JPH0515351A - トマトジユースの高濃縮方法 - Google Patents

トマトジユースの高濃縮方法

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JPH0515351A
JPH0515351A JP3190858A JP19085891A JPH0515351A JP H0515351 A JPH0515351 A JP H0515351A JP 3190858 A JP3190858 A JP 3190858A JP 19085891 A JP19085891 A JP 19085891A JP H0515351 A JPH0515351 A JP H0515351A
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membrane
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Yoshio Hayakawa
喜郎 早川
Yasunori Yamada
康則 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、トマトジュースからトマト本来の品
質を保有するBrix20%以上の高濃縮品を継続して安定
製造することができる、トマトジュースの高濃縮方法を
提供するものである。 【構成】本発明は、トマトジュースを、直列に接続され
た食塩阻止率90%以上の膜モジュールを備える第1段
ユニットと食塩阻止率30%以下の膜モジュールを備え
且つ該第1段ユニットの10〜40%の膜面積率を有す
る第2段ユニットとへ、該第2段ユニットからの透過液
を該第1段ユニットに返送しつつ、一過式で流過させ
て、Brix20%以上に逆浸透濃縮することを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトマトジュースの高濃縮
方法に関する。トマトジュースの高濃縮品が中間製品と
して、また最終製品として広く利用されている。該高濃
縮品にはトマト本来の品質(色、味、香等)を保有する
ものであることが要請される。本発明はトマト本来の品
質を保有する高濃縮品を継続して安定製造することがで
きるトマトジュースの高濃縮方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トマトジュースの高濃縮方法とし
て一般に真空濃縮が行われている。ところが、この従来
法には、その条件によって程度の差はあるが、水を蒸発
させる相変換を伴うため、トマト本来の品質劣化が避け
られないという欠点がある。
【0003】そこで従来、相変換を伴わない、したがっ
てトマト本来の品質を保有するトマトジュースの濃縮方
法として逆浸透濃縮が行われ、また提案されている(特
公昭59−53824、特開平3−21326)。とこ
ろが、これらの従来法には、トマトジュースの高濃縮品
を継続して安定製造することが難しいという欠点があ
る。これらの従来法では、トマトジュースが比較的にパ
ルプ質を多く含有する高粘性のものであるため、もとも
と該トマトジュースからBrix20%以上の高濃縮品を製
造することができなかったり、また一時的にはそのよう
な高濃縮品を製造することができても、圧損が大き過ぎ
るため、装置の構造上或はその運転上の制約もあって、
そのような高濃縮品を継続して安定製造することができ
ないのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の高濃縮方法では、トマト本来の品質
が劣化したり、或はトマトジュースからBrix20%以上
の高濃縮品を継続して安定製造することができない点で
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、トマ
トジュースを、直列に接続された食塩阻止率90%以上
の膜モジュールを備える第1段ユニットと食塩阻止率3
0%以下の膜モジュールを備え且つ該第1段ユニットの
10〜40%の膜面積率を有する第2段ユニットとへ、
該第2段ユニットからの透過液を該第1段ユニットに返
送しつつ、一過式で流過させて、Brix20%以上に逆浸
透濃縮することを特徴とするトマトジュースの高濃縮方
法に係る。
【0006】本発明では、トマトジュースを直列に接続
された第1段ユニットと第2段ユニットとへ一過式で流
下させ、この際の第1段ユニットからの透過液を廃棄
し、第2段ユニットからの透過液を第1段ユニットに返
送する。第1段ユニットには食塩阻止率90%以上の膜
モジュールが装備されており、また第2段ユニットには
食塩阻止率30%以下の膜モジュールが装備されてい
て、第2段ユニットの膜面積は第1段ユニットの膜面積
の10〜40%に設定されている。
【0007】前述したように本発明では、トマトジュー
スを直列に接続された第1段ユニットと第2段ユニット
とへ一過式で流下させる。第1段ユニットから得られる
濃縮品を該第1段ユニットに返送したり、或は第2段ユ
ニットから得られる濃縮品を該第1段ユニット又は該第
2段ユニットに返送する循環方式も考えられるが、この
ような循環方式を採用すると、単に装置構造が複雑にな
り、またその運転が煩雑になるだけでなく、菌管理が難
しくなって、最終的に得られる高濃縮品が汚染され易く
なる。
【0008】また本発明では、第1段ユニットからの透
過液を廃棄し、第2段ユニットからの透過液を該第1段
ユニットに返送する。第1段ユニットには食塩阻止率9
0%以上の逆浸透膜が装着された膜モジュールが装備さ
れており、かかる高阻止率の逆浸透膜を透過する液中に
はトマト本来の有効成分が殆ど含まれてこないので、こ
れを廃棄する。しかし第2段ユニットには食塩阻止率3
0%以下の逆浸透膜が装着された膜モジュールが装備さ
れており、かかる低阻止率の逆浸透膜を透過する液中に
はトマト本来の有効成分が含まれてくるので、該有効成
分を回収するためにこれを第1段ユニットに返送する。
【0009】更に本発明では、第1段ユニットには食塩
