JPH05154009A - フック・ループ混在型面ファスナーおよびその製造方法 - Google Patents
フック・ループ混在型面ファスナーおよびその製造方法Info
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- JPH05154009A JPH05154009A JP34825791A JP34825791A JPH05154009A JP H05154009 A JPH05154009 A JP H05154009A JP 34825791 A JP34825791 A JP 34825791A JP 34825791 A JP34825791 A JP 34825791A JP H05154009 A JPH05154009 A JP H05154009A
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- A44B18/0069—Details
- A44B18/0088—Mixed male and female members
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- Slide Fasteners, Snap Fasteners, And Hook Fasteners (AREA)
Abstract
か、あるいは実用的なレベルとし、しかも従来の雄面フ
ァスナーが有する欠点である、フック状係合素子が繊維
製品に係合して損傷させること、衣服等に取り付けると
感触が劣ること等を解消した実用性の高いフック・ルー
プ混在型面ファスナーを提供する。 【構成】 基布の一表面に直径0.1〜 0.4mmの合成繊維
の単糸からなる、高さ1.3〜3.8 mmのフック状係合素子
と、該フック状係合素子よりも0.2〜2.0 mm高い、高さ
1.5〜4 mmのループ状係合素子とを40〜120ケ/cm↑2の
密度で、かつ該ループ状係合素子の比率が40〜60%とな
るように設けたことを特徴としている。
Description
ファスナー、特に基布の一表面に高さの異なるフック状
係合素子とループ状係合素子が隣接して配列されたフッ
ク・ループ混在型面ファスナーに関するものである。
で市販されている面ファスナーは、基布の一表面に合成
繊維の単糸からなる多数のフック状係合素子を設けた雄
面ファスナーと、多数のループ状係合素子を設けた雌面
ファスナーとからなり、これら2つの係合素子を係合さ
せることによって、2つの面ファスナーを相互に密着一
体化させることができ、またこれらの面ファスナーは、
手で容易に引き剥がすことができる。
ァスナーは2種類の面ファスナーを用いるため、例えば
被服等に取付ける際には、2種類の面ファスナーを区別
しながら作業する必要がある。また雌面ファスナーが取
付けられる部位に、誤って雄面ファスナーを取付けたと
きには、雄面ファスナー同志は相互に密着することがで
きないため、どちらか一方の雄面ファスナーを取外し
て、雌面ファスナーと取替える必要がある。しかしホッ
トメルト接着剤等で雄面ファスナーを被服等に接着する
と、その取換えは実質的に不可能である。またミシン等
で縫付けている場合には、取換え可能であるが、手間の
かかる作業である。
る方法に対して、基布の一表面に合成繊維の単糸からな
るフック状係合素子とループ状係合素子を混在して設け
たフック・ループ混在型面ファスナー(例えば特公昭45
-12952号公報、特開昭 49-2649号公報)が提案されてい
る。かかる面ファスナーは、基布の一表面にフック状係
合素子とループ状係合素子が混在して設けられているた
め、1種類の面ファスナーを相互に密着一体化すること
ができ、また相互に引き剥がして分離させることができ
る。
面ファスナーは1種類の面ファスナーを相互に密着一体
化させることができるという優れた特徴を有している
が、従来の面ファスナーは、フック状係合素子の高さが
ループ状係合素子の高さよりも25〜50%高く設定してい
るため、面ファスナーを相互に密着一体化させていない
ときに、フック状係合素子が不織布、ニット地、立毛
布、薄物織物などからなる繊維製品に係合して繊維製品
を損傷させるとともに、糸屑等のごみが付着することが
ある。また面ファスナーの表面がざらつくため、衣服な
