JPH05155657A - ゼオライトからの高密度リューサイト及び/又はポルサイトを主成分とするセラミックス - Google Patents

ゼオライトからの高密度リューサイト及び/又はポルサイトを主成分とするセラミックス

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JPH05155657A
JPH05155657A JP32481391A JP32481391A JPH05155657A JP H05155657 A JPH05155657 A JP H05155657A JP 32481391 A JP32481391 A JP 32481391A JP 32481391 A JP32481391 A JP 32481391A JP H05155657 A JPH05155657 A JP H05155657A
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は高い耐火性を有し、熱膨張率を制御
することが容易であるセラミックスを提供することを目
的とする。 【構成】 カリウム置換ゼオライト粉末を900〜1100℃
にか焼し、ゼオライトの構造がくずれ非結晶粉末を所定
形に成形し、1150〜1400℃で0.5〜12時間焼結したセラ
ミックス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はリューサイトあるいは
ポルサイト、およびこれらの両方を主成分とするセラミ
ックス材で5%以下の気孔率を持ち実質的にクラックを
含まない材料を作る新しい方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】セラミックス材の用途には触媒の固定
材、歯科用磁器製品、熱交換器、タービンの羽根、集積
回路の基板など、多数のものがある。ある定まった応用
に使われる特定のセラミックスはその応用に必要な性質
に依存する。例えば、リューサイト・セラミックスは歯
科用磁器製品として、あるいは金属同士や金属/セラミ
ックスの封着のための被覆材として使うことができる。
(リューサイトは白榴石とも呼ばれる。)歯科用セラミ
ックスの中のアルミノケイ酸カリウムの組成の重要さに
関する概説は C.Hahn と K.Teuchert によって、Ber.
Dt.Keram.Ges.,57,(1980) Nos.9-10,208-215 で
与えられている。歯科の分野での応用でリューサイトを
使う場合の弱点はこわれやすく、修理が難しいことであ
る。この理由から、義歯を入れる場合は通常金属のフレ
ームが必要である。したがって、リューサイト・セラミ
ックスが一段と強くなることが望まれている。また、高
温でのガラスの溶融、そしてそのフリット作り、そして
その粉砕の工程がなくなるようにリューサイト・セラミ
ックスをより低温で製造する方法の確立が必要となって
いる。米国特許4,798,536号はカリウム塩を様々な長石
に加えることによってリューサイト相を多量に含みね強
度が増加した磁器が作られることを示した。部分的に結
晶化したリューサイトガラス・セラミックスは本報告で
考案した方法で作り出され、その強度は'536番の文書で
報告されているものより強い。すなわち、カリウムで置
換したゼオライトY粉末を使い、それを1050℃で加熱す
ると非晶質の粉末になる。この非晶質粉末を所定の形に
成形し1150−1400℃で焼結させると、リューサイト・セ
ラミックス材となる。こうすると、ガラスの溶融とフリ
ット作りが不用となる。
【0003】以前の技術にもゼオライトからセラミック
スを製造する方法はあったが、緻密なリューサイト・セ
ラミックス材を作る手順に関する報告はない。例えば、
D.W.Breck は「ゼオライト分子篩(ふるい)」の著書
(John Wiley & Sons,New York(1974),p493-496)
で、「Mg-Xを加熱するとコージエライトが形成する」と
述べた。公表された工程Mg-Xを1500℃で加熱してガラス
を作り、それを1000℃以上で加熱してコージエライトを
製造するというもので、コージエライトを作るためには
2段階の工程が必要であった。コージエライト基セラミ
ックス材の作製法を示すもう1つの文献は Chowdryらの
米国特許4,814,303号である。Chowdryは単結晶灰長
石、灰長石-コージエライト、あるいはコージエライト
基セラミックス材を作る方法として、ゼオライトX,-
Yおよび-AのCa,Ca/Mg,およびMg形を約900℃から135
0℃の温度範囲で加熱することを公表している。Chowdry
の33番の例はカリウムで置換したゼオライトXの作製と
それを1000℃で焼結することによってほとんどがKAlSi2
O6である材料が形成され、それがリューサイトのX線回
折図形(JCPDSファイル15-47番)を示したに違いないと
された。最後に、ヨーロッパ特許広報298,701号(Taga
ら)はカルシウム・ゼオライトから、灰長石相を持つセ
ラミックス材の作製を述べている。その工程には非晶質
材を形成させるか焼操作が含まれ、その非晶質材が製品
の形に成形され、約850-950℃の温度で焼結される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の工程は従来の
技術とは大きく異なっている。先ず、この発明の工程は
2段階であるのに対し Chouwdry の工程は2段階であ
る。実例を示したように、2段階工程は有用なセラミッ
クス材を作製するために決定的である。次に、この発明
の工程で使われるゼオライトの種類と焼結条件は Taga
文献のものとは全く異なるものである。この発明の工程
