JPH0514666U - 電磁クラツチまたは電磁ブレ−キの定トルク制御装置 - Google Patents

電磁クラツチまたは電磁ブレ−キの定トルク制御装置

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JPH0514666U
JPH0514666U JP6850791U JP6850791U JPH0514666U JP H0514666 U JPH0514666 U JP H0514666U JP 6850791 U JP6850791 U JP 6850791U JP 6850791 U JP6850791 U JP 6850791U JP H0514666 U JPH0514666 U JP H0514666U
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electromagnetic clutch
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一 中村
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神鋼電機株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 重量が軽くて電力損失が少ない,安定で性能
のよい電磁クラッチまたは電磁ブレーキの定トルク制御
装置を得る。 【構成】 交流電源を直流に変換した後不平衡他励式ス
イッチング回路によってオンオフして当該電磁クラッチ
または電磁ブレーキに供給するように構成した。この場
合,上記スイッチング回路におけるスイッチ動作は,所
定の設定信号によって制御するようにし,また,電磁ク
ラッチまたは電磁ブレーキを流れる電流値または電磁ク
ラッチまたは電磁ブレーキに印加される電圧値を検出し
て上記設定信号と比較してスイッチング回路の制御を補
正するようにすれば良い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は,各種フィルム,あるいは細線の加工工程または処理工程において 行われる,巻出し軸に巻かれたフイルム等の巻出し物を巻出し,または,巻取り 軸に巻かれたフイルム等の巻取り物を巻き取る場合に用いられる張力制御装置等 ,負荷機構装置に所定の駆動トルクを供給し,または駆動力を有する機構に所定 のブレーキトルクを与える電磁クラッチまたは電磁ブレーキの定トルク制御装置 に係り,特に,適切なトルクまたはブレーキトルクを精度良く制御することがで きる,軽量で損失の少ない電磁クラッチまたは電磁ブレーキの定トルク制御装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
負荷機構装置に所定の駆動トルクを供給するには制御可能な電磁クラッチが図 3に示すように使用され,駆動力を有する機構に所定のブレーキトルクを与える 為には制御可能な電磁ブレーキが図4に示すように使用されている。 即ち,図3において,駆動動力源である,例えば,電動機1からの出力軸aは 電磁クラッチ2の入力軸に結合され,電磁クラッチ2の出力軸は所定の負荷機構 3の入力軸bに結合されている。上述した電磁クラッチ2は,交流電源4を所定 の大きさの電流に変換する制御機能を備えた電源装置5から供給される電流によ って駆動されている。従って,電源装置5から出力され電磁クラッチ2の励磁コ イルに供給される電流値によって,電動機1から負荷機構3に供給されるトルク が所望される値に制御される。
【0003】 また,図4において,駆動機能をもった機構装置6の出力軸cは電磁ブレーキ 7の入力軸に結合され,電磁ブレーキ7の固定軸は固定部9の軸部dに結合され ている。上述した電磁ブレーキは交流電源4を所定の大きさの電流に変換する制 御機能を備えた電源装置5から供給される電流によって所望されるブレーキトル クを吸収するように駆動されている。従って,電源装置5から出力され電磁ブレ ーキ7の励磁コイルに供給される電流値によって,駆動機能をもった機構装置6 の出力軸から吸収されるブレーキトルクは所望される値に制御される。
