JPH0515990B2 - - Google Patents
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- JPH0515990B2 JPH0515990B2 JP58009767A JP976783A JPH0515990B2 JP H0515990 B2 JPH0515990 B2 JP H0515990B2 JP 58009767 A JP58009767 A JP 58009767A JP 976783 A JP976783 A JP 976783A JP H0515990 B2 JPH0515990 B2 JP H0515990B2
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Description
〔発明の属する技術分野〕
本発明は三相送配電線路中で地絡故障が生じた
とき、地絡故障点の位置の標定、例えばある測定
点からの該地絡故障を生じた送配電線中の故障点
までの距離の推定を行なう方法に関する。 〔従来技術とその問題点〕 在来のかかる故障位置標定の最も簡単な手段
は、ある測定点から地絡故障点までの送配電線の
インピーダンスを測定して、これと該送配電線の
特性インピーダンスとから故障点までの距離を推
定するものであるが、装置が比較的簡易に構成で
きる反面、地絡故障点における送配電線と大地と
のインピーダンスすなわちいわゆる故障点インピ
ーダンスの値によつて距離の推定値に誤差が生じ
やすいことが一般に知られている。 前記の故障点インピーダンスは主として抵抗性
であり、この点に注目して送配電線のリアクタン
ス成分を重点に測定して故障点を標定する手段も
公知である。しかし、非接地送配電系におけるあ
る測定例では架空線の断面が60mm2のとき地絡故障
点における故障点インピーダンスの抵抗分は0〜
20キロオームの間の広範囲に変動しうることが知
られている。一方において標定距離の誤差を100
メートル以内に納めるには、送配電線の地絡故障
によるインピーダンスの変化を抵抗分で0.03オー
ム、リアクタンス分でも0.03Ω(50ヘルツに対す
る値)以内の精度で測定する必要がある。従つて
故障点インピーダンスが高くて10キロオーム程度
ある場合には、故障点インピーダンスの10-5〜
10-6すなわち少なくとも千分の1パーセント以上
の精度の測定が必要になり、実用的にはかかる測
定は不可能に近い。 このため、故障点インピーダンスの影響を余り
受けないで送配電線の故障点までのインピーダン
スもしくはこれに関連する電気量を精密に測定す
る手段として、本出願人は特願昭56−22423号の
発明を出願した。しかし、当該発明では測定用電
源の周波数を比較的低くとる必要があり、測定用
電源を高圧ないし超高圧の送配電線に結合するた
めの変成器などの結合器を経済的に製作するには
当該測定用電源の周波数を高めるのが望ましい
が、周波数を数百ヘルツ程度にまで上げると送配
電線のもつ分布キヤパシタンスの影響が無視でき
なくなつてしまう。 〔発明の目的〕 本発明は以上に説明した従来技術の欠点ないし
問題点の認識に立脚して、地絡故障点における故
障点インピーダンスの変動の影響が少なく、かつ
送配電線への標定用交流電圧の注入を簡単にでき
るよう試験用電源の周波数を高くとつても送配電
線のもつ分布キヤパシタンスの影響を受けること
が少ない送配電線路の地絡故障点を標定する方法
を実現することにある。 〔発明の要点〕 本発明によれば上述の目的を達成するために、
故障点標定をすべき送配電線路区間の両端に地絡
故障が生じた送配電線に標定用の交流電流を注入
する電流源回路をそれぞれ設けておき、地絡故障
が生じたとき両端の電流源回路から同一周波数、
同一振幅でかつ互いに逆位相の標定電流をそれぞ
れ当該地絡事故送配線に注入する。地絡事故発生
点における故障点インピーダンスにはこれら両電
流源回路から注入された標定用電流が重畳して流
れることになるが、前述のように両測定用電流は
逆位相なので両者は実質的に相殺され、当該故障
点インピーダンスには全く測定用電流が流れない
かあるいは流れても従来手段に比して極めて小さ
な電流が流れるに過ぎなくなる。このことが本発
明方法が故障点インピーダンスの影響を受けるこ
とが本質的に少ない大きな理由になつている。 さて、地絡故障が生じると、標定用電流に対す
る送配電線のインピーダンスが正規状態から当然
変化し、従つて標定用電流を供給する電流源回路
内の特性電気値たとえば無効電力値もこれに応じ
て変化するので、本発明による標定にあたつては
かかる特性電気値を測定して第1の測定値とす
る。この第1の測定値は地絡故障点の位置の関数
であるが、同時に故障点インピーダンスの関数で
もあるので、故障インピーダンスの値が決まらな
いと地絡故障点の位置を決めることができない。 このため本発明においては第2の測定値として
地絡故障時の三相送配電線の零相電圧を測定す
る。この零相電圧は故障点インピーダンスの関数
ではあるが、地絡故障点の位置とは関係しない。
従つてこの零相電圧の測定値から故障点インピー
ダンスの値を一義的に決めることができ、次にこ
の故障点インピーダンスの値を用いて第1の測定
値から容易に地絡故障点の位置を標定することが
できる。 〔発明の実施例〕 次に図面を参照しながら本発明の実施例を説明
する。第1図は本発明の原理説明図であつて、L
が1本の送配電線を模式的に示し、その長さlが
本発明方法によつて地絡故障を標定すべき区間を
示している。該区間の両端には電流源回路1,2
がそれぞれ設けられて適当な結合手段を介して高
電圧の送配電線Lに標定用電流を注入するのであ
るが、この図では簡単化のため標定用電流I1,
I2が電流源回路1,2から送配電線Lに直接注
入されるよう描かれている。これら測定電流は同