は主な結晶相がポルサイトであるセラミックス材の作製
のためにも使うことが出来る。ポルサイトは熱膨張率が
50-700℃の温度範囲で、2×10▲上付き−6▼以下であ
り、融点が1900℃以上であるために、ポルサイト・セラ
ミックス材は低い熱衝撃性と高い耐火性が必要な応用分
野に使うことができる。この種のセラミックス材は、カ
リウムで置換したゼオライトではなくセシウムで置換し
たゼオライトを用いて、約1250℃での焼結で作製するこ
とができる。
【0005】リューサイトの応用で問題となるもう1つ
の欠点は、その熱膨張率が大きいことである。リューサ
イトは400と600℃の間で相変態(正方晶から立方晶へ
の)が起き、その結果単位格子の体積が5%程膨張す
る。この構造転移点より低い温度でも、リューサイトと
そのガラスセラミックスは比較的高い熱膨張率を示す。
これまでの技術書では、リューサイトガラス・セラミッ
クスの熱膨張は焼結セラミックス中のリューサイト結晶
と残りのガラスとの比率を変えることによっても割合狭
い範囲でしか変えられないとされている。熱膨張を変化
させるこの方法は米国特許4,604,366号で説明されてお
り、2種の異なるガラス・フリットと2種の異なるセラ
ミックス粉末をさまざまな比率で混ぜ合わせることによ
って、10×10▲上付き−6▼から19×10▲上付き−6▼ま
での範囲で調整できるとされている。リューサイトの熱
膨張率を50から700℃の温度範囲で2×10▲上付き−6▼
から27×10▲上付き−6▼まで変えることのできる新し
い工程が発明された。その熱膨張率の変化はポルサイト
相をリューサイト・セラミックスに導入することによっ
て実現される。ポルサイトは比較的低熱膨張のセシウム
-シリカ-アルミナ・セラミックスで、室温で立方晶の高
リューサイト構造を持ち、リューサイトと固相線以下の
温度範囲で固溶体を形成する。リューサイト・セラミッ
クス中のセシウムの割合が増加するとともに、熱膨張率
はリューサイト/ポルサイトが室温で高リューサイト立
方構造をとる点まで減少し、その後もセシウム組成が増
加するにしたがってさらに膨張率が減少し続ける。リュ
ーサイト/ポルサイト・セラミックス材は、ゼオライト
をカリウムとセシウムとでゼオライトYのように置換
し、前述した工程を行なうことによって作製することが
できる。出発材のゼオライト中のカリウムとセシウムの
量を変化させ、前述の工程を行なうと、望むどのような
リューサイト/ポルサイト比の固溶体をも得ることがで
きる。出発材料として、カリウムとセシウムで置換した
ゼオライトを使うことはこれらの陽イオンの均一な分布
を生み、結果としてセラミックス材中のこれらの陽イオ
ンの均一さを実現する。出発材のゼオライト中のセシウ
ムとカリウムの量を変えることによって、セラミックス
材の熱膨張率を上記した値の範囲のどの値にでも調整で
きる。このように、新しい工程は従来の技術より熱膨張
率の制御を簡単にし、実現できる熱膨張率の範囲を広げ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は以下のような
工程と材料に関係している。すなわち、主な結晶相が正
方晶リューサイトであるセラミックス材を作製するため
の工程、主な結晶相がポルサイトであるセラミックス材
を作製するための工程、主な結晶相がルビジウム・リュ
ーサイトであるセラミックス材を作製するための工程、
主な結晶相がリューサイト/ポルサイト固溶体であるセ
ラミックス材を作製するための工程、およびリューサイ
ト/ポルサイト固溶体を含むセラミックス材に関係して
いる。したがって、発明の具体化の1つは、5%以下の
気孔率を持ち実質的にクラックの無いセラミックス材を
作製する工程であり、その主な結晶相は正方晶リューサ
イトである。その工程は、カリウムで置換したゼオライ
トの粉末を900°から1000℃の温度で、ゼオライトの格
子が崩れて非晶質の粉末になるに十分な時間だけか焼
し、その非晶質粉末を製品の形に成形し、それを1150か
ら1400℃の温度で0.5から12時間焼結させ、その結果、
前述のセラミックス材を得るというものである。ここで
ゼオライトとはSi02/Al2O3の比が3.5から7.5の物質であ
る。
【0007】この発明のもう1つの具体化は実質的にク
ラックが無く気孔率が5%以下のセラミックス材を作製
する工程である。その主な結晶相はリューサイト/ポル
サイト固溶体であり、その工程はカリウムとセシウムで
同時置換したゼオライトの粉末か、カリウムのみで置換
したゼオライトとセシウムのみで置換したゼオライトの
粉末を900から1100℃のある温度でゼオライトの格子が
崩れて非晶質粉末になるために十分な時間だけか焼し、
その非晶質粉末を成形し、1150°から1400℃の温度で0.
5から12時間焼結し、上述したセラミックス材にするこ
とである。Si02/Al2O3の比で3.5から7.5であるゼオライ
トはここではそのイオン交換容量のゼロから100%のカ
リウム組成と、そのイオン交換容量のゼロから100%の
セシウム組成とその全イオン交換容量の少なくとも50%
の、カリウムとセシウムの合計組成を持っている。しか
しこの発明の別の具体化は実質的にクラックが無く気孔
率が5%以下のセラミックス材で、その主な結晶相がポ
ルサイトである材料を作製する工程である。その工程は
Si02/Al2O3の比で3.5から7.5で、セシウムで置換したゼ
オライトの粉末900から1100℃のある温度でゼオライト
の格子が崩れて非晶質粉末になるために十分な時間だけ
か焼し、その非晶質粉末を成形し、1150°から1400℃の
温度で0.5から12時間焼結し、上述したセラミックス材
にすることである。
