JPH05156361A - 磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents
磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の製造方法Info
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- JPH05156361A JPH05156361A JP3281071A JP28107191A JPH05156361A JP H05156361 A JPH05156361 A JP H05156361A JP 3281071 A JP3281071 A JP 3281071A JP 28107191 A JP28107191 A JP 28107191A JP H05156361 A JPH05156361 A JP H05156361A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は電気機器の鉄心に用いられる一方向
性電磁鋼板の磁気特性の高位安定化を図ることを目的と
する。 【構成】 C、Si、Mn、酸可溶性Al:0.010
〜0.060%、S+0.405Se:0.014%以
下、N:0.0010〜0.0130%を含有し、残部
Fe及び不可避的不純物からなるスラブを1280℃未
満の温度で加熱し、熱延を行い、圧下率60〜79%の
最終冷延を含む2回以上の冷延を施し、脱炭焼鈍、最終
仕上焼鈍を施す一方向性電磁鋼板の製造において、脱炭
焼鈍完了後最終仕上焼鈍開始までの間の一次再結晶粒の
平均粒径を10〜35μmとし、熱延後最終仕上焼鈍の
二次再結晶開始までの間に鋼板に窒化処理を施し、さら
には、二次再結晶直前の鋼板に、N:0.0100%以
上が含有されることを特徴とする。
性電磁鋼板の磁気特性の高位安定化を図ることを目的と
する。 【構成】 C、Si、Mn、酸可溶性Al:0.010
〜0.060%、S+0.405Se:0.014%以
下、N:0.0010〜0.0130%を含有し、残部
Fe及び不可避的不純物からなるスラブを1280℃未
満の温度で加熱し、熱延を行い、圧下率60〜79%の
最終冷延を含む2回以上の冷延を施し、脱炭焼鈍、最終
仕上焼鈍を施す一方向性電磁鋼板の製造において、脱炭
焼鈍完了後最終仕上焼鈍開始までの間の一次再結晶粒の
平均粒径を10〜35μmとし、熱延後最終仕上焼鈍の
二次再結晶開始までの間に鋼板に窒化処理を施し、さら
には、二次再結晶直前の鋼板に、N:0.0100%以
上が含有されることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランス等の鉄心とし
て使用される磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の製造
方法に関する。
て使用される磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一方向性電磁鋼板は、主にトランスその
他の電気機器の鉄心材料として使用されており、励磁特
性、鉄損特性等の磁気特性に優れていることが要求され
る。励磁特性を表す数値としては、通常磁場の強さ80
0A/mにおける磁束密度B8 が通常使用される。ま
た、鉄損特性を表す数値としては、周波数50Hzで1.
7テスラー(T)まで磁化した時の1kg当りの鉄損W
17/50 を使用している。磁束密度は、鉄損特性の最大支
配因子であり、一般的にいって磁束密度が高いほど鉄損
特性が良好になる。なお、一般的に磁束密度を高くする
と二次再結晶粒が大きくなり、鉄損特性が不良となる場
合がある。これに対しては、磁区制御により、二次再結
晶粒の粒径に拘らず、鉄損特性の改善することができ
る。
他の電気機器の鉄心材料として使用されており、励磁特
性、鉄損特性等の磁気特性に優れていることが要求され
る。励磁特性を表す数値としては、通常磁場の強さ80
0A/mにおける磁束密度B8 が通常使用される。ま
た、鉄損特性を表す数値としては、周波数50Hzで1.
7テスラー(T)まで磁化した時の1kg当りの鉄損W
17/50 を使用している。磁束密度は、鉄損特性の最大支
配因子であり、一般的にいって磁束密度が高いほど鉄損
特性が良好になる。なお、一般的に磁束密度を高くする
と二次再結晶粒が大きくなり、鉄損特性が不良となる場
合がある。これに対しては、磁区制御により、二次再結
晶粒の粒径に拘らず、鉄損特性の改善することができ
る。
【0003】この一方向性電磁鋼板は、最終仕上焼鈍工
程で二次再結晶を起こさせ、鋼板面に{110}、圧延
方向に<001>軸を持ったいわゆるゴス組織を発達さ
せることにより製造されている。良好な磁気特性を得る
ためには、磁化容易軸である<001>を圧延方向に高
度に揃えることが必要である。
程で二次再結晶を起こさせ、鋼板面に{110}、圧延
方向に<001>軸を持ったいわゆるゴス組織を発達さ
せることにより製造されている。良好な磁気特性を得る
ためには、磁化容易軸である<001>を圧延方向に高
度に揃えることが必要である。
【0004】このような高磁束密度一方向性電磁鋼板の
製造技術として代表的なものに田口悟等による特公昭4
0−15644号公報及び今中拓一等による特公昭51
−13469号公報記載の方法がある。前者においては
主なインヒビターとしてMnS及びAlNを、後者では
MnS、MnSe、Sb等を用いている。従って現在の
技術においてはこれらインヒビターとして機能する析出
物の大きさ、形態及び分散状態を適性制御することが不
可欠である。MnSに関して言えば、現在の工程では熱
延前のスラブ加熱時にMnSを一旦完全固溶させた後、
熱延時に析出させる方法がとられている。二次再結晶に
必要な量のMnSを完全固溶するためには1400℃程
度の温度が必要である。これは普通鋼のスラブ加熱温度
に比べて200℃以上も高く、この高温スラブ加熱処理
には以下に述べるような不利な点がある。 1)方向性電磁鋼専用の高温スラブ加熱炉が必要。 2)加熱炉のエネルギー原単位が高い。 3)溶融スケール量が増大し、いわゆるノロかき出し等
に見られるように操業上の悪影響が大きい。
製造技術として代表的なものに田口悟等による特公昭4
0−15644号公報及び今中拓一等による特公昭51
−13469号公報記載の方法がある。前者においては
主なインヒビターとしてMnS及びAlNを、後者では
MnS、MnSe、Sb等を用いている。従って現在の
技術においてはこれらインヒビターとして機能する析出
物の大きさ、形態及び分散状態を適性制御することが不
可欠である。MnSに関して言えば、現在の工程では熱
延前のスラブ加熱時にMnSを一旦完全固溶させた後、
熱延時に析出させる方法がとられている。二次再結晶に
必要な量のMnSを完全固溶するためには1400℃程
度の温度が必要である。これは普通鋼のスラブ加熱温度
に比べて200℃以上も高く、この高温スラブ加熱処理
には以下に述べるような不利な点がある。 1)方向性電磁鋼専用の高温スラブ加熱炉が必要。 2)加熱炉のエネルギー原単位が高い。 3)溶融スケール量が増大し、いわゆるノロかき出し等
に見られるように操業上の悪影響が大きい。
【0005】このような問題点を回避するためには、ス
ラブ加熱温度を普通鋼並みに下げれば良いわけである
が、このことは同時にインヒビターとして有効なMnS
の量を少なくするかあるいは全く用いないことを意味
し、必然的に二次再結晶の不安定化をもたらす。このた
め低温スラブ加熱化を実現するためには何らかの形でM
nS以外の析出物などによりインヒビターを強化し、仕
上焼鈍時の正常粒成長の抑制を充分にする必要がある。
このようなインヒビターとしては硫化物の他、窒化物、
酸化物及び粒界析出元素等が考えられ、公知の技術とし
て例えば次のようなものがあげられる。
ラブ加熱温度を普通鋼並みに下げれば良いわけである
が、このことは同時にインヒビターとして有効なMnS
の量を少なくするかあるいは全く用いないことを意味
し、必然的に二次再結晶の不安定化をもたらす。このた
め低温スラブ加熱化を実現するためには何らかの形でM