【0004】 従来の制御機能を備えた電源装置(以下制御装置と略称する)5は,例えば, 図5に示すように構成されている。即ち,図5において,交流電源4は電源トラ ンス50によって所定の大きさの電圧に変換され,さらに,整流回路51と濾波 用コンデンサ52によって直流に変換され電磁クラッチまたは電磁ブレーキ(以 下電磁クラッチ/ブレーキと称す)8の励磁コイルに供給される。 電磁クラッチ/ブレーキ8の励磁コイルに流れる電流はこの励磁コイルに直列 に接続されたトランジスタ53によって制御され,その流れる電流値の大きさは 同じく直列に接続された抵抗器54のドロップ電圧として検出される。 55は図示しない設定手段によって設定された,電磁クラッチ/ブレーキ8の 励磁コイルに流すべき電流値を指定する設定信号を示している。 この設定信号55をサーボ増幅器56によって増幅してトランジスタ53のベ ースに供給し,トランジスタ53を流れる電流,即ち,電磁クラッチ/ブレーキ 8の励磁コイルに流れる電流を制御している。 設定信号55と前述した抵抗器54によって検出された電磁クラッチ/ブレー キ8の励磁コイルに流れる電流値を示す電圧とが上記サーボ増幅器56によって 比較され,その偏差値によって前記トランジスタ53への入力値を補正している 。 従って,この電磁クラッチ/ブレーキの特性に対応して前記設定信号55の大 きさを伝達すべきトルク値またはブレーキトルク値に対応させることによって, 所望するトルクの伝達またはブレーキトルクの制御が行われる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで,上述したような,電磁クラッチまたは電磁ブレーキの制御装置によ ると,電源トランス50の重量が大きく,トランジスタ53における電力損失も 大きい。従って,また,電源トランスやトランジスタの発熱が大きくなるので大 きな放熱機構が必要になる。 即ち,従来の制御装置は,重量が重く,電力損失が大きく従って発熱が大きい 。そのために,寸法が大きくなる他,1アンペア程度以上の電流を電磁クラッチ または電磁ブレーキに供給することが困難であるという問題があった。 本考案は上記従来の問題点を対策して重量が軽くて電力損失が少ない。即ち, 小型軽量で1アンペア以上の電流を供給することができる安定で性能のよい電磁 クラッチまたは電磁ブレーキの定トルク制御装置を得ることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案に基づく電磁クラッチまたは電磁ブレーキの 定トルク制御装置は,交流電源を直流に変換した後不平衡他励式スイッチング回 路によってオンオフして当該電磁クラッチまたは電磁ブレーキに供給するように した。 上記スイッチング回路のスイッチ動作は,当該電磁クラッチが供給すべきトル クまたは電磁ブレーキが吸収すべきトルクを規定する所定の設定信号によって作 動するようにし,電磁クラッチまたは電磁ブレーキを流れる電流値または電磁ク ラッチまたは電磁ブレーキに印加される電圧値を検出して上記設定信号と比較し てスイッチング回路の作動を補正するようにした。 上述のブリッジタイプのスイッチング回路にはフォワ−ドタイプを使用し,該 スイッチング回路を作動するパルス列作成回路にはPWM回路を使用するのが効 果的である。
【0007】
【作用】
上述したように構成したので,不平衡他励式スイッチング回路のスイッチ動作 によって直流から変換されるパルス列の周期及びデューティ比を適切に設定する ことによって電磁クラッチまたは電磁ブレーキに供給すべき電流の実効値または 電圧の実効値(以下実効値の記述を省略する)を自由に制御することができる。 従って,電磁クラッチが伝達すべ所望の大きさをもつトルク,または,電磁ブ レーキによるブレーキトルクを自由に制御することができる。 また,スイッチング回路におけるスイッチ動作を所定の設定信号によって制御 するようにし,電磁クラッチまたは電磁ブレーキを流れる電流値,または,電磁 クラッチまたは電磁ブレーキに印加される電圧値を検出して上記設定信号と比較 してスイッチング回路の制御を補正するようにしたので,予めこの電磁クラッチ または電磁ブレーキの特性に対応して設定信号が電磁クラッチが伝達すべきトル ク,または,電磁ブレーキによるブレーキトルクを示すように設定しておくこと によって,電磁クラッチが伝達すべきトルク,または,電磁ブレーキによるブレ ーキトルクを自由に制御することができる。 