【0008】この発明のさらに別の具体化はクラックが
無く気孔率が5%以下のセラミックス材で、その主な結
晶相がリュ−サイト/ポルサイト固溶体である材料を作
製する工程であるが、その材料が金属酸化物として表わ
す経験式で、 xK2O:yCs20:zSiO2:Al2O3 であるような場合である。ここで、xは0.01から0.99ま
で、yも0.01から0.99まで、zは3.5から7.5まで変化す
る。例外的にzが7.5の時はyは0.19より大きい。この
セラミックスは50°から700℃の範囲で2×10▲上付き
−6▼から27×10▲上付き−6▼の熱膨張率を持ってい
る。
【0009】この発明の工程に不可欠の成分がゼオライ
トである。ゼオライトはよく知られた微小孔のある3次
元格子構造を持つ。一般に結晶性ゼオライトはAlO2とSi
O2の四面体で配分されるコ−ナ−から形成され、一様な
大きさの微小孔を持つこと、大きなイオン交換容量があ
ること、および微小孔あるいは結晶のボイドの内部に分
散した吸着相を(結晶構造の基礎を構成する原子を変位
させることなしに)可逆的に脱離させることができるこ
となどの特徴を持っている。ゼオライトは無水物とし
て、 M2/nAl2O3:xSiO2 の式で表わすことができる。ここでMは原子価nを持つ
陽イオンであり、xは一般に2に等しいかそれより大き
い。自然に生じるゼオライトでは、MはLi,Na,C
a,K,MgそしてBaである。M陽イオンは結晶構造に
緩やかに結合しており、通常のイオン交換技術で他の陽
イオンと全面的に、あるいは部分的に交換される。この
発明で使われるゼオライトは、Si02/Al2O3の比で3.5と
7.5の間で合成できるすべてのゼオライトを含んでい
る。また、ゼオライト中の陽イオンの必要条件はカリウ
ム、セシウム、ルビジウム、あるいはカリウム・セシウ
ムの混合物と置換が可能であることである。この特徴を
持ったゼオライトの実例は、ゼオライトY,ゼオライト
L,ゼオライトLZ-210,ゼオライトB,ゼオライト・
オメガ、ゼオライトLZ-202,およびゼオライトWであ
る。ゼオライトLZ-210は、ゼオライトYのケイ素の組
成をフルオロケイ酸アンモニア((NH4)2SiF6)水による
処理で増加させたものである。このゼオライトの作製と
特性付けは米国特許4,503,023号に添付された文書に記
述されている。ゼオライトLZ-202はテンプレ−ト剤な
しで作製されたオメガ型のゼオライトであり、その製法
は米国特許4,840,779号に添付された文書に記述されて
いる。これらのゼオライトの内、ゼオライトY,L,
B,Wおよびオメガが適当である。
【0010】以下の記述ではゼオライトYが工程の実例
として使われるが、この発明がゼオライトYに限られる
という意味では決してない。ゼオライトYはNa2O:Al2O
3:xSiO2の式で表わされる合成ゼオライトで、xは3か
ら6の範囲の値である。ゼオライトの合成法は米国特許
3,130,007号に添付された文書に記述されている。この
合成法は基本的にはアルミン酸ナトリウム、ケイ酸ナト
リウム、コロイド・シリカ、および水酸化ナトリウムの
混合物の作製を必要とし、この混合物を20°から175℃
のある温度で、自生的な圧力の下で完全な結晶化が確か
められるに十分な時間だけ、通常は16から40時間程度加
熱し、生成物を取り出すことである。
【0011】一般に2つの技術がナトリウム陽イオン、
あるいはその他の陽イオンを取除き、それをカリウム、
セシウム、ルビジウム、あるいはカリウム・セシウム混
合物と交換するために使われている。その1つはカリウ
ム陽イオンと多種のイオンとを交換する方法であり、も
う1つはまずゼオライトをNH4▲上付き+▼のような
陽イオンと交換しておき、次にカリウムイオンとイオン
交換する方法である。イオン交換はゼオライトを交換す
べき金属イオンの水溶液に触れさせることにより効果的
に実行できる。例えば、塩化カリウムあるいは硝酸カリ
ウムの薄い水溶液(約1モル)を用意し、その溶液のpH
を水酸化カリウムで約8.5に調整する。用意するべき溶
液の体積はゼオライト中のナトリウム、あるいは不必要
なアルカリ金属を全面的にイオン交換するに必要なカリ
ウム量の約5倍から10倍を供給できる量である。カリウ
ム塩溶液をゼオライトと接触させるためにバッチ工程が
効果的に使われる。したがって、その溶液はゼオライト
粉末と混合され、約2時間環流される。次にその混合液
はろ過されゼオライト粉末が取り出される。カリウム組
成がゼオライトのイオン交換容量の少なくとも50%,な
るべくなら少なくとも90%になるまで、新しい溶液によ
るバッチ処理が行なわれ、この手順が繰返される。モル
/gの単位でのゼオライトのイオン交換容量の定義は、
一価の陽イオンがゼオライトに置換される時のそのゼオ
ライト下部構造中のアルミニウムのモル/gである。カ
リウム交換の別の方法として、筒の中にゼオライトを入
れ、その筒を通してカリウム溶液を流すか、バスケット
遠心分離機を用いるような、よく知られた連続的な方法
を使うこともできる。連続的な方法はカリウム溶液をよ
り効果的に使える点で有利である。
【0012】次にカリウムで置換したゼオライトYは90
0から1100℃で、なるべくなら1000から1075℃の温度
で、0.5から2時間程度か焼される、すなわち大気中で
加熱される。このか焼によってゼオライトの構造が崩
れ、非晶質粉末となるが、それをセラミックス材の形に
成形した時(未焼結材の段階)、か焼しないゼオライト
を使って成形した場合に比べてより高密度となる。この
か焼処理の効果は、仕上がったセラミックス材に含まれ
るクラックやその形状のひずみを最小にする、あるいは
除去することになり、仕上り材は実質的にクラックや歪
