JPH05141544A - ポペツト形両方向動作流路開閉弁とそれを用いた油圧回路 - Google Patents

ポペツト形両方向動作流路開閉弁とそれを用いた油圧回路

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JPH05141544A
JPH05141544A JP3321515A JP32151591A JPH05141544A JP H05141544 A JPH05141544 A JP H05141544A JP 3321515 A JP3321515 A JP 3321515A JP 32151591 A JP32151591 A JP 32151591A JP H05141544 A JPH05141544 A JP H05141544A
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poppet valve
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Takao Morii
隆夫 森井
Ryuji Katase
龍治 片瀬
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一次ポートと二次ポートのいずれか一方又は
双方の圧力による力の合計がばねの初期反力で定まる設
定力より大きいときだけ流路を開いて一次側と二次側間
の圧油流れを可能とする新規な流路開閉弁、およびそれ
を用いて負荷側の圧力を可変ポンプの最低作動圧力から
追従して昇圧すると共に最低作動圧力まで追従して降圧
することを可能とし且つ最低作動圧力以下の負荷圧でも
ポンプによる流量制御を可能とする油圧回路を提供す
る。 【構成】 弁ボディ10に第1ポート1と第2ポート2
とが設けられ、それらに通じる直交した内部通路の途中
に第1ポートと同軸に弁シート開口3が設けられてい
る。シート3の第1ポート1とは反対側にはポペット弁
体4が同軸に配置され、このポペット弁体4は、その背
部のボデイ内のばね室5内に配設されたばね6により尾
端側から押圧付勢されて先端でシート3を閉鎖するよう
に着座し、第1ポート1または第2ポート2のいずれか
らの圧油の作用でもばね6に抗して移動することにより
シート3による流路遮断を開くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2ポート形のポペット形
両方向動作流路開閉弁とそれを用いた油圧回路に関する
ものであり、特に自己吐出圧の一部を利用した電気・油
圧パイロット弁制御により制御指令に基づいて吐出圧及
び/又は吐出量を変化させる可変ポンプによってアクチ
ュエータを所望の制御パターンで動作させる場合に負荷
側の圧力を可変ポンプの最低作動圧まで降圧させるのに
好適な新規な流路開閉弁とそれを使用した油圧回路、さ
らにはそのような流路開閉弁を搭載した可変ポンプに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、プラスチック射出成型機などの一
連の順序動作を司る油圧アクチュエータを所望の圧力・
流量変化パターンに従って作動制御する場合、旧来のポ
ンプ吐出圧油を各種の制御弁で制御する方式に変わっ
て、自己吐出圧の一部を利用した電気・油圧パイロット
弁制御により制御指令に基づいて吐出圧及び/又は吐出
量を変化させる可変ポンプによってアクチュエータを所
望の制御パターンで動作させる方式が主流になってきて
いる。
【0003】しかしながら、この種の可変ポンプでは自
己吐出圧によるパイロット制御を採用しているため、負
荷圧力が低くなるとポンプ自身のパイロット圧力が確保
しにくくなるので吐出流量の制御が困難になり、例えば
アクチュエータが暴走する場合があるなどの欠点があ
る。この欠点を解決するために、例えば特開昭62−2
70803号公報に示されるようにポンプ吐出ラインに
シーケンス弁またはチェック弁を介装することが試みら
れたが、例えばシーケンス弁のみを設けた場合はポンプ
吐出圧をシーケンス弁の設定圧以下まで下げるとポンプ
吐出ポートとアクチュエータ側回路とがシーケンス弁に
よって遮断されてしまうのでアクチュエータ側の圧力を
ポンプの吐出圧降下に応じて降圧させることはできず、
またチェック弁の場合はポンプによるアクチュエータ側
