JPH05157663A - 歯車運動特性評価方法 - Google Patents

歯車運動特性評価方法

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JPH05157663A
JPH05157663A JP4097130A JP9713092A JPH05157663A JP H05157663 A JPH05157663 A JP H05157663A JP 4097130 A JP4097130 A JP 4097130A JP 9713092 A JP9713092 A JP 9713092A JP H05157663 A JPH05157663 A JP H05157663A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯形形状誤差を歯車の回転角で微分した値を
用いて歯車の運動特性を精度よく評価する。 【構成】 歯車の歯形曲線上の各位置における法線に接
しかつ歯車の中心Oを中心とする円を意味する瞬間基礎
円C0 ,Cという概念を導入し、また、歯形形状を歯車
の回転角θと歯形曲線のインボリュート曲線からの偏差
である歯形形状誤差Δpとを用いて記述する。そうする
と、瞬間基礎円半径Rb (θ)は理想基礎円半径Rb0
歯形形状誤差Δpを回転角θで微分した微分値との和で
近似でき、その微分値が基礎円半径誤差ΔRb であり、
この基礎円半径誤差ΔRb に歯車の運動特性が強く依存
する。したがって、歯形形状誤差Δpを回転角θに関連
付けて取得した後、歯形形状誤差Δpを回転角θで微分
することによって基礎円半径誤差ΔRb を取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は歯車の歯形形状誤差から
歯車の運動特性を評価する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】歯車の各歯面に直角な方向の歯形形状誤
差を取得する方法の一例が文献『歯車第2巻(日刊工業
新聞社 昭和41年10月1日 6版発行)』の第34
5〜354頁に記載されている。以下、図5を参照しつ
つ簡単に説明する。
【0003】測定しようとするインボリュート平歯車
(以下、単に測定歯車という)にそれと同軸に、測定歯
車の理想基礎円と同径の基礎円板10を固定する。さら
に、ストレートエッジ18をもつ直定規20を、そのス
トレートエッジ18が基礎円板10の円筒面に接触し、
かつ、そのストレートエッジ18の方向に自由直線移動
可能に設ける。この直定規20には接触子24をストレ
ートエッジ18と実質的な平行な方向に自由変位可能に
取り付ける。この状態で、接触子24を測定歯車の歯面
に接触させつつ基礎円板10を測定歯車と一体的に回転
させると、直定規20が基礎円板10とのスリップなし
で直線運動させられるとともに接触子24が歯形曲線2
6に追従させられる。したがって、歯形曲線26がイン
ボリュート曲線から外れていれば、歯形形状誤差だけ接
触子24が正規位置から振れることとなり、この振れを
歯形形状誤差として取得できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そして、従来、このよ
うにして取得された歯形形状誤差に基づき、歯車の運動
特性(例えば、振動特性,動荷重特性)を評価すること
が行われていた。しかし、それら歯形形状誤差と歯車の
運動特性との間には明確な関係が存在しないため、長年
の経験と勘とにたよって歯形形状誤差から歯車の運動特
性を評価せざるを得ず、その精度を高めるにも限界があ
った。
【0005】このような事情に鑑み、本発明者は歯車の
運動特性を精度よく評価できるパラメータを見つけるべ
く研究を行った。その結果、噛み合う一対の歯車が回転
する際に各歯面に作用する荷重の変動量(以下、変動荷
重という)は歯車の基礎円半径誤差(これは、後に詳述
する瞬間基礎円の半径の、歯車の、一般的な定義に基づ
く基礎円の半径からの偏差を意味する)の影響を強く受
けるという事実を得た。以下、変動荷重と基礎円半径誤
差との関係を、一対のインボリュートはすば歯車を片歯
面噛み合い状態で回転させる場合を例にとって説明す
る。
【0006】まず、一対のインボリュートはすば歯車の
うち駆動歯車を誤差のないインボリュートはすば歯車、
被駆動歯車を誤差のあるインボリュートはすば歯車と仮
定する。一対のインボリュートはすば歯車の各々の実際
の誤差の合成値が被駆動歯車に存在すると仮定するので
ある。さらに、上記インボリュートはすば歯車対を回転
運動に関して等価な平歯車対に置換する。以下、誤差の
ないインボリュートはすば歯車と等価な平歯車を第一の
