JPH05139926A - キヤスタブルセラミツク品の修復方法 - Google Patents

キヤスタブルセラミツク品の修復方法

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JPH05139926A
JPH05139926A JP30761591A JP30761591A JPH05139926A JP H05139926 A JPH05139926 A JP H05139926A JP 30761591 A JP30761591 A JP 30761591A JP 30761591 A JP30761591 A JP 30761591A JP H05139926 A JPH05139926 A JP H05139926A
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JP
Japan
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castable ceramic
restoration
castable
repair
repaired
Prior art date
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Pending
Application number
JP30761591A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Yamaguchi
浩一 山口
Shingo Masuda
真吾 増田
Michinori Akase
道則 赤瀬
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】修復を要するキャスタブルセラミック品と実質
的に同じ組成を持つキャスタブルセラミックの平均粒径
0.1〜10μm の粉末を含む修復材を上記キャスタブ
ルセラミック品の欠陥部に充填した後、該キャスタブル
セラミックス品をガラス転移温度以上に加熱して充填し
た上記修復材を結晶化させることを特徴とするキャスタ
ブルセラミック品の修復方法。 【効果】修復材と修復を要するキャスタブルセラミック
品との間に熱膨張係数などの物理的性質の差異が生じる
ことのない、また肉眼的に修復箇所を全く識別すること
ができない欠陥部の完全な修復が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキャスタブルセラミック
品、特に人工歯冠の製造過程で生じた欠陥部分を修復す
る修復方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インレイ、オンレイ、ラミネートベニ
ア、クラウンなどの人工歯として石英系もしくはリン酸
カルシウム系のキャスタブルセラミックよりなるものが
開発されている。これは材料を鋳造成型し、結晶化処理
を施すことによって人工歯として必要な物理化学的特性
を発現させるものであるが、作製する人工歯の形態を複
製するワックスパターン作製に多くの時間を費やさなけ
ればならない。そして、それに引き続く鋳造作業におい
てはシステム化された鋳造機を用いても、気泡などの鋳
造欠陥部が発生することは避けられなかった。
【0003】従来、鋳造欠陥部が生じた場合、特に発生
した欠陥部が直径0.5mm以上のものでは効果的な修
復方法が全くなく製作したものを破棄し最初から作り直
さなければならなかった。このような問題を解決するた
め、特開昭60−178802号公報において、Caと
Pとの原子比が特定範囲にあるリン酸カルシウムに対し
低融点を有する酸化リチウムを配合した低融点を有する
リン酸カルシウム系ガラスのリン酸カルシウム系歯科補
綴物用ステイン材を提案している。これは、リン酸カル
シウム系キャスタブルセラミック歯科補綴物の軟化点よ
り低い温度で上記ステイン材料を溶融焼付けすることに
よって欠陥部を修復するものであった。
【0004】
【従来技術の課題】しかしながら、上記技術のステイン
材においてはリン酸カルシウム系キャスタブルセラミッ
ク歯科補綴物とステイン材の組成の違いにより両者に熱
膨張係数などの物理的性質の差異があるため、実際には
鋳造欠陥部が生じた場合の人工歯冠などのキャスタブル
セラミック品を修復するに有効な手段となり得なかっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は修復を要するキャスタブルセラミック品と
実質的に同じ組成を持つキャスタブルセラミックの平均
粒径0.1〜10μmの粉末を含む修復材を上記キャス
タブルセラミック品の欠陥部に充填した後、該キャスタ
ブルセラミックス品をガラス転移温度以上に加熱して充
填した上記修復材を結晶化させることを特徴とするキャ
スタブルセラミック品の修復方法を提供するものであ
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳述する。
