JPH05155616A - 透明性イットリアゾルおよびその製造方法 - Google Patents

透明性イットリアゾルおよびその製造方法

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JPH05155616A
JPH05155616A JP3324717A JP32471791A JPH05155616A JP H05155616 A JPH05155616 A JP H05155616A JP 3324717 A JP3324717 A JP 3324717A JP 32471791 A JP32471791 A JP 32471791A JP H05155616 A JPH05155616 A JP H05155616A
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transparent
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yttrium acetate
yttrium
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Shigemi Osaka
重美 大坂
Kazuo Hata
和男 秦
Tsukasa Takahashi
典 高橋
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Nippon Shokubai Co Ltd
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    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01FCOMPOUNDS OF THE METALS BERYLLIUM, MAGNESIUM, ALUMINIUM, CALCIUM, STRONTIUM, BARIUM, RADIUM, THORIUM, OR OF THE RARE-EARTH METALS
    • C01F17/00Compounds of rare earth metals
    • C01F17/20Compounds containing only rare earth metals as the metal element
    • C01F17/206Compounds containing only rare earth metals as the metal element oxide or hydroxide being the only anion
    • C01F17/218Yttrium oxides or hydroxides

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ゾル中の粒子の平均粒子径が10〜80オン
グストロームの範囲である粒子を含有してなる透明性イ
ットリアゾル、および酢酸イットリウム水溶液にアルカ
リ性物質を添加、反応させて上記ゾルを製造する方法。 【効果】 このゾルは高濃度であって、なおかつ経時的
安定性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明性イットリアゾルお
よびその製造方法に関し、詳しくは平均粒子径が小さ
く、高い粒子濃度を有し、なおかつ経時安定性に優れた
透明性イットリアゾルおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】イットリアゾルとしては、特開昭62−
143864号公報にゾル中の粒子の粒径が100オン
グストロームであり、粒子濃度が14重量%の透明性イ
ットリアゾルが記載され、またこのゾルをバインダーと
した耐火性組成物が提案されている。しかし、一般に、
無機バインダーとしてゾルが高強度を発揮するために
は、ゾル中の無機酸化物などの粒子の濃度が高いことが
必要であることから、粒子濃度が14重量%を超える、
更に高い粒子濃度を有するイットリアゾルが望まれてい
る。なお、上記公報には、イットリアゾルの具体的調製
方法は記載されていない。
【0003】特開昭59−213620号公報には、本
発明のようなイットリアゾルではなく微粉末状酸化イッ
トリウムの製造に関するものではあるが、塩化イットリ
ウム、硝酸イットリウムなどのイットリウム塩水溶液に
アルカリ水溶液を少量づつ添加してイットリウムの塩基
性塩の沈澱を生成させ、この沈澱を焙焼して微粉末状酸
化イットリウムを製造する方法が記載されている。
【0004】また、特公平2−38577号公報には、
実質的にイットリウムイオンと酢酸イオンとのみから構
成され、酢酸/イットリウム(CH3COOH/Y)モ
ル比が特定の範囲にある塩基性酢酸イットリウム水溶液
