時に各試薬或いは検体を点着する領域をこれら各ゾーン
として用いるものでもよい。又基質溶液槽を付設せず
に、使用時にマトリックス末端から基質溶液を供給する
ようにしてもよい。
【0015】
【発明の構成の詳細な説明】第1実施態様の全体構成 第1図に本発明の免疫分析装置の第1実施態様の断面図
を示す。この図において、符号10はマトリックスであ
り、毛細管作用により展開溶液を輸液可能な吸水性材料
からなる。好ましい材料としては濾紙があり、セルロー
ス、ガラス繊維等のより形成された濾紙でもよい。マト
リックス10はストリップ状に形成され、その長さ方向
の一端には基質溶液槽12が付設され、他端には吸水促
進部材14が隣接している。基質溶液槽12と吸収パッ
ド14との間には、その長さ方向を横断するように、標
識試薬ゾーン16、検体点着ゾーン18、検出ゾーン2
0が順次設けられている。基質溶液槽12と標識試薬ゾ
ーン16との間に位置には洗浄液槽22が付設されてい
る。
【0016】検体点着ゾーン 検体点着ゾーン18はマトリックス10の一部領域をそ
のまま使用する。検体点着ゾーン18に点着される検体
としては、血漿、血清、尿、血球抽出物、全血、全血抽
出物等の液性成分がある。検体中に血球等の非液性成分
が含まれる場合には、この検体点着ゾーンの上に濾過層
を設けて、使用時に液性成分のみが検体点着ゾーン内部
に含浸されるようにしてもよい。検体中の測定対象物と
しては下記のような抗原、抗体が挙げられる。 1)薬剤:テオフィリン、フェニトイン、バルプロン酸
等、 2)低分子ホルモン:チロキシン、エストロゲン、エラ
ステラジオール等、 3)癌マーカー:癌胎児性抗原(CEA)、α−フェト
プロテイン(AFP)、便中ヘモグロビン等、 4)ウィルス:ヒト免疫不全ウィルス(HIV)、成人
T細胞白血病ウィルス(ATLV)、A型、B型及びC
型肝炎ウィルス等、 5)高分子ホルモン:甲状腺刺激ホルモン(TSH)、
インスリン等、 6)サイトカイン:インターロイキン1(IL−1)、
IL−2、IL−6等、 7)細胞成長因子:上皮細胞成長因子(ECGF)、血
小板由来増殖因子(PDGF)等、 8)ウィルスDNA、RNA等、 9)炎症関連抗原:C反応性タンパク(CRP)等、 10)前記抗原に対する抗体、及びこれらの抗体の抗原認
識部位を有するFab、Fab' 、F(ab')2等のフラグメン
ト。
【0017】標識試薬ゾーン 標識試薬ゾーン16には、酵素標識試薬が含浸されてい
る。検体中の測定対象が抗原である場合には、酵素標識
試薬として酵素標識抗原または酵素標識抗体が含浸され
る。検体中の測定対象が抗体である場合には、酵素標識
抗原、酵素標識抗体あるいは酵素標識第2抗体が含浸さ
れる。抗体を使用する場合、この抗体は常法による得ら
れる抗体でよいが、モノクローナル抗体を用いればより
感度が向上する。またこの抗体はF(ab')2、 Fab' 、F
ab等のフラグメントでもよい。標識酵素は、基質溶液槽
12から供給される基質溶液と反応して直接または間接
的に検出可能な信号(発色、蛍光、発光等)を生成する
ものであればよい。これら標識酵素の例として、アルカ
リホスファターゼ、ペルオキシダーゼ、β−D−ガラク
トシダーゼ等が挙げられる。酵素の標識方法は、酵素免
疫測定法(「蛋白質・核酸・酵素」別冊No.31 (1987),
石川栄治他編、共立出版)等に記載の公知方法を利用す
ることができる。
【0018】検出ゾーン 検出ゾーン20には、測定対象が抗原の場合には固定化
抗体が、また測定対象が抗体の場合には固定化抗原が含
有される。これら抗体、抗原の固定化は、マトリックス
に共有結合等で直接結合させ固定化したものでもよい
が、不溶性担体に結合させ、これをマトリックス内に含
有させてもよい。このような不溶性担体としては、ポリ
スチレンラテックス、各種動物の赤血球、ゼラチン粒子
(特公昭63−29223)、ガラス繊維などがある。
何れにしても、検出ゾーン20に含有される抗体または
抗原は、洗浄液槽22から供給される洗浄液にも基質溶
液槽12から供給される基質溶液によって検出ゾーン2
0から移動しないように構成されればよい。
【0019】基質溶液槽 基質溶液槽12は、標識抗体または標識抗原の標識酵素
の反応基質を含有する基質溶液を収容している。この基
質溶液槽12は、用時に基質溶液をマトリックス10に
供給できる構造であればよい。例えば、可裂性材料(例
えばアルミホイル、ポリエチレンフィルムなど)の袋で
構成して、用時にこの袋を破ることにより、中の洗浄液
をマトリックス10に供給するようにできる。基質溶液
槽12の容量は、検出ゾーン20に基質溶液を充分供給
でき、かつ検出ゾーンでの酵素反応を充分確保すること
ができる程度であればよい。この量は洗浄液槽22の容
量も考慮して決められる。
【0020】基質溶液中の反応基質は標識酵素との反応
により直接または間接的に検出可能な信号(発色、蛍
光、発光等)を生成するものであればよく、その酵素反
応に必要な補酵素等も併せて含有する。標識酵素との反
応により生じた生成物を光学的に検出するため、公知の
検出試薬組成物を併せて含有させてもよい。反応基質
は、標識酵素の種類に応じて公知試薬から適当なものを
選ぶことができる。例えば以下のものが挙げられる。 a)発色基質:ペルオキシダーゼの基質として、3,3',5,
5'-テトラメチルベチジン(TMB)、2,2'- アジノジ
(3-エチルベンズチアゾリン−6'−スルホン酸(ABT
S)、ジアミノベンチジン(DAB)、アルカリホスフ
ァターゼの基質として、5−ブロモ−4−クロロ−3−
インドリル燐酸(BCIP) b)蛍光基質:アルカリホスファターゼの基質として、4