みの無いものになる。か焼している間にゼオライトの塊
状化がおこるだろう。したがって、か焼された(非晶
質)粉末はふるいにかけ、60メッシュ(米国規格、250
μの穴径)を通った粉末だけを使う方が望ましい。もち
ろん、粉末粒径を60メッシュかそれ以下にするためにボ
ールミル、アトリションミル、衝撃ミル、などの通常の
粉砕機を使ってか焼粉末をさらに粉砕するすることもで
きる。粒径の小さい粉末を使うことにより、クラックの
より少ないセラミックス材が作製され、また作業が円滑
となる。非晶質粉末を使って希望する形に成形するには
既によく知られた技術を使えばよい。典型的な成形法は
ゼオライト粉末を金属ダイスに装てんし、500から50,00
0psi(3,440から約344,000kPa)の圧力で加圧すること
である。
【0013】その成形を助ける目的でこの粉末にバイン
ダーを加えるとよい。バインダーとして、よく知られた
ポリビニルアルコールやポリエチレングリコールのよう
なものの中から選ぶことになる。バインダーを加える場
合、その量はゼオライト粉末の15重量パーセントまでで
ある。カリウムで置換したゼオライトの成形が終ると、
その成形材は1150°から約1400℃で、なるべくなら1200
°から1300℃の温度で、2から6時間の間焼結される。
焼結後得られるセラミックス材は主な結晶相として正方
晶リューサイトを持つことが見出されている。「主に」
という表現は結晶相の少なくとも90%がリューサイトで
あることを意味する。得られたセラミックス材は実質的
にクラックが無く、気孔率は5%以下である。「実質的
にクラックが無い」ということは、目で見てクラックが
ないことを意味する。気孔率は走査電子顕微鏡、あるい
は透過電子顕微鏡による微細組織解析のような通常技術
で測定可能である。
【0014】ポルサイトを主な結晶相として含むセラミ
ックス材はリューサイト・セラミックス材について述べ
たことと類似の方法で作製できる。ゼオライトはセシウ
ム塩、すなわち硝酸セシウムを、カリウム置換に関して
前述したことと同様な手順で置換される。置換されるべ
きセシウム量はゼオライトのイオン交換容量の少なくと
も50%、なるべくなら少なくとも90%である。セシウム
で置換したゼオライトは上述したカリウム置換ゼオライ
トと同様な方法で、ポルサイトを主な結晶相とするセラ
ミックス材を作製するために処理される。同様の方法
で、ゼオライトはカリウムやセシウムの代わりにルビジ
ウムで置換できる。ルビジウム置換は塩化ルビジウム、
あるいは硝酸ルビジウムが使われること以外はカリウム
やセシウム置換と同一の方法で行なわれる。次に、ルビ
ジウムで置換されたゼオライトは、ルビジウム・リュー
サイト相を主な結晶相として持つセラミックス材を作製
するために、カリウム置換のゼオライトに関して述べた
のと同じ方法で処理される。
【0015】この発明はまた主な結晶相がリューサイト
/ポルサイトの固溶体であるセラミックス材を作製する
工程にも関係がある。そのセラミックス材中のポルサイ
トの量を変えることによって、50から700℃までの温度
範囲でその熱膨張率を2×10▲上付き−6▼から27×10
▲上付き−6▼℃まで変えることができる。リューサイ
ト/ポルサイト固溶体でできたセラミックス材を作製す
る際、例えばゼオライトYのようなゼオライトが、先ず
置換され、上述したようにカリウム形が得られ、塩化セ
シウム、水酸化セシウム、あるいは硝酸セシウムのよう
なセシウム塩と交換される。カリウムとセシウムの両方
がゼオライト中にある場合、つまり同時に置換された場
合、カリウム組成はゼオライトのイオン交換容量のゼロ
から100%の間にあり、セシウム組成もそのイオン交換
容量のゼロから100%の間にあり、カリウムとセシウム
組成の合計がイオン交換容量の少なくとも50%で、なる
べくなら90%以上である。ゼオライト中のセシウムの量
が増加するにつれて、熱膨張率が減少する。したがっ
て、カリウムとセシウムの濃度を変化させることは、リ
ューサイト/ポルサイト固溶体を含むセラミックス材の
熱膨張率を制御する工程を得たことになる。カリウムと
セシウムを含むゼオライトが一旦得られると、前述した
ような方法で、主な相としてリューサイト/ポルサイト
固溶体を含むセラミックス材を得るためにそのゼオライ
トが処理される。カリウムとセシウムの両方で置換され
たゼオライトを使う代わりに、2種類のゼオライト粉末
(同じ構造型でも異なる構造型でもよい)を使ってもよ
い。すなわち、1つはカリウムだけで置換したもの、も
う1つはセシウムだけで置換したもので、その2種のゼ
オライト粉末を望ましいカリウム-セシウム比を生み出
すように混ぜ合わせ、やがてそれが望ましいリューサイ
トとポルサイトの比を導くことになる。カリウムとセシ
ウムの存在量は同時置換の場合に等しい。両方の方法が
使えるが、それらは必ずしも同じ結果を与えない。それ
で、カリウムとセシウムを共に含むようなゼオライト粉
末を使う方が望ましい。
【0016】リューサイト/ポルサイトのセラミックス
材は次の経験式で金属酸化物として記述できる。 xK20:yCs20:zSi02:Al203 ここで、xは0.01から0.99まで、yは0.99から0.01へ変
化し、zは3.5から7.5の間で変化する。zが7.5の時、
yは0.19より大きい。このセラミックス材は50°から70
0℃の間で、その熱膨張率が2×10▲上付き−6▼7×1
0-▲上付き−6▼℃まで変わるという特徴を持ってい
る。5%以下の気孔率を持ち、非常に高い耐火性、1450
℃以上の融点を持っている。最後に、セラミックス材の
主な結晶相はリューサイト/ポルサイト固溶体で、リュ
ーサイト/ポルサイトである。この発案のリューサイト
