JPH05140029A - α−ケトカルボニル化合物に非対称的に水素添加して光学活性α−ヒドロキシカルボニル化合物にする方法 - Google Patents

α−ケトカルボニル化合物に非対称的に水素添加して光学活性α−ヒドロキシカルボニル化合物にする方法

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JPH05140029A
JPH05140029A JP3002592A JP259291A JPH05140029A JP H05140029 A JPH05140029 A JP H05140029A JP 3002592 A JP3002592 A JP 3002592A JP 259291 A JP259291 A JP 259291A JP H05140029 A JPH05140029 A JP H05140029A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式Ia、Ib又はIc の光学活性1,2−ジホスファン配位子(1,2DP)
を有するキラル性イリジウム錯体及び環状ジカルボン酸
イミド群からの共触媒を使用して、α−ケトカルボニル
化合物に非対称的に水素添加して、相応する光学活性な
α−ヒドロキシカルボニル化合物にする方法。触媒系の
具体例には[Ir(1,5−シクロオクタジェン)
{(3R,4R)−1−ベンジル−3,4−ビス(ジフ
ェニルホスフィノ)ピロリジン}]BFとサクシンイ
ミドとの触媒がある。 【効果】 陽イオン性又は中性Ir−錯体及びサクシン
イミドをモル比1:1〜1:50で使用することにより
α−ケトパントラクトンに水素添加して(R)−(−)
−パントラクトンが高い光学収率で得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、触媒としての、光学活
性な1,2−ジホスファン配位子含有のキラル性イリジ
ウム錯体及び環状ジカルボン酸イミド群からの共触媒の
存在下でα−ケトカルボン酸、α−ケトカルボン酸エス
テル、α−ケトカルボン酸アミド及び特にα−ケトラク
トンの群からのα−ケトカルボニル化合物に、非対称的
に水素添加して、相応する光学活性なα−ヒドロキシカ
ルボニル化合物にする方法に関する。本発明は、特に、
非対称的水素添加によってケトパントラクトン(ジヒド
ロ−4,4−ジメチル−2,3−フランジオン)から
(R)−(−)−パントラクトン((R)−(−)−
3,3−ジメチル−2−ヒドロキシ−γ−ブチロラクト
ン)を製造することに関する。
【0002】
【従来の技術】相応するα−ケトカルボニル化合物か
ら、キラル性の白金族金属−ジホスファン錯体、特にロ
ジウム(I)−1,4−ジホスファン錯体を使用して非
対称的に水素添加することにより、光学活性なα−ヒド
ロキシカルボニル化合物を製造することは、詳しく研究
されていた。例えば英国特許(GB−PS)第1592
536号明細書は、2位で置換されていてもよい、4−
ジアリールホスフィノ−2−ジアリールホスフィノメチ
ル−ピロリジン又は4,5−ビス(ジアリールホスフィ
ノメチル)−1,3−ジオキソランをベースとする光学
活性な1,4−ジホスファン配位子を有するロジウム錯
体の存在下でのα−ケトカルボニル化合物、例えばピル
ビン酸アルキルエステル、フェニル−及びアルキルグリ
オキシル酸アルキルエステル及びケトパントラクトンの
非対称的水素添加を記載している。他の文献、例えば欧
州特許(EP−A)第0158875号、同第0218
970号、同第0251164号、西独特許(DE−O
S)第3302697号、米国特許(US−PS)第4
343741号、ケミストリ・レターズ(Chemis
try Letters)(The Chem.So
c.of Japan)、(1978)297〜298
頁、(1984)1603〜1606頁並びに(198
6)2061〜2064頁及びテトラヘドロン・レター
ズ(Tetrahedron Letters)28
(1987)3675〜3678頁に、前記方法の詳細
な説明及びキラル性1,4−ジホスファン並びにこれを
含有するロジウム錯体の収得が、記載されている。カチ
オン性及びその場で形成された陰イオン性Rh−(I)
−錯体を用いる非対称的な導入機構に関しては、I.オ
ジマ(I.OJIMA)がJ.Organomet.C
hem.195(1985)239〜248頁中に記載
している。この錯体は、キラル性ジホスファンの他に保
護配位子としてのジオレフィン及び/又は溶剤並びに配
位又は非配位陰イオンを有した。
【0003】キラル性1,4−ジホスファン配位子を有
するロジウム錯体の使用下での公知方法では、α−ヒド
ロキシカルボニル化合物、特に(R)−(−)−パント
ラクトンが高収率で、かつ部分的により高い光学上の収
率で得られるが、ピロリジンをベースとする特に良好に
有効な光学活性1,4−ジホスファンは多工程合成での
み得られ(例えば欧州特許(EP−A)第025116
4号参照)、従って、この方法の経済性は、著しく損な
われる。
【0004】欧州特許(EP−A)第0151282号
及び同第0185882号明細書から、光学活性3,4
−ビス(ジフェニルホスフィノ)−ピロリジンは、非対
