JPH0512809U - 変速機の同期装置 - Google Patents

変速機の同期装置

Info

Publication number
JPH0512809U
JPH0512809U JP6599191U JP6599191U JPH0512809U JP H0512809 U JPH0512809 U JP H0512809U JP 6599191 U JP6599191 U JP 6599191U JP 6599191 U JP6599191 U JP 6599191U JP H0512809 U JPH0512809 U JP H0512809U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
transmission
electromagnet
input shaft
reverse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6599191U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2603523Y2 (ja
Inventor
久 岡山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP1991065991U priority Critical patent/JP2603523Y2/ja
Publication of JPH0512809U publication Critical patent/JPH0512809U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2603523Y2 publication Critical patent/JP2603523Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、電磁石による歯車への制動力を変
速機の後退段シフト操作に利用する変速機の同期装置を
提供する。 【構成】 この変速機の同期装置は、入力軸1側に取付
け且つ側面周方向に磁性体を有する回転体であるロータ
14、ロータ14に対向して配置され且つ固定状態のハ
ウジング8に取付けた電磁石12及び電磁石12に電流
を供給する電磁石励磁手段を有しており、変速機の後退
段シフト操作に応答して電磁石12を励磁してロータ1
4に制動力を与える。即ち、電磁石12の励磁で発生す
る磁束線をロータ14が切ることで、ロータ14従って
入力軸1に制動力を与え、入力軸1が急速に減速され、
後退段へのシフト操作で衝撃音の発生を防止でき、各歯
車の破損を防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車用の手動変速機における変速機の同期装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用手動変速機については、通常前進段に同期装置が備えられてお り、また、後退段にも同期装置付きの変速機が普及してきている。例えば、実開 昭59−189947号公報には、後退段専用の同期装置を装着するため、変速 機の後端部形状を変更し、同期装置を装着しているため、入力軸のような主要部 品の変更を要している。特に、後退段に変速する場合に、車両が停止してから後 退段への変速操作が基本であり、この場合に使用されているクラッチの慣性力の 大きさにより、同期装置の必要度合いが異なっている。
【0003】 即ち、クラッチ従動プレートの外径が大きく、該クラッチ従動プレートの慣性 力が大きい場合には、エンジンのアイドリング状態でクラッチをオフにしても、 暫くはクラッチ従動プレートの慣性力によりクラッチ及び変速機の入力軸1(図 12参照)が回転を続けている結果、後退段へのシフト操作時に、タイヤと連動 している静止状態の歯車11(図12参照)と変速機の入力軸系の慣性力で回転 している後退用歯車5(図12参照)とが噛み合う時、歯打ち音等の衝撃音を生 じ、運転者に不快な印象を与える。しかしながら、クラッチ従動プレートの外径 が小さく、該クラッチ従動プレートの慣性力が小さい場合には、変速機の入力軸 の回転の低下が速く、衝撃音も発生せず、シフト操作も容易である。
【0004】 上記のように、それぞれ適用車両において、特に後退段用の同期装置の必要度 合いは異なっており、前掲実開昭59−189947号公報に開示された自動車 用歯車変速機のシフト装置のように、変速機の後端部形状を変えて同期装置を装 着すると、廉価で作らねばならない変速機にまで、共通に後退段同期装置を採用 するか、又は2種類の構造を持つ変速機、即ち同期装置を持つ変速機と同期装置 を持たない変速機を準備しなければならず、前者の場合には品質過剰でコスト高 になり、後者の場合には入力軸、出力軸等の基本的な部品が二種類となり、コス ト的に不利になる。