一の周波数fと同一の振幅ISをもつように制御さ
れるが、その位相は互いに逆位相に選ばれる。こ
の逆位相であることを示すため、第1図では電流
源回路2の測定用電流I2は送配電線Lから注出
される方向に矢印が付されている。地絡故障点は
Fで示され、この点と大地との間の故障点インピ
ーダンスすなわち地絡抵抗はRgであり、送配電
線区間Lの左端から地絡故障点Fまでの距離がχ
であるとする。 いま地絡故障点Fが送配電線区間Lの中央点に
あり、従つてx=l/2であつたとすると、故障
点インピーダンスRgには電流源回路1からの測
定用電流I1に比例する電流I1′と電流源回路
2からの測定用電流I2に比例する電流I2′と
が互いに逆方向に流れ、容易に諒解されるように
I1′とI2′の大きさは等しいので、両電流I
1′とI2′とは相殺し合つて故障点インピーダン
スRgに流れる電流は零になる。しかし、地絡故
障点Fが中央点以外にあるときには、送配電線L
の左端から故障点FまでのインピーダンスZ1と
右端から故障点FまでのインピーダンスZ2はそ
れらの間の送配電線の長さxおよびl−xに比例
するから、インピーダンスZ1,Z2の値は相異
なり、故障点Fにおける2電流I1′,I2′の大
きさも異なつて来て両電流は完全には相殺しな
い。かかる一般的な場合には次の方程式が成立す
る。 V1 I1=A1 B1 C1 D11 1/Rg 0 1A2 B2 C2 D2V2 I2 ……(1) 上式中のすべての符号はベクトル量であり、V
1,V2は第1図に示すように送配電線Lの左端
および右端の電圧であるが、これらは周波数fの
測定用電流回路の電圧であつて送配電線の商用周
波電圧とは異なることに留意されたい。 またその他の符号の内容は次のとおりである。 Rω=(YZ)1/2 (伝播定数) Zω=(Z/Y)1/2 (特性インピーダンス) Y:等価対地アドミツタンス/単位長 Z:等価インピーダンス/単位長 A1=cosh(Rω・x) C1=(1/Zω)sinh(Rωx) B1=Zωsinh(Rωx) D1=cosh(Rωx) A2=cosh{Rω(l−x)} C2=(1/Zω)sinh{Rω(l−x)} B2=Zωsinh{Rω(l−x)} D2=cosh{Rω(l−x)} さて、前述のようにI1=I2=ISであるから、こ
の条件を(1)式に入れて同式左辺のV1の値を故障
点インピーダンスRgをパラメータとしxを変数
として求めることができる。ここで、V1を故障
点インピーダンスRgと距離xとの関数f1、f2の一
般式にて表すと、次のように表せる。 V〓1=f1(Rg,x)+jf2(Rg,x) ……(1A) (但し、Isを基準としたベクトル表示) なお、V〓1は(1)式を分解することにより(1B)
式の如く故障点インピーダンスRgと距離xとで
詳細に表すことができる。 V〓1=ZωIs(B/A) ……(1B) 但し、 B=cosh(Rωl)−1+Zω{sinh(Rωl)+sinh(Rω
(2x−l))}/2Rg A=sinh(Rωl)+Zω{cosh(Rωl)+cosh(Rω(
2x−l))}/2Rg 一方、送配電線の左端側における無効電力Qは
次のように表せる。 Q=V1・Is・sinθ ……(1C) (但し、θはV1とIsとの間の位相角) 従つて、(1C)式は(1A)式および(1B)式
により次のように書き直せる。 Q=Im{V〓1・Is} =Is2・Im(Is・D/C) ……(1D) 但し、Im:ベクトルの虚部 D=cosh(Rωl)−1+Zω{sinh(Rωl)+sinh(Rω
(2x−l))}/2Rg C=sinh(Rωl)+Zω{cosh(Rωl)+cosh(Rω(
2x−l))}/2Rg なお、Imの中の展開はRω、Zωがそれぞれ複
素数でありので、これ以上の展開式を表現するこ
とは困難であり、数値的に解析する方が簡便であ
る。 但し、等価アドミツタンスYおよび等価インピ
ーダンスZが以下の仮定の下に虚部だけで表現さ
れる場合には、Rω、Zωは次式のように書き直せ
るので、無効電力Qは(1E)式のようになる。
とき、地絡故障点の位置の標定、例えばある測定
点からの該地絡故障を生じた送配電線中の故障点
までの距離の推定を行なう方法に関する。 〔従来技術とその問題点〕 在来のかかる故障位置標定の最も簡単な手段
は、ある測定点から地絡故障点までの送配電線の
インピーダンスを測定して、これと該送配電線の
特性インピーダンスとから故障点までの距離を推
定するものであるが、装置が比較的簡易に構成で
きる反面、地絡故障点における送配電線と大地と
のインピーダンスすなわちいわゆる故障点インピ
ーダンスの値によつて距離の推定値に誤差が生じ
やすいことが一般に知られている。 前記の故障点インピーダンスは主として抵抗性
であり、この点に注目して送配電線のリアクタン
ス成分を重点に測定して故障点を標定する手段も
公知である。しかし、非接地送配電系におけるあ
る測定例では架空線の断面が60mm2のとき地絡故障
点における故障点インピーダンスの抵抗分は0〜
20キロオームの間の広範囲に変動しうることが知
られている。一方において標定距離の誤差を100
メートル以内に納めるには、送配電線の地絡故障
によるインピーダンスの変化を抵抗分で0.03オー
ム、リアクタンス分でも0.03Ω(50ヘルツに対す
る値)以内の精度で測定する必要がある。従つて
故障点インピーダンスが高くて10キロオーム程度
ある場合には、故障点インピーダンスの10-5〜
10-6すなわち少なくとも千分の1パーセント以上
の精度の測定が必要になり、実用的にはかかる測
定は不可能に近い。 このため、故障点インピーダンスの影響を余り
受けないで送配電線の故障点までのインピーダン
スもしくはこれに関連する電気量を精密に測定す
る手段として、本出願人は特願昭56−22423号の