称的水素添加用のキラル性ロジウム錯体のためのたやす
く入手できる1,2−ジホスファンとして公知である。
前記錯体が、α−アシルアミノアクリル酸の非対称的水
素添加のための触媒として提案された。しかしながら、
ケトパントラクトンの非対称的水素添加のために、ジエ
ン−保護配位子を有するロジウム錯体中の配位子として
前記の及び他のキラル性1,2−ジホスファンを使用す
る際に、(R)−(−)−パントラクトンを低い光学収
率でのみ得ることができた;その上、転化率はわずかで
あった(比較例1参照) 中心原子としてイリジウムをロジウムの代わりに含有し
ている錯体中でのキラル性1,2−ジホスファンの使用
は、ケトパントラクトンの水素添加の際に、同様に不充
分な転化率及び光学収率のみをもたらした(比較例2参
照)。
【0005】α−ケトカルボニル化合物の非対称的水素
添加の機構についてのI.オジマ(前記)による研究
に、イリジウム錯体、即ちIr(DIOP)(COD)
Cl(COD=1,5−シクロオクタジエン;DIOP
=(−)−4,5−ビス(ジフェニル−ホスフィノ)−
2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン)が包含され
ていた(S.Brunie,J.Mazan,N.La
ngloisundH.B.Kagon,J.Orga
nomet.Chem.11 、225(1976)参
照)。これによれば、Ir−錯体の立体配座について、
Ir−錯体は、ほとんど非対称的に導入されていないこ
とが想定された。本発明は、前記錯体を用いて適度の光
学的導入及び僅かの転化率を測定した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、キラル性配位子として光学活性1,2−ジホスファ
ンを使用してよい、触媒としてのキラル性白金族金属ジ
ホスファン錯体の存在下に、α−ケトカルボン酸、αa
−ケトカルボン酸エステル、α−ケトカルボン酸アミド
及び特にケトラクトンの群からのα−ケトカルボニル化
合物を非対称的に水素添加して、相応する光学活性なα
−ヒドロキシカルボニル化合物にする方法を提供するこ
とである。特に容易に入手可能な1,2−ジホスファン
を用いても、α−ヒドロキシカルボニル化合物、特に
(R)−(−)−パントラクトンが高収率及び高い光学
収率で得られるのが殊に利点であった。水素添加は、高
圧でもエナンチオ選択性及び触媒活性を損失することな
しに実施できる。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題は、一般式I
a、Ib又はIc:
【0008】
【化4】
【0009】[式中、R1、R2、R3及びR4は同じか又
は異なるものであり、かつ線状又は分枝状であってよい
1〜C8−アルキル、シクロヘキシルメチル、C1〜C4
−アルキル置換基1個又は2個を有してよいC5〜C7
シクロアルキル、ベンジル又はフェニルを表し、その際
芳香環は、C1〜C4−アルキル−、C1〜C4−アルコキ
シ−、ジ−(C1〜C4−)アルキルアミノ−又はC1
4−アルキルオキシカルボニル置換基を含有してよ
く、又はR12又は/及びR34はo−ビフェニレン基
を表し、Xは酸素、基NR13、CR1415、−CR14
CR15−又は−CHR14−CHR15(式中、R13は水
素、C1〜C6−アルキル、C5〜C7−シクロアルキル、
ベンジル、又は−COアルキル、−COアリール、−C
OOアルキル、−COOアリール、−SO2アリール、
−P(O)アリール2系からのアシル基を表す)を表
し、その際、アルキル基はC−原子1〜4個を含有し、
かつアリールはフェニル又はナフチルを表し、かつC1
〜C4−アルキル−、C1〜C4−アルコキシ−,ジ−
(C1〜C4)アルキルアミノ−、C1〜C4−アルコキシ
カルボニル−置換基1個又は2個を有してよく、かつR
14及びR15は同じか又は異なるものであり、水素、C1
〜C4−アルキル又はフェニルを表し、R5及びR6は同
じか又は異なるものであり、水素、C1〜C4−アルキル
又はフェニルを表し、R7およびR8は同じか又は異なる
ものであり、水素、フェニル、C1〜C4−アルコキシカ
ルボニル又はC1〜C4−アルキルを表し、R9及びR10
は一緒になって二重結合を表すか、又は水素を表し、R
11及びR12は同じか又は異なるものであり、かつC1
6−アルキル、ベンジル又はフェニルを表し、基R11
及びR12のうちの1個は水素を表してもよく、又は、燐
原子少くとも1個又は基R1〜R4のうちの1個がキラル
性であることを前提とすると、R11及びR12は水素も表
す]の光学活性1,2−ジホスファン配位子1個を有す
るキラル性イリジウム錯体を使用し、かつ一般式II:
【0010】
【化5】
【0011】[式中、Yはフェニル基又はC1〜C8−ア
ルキル置換基1個又は2個を有してよいエチレン−又は
トリ−又はテトラメチレン基並びに基、(C1〜C4)−
アルキル、(C1〜C4)−アルコキシ、(C1〜C4)−
アルコキシカルボニル、ジ−(C1〜C4)−アルキルア
ミノからの置換基1個又は2個を有してよいビニレン−
又はo−アリーレン基を表す]の環状ジカルボン酸イミ
ドの群からの共触媒の存在下に水素添加を実施すること