/ポルサイト・セラミックス材は歯科用磁器や、金属と
セラミックスの間の遷移域で熱膨張率が等級分けされる
ところの金属/セラミックス・シールなどを含むいくつ
かの用途を持っている。
【0017】〔実施例1〕この実施例はNaYゼオライト
からカリウム置換ゼオライトYを作製するものである。
容器の中でKCl223.7gを3リッターの蒸留水に溶かし、
溶液のpHはKOHを少量加えることによって8.5に調整され
た。この溶液に、NaYを150gを加え、米国特許3,130,00
7号の手順に従って作製することにより、化学組成が19,
52wt.%Al203,41.45wt.%Si02,12.82wt.%Na2O,そし
て26.21wt.%LOIであるようにする。無水物を基礎に酸
化物の比として表わした化学式では、 1.08Na2O:1.00Al203:3.61Si02 であった。出来たスラリーは2時間撹拌しながら環流・
加熱された。ゼオライト粉末はろ過によって取り出さ
れ、さらに3回にわたって置換作業がいつも等量の新鮮
なKCl溶液(pHは8.5に調整されている)を使って繰返さ
れた後、最終ろ過作業となる。そしてこの粉末は9リッ
ターの蒸留水で洗われる。こうして取り出された粉末は
室温で乾燥される。成分分析により、20.2wt.%Al203
41.0wt.%Si02,0.188wt.%Na2O,17.0wt.%K2O,そして
22.2wt.%LOIとなっていることが示された。無水酸化物
の比として表わす化学式は 0.02Na2O:0.91K2O:1.0Al203:3.4Si02 であった。
【0018】〔実施例2〕LZ-Y62(通常2.7wt.%残留N
a2OでSi02/Al203比が約5のアンモニウムで置換された
Yゼオライト)の53.3 lb.の試料が360 lb.のH20と40 l
b.のNH4Clを使ってスラリーにされる。この混合物を1時
間環流し、フィルタープレスでろ過し、その粉末はイオ
ン交換のためにフィルタープレス機内に残される。40 l
b.のNH4Clと360 lb.のH20の新しい溶液がパイプを通っ
てフィルタープレス機に送られ、釜の中で加熱され環流
される。この溶液にゼオライト粉末を加え2時間の間、
フィルタープレスを通して循環され、また環流温度にな
るべく近付けるために加熱された釜をも通過させる。3
回の交換作業が上記の循環経路で実行され、その都度等
量の新鮮なNH4Cl溶液が使われる。最後にフィルタープ
レス機に残されたゼオライト粉末が75ガロンのH20で洗
浄される。その湿った粉末はフィルタープレス機から取
り出され、100℃で一晩乾燥される。成分分析では17.8w
t.%Al203,51.7wt.%Si02,8.7wt.%(NH4)2O,0.31wt.%N
a2O、そして29.7wt.%LOIがあることがわかった。無水
酸化物の比として表わす化学式は 0.03Na2O:1.0Al203:4.9Si02:0.96(NH4)2O であった。
【0019】〔実施例3〕実施例2で作製したアンモニ
ウム置換ゼオライトY500gは次のように置換する。容
器内で1011.1gのKNO3を10リッターのH20に溶かし、そ
のpHを少量のKOHで約9に調整する。ゼオライト粉末は
溶液の中でスラリーとなり、その混合物は加熱され、撹
拌され、2時間の間環流される。そして、ゼオライト粉
末はフィルターで分離され、さらに3回のイオン交換操
作が実施され、その都度等量の新鮮なKNO3溶液(pH9に
調整されている)が使われる。最後に、その粉末は15リ
ッターの蒸留水で洗浄され、室温で乾燥される。成分分
析は16.4wt.%Al203,48.0wt.%Si02,14.5wt.%K2O、
そして21.0wt.%LOIであり、無水酸化物の比で表わす
と、0.96K2O:1.0Al203:5.0Si02となった。
【0020】〔実施例4A〕この実施例は実施例3で使
ったカリウム置換のゼオライトYを用いてセラミックス
のペレットを作製する方法である。2個のペレットは、
カリウム置換ゼオライトYの約1gを0.5インチ(1.27c
m)直径の鋼製ダイスに入れられ、10,000psi(68950kP
a)で圧縮することによって形成される。2個のペレッ
トは6℃/minで1050℃まで加熱され,1050℃で4時間保持
される。加熱されたペレットは白く、チョークのよう
で、明らかに焼結していない段階で、その密度は1.55と
1.55g/ccであった。ペレットの1個は細かい粉末に粉砕
され、X線回折を実施し、このペレットは非晶質である
ことが示された。
【0021】〔実施例4B〕この実施例は実施例3で使
ったカリウム置換のゼオライトYを用いてセラミックス
のペレットを作製する方法である。2個のペレットは、
カリウム置換ゼオライトYの約1gを0.5インチ(1.27c
m)直径の鋼製ダイスに入れられ、10,000psi(68950kP
a)で圧縮することによって形成される。2個のペレット
は6℃/minで1150℃まで加熱され、1150℃で4時間保持
される。焼結したペレットはガラス質で、薄い灰色とな
り、その密度は12.31と2.32g/ccであった。ペレットの
1個は細かい粉末に粉砕された後、X線回折を実施した
結果、このペレットは非晶質であることがわかった。
【0022】〔実施例4C〕上記の実施例4Aのペレッ
トと同様なものを同じカリウム置換ゼオライト粉末を使
って作製した。このペレットを6℃/minで1150℃まで加
熱し、1150℃で12時間保持した。焼結した2個のペレッ
トの外観は実施例4Bと同様であり、その密度は2.32と
2.29g/ccであった。ペレットの1個は細かい粉末に粉砕
された後、X線回折を実施した結果、このペレットには