発明を出願した。しかし、当該発明では測定用電
源の周波数を比較的低くとる必要があり、測定用
電源を高圧ないし超高圧の送配電線に結合するた
めの変成器などの結合器を経済的に製作するには
当該測定用電源の周波数を高めるのが望ましい
が、周波数を数百ヘルツ程度にまで上げると送配
電線のもつ分布キヤパシタンスの影響が無視でき
なくなつてしまう。 〔発明の目的〕 本発明は以上に説明した従来技術の欠点ないし
問題点の認識に立脚して、地絡故障点における故
障点インピーダンスの変動の影響が少なく、かつ
送配電線への標定用交流電圧の注入を簡単にでき
るよう試験用電源の周波数を高くとつても送配電
線のもつ分布キヤパシタンスの影響を受けること
が少ない送配電線路の地絡故障点を標定する方法
を実現することにある。 〔発明の要点〕 本発明によれば上述の目的を達成するために、
故障点標定をすべき送配電線路区間の両端に地絡
故障が生じた送配電線に標定用の交流電流を注入
する電流源回路をそれぞれ設けておき、地絡故障
が生じたとき両端の電流源回路から同一周波数、
同一振幅でかつ互いに逆位相の標定電流をそれぞ
れ当該地絡事故送配線に注入する。地絡事故発生
点における故障点インピーダンスにはこれら両電
流源回路から注入された標定用電流が重畳して流
れることになるが、前述のように両測定用電流は
逆位相なので両者は実質的に相殺され、当該故障
点インピーダンスには全く測定用電流が流れない
かあるいは流れても従来手段に比して極めて小さ
な電流が流れるに過ぎなくなる。このことが本発
明方法が故障点インピーダンスの影響を受けるこ
とが本質的に少ない大きな理由になつている。 さて、地絡故障が生じると、標定用電流に対す
る送配電線のインピーダンスが正規状態から当然
変化し、従つて標定用電流を供給する電流源回路
内の特性電気値たとえば無効電力値もこれに応じ
て変化するので、本発明による標定にあたつては
かかる特性電気値を測定して第1の測定値とす
る。この第1の測定値は地絡故障点の位置の関数
であるが、同時に故障点インピーダンスの関数で
もあるので、故障インピーダンスの値が決まらな
いと地絡故障点の位置を決めることができない。 このため本発明においては第2の測定値として
地絡故障時の三相送配電線の零相電圧を測定す
る。この零相電圧は故障点インピーダンスの関数
ではあるが、地絡故障点の位置とは関係しない。
従つてこの零相電圧の測定値から故障点インピー
ダンスの値を一義的に決めることができ、次にこ
の故障点インピーダンスの値を用いて第1の測定
値から容易に地絡故障点の位置を標定することが
できる。 〔発明の実施例〕 次に図面を参照しながら本発明の実施例を説明
する。第1図は本発明の原理説明図であつて、L
が1本の送配電線を模式的に示し、その長さlが
本発明方法によつて地絡故障を標定すべき区間を
示している。該区間の両端には電流源回路1,2
がそれぞれ設けられて適当な結合手段を介して高
電圧の送配電線Lに標定用電流を注入するのであ
るが、この図では簡単化のため標定用電流I1,
I2が電流源回路1,2から送配電線Lに直接注
入されるよう描かれている。これら測定電流は同
一の周波数fと同一の振幅ISをもつように制御さ
れるが、その位相は互いに逆位相に選ばれる。こ
の逆位相であることを示すため、第1図では電流
源回路2の測定用電流I2は送配電線Lから注出
される方向に矢印が付されている。地絡故障点は
Fで示され、この点と大地との間の故障点インピ
ーダンスすなわち地絡抵抗はRgであり、送配電
線区間Lの左端から地絡故障点Fまでの距離がχ
であるとする。 いま地絡故障点Fが送配電線区間Lの中央点に
あり、従つてx=l/2であつたとすると、故障
点インピーダンスRgには電流源回路1からの測
定用電流I1に比例する電流I1′と電流源回路
2からの測定用電流I2に比例する電流I2′と
が互いに逆方向に流れ、容易に諒解されるように
I1′とI2′の大きさは等しいので、両電流I
1′とI2′とは相殺し合つて故障点インピーダン
スRgに流れる電流は零になる。しかし、地絡故
障点Fが中央点以外にあるときには、送配電線L
の左端から故障点FまでのインピーダンスZ1と
右端から故障点FまでのインピーダンスZ2はそ
れらの間の送配電線の長さxおよびl−xに比例
するから、インピーダンスZ1,Z2の値は相異
なり、故障点Fにおける2電流I1′,I2′の大
きさも異なつて来て両電流は完全には相殺しな
い。かかる一般的な場合には次の方程式が成立す
る。 V1 I1=A1 B1 C1 D11 1/Rg 0 1A2 B2 C2 D2V2 I2 ……(1) 上式中のすべての符号はベクトル量であり、V
1,V2は第1図に示すように送配電線Lの左端
および右端の電圧であるが、これらは周波数fの
測定用電流回路の電圧であつて送配電線の商用周
波電圧とは異なることに留意されたい。 またその他の符号の内容は次のとおりである。 Rω=(YZ)1/2 (伝播定数) Zω=(Z/Y)1/2 (特性インピーダンス) Y:等価対地アドミツタンス/単位長 Z:等価インピーダンス/単位長 A1=cosh(Rω・x) C1=(1/Zω)sinh(Rωx) B1=Zωsinh(Rωx) D1=cosh(Rωx) A2=cosh{Rω(l−x)} C2=(1/Zω)sinh{Rω(l−x)} B2=Zωsinh{Rω(l−x)} D2=cosh{Rω(l−x)} さて、前述のようにI1=I2=ISであるから、こ
の条件を(1)式に入れて同式左辺のV1の値を故障
点インピーダンスRgをパラメータとしxを変数
として求めることができる。ここで、V1を故障
点インピーダンスRgと距離xとの関数f1、f2の一
般式にて表すと、次のように表せる。 V〓1=f1(Rg,x)+jf2(Rg,x) ……(1A) (但し、Isを基準としたベクトル表示) なお、V〓1は(1)式を分解することにより(1B)