【0007】本発明者等は鋭意研究の結果、成型したキ
ャスタブルセラミック品の欠陥部を修復するためには、
そのキャスタブルセラミック品と実質的に同じ組成の修
復材でもってキャスタブルセラミック品を修復すること
が効果的であることを知見した。実質的に同じ組成の修
復材を用いることによってキャスタブルセラミック品と
修復材の熱膨張係数や耐酸性などの物理化学的特性を同
じにすることが可能である。
【0008】しかし、修復材をキャスタブルセラミック
品の欠陥部/修復箇所の周囲と一体化させるため結合材
を用いると上述のメリットは損なわれてしまうので、キ
ャスタブルセラミックは含有するガラス成分のガラス転
移点より高い温度で軟化溶融する性質があることを利用
しキャスタブルセラミック品と実質的に同じ組成のガラ
スを粉砕してその粉末を修復材として用いることとし
た。
【0009】実施例1 40wt%がCaO、35wt%がSiO、16wt%
がP2 5 、4wt%がMgO、0.5wt%がF2
1wt%がTiO2 、3wt%がAl2 3 、1wt%
が(CeO2 、MnO及びFe2 3 )の組成からなり
含有するガラス成分のガラス転移温度が750℃である
リン酸カルシウム系キャスタブルセラミック原料を15
00℃で10分間、完全に溶融後、550℃に加熱した
リン酸塩系埋没材の鋳型にて遠心鋳造した。その後引き
続いて、750℃で10分間のアニール処理をして後炉
冷した。
【0010】鋳型から直径18mm、厚さ1.5mmの
円板状試験片を取り出したところ、直径が約1mmの気
泡穴状の欠陥部が9個確認された。
【0011】次に、上記の原料を白金るつぼ中で150
0℃で完全に溶融後、水冷したステンレス製の冷却ロー
ルによってガラスを急冷した。このガラスを乳鉢で粗粉
砕し、続いてアルミナボールを充填したポットに入れ、
振動ミル粉砕を行い、表1に示すような平均粒径の粉末
を得た。さらにこの粉末をエチレングリコールに混和さ
せ、筆を使って上記円板状試験片の別々の欠陥部に充填
し、乾燥後以下の結晶化処理を施した。
【0012】
【表1】
【0013】まず、50℃/分の加熱速度で850℃ま
で昇温し、続いて5℃/分の加熱速度で922℃まで昇
温して後その温度で6時間係留する。そして最後に炉冷
した。それぞれの試料を充填した修復箇所について肉眼
による観察の結果を表1に示した。
【0014】試料1〜4による修復箇所について肉眼的
には全く周囲と区別がつかず、完全な修復が確認され
た。さらに試料1〜4について修復箇所の境界部分をS
EMで観察したところ試料1については全くボイドの存
在が見られず、また試料2〜4による修復箇所について
は部分的にボイドが存在したが修復材が試験片と一体化
していることが確認できた。しかしながら、試料5及び
6による修復箇所では肉眼でも周囲との違いが顕著であ
り修復状態が良好でなかった。
【0015】発明者等は検討の結果、次のような結論を
得た。修復材の粉末の平均粒径が10μm より大きけれ
ば粒径が大き過ぎるため、結晶化した修復材が緻密なも
のとならず、ボイドの発生が顕著になってしまう。従っ
て、平均粒径が10μm より大きい粉末は欠陥部の修復
材として単独では有効ではない。なお、平均粒径が0.
1μm より小さくては粉砕効率が悪く実用的ではない。
【0016】実施例2 42wt%がCaO、35wt%がSiO2 、18wt
%がMgO、8wt%がF2 、12wt%がAl
2 3 、1wt%がTiO2 、5wt%がZnO、4w
t%がNa2 O、8wt%がZrO2 の組成からなり、
転移温度が730℃である石英系キャスタブルセラミッ
クス原料を1200℃で30分間、その後1450°で
30分間溶融後、1250℃に冷し、続いて600℃に
加熱した鋳型にて遠心鋳造し20個の人工歯冠を作製し
た。その結果、7個の人工歯冠に直径2.0〜2.5m
mの気泡穴状の欠陥部が存在していた。
【0017】次に、上記の原料と同じ組成のガラスを1
450℃で溶融した後水冷し、引続き実施例1の振動ミ
ルを用いて表2に示すような5種類の異なる粒径の粉末
又は粗粒を用意しておいた。これらの粉末または粗粒を
上記7個の人工歯冠のうち5個についてその欠陥部に充
填し乾燥後、平均粒径5μm の粉末をエチレンクリコー
ルに混和し、筆を使って欠陥部/修復箇所に充填した。
これらの人工歯冠を乾燥後、750℃で2時間係留し、
さらに3℃/分で900℃まで昇温した後炉冷する結晶
化処理を施した。この結晶化処理の後上記人工歯冠全部
に対して全体をラッピング研摩し肉眼で観察した結果を
表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】試料7〜10による修復箇所について肉眼
では周囲との識別ができず完全に修復されていた。しか
しながら、試料11による修復箇所については肉眼で周
囲との識別が可能であり修復状態が不良であることが確
