JPH05161827A - 高圧蒸気滅菌器排出流体用フィルタ−ユニット - Google Patents

高圧蒸気滅菌器排出流体用フィルタ−ユニット

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JPH05161827A
JPH05161827A JP3352063A JP35206391A JPH05161827A JP H05161827 A JPH05161827 A JP H05161827A JP 3352063 A JP3352063 A JP 3352063A JP 35206391 A JP35206391 A JP 35206391A JP H05161827 A JPH05161827 A JP H05161827A
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hydrophobic
fluid
discharged
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JP3352063A
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English (en)
Inventor
Osamu Kurisaka
修 栗坂
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Toyo Roshi Kaisha Ltd
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Toyo Roshi Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 濾過ハウジンク4に高圧蒸気滅菌器11から
排出された流体を供給する流体入口5と、供給された流
体が濾過されて排出される流体出口6を備え、その流体
入口5と流体出口6との間に、疎水性フィルタ−1aを
組み込んだ疎水性エレメント1と、親水性フィルタ−2
aを組み込んだ親水性エレメント2とを、重力側に親水
性エレメント2を配置して、相互に中央部に形成した濾
液流路10を介して連通させ、その中央部濾液流路10
を前記流体出口6に接続させて構成する。 【効果】 高圧蒸気滅菌器11からの排出された空気、
蒸気、凝縮水を、疎水性エレメント1に対して親水性エ
レメント2を重力側に位置させて構成するので、空気、
水蒸気、凝縮水を滞りなく排出でき、その際、0.2μ
m〜0.01μm範囲の孔径フィルタ−を用いることに
よって微生物学的汚染物質を完全に濾過することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高圧蒸気滅菌器から排
出される、微生物を含んでいる可能性がある流体から微
生物を取り除き、無菌状態にして流体を排出するフィル
タ−組立体に関する。
【0002】
【従来技術】従来より高圧蒸気滅菌(オ−トクレ−ブ滅
菌)は滅菌の有効な手段として医薬品工業、食品工業を
中心とする産業分野、及び微生物や細胞等を扱う生化
学、微生物学、遺伝子工学等の研究分野に広範に使われ
ている。近年、遺伝子操作を専門に扱うバイオハザ−ド
施設が各地に設置されているが、これは遺伝子組み替え
の結果作り出される予測出来ない生命体が実験設備の外
に漏出することをあらゆる手段を講じて防止しようとい
う思想からうまれたものである。実験室内は外界より気
圧が下げられ実験室内の空気が外へ流出することを防止
するとともに、室内空気をエア−フィルタ−で濾過滅菌
して、室内外の微生物的空気汚染を防いでいる。その実
験に使用された器具は、目的に応じた滅菌方法で滅菌さ
れて微生物的危険性を排除した後、廃棄または再使用さ
れる。
【0003】高圧蒸気滅菌法は上記の用途に最も一般的
に使用されるが、滅菌効果を完全なものとするために滅
菌に先だって高圧蒸気滅菌器缶体内の残存空気を缶体外
へ排出し、蒸気に置換する操作が不可欠である。この
際、空気及び蒸気が凝縮水(ドレ−ン)と共に缶体外に
排出される。この排出流体は缶体内の被滅菌物に由来す
る微生物汚染の可能性が存在するため、なんらかの滅菌