【0005】 また、実開昭50−20082号公報には、トランスミッションのギヤ音防止 装置が開示されている。該トランスミッションのギヤ音防止装置は、カウンタギ ヤにトランスミッションのニュートラル状態において励磁作動する電磁コイルを 近接して配置したものである。
【0006】 また、実開昭54−82873号公報には、車両用エンジンのオーバラン防止 装置が開示されている。該車両用エンジンのオーバラン防止装置は、変速機のカ ウンタシャフトの一端或いは入力軸に電磁ブレーキを連結し、該電磁ブレーキと 電源とを接続する配線中に、クラッチが接続しているとき開路しており、クラッ チが切られてたとき閉路するクラッチスイッチと、カウンタシャフト或いは入力 軸の回転数を検出し、該回転数が所定値以上になったとき通電する制御装置を配 設したものである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
一般に、自動車用手動変速機は、図12に示すように、変速機部ケース7及び 該変速機部ケース7に固定したサイドカバー8から成るハウジング内に変速機部 を収容している。変速機部は、エンジンの駆動力がクラッチを介して入力される 入力軸1、入力軸1に設けた同期装置4及び後退用歯車5、出力軸となる主軸2 、入力軸1と主軸2間に設けられている同期装置3、主軸2に取付けた出力用歯 車6等を有している。出力用歯車6は、図示していないが、例えば、出力用歯車 6と噛み合う歯車37、傘歯車式デフ等を通じて駆動軸に駆動力を伝達するよう に構成されている。
【0008】 上記変速機において、後退段へシフト操作すると、歯車9が軸10上を摺動し 、入力軸1に取付けた後退用歯車5と噛み合い、次いで、主軸2に取付けた歯車 11とが噛み合う。歯車9が後退用歯車5と歯車11とに伝動状態になると、入 力軸1と主軸2とは同一方向の回転を行うことになる。そこで、後退用歯車5は 駆動状態になるが、入力軸1にはクラッチのクラッチ従動プレート13が装着さ れており、該クラッチ従動プレート13は慣性力が比較的に大きいものである。 また、後退段への操作時は、通常車両は停止しており、その結果、タイヤ回転と 駆動的に連結している主軸2及び歯車11は、回転していない。ところが、クラ ッチが切られたその時には、クラッチのクラッチ従動プレート13及び入力軸1 は、慣性力で回転している場合がある。そのため、歯車9と歯車11の回転が同 期せずに、噛み合い始めの歯端部で噛み合い不良を起こし、衝撃音を発生すると 共に、最悪の場合には歯車9,11を損傷することがある。
【0009】 ところで、前掲実開昭50−20082号公報に開示されたトランスミッショ ンのギヤ音防止装置は、アイドリング時の歯打ち音の防止装置として、カウンタ ギヤに電磁コイルを設けたものである。また、前掲実開昭54−82873号公 報に開示された車両用エンジンのオーバラン防止装置は、電磁力で制動するもの であるが、ミスシフトダウンによるエンジンオーバランの防止を目的とするもの である。
【0010】 そこで、この考案の目的は、上記の課題を解決することであり、必要な車両又 は変速機にのみ、変速機の主要部品の構成を変更することなしに、電磁石と磁性 体から成るロータ等の回転体を取付けるだけで後退段伝達系に後退段シフト操作 に応答して機能する同期装置をオプションとして簡単に取付けることができる変 速機の同期装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記の目的を達成するために、次のように構成されている。即ち 、この考案は、エンジンの駆動力が伝達される入力軸、該入力軸側の軸端部に取 付けられ且つ側面周方向に磁性体を有する回転体、該回転体の前記磁性体に対向 して配置され且つ固定状態のハウジングに取付けた電磁石、及び該電磁石を励磁 して前記回転体に制動力を与えるため変速機の後退段シフト操作に応答して前記 電磁石に電流を供給する電磁石励磁手段、を有することを特徴とする変速機の同 期装置に関する。
【0012】 また、この変速機の同期装置において、前記回転体の前記磁性体は側面周方向 に隔置状態に配置された複数個の永久磁石である。
【0013】 また、この変速機の同期装置において、前記回転体は前記入力軸側の軸端部に 取付けた円板状ロータである。
【0014】 また、この変速機の同期装置において、前記回転体は前記入力軸側の軸端部に 取付けた変速段用歯車であり、前記磁性体は磁化作用の極めて弱い材料或いは非 磁性材料から成る部材を介在して前記変速段用歯車に取付けられている。
【0015】 また、この変速機の同期装置において、前記電磁石励磁手段は、シフトロッド の後退段シフト操作でスイッチングする後退段同期スイッチ、或いはシフトロッ ドの後退段シフト操作でスイッチングする後退段ランプスイッチを有するもので ある。
【0016】
【作用】