−メチルウムベリフェニル・ホスフェート(4MU
P)、 β−D−ガラクトシダーゼの基質として、4−メチルウ
ムベリフェニル・β−D−ガラクトシド(4MUG)、 c)発光基質:アルカリホスファターゼの基質として、3-
(2'-スピロアダマンタン)-4-メトキシ-4-(3"- ホスフォ
リルオキシ)フェニル-1,2- ジオキセタン・二ナトリウ
ム塩(AMPPD)、 β−D−ガラクトシダーゼの基質として、3-(2'-スピロ
アダマンタン)-4-メトキシ-4-(3"- β−D−ガラクトピ
ラノシル)フェニル-1,2- ジオキセタン(AMPGP
D)、ペルオキシダーゼの基質として、ルミノールもし
くはイソルミノールと過酸化水素等である。
【0021】基質溶液中には、酵素の活性化剤、補酵
素、界面活性剤、pH緩衝剤などを適宜含有させること
ができる。好ましい緩衝液としては、酢酸緩衝液、ほう
酸緩衝液、トリス−塩酸緩衝液、ジエタノールアミン緩
衝液などがある。
【0022】洗浄液槽 洗浄液槽22には、標識試薬ゾーン16から標識抗原
(または標識抗体)を、検定点着ゾーン18から測定対
象の被検抗原(または被検抗体)を洗い出し、検出ゾー
ン20に移動させるための洗浄液を収容する。この洗浄
液槽22は用時に基質溶液をマトリックス10に供給で
きる構造であればよい。例えば、可裂性材料(例えばア
ルミホイル、ポリエチレンフィルムなど)の袋で構成し
て、用時にこの袋を破ることにより、中の洗浄液をマト
リックス10に供給するようにできる。可裂性材料(例
えばアルミホイル、ポリエチレンフィルムなど)の袋で
構成され、用時にこの袋を破ることにより、中の洗浄液
をマトリックス10に供給する。その容量は、標識試薬
ゾーン16から標識抗原(または標識抗体)を、また検
定点着ゾーン18から測定対象の被検抗原(または被検
抗体)を、それぞれ検出ゾーン20に移動させ、かつ、
検出ゾーン20で結合反応しなかった遊離の被検抗原、
標識抗原(または標識色素)を洗い流すのに充分な量で
あればよい。
【0023】洗浄液は、免疫反応に悪影響を与えないよ
うな溶液であればよく、例えば、リン酸緩衝化生理食塩
水(PBS)や酢酸緩衝化生理食塩水を用いることがで
きる。また必要に応じて、界面活性剤を添加すれば、未
反応の抗体・抗原や、検体中の夾雑蛋白質の除去・洗浄
に効果がある。好ましい界面活性剤として、Tween 20、
Triton X-100、 ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリ
ビニルアルコール(PVA)などがある。
【0024】吸水促進部材 吸水促進部材14は、洗浄液槽22から供給される洗浄
液、並びにその後基質溶液槽12から供給される基質溶
液が、マトリックス10内を円滑に展開・移動するのを
促進するために用いられる。マトリックス10内での液
性成分の一方向性の移動(図1左側から右側への方向)
を確保するため、吸水促進部材14はマトリックス10
よりも吸水性の高い材料、もしくは保水容量の大きい材
料のものが好ましい。例えばスポンジや、マトリックス
10よりも保水性の高い濾紙を積層して吸水促進部材1
4とすることができる。なお、マトリックス10を充分
長くすることができ、検出ゾーン20よりも展開下流側
の吸水能力を確保できるのであれば、このような吸水促
進部材14を設ける必要はない。しかしながら、液性成
分の展開時間を短縮し、また装置全体を小型化するため
には、このような吸水促進部材を設けるのが好ましい。
【0025】使用方法 説明を簡略化するため、測定対象物が抗原であり、標識
試薬ゾーン16含有の標識試薬が酵素標識抗体である場
合を説明する。この場合、検出ゾーン20には固定化抗
体が含有される。検体点着ゾーン18に検体を点着した
後、洗浄液槽22を破り洗浄液をマトリックス10に供
給する。洗浄液槽22の下方にマトリックス10を貫通
する突起部材22aを設けておけば、洗浄液槽22を押
圧して破り、洗浄液を容易にマトリックス10に供給で
きる。マトリックス10に供給された洗浄液は、毛細管
作用により図1右方向に展開し、その展開先端部で標識
試薬ゾーン16から酵素標識抗体を、検体点着ゾーン1
8から被検抗原を順次洗い出し、検出ゾーン20に達す
る。検出ゾーン20では固定化抗体と被検抗原と酵素標
識抗体とが反応し、被検抗原は固定化抗体と酵素標識抗
体とに挟まれた形で不動化される(いわゆる1ステップ
・サンドイッチ法)。固定化抗体に結合しなかった遊離
の標識抗原と酵素標識抗体は、その後も連続的に供給さ
れる洗浄液により、検出ゾーン20から吸水促進部材1
4方向に洗い流される。洗浄液の展開が終了した後、今
度は基質溶液槽12をマトリックス10を貫通する突起
部材12aに押しつけてこれを破り、基質溶液をマトリ
ックス10に供給する。基質溶液はマトリックス10内
を展開して検出ゾーン20に達する。基質溶液中の基質
は、固定化抗体に結合している標識抗体の標識酵素と反
応し、光学的に検出可能な信号、例えば色素を生成す
る。この際、未反応の遊離標識抗体は洗浄液により既に
取り除かれているから、これがノイズ源となることはな
い。
【0026】生成色素量は反射光測定系または色彩色差
計で測定し、予め作成したおいた検量線を用いて比色定
量法の原理により検体中の被検抗原量を求めることがで
きる。また、生成色素の有無を目視確認するにより、被
検抗原の有無を定性的に測定してもよい。抗原濃度に対
応する色票(カラーチャート)を用意しておけば、目視
判別でも半定量的な測定が可能である。酵素基質として
蛍光基質を使用した場合には、蛍光光度計で測定する。