nS以外の析出物などによりインヒビターを強化し、仕
上焼鈍時の正常粒成長の抑制を充分にする必要がある。
このようなインヒビターとしては硫化物の他、窒化物、
酸化物及び粒界析出元素等が考えられ、公知の技術とし
て例えば次のようなものがあげられる。
【0006】特公昭54−24685号公報ではAs、
Bi、Sn、Sb等の粒界偏析元素を鋼中に含有するこ
とにより、スラブ加熱温度を1050〜1350℃の範
囲にする方法が開示され、特開昭52−24116号公
報ではAlの他、Zr、Ti、B、Nb、Ta、V、C
r、Mo等の窒化物生成元素を含有することによりスラ
ブ加熱温度を1100〜1260℃の範囲にする方法が
開示されている。また、特開昭57−158322号公
報にはMn含有量を下げ、Mn/Sの比率を2.5以下
にすることにより低温スラブ加熱化を行い、さらにCu
の添加により二次再結晶を安定化する技術を開示してい
る。一方、これらインヒビターの補強と組み合わせて金
属組織の側から改良を加えた技術も開示された。すなわ
ち特開昭57−89433号公報ではMnに加えS、S
e、Sb、Bi、Pb、Sn、B等の元素を加え、これ
にスラブの柱状晶率と二次冷延圧下率を組み合わせるこ
とにより1100〜1250℃の低温スラブ加熱化を実
現している。さらに特開昭59−190324号公報で
はSあるいはSeに加え、Al及びBと窒素を主体とし
てインヒビターを構成し、これに冷延後の一次再結晶焼
鈍時にパルス焼鈍を施すことにより二次再結晶を安定化
する技術を提示している。このように方向性電磁鋼板製
造における低温スラブ加熱化実現のためには、これまで
に多大な努力が続けられてきている。
Bi、Sn、Sb等の粒界偏析元素を鋼中に含有するこ
とにより、スラブ加熱温度を1050〜1350℃の範
囲にする方法が開示され、特開昭52−24116号公
報ではAlの他、Zr、Ti、B、Nb、Ta、V、C
r、Mo等の窒化物生成元素を含有することによりスラ
ブ加熱温度を1100〜1260℃の範囲にする方法が
開示されている。また、特開昭57−158322号公
報にはMn含有量を下げ、Mn/Sの比率を2.5以下
にすることにより低温スラブ加熱化を行い、さらにCu
の添加により二次再結晶を安定化する技術を開示してい
る。一方、これらインヒビターの補強と組み合わせて金
属組織の側から改良を加えた技術も開示された。すなわ
ち特開昭57−89433号公報ではMnに加えS、S
e、Sb、Bi、Pb、Sn、B等の元素を加え、これ
にスラブの柱状晶率と二次冷延圧下率を組み合わせるこ
とにより1100〜1250℃の低温スラブ加熱化を実
現している。さらに特開昭59−190324号公報で
はSあるいはSeに加え、Al及びBと窒素を主体とし
てインヒビターを構成し、これに冷延後の一次再結晶焼
鈍時にパルス焼鈍を施すことにより二次再結晶を安定化
する技術を提示している。このように方向性電磁鋼板製
造における低温スラブ加熱化実現のためには、これまで
に多大な努力が続けられてきている。
【0007】さて、特開昭59−56522号公報にお
いては、Mnを0.08〜0.45%、Sを0.007
%以下にすることにより低温スラブ加熱化を可能にする
技術が開示された。この方法により高温スラブ加熱時の
スラブ結晶粒粗大化に起因する製品の線状二次再結晶不
良発生の問題が解消された。
いては、Mnを0.08〜0.45%、Sを0.007
%以下にすることにより低温スラブ加熱化を可能にする
技術が開示された。この方法により高温スラブ加熱時の
スラブ結晶粒粗大化に起因する製品の線状二次再結晶不
良発生の問題が解消された。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】低温スラブ加熱化が可
能となったこと自体は上記の如く工業的には大きなメリ
ットがあるが、生産管理等に余分の労力をさくことは、
コストダウンの点で好ましくない。そこで、低温スラブ
加熱を前提として、生産管理等の労力を少なくし、かつ
磁気特性を高位安定化させる工程設計が必要となる。こ
のためには、工程数を増すことも総合的には許容される
場合もある。本発明は、このような要求を充足し、かつ
優れた磁気特性を有する一方向性電磁鋼板の製造方法を
提供するものである。
能となったこと自体は上記の如く工業的には大きなメリ
ットがあるが、生産管理等に余分の労力をさくことは、
コストダウンの点で好ましくない。そこで、低温スラブ
加熱を前提として、生産管理等の労力を少なくし、かつ
磁気特性を高位安定化させる工程設計が必要となる。こ
のためには、工程数を増すことも総合的には許容される
場合もある。本発明は、このような要求を充足し、かつ
優れた磁気特性を有する一方向性電磁鋼板の製造方法を
提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは下記の通りである。すなわち、 (1) 重量%で C:0.025〜0.075%、Si:2.5〜4.5
%、酸可溶性Al:0.010〜0.060%、N:
0.0010〜0.0130%、S+0.405Se:
0.014%以下、Mn:0.05〜0.8%を含有
し、残部がFe及び不可避的不純物からなるスラブを1
280℃未満の温度で加熱した後、熱延し、得られた熱
延板を圧下率60〜79%の最終冷延を含み、必要に応
じて中間焼鈍をはさむ2回以上の冷延を行い、次いで脱
炭焼鈍、最終仕上焼鈍を施して一方向性電磁鋼板を製造
する方法において、脱炭焼鈍完了後、最終仕上焼鈍開始
までの一次再結晶粒の平均粒径を10〜35μmとし、
熱延後、最終仕上焼鈍の二次再結晶開始までの間に鋼板
に窒化処理を施すことを特徴とする磁気特性の優れた一
方向性電磁鋼板の製造方法。
ろは下記の通りである。すなわち、 (1) 重量%で C:0.025〜0.075%、Si:2.5〜4.5
%、酸可溶性Al:0.010〜0.060%、N:
0.0010〜0.0130%、S+0.405Se:
0.014%以下、Mn:0.05〜0.8%を含有
し、残部がFe及び不可避的不純物からなるスラブを1
280℃未満の温度で加熱した後、熱延し、得られた熱
延板を圧下率60〜79%の最終冷延を含み、必要に応
じて中間焼鈍をはさむ2回以上の冷延を行い、次いで脱
炭焼鈍、最終仕上焼鈍を施して一方向性電磁鋼板を製造
する方法において、脱炭焼鈍完了後、最終仕上焼鈍開始
までの一次再結晶粒の平均粒径を10〜35μmとし、
熱延後、最終仕上焼鈍の二次再結晶開始までの間に鋼板
に窒化処理を施すことを特徴とする磁気特性の優れた一
方向性電磁鋼板の製造方法。
【0010】(2) 前項の最終仕上焼鈍での二次再結晶開
始直前の鋼板には重量%でN:0.0100%以上が含
有されることを特徴とする磁気特性の優れた一方向性電
磁鋼板の製造方法である。
始直前の鋼板には重量%でN:0.0100%以上が含
有されることを特徴とする磁気特性の優れた一方向性電
磁鋼板の製造方法である。
【0011】
【作用】本発明が対象としている一方向性電磁鋼板は、
従来用いられている製鋼法で得られた溶鋼を連続鋳造法
あるいは造塊法で鋳造し、必要に応じて分塊工程をはさ
んでスラブとし、引き続き熱間圧延して熱延板とし、次
いで必要に応じて熱延板焼鈍を施し、この熱延板に圧下
率60〜79%の最終冷延を含み、中間焼鈍をはさむ2
回以上の冷延を行い、次いで脱炭焼鈍、最終仕上焼鈍を
順次行うことによって製造される。
従来用いられている製鋼法で得られた溶鋼を連続鋳造法
あるいは造塊法で鋳造し、必要に応じて分塊工程をはさ
んでスラブとし、引き続き熱間圧延して熱延板とし、次
いで必要に応じて熱延板焼鈍を施し、この熱延板に圧下
率60〜79%の最終冷延を含み、中間焼鈍をはさむ2
回以上の冷延を行い、次いで脱炭焼鈍、最終仕上焼鈍を
順次行うことによって製造される。
【0012】本発明の特徴である脱炭焼鈍完了後、最終
仕上焼鈍開始までの間での一次再結晶粒径制御の効果に
ついて、実験結果を基に説明する。図1は一次再結晶粒
径が製品の磁束密度に与える影響をあらわしたグラフで
ある。ここでの実験は、重量%で、C=0.053%、
Si=3.25%、酸可溶性Al=0.015〜0.0
43%、N=0.0033〜0.0095%、S=0.