この考案による変速機の同期装置は、上記のように構成されており、次のよう に作用する。即ち、この変速機の同期装置は、入力軸側に取付けられ且つ側面周 方向に磁性体を有する回転体、該回転体の前記磁性体に対向して配置され且つ固 定状態のハウジングに取付けた電磁石、及び該電磁石を励磁して前記回転体に制 動力を与えるため変速機の後退段シフト操作に応答して前記電磁石に電流を供給 する電磁石励磁手段を有するので、前記電磁石の励磁で発生する磁束線を前記回 転体が切ることで、前記回転体即ち前記入力軸に制動力を与え、前記入力軸が急 速に減速される。
【0017】 また、前記回転体の前記磁性体は、側面周方向に隔置状態に配置された複数個 の永久磁石であるので、前記回転体を制動する力が一層強化される。
【0018】
【実施例】
以下、図面を参照して、この考案による変速機の同期装置の実施例を説明する 。まず、図1、図2及び図3を参照して、この考案による変速機の同期装置の一 実施例を説明する。図1はこの考案による変速機の同期装置の一実施例を示す断 面図、図2は図1の変速機の同期装置の要部の拡大断面図及び図3はロータを示 す平面図である。図1及び図2に示す変速機における部品に付した符号は、図1 2に示す変速機における部品と同一のものには同一の符号を付している。この変 速機の同期装置は、変速機のハウジングであるサイドカバー8にコイル式電磁石 12を装着すると共に、入力軸1側の軸端部36に回転体であるロータ14を固 定して同期装置を構成したものである。
【0019】 この変速機の同期装置において、ロータ14は、アルミニウム等の磁化作用の 非常に弱い材料或いは非磁性材料で円板状プレート19に製作されており、図3 に示すように、該円板状プレート19に磁性体として複数個の永久磁石18を周 方向に間隔をおいて埋め込んだものである。永久磁石18をプレート19に埋め 込んでロータ14を構成することによって、電磁石12に電流が流された時、ロ ータ14の回転を制動する力が一層強化され、ロータ14の回転低下をより一層 効率的に素早く行わせることができる。しかも、これらの永久磁石18は、隣接 する歯車20に直接接触していないので、歯車20は磁化されることがない。
【0020】 変速機のシフトパターンは、例えば、図6に示すように構成されている。図6 において、符号1は1速変速段、符号2は2速変速段、符号3は3速変速段、符 号4は4速変速段、符号5は5速変速段及び符号Rは後退段を示している。また 、各変速段を接線する中央の線がセレクト位置Sを示している。
【0021】 この変速機の同期装置を備えた変速機において、後退段へシフト操作する(図 6の符号SからR方向へシフト)と、リバースアイドル歯車である歯車9がリバ ースアイドルシャフト軸である軸10上を摺動するが、歯車9が入力軸1に取付 けた後退用歯車5と噛み合い始める前までの期間(図6の位置A)に、変速機の チェンジレバーの後退段へのストロークと連動するストロークスイッチ、或いは 起動スイッチとタイマの組み合わせ手段等によって、運転者の後退段へのシフト 操作開始から歯車9と歯車11の噛み合い直前まで(図6の位置B)、電磁石1 2を磁化するため、図4に示す導線15を通じてコイル16に電流を流す。サイ ドカバー8に装着された一体化された複数(図4では3個)の電磁石12は、極 性(N極とS極)が互い違いになるように配置されているため、磁力線17は、 図4で点線で示すように発生し、ロータ14側の磁力線は、ある1つの電磁石1 2のN極からロータ14を通って隣接する電磁石12のS極へと流れることにな る。この時、電磁石12はサイドカバー8に固定されており、動かないのに対し て、ロータ14はこれらの磁力線17の束即ち磁束を切って回転することになる 。そのため、ロータ14には回転方向と逆方向に制動力が発生し、ロータ14の 回転、従って入力軸1の回転を低下させることができ、その時、歯車9と歯車1 1との噛み合わせを開始する(図6の位置C)。従って、歯車9と歯車11との 噛み合い不良を防止することができる。
【0022】 更に、この変速機の同期装置において、歯車9と歯車11とが噛み合いを開始 した時には、電磁石12の磁化は解放されているので、歯車9及び入力軸1の回 転を規制するものが無くなるため、歯車9は歯車11の回転に容易に追従できる ようになり、歯車9は歯車11に摺動噛み合いをして後退段へのシフトが完全に 終了する。
【0023】 この変速機の同期装置は、電磁石励磁手段として図5に示すようにシフトロッ ド21を利用している。シフトロッド21はチェンジレバー22の操作によって 後退段シフトブロック23を作動することによって、後退段方向即ちリバース方 向に移動される。シフトロッド21のリバース方向への移動は、リバースシフト アーム28を通じてリバースアイドル歯車29をリバースアイドルシャフト30 上で摺動させる。リバースアイドル歯車29は図1の歯車9に相当し、また、リ バースアイドルシャフト30は軸10に相当する。そこで、リバースアイドル歯 車29をリバースアイドルシャフト30上で摺動させると、リバースアイドル歯 車29を入力軸1に設けた後退用歯車5に噛み合わせることになり、シフトロッ ド21のリバース方向へ更に移動することで、主軸2の歯車11に噛み合い、後 退段のシフト操作をスムースに達成できる。