正方晶のリューサイト(JCPDSファイル番号15-47)が含
まれることが示された。
【0023】〔実施例4D〕カリウム置換のゼオライト
Y約25gを、実施例3に示したように2.25インチ(57m
m)直径の鋼製ダイスに入れ、3000psi(20685kPa)で圧
縮することによってそのペレットを作製した。その段階
で、ペレットの直径は57.15mmであった。そのペレット
は10℃/minで1050℃まで、ついで4℃/minで1250℃まで
加熱され、1250℃で4時間保持された。その焼結後のペ
レットにはひどくクラックが入った。小さなクラックの
ない部分で測定した直径は39.3mmであり、ペレットの直
径で31%の収縮を示した。
【0024】〔実施例4E〕実施例3で作製したと同様
な方法でカリウム置換のゼオライトYの小さい長方形
で、長さが0.26"(6.6mm)のペレットを水平型の熱膨張
計に、最大長さの方向が収縮の測定軸になるようにセッ
トした。そのペレットを6℃/minで1400℃まで加熱し
た。焼結したペレットは最終長さが0.19"(4.8mm)とな
り、27%の線収縮を示した。ペレットは細かく粉末に砕
かれてX線回折実験がなされた結果、実施例4Bと同様
に正方晶リューサイトの存在が示された。実施例4Aか
ら4Eは、1段操作でセラミックス材を作製する方法で
は非常に不満足な結果しか得られないことを示した。リ
ューサイトは1150℃で12時間加熱した後にしか、形成し
始めない。それから、成形材(ペレット)は焼結によっ
て、かなり収縮する(少なくとも27%の収縮)ことがわ
かった。
【0025】〔実施例5A〕実施例3におけると同様
に、カリウム置換ゼオライトY約5gを粉末のまま成形
せずに1050℃で1時間加熱した。6個のペレットは一旦
か焼した粉末を0.5インチ(12.7mm)の鋼製ダイスの中
で10,000psi(68950kPa)で加圧して成形した。以下の
実験で使った加熱速度は4℃/minであった。ペレットの
3つのペアは4時間、1150°,1250°,そして1350℃で
それぞれ加熱された。3つの処理温度で焼結したペレッ
トの平均密度はそれぞれ2.31,2.345,および2.39g/ccで
あった。それぞれのペレットペアから1個ずつ取り出
し、粉末にし、X線回折を行なった。3種の粉末のX線
回折測定は次のような結晶相を示した。それぞれの焼結
温度に対応させて、1150℃では正方晶リューサイト、12
50℃では正方晶リューサイト、1350℃では正方晶リュー
サイトであった。1250℃で処理したリューサイトガラス
が最も高い結晶性を示した。
【0026】〔実施例5B〕実施例3におけると同様
に、カリウム置換ゼオライトY約100gを粉末のまま成
形せず10℃/minで1050℃まで加熱し、1050℃で1時間保
持した。か焼した粉末約45gは57.15mm径の円形鋼製ダ
イスに詰められ、3000psi(20685kPa)で圧縮成形し
た。同様にか焼した粉末約9gは82.55mm径、深さ9.5mm
のダイスに詰められ、4000psi(27580kPa)で圧縮成形
された。ペレットは電気炉内で10℃/minにて1050℃ま
で、4℃/minで1250℃まで加熱し、1250℃で4時間保持
した。この加熱計画は実施例4Dで使ったものと同一で
ある。この熱処理の結果は最小のひずみで、クラックも
見当らなかった。円形ペレットは44.95mmの直径があ
り、密度は2.37であった。一方、断面が長方形で棒状の
場合には長さが66mmで、密度が2.26g/ccであった。焼
結の間に生じる線収縮は か焼処理した粉末で20-21%
で、か焼していない粉末の場合に比べて大幅に小さい。
後者では、典型的な場合として27-33%の収縮を示し
た。か焼していない粉末を成形したものの収縮の程度は
実際上、クラックが無くひずみも無いセラミックスの作
製を不可能にしている。一方、か焼処理した粉末を使え
ば強固で欠陥の無い製品の円滑な作製が可能である。
【0027】〔実施例5C〕実施例5Bで作製した断面
が長方形の棒はダイアモンド・カッターで2.0in(50.8m
m)の長さで切断した。小さい試験片は微粉中で研磨
し、X線回折用とした。X線回折測定は唯一の結晶相と
して正方晶リューサイトがあることを明らかにした。2.
0inの試験片は熱膨張計に装てんされ、およそ4℃/min
で800℃まで加熱・測定された。計算で求めた50°−700
℃の範囲での平均熱膨張率は、標準Al203を基準に補正
され、26.7×10▲上付き−6▼℃▲上付き−1▼であっ
た。正方晶から立方晶(低温リューサイトから高温リュ
ーサイト)への変態は熱膨張曲線からおよそ410℃で生
じた。
【0028】〔実施例6A〕実施例1で作製したカリウ
ム置換のゼオライトYに関し、小さな長方形ペレットが
その粉末を長方形ダイスに5000psi(34475kPa)で加圧
して作製された。ペレットの長さは0.272in(6.9mm)で
あった。そのペレットを長さ方向が測定軸に平行になる
ように熱膨張計に装てんし、6℃/minで1350℃まで加熱
した。焼結ペレットは最終長さが0.181in(4.6mm)とな
り、33%の線収縮が生じた。このペレットを微粉に砕き
X線回折を実施した結果、唯一の結晶成分は正方晶リュ
ーサイトであることがわかった。
【0029】〔実施例6B〕実施例1で作製したカリウ
ム置換のゼオライトYを約15gを粉末のまま1000℃まで
1時間加熱した。実施例5Aにおけるように長さ88.55m
mで断面が長方形の棒を、か焼した粉末から鋼ダイスを
使って作製した。その棒を10℃/minで1000℃まで、次い
で4℃/minで1250℃まで加熱し、1250℃で4時間保持し
た。その加熱を施した棒をダイヤモンド・カッターで2.