また,本考案に基づく電磁クラッチまたは電磁ブレーキの定トルク制御装置は 上述したようにスイッチングによって所望するトルクを得るようにしたので,回 路周波数が高周波にできるのでトランスが軽量小型になる。また,電磁クラッチ または電磁ブレーキに直列に接続されたトランジスタによる損失を無くすことが できたので小型の放熱機構によっても発熱を低く押さえることができる。 従って,3アンペア程度の電流を流し得る電磁クラッチ/ブレーキ用の小型軽 量の制御装置が得られる。 上述のスイッチング回路にフォワ−ドタイプを使用することによって,インダ クタンス負荷である電磁クラッチ/ブレ−キに最適な電磁クラッチまたは電磁ブ レ−キの定トルク制御装置が得られる。 また,上記スイッチング回路を作動するパルス列作成回路にPWM回路を使用 することによって,スイッチング回路を作動するパルス列が,当該電磁クラッチ /ブレ−キに所望するトルク値に対応して精度良く容易に得られる。
【0008】
【実施例】
次に,本考案に基づく電磁クラッチまたは電磁ブレーキの定トルク制御装置に ついて,図3,図4によって説明した電磁クラッチ及び電磁ブレーキの構成に適 用した実施例を図1,図2によって説明する。 図1には,電磁クラッチまたは電磁ブレーキの定トルク制御装置の一実施例に おける回路構成を示し,図2には,この考案を適用するに適した,電磁クラッチ または電磁ブレーキの一種である電磁パウダクラッチまたは電磁パウダブレーキ を示している。 電磁パウダクラッチと電磁パウダブレーキの基本構造は共通に説明できるので ,以下電磁パウダクラッチ/ブレーキと記し説明する。 電磁パウダクラッチ/ブレーキの構造には各種のものがあるが,図2は電磁パ ウダクラッチ/ブレーキの一種について,その基本構造の直径部の回転軸にそっ た断面を象徴的に示したものである。
【0009】 図2において8は電磁パウダクラッチ/ブレーキであって,ドーナッツ状の固 定された励磁コア81内部に励磁コイル82がもうけられている。 83は上記励磁コイルに面した箇所の一部を残して磁性材により構成されたシ リンダであって入力軸84に結合している。また,85は被動ローラであって出 力軸86に結合している。上記シリンダ83と被動ローラ85との間の空間87 には磁性パウダ(図示せず)が封入されている。 上述した構造の電磁パウダクラッチ/ブレーキ8の入力軸84が図3によって 前述した駆動動力源1の出力軸aに結合され,電磁パウダクラッチ/ブレーキ8 の出力軸86が図3によって前述した負荷機構3の入力軸bに結合された状態に おいて,励磁コイル82に励磁電流が供給されていない状態においては,入力軸 84に結合したシリンダ83が駆動動力源1によって回転するので,空間87に 封入した図示しない磁性パウダはシリンダ83の回転に伴う遠心力によって空間 87内のシリンダ83壁に沿ってシリンダ83の回転に従い回転する。シリンダ 83と被動ローラ85との間に結合機能が存在しないので,被動ローラ85には 回転力が伝達されず出力軸86は回転しない。従って,駆動動力源1の回転トル クは負荷機構3には伝達されない。 上述の状態で励磁コイルに所定の大きさの電流を流すと,この電流によって発 生する磁束φが図2に示すように,励磁コア81,シリンダ83,被動ローラ8 5,シリンダ83,励磁コア81を還流する。従って,空間87に封入した図示 しない磁性パウダは,この磁束φの吸引力によってP部に吸着される。そのため に,被動ローラ85はP部の磁性パウダを介した吸着力によりシリンダ83の回 転に従って回転する。 上述した吸着力は励磁コイル82を流れる電流値によって変化する。従って, 図2に示した電磁パウダクラッチ/ブレーキ8のクラッチ機能によって伝達され るトルクは励磁コイルに供給される電流によって制御される。