の昇圧は可能であるが降圧はできないため、アクチュエ
ータ側にサージ圧がそのまま残ってしまい、現実にはア
クチュエータ側回路中に設けた切換弁によって下流側の
圧力をタンクラインへ開放するまでは昇圧したまま降圧
不可能の状態となるという不具合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような不具合は、
シーケンス弁を使用する場合に逆方向チェック弁をシー
ケンス弁に並列に付加して、アクチュエータ側の圧力を
チェック弁のクラッキング圧まで降圧させることにより
解決できるが、この場合はシーケンス弁の設定圧付近の
低い負荷圧での制御時にシーケンス弁の応答性と制御安
定性が損なわれて二次側圧力のヒステリシスや圧力振動
を生じ、シーケンス弁自体がスプールタイプであるので
その漏れ量も無視できず、シーケンス弁スプールの制御
部形状によっては前記圧力振動のみならず圧損も大きく
なり、更には低流量時から大流量時までに亙るシーケン
ス動作圧力の安定性が得られないなど、実用に耐える性
能は到底発揮できない。
【0005】本発明は、上述の従来技術の問題点を解決
して、一次ポートと二次ポートのいずれか一方又は双方
の圧力による力の合計がばねの初期反力で定まる設定力
より大きいときだけ流路を開いて一次側と二次側間の圧
油流れを可能とする新規な流路開閉弁およびそれを用い
て負荷側の圧力を可変ポンプの最低作動圧力から追従し
て昇圧すること及び最低作動圧まで追従して降圧するこ
とを可能とした油圧回路を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によるポ
ペット形両方向動作流路開閉弁は、ボディに設けられた
第1ポートと第2ポートとの間のシート開口に着座して
前記両ポート間の連通を遮断するポペット弁体と、前記
ボディ内に形成されたばね室内で前記ポペット弁体を着
座方向に付勢するばねとを備えており、ここで前記ばね
室はドレンに連通され、また前記ポペット弁体は前記ば
ねのばね力に対向して前記第1ポート側の圧油圧力の作
用を受ける第1の受圧面積部と前記第2ポート側の圧油
圧力の作用を受ける第2受圧面積部とを備えている。そ
してこのポペット弁体は前記第1受圧面積部に作用する
前記第1ポート側の圧油圧力および前記第2受圧面積部
に作用する前記第2ポート側の圧油圧力による力の合計
が前記ばねの初期反力で定まる設定力より大きいときに
前記ポペット弁体が離座して両ポート間を連通させるよ
うに構成されている。即ち前記ポペット弁体は、第1受
圧面積部の前記圧油圧力P1 に対する有効受圧面積をA
1 、第2受圧面積部の圧油圧力P2 に対する有効受圧面
積をA2 とすると、前記ばねの予め設定された初期反力
Fs に対し、A1・P1 ≧Fs またはA2・P2 ≧Fs のい
ずれの条件を満足するときでも前記シートから離座して
両ポート間を連通させる。
【0007】また請求項2の油圧回路は、自己吐出圧の
一部を利用した電気・油圧パイロット弁制御により制御
指令に基づいて吐出圧及び/又は吐出量を変化させる可
変ポンプと、この可変ポンプに接続された被制御アクチ
ュエータと、前記可変ポンプから前記アクチュエータへ
の圧油供給流路中に介装された前記ポペット形両方向動
作流路開閉弁とを備えており、この流路開閉弁の前記第
1ポートと前記第2ポートは、いずれか一方がポンプ吐
出口側に、他方が被制御アクチュエータ側に接続され
る。
【0008】この場合、前記ポペット弁体は前記ばねの
ばね力に対向して前記第1ポート側の圧油圧力P1 の作
用を受ける第1の受圧面積部と前記第2ポート側の圧油
圧力P2 の作用を受ける第2受圧面積部とを備え、また
前記ばねの初期反力Fs に対して前記ポペット弁体の前
記第1受圧面積部の前記圧油圧力P1 に対する有効受圧
面積A1 と前記第2受圧面積部の圧油圧力P2 に対する
有効受圧面積A2とはA1・P1 +A2・P2 ≧Fs の条件
を満足するときに前記ポペット弁体が離座して両ポート
間を連通させるように定められ、更に前記ばねの初期反
力Fs は前記可変ポンプの最低作動圧力P1Sに対してF
s=P1S(A1+A2)に設定されている。
【0009】更に請求項3の可変ポンプは、自己吐出圧
の一部を利用した電気・油圧パイロット弁制御により制
御指令に基づいて吐出圧及び/又は吐出量を変化させる
可変ポンプであって、ポンプ吐出口に直列に挿入された