007%、Mn=0.14%を含有し、残部Fe及び不
可避的不純物からなる40mm厚のスラブを1150℃に
加熱し、6パスで2.3mm厚の熱延板とした。この熱延
板を酸洗し、次いで圧下率約42%で冷延し、1.34
mm厚とした。しかる後この鋼板に1100℃×30秒均
熱し、900℃まで徐冷後急冷する中間焼鈍を施し、次
いで、圧下率75%で冷延し、0.335mm厚の冷延板
とした。その後、この冷延板を780〜1000℃に1
50秒保持する脱炭焼鈍を施した。この時の焼鈍雰囲気
はN2 25%とH2 75%の混合ガスで露点は62℃で
あった。しかる後、750℃に30秒保持する熱処理
中、雰囲気ガス中にNH3 ガスを混入させ鋼板に窒素処
理を施した。窒化後の鋼板のN量は0.0179〜0.
0208重量%であった。また、この鋼板の一次再結晶
粒の平均粒径(円相当直径)を光学顕微鏡と画像解析機
を用いて測定した。次いで、窒化後の鋼板にMgOを主
成分とする焼鈍分離剤を塗布し、N2 :25%、H2 :
75%の混合ガス中で1200℃まで15℃/hrで昇温
し、H2 :100%中に1200℃で20時間保持する
最終仕上焼鈍を行った。
仕上焼鈍開始までの間での一次再結晶粒径制御の効果に
ついて、実験結果を基に説明する。図1は一次再結晶粒
径が製品の磁束密度に与える影響をあらわしたグラフで
ある。ここでの実験は、重量%で、C=0.053%、
Si=3.25%、酸可溶性Al=0.015〜0.0
43%、N=0.0033〜0.0095%、S=0.
007%、Mn=0.14%を含有し、残部Fe及び不
可避的不純物からなる40mm厚のスラブを1150℃に
加熱し、6パスで2.3mm厚の熱延板とした。この熱延
板を酸洗し、次いで圧下率約42%で冷延し、1.34
mm厚とした。しかる後この鋼板に1100℃×30秒均
熱し、900℃まで徐冷後急冷する中間焼鈍を施し、次
いで、圧下率75%で冷延し、0.335mm厚の冷延板
とした。その後、この冷延板を780〜1000℃に1
50秒保持する脱炭焼鈍を施した。この時の焼鈍雰囲気
はN2 25%とH2 75%の混合ガスで露点は62℃で
あった。しかる後、750℃に30秒保持する熱処理
中、雰囲気ガス中にNH3 ガスを混入させ鋼板に窒素処
理を施した。窒化後の鋼板のN量は0.0179〜0.
0208重量%であった。また、この鋼板の一次再結晶
粒の平均粒径(円相当直径)を光学顕微鏡と画像解析機
を用いて測定した。次いで、窒化後の鋼板にMgOを主
成分とする焼鈍分離剤を塗布し、N2 :25%、H2 :
75%の混合ガス中で1200℃まで15℃/hrで昇温
し、H2 :100%中に1200℃で20時間保持する
最終仕上焼鈍を行った。
【0013】図1から明らかなように一次再結晶粒の平
均粒径が10〜35μmの範囲で、B8 ≧1.85Tな
る良好な磁気特性が得られている。
均粒径が10〜35μmの範囲で、B8 ≧1.85Tな
る良好な磁気特性が得られている。
【0014】図1に示した如き関係が成立する理由につ
いては必ずしも明らかではないが、本発明者らは次のよ
うに推察している。すなわち、二次再結晶方位に対する
一時再結晶集合組織の影響メカニズムは、対応方位とい
う概念を用いて説明できると考えられる。本発明の如き
60〜79%の低圧下率最終冷延の場合、一次再結晶集
合組織は、それほど尖鋭には発達しない。従って、二次
再結晶方位に対する対応方位もそれほど強くならない。
この様な場合、二次再結晶する核の存在量とそれに対す
る対応方位の量の積の多い核が二次再結晶しやすいと考
えられる。この時、上記の積の二次再結晶に必要な臨界
値が重要となり、この臨界値が高過ぎると、様々な方位
を持つ二次再結晶粒が発生することとなる。そして、一
次再結晶粒径の逆数は、二次再結晶粒の粒成長の駆動力
に比例する量と考えられるので、一次再結晶の平均粒径
が小さいほど、上臨界値が低く、大きいほど臨界値が高
いと考えれる。従って図1に示した如く、10〜35μ
mに一次再結晶の平均粒径の適性値が存在したものとい
える。10μm超の場合、何れも、二次再結晶が不良と
なっており、上記臨界値の適性範囲と一次再結晶粒径の
適性範囲が対応しているものと解される。
いては必ずしも明らかではないが、本発明者らは次のよ
うに推察している。すなわち、二次再結晶方位に対する
一時再結晶集合組織の影響メカニズムは、対応方位とい
う概念を用いて説明できると考えられる。本発明の如き
60〜79%の低圧下率最終冷延の場合、一次再結晶集
合組織は、それほど尖鋭には発達しない。従って、二次
再結晶方位に対する対応方位もそれほど強くならない。
この様な場合、二次再結晶する核の存在量とそれに対す
る対応方位の量の積の多い核が二次再結晶しやすいと考
えられる。この時、上記の積の二次再結晶に必要な臨界
値が重要となり、この臨界値が高過ぎると、様々な方位
を持つ二次再結晶粒が発生することとなる。そして、一
次再結晶粒径の逆数は、二次再結晶粒の粒成長の駆動力
に比例する量と考えられるので、一次再結晶の平均粒径
が小さいほど、上臨界値が低く、大きいほど臨界値が高
いと考えれる。従って図1に示した如く、10〜35μ
mに一次再結晶の平均粒径の適性値が存在したものとい
える。10μm超の場合、何れも、二次再結晶が不良と
なっており、上記臨界値の適性範囲と一次再結晶粒径の
適性範囲が対応しているものと解される。
【0015】次に本発明の構成要件の限定理由について
述べる。先ず、スラブ成分とスラブ加熱温度に関して限
定理由を詳細に説明する。Cは0.025重量%(以下
単に%と略述)未満になると二次再結晶が不安定にな
り、かつ二次再結晶した場合でもB8 >1.80(T)
が得がたいので0.025%以上とした。一方、Cが多
くなり過ぎると脱炭焼鈍時間が長くなり経済的でないの
で0.075%以下とした。
述べる。先ず、スラブ成分とスラブ加熱温度に関して限
定理由を詳細に説明する。Cは0.025重量%(以下
単に%と略述)未満になると二次再結晶が不安定にな
り、かつ二次再結晶した場合でもB8 >1.80(T)
が得がたいので0.025%以上とした。一方、Cが多
くなり過ぎると脱炭焼鈍時間が長くなり経済的でないの
で0.075%以下とした。
【0016】Siは4.5%を超えると冷延時の割れが
著しくなるので4.5%以下とした。また、2.5%未
満では素材の固有抵抗が低過ぎ、トランス鉄心材料とし
て必要な低鉄損が得られないので2.5%以上とした。
望ましくは3.2%以上である。
著しくなるので4.5%以下とした。また、2.5%未
満では素材の固有抵抗が低過ぎ、トランス鉄心材料とし
て必要な低鉄損が得られないので2.5%以上とした。