が記載されている。この水溶液は濃度が高いことから高
濃度のイットリア源原料として有用であるが、本発明の
ようなイットリアゾルではなく酢酸イットリウムイオン
水溶液である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一つの目的
は、高強度のバインダー効果を発揮し、無機バインダー
またはコーティング剤などとして特に有用な、平均粒子
径が小さく、高い粒子濃度を有し、なおかつ経時安定性
に優れた透明性イットリアゾルを提供することである。
【0006】本発明の他の目的は、上記透明性イットリ
アゾルを効率よく製造する方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゾル中の粒子
の平均粒子径が10〜80オングストロームの範囲であ
る粒子を含有してなる透明性イットリアゾルに関する。
【0008】さらに、本発明は、酢酸イットリウム水溶
液を加熱、撹拌しながら、これにアルカリ性物質を徐々
に添加して酢酸イットリウムとアルカリ性物質とを反応
させ、生成したイットリアゾルを限外ろ過膜を用いて洗
浄した後、濃縮することを特徴とする上記透明性イット
リアゾルの製造方法に関する。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明の透明性イットリアゾルは、酢酸イ
ットリウム水溶液とアルカリ性物質とを反応させて得ら
れるが、使用する酢酸イットリウム水溶液は、酢酸イッ
トリウムを純水に溶解させるか、あるいは純水に酸化イ
ットリウム粉末を分散し、次いでこれに酢酸を添加して
酸化イットリウムを溶解することにより調製することが
できる。なお、本発明の透明性イットリアゾルを、例え
ば無機バインダーとして使用する場合には、イットリウ
ム以外の希土類元素が含有されていても性能的によい場
合もあり、このような場合には、イットリウムを酸化イ
ットリウムとして換算してその含量が少なくとも65重
量%である混合希土類酢酸塩または混合希土類酸化物を
用いて酢酸イットリウム水溶液とすることもできる。
【0011】酢酸イットリウム水溶液の濃度は、酢酸イ
ットリウムの純水に対する溶解度が低いことから、通常
は比較的低いものとなるが、酢酸イットリウム水溶液を
加温することにより0.4モル/リットル(以下、Lで
表示する)までの範囲で使用することができる。
【0012】上記酢酸イットリウム水溶液との反応に使
用するアルカリ性物質には特に制限はなく、アンモニア
ガス、アンモニア水、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムなどが使用できるが、反応の制御の容易さ、不純物金
属類の混入を避けるなどの点からアンモニア水が好適に
使用される。そこで、以下、アルカリ性物質としてアン
モニア水を用いた場合を例として本発明を説明する。
【0013】上記酢酸イットリウムとアルカリ性物質と
の反応において、酢酸イットリウム水溶液に適当量のア
ンモニア水を添加しながら反応を継続していくと反応液
の透明性が保持されたまま反応が進行していくが、アン
モニア水の添加量が多くなると白色の沈澱が生じるよう
になる。本発明においては、透明性イットリアゾルを得
るため、沈澱が生じない範囲内でアンモニア水を添加す
るが、高濃度で、かつ経時安定性に優れた透明性イット
リアゾルを得るためには、上記反応において、反応液を
加熱、撹拌しつつアンモニア水を少量づつ連続的に供給
することが必要である。また、反応中に連続的に供給す
るアンモニア水の供給速度によって、同量のアンモニア
水を供給した時点での反応液のpHに差があり、供給速
度が遅い方が反応液のpH値は低くなる。本発明におい
ては、アンモニア水の供給速度を遅くして反応中および
供給停止時のpH値を低くすることが重要であり、アン
モニア水の供給を、例えば定量ポンプなどを用いずにア
ンモニア水を速やかに酢酸イットリウム水溶液に供給し
反応を行うと、得られるイットリアゾルは低濃度であっ
ても高粘度なものとなり、酢酸イットリウム濃度が2〜
3重量%と低いものであっても一晩放置するとゲル化す
る場合もある。上記アンモニア水の供給速度を遅くして
反応を行わせることにより得られる効果は、反応中の反
応液の反応温度によっても影響され、本発明の透明性イ
ットリアゾルを得るためには、反応温度を30〜100
℃、好ましくは40〜70℃の範囲で設定し、上記反応
を行うのが好ましい。反応温度が30℃未満では、得ら
れる透明性イットリアゾルの経時安定性が悪く、また1
00℃を超える場合も同様に経時安定性に優れた透明性
イットリアゾルを得ることができない。
【0014】上記酢酸イットリウムとアンモニアとの反
応における、反応機構、反応速度などについては、詳細
は明らかでないが、酢酸イットリウム水溶液にアンモニ