により解決される。
【0012】請求項2〜11は、有利な実施形に関す
る。
【0013】本発明の核心は、水素添加活性並びに非対
称性導入に関して非常に有効な、触媒としての、光学活
性1,2−ジホスファン配位子を有するキラル性イリジ
ウム−及び少量のロジウム錯体と、一般式IIの環状ジ
カルボン酸イミドとの組み合わせの使用にある比較例1
及び2から明らかなように、共触媒不在でキラル性Ir
−もしくはRh−錯体を使用すると、実験されたα−ケ
トカルボニル化合物の非対称的水素添加の際に、転化率
も、光学収率も工業目的に必要な値よりはるかに下にあ
る。共触媒として使用される環状ジカルボン酸イミドの
作用は予測不可能である。
【0014】欧州特許(EP−A)第0301457号
明細書中に記載の方法により、イミンにキラル性イリジ
ウム(ジエン)−(1,2−ジホスファン)−錯体を用
いて非対称的に水素添加できる。有利な実施形によれ
ば、明らかに共触媒作用を展開するハロゲン化アンモニ
ウム、特にヨウ化物を付加的に使用する。このような物
質の共用は、α−ケトカルボニル化合物の非対称的水素
添加の際には、実際的に光学収率の増加を許さない。
【0015】本発明による共触媒は、一般構造式:
【0016】
【化6】
【0017】[式中、1,2−DPは光学活性1,2−
ジホスファンを表し、Lは保護配位子を表し、Zは配位
性陰イオンを表す]の陽イオン性イリジウム錯体にも、
中性イリジウム錯体にも、強い共触媒作用を及ぼす。共
触媒の存在により初めて高い光学収率を得ることができ
るが、少くともエナンチオ選択性を実質的に上昇させれ
る。意外にも、触媒は共触媒によって同時に活性化され
るので、水素添加時間は短縮されかつ転化率は高められ
る。本発明による触媒−共触媒−組み合わせのもう1つ
の利点は、触媒を安定化させることにあり、即ち、徹底
的な水素添加条件下でも、例えば特に5〜20MPaの
圧力下でも、クラスター形成(Clusterbild
ung)がおこらず、従って触媒の非活性化又はイリジ
ウムの沈殿は全くおこらない。
【0018】前記Ir−錯体に構造が似ているロジウム
錯体の存在下でのα−ケトカルボニル化合物の非対称的
水素添加の際に、環状ジカルボン酸イミドを共用するこ
とによって光学収率は増加する(パントラクトンの場
合、約12%eeから76%ee(eeはエナンチオマ
ー過剰分を表す)の値まで増加)が、この光学収率は、
従来公知の理由なしに著しく変動する。
【0019】触媒は、水素添加のためにしばしば使用さ
れる慣用の溶剤に溶けるキラル性イリジウム(I)−錯
体である。しかしながらこの触媒は、担体物質、例えば
陽イオン交換体又は配位カルボキシレート基を有するポ
リマーと結合していてもよい。しかしながら可溶性錯体
が有利であり、その際、これは、本体で水素添加バッチ
に添加するか、又はその場で触媒原形(Katalys
atorvorform)及び光学活性ジホスファンか
ら形成することもできる。中性Ir−錯体は、1,2−
ジホスファン配位子(1,2−DP)の他に、陰イオン
Z1個及び各々1個の結合位を有する保護配位子L2個
又は2個の結合位を有する保護配位子1個を有する。保
護配位子は、配位目的に好適な電子対を少くとも1個を
有する物質である。触媒又は触媒原形とともに水素添加
バッチ中に導入される保護配位子を、全部又は部分的
に、配位性溶剤、例えばアルコール及びそのようにされ
た共触媒に置きかえてよい。あらゆる保護配位子のうち
で、ニトリル、例えばベンゾニトリル又は低級アルキル
ニトリル及びオレフィンは、実際的に重要であり、この
場合、低級モノオレフィン及び特にジオレフィンは特に
有利である。陰イオンは、有利にクロリド、ブロミド及
びヨージドである。欧州特許(EP−A)第02189
70号明細書から公知であるように、配位性カルボキシ
レートを使用してもよい。触媒は、Ir(III)−ク
ロリドヒドレートから良好に製造されうるので、Z=ク
ロリドが特に有利である。
【0020】陽イオン性Ir(I)−触媒は、同様に
1,2−ジホスファン配位子(1,2−DP)1個及び
前に特色づけた中性錯体と同じものである保護配位子L
2個を含有する;ここで配位しない陰イオンは、有利に
BF4 -、PF6 -、ClO4 -であるが、(C654-
CF3SO3 -、SbCl6 -、SbF6 -でもある。特に有
利なIr(I)−錯体は、[Ir(en)2(1,2−
DP)(Z)](IIIa)及び[Ir(en)
2(1,2−DP)]+-(IIIb)であり、その際
en、1,2−DP、Z及びAは前記のものを表す。特
に有利な錯体は、(en)2としてジエン、特に1,5
−シクロオカジエン(COD)、2,5−ノルボルナジ
エン(NBD)並びに非配位性ヘキサジエンを含有す
る。
【0021】Ir(I)−触媒は自体公知の方法で、又
は構造が同じロジウム錯体と同様の方法で製造すること
ができる。ここでは、例えばR.ウソン等、Inor
g.Chim.アクタ(R.Uson et al,I
norg.Chim.Acta)73(1983)、2
75ff;S.ブルニー等(S.Brunie eta
l)によるJ.Organomet.Chem.114
(1976)、225〜235;M.グリーン等(M.