式の如く故障点インピーダンスRgと距離xとで
詳細に表すことができる。 V〓1=ZωIs(B/A) ……(1B) 但し、 B=cosh(Rωl)−1+Zω{sinh(Rωl)+sinh(Rω
(2x−l))}/2Rg A=sinh(Rωl)+Zω{cosh(Rωl)+cosh(Rω(
2x−l))}/2Rg 一方、送配電線の左端側における無効電力Qは
次のように表せる。 Q=V1・Is・sinθ ……(1C) (但し、θはV1とIsとの間の位相角) 従つて、(1C)式は(1A)式および(1B)式
により次のように書き直せる。 Q=Im{V〓1・Is} =Is2・Im(Is・D/C) ……(1D) 但し、Im:ベクトルの虚部 D=cosh(Rωl)−1+Zω{sinh(Rωl)+sinh(Rω
(2x−l))}/2Rg C=sinh(Rωl)+Zω{cosh(Rωl)+cosh(Rω(
2x−l))}/2Rg なお、Imの中の展開はRω、Zωがそれぞれ複
素数でありので、これ以上の展開式を表現するこ
とは困難であり、数値的に解析する方が簡便であ
る。 但し、等価アドミツタンスYおよび等価インピ
ーダンスZが以下の仮定の下に虚部だけで表現さ
れる場合には、Rω、Zωは次式のように書き直せ
るので、無効電力Qは(1E)式のようになる。
Y=g+jωCにおいて g≒0
Z=r+jωLにおいて r≒0
とする。
Rω=(YZ)1/2=(jωC・jωL)1/2=jω(L・C)
1/2 Zω=(Z/Y)1/2=(jωL/jωC)1/2=(L/C
)1/
2 Q=Is2・(H/G) ……(1E) 但し、 H=2・Rg2・L/C・〔{cos(ω(LC)1/2l)−
1}・cos{ω(LC)1/2(l−2x)}+cos2(ω
(LC)1/2l)−cos(ω(LC)1/2l)−sin{ω
(LC)1/2(l−2x)}×sin(ω(LC)1/2l)+
sin2(ω(LC)1/2l)〕 G=(L/C)〔cos{ω(LC)1/2(l−2x)}+cos
(ω(LC)1/2l)〕2+{2Rg (ω(LC)1/2l)}
2 なお、上記(1B)式、(1D)式および(1E)
式は分布定数で表現された送配電線の左端側にお
ける電圧V〓1および送配電線の左端側における無
効電力Qの式である。しかしながら、かかる電圧
V〓1および無効電力Qは周知のように等価集中定
数で表現することも可能である。 しかして、無効電力Qは測定により求めること
ができるので、故障点インピーダンスRgをパラ
メータとし距離xを変数として(1D)式を描い
たのが第2図である。 第2図の横軸は送配電線の左端から地絡故障点
Fまでの距離x、縦軸は前述の無効電力Qであつ
て、図の曲線Roは故障点インピーダンスRgが零
すなわち完全接地の場合、曲線R5,R10は故
障点インピーダンスがそれぞれ5、10キロオーム
の場合、曲線Rは故障点インピーダンスが無限大
すなわち地絡故障がない場合に対応する。ただし
この数値計算は送配銅線が60mm2断面の架空鋼線の
分布インダクタンス0.001mH/m、分布キヤパ
シタンス0.01nF/m、測定用電流の周波数f=
300Hz、注入電流値IS=IA、送配電線長l=5Km
として無効電力Qを求めたもので、6.6kV級の配
電線の代表的な値である。 第2図に表わされた結果から次のことがわか
る。送配電線の中央点で接地故障が生じた場合は
該線区端における無効電力Qは故障点インピーダ
ンスRgのいかんに拘らず地絡故障が全くない場
合の無効電力Q0に等しい。これは前述のように
故障が中央店にあるとき故障点インピーダンス
Rgに測定電流が全く流れないことからも容易に
予測されたところにある。つぎに地絡故障点まで
の距離xが中央点からはずれると、故障点インピ
ーダンスRgの値に応じて無効電力値Qの値は距
離xのほぼ直線的な関数に従つて変化する。従つ
て故障点インピーダンスRgの値さえわかれば第
2図に示すような関係を用いて、前述の第1の測
定値である無効電力Qの測定値から極めて簡単に
距離xを求めることができる。 この故障点インピーダンスRgの値を求めるた
めに、本発明においては第2の測定値として地絡
故障時の三相送配電線路の商用周波に対する零相
電圧を測定する。この零相電圧V0は次式で表わ
される。 V0=E/(1+Rg/Rn)+jωCbRg ……(2) ただし(2)式において、 E:三相送配電線の相電圧 Rn:中性点接地抵抗 Cb:対地静電容量(三相分) ω=2πf,f:周波数(商用周波) である。(2)式においてE=6.6/√3kV、Rn=
10キロオーム、Cb=3μF、f=50Hzとしたときの
V0とRgとの間の関係を第3図に示す。なお、上
の(2)式の対地静電容量Cbは三相送配電線路全体
の値であり、故障点から見たこの値は故障点の位
置に関せず一定であり、従つて零相電圧V0は故
障点の位置に関係せず線路がきまれば故障点イン
ピーダンスの値にのみ関係することがわかる。 以上のように第1測定値である前述の特性電気
値たとえば無効電力Qと第2の測定値である零相
電圧V0とが測定されると、該零相電圧V0の値か
ら第3図のような関係によつて故障点インピーダ
ンスRgの値が知られ、この故障点インピーダン
スRgの値と無効電力Qの値とから第2図に示す
ような関係によつて地絡故障点までの距離xを求
めることができる。 つぎに上述の原理を用いた送配電線路の地絡故
障点標定の方法を第4図により説明する。第4図
では送配電線路Lは三相の高圧架空線L1,L2
およびL3からなり、このうち架空線L2の故障
点Fに故障点インピーダンスRgの地絡故障が生
じた場合が示されている。電流源回路1,2は当
該送配電線路区間Lの両端にそれぞれ配設され、
定電流発生装置11,21で発生した同一周波