望ましくは3.2%以上である。
【0017】Alは二次再結晶の安定化に必要なAlN
もしくは(Al,Si)窒化物を確保するため、酸可溶
性Alとして0.010%以上が必要である。酸可溶性
Alが0.060%を超えると熱延板のAlNが不適切
となり二次再結晶が不安定となるので0.060%以下
とした。
もしくは(Al,Si)窒化物を確保するため、酸可溶
性Alとして0.010%以上が必要である。酸可溶性
Alが0.060%を超えると熱延板のAlNが不適切
となり二次再結晶が不安定となるので0.060%以下
とした。
【0018】Nについては通常の製鋼作業では0.00
10%未満にすることが困難であり、かつ経済的に好ま
しくないので0.0010%以上とし、一方、0.01
30%を超えるとブリスターと呼ばれる“鋼板のふく
れ”が発生するので0.0130%以下とした。
10%未満にすることが困難であり、かつ経済的に好ま
しくないので0.0010%以上とし、一方、0.01
30%を超えるとブリスターと呼ばれる“鋼板のふく
れ”が発生するので0.0130%以下とした。
【0019】MnS、MnSeが鋼中に存在しても、製
造工程の条件を適性に選ぶことによって磁気特性を良好
にすることは可能である。しかしながらSやSeが高い
と線状細粒と呼ばれる二次再結晶不良部が発生する傾向
があり、この二次再結晶不良部の発生を予防するために
は(S+0.405Se)≦0.014%とすべきであ
る。SあるいはSeが上記値を超える場合には製造条件
をいかに変更しても二次再結晶不良部が発生する確率が
高くなり好ましくない。また、最終仕上焼鈍で純化する
のに要する時間が長くなり過ぎて好ましくなく、この様
な観点からSあるいはSeを不必要に増すことは意味が
ない。
造工程の条件を適性に選ぶことによって磁気特性を良好
にすることは可能である。しかしながらSやSeが高い
と線状細粒と呼ばれる二次再結晶不良部が発生する傾向
があり、この二次再結晶不良部の発生を予防するために
は(S+0.405Se)≦0.014%とすべきであ
る。SあるいはSeが上記値を超える場合には製造条件
をいかに変更しても二次再結晶不良部が発生する確率が
高くなり好ましくない。また、最終仕上焼鈍で純化する
のに要する時間が長くなり過ぎて好ましくなく、この様
な観点からSあるいはSeを不必要に増すことは意味が
ない。
【0020】Mnの下限値は0.05%である。0.0
5%未満では、熱間圧延によって得られる熱延板の形状
(平坦さ)、ストリップの側縁部が波形状となり製品歩
留りを低下させる問題が発生する。一方、Mn量が0.
8%を超えると製品の磁束密度を低下させ、好ましくな
いので、Mn量の上限を0.8%とした。
5%未満では、熱間圧延によって得られる熱延板の形状
(平坦さ)、ストリップの側縁部が波形状となり製品歩
留りを低下させる問題が発生する。一方、Mn量が0.
8%を超えると製品の磁束密度を低下させ、好ましくな
いので、Mn量の上限を0.8%とした。
【0021】この他、インヒビター構成元素としている
Sn、Sb、Cr、Cu、Ni、B、Ti等を微量に含
有することは差し支えない。
Sn、Sb、Cr、Cu、Ni、B、Ti等を微量に含
有することは差し支えない。
【0022】スラブ加熱温度は、普通鋼並にしてコスト
ダウンを行うという目的から1280℃未満と限定し
た。好ましくは1200℃以下である。スラブ加熱に引
き続き、通常の方法で熱延が行われ、熱延板となる。次
いで、圧下率60〜79%の最終冷延を含み、必要に応
じて中間焼鈍をはさみ2回以上の冷延を行う。最終冷延
の圧下率が60%未満では{111}<112>等{1
10}<001>に対する対応方位が少なすぎて高い磁
束密度を得るには好ましくなく、79%超では、高磁束
密度は得られるものの、適性な一次再結晶粒径の範囲が
狭くなるので良好な磁気特性を安定して得る点では不利
である。このため、最終冷延圧下率を60〜79%と規
定した。
ダウンを行うという目的から1280℃未満と限定し
た。好ましくは1200℃以下である。スラブ加熱に引
き続き、通常の方法で熱延が行われ、熱延板となる。次
いで、圧下率60〜79%の最終冷延を含み、必要に応
じて中間焼鈍をはさみ2回以上の冷延を行う。最終冷延
の圧下率が60%未満では{111}<112>等{1
10}<001>に対する対応方位が少なすぎて高い磁
束密度を得るには好ましくなく、79%超では、高磁束
密度は得られるものの、適性な一次再結晶粒径の範囲が
狭くなるので良好な磁気特性を安定して得る点では不利
である。このため、最終冷延圧下率を60〜79%と規
定した。
【0023】かかる冷延後の鋼板は、通常の方法で脱炭
焼鈍、焼鈍分離剤塗布、最終仕上焼鈍を施されて最終製
品となる。ここで脱炭焼鈍完了後、最終仕上焼鈍開始ま
での間の一次再結晶粒の平均粒径を10〜35μmとし
たのは、図1に示した如くこの値の範囲でB8 (T)
1.85なる良好な磁束密度が得られるからである。そ
して、熱延後最終仕上焼鈍の二次再結晶開始までの間に
鋼板に窒化処理を施すと規定したのは、本発明の如き低
温スラブ加熱を前提とするプロセスでは、二次再結晶に
必要なインヒビター強度が不足がちになるからである。
窒化の方法としては特に限定するものではなく、脱炭焼
鈍後引き続き焼鈍雰囲気にNH3 ガスを混入させ窒化す
る方法、プラズマを用いる方法、焼鈍分離剤に窒化物を
添加し、最終仕上焼鈍の昇温中に窒化物が分解してでき
た窒素を鋼板に吸収させる方法、最終仕上焼鈍の雰囲気
のN2 分圧を高めとし、鋼板を窒化する方法等何れの方
法でも良い。窒化量については特に限定するものではな
いが、1ppm 以上は必要である。
焼鈍、焼鈍分離剤塗布、最終仕上焼鈍を施されて最終製
品となる。ここで脱炭焼鈍完了後、最終仕上焼鈍開始ま
での間の一次再結晶粒の平均粒径を10〜35μmとし
たのは、図1に示した如くこの値の範囲でB8 (T)
1.85なる良好な磁束密度が得られるからである。そ
して、熱延後最終仕上焼鈍の二次再結晶開始までの間に
鋼板に窒化処理を施すと規定したのは、本発明の如き低
温スラブ加熱を前提とするプロセスでは、二次再結晶に
必要なインヒビター強度が不足がちになるからである。
窒化の方法としては特に限定するものではなく、脱炭焼
鈍後引き続き焼鈍雰囲気にNH3 ガスを混入させ窒化す
る方法、プラズマを用いる方法、焼鈍分離剤に窒化物を
添加し、最終仕上焼鈍の昇温中に窒化物が分解してでき
た窒素を鋼板に吸収させる方法、最終仕上焼鈍の雰囲気
のN2 分圧を高めとし、鋼板を窒化する方法等何れの方
法でも良い。窒化量については特に限定するものではな
いが、1ppm 以上は必要である。