認された。
【0020】比較例として、上述の気泡を有する7個の
人工歯冠のうち残り2個に対して平均粒径2μm と8μ
m の粉末をエチレングリコールに混和させ、筆を使って
上記欠陥部に充填し、乾燥後以下の結晶化処理を施し
た。
【0021】まず、50℃/分で850℃まで昇温し、
続いて5℃/分で922℃まで昇温して後その温度で6
時間係留する。そして最後に炉冷した。それぞれの試料
についての肉眼による観察の結果を表3に示す。
【0022】
【表3】
【0023】表3から明らかなように比較的領域の大き
い欠陥部に平均粒径の大きい粉末又は粗粒を併用せずに
10μm 以下の粉末のみを用いた場合、修復箇所と周囲
が肉眼でも識別でき良好な修復が行なえなかった。
【0024】実施例3 40wt%がCaO、35wt%がSiO、16wt%
がP2 5 、4wt%がMgO、0.5wt%がF2
1wt%がTiO2 、3wt%がAl2 3 、と1wt
%が(CeO2 、MnO及びFe2 3 )の組成からな
りガラス転移温度が750℃であるリン酸カルシウム系
キャスタブルセラミック用原料を1500℃で10分
間、完全に溶融後、550℃に加熱したリン酸塩系埋没
材の鋳型にて遠心鋳造した。その後引き続いて、750
℃で10分間のアニール処理をして後炉冷し人工歯冠を
作製した。その後、結晶化後の形態調整のためラッピン
グ研磨を行ったがマージン部分にチッピングが発生して
しまった。
【0025】次に、上記の原料を白金るつぼ中、140
0℃で完全に溶融後、水冷したステンレス製の冷却ロー
ルによってガラスを急冷した。このガラスを乳鉢で粗粉
砕し、続いてアルミナボールを充填したポットに入れ、
振動ミル粉砕を行い平均粒径0.5mmの粉砕粗粒と平
均粒径5μm の粉末を作製し、さらにこれらをエチレン
グリコールに混和させ、筆を使って上記のチッピングし
たマージン部分に盛り上げた。この人工歯冠を乾燥後5
0℃/分で922℃まで昇温し、この温度で5分係留し
て後炉冷した。全体をラッピング研磨して肉眼で観察し
たところ欠陥部は完全に修復されており周囲と識別する
ことは出来なかった。
【0026】このように平均粒径10μm から2mmの
粉末または粗粒よりなる修復材を1μm から10μm の
粉末よりなる修復材と併用する理由は次の通りである。
平均粒径1〜10μm の修復材は欠陥部が小さい時には
1回の修復作業で修復することができるが、領域が大き
くなると焼成収縮のため複数回の修復作業が必要である
しその結果肉眼からも修復箇所が識別できてしまう上、
熱履歴が増えキャスタブルセラミック品の物理化学的特
性の低下を引き起こしてしまう恐れがある。そのためよ
り大きな平均粒径の修復材を併用することとした。また
修復材が上記のような粉末または粗粒であると結晶化速
度が微粉末である場合よりも遅いので部分的に結晶化さ
せたることが効果的である。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明のキャスタブルセ
ラミック品の修復方法によれば、修復材と修復を要する
キャスタブルセラミック品との間に熱膨張係数などの物
理的性質の差異が生じることのない、また肉眼的に修復
箇所を全く識別することができないほどの欠陥部の完全
な修復が可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 修復を要するキャスタブルセラミック品
    と実質的に同じ組成を持つキャスタブルセラミックの平
    均粒径0.1〜10μm の粉末を含む修復材を上記キャ
    スタブルセラミック品の欠陥部に充填した後、該キャス
    タブルセラミックス品をガラス転移温度以上に加熱して
    充填した上記修復材を結晶化させることを特徴とするキ
    ャスタブルセラミック品の修復方法。
JP30761591A 1991-11-22 1991-11-22 キヤスタブルセラミツク品の修復方法 Pending JPH05139926A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022118905A1 (ja) * 2020-12-02 2022-06-09 クラレノリタケデンタル株式会社 ペースト状歯科用ガラス組成物

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022118905A1 (ja) * 2020-12-02 2022-06-09 クラレノリタケデンタル株式会社 ペースト状歯科用ガラス組成物
JPWO2022118905A1 (ja) * 2020-12-02 2022-06-09
CN116546939A (zh) * 2020-12-02 2023-08-04 可乐丽则武齿科株式会社 糊剂状齿科用玻璃组合物

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