JPH05127667A - 自動ピアノの鍵駆動装置 - Google Patents

自動ピアノの鍵駆動装置

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JPH05127667A
JPH05127667A JP25814991A JP25814991A JPH05127667A JP H05127667 A JPH05127667 A JP H05127667A JP 25814991 A JP25814991 A JP 25814991A JP 25814991 A JP25814991 A JP 25814991A JP H05127667 A JPH05127667 A JP H05127667A
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Jun Ishii
潤 石井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソレノイドが発熱しても発生音が小さくなら
ず、機械系のバラつきや位相遅れを吸収することがで
き、しかも、学習をする場合のメモリ容量を少なくする
ことができる。 【構成】 鍵の速度を示す速度信号vdetと波形発生
器21の出力信号の偏差が位相補償回路23において位
相補償され、これがサーボアンプ24によって増幅され
るとともに、加算器25において鍵盤静止質量分定数値
が加えられ、さらに、乗算器26において非線形補償が
された後にドライバ11を介してアクション系10に供
給される。この結果、アクション系10は位相補償され
た駆動信号によって制御される。しかも、波形発生器2
1の出力信号に対して、フィードバック信号である速度
検出信号vdetによる補正が行われるので、制御回路
12の出力信号である駆動信号は鍵の速度に応じた補正
が行われたものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、演奏データに従って
自動的に演奏を行う自動ピアノに用いて好適な自動ピア
ノの鍵駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の自動ピアノの鍵駆動装置の
概略構成を示すブロック図である。図において、1は鍵
を駆動するソレノイドであり、自動ピアノの各鍵に設け
られている。この場合、ソレノイド1のプランジャが突
出すると鍵が押下状態となる構成と、プランジャが引き
込まれたときに鍵が押下状態となる構成の2通りがあ
る。2はドライバであり、波形発生器3が発生する電圧
印加パターンを増幅してソレノイド1に供給する。波形
発生器3が発生する電圧印加パターンは、例えば、図示
のようなパターンであり、押鍵の強さや鍵の重さなどに
応じた種々のパターンがある。上述した鍵駆動装置は、
例えば、特公昭1−36637号公報に記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の鍵駆動装置においては、所望の駆動状態に応じた電
圧印加パターンを予め発生するフィードフォワード制御
であるため、以下のような欠点があった。 演奏中にソレノイド1が熱くなるとその推力が落ちて
くるが、これにかかわらず所定の電圧印加パターンで駆
動するため、発生音が弱くなってしまう。 鍵から打鍵機構(ハンマ等)に至るまでの機械系の部
分は、その特性にバラつきがあるが、これを吸収するこ
とができない。このため、特に、弱音において発音され
ない事態が生じ易い。 誘導性負荷であるソレノイドを駆動すると位相遅れが
生じるが、この位相遅れを考慮すると印加電圧パターン
が極めて複雑になる。 機械系のバラつきをある程度吸収するために学習が必
要であるが、学習すべきパターンが複雑になり、多量の
メモリを必要とする。 この発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、ソ
レノイドの温度が上昇しても発生音が小さくならず、機
械系のバラつきや位相遅れを吸収することができ、しか
も、学習をする場合のメモリ容量を少なくすることがで
きる自動ピアノの鍵駆動装置を提供することを目的とし
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、誘導性の負荷特性を有し、供給さ
れた駆動信号に従って自動ピアノの鍵を駆動する駆動手
段と、前記鍵の目標速度を指令する目標速度指令手段
と、前記鍵の速度を検出する鍵速度検出手段と、前記鍵
速度検出手段が検出した速度と前記目標速度との偏差を
算出する偏差算出手段と、前記偏差を位相補償した信号
に対応する駆動信号を作成して前記駆動手段に供給する
補償手段とを具備することを特徴とする。
【0005】
【作用】前記鍵速度検出手段により鍵の速度がリアルタ
イムに検出され、これと目標速度との偏差が算出され
る。そして、この偏差が位相補償され、位相補償された
偏差に基づいて駆動手段が制御される。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。図1は、この発明の一実施例の構成を示
す制御ブロック図である。図において、10は、ソレノ
イド、鍵、打弦機構等のアクション系を示している。1
1は制御回路12が出力する駆動信号を増幅してアクシ
ョン系10のソレノイドに供給するドライバである。1
3はアクション系10内の鍵の位置を検出するセンサで
あり、例えば、光反射型フォトインタラプタが用いられ
る。この場合、反射型フォトインタラプタは、反射光量
が鍵の位置に応じて変化するように構成される。
【0007】次に、制御回路12の構成について説明す
る。14は、センサ13の出力信号から所定の値を減算
する減算器であり、所定の値には鍵の上端位置(押鍵さ
れていない状態の上端位置)が設定される。これは鍵の
上端位置を基準にし、その位置におけるセンサ13の出
力値をオフセットとして差し引くためである。したがっ
て、減算器14の出力信号は、非押鍵状態の鍵上端位置
からの鍵の移動量に対応した値になる。この減算器14
の出力信号は、センサーアンプ15によって所定のゲイ
ンで増幅される。この増幅された信号を、以下において
位置信号xdetという。位置信号xdetは、微分回
路16によって微分され、これにより、速度信号vde