前記ポペット形両方向動作流路開閉弁を搭載したもので
ある。
【0010】この場合も前記ポペット弁体は前記ばねの
ばね力に対向して前記第1ポート側の圧油圧力P1 の作
用を受ける第1の受圧面積部と前記第2ポート側の圧油
圧力P2 の作用を受ける第2受圧面積部とを備え、また
前記ばねの初期反力Fs に対して前記ポペット弁体の前
記第1受圧面積部の前記圧油圧力P1 に対する有効受圧
面積A1 と前記第2受圧面積部の圧油圧力P2 に対する
有効受圧面積A2とはA1・P1 +A2・P2 ≧Fs の条件
を満足するときに前記ポペット弁体が離座して両ポート
間を連通させるように定められ、更に前記ばねの初期反
力Fs は前記可変ポンプの最低作動圧力P1Sに対してF
s=P1S(A1+A2)に設定されている。
【0011】
【作用】本発明のポペット形両方向動作流路開閉弁は、
第1ポートと第2ポートとのいずれか一方又は双方の圧
力による力の合計がばねの初期反力で定まる設定力より
大きいときだけ流路を開いて両ポート間の圧油流れを可
能とする。ポペット弁体は先端に受圧面積部を有し、こ
の受圧面積部は前記第1ポート側の圧油圧力P1の作用
を受ける第1の受圧面積部と、前記第2ポート側の圧油
圧力P2 の作用を受ける第2の受圧面積部とからなって
いる。ポペット弁体はその尾端側からばねで付勢されて
両ポートの間のシート開口に着座し、このばねが配設さ
れたばね室は好ましくはショック緩衝用の適度な絞りを
介してドレンに連通される。第1の受圧面積部に第1ポ
ート側の圧力P1 が作用したときにポペット弁体に生じ
る力と、第2の受圧面積部に第2ポート側の圧力P2 が
作用したときにポペット弁体に生じる力とは共に前記ば
ねのばね力に対向する向きである。
【0012】第1ポート側の圧油圧力P1 の作用を受け
る第1の受圧面積部の前記圧油圧力P1 に対する有効受
圧面積をA1 、第2ポート側の圧油圧力P2 の作用を受
ける第2受圧面積部の圧油圧力P2 に対する有効受圧面
積をA2 とすると、P1またはP2 が、前記ばねの予め
設定された初期反力Fs に対して、A1・P1 ≧Fs また
はA2・P2 ≧Fs のいずれの条件を満足するときでも前
記ポペット弁体が離座して両ポート間を連通させる。こ
の場合、A1 とA2 を異ならせることにより、第2ポー
ト側の圧力P2 のみによる開弁設定圧と第1ポート側の
圧力P1 のみによる開弁設定圧とを個々に別の値に設定
することが可能である。
【0013】今、この2ポート形のポペット形両方向動
作流路開閉弁を、自己吐出圧の一部を利用した電気・油
圧パイロット弁制御により制御指令に基づいて吐出圧及
び/又は吐出量を変化させる可変ポンプから被制御アク
チュエータへ至る圧油供給流路中に介装した油圧回路に
おいて、第1ポートを可変ポンプの吐出口側に、第2ポ
ートを被制御アクチュエータ側に接続した場合を考える
(図2)。
【0014】この場合、前記ばねの初期反力Fs は、前
記可変ポンプの最低作動圧力P1Sが第1受圧面積部と第
2受圧面積部の両方に作用したときにポペット弁体に生
じる力に相当するようにFs=P1S(A1+A2)に設定さ
れ、またポペット弁体の開弁条件はA1・P1 +A2・P2
≧Fsである。ここで、例えばA1 /A2 >1(好まし
くは2〜4)とすることにより、ばねの初期反力Fs の
設定によって第2ポート側の圧力P2 のみによる開弁力
が第1ポート側の圧力P1のみによる開弁力より若干大
きくなるようにセットすることもできる。
【0015】さて、圧力制御状態において、圧力P1(従
ってP2 も)がポンプ最低作動圧力P1Sより高いときに
は、P1(A1+A2)>FS の条件が成立してポペット弁体
がシート開口から離れ、前記圧油供給流路が開かれた状
態となってポンプ吐出圧の昇圧パターンに追従した圧力
でアクチュエータの圧力制御を果たすことが可能であ
る。
【0016】第2ポート側の圧力P2 がポンプ最低作動
圧P1Sより低下してP2Lになると、P1S・A1+P2L・A
2 <FS となるのでポペット弁体がシート開口に着座
し、前記圧油供給流路が閉鎖されることから、ポンプに
よるアクチュエータ側の圧力制御は不能となるが、この
状態は最低作動圧力以下の状態であるので何ら問題はな
い。
【0017】このようにして、可変ポンプの最低作動圧
力から最高圧力までの範囲でポンプの昇圧・降圧パター