0in(50.8mm)の長さに切断した。棒の測定密度は2.36
g/ccであった。同じ棒の短い試験片を微粉に砕き、X
線回折を行なった結果、正方晶リューサイトがあること
がわかった。その棒を自記熱膨張計に装てんし、4℃/m
inで900℃まで加熱した。計算で求めた50°−700℃の範
囲での平均熱膨張率は、標準Al203を基準に補正され、2
8.0×10▲上付き−6▼℃▲上付き−1▼であった。正
方晶から立方晶(低温リューサイトから高温リューサイ
ト)への変態このセラミックス組成では明瞭ではない
が、500゜から650℃の間で熱膨張曲線にわずかな傾きの
変化がありその存在が暗示された。
【0030】〔実施例7〕この実施例はセシウムとカリ
ウムで置換したゼオライトの製造を示すものである。実
施例3で示した方法で製造したカリウム置換のゼオライ
トYは、次のようにセシウムと置換される。容器内で33
1.35gの硝酸セシウムを1.7リッターの水に溶解し、少
量のCsCO3を用いてpHを8に調整した。100gのゼオライ
ト粉末をその溶液の中入れてスラリーにし、その混合物
を2時間かくはんしながら加熱・環流した。粉末はろ過
で分離された。このようなイオン交換操作がさらに2
回、その都度新たに作られpHを調整した等量のCsN03
液を用いて繰返された。最終の粉末はろ過で分離され15
リッターの脱イオン水で洗浄され、室温の空気中で乾燥
させた。成分分析の結果は、14.1wt.%Al203,41.4wt.
%Si02,3.01wt.%K2O,27.2wt.%Cs20および15.8wt.%
LOIであった。これを無水酸化物の比で表わすと、0.70C
s20:0.23K2O:1.0Al203:4.95Si02となる。
【0031】〔実施例8A〕実施例7で作られたセシウ
ムとカリウムで置換したゼオライトYの約5gを成形せ
ずにそのまま1050℃まで1時間加熱した。6個のペレッ
トが、か焼処理した粉末を0.5in(12.7mm)の鋼製ダイ
スの中で10,000psi(68950kPa)で加圧成形された。以
下の実験で用いた加熱速度は4℃/minである。3つのペ
レットのペアは4時間、1150°,1250°そして1350℃の
それぞれの温度に保持された。3つの熱処理温度による
焼結ペレットの平均密度はそれぞれ2.71,2.76,2.77g
/ccであった。それぞれのペアの1試験片を微粉に砕
き、X線回折を行なった結果、次の結晶相が示された。
各焼結温度に対して、1150℃-非晶質、1250℃-ポルサイ
ト(立方晶リューサイト)、1350℃-ポルサイト(立方晶
リューサイト)であった。
【0032】〔実施例8B〕実施例7で作られたセシウ
ム・カリウム置換のゼオライトY約5gを成形せずにそ
のまま1050℃まで1時間か焼した。その粉末を規格60メ
ッシュのふるい(穴径0.21mm)を通して大きな塊を取除
き、その粉末を鋼製ダイス中で長さが82.55mmで断面の
長方形の1辺が9.5mmの棒に成形した。その棒を10℃/mi
nで1050℃まで、次いで4℃/minで1250℃まで加熱し、1
250℃で4時間保持した。その加熱処理を施した棒をダイ
ヤモンド・カッターで2.0in(50.8mm)の長さに切断し
た。棒の測定密度は2.73g/ccであった。同じ棒の短い
試験片を微粉に砕き、X線回折を行なった結果、立方晶
リューサイトがあることがわかった。その棒を自記熱膨
張計に装てんし、4℃/minで875℃まで加熱した。計算
で求めた50°−700℃の範囲での平均熱膨張率は、標準A
l203を基準に補正され、4.47×10▲上付き−6▼℃▲上
付き−1▼であった。熱膨張曲線では何の構造変態の兆
候も見られなかった。
【0033】〔実施例9〕実施例3におけるように製造
されたカリウム置換のゼオライトY50gは次のようにし
て(セシウムとカリウム置換のゼオライトYに)置換さ
れた。容器内で7.14gの塩化セシウムを212.5mlの水に
溶解し、少量のCsCO3を用いてpHを7.5に調整した。ゼオ
ライト粉末をその溶液の中入れてスラリーにし、その混
合物を2時間かくはんしながら加熱・環流した。粉末は
ろ過で分離され、塩化物が無くなるまで脱イオン水で洗
浄され、室温の空気中で乾燥させた。成分分析の結果
は、15.18wt.%Al203,10.9wt.%K2O,8.9wt.%Cs20で
あり、置換ゼオライト中の陽イオン比は78%Kと22%Cs
であった。
【0034】〔実施例10〕実施例9で作られたカリウ
ム・セシウム置換のゼオライトY約10gを成形せずにそ
のまま10℃/minで1050℃まで1時間か焼した。その粉末
を鋼製ダイス中で長さが82.55mmで断面の長方形の1辺
が9.5mmの棒に成形した。その棒を10℃/minで1050℃ま
で、次いで4℃/minで1250℃まで加熱し、1250℃で4時
間保持した。その加熱処理を施した棒にはクラックがな
かった。その棒をダイヤモンド・カッターで2.0in(50.