ア水を添加して反応を行う際に、アンモニア水の供給が
反応の律速段階となるように、酢酸イットリウム水溶液
を加熱、撹拌しながら、特に高撹拌状態に維持して、こ
れにアンモニア水の供給を定量的に、かつその供給速度
を遅くして反応系内でのアンモニア濃度が均一となるよ
うに反応を行うことにより、本発明の透明性イットリア
ゾルを得ることができる。
【0015】具体的には、例えば、反応液を高撹拌下に
30℃以上の温度に保持しながら、これにアンモニア水
を40分以上、好ましくは60分以上、更に好ましくは
180分以上かけて添加し、反応させることにより、経
時安定性に優れた透明性イットリアゾルが得られる。
【0016】アンモニア水の添加量については、酢酸イ
ットリウム1モルに対するアンモニアの量が0.9〜
1.5モルの範囲になるように添加するのが好ましい。
アンモニア/酢酸イットリウム(モル比)が1.5を超
えるように多量にアンモニア水を添加すると反応液が増
粘したり、水酸化イットリウムが沈澱したりして目的と
する透明性イットリウムゾルを得ることができない。ま
た、0.9未満では、イットリウムの反応率が低くなっ
て好ましくない。
【0017】本発明で使用する反応器としては、加熱装
置と撹拌装置とが装備されたものを使用するが、撹拌装
置としては高撹拌状態を確保するため、ホモミキサー、
コロイドミル、三軸ミキサーなど混合撹拌能力の大きい
装置を使用するのが好ましい。また、反応器には、加熱
反応時に生成する水蒸気やガス類の飛散防止のため還流
装置を付けるのが好ましい。
【0018】上記反応により得られる透明性イットリア
ゾル中にはアンモニウムイオン、酢酸イオン、未反応の
イットリウムイオンなどの不純物が含まれ、これら不純
物はゾルの増粘・ゲル化を促進する作用があるので、本
発明においては、この透明性イットリアゾルを限外ろ過
膜を用いて洗浄して、これら不純物を除去する。
【0019】一般に、ゾルの洗浄方法としては、半透膜
による拡散、透析または電気透析による方法、あるいは
イオン交換樹脂を使用する方法が知られているが、これ
らの方法は洗浄に長時間を要したり、洗浄操作が煩雑で
あるという欠点があり、工業的にゾルの洗浄を行うに
は、限外ろ過膜の使用が有利である。本発明で使用する
限外ろ過膜としては、ゾル粒子は通過せず、不純物イオ
ンのみを通過せしめる透過孔構造を有する膜を選定する
必要があるが、膜の形状には制限はなく、平膜、チュー
ブラー膜、スパイラル膜などを使用することができる。
ろ過装置は、上記限外ろ過膜がセットされた循環システ
ムを採用するのが望ましく、不純物イオンを含有する溶
媒を系外に排出させ、濃縮されたゾルに溶媒を追加して
連続的に洗浄を行う。
【0020】本発明におけるゾルの洗浄においては、脱
イオン水を使用し、洗浄後のゾルの導電率が洗浄前のゾ
ルの導電率の約1/20以下となる程度に洗浄を行うの
がよい。なお、廃水中の未反応のイットリウムイオンは
容易に回収、再利用ができる。
【0021】上記限外ろ過膜を用いた洗浄によりゾル中
の粒子濃度がY23として約15重量%の透明性イット
リアゾルが得られる。この透明性イットリアゾルはその
まま使用することができるが、例えば無機バインダーと
して使用する場合には、高強度のバインダー効果を発揮
させるためゾルの高濃度化が必要であるから、上記限外
ろ過膜による洗浄後のゾルを更に濃縮する。この濃縮は
通常の加熱蒸発操作により真空下に撹拌しながら90℃
以下、好ましくは60℃以下の温度で行うことができ
る。濃縮の程度は、得られるゾルの粘度にもよるが、ゾ
ル中の粒子濃度がY23として35重量%まで可能であ
る。
【0022】このようにして得られた、ゾル中の粒子濃
度がY23として15〜35重量%の範囲の透明性イッ
トリアゾルを電子顕微鏡で観察すると、その平均粒子径
は10〜80オングストロームの範囲にあり、通常、2
0〜50オングストロームである。また、電気泳動法に
よれば、この透明性イットリアゾル中の粒子の電荷はプ
ラス(陽)である。
【0023】イットリアは熱力学的に高温でも安定で、
溶融金属との反応性が低いとの特性を有することから、
このような特性を利用して、本発明の透明性イットリア
ゾルは各種分野に使用することができる。特に、本発明
の透明性イットリアゾルは、無機バインダーまたはコー
ティング剤として効果的に使用することができる。本発
明の透明性イットリアゾルを無機バインダーとして使用
する場合には、通常、ゾル中の粒子濃度がY23として
20〜30重量%、粘度が10〜60cps、またpH
が7.2〜8.7の範囲にあるものが使用されるが、こ
のような性状を有する透明性イットリアゾルは室温で3
ケ月以上保管しても粘度上昇は認められず、経時的に安
定である。また、本発明の透明性イットリアゾルをコー
ティング剤として使用する場合には、通常、ゾル中の粒
子濃度がY23として10重量%以下となるように純水