Green et al)によるJ.Chem.So
c.(A)(1971)2334ff;欧州特許(EP
−A)第0158875号が参照される。型[Ir(e
n)2Z]2、特に例えば[Ir(COD)Cl]2の錯
体が触媒製造に好適に前駆体であることが判明した。光
学活性ジホスファンを前記前駆体へ添加することによ
り、一般式IIIaの型の中性錯体が得られる。ジホス
ファンの後に更に非配位性陰イオンAを含有するアルカ
リ−又はアンモニウム塩を[Ir(en)2Z]2の溶液
に添加すると、一般式IIIbの型の陽イオン性触媒を
得ることができる。
【0022】一般式IIの共触媒は、5〜7員環の環状
ジカルボン酸イミドである。例えば特に有利なサクシン
イミドの場合には、環は飽和であってよい。しかしなが
ら環は、例えばマレインイミド又はフタルイミドの場合
には、二重結合を有していてもよい。C−原子2〜4個
を有する基Yの環形成員は、アルキル置換されていてよ
い。式II中のYが場合により、1個又は2個置換され
たo−アリーレン基を表わす、アリール−o−ジカルボ
ン酸イミドの系の共触媒のうちでは、o−フタルイミ
ド、1,2−、2,3−又は1,8−ナフタリンジカル
ボン酸イミドが有利である。Ir−触媒及び共触媒はモ
ル比1:1〜1:50、有利に1:2〜1:25、特に
1:3〜1:6で水素添加の際に使用される。水素添加
すべき基質に対するIr−触媒のモル比は一般に1:1
00〜1:10000、有利に1:200〜1:200
0の範囲にある。
【0023】本発明方法中で使用すべき、一般式Ia、
Ib及びIcの光学活性1,2−ジホスファンの大半は
公知である。それ自体が公知でない場合、これらの物質
群の個々の代表は、自体公知の方法で製造できる。ここ
では、H.B.カガンの「キラル・リガンド・フォ・ア
シンメトリック・カタリシス」(H.B.Kagan
“Chiral Ligands for Asymm
etric Catalysis”in Asymme
tric Synthesis、第5巻(1985)、
13〜23頁);欧州特許(EP−A)第015128
2号及び同第0185882号が参照される。1,2−
ジホスファンはキラル中心1個以上を有していてよい。
原則的に、1個又は両方の燐原子がキラル性であってよ
く、1個又は2個のキラル中心が、PR12−及びPR
34−基を隣位に有する分子部分中に存在するのが有利
である。基PR12及びPR34が同じであり、従って
1=R3及びR2=R4であるような1,2−ジホスファ
ンが有利である。特に入手しやすくかつ同時に非常に有
効なのは、燐原子1個あたり少くとも1個、有利に2個
の同じアリール基、特にフェニルを有する1,2−ジホ
スファンであり、これは特に有利である。
【0024】R5=R6、特にR5=R6=Hの一般式Ia
のジホスホランは有利であり;このことは、特にX=N
13及びピロリジン環に同じホスフィノ基2個を有する
化合物にあてはまる。光学活性3,4−ビス(ジアリー
ルホスフィノ)−ピロリジンは、少ない工程の簡単な方
法で天然酒石酸から得られる。
【0025】一般式Ibのジホスファンは、例えばホス
フィノ基の予め又は後からの導入による、環状ジエンへ
のジエノフィルのディールス−アルダー−付加(Die
ls−Alder−Addition)により得られる
ような双環式化合物である(H.B.Kagan,Io
c.cit参照)。式中で、R5=R6=R7=R8=水素
を表し、かつPR12=PR34を表す化合物が有利で
ある。2,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)ービシク
ロ[2,2,1]−ヘプテ−5−エンの使用は特に有利
である。
【0026】式中、PR12及びPR34が同じであ
り、R11が水素又はメチルを表し、R12が線状又は分枝
状C1〜C4−アルキル基又はフェニル−、ベンジル又は
シクロヘキシル基を表す型Icのジホスファンが有利で
ある。R11=水素である化合物は天然のα−アミノ酸又
はα−ヒドロキシカルボン酸から得ることができ、その
際、α−アミノ酸を先づα−ヒドロキシカルボン酸に変
え、ついで公知方法で光学活性ジホスファンに変える
(H.B.Kagan,Ioc.cit参照)。
【0027】非対称的に水素添加されるべき基質、α−
ケトカルボニル化合物は、エステル、アミド、カルボン