どに取り付けると感触が劣るという雄面ファスナーの欠
点をそのまま有している。
係合素子とループ状係合素子の密度が低く、またフック
状係合素子の比率が極めて低いためか、フック・ループ
混在型面ファスナーを相互に密着させたときの引張り強
力および剥離強力(以下係合強力という)が従来の雄面
ファスナーと雌面ファスナーを密着させたときの係合強
力に比べて著しく劣り、到底実用に耐えられないという
欠点があった。そのため実用的なフック・ループ混在型
面ファスナーは未だ商品化されていない。
ク・ループ混在型面ファスナーの欠点である係合強力を
従来の雄・雌タイプの面ファスナーと同等か、あるいは
実用的なレベルとし、しかも従来の雄面ファスナーが有
する欠点を解消した実用性の高いフック・ループ混在型
面ファスナーを提供することである。本発明の他の目的
は、上記フック・ループ混在型面ファスナーを効率良く
製造する方法を提供することである。
・ループ混在型面ファスナーについて製造技術の面から
検討したところ、従来はループを切断してフックを形成
する際に、隣接するループ状係合素子を損傷させずにル
ープを切断するために、フックとループの密度を小さ
く、かつ可能な限りフック状係合素子の比率を低くし、
しかもフック状係合素子をループ状係合素子よりも極端
に高く設定せざるを得なかったのではないかと推定し、
隣接するループ状係合素子を損傷させずにループを切断
することのできるフック・ループ混在型面ファスナーの
製造方法について検討したところ、意外にもフック状係
合素子をループ状係合素子よりも低く設定すると、ルー
プ状係合素子を損傷させずに隣接するループを切断して
フック状係合素子を形成することができ、しかもフック
とループの密度を大にすることができて、フック状係合
素子の比率を高めることが可能となり、係合強力の向上
が期待できることを見出だし、さらに検討した結果本発
明に到達したものである。
一表面に直径0.1〜0.4 mmの合成繊維の単糸からなるフ
ック状係合素子とループ状係合素子とが混在して設けら
れたフック・ループ混在型面ファスナーであって、該基
布の一表面に高さ1.3〜3.8mmのフック状係合素子と、該
フック状係合素子よりも0.2〜 2.0mm高い、高さ 1.5〜
4mmのループ状係合素子とを 40〜120ケ/cm↑2の密度
で、かつ該ループ状係合素子の比率が40〜60%となるよ
うに設けたことを特徴とするフック・ループ混在型面フ
ァスナーである。
面に合成繊維の単糸を円形のループに形成して、少なく
とも1条のループ列を複数列設け、かつ該ループ列に隣
接して、合成繊維の合糸を、該ループよりも0.2〜 2.0m
m高い円形のループに形成して、少なくとも1条のルー
プ列を設けて、基布の一表面に高さの異なる2種類のル
ープ列を交互に形成した後、該基布を190〜240℃の温度
で熱処理して、合成繊維の単糸からなるループを1.3〜
3.8mmの高さに設定し、かつ合成繊維の合糸からなるル
ープを 1.5〜4mmの高さで、しかも合成繊維の単糸から
なるループよりも0.2〜 2.0mm高く設定した後、該合成
繊維の単糸で形成された円形のループの上部を切断して
フック状係合素子を形成することを特徴とするフック・
ループ混在型面ファスナーの製造方法である。
表面に合成繊維の単糸を円形のループに形成して、少な
くとも1条のループ列を複数列設け、かつ該ループ列に
隣接して、該合成繊維よりも熱収縮率の小さな合成繊維
からなる合糸を、該ループと等しい高さの円形のループ
に形成して、少なくとも1条のループ列を設けて、基布
の一表面に異なる合成繊維からなる2種類のループ列を
交互に形成した後、該基布を190〜240℃の温度で熱処理
して、合成繊維の単糸からなるループを1.3〜3.8mmの高
さに設定し、かつ合成繊維の合糸からなるループを 1.5
〜4mmの高さで、しかも合成繊維の単糸からなるループ
よりも0.2〜 2.0mm高く設定し、しかる後該合成繊維の
単糸で形成された円形のループの上部を切断してフック
状係合素子を形成することを特徴とするフック・ループ
混在型面ファスナーの製造方法である。
素子とループ状係合素子を設けているため、同一構造の
面ファスナーを相互に密着一体化したり、あるいは引き
剥がして分離することができる。しかもループ状係合素
子の高さがフック状係合素子より高く設定されているた
