JPH0515219U - 電気機器の絶縁構造 - Google Patents

電気機器の絶縁構造

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JPH0515219U
JPH0515219U JP6287691U JP6287691U JPH0515219U JP H0515219 U JPH0515219 U JP H0515219U JP 6287691 U JP6287691 U JP 6287691U JP 6287691 U JP6287691 U JP 6287691U JP H0515219 U JPH0515219 U JP H0515219U
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JP
Japan
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coating layer
ceramic coating
conductor
inorganic
ceramic
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Withdrawn
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JP6287691U
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Inventor
久 諏訪原
良一 山本
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Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 セラミックコーティング層中の気孔による絶
縁耐力の低下を防止する。 【構成】 導体3上に表面粗さ20〜40μmの凹凸を
有するセラミックコーティング層4を設け、このセラミ
ックコーティング層4の上に無機塗料層5を設け、これ
を鉄心1の溝2内に配す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、導体と鉄心との間の絶縁を必要とする電気機器に適用される絶縁構 造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のセラミックス薄膜作成技術の進歩により、セラミックコーティングによ る絶縁電線が開発されており、従来の有機系材料被覆では成し得なかった300 ℃以上の高耐熱性や高電圧性が実現されるようになった。そして、このセラミッ クコーティング絶縁電線を高耐熱性の要求される回転電機、変圧器、リアクトル などの電機機器へ応用することが検討されている。
【0003】 すなわち、例えば回転電機の回転子において、従来、導体に有機系材料の絶縁 を施したコイルを鉄心の溝内に嵌め込んでいたが、図5に示すように導体01に セラミックコーティング層02を施したコイル03を、鉄心04の溝05内に嵌 め込んで収納することにより耐熱性を向上させている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、導体01の表面に結合されているセラミックコーティング層02は 、数μm〜数百μmの厚さであり、導体01と比較して線膨張率が著しく小さい 。特に、導体01としては通常、銅を用いるが、銅の線膨張率はα=1.6×1 0-5/℃と非常に大きいので、これと比べるとセラミックコーティング層02の 線膨張率は約1ケタ小さくなる。
【0005】 したがって、かかるコイル03に熱がかかると、セラミックコーティング層0 2は導体01と一緒に伸びることができず、大きな熱応力がセラミックコーティ ング層02に加わることになる。そして、このような温度上昇及び下降の繰り返 し、いわゆるヒートサイクルなどによりセラミックコーティング層02にクラッ クが発生し、導体01の表面から剥離してしまい、電機機器の故障・事故に至る という問題がある。
【0006】 一方、セラミックコーティング層02を導体01表面にコーティングする場合 、比較的接着強度が大きい溶射法によっても、形成されたセラミックコーティン グ層02中に微小な空隙(気孔という)が存在し、この気孔が電機的な絶縁性能 に大きな影響を及ぼすという問題がある。つまり、気孔の大きさが大きかったり 、量が多かったりすると、絶縁耐力が低下し、破壊電圧が低下するという問題が 生じる。特に、湿度が高い環境下では絶縁抵抗の低下が著しく、耐電圧特性が悪 化する。そして、このような状況下で運転する場合、電気機器の故障、事故に至 るという問題が、前述の問題と共に存在する。
【0007】 本考案はこのような事情に鑑み、セラミックコーティング層中の気孔による絶 縁耐力の低下を防止する電気機器の絶縁構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成する本考案に係る電気機器の絶縁構造は、表面粗さ20〜40 μmの凹凸を有するセラミックコーティング層と、このセラミックコーティング 層上に形成された無機塗料層とを有する導体を、鉄心の溝内に配してなることを 特徴とする。
【0009】
【作用】
前記構成の絶縁構造では、セラミックコーティング層の表面に形成された無機 塗料層によりその気孔が封止され、絶縁耐力の低下が防止される。 また、セラミックコーティング層の表面が凹凸となっているので、無機塗料層 が導体との間の摩耗劣化により削りとられてもセラミックコーティング層の凸部 の先端が露出するだけで、凹部に入り込んだ無機塗料層が残り、耐湿性が維持さ れる。 つまり、上記構成では、摩耗劣化についてはセラミックコーティング層の凸部 分の先端で受けることで耐摩耗性を維持することができ、一方、吸湿については 摩耗劣化後もセラミックコーティング層の凹部に残っている無機塗料層で防ぐこ とにより耐湿性を維持することができる。
【0010】 因みに、表面粗さ20〜40μmの凹凸の有さないセラミックコーティング層 上に無機塗料層を形成した場合には、例えば機器の運転・停止時の冷熱サイクル や振動によって、導体表面のセラミックコーティング層上に施されている無機塗 料層と鉄心の溝との間で摩耗劣化が生じ、気孔防止のための無機塗料層が削り取 られて消失してしまう。したがって、最終的にはセラミックコーティング層が表 面に現われてしまい、吸湿により絶縁耐力の低下が生じる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案を実施例に基づいて説明する。