【0024】最終仕上焼鈍においては、例えば、H2 中
で焼鈍する等の場合、鋼板から脱窒が生じやすく、たと
え、最終仕上焼鈍前に窒化処理を施したとしても、二次
再結晶を生ぜしめ、かつ良好な磁気特性を得るための析
出物が不足する場合も考える。二次再結晶開始直前の鋼
板においては、Nが重量で0.0100%以上が含有さ
れていることが、良好な磁気特性を得るためにさらに好
ましい。最終仕上焼鈍条件は、特に限定するものではな
いが、N2 分圧を1%以上とした雰囲気中で焼鈍するこ
とは、二次再結晶安定化の点で好ましい。
で焼鈍する等の場合、鋼板から脱窒が生じやすく、たと
え、最終仕上焼鈍前に窒化処理を施したとしても、二次
再結晶を生ぜしめ、かつ良好な磁気特性を得るための析
出物が不足する場合も考える。二次再結晶開始直前の鋼
板においては、Nが重量で0.0100%以上が含有さ
れていることが、良好な磁気特性を得るためにさらに好
ましい。最終仕上焼鈍条件は、特に限定するものではな
いが、N2 分圧を1%以上とした雰囲気中で焼鈍するこ
とは、二次再結晶安定化の点で好ましい。
【0025】
【実施例】以下実施例を説明する。 [実施例1]C:0.055重量%、Si:3.24重
量%、Mn:0.15重量%、S:0.007重量%、
酸可溶性Al:0.029重量%、N:0.0076重
量%を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなる4
0mm厚スラブを1150℃の温度で60分加熱した後、
1080℃で熱延を開始し、2.3mm厚の熱延板とし
た。この熱延板を酸洗し、次いで圧下率約34%で冷却
し、1.52mm厚とした。しかる後この鋼板を1050
℃×30秒(均熱)の処理後、900℃まで徐冷した後
急冷する中間焼鈍を施した。次いで圧下率約78%で冷
却し、0.335mm厚の冷延板とした。
量%、Mn:0.15重量%、S:0.007重量%、
酸可溶性Al:0.029重量%、N:0.0076重
量%を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなる4
0mm厚スラブを1150℃の温度で60分加熱した後、
1080℃で熱延を開始し、2.3mm厚の熱延板とし
た。この熱延板を酸洗し、次いで圧下率約34%で冷却
し、1.52mm厚とした。しかる後この鋼板を1050
℃×30秒(均熱)の処理後、900℃まで徐冷した後
急冷する中間焼鈍を施した。次いで圧下率約78%で冷
却し、0.335mm厚の冷延板とした。
【0026】この冷延板に830℃×150秒(均熱)
なる脱炭焼鈍を施した。脱炭焼鈍後の鋼板の平均粒径
(円相当直径)は、22μmであった。次いでかかる鋼
板に、750℃に30秒保持する熱処理中、雰囲気ガ
ス中にNH3 ガスを混入させて窒化処理,処理なしの
2条件の処理を施した。条件の窒化後の鋼板のN量
は、0.0188重量%であった。その後、の鋼板
にMgOを主成分とする焼鈍分離剤を塗布し、公知の方
法で最終仕上焼鈍を行った。実験条件と製品の磁気特性
の結果を表1に示す。
なる脱炭焼鈍を施した。脱炭焼鈍後の鋼板の平均粒径
(円相当直径)は、22μmであった。次いでかかる鋼
板に、750℃に30秒保持する熱処理中、雰囲気ガ
ス中にNH3 ガスを混入させて窒化処理,処理なしの
2条件の処理を施した。条件の窒化後の鋼板のN量
は、0.0188重量%であった。その後、の鋼板
にMgOを主成分とする焼鈍分離剤を塗布し、公知の方
法で最終仕上焼鈍を行った。実験条件と製品の磁気特性
の結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】[実施例2]C:0.048重量%、S
i:3.23重量%、Mn:0.14重量%、S:0.
007重量%、酸可溶性Al:0.018重量%、N:
0.0089重量%を含有し、残部Fe及び不可避的不
純物からなる40mm厚スラブを1250℃の温度で60
分加熱した後、直ちに熱延を行い、2.3mm厚の熱延板
とした。この熱延板を酸洗し、次いで圧下率約42%で
冷却し、1.34mm厚とした。しかる後この鋼板に98
0℃×2分(均熱)後、600℃まで空冷した後急冷す
る中間焼鈍を施し、次いで圧下率75%で冷却し、0.
335mm厚の冷延板とした。
i:3.23重量%、Mn:0.14重量%、S:0.
007重量%、酸可溶性Al:0.018重量%、N:
0.0089重量%を含有し、残部Fe及び不可避的不
純物からなる40mm厚スラブを1250℃の温度で60
分加熱した後、直ちに熱延を行い、2.3mm厚の熱延板
とした。この熱延板を酸洗し、次いで圧下率約42%で
冷却し、1.34mm厚とした。しかる後この鋼板に98
0℃×2分(均熱)後、600℃まで空冷した後急冷す
る中間焼鈍を施し、次いで圧下率75%で冷却し、0.
335mm厚の冷延板とした。
【0029】その後この冷延板にa:800℃×150
秒(均熱),b:840℃×150秒(均熱)なる2水
準の脱炭焼鈍を施した。この場合、一次再結晶粒の平均
粒径(円相当直径)はa:9μm,b:13μmであっ
た。かかる鋼板に実施例1記載の窒化処理、を施し
た。条件の窒化後の鋼板のN量は、0.0169〜
0.0181重量%であった。しかる後、MgOを主成
分とする焼鈍分離剤を塗布し、公知の方法で最終仕上焼
鈍を行った。実験条件と製品の磁気特性を表2に示す。
秒(均熱),b:840℃×150秒(均熱)なる2水
準の脱炭焼鈍を施した。この場合、一次再結晶粒の平均
粒径(円相当直径)はa:9μm,b:13μmであっ
た。かかる鋼板に実施例1記載の窒化処理、を施し
た。条件の窒化後の鋼板のN量は、0.0169〜
0.0181重量%であった。しかる後、MgOを主成
分とする焼鈍分離剤を塗布し、公知の方法で最終仕上焼
鈍を行った。実験条件と製品の磁気特性を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】[実施例3]C:0.040重量%、S
i:3.30重量%、Mn:0.14重量%、S:0.
006重量%、酸可溶性Al:0.048重量%、N:
0.0051重量%を含有し、残部Fe及び不可避的不
純物からなる40mm厚スラブを1100℃の温度で60
分加熱した後、直ちに熱延を行い、2.3mm厚の熱延板
とした。この熱延板に1000℃×2分間均熱後、60
0℃まで空冷した後急冷する熱延板焼鈍を施し、次いで
酸洗、圧下率50%の冷延を施し、1.15mm厚の冷延
板とした。しかる後、この冷延板に1000℃×2分
(均熱)の処理後、900℃まで徐冷した後急冷する中
間焼鈍を施した。次いで圧下率約75%で冷却し、0.