酸及び特にα−ケトラクトンであってよい。これは、α
−ケトカルボニル基の他に選択された水素添加条件下で
変化しないような官能基又は置換基を含有してよい。有
利なα−ケトラクトンは、5〜7員環を表す。これらの
環は、例えば、場合によっては置換されていてよいC−
原子1〜6個又はアリール基を有する低級アルキル基1
個以上を有してよい。α−ケトパントラクトンは特に有
利な基質である。
【0028】ラクトン環は、C−原子1個又は2個を介
して他の5〜7−員環の脂環式化合物に結合しうる。開
鎖状α−ケトカルボニル化合物のうち、水素添加すべき
ケト基とともに、線状又は分枝状C1〜C6−アルキル
−、C5−又はC6−シクロアルキル−又はフェニル基を
有し、(C1〜C4)−アルキル−、(C1〜C4)−アル
コキシ−、(C1〜C4)−アルコキシ−カルボニル、ジ
ー(C1〜C4)−アルキルアミノを有してもよいものが
有利である。開鎖状のα−ケトカルボニル化合物のケト
基の隣りのカルボニル基への有利な置換基は、線状、分
枝状又は環状であり、アリール置換されていてもよいC
−原子1〜12個を有するアルコキシ基であり;C−原
子1〜4個を有する低級アルコキシ基が有利である。
【0029】非対称的水素添加は、通例、α−ケトカル
ボニル化合物及び、担体に結合しているIr−触媒を使
用しない場合は、触媒及び共触媒のための有機溶剤の存
在下に実施する。特に芳香族炭化水素、エーテル、C1
〜C6−アルコール、ハロゲン炭化水素の系からの溶剤
が好適であり、これは単独で、又は溶剤混合物の形で使
用できる。非対称的水素添加の際にえることができる光
学収率及び転化率は、著しく溶剤系に依存しているの
で、個々のケースで、方向づけの前実験が報告されてい
る。芳香族炭化水素及び低級アルコールからの混合物、
殊に例えばトルエン又はキシレンとC3〜C5−アルコー
ルとの混合物は特に有利である。例から示されるよう
に、α−ケトパントラクトンを水素添加して(R)−
(−)−パントラクトンにする場合には、容量比約1:
3のトルエン/t−ブタノール−混合物が特に有利であ
る。
【0030】水素添加を0.1〜20MPa、有利に
0.5〜12MPaの範囲の圧力で行なう。加圧によっ
て時空収率は増加する。
【0031】水素添加温度は一般に10〜100℃で行
なうが、原則的にはより低温又はより高温でも可能であ
る。30〜70℃で水素添加するのが特に有利である。
【0032】水素添加された反応混合物の後処理は、当
業者に公知の方法で行なう。光学収率(%ee)は、α
−ヒドロキシカルボニル化合物の誘導体化の後に、有利
に、キラル相、例えばキラシル(Chirasil)又
はシクロデキストリンでのカラムガスクロマトグラフィ
ーにより得られる。
【0033】本発明方法により、従来不充分な転化率及
び非常に低い光学収率のみを生じる光学活性1,2−ジ
ホスファンをキラル性配位子として白金族金属−、特に
イリジウム錯体中に使用することができる。これによっ
て、キラル性触媒の存在下でα−ケトカルボニル化合物
に非対称的に水素添加する可能性が拡大された。
【0034】
【実施例】次の例により本発明を詳説する。
【0035】後に使用される略語: NBDPP=(3R,4R)−1−ベンジル−3,4−
ビス−(ジフェニルホスフィノ)ピロリジン; BDPPP=(3R,4R)−ビス(ジフェニルホスフ
ィノ)ピロリジン; COD=1,5−シクロオクタジエン; NBD=ノルボルナジエン; Norphos=(2R,3R)−(−)−2,3−ビ
ス(ジフェニルホスフィノ)ビシクロ−2,2,1−ヘ
プテ−5−エン (S)/(K)=基質対触媒のモル比 例 1(比較例) 光学活性パントラクトンを形成するためのキラル性ロジ
ウム−1,2−ジホスファン−錯体を用いるケトパント
ラクトン(ジヒドロ−4,4−ジメチル−2,3−フラ
ンジオン)の非対称的水素添加。
【0036】この水素添加を表に記載の条件下で行な
う。触媒は、その場で[Rh(en)2Cl]2及びジホ
スファンから形成した。
【0037】第1表参照。
【0038】この実験から、本発明による共触媒不在下
でRh−錯体を用いて水素添加を行なうと、転化率及び
光学収率は非常に低いことが判る。
【0039】例 2(比較例) キラル性イリジウム−1,2−ジホスファン−錯体を用
いるケトパントラクトンの非対称的水素添加。物質とし
て使用される陽イオン性Ir−錯体を使用した。実験条