め、フック状係合素子とループ状係合素子の密度を高く
することができる。そのため本発明のフック・ループ混
在型面ファスナーは、従来の雄面ファスナーと雌面ファ
スナーを用いたときの係合強力と同等の係合強力を有し
ている。またループ状係合素子が高く設定されることに
より、表面の感触が優れ、かつ例えば洗濯時などに、フ
ック状係合素子が他の繊維製品に係止して損傷させた
り、糸屑が付着すること等がないという利点がある。
スナーの製造方法によれば、基布の一表面に、フック状
係合素子を形成する少なくとも一条のループ列とループ
状係合素子列を形成する少なくとも一条のループ列を設
け、かつ後者のループ列の高さをを前者のループ列より
も高く設定しているため、フック状係合素子として合成
繊維の単糸を使用した面ファスナーにおいては、切断刃
でフック状係合素子を形成するループを切断する際に、
隣接するループ状係合素子を損傷させることがない。そ
のため生産効率を向上させることができる。
ナーの一実施例を図面にて説明する。図1は本発明に従
うフック・ループ混在型面ファスナーの斜視図であり、
該面ファスナー1は、織布、編布、プラスチックシート
などからなる基布2の一表面に,フック状係合素子3と
ループ状係合素子4が設けられている。織布、編布から
なる基布は、通常0.3〜3.0mmの厚みのものが用い
られる。上記フック状係合素子3とループ状係合素子4
は図1に示すように基布2に列条に設けられている。係
合素子3、4は1列あるいは3〜4列毎に交互に設けら
れるが、フック状係合素子3を形成する際のループの切
断の容易さ、あるいは樹脂成型体の植設の容易さの点か
らフック状係合素子3は、通常2列設けることが好まし
い。フック状係合素子3とループ状係合素子4の配列
は、図1に示す基布の長手方向に角度を設けた平行配列
の他に、例えば基布の長手方向に沿った平行配列、千鳥
状配列、1つまたは2つおきの千鳥状配列、環状配列な
ど種々の配列を採用することができる。通常基布の長手
方向に沿った平行配列が製造が容易で好ましく採用され
る。
素子列とループ状係合素子列を交互に配列すると、基布
に設けられたフック状係合素子3とループ状係合素子4
の比率が等しくなり、本発明の面ファスナーを相互に密
着一体化させたときの係合強力を最大にすることができ
て望ましいが、面ファスナーの商品価値を向上させるた
めに、基布の両端部にフック状係合素子列を配置する
か、またはループ状係合素子列を配置することがある。
このような係合素子の配置を考慮するとフック状係合素
子またはループ状係合素子の比率は40〜60%となる。上
記の範囲内であれば2つの面ファスナーを相互に密着一
体化させたときの係合強力の低下はないが、上記範囲を
外れると係合する相手側の面ファスナーとのバランスが
崩れ2つの面ファスナーを相互に密着一体化させたとき
の係合強力の低下が大きく実用的でない。
素子4の高さは1.5〜 4mm、通常 2〜 3mmが適当であ
る。ループ状係合素子の高さが1.5mm未満ではループ状
係合素子を相手側のフック状係合素子3に係止させるこ
とが困難で実用的な係合強力を得ることができない。し
かも該ループ状係合素子の高さよりも低いフック状係合
素子を製造することは実質的に不可能である。一方ルー
プ状係合素子の高さが4mmを越えると2つの面ファスナ
ーを相互に密着一体化させることが困難で、相手側のフ
ック状係合素子と係合しても係合が外れやすくなる。
係合素子3の高さは、1.3〜 3.8mm,通常 1.5〜 2.5mm
である。フック状係合素子として合成繊維の単糸を使用
する場合には、フック状係合素子3の高さが 1.3mm以下
では基布に織り込まれたループを切断することができな
い。
の高さの関係は、図2に示すようにループ状係合素子4
がフック状係合素子3よりも高く設定される。この高さ
の差は、0.2〜2.0mm、通常0.3〜 1.0mmが適当である。
高さの差が0.2mm未満ではフック状係合素子の影響によ
り面ファスナーの表面がざらついて衣服などに取り付け
たときの感触が劣り、またフック状係合素子が他の繊維
製品に係合したり、糸屑などが付着することがある。さ
らに、製造時にループを切断してフックを形成する際
に、隣接するループ状係合素子を損傷させる恐れがある
とともに、基布の表面に設けるループ状係合素子とフッ
ク状係合素子の密度を高くすることができないという問