また発光基質を用いた場合には、フォトンカウンターな
どでも発光量を計測できるが、図1に仮想線で示したイ
ンスタントフィルム20aを予め検出ゾーン20の上に
載置しておき、アッセイ後このフィルム20aの露光量
を測定してもよい。
【0027】以上の説明は、サンドイッチ法を適用した
ものであるが、酵素標識抗体の代わりに酵素標識抗原を
用いれば、競争反応型のアッセイも可能である。この場
合、検出ゾーン20で生成される色素量は被検抗原量と
反比例したものとなる。測定対象物、標識試薬ゾーン1
6内の標識試薬、検出ゾーンの固定化試薬の組み合わせ
をまとめると以下の表1の通りである。
【0028】
【表1】 ────────────────────────────────── 測定対象 標識試薬ゾーン 検出ゾーン 反応形式 ────────────────────────────────── 1) 抗原 酵素標識抗原 固定化抗体 競争型 2) 抗原 酵素標識抗体 固定化抗体 サンドイッチ型 3) 抗体 酵素標識抗体 固定化抗原 競争型 4) 抗体 酵素標識抗原 固定化抗体 サンドイッチ型 5) 抗体 酵素標識第2抗体 固定化抗原 サンドイッチ型 6) 抗体 酵素標識抗原 固定化第2抗体 サンドイッチ型 ──────────────────────────────────
【0029】表1において使用する第2抗体は、測定対
象の抗体に対する抗体であり、測定対象の抗体のIgク
ラスに応じて、抗IgG、抗IgM、抗IgEなどを使
用する。この点は、他の実施態様の説明で述べられる第
2抗体でも同様である。なお、図1では標識試薬ゾーン
16が検体点着ゾーン18よりも上流にあるが、この配
置は逆でもよい。少なくとも標識試薬ゾーン16が洗浄
液槽22の下流側に位置してればよい。
【0030】第2実施態様 図2に示す第2実施態様では、洗浄液槽24を、標識試
薬ゾーン16の下流側で、検体点着ゾーンの上流側に付
設した。図1で説明した第1実施態様と同じ構成の部材
には図2においても同一符号を付したので、その説明は
繰り返さない。洗浄液槽24の構成も、図1の洗浄液槽
22と同じ構成であり、その付設場所が異なるのみであ
るから、この説明も省略する。ただし、標識試薬ゾーン
16Aには、酵素標識試薬の他に、この酵素の反応を抑
制する酵素阻害剤が併せて含有される点が第1実施態様
とは異なる。
【0031】測定対象物が抗原であり、標識試薬ゾーン
16A含有の標識試薬が酵素標識抗体である場合の使用
方法を説明する。この場合、検出ゾーン20には固定化
抗体が含有される。検体点着ゾーン18に被検抗原含有
試料液を点着した後、洗浄液槽24をその下方に設けら
れた突起部材24aに押しつけて破り、洗浄液をマトリ
ックス10に供給する。毛細管作用により図2右方向に
展開・移動する洗浄液は、その展開先端部で、検体点着
ゾーン18から被検抗原を洗い出して検出ゾーン20に
移動させ、この被検抗原を検出ゾーン20の固定化抗体
と結合させる。被検抗原量が過剰であるために固定化抗
体に結合しなかった遊離被検抗原が存在する場合には、
その後も連続的に供給される洗浄液により、遊離被検抗
原は検出ゾーン20から洗い流され取り除かれる。
【0032】洗浄液の展開が終了した後、今度は基質溶
液槽12をマトリックス10を貫通する突起部材12a
に押しつけてこれを破り、基質溶液をマトリックス10
に供給する。基質溶液はマトリックス10内を展開し
て、標識試薬ゾーン16Aから酵素標識抗体を洗い出し
検出ゾーン20へ移動させる。酵素標識抗体は検出ゾー
ン20で固定化抗体に結合している被検抗原と結合し、
被検抗原を固定化抗体と挟んだ形にして不動化される。
すなわち2ステップ・サンドイッチ型の反応形式とな
る。未反応の標識抗体と酵素阻害剤は、その後も連続的
に供給される基質溶液により洗い出され取り除かれる。
酵素阻害剤除去により固定化された標識酵素は基質と反
応し、色素等の検出可能な信号を発生する。この実施態
様では、抗原、固定化抗体及び酵素標識抗体の結合反応
を逐次的に行なわせ、第1段階の反応で固定化抗体に結
合しなかった遊離抗原を取り除くことができるから、被
検抗原が過剰量あってもプロゾーン現象を起こすことが
ない。このため、より高濃度範囲までの分析が可能とな
る。
【0033】以上の説明は、2ステップ・サンドイッチ
法を適用したものであるが、酵素標識抗体の代わりに酵
素標識抗原を用いることもできる。この場合は、被検抗
原量が多くなるほど、固定化抗体に結合し得る酵素標識
抗原は少なくなる。測定対象物、標識試薬ゾーン16A
内の標識試薬、検出ゾーン20の固定化試薬の組み合わ
せには以下の表2のものがある。
【0034】
【表2】 ────────────────────────────────── 測定対象 標識試薬ゾーン 検出ゾーン 反応形式 ────────────────────────────────── 1) 抗原 酵素標識抗原 固定化抗体 − 2) 抗原 酵素標識抗体 固定化抗体 サンドイッチ型 3) 抗体 酵素標識抗体 固定化抗原 − 4) 抗体 酵素標識抗原 固定化抗体 サンドイッチ型 5) 抗体 酵素標識第2抗体 固定化抗原 サンドイッチ型 6) 抗体 酵素標識抗原 固定化第2抗体 捕捉型 ──────────────────────────────────
【0035】第3実施態様 図3に示す第3実施態様には2つの洗浄液槽が設けられ
る。すなわち第1実施態様と同様、マトリックス10の
最上流側には基質溶液槽12が、最下流側には吸収促進
部材14が付設され、この間でマトリックス10には上