285mm厚の冷延板とした。
i:3.30重量%、Mn:0.14重量%、S:0.
006重量%、酸可溶性Al:0.048重量%、N:
0.0051重量%を含有し、残部Fe及び不可避的不
純物からなる40mm厚スラブを1100℃の温度で60
分加熱した後、直ちに熱延を行い、2.3mm厚の熱延板
とした。この熱延板に1000℃×2分間均熱後、60
0℃まで空冷した後急冷する熱延板焼鈍を施し、次いで
酸洗、圧下率50%の冷延を施し、1.15mm厚の冷延
板とした。しかる後、この冷延板に1000℃×2分
(均熱)の処理後、900℃まで徐冷した後急冷する中
間焼鈍を施した。次いで圧下率約75%で冷却し、0.
285mm厚の冷延板とした。
【0032】この冷延板にa:850℃×150秒(均
熱),b:950℃×150秒(均熱)なる2水準の脱
炭焼鈍を施した。この場合、一次再結晶粒の平均粒径
(円相当直径)はa:26μm,b:37μmであっ
た。かかる鋼板に実施例1記載の窒化処理、を施し
た。条件の窒化後の鋼板のN量は、0.0193〜
0.0201重量%であった。その後、MgOを主成分
とする焼鈍分離剤を塗布し、公知の方法で最終仕上焼鈍
を行った。実験条件と製品の磁気特性を表3に示す。
熱),b:950℃×150秒(均熱)なる2水準の脱
炭焼鈍を施した。この場合、一次再結晶粒の平均粒径
(円相当直径)はa:26μm,b:37μmであっ
た。かかる鋼板に実施例1記載の窒化処理、を施し
た。条件の窒化後の鋼板のN量は、0.0193〜
0.0201重量%であった。その後、MgOを主成分
とする焼鈍分離剤を塗布し、公知の方法で最終仕上焼鈍
を行った。実験条件と製品の磁気特性を表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】[実施例4]C:0.045重量%、S
i:3.25重量%、Mn:0.15重量%、S:0.
007重量%、酸可溶性Al:0.030重量%、N:
0.0087重量%、Sn:0.050重量%を含有
し、残部Fe及び不可避的不純物からなる40mm厚スラ
ブを1150℃の温度で60分加熱した後、直ちに熱延
を行い、2.3mm厚の熱延板とした。この熱延板を酸洗
し、次いで圧下率約34%で冷延し、1.52mm厚とし
た。しかる後、この鋼板を1100℃×30秒(均熱)
なる処理後、900℃まで徐冷した後急冷する中間焼鈍
を施し、次いで圧下率約78%で冷却し、0.335mm
厚の冷延板とした。
i:3.25重量%、Mn:0.15重量%、S:0.
007重量%、酸可溶性Al:0.030重量%、N:
0.0087重量%、Sn:0.050重量%を含有
し、残部Fe及び不可避的不純物からなる40mm厚スラ
ブを1150℃の温度で60分加熱した後、直ちに熱延
を行い、2.3mm厚の熱延板とした。この熱延板を酸洗
し、次いで圧下率約34%で冷延し、1.52mm厚とし
た。しかる後、この鋼板を1100℃×30秒(均熱)
なる処理後、900℃まで徐冷した後急冷する中間焼鈍
を施し、次いで圧下率約78%で冷却し、0.335mm
厚の冷延板とした。
【0035】この冷延板に820℃×150秒(均熱)
なる脱炭焼鈍を施した。脱炭焼鈍後の鋼板の平均粒径
(円相当直径)は21μmであった。次いでこの鋼板
に、750℃に30秒保持する熱処理中、雰囲気ガス
中にNH3 ガスを混入させて窒化処理,処理なしの2
条件の処理を施した。条件の窒化後の鋼板のN量は、
0.0124重量%であった。その後、MgOを主成分
とする焼鈍分離剤を塗布し、15/hrで1200℃まで
昇温し、1200℃に20時間保持する最終仕上焼鈍を
施した。この時1200℃の20時間保定においては、
H2 100%なる焼鈍雰囲気中で行い、昇温過程では
a:N2 25%、H2 75%,b:H2 100%なる2
水準の雰囲気条件とした。なお、最終仕上焼鈍中の90
0℃から1200℃までの間に25℃間隔で試料を炉か
ら取り出し、二次再結晶開始直前の試料のN量を調査し
た。窒化処理を施していない試料については、二次再結
晶が生じなかった。窒化処理を施した試料については、
雰囲気aの場合、1050℃で二次再結晶粒が観察さ
れ、1025℃での鋼板(二次再結晶開始直前)のN量
は、0.0146重量%であった。一方、雰囲気bの場
合、1075℃で二次再結晶粒が観察され、1050℃
での鋼板(二次再結晶開始直前)のN量は、0.009
5重量%であった。実験条件と製品の磁気特性を表4に
示す。
なる脱炭焼鈍を施した。脱炭焼鈍後の鋼板の平均粒径
(円相当直径)は21μmであった。次いでこの鋼板
に、750℃に30秒保持する熱処理中、雰囲気ガス
中にNH3 ガスを混入させて窒化処理,処理なしの2
条件の処理を施した。条件の窒化後の鋼板のN量は、
0.0124重量%であった。その後、MgOを主成分
とする焼鈍分離剤を塗布し、15/hrで1200℃まで
昇温し、1200℃に20時間保持する最終仕上焼鈍を
施した。この時1200℃の20時間保定においては、
H2 100%なる焼鈍雰囲気中で行い、昇温過程では
a:N2 25%、H2 75%,b:H2 100%なる2
水準の雰囲気条件とした。なお、最終仕上焼鈍中の90
0℃から1200℃までの間に25℃間隔で試料を炉か
ら取り出し、二次再結晶開始直前の試料のN量を調査し
た。窒化処理を施していない試料については、二次再結
晶が生じなかった。窒化処理を施した試料については、
雰囲気aの場合、1050℃で二次再結晶粒が観察さ
れ、1025℃での鋼板(二次再結晶開始直前)のN量
は、0.0146重量%であった。一方、雰囲気bの場
合、1075℃で二次再結晶粒が観察され、1050℃
での鋼板(二次再結晶開始直前)のN量は、0.009
5重量%であった。実験条件と製品の磁気特性を表4に
示す。
【0036】
【表4】
【0037】[実施例5]C:0.048重量%、S
i:3.31重量%、Mn:0.15重量%、S:0.
007重量%、酸可溶性Al:0.031重量%、N:
0.0069重量%を含有し、残部Fe及び不可避的不
純物からなる40mm厚スラブを1150℃の温度で60
分加熱した後、直ちに熱延を行い、2.3mm厚の熱延板
とした。この熱延板を酸洗し、次いで圧下率約49%で
冷延し、1.18mm厚の冷延板とした。しかる後、この
冷延板に1050℃×30秒(均熱)なる処理後、90
0℃まで徐冷した後急冷する中間焼鈍を施し、次いで圧
下率約78%で冷却し、0.260mm厚の冷延板とし
た。
i:3.31重量%、Mn:0.15重量%、S:0.