歯車、誤差のあるインボリュートはすば歯車と等価な平
歯車を第二の歯車という。このような前提の下で本発明
者は、変動荷重Fd ( θ2 )は M・〔T2 ・ΔRb (θ2 )/J2 −ΔRb ′(θ2
・ω20 2 〕 と記述できることを見い出した。ただし、 M:J1 ・J2 /〔Rb10 2・〔i2 ・J1 +J2 〕〕 J1 :第一の歯車の慣性モーメント J2 :第二の歯車の慣性モーメント Rb10 :第一の歯車の理想基礎円半径 i:ギヤ比 T2 :第二の歯車に伝達されるトルク θ2 :第二の歯車の回転角 ΔRb (θ2 ):第二の歯車の基礎円半径誤差 ΔRb ′(θ2 ):ΔRb (θ2 )を第二の歯車の回転
角θ2 で微分した基礎円誤差半径誤差微分 ω20:第二の歯車の平均角速度
【0007】なお、この変動荷重算出式の誘導過程につ
いては本発明者の報告書『修整歯面をもつはすば歯車の
振動発生機構』(平成3年3月13日に日本機械学会に
投稿し、同年10月16日に機械学会第69期全国大会
で発表した。なお、その内容は、機械学会論文集第57
巻第543号(1991−11)第3634〜3644
頁と同巻第544号(1991−12)第3947〜3
956頁に掲載されている。)に詳細に記載されている
ため、ここでは説明を省略する。
【0008】以上要するに、インボリュートはすば歯車
の変動荷重Fd は、歯車の低速回転かつ高負荷領域では
基礎円半径誤差ΔRb (θ2 )に強く依存し、一方、高
速回転かつ低負荷領域では基礎円半径誤差微分ΔRb
(θ2 )に強く依存するのである。また、インボリュー
トはすば歯車の運動特性は変動荷重Fd に強く依存する
から、結局、基礎円半径誤差ΔRb (θ2 ),基礎円半
径誤差微分ΔRb ′(θ2 )が取得できればそれらから
精度よくインボリュートはすば歯車の運動特性が評価で
きることになる。
【0009】以上の知見に基づき、本発明は歯形形状誤
差から歯車の運動特性を精度よく評価する方法を提供す
ることを課題として為されたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、歯車の各歯面にほぼ直角な方向の歯形形状
誤差を歯車の回転角に関連付けて取得し、それら各歯形
形状誤差を回転角で微分することによって歯形形状誤差
微分を取得し、その歯形形状誤差微分に基づいて歯車の
運動特性を評価する歯車運動特性評価方法を提供するこ
とを要旨とする。
【0011】なおここにおいて歯形形状誤差微分は、歯
形形状誤差を回転角で一回だけ微分した歯形形状誤差一
回微分とすることも、その歯形形状誤差一回微分を回転
角で微分した歯形形状誤差二回微分とすることもでき
る。
【0012】
【作用】例えば前記等価の平歯車(以下、単に歯車とい
う)の歯形曲線を図1に示すように、歯車の回転角θを
助変数とし、歯形曲線に接する歯形接線Lと歯車の中心
Oとの距離q(θ)と瞬間基礎円半径Rb (θ)とを変
数とする接線極座標で記述する。ここにおいて瞬間基礎
円とは、歯形曲線上の各点における法線に接し、かつ歯
車の中心Oを中心とする円であって、一対の歯車が噛み
合い回転する際に各歯車に実際に作用する力の作用線を
接線とする円を意味する。なお、同図に示すように、歯
車の回転角θが0であるときの、歯形曲線上の点Pにお
ける歯形接線をL0 、歯形接線と歯車の中心Oとの距離
をq0 、瞬間基礎円をC0 とする。
【0013】この状態から歯車が角度θだけ図において
反時計回りに回転すると、歯形接線はL0 からLに、歯
形接線と歯形曲線との接点はPからTに、歯形接線と歯
車の中心Oとの距離はq0 からq(θ)に、瞬間基礎円
はC0 からCに変化する。このとき、q(θ)はq0
b0・θ+Δp(θ)で近似できる。ただし、Rb0は歯
車の理想基礎円半径、Δp(θ)は歯形曲線のインボリ
ュート曲線からの偏差である歯形形状誤差である。この
関係の一例をグラフで表せば図2のようになる。図にお
いて破線のグラフはインボリュート曲線、実線のグラフ
は誤差のある歯形曲線に対応している。
【0014】さらにこの状態から歯車が微小角Δθだけ
反時計回りに回転すると、図3に示すように、瞬間基礎
円はCからC′に、瞬間基礎円の接線である基礎円接線
はUからU′に、その基礎円接線と歯形曲線との交点は
TからT′に、その交点と歯車の中心Oとの、基礎円接
線の方向における距離がq(θ)からq(θ+Δθ)す
なわちq(θ)+Δqに変化する。このときΔθの値が
微小であることに注目すれば、瞬間基礎円半径Rb (θ
+Δθ)とRb (θ)とが互いに等しく、かつ、基礎円
接線UとU′とが互いにほぼ平行であるから、ΔqはR
b (θ)・Δθで近似できる。その結果、瞬間基礎円半