数、同一振幅の標定用電流を変流器12,22を
介して高圧の送配電線の内の1本に測定用電流を
注入する。もちろん区間の左右端からは互いに逆
位相の標定用電流が注入される。地絡判別装置1
3,23は公知の装置であつてよいので簡略化し
て描かれており、地絡故障を生じた送配電線を見
付けてその線に対応する開閉器14,24の接点
を選択的に閉じて各3個の変流器12,22のう
ちの対応する変流器のみに定電流装置11,21
からの電流を流して故障線に測定用電流を注入す
る。なお、変流器15,25は所定の送配電線路
区間外に標定用電流が流出するのを防ぐためのも
のであつて、前述の地絡相判別装置13,23か
らの指令によつて開閉器16の接点を選択的に閉
じて、各3個の変流器15,25のうちの対応す
る変流器の回路のみを事故線に接続する。またフ
イルタ17,27は変流器12,22を介して電
流源回路1,2内に侵入してくる商用周波信号を
除去するためのものである。 測定回路30は電流源回路1,2の特性電気値
たとえば無効電力、電圧、力率などを測定するも
のである。図示の電流源回路1,2の構成におい
て、定電流装置11または21からの定電流はそ
れぞれ3個の変流器12または22のうちの一つ
を流れ、さらにそれぞれ3個の変流器15または
25のうちの一つおよび開閉器14または24を
通つて測定器30に入り、そこからそれぞれ定電
流装置11または21に帰る。なお、測定器30
は線路区間Lの測定端たとえば図の左方の電流源
回路1側にのみ設けるだけでよい。 いま電流源回路1の方を測定端として故障点標
定の方法を説明する。図示のように送配電線L2
の故障点Fで地絡故障が生じると、図示しない地
絡検出装置が地絡が生じたことを検出し、これに
よつて地絡相判別装置13,23が動作して送配
電線L2が故障線であることを判別し、開閉器1
4,24および開閉器16,26の接点を選択的
に閉じて事故線に対応する変流器12,22およ
び変流器15,25を電流源回路1,2にそれぞ
れ接続する。この状態において測定器30は電流
源回路1内の特性電気値例えば無効電力Qを測定
する。これが第1の測定値となる。同時に公知の
図示しない手段により三相送配電線路の零相電圧
V0を測定する。例えば送配電線L1〜L3の各
線に接続された電圧変成器の出力を相加して平均
値をとるだけで地絡故障時の零相電圧V0を第2
の測定値として簡単に読取りないしは記録するこ
とができる。なお、この零相電圧V0は区間L内
で測定する必要はなく、三相送配電線路のどこで
測定してもよい。 前述のように第1の測定値(無効電力Q)と第
2の測定値(零相電圧V0)が判れば、故障点ま
での距離xを容易に推定することができる。すな
わち、先ず、第2の測定値である零相電圧V0の
値から(2)式により、あるいはこの(2)式に基づいて
零相電圧V0と故障点インピーダンスRgとの関係
を表した第3図により、故障点インピーダンス
Rgの値を求める。次に、第1の測定値である無
効電力Qと上記のようにして求められた故障点イ
ンピーダンスRgの値とから、この故障点インピ
ーダンスRgの値に対応する距離xの値を、(1C)
式により、あるいはこの(1C)式に基づいて故
障点インピーダンスRgをパラメータとし無効電
力Qと距離xとの関係を表した第2図から、求め
ることができる。 つまり、先ず、第2の測定値である零相電圧
V0を(2)式に代入して(2)式を解くことにより、ま
たは、第3図の零相電圧V0と故障点インピーダ
ンスRgとの関係により故障点インピーダンスRg
の値が判明する。次に、このようにして判明した
故障点インピーダンスRgの値と第1の測定値で
ある無効電力Qとを(1C)式に代入して(1C)
式を解くことにより、または、第2図(判明した
故障点インピーダンスRgの値が例えばR5である
とすると、縦軸の無効電力Qの値のところから横
軸に直線を引いたときのその直線と曲線R5との
交点における横軸xの値が求める距離xとなる。)
から、距離xを求めることができる。 上記のような故障点標定にあたつては、測定電
流の周波数は数百ないし数千ヘルツの範囲に選ぶ
ことができる。また上述の説明においては測定す
べき特性電気値として主に無効電力について説明
したが、必ずしもこれに限定されるものではな
く、無効力率でも、インピーダンス値でも、ある
いは有効電力であつても差し支えない。 〔発明の効果〕 以上説明したとおり、本発明においては地絡故
障標定をすべき送配電線路区間の両端に該区間の
送配電線に評定用交流電流を注入する電流源回路
をそれぞれ設けて、両電流源回路から同一周波
数、同一振幅かつ互いに逆位相の標定用電流を送
配電線に注入した状態において、測定端となる電
流源回路において無効電力などの特性電気値を第
1の測定値として測定し、一方三相送配電線路の
地絡故障時の零相電圧を第2の測定値として測定
して、該第1および第2の測定値から地絡故障点
の測定端からの距離を推定するようにしたので、
地絡故障点の故障点インピーダンスに流れる標定
用電流が本質的に少なく、従つて該故障点インピ
ーダンスが高い場合においても地絡故障点の位置
ないし距離の評定誤差が従来技術に比して少ない
利点がある。また第2図から読み取れるように本
発明の場合には評定電流の周波数が数百ヘルツ
(第2図は300ヘルツに対するもの)になつても、
故障点までの距離xと第1の測定値例えば無効電
力値Qとの関係は明確な相関関係があり、従つて
第1の測定値に対応して求める距離xを正確に決
めることができる。さらに前述のQとxとの相関
はほとんど直線的であり、xの推定に便利な点は
もちろん評定周波数がさらに高くなつても本発明
の方法が利用できることを示している。具体的に
は数千ヘルツまで適用が可能なことがわかつてお
り、従つて本発明の方法は従来技術に較べて評定