流側より標識試薬ゾーン16、検体点着ゾーン18、検
出ゾーン20が順次設けられている。これらの構成は第
1実施態様と全く同じである。そして、第1の洗浄液槽
26が標識試薬ゾーン16と検体点着ゾーン18との間
に付設され、第2の洗浄液槽28が基質溶液層12と標
識試薬ゾーン16との間に付設されている。これら2つ
の洗浄液槽26、28の構成は第1実施態様の洗浄液槽
22と同様である。各槽の下方に槽を破るための突起部
材26a、28aが設けれらているのも同様である。
【0036】測定対象物が抗原であり、標識試薬ゾーン
16含有の標識試薬が酵素標識抗体である場合の使用方
法を説明する。この場合、検出ゾーン20には固定化抗
体が含有される。検体点着ゾーン18に被検抗原含有試
料液を点着した後、第1の洗浄液槽26を破り、洗浄液
をマトリックス10に供給する。これにより、検体点着
ゾーン18内の被検抗原が洗い出され検出ゾーン20に
移動し、固定化抗体と結合する。過剰の被検抗原はその
後も連続的に供給される洗浄液により、検出ゾーン20
から洗い流され取り除かれる。第1の洗浄液の展開が終
了した後、今度は第2の洗浄液槽を破り第2の洗浄液を
マトリックスに供給すると、標識試薬ゾーン16内の標
識抗体が洗い出され検出ゾーン20に移動する。この酵
素標識抗体は検出ゾーン20で固定化抗体に結合してい
る被検抗原と結合し、被検抗原を固定化抗体と挟んだ形
にして不動化される。すなわち2ステップ・サンドイッ
チ型の反応形式となる。未反応の標識抗体は、その後も
連続的に供給される第2の洗浄液により検出ゾーンから
洗い出され取り除かれる。最後に基質溶液槽12を破
り、基質溶液をマトリックス10に供給すると、基質は
検出ゾーン20に達し検出ゾーン20に不動化された標
識抗体の標識酵素と反応する。この結果、被検抗原量に
応じた色素等の検出可能な信号を発生する。この実施態
様では、抗原、固定化抗体及び酵素標識抗体の結合反応
が逐次的に行なわれるから、プロゾーン現象を防止する
ことができ、測定濃度範囲が広がるという効果がある。
また、未反応の標識抗体は第2の洗浄液槽28から供給
された洗浄液により取り除かれるから、これがノイズ源
となることもない。測定対象物、標識試薬ゾーン16A
内の標識試薬、検出ゾーン20の固定化試薬の好ましい
組合せを以下の表3にまとめて示す。
【0037】
【表3】 ────────────────────────────────── 測定対象 標識試薬ゾーン 検出ゾーン 反応形式 ────────────────────────────────── 1) 抗原 酵素標識抗原 固定化抗体 − 2) 抗原 酵素標識抗体 固定化抗体 サンドイッチ型 3) 抗体 酵素標識抗原 固定化抗原 − 4) 抗体 酵素標識第2抗体 固定化抗原 サンドイッチ型 5) 抗体 酵素標識抗原 固定化第2抗体 捕捉型 ──────────────────────────────────
【0038】表3のNo.4) では、酵素標識第2抗体を使
用している。この第2抗体はIgG等に対する抗体であ
るから、測定対象の抗体含有試料が血清や血漿である場
合には、血中イムノグロブリンと結合することになる。
しかし第3実施態様のように、第1の洗浄液により試料
液中の夾雑蛋白質が予め取り除かれるから、このような
第2抗体を用いるサンドイッチ型アッセイを適用して
も、夾雑イムノグロブリンに妨害されることはない。こ
の点、第1実施態様の表1のNo.5の組み合わせで
は、被検試料が夾雑イムノグロブリンを含まないものに
限られる点とは大きく相違する。すなわち、この第3実
施態様によれば、血清、血漿、全血等の血液試料中の抗
体量を分析するのに、第2抗体を用いたサンドイッチ法
が容易に適用できる。
【0039】
【実施例1】CRPを被検抗原とする1ステップ・サン
ドイッチ法を適用した免疫分析装置を作製した。その構
成は図1と同様である。幅1cm,長さ15cmのガラ
ス繊維濾紙(ワットマン社DD100)の下端から27
mmの位置に、1μg/mlのPOD標識抗ヒトCRPマウス
抗体溶液(酵素阻害剤として75mMアスコルビン酸を
含有)を40μl点着した(この部位が標識試薬ゾーン
となる)。同じく濾紙の下端から45mmの位置には、
抗ヒトCRPマウス抗体結合ラテックスの1%懸濁液を
40μl点着した(この部位は検出ゾーンとなる;な
お、ここで使用する抗ヒトCRPマウス抗体は前記PO
D標識される抗ヒトCRPマウス抗体とは異なるエピト
ープを認識する抗体である)。この濾紙を凍結乾燥し
て、濾紙マトリックス10に標識試薬ゾーン16と検出
ゾーン20を形成した。0.1%TMB( 3,3',5,5'-
テトラメチルベチジン)、0.05%H22 溶液70
0μlをアルミホイル製の袋に入れ、濾紙10下端より
5mmの位置に載置して基質溶液槽12とした。150
μlのPBS(10mM燐酸緩衝生理食塩水)を入れた
アルミホイル製袋を濾紙10下端より35mmの位置に
載置、これを洗浄液槽22とした。濾紙マトリックス1
0の他端にはセルロース濾紙(幅5mm、長さ20m
m、厚さ2mm)を積層して吸水促進部材14とした。
こうして作製した実施例1の免疫分析装置の比較例とし
て、実施例1から洗浄液槽22を除いた装置を作製し
た。
【0040】濾紙マトリックス10の下端から40mm
の位置を検体点着ゾーン18と定めて、既知濃度のヒト
CRP溶液50μlを点着した。続いて、洗浄液槽22
を指で押し破り、洗浄液を濾紙マトリックス10に吸収
させた。引き続いて、基質溶液槽12を押し破り、基質
溶液を濾紙マトリックス10に吸収させ、毛細管作用に
より展開させた。10分後に、検出ゾーン20の呈色を