径Rb (θ)はdq/dθと表される。
【0015】このRb (θ)=dq/dθという関係と
q(θ)=q0 +Rb0・θ+Δp(θ)という関係とを
利用すれば、瞬間基礎円半径Rb (θ)はRb0+d(Δ
p(θ))/dθと表される。つまり、回転角θにおけ
る瞬間基礎円は理想基礎円から半径がd(Δp(θ))
/dθ、すなわち、歯形形状誤差Δpを回転角θで微分
した値だけ変化しているのであって、これが基礎円半径
誤差ΔRb である。この基礎円半径誤差ΔRb の一例を
図4に示す。
【0016】したがって、本発明をインボリュート歯車
について実施した場合には基礎円半径誤差ΔRb が歯形
形状誤差微分の一態様として取得でき、また、基礎円半
径誤差ΔRb と変動荷重Fd との間には前述の変動荷重
算出式で表される関係が成立するから、その関係を勘案
すれば基礎円半径誤差ΔRb からインボリュート歯車の
運動特性を精度よく評価することができる。
【0017】なお、変動荷重算出式に適当な値を代入す
ることによって変動荷重Fd の値を取得し、この値から
運動特性を評価することもできる。
【0018】インボリュート以外の歯形を持つ円筒歯
車,かさ歯車,ハイポイド歯車等についても本発明を実
施できる。なぜなら、任意の瞬間における歯車対の接触
点の歯面法線は歯車軸線を中心とする瞬間基礎円(円
筒)に接し、その接触点の法線方向歯面変位は上記瞬間
基礎円に依存していて、インボリュート歯車について示
した関係式Rb (θ)= dq/dθがインボリュート以
外の歯形を持つ円筒歯車,かさ歯車,ハイポイド歯車の
場合にも基本的に成り立つからである。
【0019】
【発明の効果】このように、本発明に従えば、歯形形状
誤差から歯車の運動特性を精度よく評価することができ
るという効果が得られる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。本発明の
一実施例である歯車運動特性評価方法は図5に示す基礎
円板式歯形形状誤差測定装置(以下、単に測定装置とい
う)8を用いるものである。
【0021】この測定装置8においては、測定しようと
するインボリュート平歯車(以下、単に測定歯車とい
う)の理想基礎円と同径の基礎円板10がそれの軸線回
りに、かつ定位置で回転可能に支持されている。基礎円
板10はモータを含む回転駆動手段12によって回転さ
せられる。基礎円板10の回転角θはロータリエンコー
ダを含む回転角検出手段14によって検出される。基礎
円板10の円筒面に接するストレートエッジ18を有す
る直定規20がそのストレートエッジ18の方向に自由
直線移動可能に支持されている。直定規20には基礎円
板10の面に平行な平面に沿って、ピン22の回りに回
動可能な測定具23が取り付けられている。測定具23
は球状の接触子24を備えており、この接触子24は、
ストレートエッジ18に接しかつピン22の軸線を中心
とする円周に沿って自由回動可能とされている。接触子
24の変位量は、基礎円板10に同軸的かつ一体回転可
能に取り付けられた測定歯車の歯形曲線26のインボリ
ュート曲線からの偏差である歯形形状誤差Δpとして歯
形形状誤差検出手段28によって検出される。
【0022】この歯形形状誤差検出手段28と前記回転
角検出手段14とは基礎円誤差演算手段30に接続され
ている。基礎円誤差演算手段30は歯形形状誤差Δpを
表すデータを基礎円板10の回転角θを表すデータに関
連付けて格納するとともに、それらデータに基づき、歯
形形状誤差Δpを回転角θで微分した基礎円半径誤差Δ
b を演算するものである。
【0023】作業者は、このようにして演算された基礎
円半径誤差ΔRb が、今回の測定歯車を実際に使用した
場合に回転騒音が大きくならずに済むと予想される適正
範囲にあれば、その測定歯車の品質は適正であると判定
する。なおこの判定は自動的に行うことが可能である。
【0024】なお、上記実施例においては、測定具23
がピボット型とされていたが、基礎円半径誤差ΔRb
より正確に測定することが必要な場合には、測定歯車の
歯形に直線で接する接触子を有し、この接触子がそれの
接触線がストレートエッジ18の方向に直角となる姿勢
を保ちつつ直線移動する測定具を用いることが望まし
い。このようにすれば歯形曲線26の各位置における法
線がより精度よく想定できるからである。
【0025】本発明の別の実施例である歯車運動特性評
価方法は図6に示す噛み合い式歯車誤差測定装置(以
下、単に測定装置という)48を用いるものである。こ
の測定装置48は、一対のインボリュート平歯車(以
下、単に歯車という)を片歯面噛み合い状態かつ無負荷
状態で低速回転させつつ、被駆動歯車の回転伝達誤差を
被駆動歯車の回転角θ毎に測定する回転伝達誤差演算手