措置の必要性が指摘されている。現在、バイオハザ−ド
施設においては、取り扱う生命体の危険性に応じてクラ
ス分けされているが、P−1,P−2レベル等の比較的
危険性が緩やかな施設では特に対策が講じられていない
のが実状であり、P−3,P−4レベル等の高度な生物
学的危険管理施設では安全性の高い微生物汚染管理技術
の確立が望まれている。これまでに排出ドレ−ンを再び
高圧蒸気化して滅菌し、排出するなどの特別の装置を組
み込んだものは一部大型機で見られるが、再蒸気化装置
が大型化することや、イニシャルコストが増大すること
などから小型、中型機への展開は進んでいない。そのた
めに、大型機を含め設置容積が少なく、簡便な方法によ
る排出液体の無菌化技術が待望されている。
【0004】高圧蒸気滅菌器による一般的な滅菌サイク
ルについて、図4に基いて説明すると、まず、被滅菌物
を高圧蒸気滅菌器缶体11内に入れた後、缶体11に耐
圧構造を有する蓋14をし滅菌物直下にある水15を電
気ヒ−タ−16により加熱し蒸気を発生させる。そして
滅菌を完全に行う為に缶体11内が飽和蒸気で満たされ
るまで缶体上部にある缶体11と連通する排出配管17
から缶内圧の上昇につれて缶体内の空気を排出させる。
すると缶体の水15が加熱されていくにつれ蒸気が発生
し、空気と蒸気が混在した状況を経てやがて蒸気のみが
排出されるようになる。この際、実際に排出される流体
は空気、蒸気、及び蒸気が排出配管17経路中で冷やさ
れて発生する凝縮水が混在したものとなる。この時点
で、缶体11と排出路17を繋ぐ配管に設置されたバル
ブ13が閉じられ、缶体内の蒸気圧が上がり、所定温
度、所定時間滅菌が行われる。滅菌終了後、ヒ−タ−1
6が切られ缶体内圧が所定の圧力まで下がった時点で、
排出バルブ13が開かれ残圧によって、空気、蒸気、凝
縮水が缶体外に排出される。缶体内が大気圧に戻った時
点で、1サイクルが終了となる。主に産業用に供する大
型の高圧蒸気滅菌器では缶体内の水を電気ヒ−タ−で加
熱する方式でなく、直接缶体内に加圧蒸気を吹き込む方
式が一般的であるが、蒸気発生方法の違いのみでこのサ
イクルは同一である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した滅
菌サイクルの中で、高圧蒸気滅菌器缶体外に排出される
被滅菌物由来の微生物学的汚染物質を含む可能性のある
空気、蒸気、凝縮水を有効に濾過し、外界への微生物汚
染を防止するフィルタ−組立体を提供することにある。
【0006】即ち、これら排出エキゾ−ストは空気、蒸
気、液体の状態で同一排出配管から混然として排出され
るため、これら全ての状態の流体を効率よく濾過できる
フィルタ−の設定が必要である。フィルタ−には基本的
に疎水性の物と親水性の物があるが、疎水性フィルタ−
をこの用途に供すると空気、蒸気は濾過できるものの、
凝縮水は濾過できず、フィルタ−を収容する濾過器の濾
過1次側(フィルタ−の被濾過液側)に凝縮水が充満し
た時点で空気、蒸気も液体に妨げられ濾過できなくなっ
てしまう。一方親水性フィルタ−をこの用途に供した場
合、フィルタ−が水で濡れていない時は空気、蒸気を濾
過できるが凝縮水でフィルタ−が一度水に濡れると、空
気、水蒸気ともに全く濾過できず、所定のエキゾ−スト
が排出できなくなる。水で濡れた親水性フィルタ−は、
そのフィルタ−が持つ孔径由来のバブルポイント(孔径
を満たす液体を表面張力に抗して気体で押し出す時の気
体圧力値)以上の圧力で濾過しないと気体は濾過できな
いという性質を持っている。
【0007】なお、微生物の除去には孔径0.2μm以
下のフィルタ−が必要であり、水でフィルタ−を濡らし
た場合のバブルポイント値も概ね3Kg/cm2 以上となる
が、このエキゾ−ストの排出圧力は一般的に0.5Kg/
cm2 以下であるため、一度水に濡れたフィルタ−からは
気体は排出されない。排出配管経路にある缶体内と外界
を画するバルブは缶体内の温度又は圧力を感知するセン
サ−と連動し作動する構造が一般的なため、缶体内の空
気が飽和蒸気と完全に置換しないうちに経路を閉じてし
まい、完全な滅菌が行えない結果となる。
