JPH0512754U - シール付き転がり軸受 - Google Patents

シール付き転がり軸受

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JPH0512754U
JPH0512754U JP6825991U JP6825991U JPH0512754U JP H0512754 U JPH0512754 U JP H0512754U JP 6825991 U JP6825991 U JP 6825991U JP 6825991 U JP6825991 U JP 6825991U JP H0512754 U JPH0512754 U JP H0512754U
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    • F16C33/7876—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted with a cylindrical portion to the inner surface of the outer race and having a radial portion extending inward with a single sealing ring of generally L-shaped cross-section with sealing lips
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内輪あるいは外輪の組み込み時に発生し易い
弾性シール材のリップ部の捲れを確実に防止する。 【構成】 保持器3の幅面と弾性シール材5のリップ部
5bとの間の軸方向隙間aを微小隙間とする。また、内
輪1と保持器3との径方向隙間bをリップ部5bの先端
近傍の肉厚よりも狭くする。弾性シール材5は円環状の
ものであり、外輪2の軸方向端部に支持されてリップ部
5bが内輪1の内径面に接触する。この構成によると、
内輪1を挿入するときに、リップ部5bが引きずられて
も、保持器3の幅面に当たって支持されることにより、
リップ部5bが反転状態に捲れることが防止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、モータの支持用軸受や、トランスミッション等に使用される密封 型円筒ころ軸受等のシール付き転がり軸受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、モータの支持用軸受等においては、塵埃の進入阻止によるグリースの耐 久性向上、メンテナンスフリー化等のために、ゴムシールを設けた密封型円筒こ ろ軸受が用いられている。前記ゴムシールは、外輪に保持されてその内周のリッ プ部が内輪または軸に接触し、密封を図るものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このようにゴムシールを設けた軸受では、外輪および保持器等の組ま れたアッセンブリ部品に内輪(または軸)を挿入するときに、挿入側のゴムシー ルのリップ部が、内輪に引きずられて捲れを生じ、その捲れ状態のままで使用さ れてシール性が損なわれることがある。また、捲れ時に傷が付いてシール性が損 なわれることがある。このようなシール性の低下により、グリース寿命の低下や 、擦過音の発生を招来する。
【0004】 特に、モータの支持用軸受や、トランスミッション内の軸受では、ケーシング やギヤ類等に阻害されて作業性が悪く、挿入箇所の目視も困難なことが多いため に、挿入時に内輪が傾くことがあり、このように傾き状態で内輪が挿入されるこ とによって、内輪の端部がゴムシールのリップ部にぶつかり、リップ部の捲れを 生じることもある。 このように目視の困難な使用箇所では、前記のようにリップ部の捲れや損傷が 生じた場合に、これを確認して修正することができないため、捲れの発生防止の 要望が強い。
【0005】 このような問題点を解消するため、ゴムシールのリップ部をころに向けて傾斜 させ、ころに近接させたものが試みられている。 この構成によれば、リップ部がころに近接しているため、内輪の挿入時にゴム シールのリップ部が内輪に引きずられたり、内輪端面で押されても、リップ部が ころに接して支えられ、捲れがある程度防止される。
【0006】 しかし、ころは円周上に間隔をおいて設けられるものであるため、ゴムシール リップ部がころで支えられるのは部分的であり、ころのない部分では支えること ができない。そのため、確実な捲れ防止が行えない。
【0007】 なお、上記の各例は、内輪側にシールリップ部を接触させる軸受の場合につき 説明したが、外輪側にシールリップ部を接触させる形式の軸受においても、同様 な問題が生じる。
【0008】 この考案の目的は、内輪あるいは外輪の組み込み時に発生し易い弾性シール材 のリップ部の捲れを確実に防止することのできるシール付き転がり軸受を提供す ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この考案のシール付き転がり軸受は、保持器の幅面と弾性シール材のリップ部 との間の軸方向隙間を微小隙間とし、かつリップ部側の軌道輪と保持器との径方 向隙間をリップ部の先端近傍の肉厚よりも狭くしたものである。 弾性シール材は円環状のものであり、内外いずれか一方の軌道輪の軸方向端部 に支持されてリップ部先端が他方の軌道輪の軌道側周面に接触する。
【0010】
【作用】
この構成によると、保持器の幅面と弾性シール材のリップ部との軸方向隙間が 微小隙間であるため、リップ部側の軌道輪の挿入時に、リップ部が軌道輪に引き ずられても、保持器に当たることによってリップ部先端の剛性が高められ、捲れ が防止される。また、このようにリップ部先端の剛性が高められるために、軌道 輪の端面がリップ部に当たった場合の捲れも防止される。保持器は軸受の全周に 設けられるため、前記の捲れ防止は弾性シール材の全周にわたり行われる。
【0011】 また、リップ部側の軌道輪と保持器との径方向隙間がリップ部の肉厚よりも狭 いため、前記の引きずり時にリップ部先端が保持器と軌道輪との間に潜り込むこ とがなく、より一層確実な捲れ防止が行える。
【0012】
【実施例】