tとなって減算器から成る偏差検出部22に供給され
る。微分回路16は、コンデンサと抵抗による構成でも
よく、また、図3に示すように演算増幅器を用いた構成
でもよい。
【0008】一方、波形発生器21は、所定の波形を発
生する回路であり、図2の(イ)、(ロ)および(ハ)
に各々示すステップ関数やランプ関数およびその任意の
組み合わせであるコンビネーション関数を発生できるよ
うに構成される。また、図2の(イ)、(ロ)および
(ハ)において、横軸は時間である。これは、例えば、
弱打時には定速運動の為ステップ関数、強打時には等速
度運動の為ランプ関数が好適であり、演奏状態に応じて
これらを組み合わせる必要も生じる為である。
【0009】波形発生器21の出力信号(目標速度)
は、偏差検出部22に供給され、速度信号vdetとの
偏差がとられる。偏差検出部22の出力信号は位相補償
回路23によって位相補償がなされた後、サーボアンプ
24を介して加算器25に供給され、ここで、鍵盤静止
重量定数値が加えられる。鍵盤静止重量定数値を加える
のは、アクション系10の伝達関数において、その静止
重量分がオフセットとして存在するため、これを打ち消
す必要があるからである。次に、加算点25の出力信号
は乗算器26によって逆関数発生器27の出力信号と乗
算され、その乗算結果が駆動信号としてドライバ11に
供給される。逆関数発生器27は、センサ13およびア
クション系10内のソレノイドのそれぞれの非線形特性
を打ち消すための信号を出力する回路である。すなわ
ち、ソレノイドの通電電流に対する推力特性を線形化す
るための線形化手段である。非線形特性は、ソレノイド
およびセンサ13とも鍵の位置の関数として把握できる
ため、逆関数発生器27は位置信号xdetに基づい
て、その出力信号を作成する。この逆関数発生器27の
出力信号は、上述のように乗算器26に乗算信号として
供給され、これによって系のゲインが調整される。この
ため、非線形成分が吸収されたリニアな制御特性が得ら
れる。
【0010】次に、30はフィードフォワードアンプで
あり、減算器から成る偏差検出部22や逆関数発生器2
7の出力信号を用いず波形発生器21の出力信号によっ
てアクション系10を制御する場合に用いられる。ま
た、フィードフォワードアンプ30とサーボアンプ24
のゲインは、マイクロコンピュータ等から供給される制
御信号によって制御されるようになっている。
【0011】次に、上述した構成によるこの実施例の動
作について説明する。押鍵および離鍵等の鍵の位置が変
化する際の制御においては、フィードフォワードアンプ
30は動作せず、他の部分によるフィードバック制御が
行われる。すなわち、鍵の速度を示す速度信号vdet
と波形発生器21の出力信号の偏差が位相補償回路23
において位相補償され、これがサーボアンプ24によっ
て増幅されるとともに、加算器25において鍵盤静止質
量分定数値が加えられ、さらに、乗算器26において非
線形補償がされた後にドライバ11を介してアクション
系10に供給される。この結果、アクション系10は位
相補償された駆動信号によって制御される。しかも、波
形発生器21の出力信号に対して、フィードバック信号
である速度検出信号vdetによる補正が行われるの
で、制御回路12の出力信号である駆動信号は鍵の速度
に応じた補正が行われたものとなる。
【0012】一方、鍵を押したまま保持する状態にする
場合は、フィードバック経路に代えてフィードフォワー
ドアンプ30が用いられ、波形発生器21の出力信号の
みに基づく制御が行われる。これは、鍵を押したまま保
持する場合は、アクション系の伝達関数が変化してフィ
ードバック制御では発振し易くなるため、保持時にはフ
ィードバック系を遮断し、フィードフォワードによる制
御を行うためである。この場合の波形発生器21の出力
信号は固定値等の単純な波形でよい。
【0013】上述した実施例においては、以下の効果が
得られる。 ソレノイドのアクチェータの内部抵抗が発熱等によっ
て変化しても速度フィードバックによる補正が行われる
ため、発生音が弱くなることがない。 また、速度フィードバックがあるため、発音すべき音
が弱音であっても忠実に再現することができる。 誘導性負荷の位相遅れもフィードバックによって補償
されるため、速度目標値である波形発生器21の発生波
形が矩形波やランプ波等の単純な波形で済む。 波形発生器21の発生波形が単純で済むので、学習を
する場合でも単純なパラメータのみを記憶すればよく、
メモリも少なくて済む。 速度信号をフィードバックしているので位置のオフセ
ットの影響を受けない。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ソレノイドが発熱しても発生音が小さくならず、機
械系のバラつきや位相遅れを吸収することができ、しか
も、学習をする場合のメモリ容量を少なくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例の構成を示す制御ブロッ
ク図である。
【図2】 同実施例における波形発生器21の出力波形
の一例を示す波形酢である。
【図3】 同実施例における微分回路16の構成例を示
す回路図である。
【図4】 従来の鍵駆動回路の概略構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
10……アクション系(駆動手段)、13……センサ
(鍵速度検出手段)、16……微分回路(鍵速度検出手
段)、21……波形発生器(目標速度指令手段)、22
……減算器(偏差算出手段)、23……位相補償回路
(補償手段)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導性の負荷特性を有し、供給された駆
    動信号に従って自動ピアノの鍵を駆動する駆動手段と、 前記鍵の目標速度を指令する目標速度指令手段と、 前記鍵の速度を検出する鍵速度検出手段と、 前記鍵速度検出手段が検出した速度と前記目標速度との
    偏差を算出する偏差算出手段と、 前記偏差を位相補償した信号に対応する駆動信号を作成
    して前記駆動手段に供給する補償手段とを具備すること
    を特徴とする自動ピアノの鍵駆動装置。
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