題がある。一方2.0mmを越えるとループ状係合素子の反
発により相手側の面ファスナーへの係合が困難になり、
例え相手側の面ファスナーに係合させたとしても、2つ
の面ファスナーを相互に密着一体化させることは困難で
ある。
で、かつループ状係合素子より低く設定することによ
り、基布の一表面に設けるフック状係合素子3とループ
状係合素子4の密度を高くすることができる。本発明で
は、フック状係合素子とループ状係合素子を1cm↑2当
たり40〜120ケ設けている。かかる係合素子の本数はフ
ック状係合素子を形成する単糸の直径と本数に依存する
が、通常係合素子は60〜90ケ設けることが好ましい。2
つの係合素子の和が40ケ未満では本発明の面ファスナー
を相互に密着一体化させたときの係合強力が劣り実用的
な面ファスナーとは言い難い。また2つの係合素子の和
が120ケを越えるとフック状係合素子用のループを切断
することが困難である。
維の単糸は、直径0.1 〜0.4mm 、通常0.14〜0.25mmの合
成繊維の単糸が使用される。直径0.1 mm未満の単糸で
は、細すぎて係合強力が劣りフック状係合素子として適
当でない。また直径が0.4mmを越えると、太すぎて切断
装置で切断できず、また感触が劣るという不都合があ
り、フック状係合素子として適当でない。
μ、通常直径35〜95μの合成繊維の単糸を組合わせた合
糸が使用される。該合糸は上記単糸を 2〜50本、通常 3
〜30本の単糸が組合わされて使用される。
ープ状係合素子を形成する合糸としては合成繊維、金属
繊維等が使用される。通常ポリアミド、ポリエステル、
ポリプロピレン、ポリエチレンなどの熱可塑性合成樹脂
からなる繊維が使用される。特にポリエステルが係合強
力が高く、かつ寸法安定性が優れているため好ましく使
用される。
状係合素子を構成する合糸は通常同じ樹脂からなる合成
繊維が使用されるが、フック状係合素子とループ状係合
素子に異なる樹脂からなる合成繊維を使用してもよい。
その場合フック状係合素子に使用する樹脂はループ状係
合素子に使用する樹脂よりもヤング率が大きな樹脂を使
用することが係合強力の点で好ましい。例えばフック状
係合素子にポリエステルなどの樹脂からなる合成繊維、
ループ状係合素子にポリアミドなどの樹脂からなる合成
繊維を使用することができる。
を形成する合成繊維は基布に織り込まれてループが形成
される。フック状係合素子用のループは、切断装置で確
実に切断できるように、通常図3(a)に示すように基布
にループを織り込む際に、基布を形成する複数本の経
糸、通常2本の経糸を介して織り込まれる。一方ループ
状係合素子用のループは、図3(b)に示すように従来の
雌面ファスナーと同様に基布を形成する1本の経糸を介
して織り込まれる。
を構成する基布2の他の表面には、通常、その全面ある
いは一部に粘着材が塗布され、この粘着材により粘着層
5が形成されている。粘着層5の表面には、その粘着層
と剥離可能な保護シート6が付着されている。フック・
ループ混在型面ファスナーを使用する場合には、保護シ
ート6を粘着層5から剥離することによって、面ファス
ナー1の取り付けを容易に行うことができ、作業性を向
上させることができる。基布2の他の表面に粘着層を設
けない面ファスナーは、ミシン糸等で被服などに取り付
けることができる。
型面ファスナーの使用例を示す斜視図であり、図4では
本発明からなる同一構成の2枚のフック・ループ混在型
面ファスナー1,1'を相互に密着して一体化してい
る。この場合は、一方の面ファスナー1に設けられたフ
ック状係合素子3が相手側の面ファスナー1'に設けら
れたループ状係合素子4'に係合する。またループ状係
合素子4は相手側の面ファスナー1'に設けられたフッ
ク状係合素子3'に係合する。
ーは、同一構造の2つの面ファスナーを相互に密着させ
たときの引張強力が0.50kg/cm↑2以上、剥離強力が55g
/cm以上である。引張強力が0.50kg/cm↑2未満または剥
離強力が55g/cm未満の面ファスナーは係合強力が低く実
用的でない。通常引張強力が0.60kg/cm↑2以上、剥離
強力が60g/cm以上の面ファスナーが好ましく使用され
る。なお、上記引張強力と剥離強力はJIS L 3416に記載
された測定法にしたがって測定した値である。