電流の周波数を高く選定して送配電線への評定電
流の注入のための装置を経済化できる利点を有す
る。この利点はとくに配電線網中の地絡故障点を
評定するため、多数の個所に評定区間を設定しな
ければならない時に大きな意味をもつものであ
る。
1/2 Zω=(Z/Y)1/2=(jωL/jωC)1/2=(L/C
)1/
2 Q=Is2・(H/G) ……(1E) 但し、 H=2・Rg2・L/C・〔{cos(ω(LC)1/2l)−
1}・cos{ω(LC)1/2(l−2x)}+cos2(ω
(LC)1/2l)−cos(ω(LC)1/2l)−sin{ω
(LC)1/2(l−2x)}×sin(ω(LC)1/2l)+
sin2(ω(LC)1/2l)〕 G=(L/C)〔cos{ω(LC)1/2(l−2x)}+cos
(ω(LC)1/2l)〕2+{2Rg (ω(LC)1/2l)}
2 なお、上記(1B)式、(1D)式および(1E)
式は分布定数で表現された送配電線の左端側にお
ける電圧V〓1および送配電線の左端側における無
効電力Qの式である。しかしながら、かかる電圧
V〓1および無効電力Qは周知のように等価集中定
数で表現することも可能である。 しかして、無効電力Qは測定により求めること
ができるので、故障点インピーダンスRgをパラ
メータとし距離xを変数として(1D)式を描い
たのが第2図である。 第2図の横軸は送配電線の左端から地絡故障点
Fまでの距離x、縦軸は前述の無効電力Qであつ
て、図の曲線Roは故障点インピーダンスRgが零
すなわち完全接地の場合、曲線R5,R10は故
障点インピーダンスがそれぞれ5、10キロオーム
の場合、曲線Rは故障点インピーダンスが無限大
すなわち地絡故障がない場合に対応する。ただし
この数値計算は送配銅線が60mm2断面の架空鋼線の
分布インダクタンス0.001mH/m、分布キヤパ
シタンス0.01nF/m、測定用電流の周波数f=
300Hz、注入電流値IS=IA、送配電線長l=5Km
として無効電力Qを求めたもので、6.6kV級の配
電線の代表的な値である。 第2図に表わされた結果から次のことがわか
る。送配電線の中央点で接地故障が生じた場合は
該線区端における無効電力Qは故障点インピーダ
ンスRgのいかんに拘らず地絡故障が全くない場
合の無効電力Q0に等しい。これは前述のように
故障が中央店にあるとき故障点インピーダンス
Rgに測定電流が全く流れないことからも容易に
予測されたところにある。つぎに地絡故障点まで
の距離xが中央点からはずれると、故障点インピ
ーダンスRgの値に応じて無効電力値Qの値は距
離xのほぼ直線的な関数に従つて変化する。従つ
て故障点インピーダンスRgの値さえわかれば第
2図に示すような関係を用いて、前述の第1の測
定値である無効電力Qの測定値から極めて簡単に
距離xを求めることができる。 この故障点インピーダンスRgの値を求めるた
めに、本発明においては第2の測定値として地絡
故障時の三相送配電線路の商用周波に対する零相
電圧を測定する。この零相電圧V0は次式で表わ
される。 V0=E/(1+Rg/Rn)+jωCbRg ……(2) ただし(2)式において、 E:三相送配電線の相電圧 Rn:中性点接地抵抗 Cb:対地静電容量(三相分) ω=2πf,f:周波数(商用周波) である。(2)式においてE=6.6/√3kV、Rn=
10キロオーム、Cb=3μF、f=50Hzとしたときの
V0とRgとの間の関係を第3図に示す。なお、上
の(2)式の対地静電容量Cbは三相送配電線路全体
の値であり、故障点から見たこの値は故障点の位
置に関せず一定であり、従つて零相電圧V0は故
障点の位置に関係せず線路がきまれば故障点イン
ピーダンスの値にのみ関係することがわかる。 以上のように第1測定値である前述の特性電気
値たとえば無効電力Qと第2の測定値である零相
電圧V0とが測定されると、該零相電圧V0の値か
ら第3図のような関係によつて故障点インピーダ
ンスRgの値が知られ、この故障点インピーダン
スRgの値と無効電力Qの値とから第2図に示す
ような関係によつて地絡故障点までの距離xを求
めることができる。 つぎに上述の原理を用いた送配電線路の地絡故
障点標定の方法を第4図により説明する。第4図
では送配電線路Lは三相の高圧架空線L1,L2
およびL3からなり、このうち架空線L2の故障
点Fに故障点インピーダンスRgの地絡故障が生
じた場合が示されている。電流源回路1,2は当
該送配電線路区間Lの両端にそれぞれ配設され、
定電流発生装置11,21で発生した同一周波
数、同一振幅の標定用電流を変流器12,22を
介して高圧の送配電線の内の1本に測定用電流を
注入する。もちろん区間の左右端からは互いに逆
位相の標定用電流が注入される。地絡判別装置1
3,23は公知の装置であつてよいので簡略化し
て描かれており、地絡故障を生じた送配電線を見
付けてその線に対応する開閉器14,24の接点
を選択的に閉じて各3個の変流器12,22のう
ちの対応する変流器のみに定電流装置11,21
からの電流を流して故障線に測定用電流を注入す
る。なお、変流器15,25は所定の送配電線路
区間外に標定用電流が流出するのを防ぐためのも
のであつて、前述の地絡相判別装置13,23か
らの指令によつて開閉器16の接点を選択的に閉
じて、各3個の変流器15,25のうちの対応す
る変流器の回路のみを事故線に接続する。またフ
イルタ17,27は変流器12,22を介して電
流源回路1,2内に侵入してくる商用周波信号を
除去するためのものである。 測定回路30は電流源回路1,2の特性電気値
たとえば無効電力、電圧、力率などを測定するも
のである。図示の電流源回路1,2の構成におい
て、定電流装置11または21からの定電流はそ
れぞれ3個の変流器12または22のうちの一つ
を流れ、さらにそれぞれ3個の変流器15または