ンに追従して応答性よくアクチュエータ側の圧力を変化
させることが可能である。
【0018】一方、流量制御時については、自己圧制御
方式による可変ポンプにおいて、ポンプ単体ではアクチ
ュエータ側の負荷圧力P2 がポンプ最低作動圧力P1Sよ
り低い場合に全く制御できない状態となるが、ポンプ吐
出ラインに本発明のポペット形両方向動作流路開閉弁を
挿入した場合には、この流路開閉弁の開弁条件がA1・P
1 +A2・P2 ≧Fs であることと、前記ばねのばね力設
定によってその初期反力がFs=P1S(A1+A2)に定めら
れていることから、ポンプの出口圧力P1 は、P1 ≧P
1S+(A2/A1)・(P1S−P2)となり、従って、アクチュエ
ータ側の負荷圧力P2 がポンプ最低作動圧力P1Sより低
い場合にはこのP1 の式において (P1S−P2)が常に正
の値となり、結局、P1 は必ずP1Sより大きい値とな
る。
【0019】即ち、ポペット形両方向動作流路開閉弁を
接続することによって、この開閉弁が開いているときは
ポンプの出口圧力P1 が最低作動圧力P1Sより大きくな
るので流量制御を行なうことが可能である。
【0020】本発明に従って前記ポペット形両方向流路
開閉弁を搭載した可変ポンプは、その使用に際して従来
のようなシーケンス弁またはチェック弁あるいは逆方向
チェック弁付きシーケンス弁などをアクチュエータへの
圧油供給油路に直列に挿入する必要がない。
【0021】また本発明において、前記ポペット弁体を
着座方向に付勢するばねを配置したばね室は常時ドレン
へ連通されて使用回路のタンクラインへ落とされている
が、ポペット弁体の急激な動きを防止してショックレス
化するためにこのばね室からドレンへ抜ける流路中に適
当な絞りを配置することは好ましいことであり、さらに
このばね室に配置される前記ばねを例えばねじ式の調圧
可能な構成にすることも本発明の範疇である。
【0022】尚、本発明に係るポペット形両方向動作流
路開閉弁は、自己圧制御型の可変ポンプの吐出ラインに
適用する以外に、例えばシリンダ負荷の自由落下の防止
又は先走り防止用のチェック付きカウンタバランス弁の
代わりに使用することもできる。
【0023】
【実施例】図1に本発明の一実施例に係るポペット形両
方向動作流路開閉弁の構造を断面図で示し、図2にその
要部の寸法関係を模式図で示す。また図3にはこの流路
開閉弁を圧油供給ライン中に接続した油圧回路の実施例
を示す。図1において弁ボディ10には第1ポート1と
第2ポート2とが設けられ、それらに通じる直交した内
部通路の途中には第1ポートと同軸に弁シート開口3が
設けられている。シート3の第1ポート1とは反対側に
はポペット弁体4が同軸に配置されており、このポペッ
ト弁体4は、その背部のボデイ内のばね室5内に配設さ
れたばね6により尾端側から押圧付勢されて先端でシー
ト3を閉鎖するように着座しており、第1ポート1また
は第2ポート2の一方又は双方からの圧油の作用でばね
6に抗して移動することによりシート3による流路遮断
を開くことができるようになっている。
【0024】ポペット弁体4の先端はシート3に斜面の
途中で着座接触する先細りのテーパー形状となってお
り、図1と図2(a) に示すようにシート3の開口面積を
A、ポペット弁体の断面積をBとすると、図2(b) に示
すようにポペット弁体4の先端側からみた面積Aの部分
が前記第1ポート1側の圧油圧力P1 の作用を受ける第
1の受圧面積部(A1 )を構成し、同じく面積B−Aの
部分が前記第2ポート2側の圧油圧力P2 の作用を受け
る第2の受圧面積部(A2 )を構成している。
【0025】ポペット弁体4をその尾端側から付勢する
ばね6が配設されたばね室5は、外部のタンクラインへ
接続されるドレンポート7に連通され、その途中には弁
体動作時の油圧ショック緩衝用の適度な絞り8が設けら
れている。尚、この実施例ではばね室5を閉鎖している
端栓9がプラグねじであるが、ここにばね6の調圧のた
めのねじ機構を組み込んでもよい。
【0026】ここで、ポペット弁体4の第1の受圧面積
部に第1ポート1側の圧力P1 が作用したときにポペッ
ト弁体4に生じる力と、第2の受圧面積部に第2ポート
2側の圧力P2 が作用したときにポペット弁体4に生じ
る力とは、共に前記ばね6をそのばね力に抗してたわめ
る向きである。