007重量%、酸可溶性Al:0.031重量%、N:
0.0069重量%を含有し、残部Fe及び不可避的不
純物からなる40mm厚スラブを1150℃の温度で60
分加熱した後、直ちに熱延を行い、2.3mm厚の熱延板
とした。この熱延板を酸洗し、次いで圧下率約49%で
冷延し、1.18mm厚の冷延板とした。しかる後、この
冷延板に1050℃×30秒(均熱)なる処理後、90
0℃まで徐冷した後急冷する中間焼鈍を施し、次いで圧
下率約78%で冷却し、0.260mm厚の冷延板とし
た。
【0038】この冷延板にa:820℃×150秒(均
熱),b:850℃×150秒(均熱)なる2水準の脱
炭焼鈍を施した。この場合、一次再結晶粒の平均粒径
(円相当直径)はa:21μm,b:24μmであっ
た。かかる鋼板に実施例1記載の窒化処理を施した。
窒化後の鋼板のN量は、0.0195〜0.0210重
量%であった。その後、MgOを主成分とする焼鈍分離
剤を塗布し、10/hrで1200℃まで昇温し、120
0℃に20時間保持する最終仕上焼鈍を施した。この時
1200℃の20時間保定においては、H2 100%な
る焼鈍雰囲気中で行い、昇温過程ではa:N2 25%、
H2 75%,b:N2 75%、H2 25%なる2水準の
雰囲気条件とした。なお、最終仕上焼鈍中に実施例4記
載の条件で試料を炉から取り出し、二次再結晶開始直前
の試料のN量を調査した。脱炭焼鈍条件aで最終仕上焼
鈍の雰囲気条件Aの場合、1050℃で二次再結晶粒が
観察され、1025℃での鋼板(二次再結晶開始直前)
のN量は、0.0198重量%であった。脱炭焼鈍条件
aで最終仕上焼鈍の雰囲気条件Bの場合、1075℃で
二次再結晶粒が観察され、1050℃での鋼板(二次再
結晶開始直前)のN量は、0.0254重量%であっ
た。脱炭焼鈍条件bで最終仕上焼鈍の雰囲気条件Aの場
合、1075℃で二次再結晶粒が観察され、1050℃
での鋼板(二次再結晶開始直前)のN量は、0.018
4重量%であった。脱炭焼鈍条件bで最終仕上焼鈍の雰
囲気条件Bの場合、1100℃で二次再結晶粒が観察さ
れ、1075℃での鋼板(二次再結晶開始直前)のN量
は、0.0245重量%であった。実験条件と製品の磁
気特性を表5に示す。
熱),b:850℃×150秒(均熱)なる2水準の脱
炭焼鈍を施した。この場合、一次再結晶粒の平均粒径
(円相当直径)はa:21μm,b:24μmであっ
た。かかる鋼板に実施例1記載の窒化処理を施した。
窒化後の鋼板のN量は、0.0195〜0.0210重
量%であった。その後、MgOを主成分とする焼鈍分離
剤を塗布し、10/hrで1200℃まで昇温し、120
0℃に20時間保持する最終仕上焼鈍を施した。この時
1200℃の20時間保定においては、H2 100%な
る焼鈍雰囲気中で行い、昇温過程ではa:N2 25%、
H2 75%,b:N2 75%、H2 25%なる2水準の
雰囲気条件とした。なお、最終仕上焼鈍中に実施例4記
載の条件で試料を炉から取り出し、二次再結晶開始直前
の試料のN量を調査した。脱炭焼鈍条件aで最終仕上焼
鈍の雰囲気条件Aの場合、1050℃で二次再結晶粒が
観察され、1025℃での鋼板(二次再結晶開始直前)
のN量は、0.0198重量%であった。脱炭焼鈍条件
aで最終仕上焼鈍の雰囲気条件Bの場合、1075℃で
二次再結晶粒が観察され、1050℃での鋼板(二次再
結晶開始直前)のN量は、0.0254重量%であっ
た。脱炭焼鈍条件bで最終仕上焼鈍の雰囲気条件Aの場
合、1075℃で二次再結晶粒が観察され、1050℃
での鋼板(二次再結晶開始直前)のN量は、0.018
4重量%であった。脱炭焼鈍条件bで最終仕上焼鈍の雰
囲気条件Bの場合、1100℃で二次再結晶粒が観察さ
れ、1075℃での鋼板(二次再結晶開始直前)のN量
は、0.0245重量%であった。実験条件と製品の磁
気特性を表5に示す。
【0039】
【表5】
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において、
2回以上の冷延を行うプロセスの最終冷延の圧下率を6
0〜79%とし、脱炭焼鈍完了後、最終仕上焼鈍開始ま
での間での一次再結晶粒径を10〜35μmとし、熱延
後最終仕上焼鈍の二次再結晶開始までの間に鋼板に窒化
処理を施し、さらには二次再結晶開始直前での鋼板のN
量を制御することにより、低温スラブ加熱条件で、良好
な磁気特性を安定して得られるので、その工業的効果は
極めて大である。
2回以上の冷延を行うプロセスの最終冷延の圧下率を6
0〜79%とし、脱炭焼鈍完了後、最終仕上焼鈍開始ま
での間での一次再結晶粒径を10〜35μmとし、熱延
後最終仕上焼鈍の二次再結晶開始までの間に鋼板に窒化
処理を施し、さらには二次再結晶開始直前での鋼板のN
量を制御することにより、低温スラブ加熱条件で、良好
な磁気特性を安定して得られるので、その工業的効果は
極めて大である。
【図1】一次再結晶粒径(円相当直径)と製品の磁束密
度の関係を表す図である。
度の関係を表す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】図1に示した如き関係が成立する理由につ
いては必ずしも明らかではないが、本発明者らは次のよ
うに推察している。すなわち、二次再結晶方位に対する
一次再結晶集合組織の影響メカニズムは、対応方位とい
う概念を用いて説明できると考えられる。本発明の如き
60〜79%の低圧下率最終冷延の場合、一次再結晶集
合組織は、それほど尖鋭には発達しない。従って、二次
再結晶方位に対する対応方位もそれほど強くならない。
この様な場合、二次再結晶する核の存在量とそれに対す
る対応方位の量の積の多い核が二次再結晶しやすいと考
えられる。この時、上記の積の二次再結晶に必要な臨界
値が重要となり、この臨界値が高過ぎると、二次再結晶
が起こらず、低過ぎると、様々な方位を持つ二次再結晶
粒が発生することとなる。そして、一次再結晶粒径の逆
数は、二次再結晶粒の粒成長の駆動力に比例する量と考
えられるので、一次再結晶の平均粒径が小さいほど、上
臨界値が低く、大きいほど臨界値が高いと考えれる。従
って図1に示した如く、10〜35μmに一次再結晶の
平均粒径の適性値が存在したものといえる。10μm超
の場合、何れも、二次再結晶が不良となっており、上記
臨界値の適性範囲と一次再結晶粒径の適性範囲が対応し
ているものと解される。
いては必ずしも明らかではないが、本発明者らは次のよ
うに推察している。すなわち、二次再結晶方位に対する
一次再結晶集合組織の影響メカニズムは、対応方位とい
う概念を用いて説明できると考えられる。本発明の如き
60〜79%の低圧下率最終冷延の場合、一次再結晶集
合組織は、それほど尖鋭には発達しない。従って、二次
再結晶方位に対する対応方位もそれほど強くならない。
この様な場合、二次再結晶する核の存在量とそれに対す
る対応方位の量の積の多い核が二次再結晶しやすいと考
えられる。この時、上記の積の二次再結晶に必要な臨界
値が重要となり、この臨界値が高過ぎると、二次再結晶
が起こらず、低過ぎると、様々な方位を持つ二次再結晶
粒が発生することとなる。そして、一次再結晶粒径の逆
数は、二次再結晶粒の粒成長の駆動力に比例する量と考
えられるので、一次再結晶の平均粒径が小さいほど、上
臨界値が低く、大きいほど臨界値が高いと考えれる。従
って図1に示した如く、10〜35μmに一次再結晶の
平均粒径の適性値が存在したものといえる。10μm超
の場合、何れも、二次再結晶が不良となっており、上記
臨界値の適性範囲と一次再結晶粒径の適性範囲が対応し
ているものと解される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】Alは二次再結晶の安定化に必要なAlN
もしくは(Al,Si)Nを確保するため、酸可溶性A
lとして0.010%以上が必要である。酸可溶性Al
が0.060%を超えると熱延板のAlNが不適切とな
り二次再結晶が不安定となるので0.060%以下とし
た。
もしくは(Al,Si)Nを確保するため、酸可溶性A
lとして0.010%以上が必要である。酸可溶性Al
が0.060%を超えると熱延板のAlNが不適切とな
り二次再結晶が不安定となるので0.060%以下とし
た。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】かかる冷延後の鋼板は、通常の方法で脱炭
焼鈍、焼鈍分離剤塗布、最終仕上焼鈍を施されて最終製
品となる。ここで脱炭焼鈍完了後、最終仕上焼鈍開始ま