段50を備えている。この回転伝達誤差演算手段50は
周知であるため詳細な説明を省略する。測定装置48に
は、前記回転伝達誤差から歯形形状誤差Δpを演算する
歯形形状誤差演算手段(後に詳述する)52と、その歯
形形状誤差Δpを回転角θで微分することによって基礎
円半径誤差ΔRb を演算する基礎円誤差演算手段54と
が接続されている。
【0026】ここで、歯形形状誤差演算手段52が回転
伝達誤差から歯形形状誤差Δpを演算する手法を具体的
に説明する。測定対象である歯車対を、歯形誤差のない
駆動歯車である第一の歯車と、その歯車対の実際の歯形
誤差の合成値と同じ歯形誤差をもつ被駆動歯車である第
二の歯車に、同じ回転運動が実現されるように等価的に
置換する。この状態で第一の歯車を無負荷状態で微小角
Δθ1だけ回転させたとき、第二の歯車は微小角Δθ2
だけ回転したとすれば、次式が成立する。 Rb10 ・Δθ1 =Rb2(θ2 )・Δθ2 ただし、 Rb10 :第一の歯車の理想基礎円の半径 Rb2(θ2 ):第二の歯車の、回転角θ2 における瞬間
基礎円の半径 ここで、瞬間基礎円半径Rb2(θ2 )は、第二の歯車の
理想基礎円の半径Rb20 と瞬間基礎円の誤差すなわち基
礎円半径誤差ΔRb2(θ2 )との和であるから、上記式
を積分すれば次式が得られる。 Rb10 ・θ1 =Rb20 ・θ2 +∫ΔRb2(θ2 )dθ2 ただし、θ1 =0のときθ2 =0となると仮定する。前
述のように、上記式の右辺の第2項内のΔRb2(θ2
は先の定義に基づき、d(Δp(θ2 ))/dθ2 に等
しいから、上記式は次式のように変形できる。 Rb10 ・θ1 =Rb20 ・θ2 +Δp(θ2 ) 一方、第二の歯車は第一の歯車の回転角θ1 に対して理
想回転角(実回転角θ2 +回転伝達誤差Δθ2K)だけ回
転するはずであるから、次式が成立する。 Rb10 ・θ1 =Rb20 ・〔θ2 +Δθ2K
【0027】したがって、回転伝達誤差Δθ2Kは次のよ
うになる。 Δθ2K=Δp(θ2 )/Rb20 そして、この事実に基づき、歯形形状誤差演算手段52
は、第一の歯車と第二の歯車との間の回転伝達誤差Δθ
2K(θ2 )に第二の歯車の理想基礎円の半径Rb20 を乗
じることによって歯形形状誤差Δp(θ2 )を回転角θ
2 毎に演算する。
【0028】前記基礎円誤差演算手段54により演算さ
れた基礎円半径誤差ΔRb の一例を図7のグラフで表
す。作業者は、このようにして演算された基礎円半径誤
差ΔRb が適正範囲にあれば、今回の歯車対は回転騒音
が小さい適正な組合せであると判定する。なおこの判定
も自動的に行うことが可能である。
【0029】したがって、本実施例においては、歯車の
複数の歯について連続的に基礎円半径誤差ΔRb が取得
でき、ひいては連続的に運動特性を評価できるから、運
動特性の所要評価時間が短縮できる。
【0030】以上、本発明の二つの実施例として、1個
の歯車について単独で歯形形状誤差Δpを測定して歯車
の運動特性を評価する単独式の実施例と、歯車対を無負
荷状態で低速噛み合い回転させて歯形形状誤差Δpを測
定して歯車対の運動特性を評価する噛み合い式の実施例
とを説明したが、本発明はその他の実施例とすることも
できる。
【0031】例えば、歯車対を、無負荷状態ではないが
実際の使用状態における負荷よりは軽い軽負荷状態で低
速噛み合い回転させて歯形形状誤差Δpを測定し、その
結果から第二の歯車の基礎円半径誤差ΔRb2(θ2 )お
よびそれの微分値ΔRb2′(θ2 )を取得し、それら
を、実際の使用状態における第二の歯車の平均角速度ω
20と共に前記変動荷重Fd の式に代入して変動荷重Fd
(θ2 )を算出し、それを用いて歯車対の運動特性を評
価する別の噛み合い式の実施例とすることもできる。
【0032】しかし、この実施例は、軽負荷状態で歯形
形状誤差Δpを測定し、それを用い、かつ、噛み合い歯
面間に発生する衝撃力はごく小さいからそれを無視して
変動荷重Fd を算出するものであるため、実際の使用状
態における変動荷重Fd の真の値に対する精度を十分に
高めることが困難であると推定される。歯形形状誤差Δ
pの測定対象である歯形には実際ほどには大きな負荷が
加えられていないからである。
【0033】そこで、次のような実施例とすることがで
きる。以下、その実施例を説明するが、この実施例は図
6および図7を用いて説明した実施例と共通する部分が
多いため、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0034】この実施例は、先の噛み合い式の実施例と
ほぼ同じ測定機器を用いて、インボリュートはすば歯車