件及び結果を次表に示す(略字は例1と同じ)。
【0040】第2表参照。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】例 3 a) 単離された陽イオン性及び中性の錯体を用いる水
素添加のための一般的作業 シュレンク管(Schlenkrohr)中で、アルゴ
ン下に、先づ触媒及び共触媒を溶剤100ml中にとか
す。次いで透明な触媒液を、同様にアルゴン下で調製さ
れた溶剤100ml中のα−ケトカルボニル化合物(4
0mMol)の溶液に添加する。次いでこの混合物を真
空の500ml−耐圧釜中に吸入させる。次いで水素を
所望の圧力まで加圧し、かつ所望の温度まで加熱する。
圧力保持装置を介して一定圧に保ち、貯蔵容器での圧力
低下を記録する。H2−導入終了後に、反応混合物から
溶剤を慣用法で減圧下に留去する。次いで水素添加され
た生成物を触媒から分離するために、残分に油ポンプ真
空中で固体−蒸留を施す。次いで得られた生成物を、1
H−NMR、ガスクロマトグラフィー及び比旋光により
特徴づける。
【0044】b) 現場触媒を用いる水素添加のための
一般的作業 500ml2首フラスコ中にα−ケトカルボニル化合物
40mMolを装入し、排気しかつアルゴンを送りこ
む。ついで溶剤又は溶剤混合物150ml及び引き続い
て共触媒を添加する。アルゴンで不活性にしたシュレン
ク管中に、基質−/錯体−モル比200:1の場合に
は、Ir(1.5−COD)Cl20.1mMol及び
配位子0.204mMolを装入し、溶剤又は溶剤混合
物50mlを添加する。この混合物を均一な黄色〜オレ
ンジ色の溶液ができるまで、約30分間撹拌する。50
0ml−耐圧釜中で、基質溶液を用いて、錯体溶液を浄
化後に、a)に記載のようにして水素添加し、その後、
後処理する。
【0045】c) 陽イオン性Ir−錯体: [Ir(1.5COD)((R,R)−NBDPP)]
BF4の製造:[Ir(1.5−COD)Cl]21.3
g(1.94mMol)及び(RR)−1−ベンジル−
3,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ピロリジン(=
NBDPP)2.07g(3.9mMol)をアルゴン
下に室温で、無水メタノール50ml中にとかす。生じ
た深紅色溶液を0.5時間撹拌する。引き続き、水(O
2不含)50ml中のNaBF40.9g(8.2mMo
l)の溶液を1.5時間かけて滴加する。赤紫色沈殿が
生じる。この懸濁液を、更に1時間撹拌し、引き続きフ
リット(Fritte)を通して濾過する。水(O2
含)20mlで1回及び無水エーテル各々5mlで3回
洗浄する。真空中で乾燥後に、無水塩化メチレン10m
l及び無水エーテル20mlから再結晶させる。収量:
赤紫色結晶3.3g(理論の92.4%);融点185
℃(分解)。この錯体を、IR−、1H−及び31P−N
MR−並びに質量スペクトルを用いて特徴づけた。
【0046】他の1,2ジホスファン及び他の保護配位
子を有する陽イオン性錯体は、比較可能な方法で製造で
きる。
【0047】[Ir(1.5COD)((RR)−NB
DPP)]PF6:この錯体は、NaBF4の代わりにN
4PF6を使用することによって同じ方法で製造でき
る。融点215℃(分解)。
【0048】[Ir(1.5COD)((R,R)−B
DPPP)]BF4:[Ir(1.5−COD)Cl]2
1.03g(1.53mMol)及び(RR)−3,4
−ビス(ジフェニルホスフィノ)−ピロリジン(=BD
PPP)1.34g(3.9mMol)をアルゴン下、
0℃で無水メタノール70ml中にとかす。生じた赤紫
色溶液にすぐに水(O2不含)90ml中にとかしたN
aBF40.6g(5.46mMol)を添加する。薄
片状の灰赤色沈殿物が生じ、これは更に1時間撹拌の後
に濾別し、廃棄する。次いで生成物を沈殿させるため
に、0℃でこの赤紫色母液に水(O2不含)100ml
を添加する。次いでフリットを通して分離する。残分を
水(O2不含)15mlで洗浄する。乾燥後に塩化メチ
レン/エーテルから再結晶させ、その際暗赤色粉末が得
られ、これは218℃で分解解下に融解し、かつ分光検
査に基づき前記の錯体であることが特徴づけられた。
【0049】d) 中性Ir−錯体: [Ir(1.5−COD)((R,R)−NBDPP)
Cl]の製造:[Ir(1.5−COD)Cl]22.