阻止率90%以上の膜モジュールが装備されており、ま
た第2段ユニットには食塩阻止率30%以下の膜モジュ
ールが装備されていて、第2段ユニットの膜面積は第1
段ユニットの膜面積の10〜40%に設定されている。
第1段ユニットの膜モジュールとして食塩阻止率90%
未満のものを用いると、トマト本来の有効成分が失われ
てしまう。また第2段ユニットの膜モジュールとして食
塩阻止率30%超のものを用いると、必要とされる透過
液量が得られず、膜面積を大きくすることが必要となる
ため、全体として圧損が大きくなり過ぎ、Brix20%以
上の高濃縮品を継続して安定製造することができなくな
ってしまう。そして第2段ユニットの膜面積が第1段ユ
ニットの膜面積の10%未満であると、Brix20%以上
の高濃縮品を製造することができず、逆に40%超であ
ると、全体として圧損が大きくなり過ぎ、Brix20%以
上の高濃縮品を継続して安定製造することができなくな
ってしまう。
【0010】図1は本発明の一実施状態を略示する系統
図である。第1段ユニット11と第2段ユニット12と
が直列に接続されている。第1段ユニット11には食塩
阻止率90%以上の膜モジュール21が装備されてお
り、また第2段ユニット12には食塩阻止率30%以下
の膜モジュール22が装備されていて、第2段ユニット
12の膜面積は第1段ユニット11の膜面積の10〜4
0%に設定されている。トマトジュースを第1段ユニッ
ト11と第2段ユニット12とへ一過式で流過させ、こ
の際の第1段ユニット11からの透過液を廃棄し、第2
段ユニット22からの透過液を第1段ユニット11に返
送している。
【0011】図2は図1において第1段ユニットに対す
る第2段ユニットの膜面積率(%)を変化させたときの
該面積率と得られる濃縮品のBrix(%)との関係を例示
するグラフである。ここでは、Brix5.0%のトマトジ
ュースを、食塩阻止率95%で合計膜面積15m2のチュ
ーブラ型膜モジュールが装備された第1段ユニットと食
塩阻止率20%のチューブラ型膜モジュールが装備され
た第2段ユニットとへ、300リットル/時で10時
間、一過式で連続流下させている。図2からも明らかな
ように、第2段ユニットの膜面積率が10%未満である
と、該第2段ユニットの膜面積が不足して必要な透過液
量が得られないため、Brix20%以上の高濃縮品を製造
することができず、逆に第2段ユニットの膜面積率が4
0%超であると、該第2段ユニットによる圧損が大きく
なり過ぎて装置の継続した安定運転が難しくなるため、
Brix20%以上の高濃縮品を継続して安定製造すること
ができないのである。
【0012】図3は図1において第2段ユニットに装備
されている膜モジュールの食塩阻止率(%)を変化させ
たときの該食塩阻止率と得られる濃縮品のBrix(%)と
の関係を例示するグラフである。ここでは、Brix5.0
%のトマトジュースを、食塩阻止率99%で合計膜面積
15m2のチューブラ型膜モジュールが装備された第1段
ユニットと該第1段ユニットに対する膜面積率が20%
のチューブラ型膜モジュールが装備された第2段ユニッ
トとへ、300リットル/時で10時間、一過式で連続
流下させている。図3からも明らかなように、第2段ユ
ニットの食塩阻止率が30%超であると、該2段ユニッ
トから必要な透過液量が得られないため、Brix20%以
上の高濃縮品を製造することができないのである。
【0013】
【実施例】前述した図1の系統図にしたがい、下記の条
件下でトマトジュースを10時間連続して逆浸透濃縮し
た。トマト本来の品質を保有するBrix27.8%の高濃
縮品を継続して安定製造することができた。
【0014】条件 トマトジュース:Brix5.0%、20℃。トマトジュー
スの供給量:300リットル/時。第1段ユニット:食
塩阻止率99%の逆浸透膜(PCI社製のAFC99)
を装着したチューブラ型膜モジュール、合計膜面積2
0.0m2。第2段ユニット:食塩阻止率10%の逆浸透
膜(日東電工社製のNTR7410)を装着したチュー
ブラ型膜モジュール、合計膜面積3.5m2。操作圧力:
50〜60kg/cm2。第1段ユニットの入口線速:0.6
8m/秒。第1段ユニットからの廃棄透過液量:246
リットル/時。第2段ユニットの入口線速:0.3m/
秒。第2段ユニットからの返送透過液量:68リットル
/時。
【0015】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、トマトジュースからトマト本来の品質を保有す
るBrix20%以上の高濃縮品を継続して安定製造するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施状態を略示する系統図。
【図2】図1において第1段ユニットに対する第2段ユ
ニットの膜面積率(%)を変化させたときの該面積率と
得られる濃縮品のBrix(%)との関係を例示するグラ
フ。
【図3】図1において第2段ユニットに装備されている
膜モジュールの食塩阻止率(%)を変化させたときの該
食塩阻止率と得られる濃縮品のBrix(%)との関係を例
示するグラフ。
【符号の説明】
11・・・第1段ユニット、12・・・第2段ユニッ
ト、21,22・・・膜モジュール

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 トマトジュースを、直列に接続された食
    塩阻止率90%以上の膜モジュールを備える第1段ユニ
    ットと食塩阻止率30%以下の膜モジュールを備え且つ
    該第1段ユニットの10〜40%の膜面積率を有する第
    2段ユニットとへ、該第2段ユニットからの透過液を該
    第1段ユニットに返送しつつ、一過式で流過させて、Br
    ix20%以上に逆浸透濃縮することを特徴とするトマト
    ジュースの高濃縮方法。
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