【0024】 この変速機の同期装置に設けた電磁石励磁手段は、図5に示すように、シフト ロッド21に対して設けた後退段スイッチ24或いは後退段同期用スイッチ25 から構成されている。シフトロッド21の移動に応答してスイッチングする後退 段スイッチ24及び後退段同期用スイッチ25によって電磁石12を励磁するよ うに構成されている。後退段スイッチ24及び後退段同期用スイッチ25は、ケ ース31に取付けられている。後退段スイッチ24はシフトロッド21に形成し た溝26に応答してスイッチが入るように構成されており、また、後退段同期用 スイッチ25はシフトロッド21に形成した溝27に応答してスイッチが入るよ うに構成されている。
【0025】 そこで、この変速機の同期装置に使用される電磁石励磁手段の一実施例を図5 及び図7を参照して説明する。図5に示すように、電磁石励磁手段は、シフトロ ッド21が後退段に位置することでオンする後退段同期スイッチ25のスイッチ ングで電磁石12を励磁するように構成されている。後退段同期スイッチ25は 、シフトロッド21上に形成した溝27の位置で電磁石12に電流を流す期間が 調節される。後退段シフトへのある操作期間のみに電磁石12を励磁するように 調節でき、例えば、チェンジレバー22のセレクト位置(図6の符号Sの位置) から後退段シフト方向に移動させて、歯車9が軸10上を移動し始める位置(図 6の符号Aの位置)で電流を流し、次いで、歯車9と歯車11とが噛み合いを開 始する位置(図6の符号Cの位置)で電流を断つことで調節できる。その電気回 路は、図7に示すように構成することができる。即ち、後退段同期スイッチ25 と電磁石12とを電源33に対して直列に結線すればよい。この時、リバースラ ンプ32及び該リバースランプ32をスイッチングする後退段スイッチ24は、 電磁石12及び後退段同期スイッチ25に対して並列に結線され、リバースラン プ32と電磁石12とは独立的に機能されるように構成されている。
【0026】 この変速機の同期装置に使用される電磁石励磁手段の別の実施例を図5及び図 8を参照して説明する。図5に示すように、この実施例の電磁石励磁手段は、シ フトロッド21上に設けた後退段スイッチ24によってオンするリバースランプ 32に同期して電磁石12を励磁するものである。これを達成する電気回路は、 図8に示すように構成することができる。即ち、図8に示すように、後退段スイ ッチ24と電磁石12とを電源33に対して直列に結線すると共に、リバースラ ンプ32を電磁石12に対して並列に結線し、電磁石12をリバースランプ32 に同期してスイッチングするように構成し、後退段スイッチ24のオンによって 電磁石12を励磁するように構成できる。そこで、後退段の使用頻度が少ないこ とと、一般に後退段での使用エンジン速度が低いことを考慮し、後退段へのシフ ト開始、即ちチェンジレバー22のセレクト位置(図6の符号Sの位置)から後 退段シフト方向に移動させて、歯車9が軸10上を移動し始める位置(図6の符 号Aの位置)で電流を電磁石12に流し始め、次いで、歯車9と歯車11とが噛 み合いを開始(図6の符号Cの位置)し、後退段での運転終了し、ギヤ抜きシフ ト終了まで電磁石12に電流を流して励磁し、入力軸1の回転を抑制して主軸2 との回転を同期させる。
【0027】 この変速機の同期装置は、上記のように構成されているので、電磁石12に電 流を流すことによって入力軸1の回転に制動をかけることができ、噛み合い不良 の衝撃音を防止し、運転者に不快感を与えることがなく、且つ歯車9,11の損 傷も防止し、変速機の耐久性を向上させることができる。また、この変速機の同 期装置は、標準の変速機に対して容易にオプション的に装着することができ、変 速機全体の製造原価を上昇させることなく、必要な車両にのみ装着できるという メリットがある。
【0028】 次に、この考案による変速機の同期装置の別の実施例を、図9、図10及び図 11を参照して説明する。図9はこの考案による変速機の同期装置の別の実施例 を示す断面図、図10は図9の変速機の同期装置の要部の拡大断面図及び図11 は変速段用歯車を示す平面図である。図9に示す実施例は、図1に示す実施例と 比較して、変速段用歯車20にロータの機能を持たせた以外は全く同一の構成を 有するものである。そこで、図9及び図10に示す変速機における部品に付した 符号は、図1及び図2に示す変速機における部品と同一のものには同一の符号を 付している。
【0029】 この変速機の同期装置は、変速機のハウジングであるサイドカバー8にコイル 式電磁石12を装着すると共に、入力軸1に取付けた回転体である変速段用歯車 20に永久磁石35を埋め込んだものである。変速段用歯車20は、アルミニウ ム等の磁化作用の非常に弱い材料で製作された環状部材34が固定されている。 環状部材34の周方向に間隔をおいて複数個の永久磁石35が埋め込まれて固定 されている。上記構成によって、電磁石12に電流を流すと、変速段用歯車20 の回転を制動する力が強化され、変速段用歯車20の回転低下をより一層効率的 に素早く行わせることができる。また、永久磁石35は、変速段用歯車20との 間に環状部材34を介在しているので、変速段用歯車20は磁化されることがな い。