ァスナー1と従来の雄面ファスナー7を密着一体化した
例であり、雄面ファスナー7に設けられたフック状係合
素子9がフック・ループ混在型面ファスナーに設けられ
たループ状係合素子4と係合している。図6はフック・
ループ混在型面ファスナー1と従来の雌面ファスナー8
を密着して一体化した例であり、雌面ファスナー8に設
けられたループ状係合素子10がフック・ループ混在型
面ファスナーに設けられたフック状係合素子3と係合し
ている。本発明のフック・ループ混在型面ファスナーは
図5および図6に示すように従来の雄または雌面ファス
ナーと係合させることもできるが、係合強力は、本発明
のフック・ループ混在型面ファスナーを2枚相互に係合
させた場合よりも低下することは避けられず、また密着
性も劣る。
スナーの製造方法について図7〜図12にて説明する。
本発明のフック・ループ混在型面ファスナーの製造方法
は、まず図7に示すように、基布20上に2列間隔で配
置された、断面がくの字状の心棒11に合成繊維の単糸
を織りつけて円形ループ13を形成した単糸ループ列
と、該心棒の間に2列間隔で配置された、断面が長方形
状の心棒12に合成繊維の合糸を織りつけて円形ループ
14を形成した合糸ループ列を設ける。上記単糸ループ
13と合糸ループ14は、通常合糸ループが単糸ループ
よりも 0.2〜2.0 mm高くなるように織りつけられる。単
糸ループを形成する合成繊維として、合糸ループを形成
する合成繊維よりも熱収縮率が小さい合成繊維を使用す
る場合には、合糸ループと単糸ループを同じ高さに設定
しても構わない。後者の場合には、単糸ループ列と合糸
ループ列を形成した後、熱処理を施して合糸ループが単
糸ループより 0.2〜2.0 mm高くなるように熱処理する必
要がある。熱処理は通常基布に単糸ループと合糸ループ
を織り込んだ後、190〜240℃の過熱蒸気を吹き付ける。
けた基布20は切断装置に供給される。該切断装置は、
図8〜図10に示すようにコーム形をした一定の厚さを
有し、かつ単糸ループ列にのみ突入するよう構成された
固定切断刃15と、その上下に単糸ループ列にのみ突入
するよう構成されたコーム形をした二枚の可動切断刃1
6,16´から構成されている。該二枚の可動切断刃
は、左右に水平運動するように固定切断刃に摺動自在に
圧接されている。上記切断装置は、単糸ループ13と合
糸ループ14を設けた基布20を移動させるローラー1
7の上部に配設される。そして該基布をローラーにかけ
て矢印の方向に移動させると、固定切断刃15および可
動切断刃16,16´が単糸ループ13内に突入し、同
時に可動切断刃が左右水平方向に往復移動する。可動切
断刃が左右水平方向に往復移動すると隣接する単糸ルー
プの相対する側面の一部が固定切断刃15の厚みに応じ
て切断され、図11に示すような広い開口部を有するフ
ック状係合素子13を形成することができる。
に、合糸ループと単糸ループが同じ高さのときは、可動
切断刃16,16´が左右水平方向に往復移動するとき
に、切断装置のループの膨らみが同位置になることによ
って可動切断刃が合糸ループに接触して該合糸ループを
形成する細い単糸を切断する恐れがある。特に基布上に
高い密度で単糸ループと合糸ループを設けると、単糸ル
ープと合糸ループの一部が接触、あるいは基布の供給方
向からみて一部重複することがあり、固定切断刃および
可動切断刃を単糸ループに突入させるときに、合糸ルー
プ、あるいは合糸ループを形成する細い単糸の一部にも
突入して合糸ループ、あるいは合糸ループを形成する細
い単糸を切断することがある。また可動切断刃が往復移
動するときに合糸ループ、あるいは合糸ループを形成す
る細い単糸の一部を切断することがある。
に設けた単糸ループ列と切断刃の位置を正確に設定する
必要がある。このため図10に示すように、切断装置の
前に基布の進行方向に対して横断するようにガイド18
が設置される。該ガイド18は図12に斜視図にて示す
ように基布の幅と同一の幅であって、基布が通過できる
程度の深さの溝19を有している。かかるガイドを設置
することにより、単糸ループを正確に切断できる。
ファスナーは、種々の用途に用いることができる。例え
ば従来の面ファスナーの用途である衣料用などの他に、
タイルの取り付け、戸の固定、天井板の固定、壁材の固
定、瓦の取り付け、人工芝の取り付けなどの住宅・建築