色彩色差計(ミノルタ社製、CR221)で測定した。
比較例についても同様の操作を行った。結果を図4に示
す。
【0041】図4に示すように、洗浄液槽22による洗
浄操作を行わなかった比較例では、CRP濃度 500 ng/
mlをピークとする二相性が現れ、プロゾーン現象が観察
された。一方、洗浄液槽22を設け、洗浄操作を行った
実施例1ではこのようなプロゾーン現象は見られず、測
定値がプラトーに達するCRP濃度5000 ng/mlまで良好
な直線性を示した。このことは本実施例の分析装置で計
測できる濃度範囲が広いというだけでなく、被検抗原が
極めて高濃度の場合でも、誤って低い濃度に算定するこ
とがないことを意味する。
【0042】
【実施例2】CRPを被検抗原として、2ステップ・サ
ンドイッチ法を適用した免疫分析装置を作製した。その
構成は図3と同様である。幅1cm,長さ15cmのガラス繊
維濾紙(ワットマン社DD100)の下端から27mmの
位置に、1μg/mlのアルカリホスファターゼ標識抗ヒト
CRPマウス抗体溶液(50mMトリス−塩酸緩衝液;pH
7.0)を40μl点着した(この部位が標識試薬ゾーン
となる)。同じく濾紙の下端から45mmの位置には、
抗ヒトCRPマウス抗体結合ラテックスの1%懸濁液を
40μl点着した(この部位は検出ゾーンとなる;な
お、ここで使用する抗ヒトCRPマウス抗体は前記アル
カリホスファターゼ標識された抗ヒトCRPマウス抗体
とは異なるエピトープを認識する抗体である)。この濾
紙を凍結乾燥して、濾紙マトリックス10に標識試薬ゾ
ーン16と検出ゾーン20を形成した。0.2%のBC
IP(5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル燐酸)
と0.1%ニトロテトラゾリウムブルーを含有する溶液
700μlをアルミホイル製の袋に入れ、濾紙10下端
より5mmの位置に載置して基質溶液槽12とした。1
50μlの10mMPBSを入れたアルミホイル製袋を
濾紙10下端より35mmの位置に載置し、これを第1
の洗浄液槽26とした。また100μlの10mMPB
Sを入れたアルミホイル製袋を濾紙10下端より25m
mの位置に載置し、これを第2の洗浄液槽28とした。
濾紙マトリックス10の他端には実施例1と同様にして
吸水促進部材14を付設した。
【0043】こうして作製した実施例2の免疫分析装置
の濾紙マトリックス10の下端から40mmの位置を検
体点着ゾーン18と定めて、既知濃度のヒトCRP溶液
50μlを点着した。続いて、第1の洗浄液槽26を指
で押し破り、洗浄液を濾紙マトリックス10に吸収させ
た。引き続いて、第2の洗浄液槽28を押し破り、第2
の洗浄液を濾紙マトリックス10に吸収させた。続い
て、基質溶液槽12を押し破り、基質溶液を濾紙マトリ
ックス10に吸収、展開させた。10分後に、検出ゾー
ン20の呈色を色彩色差計(ミノルタ社製、CR22
1)で測定した。比較例についても同様の操作を行っ
た。図5に示すように、2つの洗浄液槽を設けて、逐次
的反応による2ステップ・サンドイッチ法を適用した実
施例2の免疫分析装置は、優れた直線性を示した。
【0044】
【実施例3】成人T細胞白血病ウィルス(HTLV−
1)の抗体を被検抗体として、第2抗体を使用する2ス
テップ・サンドイッチ法を適用した免疫分析装置を作製
した。その構成は図3と同様であり、各ゾーンの試薬の
組合せは表3のNo.5の組合せに対応する。
【0045】HTLV−1抗原結合ラテックスは以下の
ように調製した。2.5%ラテックス懸濁液200μl
に、10μg/mlのHTLV−1抗原溶液(10mM
酢酸緩衝液:pH6.0)800μlと混和し、室温
下、18時間撹拌した。この懸濁液を遠心(2、500 rpm,
5分)して、ラテックスのペレットを得た。これを2m
lの1%BSA溶液(50mMリン酸緩衝液:pH6.0)
に再度懸濁し、同様に遠心した。この洗浄操作をさらに
3回行なった後、上記BSA溶液0.5mlに懸濁して
HTLV−1抗原結合ラテックスの1%懸濁液を得た。
このHTLV−1抗原結合ラテックス懸濁液40μl
を、幅1cm,長さ15cmのガラス繊維濾紙(ワット
マン社DD100)の下端から75mmの位置に点着し
た(この部位は検出ゾーンとなる)。同じく濾紙の下端
から27mmの位置に、100ng/ml のアルカリホスファ
ターゼ標識抗ヒトIgGマウス抗体(第2抗体)の溶液
(50mMトリス−塩酸緩衝液;pH 7.0)を40μl点着し
た(この部位が標識試薬ゾーンとなる)。この濾紙を凍
結乾燥して、濾紙マトリックス10に標識試薬ゾーン1
6と検出ゾーン20を形成した。0.2%AMPPD
(3-(2'-スピロアダマンタン)-4-メトキシ-4-(3"- ホス
フォリルオキシ)フェニル-1,2- ジオキセタン)二ナト
リウム塩溶液900μlをアルミホイル製の袋に入れ、
濾紙10下端より5mmの位置に載置して基質溶液槽1
2とした。150μlの10mMPBSを入れたアルミ
ホイル製袋を濾紙10下端より50mmの位置に載置
し、これを第1の洗浄液槽26とした。また100μl
の10mMPBSを入れたアルミホイル製袋を濾紙10
下端より20mmの位置に載置し、これを第2の洗浄液
槽28とした。濾紙マトリックス10の他端には実施例
1と同様にして吸水促進部材14を付設した。比較例3
として、実施例1から第1の洗浄液槽26を除いた装置
も併せて作製した。
【0046】こうして作製した実施例3の免疫分析装置
の濾紙マトリックス10の下端から65mmの位置を検
体点着ゾーン18と定めて、20mMリン酸(pH7.