対(以下、これを単にはすば歯車対といい、インボリュ
ートはすば歯車を単にはすば歯車という)を片歯面噛み
合い回転状態で低速回転させて歯形形状誤差Δpを測定
するものであるが、その先の実施例とは異なり、実際の
使用状態と同じ負荷を加えて歯形形状誤差Δpを測定す
るものである。
【0035】本実施例においても、はすば歯車対のうち
駆動側のはすば歯車を歯形誤差のないはすば歯車、被駆
動側のはすば歯車を、それの実際の歯形誤差と駆動側の
はすば歯車の実際の歯形誤差との合成値をもつはすば歯
車と仮定する。また、前述のように、はすば歯車の各歯
面は、全く同じ回転運動を伝達する等価歯形(はすば歯
車が回転運動に関して等価的に置換される平歯車の歯
形)に置換できる。すなわち、本実施例においても、測
定対象であるはすば歯車対のうち駆動歯車は歯形誤差の
ない平歯車である第一の歯車に、被駆動歯車は歯形誤差
のある平歯車である第二の歯車にそれぞれ等価的に置換
されているのである。
【0036】第二の歯車の歯形には、それの基礎円半径
誤差ΔRb2(θ2 )が回転角θ2 の如何を問わず基礎円
変動係数a0 に保たれる歯形や、基礎円半径誤差ΔRb2
(θ2 )が1次基礎円変動係数a1 (≧0)と回転角θ
2 との積に等しい対称中凸歯形や、基礎円半径誤差ΔR
b2(θ2 )が1次基礎円変動係数a1 (<0)と回転角
θ2 との積に等しい対称中凹歯形などがあるが、対称中
凸歯形が実用上最も重要であるため、今回は、はすば歯
車の各歯形が対称中凸歯形に等価的に置換できるものと
仮定する。なお、ここにおいて基礎円変動係数a0 およ
び1次基礎円変動係数a1 はそれぞれ、基礎円半径誤差
ΔRb2(θ)がa0 +a1 ・θ2 +a2 ・θ2 2+・・・
なる回転角θ2 の多項式で近似できると仮定した場合の
0 およびa1 である。
【0037】さらに、はずば歯車対の各歯は、1枚噛み
合い区間,衝撃区間,2枚噛み合い区間および衝撃区間
をそれらの順に通過し、それらを1ピッチとして定常運
動すると仮定する。すなわち、今回は噛み合い率が2未
満であると仮定するのであり、因みに、噛み合い率を例
えば、2以上3未満と仮定するときには、2枚噛み合い
区間,衝撃区間,3枚噛み合い区間および衝撃区間をそ
れらの順に通過し、また、3以上4未満と仮定するとき
には、3枚噛み合い区間,衝撃区間,4枚噛み合い区間
および衝撃区間をそれらの順に通過することなる。
【0038】そして、今回の等価歯車対についても、1
枚噛み合い区間における変動荷重Fdxは前述のように、 M・〔T2 ・ΔRbx(θ2 )/J2 −ΔRbx′(θ2
・ω20 2 〕 で表される。ただし、ここにおいて、「ΔR
bx(θ2 )」および「ΔRbx′(θ2 )」はそれぞれ、
第二の歯車の、1枚噛み合い区間における基礎円半径誤
差および基礎円半径誤差微分を意味する。また、2枚噛
み合い区間における変動荷重Fdyも、1枚噛み合い区間
におけると同様に、 M・〔T2 ・ΔRby(θ2 )/J2 −ΔRby′(θ2
・ω20 2 〕 で表される。ただし、ここにおいて、「ΔR
by(θ2 )」および「ΔRby′(θ2 )」はそれぞれ、
第二の歯車の、2枚噛み合い区間における基礎円半径誤
差および基礎円半径誤差微分を意味する。
【0039】衝撃区間は、等価歯車対のある噛み合い区
間と別の噛み合い区間との間の区間であって、歯面同士
の接触点の軌跡が不連続となる区間である。そのため、
この衝撃区間では、等価歯車の角速度も不連続となるた
めに噛み合い歯面間に衝撃力FdsおよびFdeが発生す
る。なお、この衝撃力FdsおよびFdeは衝撃区間前後の
角運動量の差から算出できる。したがって、1ピッチ間
に歯面に働く変動荷重Fd は次のように表すことができ
る。 Fd =Fdx(1枚噛み合い区間) =Fds(衝撃区間) =Fdy(2枚噛み合い区間) =Fde(衝撃区間)
【0040】これらの前提に基づき、今回の等価歯車の
各歯面に働く変動荷重Fd をフーリエ展開すれば、変動
荷重Fd の各次数nの振幅Fdnは次のようになる。 Fdn=2・M・√(〔ω20 2 ・Un 2 +〔〔T2 ・θ
2p/J2 〕・Vn 2 ) ただし、 θ2p:第二の歯車の角ピッチの半値 Un :〔〔a1x−a1y〕・ζ+a1y〕・cos(n・π・
ζ)−〔〔a1x−a1y〕/〔n・π〕〕・sin(n・π・
ζ) Vn :〔1/〔n・π〕〕・〔〔a1y−a1x〕・ζ−a
1y〕・cos(n・π・ζ)+〔〔a1y−a1x〕・〔ζ2
3−1/〔n2 ・π2 〕+a1y・〔1−2・ζ〕/3〕
・sin(n・π・ζ) a1x:第二の歯車の、1枚噛み合い区間における1次基
礎円変動係数 a1y:第二の歯車の、2枚噛み合い区間における1次基