【0027】第1ポート1側の圧油圧力P1 の作用を受
ける第1の受圧面積部の前記圧油圧力P1 に対する有効
受圧面積をA1 、第2ポート2側の圧油圧力P2 の作用
を受ける第2受圧面積部の圧油圧力P2 に対する有効受
圧面積をA2 とすると、ポペット弁体4は、P1 または
P2 が前記ばね6の初期反力Fs に対してA1・P1 ≧F
s またはA2・P2 ≧Fs のいずれの条件を満足するとき
でも前記シート3から離座して両ポート間を連通させ
る。
【0028】図3では前記ポペット形両方向動作流路開
閉弁が符号11の油圧図記号で示されている。図3にお
いて、可変ポンプ12は自身の吐出圧の一部を利用した
自己圧制御型のもので、吐出圧力と流量の検出信号によ
る閉ループフィードバック方式の電気・油圧パイロット
弁制御により制御指令信号に基づいて吐出圧及び/又は
吐出量を変化させる形式のものである。このような形式
の可変ポンプは既に公知であり、その詳細は例えば出願
人による特開昭62−55484号公報に述べられてい
るので、ここでは詳述しない。
【0029】図3において、可変ポンプ12の吐出口に
はポペット形両方向動作流路開閉弁11がその第1ポー
ト1によって接続され、第2ポート2は方向切換弁13
を介してアクチュエータシリンダ14に接続されてい
る。方向切換弁13のリターンポートはタンクラインへ
接続され、方向切換弁13の切換によってシリンダ14
の作動方向を切り換えるようになっている。
【0030】この油圧回路において、ポペット形両方向
動作流路開閉弁11は可変ポンプ12の例えばハウジン
グカバー内に組込んだり、あるいはポンプハウジングに
外部搭載してもよい。
【0031】いま、自己圧制御の可変ポンプ12の最低
作動圧力P1Sが前記流路開閉弁11の前述した第1受圧
面積部(A1)第2受圧面積部(A2)との両方に作用した
ときの荷重にばね力FS を設定したとすると、図2にお
いて、可変ポンプ12がその最低作動圧と最高圧力との
間の範囲内で指令信号に従った所望の昇圧・降圧パター
ンで吐出圧油をアクチュエータ14に送る場合、始め第
2ポート側の圧力P2が零のとき、流路開閉弁11が開
かれる条件はA1・P1 ≧Fs =P1S(A1+A2)であるか
ら、P1 ≧P1S(1+A2/A1)となる。ここで、A1/A2
を2〜4とすると、開弁に際して第1ポート1の圧力P
1 としてはポンプ最低作動圧力P1Sの25〜50%増し
の圧力が必要であるが、流路開閉弁11が一旦開弁して
しまえば第2ポート2側には最低でもP1Sの圧力が存在
することになるので、以後は流路開閉弁11が開状態を
保ち、従ってアクチュエータシリンダ14側の圧力は、
ポンプ吐出圧力の変化に同期して最低作動圧力から最高
圧力の範囲で所望の昇圧・降圧パターンに制御可能であ
る。
【0032】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
一次ポートと二次ポートのいずれか一方又は双方の圧力
による力の合計がばねの初期反力で定まる設定力より大
きいときだけ流路を開いて一次側と二次側間の圧油流れ
を可能とするポペット形両方向流路開閉弁が得られ、ま
たそれを用いて負荷側の圧力を可変ポンプの最低作動圧
から追従して昇圧すること及び最低作動圧まで追従して
降圧することを可能とした油圧回路を提供することがで
き、特に自身の吐出圧力と流量の検出信号による閉ルー
プフィードバック方式の電気・油圧パイロット弁制御に
より制御指令信号に基づいて吐出圧及び/又は吐出量を
変化させる自己圧制御型の可変ポンプを使用する際に負
荷圧をポンプ最低作動圧まで安定に降圧制御することが
でき、また負荷圧力がポンプ最低作動圧力以下になった
場合でも安定して流量制御を行なわせることができるよ
うになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るポペット形両方向動作
流路開閉弁の構造を示す模式断面図である。
【図2】図1の流路開閉弁の要部の寸法関係を示す模式
図で、aは模式縦断面図、bはポペット弁体を先端面側
からみた模式端面図である。
【図3】本発明の一実施例に係るポペット形両方向動作
流路開閉弁を圧油供給ライン中に接続した油圧回路の実
施例を示す回路図である。
【符号の説明】