【0010】 上述した構造の電磁パウダクラッチ/ブレーキ8の入力軸84が図4によって 前述した駆動機能をもった機構装置6の出力軸cに結合され,電磁パウダクラッ チ/ブレーキ8の出力軸86が図4によって前述した固定部9に結合された状態 において,励磁コイル82に励磁電流が供給されていない状態においては,入力 軸84に結合したシリンダ83は駆動機能をもった機構装置6によって回転する ので,空間87に封入した図示しない磁性パウダはシリンダ83の回転に伴う遠 心力によって,空間87内のシリンダ83壁に沿ってシリンダ83の回転に従い 回転する。シリンダ83と被動ローラ85との間に結合機能が存在しないので, 出力軸86が固定されていてもこの電磁パウダクラッチ/ブレーキ8はブレーキ としては機能しない。 上述の状態で励磁コイルに所定の大きさの電流を流すと,この電流によって発 生する磁束φが図2に示すように,励磁コア81,シリンダ83,被動ローラ8 5,シリンダ83,励磁コア81を還流する。従って,空間87に封入した図示 しない磁性パウダは,この磁束φの吸引力によってP部に吸着される。そのため に,P部の磁性パウダを介した吸着力によって被動ローラ85はシリンダ83に 対してブレーキとして機能する。 上述した吸着力は励磁コイルを流れる電流値によって変化する,従って,図2 に示した電磁パウダクラッチ/ブレーキ8のブレーキ機能によって駆動機能をも った機構装置6に働くブレーキ力は励磁コイルに供給される電流によって制御さ れる。
【0011】 次に,図1によって,上述した電磁パウダクラッチ/ブレーキの制御に適用し た本考案に基づく電磁クラッチまたは電磁ブレーキの定トルク制御装置の一実施 例の詳細を説明する。 図1は本考案を説明するために主要構成要素を簡略化して示したものであって ,電源回路やグランド回路等詳細要素部品や配線の図示は省略している。 また,スナバ回路等,素子の保護やノイズ消去用の回路,及び回路の安定や効 率を向上するための補助回路等の図示は省略している。 図1において,符号4は交流電源母線から供給される交流電源であって,この 交流電源から供給される交流電力は整流回路10と濾波用コンデンサ11によっ てプラス電源母線eとマイナス電源母線fとの間に供給される直流に変換された 後スイッチング回路12によって所定の周期とデューティ比を有するパルス列に 変換され,整流回路を構成する整流用ダイオード20と転流用ダイオード21に よって同一方向の電流,即ち,直流として電磁パウダクラッチ/ブレーキ8に供 給される。 上記スイッチング回路12はパルス列作成回路13,例えば,PWM回路(以 下PWM回路と称す)で作成される,即ち,所定の周期とデューティ比を有する パルス列によって作動されている。 また,スイッチング回路12は,入力信号によって作動するスイッチング素子 ,例えば,第1のトランジスタ15と第2のトランジスタ16によって形成してい るダーリントントランジスタ17と,トランス18によって構成され,トランス 18の2次側巻線からの出力には前述したように整流用ダイオード20を直列に ,転流用ダイオード21を並列に接続してフォワードタイプの不平衡他励式スイ ッチング回路を構成している。 即ち,プラス電源母線eから,トランス18の1次側巻線,第1のトランジス タ15,ダーリントントランジスタ17,抵抗器19を順次経由してマイナス電 源母線fに接続されている。 抵抗器19は過電流防止用である。 スイッチング回路12の駆動回路においては,前記PWM回路13で作成され る所定の周期とデューティ比を有するパルス列によりオンオフされる第1のトラ ンジスタ15が第2のトランジスタ16を駆動する。 トランス18は,ダーリントントランジスタ17がオンして流れる電流によっ て所定の電圧を第1のダイオード20に出力するように1次側巻線と2次側巻線 とを所定の巻数比,巻方向で形成している。 電磁パウダクラッチ/ブレーキ8に流れる電流は直列に接続された,電磁パウ ダクラッチ/ブレーキ電流検出用の抵抗器22によって検出されて前記PWM回 路13に供給される。PWM回路13には,また,電磁パウダクラッチ/ブレー キ8に設定すべき伝達トルク値またはブレーキトルク値をテンキー等によって設 定する設定手段14からの設定信号が入力されている。 なお,設定手段14からの設定信号は,当該電磁パウダクラッチ/ブレーキ8 の特性,スイッチング回路12の特性および前記電磁パウダクラッチ/ブレーキ 電流検出用の抵抗器22によって検出さた電磁パウダクラッチ/ブレーキ電流を 示す信号値に対応した適切な電流指令値として設定されている。