での間の一次再結晶粒の平均粒径を10〜35μmとし
たのは、図1に示した如くこの値の範囲でB8 (T)≧
1.85なる良好な磁束密度が得られるからである。そ
して、熱延後最終仕上焼鈍の二次再結晶開始までの間に
鋼板に窒化処理を施すと規定したのは、本発明の如き低
温スラブ加熱を前提とするプロセスでは、二次再結晶に
必要なインヒビター強度が不足がちになるからである。
窒化の方法としては特に限定するものではなく、脱炭焼
鈍後引き続き焼鈍雰囲気にNH3 ガスを混入させ窒化す
る方法、プラズマを用いる方法、焼鈍分離剤に窒化物を
添加し、最終仕上焼鈍の昇温中に窒化物が分解してでき
た窒素を鋼板に吸収させる方法、最終仕上焼鈍の雰囲気
のN2 分圧を高めとし、鋼板を窒化する方法等何れの方
法でも良い。窒化量については特に限定するものではな
いが、1ppm 以上は必要である。
焼鈍、焼鈍分離剤塗布、最終仕上焼鈍を施されて最終製
品となる。ここで脱炭焼鈍完了後、最終仕上焼鈍開始ま
での間の一次再結晶粒の平均粒径を10〜35μmとし
たのは、図1に示した如くこの値の範囲でB8 (T)≧
1.85なる良好な磁束密度が得られるからである。そ
して、熱延後最終仕上焼鈍の二次再結晶開始までの間に
鋼板に窒化処理を施すと規定したのは、本発明の如き低
温スラブ加熱を前提とするプロセスでは、二次再結晶に
必要なインヒビター強度が不足がちになるからである。
窒化の方法としては特に限定するものではなく、脱炭焼
鈍後引き続き焼鈍雰囲気にNH3 ガスを混入させ窒化す
る方法、プラズマを用いる方法、焼鈍分離剤に窒化物を
添加し、最終仕上焼鈍の昇温中に窒化物が分解してでき
た窒素を鋼板に吸収させる方法、最終仕上焼鈍の雰囲気
のN2 分圧を高めとし、鋼板を窒化する方法等何れの方
法でも良い。窒化量については特に限定するものではな
いが、1ppm 以上は必要である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において、
2回以上の冷延を行うプロセスの最終冷延の圧下率を6
0〜79%とし、脱炭焼鈍完了後、最終仕上焼鈍開始ま
での間での一次再結晶粒の平均粒径を10〜35μmと
し、熱延後最終仕上焼鈍の二次再結晶開始までの間に鋼
板に窒化処理を施し、さらには二次再結晶開始直前での
鋼板のN量を制御することにより、低温スラブ加熱条件
で、良好な磁気特性を安定して得られるので、その工業
的効果は極めて大である。
2回以上の冷延を行うプロセスの最終冷延の圧下率を6
0〜79%とし、脱炭焼鈍完了後、最終仕上焼鈍開始ま
での間での一次再結晶粒の平均粒径を10〜35μmと
し、熱延後最終仕上焼鈍の二次再結晶開始までの間に鋼
板に窒化処理を施し、さらには二次再結晶開始直前での
鋼板のN量を制御することにより、低温スラブ加熱条件
で、良好な磁気特性を安定して得られるので、その工業
的効果は極めて大である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】一次再結晶粒の平均粒径(円相当直径)と製品
の磁束密度の関係を表す図である。
の磁束密度の関係を表す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01F 1/16 B 7371−5E (72)発明者 河野 彪 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内
Claims (2)
- 【請求項1】 重量%で C:0.025〜0.075%、 Si:2.5〜4.5%、 酸可溶性Al:0.010〜0.060%、 N:0.0010〜0.0130%、 S+0.405Se:0.014%以下、 Mn:0.05〜0.8% を含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなるスラ
ブを、1280℃未満の温度で加熱した後、熱延し、得
られた熱延板を圧下率60〜79%の最終冷延を含み、
必要に応じて中間焼鈍をはさむ2回以上の冷延を行い、
次いで脱炭焼鈍、最終仕上焼鈍を施して一方向性電磁鋼
板を製造する方法において、脱炭焼鈍完了後、最終仕上
焼鈍開始までの一次再結晶粒の平均粒径を10〜35μ
mとし、熱延後、最終仕上焼鈍の二次再結晶開始までの
間に鋼板に窒化処理を施すことを特徴とする磁気特性の
優れた一方向性電磁鋼板の製造方法。 - 【請求項2】 最終仕上焼鈍での二次再結晶開始直前の
鋼板に、重量%でN:0.0100%以上が含有される
ことを特徴とする請求項1記載の磁気特性の優れた一方
向性電磁鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3281071A JPH05156361A (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3281071A JPH05156361A (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05156361A true JPH05156361A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=17633915
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3281071A Withdrawn JPH05156361A (ja) | 1991-10-28 | 1991-10-28 | 磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05156361A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0726328A1 (en) * | 1995-02-13 | 1996-08-14 | Kawasaki Steel Corporation | Method of manufacturing grain-oriented silicon steel sheet having excellent characteristics |
| US5720196A (en) * | 1995-04-18 | 1998-02-24 | Kawasaki Steel Corporation | Hot-rolling method of steel piece joint during continuous hot-rolling |
| CN100455690C (zh) * | 2005-11-30 | 2009-01-28 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种基于薄板坯连铸连轧的取向硅钢及其制造方法 |
-
1991
- 1991-10-28 JP JP3281071A patent/JPH05156361A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0726328A1 (en) * | 1995-02-13 | 1996-08-14 | Kawasaki Steel Corporation | Method of manufacturing grain-oriented silicon steel sheet having excellent characteristics |
| US5665178A (en) * | 1995-02-13 | 1997-09-09 | Kawasaki Steel Corporation | Method of manufacturing grain-oriented silicon steel sheet having excellent magnetic characteristics |
| US5720196A (en) * | 1995-04-18 | 1998-02-24 | Kawasaki Steel Corporation | Hot-rolling method of steel piece joint during continuous hot-rolling |
| CN100455690C (zh) * | 2005-11-30 | 2009-01-28 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种基于薄板坯连铸连轧的取向硅钢及其制造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990107 |