25のうちの一つおよび開閉器14または24を
通つて測定器30に入り、そこからそれぞれ定電
流装置11または21に帰る。なお、測定器30
は線路区間Lの測定端たとえば図の左方の電流源
回路1側にのみ設けるだけでよい。 いま電流源回路1の方を測定端として故障点標
定の方法を説明する。図示のように送配電線L2
の故障点Fで地絡故障が生じると、図示しない地
絡検出装置が地絡が生じたことを検出し、これに
よつて地絡相判別装置13,23が動作して送配
電線L2が故障線であることを判別し、開閉器1
4,24および開閉器16,26の接点を選択的
に閉じて事故線に対応する変流器12,22およ
び変流器15,25を電流源回路1,2にそれぞ
れ接続する。この状態において測定器30は電流
源回路1内の特性電気値例えば無効電力Qを測定
する。これが第1の測定値となる。同時に公知の
図示しない手段により三相送配電線路の零相電圧
V0を測定する。例えば送配電線L1〜L3の各
線に接続された電圧変成器の出力を相加して平均
値をとるだけで地絡故障時の零相電圧V0を第2
の測定値として簡単に読取りないしは記録するこ
とができる。なお、この零相電圧V0は区間L内
で測定する必要はなく、三相送配電線路のどこで
測定してもよい。 前述のように第1の測定値(無効電力Q)と第
2の測定値(零相電圧V0)が判れば、故障点ま
での距離xを容易に推定することができる。すな
わち、先ず、第2の測定値である零相電圧V0の
値から(2)式により、あるいはこの(2)式に基づいて
零相電圧V0と故障点インピーダンスRgとの関係
を表した第3図により、故障点インピーダンス
Rgの値を求める。次に、第1の測定値である無
効電力Qと上記のようにして求められた故障点イ
ンピーダンスRgの値とから、この故障点インピ
ーダンスRgの値に対応する距離xの値を、(1C)
式により、あるいはこの(1C)式に基づいて故
障点インピーダンスRgをパラメータとし無効電
力Qと距離xとの関係を表した第2図から、求め
ることができる。 つまり、先ず、第2の測定値である零相電圧
V0を(2)式に代入して(2)式を解くことにより、ま
たは、第3図の零相電圧V0と故障点インピーダ
ンスRgとの関係により故障点インピーダンスRg
の値が判明する。次に、このようにして判明した
故障点インピーダンスRgの値と第1の測定値で
ある無効電力Qとを(1C)式に代入して(1C)
式を解くことにより、または、第2図(判明した
故障点インピーダンスRgの値が例えばR5である
とすると、縦軸の無効電力Qの値のところから横
軸に直線を引いたときのその直線と曲線R5との
交点における横軸xの値が求める距離xとなる。)
から、距離xを求めることができる。 上記のような故障点標定にあたつては、測定電
流の周波数は数百ないし数千ヘルツの範囲に選ぶ
ことができる。また上述の説明においては測定す
べき特性電気値として主に無効電力について説明
したが、必ずしもこれに限定されるものではな
く、無効力率でも、インピーダンス値でも、ある
いは有効電力であつても差し支えない。 〔発明の効果〕 以上説明したとおり、本発明においては地絡故
障標定をすべき送配電線路区間の両端に該区間の
送配電線に評定用交流電流を注入する電流源回路
をそれぞれ設けて、両電流源回路から同一周波
数、同一振幅かつ互いに逆位相の標定用電流を送
配電線に注入した状態において、測定端となる電
流源回路において無効電力などの特性電気値を第
1の測定値として測定し、一方三相送配電線路の
地絡故障時の零相電圧を第2の測定値として測定
して、該第1および第2の測定値から地絡故障点
の測定端からの距離を推定するようにしたので、
地絡故障点の故障点インピーダンスに流れる標定
用電流が本質的に少なく、従つて該故障点インピ
ーダンスが高い場合においても地絡故障点の位置
ないし距離の評定誤差が従来技術に比して少ない
利点がある。また第2図から読み取れるように本
発明の場合には評定電流の周波数が数百ヘルツ
(第2図は300ヘルツに対するもの)になつても、
故障点までの距離xと第1の測定値例えば無効電
力値Qとの関係は明確な相関関係があり、従つて
第1の測定値に対応して求める距離xを正確に決
めることができる。さらに前述のQとxとの相関
はほとんど直線的であり、xの推定に便利な点は
もちろん評定周波数がさらに高くなつても本発明
の方法が利用できることを示している。具体的に
は数千ヘルツまで適用が可能なことがわかつてお
り、従つて本発明の方法は従来技術に較べて評定
電流の周波数を高く選定して送配電線への評定電
流の注入のための装置を経済化できる利点を有す
る。この利点はとくに配電線網中の地絡故障点を
評定するため、多数の個所に評定区間を設定しな
ければならない時に大きな意味をもつものであ
る。
図面はすべて本発明の内容を説明するものであ
り、第1図は本発明の原理説明のための回路図、
第2図は測定端から地絡故障点までの距離xを変
数とする本発明による評定時に測定すべき特性電
気値の一例としての無効電力の変化を示すダイヤ
グラム、第3図は本発明による評定時に測定され
る零相電圧と故障点インピーダンスとの相関を示
すダイヤグラム、第4図は本発明による評定時の
特性電気値の測定の具体的実施例を説明する回路
図である。図において、1,2:電流源回路、1
1,21:定電流装置、12,22,15,2
5:評定用電流を送配電線に注入する手段として
の変流器、F:地絡故障点、L:地絡故障点を評
定すべき送配電線路、L2:地絡故障を生じた送
配電線、l:送配電線路長、Q:測定すべき電流
源回路の特性電気値の例としての無効電力、
V0:零相電圧、x:測定端から地点故障点まで
の距離、である。
り、第1図は本発明の原理説明のための回路図、
第2図は測定端から地絡故障点までの距離xを変
数とする本発明による評定時に測定すべき特性電