【0012】 次に上述した回路構成の動作作用を説明する。 電磁パウダクラッチ/ブレーキ8が電磁パウダクラッチの場合は伝達トルク値 ,また,電磁パウダクラッチ/ブレーキ8が電磁パウダブレーキの場合は電磁パ ウダブレーキが吸収すべきブレーキトルク値をテンキー等によって設定する設定 手段14によって設定する。 設定手段14においては,前述したように,当該電磁パウダクラッチ/ブレー キ8の特性,スイッチング回路12の特性および,前記電磁パウダクラッチ/ブ レーキ電流検出用の抵抗器22によって検出された電磁パウダクラッチ/ブレー キ電流を示す信号値に対応した適切な電流指令値として設定されている。 この電流指令値を入力したPWM回路13は,この電流指令値の大きさに比例 してパルス幅が変化する,即ち,この電流指令値に対応して予め設定された条件 に従った周期とデューティ比を有するパルス列を作成し出力する。 PWM回路13から出力されるパルス列のパルスが第1のトランジスタ15に 入力してこの第1のトランジスタ15がオンすると,第2のトランジスタ16を オンする。 トランジスタ15,16がオンすると,即ち,ダーリントントランジスタ17 がオンすると,プラス電源母線eから,トランス18の1次側巻線,ダーリント ントランジスタ17,抵抗器19を通ってマイナス電源母線fに電流が流れる。 過渡状態においても,抵抗器19によって制限されるので,過度の電流がこの 回路を流れることはない。 トランス18の1次側巻線に電流が流れると,このトランス18の2次側巻線 にこのトランス18の1次側巻線両端の電圧と巻数比によって定まる電圧が現れ ,整流用ダイオード20を経由して電磁パウダクラッチ/ブレーキ8に電流が流 れる。 このパルスが切れると前記ダーリントントランジスタ17がオフされるので, トランス18の1次側巻線の電流が止まる。従って,このトランス18の2次側 巻線に現れる電圧がなくなって整流用ダイオード20を流れる電流がなくなる。 上記電流が流れている間に電磁パウダクラッチ/ブレーキ8の励磁コイルに蓄積 したエネルギは転流用ダイオード21を通って環流する。 以後上述の動作が繰返される。 従って,上記パルス列によってトランス18の1次側巻線を断続して流れる電 流が,パルス電力としてこのトランス18の2次側に伝達され,2個のダイオー ド20,21を介して電磁パウダクラッチ/ブレーキ8を駆動する。 上述の回路の働きによって,前記パルス列の各パルス列のパルス幅が広い場合 ,即ち,PWMの変調度が大なる場合には電磁パウダクラッチ/ブレーキ8に流 れる電流が大になり,逆に,パルス列の各パルス幅が狭い場合,即ち,PWMの 変調度が小なる場合には電磁パウダクラッチ/ブレーキ8に流れる電流が小にな る。
【0013】 前述したように,電磁パウダクラッチ/ブレーキ8に流れる電流が大であると ,電磁パウダクラッチにおいては伝達するトルクが大であり,電磁パウダブレー キにおいては吸収するブレーキトルクが大である。 また,逆に,電磁パウダクラッチ/ブレーキ8に流れる電流が小であると,電 磁パウダクラッチにおいては伝達するトルクが小であり,電磁パウダブレーキに おいては吸収するブレーキトルクが小である。 従って,前記設定手段14によって設定した所望するトルク値に対応した電流 が電磁パウダクラッチ/ブレーキ8に流れ,電磁パウダクラッチにおいては所望 するトルクが伝達され,電磁パウダブレーキにおいては所望するブレーキトルク が吸収される。 上記した電磁パウダクラッチ/ブレーキ8を流れる電流はこの回路に直列に接 続した抵抗器22を流れるので,この抵抗器22の両端に発生する電圧,即ち, 電磁パウダクラッチ/ブレーキ8を流れる電流に比例した値の電圧がPWM回路 13に入力する。PWM回路13においては,設定手段14で設定したトルク値 に対応した電流指令値とこの抵抗器22で検出した電磁パウダクラッチ/ブレー キ8を流れる電流値を示す電圧値とを比較し,その偏差値に従い予め設定した条 件によって,この偏差がゼロになるように前述したこのPWM回路13から出力 するパルス列のパルス幅を自動的に変化させる。 従って,電磁パウダクラッチ/ブレーキ8は図1に示す回路によって,設定手 段14で設定したトルクを精度良く伝達し,または,設定手段14で設定したブ レーキトルクを精度良く吸収する。