礎円変動係数 ζ:1枚噛み合い区間の1ピッチに対する長さの比
【0041】なお、この変動荷重振幅算出式の誘導過程
についても前記報告書に詳細に記載されているため、こ
こでは説明を省略する。
【0042】したがって、本実施例においては、それの
信号処理部(コンピュータを主体とする)の構成を概念
的に示す図8に示すように、まず、回転伝達誤差演算手
段60により、はすば歯車対の回転伝達誤差θ2Kを回転
角θ2 毎に測定し、歯形形状誤差演算手段62により、
その回転伝達誤差θ2Kから歯形形状誤差Δpを演算し、
基礎円誤差演算手段64により、その歯形形状誤差Δp
を回転角θ2 で一回微分することによって基礎円半径誤
差ΔRb2を演算する。次に、1次基礎円変動係数演算手
段70により、その基礎円半径誤差ΔRb2のうち1枚噛
み合い区間におけるもの(ΔRbx)を回転角θ2 で一回
微分することによって1枚噛み合い区間における1次基
礎円変動係数a1xを演算し、また、基礎円半径誤差ΔR
b2のうち2枚噛み合い区間におけるもの(ΔRby)を回
転角θ2 で一回微分することによって2枚噛み合い区間
における1次基礎円変動係数a1yを演算する。今回はは
すば歯車の各歯面が対称中凸歯形、すなわち、基礎円半
径誤差ΔRb2(θ2 )が1次基礎円変動係数a1 と回転
角θ2 との積に等しい歯形に等価的に置換できるものと
仮定されているからである。最後に、変動荷重演算手段
72により、それら1次基礎円変動係数数a1xおよびa
1yをM等の他のパラメータと共に上記振幅Fdnの式に代
入することによって変動荷重Fd の振幅Fdnを演算す
る。そして、作業者は、このようにして演算された振幅
dnが適正範囲にあれば、今回のはすば歯車対は回転騒
音が小さい適正な組合せであると判定する。なおこの判
定も自動的に行うことが可能である。
【0043】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、歯車対がある噛み合い区間から別の噛み合
い区間に移行する際に歯面に発生する衝撃力を勘案しつ
つ変動荷重Fd の振幅Fdnを算出し、しかも、歯車対に
実際の使用状態にできる限り近い歯形を持たせて振幅F
dnを算出するから、実際の使用状態における振幅Fdn
精度よく予測できるという効果が得られる。
【0044】なお付言すれば、本実施例においては、歯
車対に実際の使用状態と同じ負荷を加えつつ回転させる
ことによって、実際の使用状態にできる限り近い状態で
歯形形状誤差Δpを測定し、その結果を用いて実際の使
用状態における振幅Fdnを精度よく演算するようになっ
ていたが、例えば、歯車対を無負荷で低速回転させるこ
とによって無負荷状態における歯形形状誤差Δpを測定
し、その結果に、実際の使用状態において発生すると予
想される歯車対の弾性変形の影響を加えることによっ
て、実際の使用状態における振幅Fdnを精度よく演算す
るようにすることもできる。以下、その実施例を説明す
るが、この実施例は図8を用いて説明した実施例と共通
する部分が多いため、共通する部分については説明を省
略し、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0045】本実施例においても、歯形誤差のない駆動
歯車である第一の歯車も、歯形誤差のある被駆動歯車で
ある第二の歯車も、対称中凸歯車であると仮定する。す
なわち、第二の歯車の、負荷状態における基礎円半径誤
差ΔRb2(θ2 )は、 a1 ・θ2 で近似できると仮定するのである。
【0046】さらに、第一の歯車は剛体歯車、第二の歯
車は弾性歯車であると仮定する。すなわち、歯車対が弾
性体であることによって各歯車の各歯面に、静止状態か
つ負荷状態の下で生じるたわみ(以下、単に静たわみと
いう)xs が弾性歯車である第二の歯車にのみ生じると
仮定するのである。しかも、その静たわみxs は、 FS /K(θ2 ) で近似できると仮定する。ただし、この式において、
「FS 」は歯面の静荷重(静止状態で歯面に負荷される
荷重)を意味し、また、「K(θ2)」は、一対の歯の
ばね定数を意味し、例えば、 KP ・exp (−CP ・|θ2 3|) で近似できる。ただし、この式において「KP 」および
「CP 」は歯車対の諸元から決まる定数である。
【0047】これらの仮定から、第二の歯車の、1枚噛
み合い区間かつ負荷状態における歯形形状誤差(以下、
単に負荷歯形形状誤差という)Δpx (θ2 )が、 ΔpX (θ2 )=Δp(θ2 )−xS (θ2 ) なる式で記述される。ここで、「Δp(θ2 )」は、第
二の歯車の、無負荷状態における歯形形状誤差(以下、
単に歯形形状誤差という)である。歯形形状誤差Δp