1:第1ポート 2:第2ポート 3:弁シート開口 4:ポペット弁体 5:ばね室 6:ばね 7:ドレンポート 8:絞り 9:端栓 10:弁ボディ 11:ポペット形両方向流路開閉弁 12:可変ポンプ 13:方向切換弁 14:アクチュエータシリンダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディに設けられた第1ポートと第2ポ
    ートとの間のシート開口に着座して前記両ポート間の連
    通を遮断するポペット弁体と、前記ボディ内に形成され
    たばね室内で前記ポペット弁体を着座方向に付勢するば
    ねとを備え、前記ばね室がドレンに連通され、前記ポペ
    ット弁体が前記ばねのばね力に対向して前記第1ポート
    側の圧油圧力の作用を受ける第1の受圧面積部と前記第
    2ポート側の圧油圧力の作用を受ける第2受圧面積部と
    を備え、前記第1受圧面積部に作用する前記第1ポート
    側の圧油圧力および前記第2受圧面積部に作用する前記
    第2ポート側の圧油圧力による力の合計が前記ばねの初
    期反力で定まる設定力より大きいときに前記ポペット弁
    体が離座して両ポート間を連通させるように構成されて
    いることを特徴とするポペット形両方向動作流路開閉
    弁。
  2. 【請求項2】 自己吐出圧の一部を利用した電気・油圧
    パイロット弁制御により制御指令に基づいて吐出圧及び
    /又は吐出量を変化させる可変ポンプと、この可変ポン
    プに接続された被制御アクチュエータと、前記可変ポン
    プから前記アクチュエータへの圧油供給流路中に介装さ
    れたポペット形両方向動作流路開閉弁とを備え、前記流
    路開閉弁がボディに設けられた第1ポートと第2ポート
    との間のシート開口に着座して前記両ポート間の連通を
    遮断するポペット弁体と、前記ボディ内に形成されたば
    ね室内で前記ポペット弁体を着座方向に付勢するばねと
    を備え、前記ばね室がドレンに連通され、前記ポペット
    弁体が前記ばねのばね力に対向して前記第1ポート側の
    圧油圧力P1 の作用を受ける第1の受圧面積部と前記第
    2ポート側の圧油圧力P2 の作用を受ける第2受圧面積
    部とを備え、前記ばねの初期反力Fs に対して前記ポペ
    ット弁体の前記第1受圧面積部の前記圧油圧力P1 に対
    する有効受圧面積A1 と前記第2受圧面積部の圧油圧力
    P2 に対する有効受圧面積A2 とがA1・P1 +A2・P2
    ≧Fs の条件を満足するときに前記ポペット弁体が離座
    して両ポート間を連通させるように定められ、前記ばね
    の初期反力Fs が前記可変ポンプの最低作動圧力P1Sに
    対してFs=P1S(A1+A2)に設定されていることを特徴
    とする油圧回路。
  3. 【請求項3】 自己吐出圧の一部を利用した電気・油圧
    パイロット弁制御により制御指令に基づいて吐出圧及び
    /又は吐出量を変化させる可変ポンプであってポンプ吐
    出口に直列に挿入されたポペット形両方向動作流路開閉
    弁を搭載し、前記流路開閉弁がボディに設けられた第1
    ポートと第2ポートとの間のシート開口に着座して前記
    両ポート間の連通を遮断するポペット弁体と、前記ボデ
    ィ内に形成されたばね室内で前記ポペット弁体を着座方
    向に付勢するばねとを備え、前記ばね室がドレンに連通
    され、前記ポペット弁体が前記ばねのばね力に対向して
    前記第1ポート側の圧油圧力P1 の作用を受ける第1の
    受圧面積部と前記第2ポート側の圧油圧力P2 の作用を
    受ける第2受圧面積部とを備え、前記ばねの初期反力F
    s に対して前記ポペット弁体の前記第1受圧面積部の前
    記圧油圧力P1 に対する有効受圧面積A1 と前記第2受
    圧面積部の圧油圧力P2 に対する有効受圧面積A2 とが
    A1・P1 +A2・P2 ≧Fs の条件を満足するときに前記
    ポペット弁体が離座して両ポート間を連通させるように
    定められ、前記ばねの初期反力Fsが前記可変ポンプの
    最低作動圧力P1Sに対してFs=P1S(A1+A2)に設定さ
    れていることを特徴とする可変ポンプ。
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