0)、20%NGS(ノーマルヤギ血清)を含む緩衝液
で50倍に希釈したHTLV−1抗体陰性、弱陽性及び
強陽性のヒト血清試料をそれぞれ50μl点着した。続
いて、第1の洗浄液槽26を指で押し破り、洗浄液を濾
紙マトリックス10に吸収させた。引き続き、第2の洗
浄液槽28を押し破り、第2の洗浄液を濾紙マトリック
ス10に吸収させた。続いて、基質溶液槽12を押し破
り、基質溶液を濾紙マトリックス10に吸収、展開させ
た。10分後に検出ゾーン20の上にポラロイド社製イ
ンスタント写真615印画紙をかぶせ、1分間露光させ
て、その発光像を色彩色差計(ミノルタ社製、CR22
1)で測定した。比較例3についても同様の操作を行っ
た。測定はデュプリケートで行なった。色彩色差計で測
定した反射光測定値を表4に示す。
【0047】
【表4】 ───────────────────────────── HTLV−1抗体試料 反 射 光 量 ──────────────── 実施例3 比較例3 ───────────────────────────── 陰性 1 29.1 26.4 2 27.3 26.6 弱陽性 1 44.8 27.5 2 44.7 26.8 強陽性 1 73.1 28.8 2 73.0 26.7 ─────────────────────────────
【0048】表4に示すように、第1の洗浄液槽26を
設けることにより、HTLV−1抗体を検出することが
できた。この結果は以下のように解析できる。比較例3
は第1の洗浄液槽26を備えていない。従って、被検抗
体(すなわち抗HTLV−1ヒト抗体)は、第2の洗浄
液槽から供給された洗浄液により移動してきた第2抗体
(すなわち抗ヒトIgGマウス抗体)と接触することに
なる。被検抗体を含有する試料液が、被検抗体以外のヒ
トIgGを含有しないものであれば問題は生じない。被
検抗体は酵素標識第2抗体と結合して、さらに検出ゾー
ン20まで移動し、ここで固定化抗原と結合することに
なる。しかし、被検抗体含有試料液が血清、血漿、全血
等のヒト血液試料の場合は、第2抗体は被検抗体に限ら
ずヒトIgGには結合するものであるから、この第2抗
体が検体点着ゾーン18を通過した時点で、被検抗体よ
りもはるかに多く存在する血中IgGと結合してしま
う。この結果、目的の被検抗体に結合する第2抗体の量
は著しく減少することになる。これに対して実施例3の
免疫分析装置では、初めに第1の洗浄液槽26からの洗
浄液により、被検試料のみを検出ゾーンに移動させる。
被検抗体のみが固定化抗原に結合し、他の夾雑IgGは
引き続いて供給される洗浄液により検出ゾーンから洗い
流され取り除かれる。従って、この後、第2の洗浄液槽
から供給される洗浄液によって移動してきた酵素標識抗
体は、夾雑IgGで消費されることなく、被検抗体に結
合することができる。このように、洗浄液槽を2つ備え
た本実施態様の免疫分析装置は、第2抗体を用いた分析
法にも適用できることが示された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の免疫分析装置の第1実施態様の概要図
である。
【図2】本発明の免疫分析装置の第2実施態様の概要図
である。
【図3】本発明の免疫分析装置の第3実施態様の概要図
である。
【図4】実施例1及び比較例1の実験結果を示す検量線
である。
【図5】実施例2の実験結果を示す検量線である。
【図6】従来の免疫分析装置の概要図である。
【符号の説明】
10 マトリックス 12 基質溶液槽 14 吸水促進部材(吸収パッド) 16 標識試薬ゾーン 18 検体点着ゾーン 20 検出ゾーン 22、24 洗浄液槽 26 第1の洗浄液槽 28 第2の洗浄液槽
フロントページの続き (72)発明者 金子 秀人 東京都新宿区下落合4丁目6番7号 富士 レビオ株式会社内 (72)発明者 小岩井 一倫 東京都新宿区下落合4丁目6番7号 富士 レビオ株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 毛細管作用により輸液可能なマトリック
    スに、洗浄作用及び試薬相互の干渉防止のための洗浄液
    槽を少なくとも1つ付設してなる免疫分析装置。
  2. 【請求項2】 一端に基質溶液槽を付設した毛細管作用
    により輸液可能なマトリックスに、酵素標識試薬ゾー
    ン、検体点着ゾーン及び検出ゾーンを設けた装置におい
    て、前記標識試薬ゾーンよりも輸液方向上流側で且つ前
    記基質溶液槽よりも下流側の位置で、前記マトリックス
    に前記洗浄液槽が付設されている請求項1記載の免疫分
    析装置。
  3. 【請求項3】 一端に基質溶液槽を付設した毛細管作用
    により輸液可能なマトリックスに、酵素標識試薬ゾー
    ン、検体点着ゾーン及び検出ゾーンを設けた装置におい
    て、前記標識試薬ゾーンと前記検体点着ゾーンとの間の
    位置で、前記マトリックスに前記洗浄液槽が付設されて
    いる請求項1記載の免疫分析装置。