関係、ジュータンの固定、床材の取り付け、机の止め、
家具転倒防止、絵画等の取り付け、カーテンの取り付
け、棚の取り付けなどのインテリア関係、間仕切の接続
固定、フロアカーペットの固定、OA機器の転倒防止な
どのオフィスインテリア関係、シート表皮の取り付け、
ドアトリムの固定インスルメントパネルの固定などの自
動車内装材の取り付けなどに適用できる。フック・ルー
プ混在型面ファスナーは、粘接着加工、高周波ウエルダ
ー、超音波ウエルダー、熱接着、縫製などの周知の接合
手段を利用して、固定すべき対象物に接合することがで
きる。
プ混在型面ファスナーとその製法について説明する。
アミド樹脂からなる幅2.5cmの基布を4枚用意した。各
基布の一表面に図8に示すような配置でポリアミド樹脂
からなるフック状係合素子用の、繊度 330デニール(直
径0.2mm)の単糸を織り込んで高さ1.3mm,1.6mm,3.3mm,
3.6mmのループを形成するとともに、ポリアミド樹脂か
らなるループ状係合素子用の、繊度 210/10 filの合糸
を織り込んで高さ3.8mmのループを形成した。基布に織
り込まれたループの密度は1cm↑2当たり60ケであっ
た(ループ状係合素子用のループとフック状係合素子用
のループの割合は50%)。次にループが織り込まれた基
布を195℃の過熱蒸気で15秒間熱処理した。熱処理後の
ループ状係合素子用のループの高さは3.5mmであり、フ
ック状係合素子用のループの高さは1.0mm,1.3 mm,3.0 m
m,3.3 mmであった。次いで基布の裏面にポリウレタン樹
脂を塗布してループを固定した後、切断装置に供給して
フック状係合素子用のループの上部を切断することによ
り、4種類のフック・ループ混在型の面ファスナーを得
た。同一構造の面ファスナーを2枚相互に密着させて、
各面ファスナーの係合強力を測定した結果を表1に示
す。
エステル樹脂からなる幅 2.5cmの基布の一表面に、ルー
プの密度が1cm↑2当たり30ケ、45ケ、110ケ、
125ケとなるように、フツク状係合素子用のポリエス
テル樹脂からなる繊度 280デニール(直径0.17mm)の単
糸と、ループ状係合素子用のポリエステル樹脂からなる
繊度 250/15 filの合糸を夫々高さ 2.5mm、2.8mmのル
ープに織り込んだ(ループ状係合素子用のループとフッ
ク状係合素子用のループの割合は50%)。次に基布の裏
面にポリウレタン樹脂を塗布してループを固定した後、
上記ループが織り込まれた基布を 200℃の過熱蒸気で10
秒間熱処理した。熱処理後の各ループの高さは夫々 1.9
mm、2.2mmであった。次いで基布を切断装置に供給して
フック状係合素子用のループの上部を切断して4種類の
フック・ループ混在型の面ファスナーを得た。同一構造
の面ファスナーを2枚相互に密着させて、各面ファスナ
ーの係合強力を測定した結果を表2に示す。
る繊度 300デニール(直径0.21mm)の単糸を用いて高さ
2.2mmのフック状係合素子用のループと、ポリプロピレ
ン樹脂からなる繊度 180/48filの合糸を用いて高さ2.2
mmのループ状係合素子用のループを図8に示すような配
置に1cm↑2当たり70ケ(ループ状係合素子用:4
0,フック状係合素子用:30)織り込んだ。次いで上
記ループが織り込まれた基布を110℃の水蒸気中で20
秒間熱処理した後冷却した。冷却後のループ状係合素子
用のループの高さは 1.8mm、フック状係合素子用のルー
プの高さは 1.5mmであった。次に基布の裏面にポリウレ
タン樹脂を塗布してループを固定した後、フック状係合
素子用のループを切断してフック・ループ混在型の面フ
ァスナーを得た。上記面ファスナーを2枚相互に密着さ
せて、各面ファスナーの係合強力を測定した結果引張強
力は0.67kg/cm↑2、剥離強力は71g/cmであった。
平滑性を次のように測定した。すなわち実験例2,3お
よび4で得た幅 2.5cm、長さ15cmのフック・ループ混在
型の面ファスナー(実験例10,11,12)と(株)
クラレ製の雄面ファスナー:A0380(実験例13)
および雌面ファスナー:B1000(実験例14)をそ
れぞれ平面上に接着固定した。次いで幅5cm、長さ15c
m、重さ70gの鉄板の表面にパイル織物[持田商工
(株)製E−4500]が接着固定された移動体を、面
ファスナーの表面に載置した後、移動体に接続したバネ