【0030】
【考案の効果】
この考案による変速機の同期装置は、上記のように構成されており、次のよう な効果を有する。即ち、この変速機の同期装置は、エンジンの駆動力が伝達され る入力軸、該入力軸側の軸端部に取付けられ且つ側面周方向に磁性体を有する回 転体、該回転体の前記磁性体に対向して配置され且つ固定状態のハウジングに取 付けた電磁石、及び該電磁石を励磁して前記回転体に制動力を与えるため変速機 の後退段シフト操作に応答して前記電磁石に電流を供給する電磁石励磁手段を有 するので、前記電磁石の励磁で発生する磁束線を前記回転体が切ることで、前記 回転体即ち前記入力軸に制動力を与え、前記入力軸が急速に減速される。従って 、リバースアイドル歯車と後退用歯車及び主軸上の歯車との噛み合いが不良にな って衝撃音を発生することがなく、各歯車の損傷も防止できる。
【0031】 また、この変速機の同期装置は、必要な車両又は変速機にのみ、前記電磁石と 前記回転体を取付けるだけで、変速機の主要部品の構成を変更することなしに、 後退段伝達系に後退段シフト操作に応答して機能する同期装置をオプションとし て簡単に取付けることができる
【0032】 また、前記回転体の前記磁性体は、側面周方向に隔置状態に配置された複数個 の永久磁石であるので、前記回転体を制動する力が一層強化される。
【0033】 また、この変速機の同期装置は、前記回転体は前記入力軸側の軸端部に取付け た円板状ロータであるので、該円板状ロータは変速用歯車に対して非接触状態に 配置でき、前記変速用歯車を磁化するようなことがない。
【0034】 また、この変速機の同期装置は、前記回転体は前記入力軸の端部に取付けた変 速段用歯車であり、前記磁性体は磁化作用の極めて弱い材料或いは非磁性材料か らなる部材を介在して前記変速段用歯車に取付けられているので、前記電磁石の 励磁によって前記磁性体は磁束線をきることになって前記回転体に制動力が作用 する。しかも、前記磁性体は前記変速段用歯車に非接触状態であるので、前記変 速段用歯車を磁化するようなことがない。
【0035】 また、この変速機の同期装置において、前記電磁石励磁手段は、シフトロッド の後退段シフト操作でスイッチングする後退段同期スイッチを有するので、後退 段のシフト操作で該操作範囲のみ前記電磁石を励磁することができ、前記入力軸 を制動し、衝撃音の発生を防止できる。
【0036】 また、この変速機の同期装置において、前記電磁石励磁手段は、シフトロッド の後退段シフト操作でスイッチングする後退段ランプスイッチを有するので、後 退段へのシフト操作の開始から後退段シフト方向に移動させて、後退段アイドル 歯車が後退段アイドル軸上を移動し始める位置で電流を前記電磁石に流し始め、 次いで、前記後退段アイドル歯車と主軸上の歯車とが噛み合いを開始し、後退段 の運転を終了し、ギヤ抜きシフト終了まで前記電磁石に電流を流して励磁し、前 記入力軸の回転を抑制して前記主軸との回転を同期させることができる。
【提出日】平成3年10月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】 即ち、クラッチ従動プレートの外径が大きく、該クラッチ従動プレートの慣性 力が大きい場合には、エンジンのアイドリング状態でクラッチをオフにしても、 暫くはクラッチ従動プレートの慣性力によりクラッチ及び変速機の入力軸1(図 12参照)が回転を続けている結果、後退段へのシフト操作時に、タイヤと連動 している静止状態の歯車11(図12参照)と変速機の入力軸系の慣性力で回転 している後退用歯車5(図12参照)とが歯車9の摺動によって歯車9を介して 噛み合う時、歯打ち音等の衝撃音を生じ、運転者に不快な印象を与える。しかし ながら、クラッチ従動プレートの外径が小さく、該クラッチ従動プレートの慣性 力が小さい場合には、変速機の入力軸の回転の低下が速く、衝撃音も発生せず、 シフト操作も容易である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
一般に、自動車用手動変速機は、図12に示すように、変速機部ケース7及び 該変速機部ケース7に固定したサイドカバー8から成るハウジング内に変速機部 を収容している。変速機部は、エンジンの駆動力がクラッチを介して入力される 入力軸1、入力軸1に設けた同期装置4及び後退用歯車5、出力軸となる主軸2 、入力軸1と主軸2間に設けられている同期装置3、主軸2に取付けた出力用歯 車6等を有している。出力用歯車6は、図示していないが、例えば、出力用歯車 6と噛み合う歯車16、傘歯車式デフ等を通じて駆動軸に駆動力を伝達するよう に構成されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 また、この変速機の同期装置において、前記回転体の前記磁性体は側面周方 向に隔置状態に複数個の永久磁石が配置されると、一層その同期効果を向上させ ることができる