【0014】 上述の説明は本考案についての各実施例それぞれの基本構成について説明した ものであって,その他応用改変することが可能である。 例えば,上述の説明では 電磁クラッチまたは電磁ブレーキとして電磁パウダ クラッチまたは電磁パウダブレーキを対象とした場合について説明したが,供給 する電流または電圧によって伝達するトルクまたは吸収すべきブレーキトルクが 制御できるものであれば,どのようなクラッチまたはブレーキにも適用できる。 また,上述の説明ではスイッチング回路がフォワードタイプの場合について説 明したが,フライバックタイプ等その他の不平衡他励式スイッチング回路を用い ても良い。 また,スイッチング素子をトランジスタとして説明したが,FET等その他の スイッチング素子を用いても良い。また,スイッチングトランジスタと駆動トラ ンジスタがダーリントントランジスタを構成しているように説明したが,PWM 回路から出力するパルスの極性,スイッチング素子の必要能力と種類,及び駆動 方法によって上述した以外の回路構成を用いても良いことは勿論である。 また,スイッチングをPWM信号によって行うように説明したが,設定レベル に対応してパルスのオンオフのデューティ比を変化させるその他の手段を用いて も良く,パルス周期を含めて変化させるようにしても良い。
【0015】 また,交流電源の整流後の濾波回路には1個のコンデンサを記し,パルス電力 の整流後には濾波用の回路部品を記していないが,濾波機能は使用する電磁クラ ッチまたは電磁ブレーキその他この回路の条件やスイッチング回路のタイプに従 って適切に構成すれば良い。フォワードタイプのスイッチング回路で電磁クラッ チ/ブレーキ8のインダクタンスが小さい場合には,ダイオード20,21の接 続点と電磁クラッチ/ブレーキ8との間に適切な値のチョークを挿入するとよい 。 また,電磁パウダクラッチ/ブレーキ8を流れる電流値を検出するのに回路に 直列に挿入した抵抗器を使用するように説明したが,CT(計器用変流器)を用 いても良い。また,電磁パウダクラッチ/ブレーキの両端の電圧を検出するよう にしても,スイッチングトランス32に電圧検出用の第3の巻線を設ける等その 他の手段によっても良い。 また,直接トルクを検出するようにしても良い。 また,トルク設定をテンキー等により設定する場合で説明したが,この定トル ク制御装置の上位の制御装置から供給される設定信号によって設定されるように しても良い。
【0016】
【考案の効果】
上述したように,この考案に基づく電磁クラッチまたは電磁ブレーキの定トル ク制御装置においては,上述したように構成したので,次のような優れた効果が 得られる。 電磁クラッチが伝達すべきトルク,または,電磁ブレーキによるブレーキトル クを自由に制御することができる。 電磁クラッチが伝達すべきトルク,または,電磁ブレーキによるブレーキトル クを自由に設定することができる。 回路周波数が高周波にできトランスが軽量小型になる。 損失が減少したので小型の放熱機構によっても発熱を低く押さえることができ る。 中容量の電磁クラッチ/ブレーキ用の制御装置が小型軽量に構成できる。 スイッチング回路にフォワ−ドタイプを使用する場合は,インダクタンス負荷 であるであるクラッチ/ブレ−キに最適な電磁クラッチまたは電磁ブレ−キの定 トルク制御装置が得られる。 パルス列作成回路にPWM回路を使用する場合は,スイッチング回路を作動す るパルス列が,当該電磁クラッチ/ブレ−キに所望するトルク値に対応して精度 良く容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に基づく実施例の電磁クラッチまたは電
磁ブレーキの定トルク制御装置における回路構成を示す
ブロック回路図である。
【図2】本考案に基づく実施例に示す電磁パウダクラッ
チ/ブレーキの構造を示す概要断面図である。
【図3】電磁クラッチの用法を説明する概要ブロック構