(θ2 )は前記噛み合い式歯車誤差測定装置48による
測定結果に等しく、また、静たわみxS (θ2 )は上述
の、 xS (θ2 )=FS /K(θ2 ) なる式で記述される関係と、 K(θ2 )=KP ・exp (−CP ・|θ2 3|) なる式で記述される関係とから算出できるから、結局、
歯形形状誤差Δp(θ2 )と歯面の静荷重FS とばね定
数K(θ2 )とから、負荷歯形形状誤差Δpx (θ2
が算出できることになる。
【0048】一方、負荷歯形形状誤差Δpx (θ2
と、第二の歯車の、1枚噛み合い区間における基礎円半
径誤差ΔRbx(θ2 )との間には、前述のように、 d(Δpx (θ2 ))/dθ2 =ΔRbx(θ2 ) なる式で表される関係があり、さらに、ΔRbx(θ2
と1次基礎円変動係数a1xとの間には、上述のように、 ΔRbx(θ2 )=a1x・θ2 なる式で表される関係があるから、結局、歯形形状誤差
Δp(θ2 )から1次基礎円変動係数a1xが算出でき
る。
【0049】以上、第二の歯車の、1枚噛み合い区間か
つ負荷状態における1次基礎円変動係数a1xを算出する
ための理論について説明したが、次に、2枚噛み合い区
間かつ負荷状態における1次基礎円変動係数a1yを算出
するための理論について説明する。
【0050】2枚噛み合い区間においては、上記1枚噛
み合い区間において噛み合っている1枚の歯(回転角θ
2 に対応する歯)のみならず、その歯から1ピッチだけ
隣の歯((回転角θ2 −2・角ピッチ半値θ2P)に対応
する歯)も噛み合っている。そのため、1次基礎円変動
係数a1yについては、1次基礎円変動係数a1xの場合と
は異なり、1枚の歯の形状誤差および静たわみの影響の
みならず、隣の歯の形状誤差および静たわみの影響をも
勘案して算出する必要がある。
【0051】1枚の歯が1枚噛み合い区間から2枚噛み
合い区間に移行する際には、その1枚の歯がこれまで受
け持っていた荷重の一部が隣の歯によって受け持たれる
こととなる。したがって、2枚噛み合い区間かつ負荷状
態における歯形形状誤差を負荷歯形形状誤差Δpy とし
て表すこととすれば、その1枚の歯が受け持つ荷重の減
少量、すなわち、 K(θ2 )・〔−Δpx (θ2 )+Δpy(θ2 )〕 と、隣の歯が新たに受け持つ荷重、すなわち、 K(θ2 −2・θ2p)・〔−Δpy (θ2)+Δp(θ
2 −2・θ2p)〕 とが互いに等しいから、結局、負荷歯形形状誤差Δpy
は、 〔K(θ2 −2・θ2p)・Δp(θ2 −2・θ2p)+K
(θ2 )・Δpx (θ2 )〕/〔K(θ2 −2・θ2p
+K(θ2 )〕 として算出できる。
【0052】一方、負荷歯形形状誤差Δpy (θ2
と、第二の歯車の、2枚噛み合い区間における基礎円半
径誤差ΔRby(θ2 )との間にも、 d(Δpy (θ2 ))/dθ2 =ΔRby(θ2 ) なる式で表される関係があり、さらに、ΔRby(θ2
と1次基礎円変動係数a1yとの間にも、 ΔRby(θ2 )=a1y・θ2 なる式で表される関係があるから、結局、1枚噛み合い
区間における負荷歯形形状誤差Δp(θ2 )と、隣の歯
の、無負荷状態における歯形形状誤差Δp(θ2 −2・
θ2p)から1次基礎円変動係数a1yが算出できる。
【0053】なお、1次基礎円変動係数a1x,a1yの算
出理論についても前記報告書に詳細に記載されている。
【0054】そして、それら1次基礎円変動係数a1x
1yを前述の、 Fdn=2・M・√(〔ω20・Un 2 +〔〔T2 ・θ2p
/J2 〕・Vn 2 ) なる式に代入すれば、変動荷重Fd の振幅Fdnが算出で
きることになる。
【0055】したがって、本実施例においては、それの
信号処理部(コンピュータを主体とする)の構成を概念
的に示す図9に示すように、まず、回転伝達誤差演算手
段100により、はすば歯車対の回転伝達誤差Δθ2K
回転角θ2 毎に測定し、歯形形状誤差演算手段102に
より、その回転伝達誤差Δθ2Kから歯形形状誤差Δp
(θ2 )を演算する。
【0056】次に、負荷歯形形状誤差演算手段104に
より、上記歯形形状誤差Δp(θ2 )に基づき、かつ、
前述の関係を用いて、1枚噛み合い区間における負荷歯
形形状誤差Δpx (θ2 )を回転角θ2 毎に演算する。
【0057】続いて、基礎円誤差演算手段106によ
り、上記負荷歯形形状誤差Δpx (θ2 )を回転角θ2
で一回微分することによって1枚噛み合い区間における
基礎円半径誤差ΔRbx(θ2 )を演算する。さらに、1
次基礎円変動係数演算手段108により、その基礎円半
径誤差ΔRbx(θ2 )を回転角θ2 で一回微分すること
によって1枚噛み合い区間における1次基礎円変動係数
1xを演算する。