  4. 【請求項4】 一端に基質溶液槽を付設した毛細管作用
    により輸液可能なマトリックスに、酵素標識試薬ゾー
    ン、検体点着ゾーン及び検出ゾーンを設けた装置におい
    て、前記標識試薬ゾーンよりも輸液方向下流側で且つ前
    記検体点着ゾーンよりも上流側の位置で前記マトリック
    スに付設された第1の洗浄液槽と、前記標識試薬ゾーン
    よりも輸液方向上流側で且つ前記基質溶液槽よりも下流
    側の位置に前記マトリックスに第2の洗浄液槽が付設さ
    れている請求項1記載の免疫分析装置。
  5. 【請求項5】 以下のものを備え、試料液中の被検抗原
    を分析する免疫分析装置; (a) 毛細管作用により輸液可能なマトリックス、(b) 前
    記マトリックスに設けられた被検抗原含有試料液が点着
    される検体点着ゾーン、(c) 前記検体点着ゾーンと離れ
    た位置で前記マトリックスに設けられ、標識酵素で標識
    された抗原又は抗体を含有する標識試薬ゾーン、(d) 前
    記検体点着ゾーン及び前記標識試薬ゾーンよりも輸液方
    向下流側の位置で前記マトリックスに設けられ、その中
    に固定化された抗体を含有する検出ゾーン、(e) 前記検
    体点着ゾーン及び前記標識試薬ゾーンよりも輸液方向上
    流側の位置で前記マトリックスに付設され、前記標識酵
    素の基質を含有する基質溶液槽、(f) 前記標識試薬ゾー
    ンよりも輸液方向上流側で前記基質溶液槽よりも下流側
    の位置で前記マトリックスに付設された洗浄液槽。
  6. 【請求項6】 以下のものを備え、試料液中の被検抗体
    を分析する免疫分析装置; (a) 毛細管作用により輸液可能なマトリックス、(b) 前
    記マトリックスに設けられた被検抗体含有試料液が点着
    される検体点着ゾーン、(c) 前記検体点着ゾーンと離れ
    た位置で前記マトリックスに設けられ、標識酵素により
    標識された抗原、抗体または第2抗体のいずれかをを含
    有する標識試薬ゾーン、(d) 前記検体点着ゾーン及び前
    記標識試薬ゾーンよりも輸液方向下流側の位置で前記マ
    トリックスに設けられ、その中に固定化された抗原を含
    有する検出ゾーン、(e) 前記検体点着ゾーン及び前記標
    識試薬ゾーンよりも輸液方向上流側の位置で前記マトリ
    ックスに付設され、前記標識試薬の基質を含有する基質
    溶液槽、(f) 前記標識試薬ゾーンよりも輸液方向上流側
    で前記基質溶液槽よりも下流側の位置で前記マトリック
    スに付設された洗浄液槽。
  7. 【請求項7】 以下のものを備え、試料液中の被検抗原
    を分析する免疫分析装置; (a) 毛細管作用により輸液可能なマトリックス、(b) 前
    記マトリックスに設けられた被検抗原含有試料液が点着
    される検体点着ゾーン、(c) 前記検体点着ゾーンと離れ
    た位置で前記マトリックスに設けられ、標識酵素で標識
    された抗原又は抗体を含有する標識試薬ゾーン、(d) 前
    記検体点着ゾーン及び前記標識試薬ゾーンよりも輸液方
    向下流側の位置で前記マトリックスに設けられ、その中
    に固定化された抗体を含有する検出ゾーン、(e) 前記標
    識試薬ゾーンよりも輸液方向上流側の位置で前記マトリ
    ックスに付設され、前記標識酵素の基質を含有する基質
    溶液槽、(f) 前記標識試薬ゾーンと前記検体点着ゾーン
    との間の位置で前記マトリックスに付設された洗浄液
    槽。
  8. 【請求項8】 以下のものを備え、試料液中の被検抗体
    を分析する免疫分析装置; (a) 毛細管作用により輸液可能なマトリックス、(b) 前
    記マトリックスに設けられた被検抗体含有試料液が点着
    される検体点着ゾーン、(c) 前記検体点着ゾーンと離れ
    た位置で前記マトリックスに設けられ、標識酵素により
    標識された抗原、抗体または第2抗体のいずれかをを含
    有する標識試薬ゾーン、(d) 前記検体点着ゾーン及び前
    記標識試薬ゾーンよりも輸液方向下流側の位置で前記マ
    トリックスに設けられ、その中に固定化された抗原を含
    有する検出ゾーン、(e) 前記標識試薬ゾーンよりも輸液
    方向上流側の位置で前記マトリックスに付設され、前記
    標識試薬の基質を含有する基質溶液槽、(f) 前記標識試
    薬ゾーンと前記検体点着ゾーンとの間の位置で前記マト
    リックスに付設された洗浄液槽。
  9. 【請求項9】 以下のものを備え、試料液中の被検抗原
    を分析する免疫分析装置; (a) 毛細管作用により輸液可能なマトリックス、(b) 前
    記マトリックスに設けられた被検抗原含有試料液が点着
    される検体点着ゾーン、(c) 前記検体点着ゾーンよりも
    輸液方向上流側の位置で前記マトリックスに設けられ、