または有機溶剤で希釈して基材に塗布することにより透
明な塗膜を形成することができる。
【0024】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明する。
【0025】実施例1 硝酸イットリウム1208g(4モル)を20Lポリエ
チレン容器に仕込み、脱イオン水1450gに溶解し
た。この溶液を50℃に加温し、またウルトラディスパ
ーサーで撹拌しながら、撹拌機撹拌部に直接アンモニア
水を定量的に導入した。このアンモニア水は1モル/k
gの濃度に希釈したものを全量で4400g(4.4モ
ル)使用した。アンモニア水の導入は、チューブポンプ
を用い、平均16g/分(0.016モル/分)の速度
で行った。反応過程は、pH計および導電率計を用いて
監視し、アンモニア水の添加にともなうpHおよび導電
率の変化を図1に示した。
【0026】反応終了後、反応液を25℃に戻したとこ
ろ、反応液のpHは8.9であった。また、導電率は約
60mS/cmであった。この反応液を限外ろ過膜を用
いて洗浄した後、減圧下で濃縮を行い、ゾル中の粒子濃
度がY23として35重量%の透明性イットリアゾルを
得た。
【0027】このゾルはやや粘綢であったため、脱イオ
ン水で希釈して25重量%とした。このように希釈して
得られたゾルのpHは8であり、導電率は4mS/cm
であった。このゾルをポリエチレン容器中で3ヶ月保存
したが、特に増粘は認められなかった。このゾルを透過
電子顕微鏡により観察したところ平均粒子径は約20オ
ングストロームであった。
【0028】上記ゾルは良好な成膜性を有し、このゾル
を5重量%に希釈してガラス基板にディップコートした
ところ均一で透明な塗膜が得られた。
【0029】実施例2 実施例1において、反応温度を35℃として以外は実施
例1と同様に反応を行った。反応中のpH変化は、実施
例1とほぼ同様であった。
【0030】反応終了後、反応液温度を25℃に戻した
ところpHは8.9であった。また、導電率は約60m
S/cmであった。この反応液を限外ろ過膜を用いて洗
浄した後、減圧下で濃縮を行い、ゾル中の粒子濃度がY
23として32重量%の透明性イットリアゾルを得た。
このゾルはやや粘稠であったため脱イオン水で希釈し濃
度を25重量%とした。このゾルをポリエチレン容器中
で保存したところ2ヶ月以上安定であった。なお、この
ゾルの平均粒子径は約30オングストロームであった。
【0031】実施例3 実施例1において、アンモニア水の供給速度を25g/
分(0.025モル/分)に変更した以外は実施例1と
同様にして反応を行った。反応中のpH変化は、実施例
1より0.1程度高めであった。
【0032】反応終了後、反応液を25℃に戻したとこ
ろ反応液のpHは8.9であり、また導電率は約60m
S/cmであった。この反応液を限外ろ過膜を用いて洗
浄したと、減圧下で濃縮を行いゾル中の粒子濃度がY2
3として32重量%の透明性イットリアゾルを得た。
このゾルはやや粘綢であるため、脱イオン水で希釈して
濃度を25重量%とした。このゾルをポリエチレン容器
に保存したところ2ヶ月以上安定であった。なお、この
ゾルの平均粒子径は約40オングストロームであった。
【0033】
【効果】本発明の透明性イットリアゾルは、ゾル中の粒
子の平均粒子径が10〜80オングストロームと小さ
く、また粒子の濃度がY23として15〜35重量%と
高いことから、例えば無機バインダーとして使用すると
高強度のバインダー効果を発揮することができる。
【0034】本発明の透明性イットリアゾルは、経時的
な安定性に優れ、長期間保存しても増粘・ゲル化が起こ
らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1における反応中のpHと導電率の変
化を示したグラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゾル中の粒子の平均粒子径が10〜80
    オングストロームの範囲である粒子を含有してなる透明
    性イットリアゾル。
  2. 【請求項2】 ゾル中の粒子濃度がY23として15〜
    35重量%である請求項1に記載の透明性イットリアゾ
    ル。
  3. 【請求項3】 酢酸イットリウム水溶液を加熱、撹拌し
    ながら、これにアルカリ性物質を徐々に添加して酢酸イ
    ットリウムとアルカリ性物質とを反応させ、生成したイ
    ットリアゾルを限外ろ過膜を用いて洗浄した後、濃縮す
    ることを特徴とする、ゾル中の粒子の平均粒子径が10
    〜80オングストロームの範囲である粒子を含有してな
    る透明性イットリアゾルの製造方法。
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