成図である。
【図4】電磁ブレーキの用法を説明する概要ブロック構
成図である。
【図5】従来の電磁クラッチまたは電磁ブレーキの制御
装置の構成を説明するブロック回路図である。
【符号の説明】
1:駆動動力源(電動機) 2:電磁クラッチ 3:負荷機構 4:交流電源 6:駆動機能をもった機構装置 7:電磁ブレーキ 8:電磁クラッチ/ブレーキ (電磁パウダクラッチ/
ブレーキ) 9:固定部 10:整流回路 12:不平衡他励式スイッチング回路 13:パルス列作成回路(PWM回路) 14:トルク設定手段(電流値設定手段) 17:スイッチング素子(ダーリントントランジスタ) 20,21:ダイオード 22:電流検出手段(抵抗器)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁クラッチによって所定の駆動トルク
    を伝達し,または, 電磁ブレーキによって所定のブレーキトルクを吸収させ
    る電磁クラッチまたは電磁ブレーキの制御装置におい
    て,交流電源を直流に変換する整流回路と,該直流を所
    定のパルス列に変換する不平衡他励式スイッチング回路
    と,該パルス列を整流して当該電磁クラッチまたは電磁
    ブレーキに供給する整流回路と,当該電磁クラッチまた
    は電磁ブレーキに供給される電圧値または電流値を検出
    する検出手段と,当該電磁クラッチによって伝達する駆
    動トルクまたは電磁ブレーキによって吸収するブレーキ
    トルクを規定する該電磁クラッチまたは電磁ブレーキに
    供給する電圧値または電流値を設定する設定手段と,該
    設定手段により設定された値により所定の条件に従った
    周期とデューティ比を有するパルス列を作成するパルス
    列作成回路とを備え,該パルス列作成回路により作成し
    たパルス列によって前記スイッチング回路を作動すると
    ともに,前記検出手段によって検出した電圧値または電
    流値と前記設定手段によって設定した電圧値または電流
    値とを比較し,比較の結果得られた偏差信号に基づき上
    記パルス作成回路によって得られるパルス列のデューテ
    ィ比を補正することによって,当該電磁クラッチにより
    伝達する駆動トルクまたは電磁ブレ−キにより吸収する
    ブレ−キトルクを前記設定手段により設定した所望の各
    トルク値に維持するようにしたことを特徴とする電磁ク
    ラッチまたは電磁ブレーキの定トルク制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の不平衡他励式スイッチン
    グ回路はフォワ−ドタイプであることを特徴とする請求
    項1記載の電磁クラッチまたは電磁ブレ−キの定トルク
    制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のパルス列作成回路はPW
    M回路であることを特徴とする請求項1記載の電磁クラ
    ッチまたは電磁ブレ−キの定トルク制御装置。
JP6850791U 1991-08-02 1991-08-02 電磁クラツチまたは電磁ブレ−キの定トルク制御装置 Pending JPH0514666U (ja)

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JP6850791U Pending JPH0514666U (ja) 1991-08-02 1991-08-02 電磁クラツチまたは電磁ブレ−キの定トルク制御装置

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JP (1) JPH0514666U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016148389A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 愛知機械工業株式会社 変速装置および電気自動車

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