気値の一例としての無効電力の変化を示すダイヤ
グラム、第3図は本発明による評定時に測定され
る零相電圧と故障点インピーダンスとの相関を示
すダイヤグラム、第4図は本発明による評定時の
特性電気値の測定の具体的実施例を説明する回路
図である。図において、1,2:電流源回路、1
1,21:定電流装置、12,22,15,2
5:評定用電流を送配電線に注入する手段として
の変流器、F:地絡故障点、L:地絡故障点を評
定すべき送配電線路、L2:地絡故障を生じた送
配電線、l:送配電線路長、Q:測定すべき電流
源回路の特性電気値の例としての無効電力、
V0:零相電圧、x:測定端から地点故障点まで
の距離、である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 三相送配電線路区間の両端にそれぞれ電流源
回路を設けて該両電流源回路から同一周波数、同
一振幅かつ互いに逆位相の標定用電流を前記区間
内で地絡故障を生じた送配電線に注入した状態
で、前記電流源回路の無効電力Qと地絡故障時に
おける三相送配電線の零相電圧V0とを測定し、 該零相電圧V0から、地絡故障点の故障点イン
ピーダンスRgを次式に基づいて推定し、 V0=E/(1+Rg/Rn)+jωCbRg 〔E:三相送配電線の相電圧 Rn:中性点接地抵抗 Cb:対地静電容量(三相分) ω=2πf,f:周波数〕 該故障点インピーダンスRgと前記無効電力Q
とから前記区間内の地絡故障点の位置を標定す
る、 ことを特徴とする三相送配電線路の地絡故障点標
定方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP976783A JPS59135377A (ja) | 1983-01-24 | 1983-01-24 | 三相送配電線路の地絡故障点標定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP976783A JPS59135377A (ja) | 1983-01-24 | 1983-01-24 | 三相送配電線路の地絡故障点標定方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59135377A JPS59135377A (ja) | 1984-08-03 |
| JPH0515990B2 true JPH0515990B2 (ja) | 1993-03-03 |
Family
ID=11729417
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP976783A Granted JPS59135377A (ja) | 1983-01-24 | 1983-01-24 | 三相送配電線路の地絡故障点標定方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59135377A (ja) |
Families Citing this family (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6145977A (ja) * | 1984-08-09 | 1986-03-06 | Takamatsu Electric Works Ltd | 配電線の地絡点検出表示方法 |
| JPH0646204B2 (ja) * | 1984-09-29 | 1994-06-15 | エナジーサポート株式会社 | 配電線の地絡点検出方法 |
| JP2011033588A (ja) * | 2009-08-05 | 2011-02-17 | Toshiba Corp | 事故点標定方法およびそのシステム |
| CN102621451B (zh) * | 2012-03-28 | 2016-01-06 | 北京水木源华电气股份有限公司 | 基于瞬时信号法的配电线路单相接地故障检测方法 |
| CN103852688B (zh) * | 2012-11-30 | 2016-11-16 | 施耐德电器工业公司 | 用于确定接地故障的位置的方法和设备 |
| CN103336220B (zh) * | 2013-05-29 | 2016-02-03 | 国家电网公司 | 对配电网故障进行监测和定位的方法和装置 |
| CN107064728B (zh) * | 2016-09-26 | 2019-10-25 | 国网甘肃省电力公司电力科学研究院 | 高压输电线路单端全息频域故障定位方法 |
| CN106526413A (zh) * | 2016-10-13 | 2017-03-22 | 国家电网公司 | 一种离线式接地故障检测系统及方法 |
| CN106501678B (zh) * | 2016-11-02 | 2019-06-14 | 李晓明 | 一种小电流接地故障选线方法及系统 |
| CN106526429B (zh) * | 2016-12-06 | 2019-08-13 | 李晓明 | 一种具有纠错功能的接地故障选线方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0235952B2 (ja) * | 1981-02-18 | 1990-08-14 | Fuji Electric Co Ltd | Koshotenhyoteihoshiki |
-
1983
- 1983-01-24 JP JP976783A patent/JPS59135377A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59135377A (ja) | 1984-08-03 |
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