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】 また、前記回転体の前記磁性体、側面周方向に隔置状態に複数個の永久磁石を配置した場合 、前記回転体を制動する力が一層強化される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】 また、前記回転体の前記磁性体、側面周方向に隔置状態に複数個の永久磁石を配置した場合 、前記回転体を制動する力が一層強化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による変速機の同期装置の一実施例を
示す断面図である。
【図2】図1の変速機の同期装置の要部の拡大断面図で
ある。
【図3】図1の変速機の同期装置におけるロータを示す
平面図である。
【図4】図1の変速機の同期装置に組み込んだ電磁石の
一例を示す平面図である。
【図5】シフトロッドに設けた後退段スイッチ及び後退
段同期用スイッチを示す説明図である。
【図6】シフトパターンの一例を示す説明図である。
【図7】この変速機の同期装置に組み込んだ電気回路の
一例を示す回路図である。
【図8】この変速機の同期装置に組み込んだ電気回路の
別の例を示す回路図である。
【図9】この考案による変速機の同期装置の別の実施例
を示す断面図である。
【図10】図9の変速機の同期装置の要部の拡大断面図
である。
【図11】図9の変速機の同期装置における変速段用歯
車を示す平面図である。
【図12】従来の変速機の同期装置の一例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 入力軸 2 主軸 5 後退用歯車 8 サイドカバー(ハウジング) 9 歯車 10 軸 11 歯車 12 電磁石 14 ロータ 18 永久磁石 20 変速段用歯車 21 シフトロッド 24 後退段スイッチ 25 後退段同期用スイッチ 32 リバースランプ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月18日
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動力が伝達される入力軸、
    該入力軸側に取付けられ且つ側面周方向に磁性体を有す
    る回転体、該回転体の前記磁性体に対向して配置され且
    つハウジングに取付けた電磁石、及び該電磁石を励磁し
    て前記回転体に制動力を与えるため変速機の後退段シフ
    ト操作に応答して前記電磁石に電流を供給する電磁石励
    磁手段、を有することを特徴とする変速機の同期装置。
  2. 【請求項2】 前記回転体の前記磁性体は側面周方向に
    隔置状態に配置された複数個の永久磁石である請求項1
    に記載の変速機の同期装置。
  3. 【請求項3】 前記回転体は前記入力軸側の軸端部に取
    付けた円板状ロータである請求項1に記載の変速機の同
    期装置。
  4. 【請求項4】 前記回転体は前記入力軸側の軸端部に取
    付けた変速段用歯車であり、前記磁性体は磁化作用の極
    めて弱い材料或いは非磁性材料から成る部材を介在して
    前記変速段用歯車に取付けられている請求項1に記載の
    変速機の同期装置。
  5. 【請求項5】 前記電磁石励磁手段は、シフトロッドの
    後退段シフト操作でスイッチングする後退段同期スイッ
    チを有する請求項1に記載の変速機の同期装置。
  6. 【請求項6】 前記電磁石励磁手段は、シフトロッドの
    後退段シフト操作でスイッチングする後退段ランプスイ
    ッチを有する請求項1に記載の変速機の同期装置。
JP1991065991U 1991-07-26 1991-07-26 変速機の同期装置 Expired - Lifetime JP2603523Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991065991U JP2603523Y2 (ja) 1991-07-26 1991-07-26 変速機の同期装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991065991U JP2603523Y2 (ja) 1991-07-26 1991-07-26 変速機の同期装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0512809U true JPH0512809U (ja) 1993-02-19
JP2603523Y2 JP2603523Y2 (ja) 2000-03-15

Family