【0012】 図1には一実施例に係る回転機の回転子の断面を示す。同図に示すように鉄心 1の溝2内には、銅線からなる導体3が納められており、この導体3の表面には セラミックコーティング層4及び無機塗料層5が施されている。
【0013】 ここで、内側のセラミックコーティング層4には、耐熱性の他、耐電圧特性、 耐機械強度特性などが優れた素材、例えばアルミナ(Al2 O3 )が用いられる 。また、セラミックコーティング層4は、例えば溶射法により表面に20〜40 μmの多数の凹凸ができるように形成する。
【0014】 一方、セラミックコーティング層4上の無機塗料層5は、気孔封止に用いられ る耐熱性の高い無機塗料、例えば結合剤としてのアルキルシリケート又はアルコ キシドと骨材としてのシリカとからなる無機塗料を用いて形成される。 また、無機塗料層5は、無機塗料をエアスプレー等を用いて塗布後、乾燥する ことにより形成される。
【0015】 本実施例の絶縁構造の要部拡大図を図2(A),(B)に示す。図2(A)は 、無機塗料層5を形成した後、使用初期の状態であり、図2(B)は使用による 摩耗劣化後の状態である。これらの図に示すように、摩耗劣化により無機塗料層 5の表面が削りとられるが、セラミックコーティング層4の凸部の先端が露出す るだけであり、凹部に入り込んだ無機塗料層まで削りとられることはない。 そして、かかる図2(B)の状態において、摩耗劣化はセラミックコーティン グ層4の凸部の先端で受けて耐摩耗性を維持すると共に、凹部に残っている無機 塗料層5により吸湿を防ぎ、耐湿性を維持することになる。
【0016】 ここで、セラミックコーティング層4の表面に表面粗さ20〜40μmの凹凸 をつける方法としては、例えば溶射材としてのアルミナ粉末の粒子の粒径を大き くすればよく、好ましくは40μm〜105μmの粒度分布の溶射材を用いるの がよい。
【0017】 溶射材として粒径44〜105μmのアルミナ粒末を導体にプラズマ溶射して 表面粗さ20〜40μmのセラミックコーティング層を形成し、この上にアルキ ルシリケート(又はアルコキシド)とシリカとからなる無機塗料を塗布して気孔 を封止した(実施例)。 かかる実施例の絶縁層について、摩耗劣化前と摩耗劣化後の吸湿条件下の絶縁 抵抗(MSL)及びAC絶縁破壊電圧相対値(%)を測定したところ図3及び図 4の結果が得られた。 なお、吸湿条件は両者共、相対湿度95%以上の吸湿バス中に72時間放置と した。また、摩耗劣化条件は、針先端半径0.1mm、引掻き荷重400g、引掻 き摩耗回数1000回の繰り返し引掻き摩耗とした。
【0018】 一方、比較のため、粒径10μm以下のアルミナを溶射することによりセラミ ックコーティング層の表面粗さを5〜10μm程度としたもの(比較例1)、及 び粒径10〜44μmのアルミナを溶射することにより表面粗さ10〜25μm 程度としたもの(比較例2)についても同様に試験した。この結果も併せて図3 及び図4に示す。
【0019】 図3及び図4に示す結果より、表面粗さ20〜40μmのセラミックコーティ ング層の上に無機塗料を塗布した実施例は比較例1,2と比較して摩耗劣化して も絶縁抵抗やAC絶縁破壊電圧相対値の低下が著しく小さいことが認められる。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る絶縁構造は、表面粗さ20〜40μmのセ ラミックコーティング層の上に無機塗料層を有するので、セラミックコーティン グ層の気孔による絶縁耐力の低下が無機塗料層により防止されると共に該無機塗 料層が摩耗劣化しても表面凹部に残る無機塗料層により耐湿性が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係る絶縁構造を示す構成図である。
【図2】図1の絶縁構造の作用を示す説明図である。
【図3】吸湿時の絶縁抵抗特性を示す説明図である。
【図4】吸湿時のAC絶縁破壊電圧特性を示す説明図で
ある。
【図5】従来技術に係る絶縁構造を示す構成図である。
【符号の説明】
1 鉄心 2 溝 3 導体 4 セラミックコーティング層 5 無機塗料層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面粗さ20〜40μmの凹凸を有する
    セラミックコーティング層と、このセラミックコーティ
    ング層上に形成された無機塗料層とを有する導体を、鉄
    心の溝内に配してなることを特徴とする電気機器の絶縁
    構造。
JP6287691U 1991-08-08 1991-08-08 電気機器の絶縁構造 Withdrawn JPH0515219U (ja)

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JP6287691U JPH0515219U (ja) 1991-08-08 1991-08-08 電気機器の絶縁構造

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JP6287691U JPH0515219U (ja) 1991-08-08 1991-08-08 電気機器の絶縁構造

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JPH0515219U true JPH0515219U (ja) 1993-02-26

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ID=13212911

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JP6287691U Withdrawn JPH0515219U (ja) 1991-08-08 1991-08-08 電気機器の絶縁構造

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JP (1) JPH0515219U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000247729A (ja) * 1999-02-23 2000-09-12 Ngk Spark Plug Co Ltd アルミナ基焼結体
JP2012022838A (ja) * 2010-07-13 2012-02-02 Toyota Motor Corp 巻線とその製造方法

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Effective date: 19951102