秤を引っ張って移動体が動き始めたときの引張力を測定
した結果を表3に示す。表3から明らかなように、本発
明のフック・ループ混在型の面ファスナーは従来の雌面
ファスナーと同等の表面状態(触感)を有している。
ァスナーの相手側の面ファスナーとして、(株)クラレ
製の雄面ファスナー(A8695:フック状係合素子の
密度40ケ/cm↑2)と(株)クラレ製の雌面ファスナー
(B2006:ループ状係合素子の密度60ケ/cm↑2)
を係合させたときの係合強力の測定結果を表4に示す。
なお、上記雄・雌面ファスナーを相互に係合させたとき
の引張強力は1.12kg/cm↑2,剥離強力は112g/cmであっ
た。
混在型面ファスナーは、基布の一表面にフック状係合素
子とループ状係合素子を混在して設けることによって、
同一構造の面ファスナーを相互に密着して接続すること
ができる。またループ状係合素子をフック状係合素子よ
りも高く設定しているため、基布に設ける係合素子の密
度を高くすることができ、従来の雄・雌面ファスナーと
同等かそれ以上の係合強力を有している。しかもループ
状係合素子が高く設定されているため、表面の感触が優
れ、かつ洗濯時などでフック状係合素子が他の繊維製品
に係止して損傷させることがなく、また糸屑などの付着
がない。
斜視図である。
断面図である。
を相互に係合させた状態を示す斜視図である。
スナーを相互に係合させた状態を示す斜視図である。
スナーを相互に係合させた状態を示す斜視図である。
ープとループ状係合素子用のループを示す断面図であ
る。
造装置の平面図である。
造装置の断面図である。
製造装置の側面図である。
を製造するためのガイドの斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 基布の一表面に直径0.1〜0.4 mmの合成
繊維の単糸からなるフック状係合素子とループ状係合素
子とが混在して設けられたフック・ループ混在型面ファ
スナーであって、該基布の一表面に高さ1.3〜3.8mmのフ
ック状係合素子と、該フック状係合素子よりも0.2〜2.0
mm高い、高さ 1.5〜 4mmのループ状係合素子とを 40〜1
20ケ/cm↑2 の密度で、かつ該ループ状係合素子の比率
が40〜60%となるように設けたことを特徴とするフック
・ループ混在型面ファスナー。 - 【請求項2】 基布の一表面に合成繊維の単糸を円形の
ループに形成して、少なくとも1条のループ列を複数列
設け、かつ該ループ列に隣接して、合成繊維の合糸を、
該ループよりも0.2〜 2.0mm高い円形のループに形成し
て、少なくとも1条のループ列を設けて、基布の一表面
に高さの異なる2種類のループ列を交互に形成した後、
該基布を190〜240℃の温度で熱処理して、合成繊維の単
糸からなるループを1.3〜3.8mmの高さに設定し、かつ合
成繊維の合糸からなるループを 1.5〜4mmの高さで、し
かも合成繊維の単糸からなるループよりも0.2〜 2.0mm
高く設定した後、該合成繊維の単糸で形成された円形の
ループの上部を切断してフック状係合素子を形成するこ
とを特徴とするフック・ループ混在型面ファスナーの製
造方法。 - 【請求項3】 基布の一表面に合成繊維の単糸を円形の
ループに形成して、少なくとも1条のループ列を複数列
設け、かつ該ループ列に隣接して、該合成繊維よりも熱
収縮率の小さな合成繊維からなる合糸を、該ループと等
しい高さの円形のループに形成して、少なくとも1条の
ループ列を設けて、基布の一表面に異なる合成繊維から
なる2種類のループ列を交互に形成した後、該基布を19
0〜240℃の温度で熱処理して、合成繊維の単糸からなる
ループを1.3〜3.8mmの高さに設定し、かつ合成繊維の合
糸からなるループを 1.5〜4mmの高さで、しかも合成繊
維の単糸からなるループよりも0.2〜 2.0mm高く設定
し、しかる後該合成繊維の単糸で形成された円形のルー
プの上部を切断してフック状係合素子を形成することを
特徴とするフック・ループ混在型面ファスナーの製造方
法。
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|---|---|---|---|
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