    標識酵素で標識された抗原又は抗体を含有する標識試薬
    ゾーン、(d) 前記検体点着ゾーンよりも輸液方向下流側
    の位置で前記マトリックスに設けられ、その中に固定化
    された抗体を含有する検出ゾーン、(e) 前記標識試薬ゾ
    ーンよりも輸液方向上流側の位置で前記マトリックスに
    付設され、前記標識酵素の基質を含有する基質溶液槽、
    (f) 前記標識試薬ゾーンよりも輸液方向下流側でかつ前
    記検体点着ゾーンよりも上流側の位置で前記マトリック
    スに付設された第1の洗浄液槽、(g) 前記標識試薬ゾー
    ンよりも輸液方向上流側でかつ前記基質溶液槽よりも下
    流側の位置で前記マトリックスに付設された第2の洗浄
    液槽。
  10. 【請求項10】 以下のものを備え、試料液中の被検抗
    体を分析する免疫分析装置; (a) 毛細管作用により輸液可能なマトリックス、(b) 前
    記マトリックスに設けられた被検抗体含有試料液が点着
    される検体点着ゾーン、(c) 前記検体点着ゾーンよりも
    輸液方向上流側の位置で前記マトリックスに設けられ、
    標識酵素により標識された抗原、抗体または第2抗体の
    いずれかをを含有する標識試薬ゾーン、(d) 前記検体点
    着ゾーンよりも輸液方向下流側の位置で前記マトリック
    スに設けられ、その中に固定化された抗原を含有する検
    出ゾーン、(e) 前記標識試薬ゾーンよりも輸液方向上流
    側の位置で前記マトリックスに付設され、前記標識試薬
    の基質を含有する基質溶液槽、(f) 前記標識試薬ゾーン
    よりも輸液方向下流側でかつ前記検体点着ゾーンよりも
    上流側の位置で前記マトリックスに付設された第1の洗
    浄液槽、(g) 前記標識試薬ゾーンよりも輸液方向上流側
    でかつ前記基質溶液槽よりも下流側の位置で前記マトリ
    ックスに付設された第2の洗浄液槽。
  11. 【請求項11】 洗浄作用及び試薬相互の干渉防止のた
    めの洗浄液槽を少なくとも1つ有する毛細管作用により
    輸液可能なマトリックスを用いることを特徴とする免疫
    分析方法。
  12. 【請求項12】 毛細管作用により輸液可能なマトリッ
    クスの一端に基質溶液槽を付設し、このマトリックス
    に、酵素標識試薬ゾーン、検体点着ゾーン及び検出ゾー
    ンをそれぞれ設ける一方、前記標識試薬ゾーンよりも輸
    液方向上流側で且つ前記基質溶液槽よりも下流側の位置
    で、前記マトリックスに洗浄液槽を付設した免疫分析装
    置を用いて、 検体点着ゾーンに試料液を点着した後、前記洗浄液槽よ
    り洗浄液を前記マトリックスに供給し、次いで前記基質
    溶液槽から基質溶液を前記マトリックスに供給し、試料
    液中の被検物の量に依存する量で直接的又は間接的に前
    記検出ゾーンに固定化された標識試薬を検出することを
    特徴とする免疫分析方法。
  13. 【請求項13】 毛細管作用により輸液可能なマトリッ
    クスの一端に基質溶液槽を付設し、このマトリックス
    に、酵素標識試薬ゾーン、検体点着ゾーン及び検出ゾー
    ンをそれぞれ設ける一方、前記標識試薬ゾーンと前記検
    体点着ゾーンとの間の位置で前記マトリックスに洗浄液
    槽を付設した免疫分析装置を用いて、 検体点着ゾーンに試料液を点着した後、前記洗浄液槽よ
    り洗浄液を前記マトリックスに供給し、次いで前記基質
    溶液槽から基質溶液を前記マトリックスに供給し、試料
    液中の被検物の量に依存する量で直接的又は間接的に前
    記検出ゾーンに固定化された標識試薬を検出することを
    特徴とする免疫分析方法。
  14. 【請求項14】 毛細管作用により輸液可能なマトリッ
    クスの一端に基質溶液槽を付設し、このマトリックス
    に、酵素標識試薬ゾーン、検体点着ゾーン及び検出ゾー
    ンをそれぞれ設ける一方、前記標識試薬ゾーンよりも輸
    液方向下流側で且つ前記検体点着ゾーンよりも上流側の
    位置で前記マトリックスに付設された第1の洗浄液槽
    と、前記標識試薬ゾーンよりも輸液方向上流側で且つ前
    記基質溶液槽よりも下流側の位置に前記マトリックスに
    第2の洗浄液槽とを付設した免疫分析装置を用いて、 検体点着ゾーンに試料液を点着した後、前記第1の洗浄
    液槽より第1の洗浄液を前記マトリックスに供給し、次
    いで前記第2の洗浄液槽より第2の洗浄液を前記マトリ
    ックスに供給し、次いで前記基質溶液槽から基質溶液を
    前記マトリックスに供給し、試料液中の被検物の量に依
    存する量で直接的又は間接的に前記検出ゾーンに固定化
    された標識試薬を検出することを特徴とする免疫分析方
    法。
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