4g(3.57mMol)を、(R,R)−NBDPP
3.97g(7.5mMol)と共にシュレンク管に装
入し、排気し、かつアルゴン下で無水エタノール50m
lを添加する。淡赤色溶液を室温で2時間にわたって撹
拌し、その際ベージュ色の沈殿物が生じるから、これを
フリットにより分離する。無水エーテル各々10mlで
3回洗浄し、かつ高真空中で乾燥させる。必要であれ
ば、塩化メチレン/エーテルから再結晶させる。融点1
95℃;収率87.3%。錯体を、IR−、NMR−及
び質量スペクトルにより特徴づけた。
【0050】例 4 陽イオン性Ir−錯体及び共触媒としてのサクシンイミ
ドを用いるケトパントラクトンの非対称的水素添加。水
素添加条件及び結果を第3表に示す;水素添加温度は5
0℃であった。
【0051】第3表参照。
【0052】例 5 中性Ir−錯体及び共触媒としてのサクシンイミドを用
いるケトパントラクトンの非対称的水素添加。水素添加
条件及び結果を第4表に示す;水素添加温度50℃。
【0053】第4表参照。
【0054】例 6 一般式Icの型の[Ir(COD)Cl]2/ジホスフ
ァン及び共触媒としてのサクシンイミドを用いるケトパ
ントラクトンの非対称的水素添加。水素添加条件:圧力
=1.0MPa;温度=50℃;継続時間=6時間;
(S)/(K)=200;溶剤=トルエン/t−ブタノ
ール(1:3);(CK)/(K)=1:10;使用ジ
ホスファン及び結果は第5表参照。
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】
【表5】
【0058】例 7 触媒[Ir(COD)Cl]2/2NBDPP及び共触
媒を使用して、ケトパントラクトンに水素添加してパン
トラクトンにした:水素添加温度=50℃;圧力=5.
3MPa;継続時間=6時間;溶剤=トルエン/t−ブ
タノール(1:3);基質:触媒(モル比)500:
1;共触媒:触媒(モル比)10:1。共触媒及び結果
は第6表を参照。
【0059】
【表6】
【0060】例 8 例5と同様にして、現場で製造された触媒[Ir(CO
D)Cl]2/2NBDPP及び共触媒としてのサクシ
ンイミドの使用下に、ピルビン酸エチルエステルに50
℃で23時間水素添加した。作業条件及び結果は第7表
のとおりである。
【0061】
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 67/31 67/317 69/675 9279−4H 231/12 235/06 7106−4H C07D 307/33 // C07B 61/00 300

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒としてのキラル性白金族金属−ジホ
    スファン錯体の存在下に、α−ケトカルボン酸、α−ケ
    トカルボン酸エステル、α−ケトカルボン酸アミド及び
    α−ケトラクトンの群からのα−ケトカルボニル化合物
    に非対称的に水素添加して相応する光学活性α−ヒドロ
    キシカルボニル化合物にする方法において、一般式I
    a、Ib又はIc: 【化1】 [式中、R1、R2、R3及びR4は同じか又は異なるもの
    であり、かつ線状又は分枝状であってよいC1〜C8−ア
    ルキル、シクロヘキシルメチル、C1〜C4−アルキル置
    換基1個又は2個を有してよいC5〜C7−シクロアルキ
    ル、ベンジル又はフェニルを表し、その際芳香環は、C
    1〜C4−アルキル−、C1〜C4−アルコキシ−、ジ−
    (C1〜C4−)アルキルアミノ−又はC1〜C4−アルキ
    ルオキシカルボニル置換基を含有してよく、又はR12
    又は/及びR34はo−ビフェニレン基を表し、 Xは酸素、基NR13、CR1415、−CR14=CR15
    又は−CHR14−CHR15(式中、R13は水素、C1
    6−アルキル、C5〜C7−シクロアルキル、ベンジ
    ル、又は−COアルキル、−COアリール、−COOア
    ルキル、−COOアリール、−SO2アリール、−P
    (O)アリール2の系からのアシル基を表す)を表し、
    その際、アルキル基はC−原子1〜4個を有し、かつア
    リールはフェニル又はナフチルを表し、かつC1〜C4
    アルキル−、C1〜C4−アルコキシ−、ジ−(C1
    4)アルキルアミノ−、C1〜C4−アルコキシカルボ
    ニル−置換基1個又は2個を有してよく、かつR14及び
    15は同じか又は異なるものであり、水素、C1〜C4
    アルキル又はフェニルを表し、 R5及びR6は同じか又は異なるものであり、水素、C1
    〜C4−アルキル又はフェニルを表し、 R7およびR8は同じか又は異なるものであり、水素、フ
    ェニル、C1〜C4−アルコキシカルボニル又はC1〜C4
    −アルキルを表し、 R9及びR10は一緒になって二重結合を表すか、又は水
    素を表し、 R11及びR12は同じか又は異なるものであり、かつC1
    〜C6−アルキル、ベンジル又はフェニルを表し、基R