ID=13302989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991065991U Expired - Lifetime JP2603523Y2 (ja) 1991-07-26 1991-07-26 変速機の同期装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2603523Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019513207A (ja) * 2016-03-16 2019-05-23 バイエリシエ・モトーレンウエルケ・アクチエンゲゼルシヤフト 変速機歯車のための制動装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5025874U (ja) * 1973-06-28 1975-03-25
JPS5110460U (ja) * 1974-07-12 1976-01-26
JPS62201055A (ja) * 1986-02-25 1987-09-04 ドイチエ・トムソン−ブラント・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング クラツチ装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5025874U (ja) * 1973-06-28 1975-03-25
JPS5110460U (ja) * 1974-07-12 1976-01-26
JPS62201055A (ja) * 1986-02-25 1987-09-04 ドイチエ・トムソン−ブラント・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング クラツチ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019513207A (ja) * 2016-03-16 2019-05-23 バイエリシエ・モトーレンウエルケ・アクチエンゲゼルシヤフト 変速機歯車のための制動装置
US11092234B2 (en) 2016-03-16 2021-08-17 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Braking device for transmission gearwheels

Also Published As

Publication number Publication date
JP2603523Y2 (ja) 2000-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4029874B2 (ja) 車両の駆動装置
JP6805345B2 (ja) クラッチアッセンブリおよび駆動アッセンブリ
US20030078127A1 (en) Electrodynamic drive system
JPH09196128A (ja) 電気自動車の変速駆動装置及び変速駆動方法
JP3912399B2 (ja) 車両用駆動装置
JP5363422B2 (ja) 車両用スタータリングギヤ
JP4405392B2 (ja) 自動車用段付きギヤボックス
US20110127133A1 (en) Twin-clutch device
US5119917A (en) Gear knocking sound preventing device for transmission
CN111981116B (zh) 一种汽车及其电驱换挡执行装置
KR101405149B1 (ko) 오토바이용 후진장치
JPH0512809U (ja) 変速機の同期装置
US4529393A (en) Infinitely variable belt-drive transmission
KR20030043385A (ko) 자동 트랜스퍼 쉬프팅구조
JP3812529B2 (ja) 車両のマニュアル変速装置
US20010037698A1 (en) Shift-assisting device for a transmission
JP2019512653A (ja) ブラシレスのドライブバイワイヤによる遠心ボールアーム接合装置付きの自動車6速自動変速機
JP6564535B2 (ja) ブラシレスのドライブバイワイヤによる遠心ボールアーム接合装置付きの電気自動車の3速自動変速機
JP3273469B2 (ja) 車両用変速機の同期装置
JP2005121219A (ja) 車両用変速機
KR100398332B1 (ko) 수동변속기용 동기장치
RU2854569C1 (ru) Гибридный автомобиль с автоматической механической коробкой передач
JPH0517498Y2 (ja)
EP0151044B1 (en) Method of forming a plurality of notches on a side of a disc
CN224214603U (zh) 一种三稳态电磁离合器