【0058】以上、1枚噛み合い区間における1次基礎
円変動係数a1xを演算する手法について説明したが、2
枚噛み合い区間における1次基礎円変動係数a1yもほぼ
同様にして演算される。すなわち、まず、負荷歯形形状
誤差演算手段104により、上記1枚噛み合い区間にお
ける負荷歯形形状誤差Δpx (θ2 )と隣の歯の、無負
荷状態における歯形形状誤差Δp(θ2 −2・θ2p)と
に基づき、かつ、前述の関係を用いて、2枚噛み合い区
間における負荷歯形形状誤差Δpy (θ2 )を演算し、
続いて、基礎円誤差演算手段106により、その負荷歯
形形状誤差Δpy (θ2 )を微分することによって基礎
円半径誤差ΔRby(θ2 )を演算し、さらに、1次基礎
円変動係数演算手段108により、その基礎円半径誤差
ΔRby(θ2 )を微分することによって1次基礎円変動
係数a1yを演算するのである。
【0059】以上のようにして1次基礎円変動係数
1x,a1yが演算されたならば、変動荷重演算手段11
0により、それら1次基礎円変動係数数a1xおよびa1y
をM等の他のパラメータと共に上記振幅Fdnの式に代入
することによって変動荷重Fd の振幅Fdnを演算する。
【0060】そして、作業者は、このようにして演算さ
れた振幅Fdnが適正範囲にあれば、今回のはすば歯車対
は回転騒音が小さい適正な組合せであると判定する。な
おこの判定も自動的に行うことが可能である。
【0061】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、無負荷状態の下での測定結果を用いても、
実際の使用状態すなわち重負荷状態での変動荷重Fd
振幅Fdnを精度よく予測できるという効果が得られる。
【0062】なお、以上いくつかの実施例を用いて説明
したように、歯車対の回転伝達誤差から歯形形状誤差を
取得し、それを回転角で微分することによって歯形形状
誤差微分を取得し、それに基づいて歯車の運動特性を評
価するという噛み合い式の歯車運動特性評価方法は、イ
ンボリュートはすば歯車,非インボリュート型の円筒歯
車,かさ歯車,ハイポイド歯車等のように前記基礎円板
式歯形形状誤差測定装置8では容易に歯形形状誤差を測
定できない種類の歯車の運動特性を評価する場合に特に
有効である。
【0063】以上、本発明のいくつかの実施例を詳細に
説明したが、これらの他にも、特許請求の範囲を逸脱す
ることなく、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良
を施した態様で本発明を実施することができるのはもち
ろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯車運動特性評価方法の原理を説
明するための図である。
【図2】本発明における歯形形状誤差Δpの一例を示す
グラフである。
【図3】本発明に係る歯車運動特性評価方法の原理を説
明するための図である。
【図4】本発明における歯形形状誤差微分の一例である
基礎円半径誤差ΔRb の一例を示すグラフである。
【図5】本発明の一実施例である単独式の歯車運動特性
評価方法を実施するのに用いる機器を示す図である。
【図6】本発明の別の実施例である噛み合い式の歯車運
動特性評価方法を実施するのに用いる機器を示す図であ
る。
【図7】その噛み合い式の歯車運動特性評価方法を用い
て取得された基礎円半径誤差ΔRb の一例を示すグラフ
である。
【図8】本発明のさらに別の実施例である噛み合い式の
歯車運動特性評価方法を実施するのに用いる機器を示す
図である。
【図9】本発明のさらに別の実施例である噛み合い式の
歯車運動特性評価方法を実施するのに用いる機器を示す
図である。
【符号の説明】
10 基礎円板 18 ストレートエッジ 20 直定規 24 接触子 26 歯形曲線 28 歯形形状誤差検出手段 30 基礎円誤差演算手段 50,60,100 回転伝達誤差演算手段 52,62,102 歯形形状誤差演算手段 54,64,106 基礎円誤差演算手段 70,108 1次基礎円変動係数演算手段 72,110 変動荷重演算手段 104 負荷歯形形状誤差演算手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯車の各歯面にほぼ直角な方向の歯形形
    状誤差を歯車の回転角に関連付けて取得し、それら各歯
    形形状誤差を回転角で微分することによって歯形形状誤
    差微分を取得し、その歯形形状誤差微分に基づいて歯車
    の運動特性を評価することを特徴とする歯車運動特性評
    価方法。
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