    11及びR12のうちの1個は水素であってもよく、又は、
    燐原子少くとも1個又は基R1〜R4のうちの1個がキラ
    ル性であることを前提とすると、R11及びR12は水素も
    表す]の光学活性1,2−ジホスファン配位子1個を有
    するキラル性イリジウム錯体を使用し、かつ一般式I
    I: 【化2】 [式中、Yはフェニル基又はC1〜C8−アルキル置換基
    1個又は2個を有してよいエチレン−又はトリ−又はテ
    トラメチレン基並びに基、(C1〜C4)−アルキル、
    (C1〜C4)−アルコキシ、(C1〜C4)−アルコキシ
    カルボニル、ジ−(C1〜C4)−アルキルアミノからの
    置換基1個又は2個を有してよいビニレン−又はo−ア
    リーレン基を表す]の環状ジカルボン酸イミドの群から
    の共触媒の存在下に水素添加を実施することを特徴とす
    る、α−ケトカルボニル化合物に非対称的に水素添加し
    て相応する光学活性α−ヒドロキシカルボニル化合物に
    する方法。
  2. 【請求項2】 一般式IIIa又はIIIb: 【化3】 [式中、1,2−DPは光学活性な、一般式Ia、Ib
    又はIcの1,2−ジホスファン配位子を表し、(e
    n)2は、モノオレフィンの2分子又はジオレフィンの
    1分子を表し、A-は非配位陰イオンを表し、かつZ
    は、イオン交換体の形で存在してもよい配位陰イオンを
    表す]のイリジウム錯体を触媒として使用する、請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】 式中でR1=R3及びR2=R4又はR1
    2=R3=R4であり、かつフェニル基が特に有利であ
    る一般式Ia、Ib又はIcの1,2−ジホスファン配
    位子を使用する、請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 式中、R5及びR6が水素を表し、かつX
    が基NR13(式中、R13は前記のものを表す)を表し、
    1=R3及びR2=R4であるか又はR1、R2、R3及び
    4が同じである一般式Iaの1,2−ジホスファン配
    位子を使用する、請求項1から3までのいずれか1項記
    載の方法。
  5. 【請求項5】 式中、R5、R6、R7及びR8は水素を表
    し、かつXはメチレン基を表し、かつR1=R3及びR2
    =R4であるか又はR1、R2、R3及びR4が同じであ
    る、一般式Ibの1,2−ジホスファン配位子を使用す
    る、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 式中R11は水素又はメチル基を表し、か
    つR12は線状又は分枝状であってよいC1〜C4−アルキ
    ル基を表す一般式Icの1,2−ジホスファン配位子を
    使用する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 共触媒として、サクシンイミドをイリジ
    ウム錯体1モル当り1〜50モルの量で使用する、請求項
    1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 ケトパントラクトンに水素添加して
    (R)−(−)−パントラクトンにする、請求項1から
    7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 差当りその場で、式:[Ir(en)2
    (Z)]2[式中、(en)2及びZは前記のものを表
    す]のIr−錯体から、水素添加のために使用される溶
    剤少くとも1種の中で、式Ia、Ib又はIcの光学活
    性な1,2−ジホスファンの添加により一般式IIIb
    の有効な触媒を製造し、かつそうして得られた触媒溶液
    の存在下で、ケトカルボニル化合物に水素添加する、請
    求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 ケトカルボニル化合物とIr−錯体と
    をモル比200〜2000で使用し、水素添加を、0.
    1〜20MPaの圧力及び10〜100℃の温度で実施
    する、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 水素添加を、芳香族炭化水素及び分枝
    状又は非分枝状低級アルコール及び1価のC3〜C5−ア
    ルコールからの溶液混合物の存在下に実施する、請求項
    1から10までのいずれか1項記載の方法。
JP3002592A 1990-01-16 1991-01-14 α−ケトカルボニル化合物に非対称的に水素添加して光学活性α−ヒドロキシカルボニル化合物にする方法 Pending JPH05140029A (ja)

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