この考案の一実施例を図1および図2に基づいて説明する。この例は密封型円 筒ころ軸受に適用したものである。 内輪1と両鍔付きの外輪2との間に保持器3を設け、保持器3のポケットに円 筒ころ状の転動体4が配置してある。外輪2には、内径面の軸方向両端に円環状 の弾性シール材5が取付けられている。
【0013】 弾性シール材5は、外輪2に内向きフランジ部で固定された金属板製の芯材5 aと、この芯材5aの内周縁に外周の取付溝で嵌合したゴムまたは樹脂製のリッ プ部材5bとからなり、リップ部材5bの先端は、外側に湾曲した断面形状に形 成されて、内輪1の外径面に接している。
【0014】 弾性シール材5の芯材5aは、断面形状を内側へく字状に屈曲させ、これによ りリップ部材5bと保持器3の幅面との径方向隙間aを、微小隙間としてある。 この隙間aは、動作に支障のない範囲でできるだけ小さくすることが望ましい。 また、保持器3の内径面と内輪1の外径面との径方向隙間bを、リップ部材5b の先端近傍部の肉厚よりも狭く設定してある。保持器3は、樹脂製の転動体案内 形式のものであるが、芯材5aのフランジ内面、または外輪2の内径面で案内さ れるものとしても良い。
【0015】 この構成の作用を説明する。図2は、外輪2,保持器3,転動体4,および弾 性シール材5のアッセンブリ部品に内輪1を挿入する過程を示す。このように内 輪1を挿入するときに、挿入側の弾性シール材5のリップ部材5bは、内輪1に 引きずられて湾曲反転状態に捲れようとするが、保持器3とリップ部材5bとの 自然状態における軸方向隙間aが微小隙間に設定してあるため、リップ部材5b が保持器3の幅面に当たる。そのため、リップ部材5bの先端の剛性が高められ 、捲れを生じることが防止される。
【0016】 また、内輪1が斜めに挿入された場合等に、内輪1の端面がリップ部材5bに ぶつかって発生する捲れも、前記のようにリップ部材5bが保持器3の幅面で支 持されることにより防止される。 さらに、内輪1と保持器3との径方向隙間bがリップ部材5bの先端近傍部の 肉厚よりも狭いため、前記の引きずり時にリップ部材5bの先端が保持器3と内 輪1との間に潜り込むことがなく、より一層確実に捲れが防止される。
【0017】 保持器3は、軸受の全周に連続して設けられるため、例えば転動体4で捲れ阻 止を行うものと異なり、前記の捲れ防止は弾性シール材5の全周にわたり行われ る。これらのため、信頼性の高い捲れ防止効果が得られる。
【0018】 このように、確実な捲れ防止が行えるため、グリースの保持性が良く、擦過音 の防止効果にも優れ、またモータの支持用軸受等のように内輪挿入時のリップ部 材5bの捲れが確認し難い箇所においても、安心して使用することができる。
【0019】 図3は他の実施例を示す。この例は、弾性シール材5を内輪1に取付け、その リップ部材5bの先端を外輪2の内径面に接触させたものである。この場合、外 輪2と保持器3との径方向隙間cを、リップ部材5bの先端近傍部の肉厚よりも 狭くする。その他の構成は、前記実施例と同様である。 この構成の場合においても、外輪2を嵌め込むときの弾性シール材5の捲れを 、前記実施例と同様に確実に防止することができる。
【0020】 なお、前記各実施例では保持器3を樹脂性のものとしたが、各部の隙間a,b の確保できる鉄系や銅系金属の削り出し保持器や、鋼板の深絞り保持器を使用す ることができる。
【0021】 また、前記各実施例は、弾性シール材5を芯材5aとその内周または外周のゴ ム製リップ部材5bとで構成したが、弾性シール材5の全体をゴムまたは樹脂製 とし、あるいは金属板からなる芯材をゴムまたは樹脂材で被覆した弾性シール材 を使用することもできる。弾性シール材5は、軸受の片面のみに設けても良い。
【0022】 また、前記各実施例は、独立した内輪1および外輪2を有するものにつき説明 したが、この考案は、内輪1が軸からなる場合や、外輪2が軸受箱からなる場合 においても適用することができる。さらに、この考案は、円筒ころ軸受に限らず 、シール付き転がり軸受一般に適用できる。
【0023】
【考案の効果】
この考案のシール付き転がり軸受は、保持器の幅面と弾性シール材のリップ部 との軸方向隙間を微小隙間としたため、リップ部側の軌道輪の挿入時に、リップ 部先端が軌道輪に引きずられたり、軌道輪の端面で押されても、リップ部が保持 器で支えられることよって捲れが防止される。保持器は全周にわたり設けられる ため、前記の捲れ防止が弾性シール材の全周につき確実に行われる。しかも、リ ップ部側の軌道輪と保持器との径方向隙間がリップ部の肉厚よりも狭いため、リ ップ部先端が保持器と軌道輪との間に入り込むことがなく、より一層確実に捲れ 防止が行える。 そのため、グリースの保持性が良く、擦過音の防止効果にも優れ、また軸受組 立時の弾性シール材の捲れが確認し難い箇所においても安心して使用することが できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す部分断面図である。
【図2】同実施例の組立過程の説明図である。
【図3】この考案の他の実施例の部分断面図である。
【符号の説明】
1…内輪、2…外輪、3…保持器、4…転動体、5…弾
性シール材、5a…芯材、5b…リップ部材、a…軸方
向隙間、b…径方向隙間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外いずれか一方の軌道輪の軸方向端部
    に支持されてリップ部が他方の軌道輪の軌道側周面に接
    触する円環状の弾性シール材を設け、両軌道輪間に配置
    した転動体の保持器の幅面と前記弾性シール材のリップ
    部との間の軸方向隙間を微小隙間とし、前記リップ部側
    の軌道輪と前記保持器との径方向隙間を前記リップ部の
    先端近傍の肉厚よりも狭くしたシール付き転がり軸受。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015014303A (ja) * 2013-07-03 2015-01-22 Nok株式会社 密封装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4913184A (ja) * 1972-06-03 1974-02-05

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