8mm)の長さに切断した。棒の測定密度は2.49g/ccであ
った。同じ棒の短い試験片を微粉に砕き、X線回折を行
なった結果、高温正方晶リューサイトがあることがわか
った。その棒を自記熱膨張計に装てんし、4℃/minで77
5℃まで加熱した。計算で求めた50°−700℃の範囲での
平均熱膨張率は、標準Al203を基準に補正され、14.1×1
0▲上付き−6▼℃▲上付き−1▼であった。熱膨張曲
線では何の構造変態の兆候も見られなかった。
【0035】〔実施例11〕カリウムゼオライトLは製
品番号3069で識別され、成分分析による無水酸化物比は
1.1K2O:1.0Al203:6.4Si02であった。この試料約5g
を成形せずにそのまま1050℃まで1時間加熱した。6個
のペレットが、か焼処理されたこの粉末を0.5in(12.7m
m)の鋼製ダイスの中で10,000psi(68950kPa)で加圧成
形された。以下の実験で用いた加熱速度は4℃/minであ
る。3つのペレットのペアは4時間、1150°,1250°そ
して1350℃のそれぞれの温度に保持された。3つの焼結
ペレットの密度は焼結中のかなり激しい粘性流のため測
定できなかった。それぞれのペアの1試験片を微粉に砕
き、X線回折を行なった結果、次の結晶相が示された。
各焼結温度に対して、1150℃-正方晶リューサイト、125
0℃-正方晶リューサイト、1350℃-正方晶リューサイト
であった。
【0036】
【発明の効果】本発明のポルサイトを主成分とするセラ
ミックスは高い耐火性を有し、金属とセラミックシール
などの分野に有用に使用できる。また、本発明の方法に
よるセラミックは熱膨張率を制御することが簡単である
工業的効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エディット エム.フラニガン アメリカ合衆国,10603 ニューヨーク, ホワイトプレインズ,ウッドランド ヒル ス ロード 502番地

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 事実上クラックが無く、5%以下の気孔
    率しか持たず、主な結晶相が正方晶リュ−サイトである
    セラミックス製造の工程。それは、カリウム置換ゼオラ
    イトの粉末を900°から1100℃の温度で、ゼオライトの
    構造がくずれて非晶質の粉末になるに十分な時間だけか
    焼し、そしてその非晶質粉末を所定の形に成形し、1150
    °から1400℃の温度で0.5から12時間焼結して上記のセ
    ラミックス材にする工程である。ここでゼオライトとは
    SiO2/Al2O3の比が3.5から7.5の物質である。
  2. 【請求項2】 出発材料のゼオライトがゼオライトY,
    ゼオライトB,ゼオライトL,ゼオライトW,そしてゼ
    オライト・オメガのグル−プから選択された場合の、請
    求項1の工程。
  3. 【請求項3】 カリウム置換ゼオライト中のカリウム量
    がゼオライトのイオン交換容量の少なくとも50%である
    場合の、請求項1,あるいは2の工程。
  4. 【請求項4】 事実上クラックが無く、5%以下の気孔
    率しか持たず、主な結晶相がリュ−サイト/ポルサイト
    固溶体であるセラミックス製造の工程。それは、カリウ
    ムとセシウムで置換された陽イオンを含むゼオライトの
    粉末を、900°から1100℃の温度で、ゼオライトの構造
    がくずれて非晶質の粉末になるに十分な時間だけか焼す
    る。ここでゼオライトはSiO2/Al2O3の比が3.5から7.5の
    物質であリ、カリウム組成はゼオライトのイオン交換容
    量のゼロから100%の間にあり、セシウム組成もそのイ
    オン交換容量のゼロから100%の間にあり、カリウムと
    セシウム組成の合計がイオン交換容量の少なくとも50%
    である。次にその非晶質粉末を所定の形に成形し、1150
    °から1400℃の温度で0.5から12時間焼結して上記のセ
    ラミックス材にする工程である。
  5. 【請求項5】 ゼオライト粉末がカリウムとセシウムの
    陽イオンと同時に置換される場合の請求項4の工程。
  6. 【請求項6】 ゼオライト粉末がカリウム置換のゼオラ
    イトとセシウム置換のゼオライトの混合物であるような
    場合の請求項4の工程。
  7. 【請求項7】 出発材料のゼオライトがゼオライトY,
    ゼオライトB,ゼオライトL,ゼオライトW,そしてゼ
    オライト・オメガのグル−プから選択された場合の、請
    求項4,5,あるいは6の工程。
  8. 【請求項8】 事実上クラックが無く、5%以下の気孔
    率しか持たず、主な結晶相がルビジウム・リュ−サイト
    であるセラミックス製造の工程。それは、ルビジウムで
    置換したゼオライトの粉末を900°から1100℃の温度
    で、ゼオライトの構造がくずれて非晶質の粉末になるに
    十分な時間だけか焼し、そしてその非晶質粉末を所定の
    形に成形し、1150°から1400℃の温度で0.5から12時間
    焼結して上記のセラミックス材にする工程である。ここ
    でゼオライトとはSiO2/Al2O3の比が3.5から7.5の物質で
    ある。
  9. 【請求項9】 事実上クラックが無く、5%以下の気孔
    率しか持たず、主な結晶相がポルサイトであるセラミッ
    クス製造の工程。それは、セシウム置換ゼオライトの粉
    末を900°から1100℃の温度で、ゼオライトの構造がく
    ずれて非晶質の粉末になるに十分な時間だけか焼し、そ
    してその非晶質粉末を所定の形に成形し、1150°から14
    00℃の温度で0.5から12時間焼結して上記のセラミック
    ス材にする工程である。ここでゼオライトとはSiO2/Al2
    O3の比が3.5から7.5の物質である。
  10. 【請求項10】 事実上クラックが無く、5%以下の気
    孔率しか持たず、主な結晶相がリュ−サイト/ポルサイ
    ト固溶体であるセラミックスで、金属酸化物として表わ
    す実験式では、 xK2O:yCs20:zSiO2:Al2O3 であるようなセラミックス。ここで、xは0.01から0.99
    まで、yも0.01から0.99まで、zは3.5から7.5まで変化
    する。zが7.5の時はyは0.19より大きい。このセラミ
    ックスは50°から700℃の範囲で2×10▲上付き−6▼か
    ら27×10▲上付き−6▼の熱膨張率を持っている。
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