【0008】また、この用途におけるフィルタ−は滅菌
器内の排出配管系に置かれ設置空間が限られるため、形
状をコンパクトにする必要があることと、フィルタ−の
1次側が微生物汚染を受けている可能性があることか
ら、フィルタ−交換時濾過器からフィルタ−エレメント
を入れ替えする作業をなくし、人に対する危険を回避す
るため濾過器とエレメントを一体化し、フィルタ−ユニ
ットごと交換可能なカプセル形状にする必要がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、ハウジンク4に高圧蒸気滅菌器11からの排
出された流体を供給する流体入口5と、供給された流体
が濾過されて排出させる流体出口6を備え、その流体入
口5と流体出口6との間に、疎水性フィルタ−1aを組
み込んだ疎水性エレメント1と、親水性フィルタ−2a
を組み込んだ親水性エレメント2とを、重力側に前記親
水性エレメント2を配置して、相互に中央部に形成した
濾液流路10を介して連通させ、その中央部濾液流路1
0を前記流体出口6に接続させて成るものである。ま
た、前記疎水性フィルタ−1a及び親水性フィルタ−2
aの孔径が0.2μm〜0.01μmの範囲としたもの
である。
【0010】
【作用】上記の構成なので、本発明のフィルタ−ユニッ
トは図4に示すように、高圧蒸気滅菌器11に、排出配
管経路17、18に疎水性エレメント1に対して親水性
エレメント2を重力側に位置する状態でセットされる。
高圧蒸気滅菌サイクルの初期では前述したように空気、
水蒸気、凝縮水が排出されるが、本発明によるフィルタ
−ユニットにより、これら諸状態の流体の空気及び水蒸
気は濾過エレメント3の疎水性エレメント1で濾過され
るとともに、まだ凝縮水で濡れていない親水性エレメン
ト2でも濾過され排出される。凝縮水で親水性エレメン
ト2が全て濡れた後は、その空気及び水蒸気は疎水性エ
レメント1のみより排出されることになる。また、凝縮
水は親水性エレメント2によってのみ排出される。この
際、濾過エレメント3が親水性エレメント2のみで形成
されていると、凝縮水でエレメント全てが濡れた時点か
ら空気、水蒸気は全く濾過されなくなり(いわゆるエア
−ロックの状態となり)、流体の流れが停止してしま
う。
【0011】濾過エレメント3が疎水性エレメント1の
みで形成されていると、空気、水蒸気は濾過できるもの
の、凝縮水は全く濾過されないため、凝縮水がユニット
内部へ溜まって濾過エレメント3が水没状態となり、こ
の場合も流体の流れが停止してしまう。また、親水性エ
レメント2に対して疎水性エレメント1を重力側に位置
させて使用した場合も、凝縮水が疎水性エレメント1を
水没させた時点から、親水性エレメント2のみで使用し
たのと同一の状況となり、この場合も流体の流れが停止
してしまう。
【0012】
【実施例】本発明を図の実施例に基づいて説明すると、
図1、図2及び図3に示すように、高圧蒸気滅菌器排出
流体用フィルタ−ユニットは、疎水性エレメント1及び
親水性エレメント2からなる濾過エレメント3とこれを
収納する濾過ハウジング4部分から構成される。濾過エ
レメント3は容積当たりの濾過面積を広く得るために、
フィルタ−を菊花状にプリ−ツし、両端部を液密に封止
した形状を採り、濾過エレメント3の外側を濾過一次側
とし、プリ−ツ状フィルタ−で濾過された液体が中央の
センタ−コアから流出する構造をとっている。濾過エレ
メント3は一方に疎水性フィルタ−1aを組み込んだ疎
水性エレメント1と、親水性フィルタ−2aとを組み込
んだ親水性エレメント2から成り、お互いに中央部に形
成した濾液流路10を介して連通している。この濾過エ
レメント3と、これを収納し、流体の濾液流路10を濾
過エレメント3と連通した流体出口6及び、濾過エレメ
ント3の1次側に濾過流体を供給する流体入口5を有す
る濾過ハウジング4より構成する。
【0013】これらに使用される疎水性フィルタ−1a
及び親水性フィルタ−2aの孔径は0.2μm〜0.0
1μmの範囲内にあることが必要である。0.2μmよ
り孔径が大きいと、細菌やウイルス等の微生物が漏れる
危険性があり、0.01μmより孔径が小さいと所定の
濾過量が得られない。孔径を小さく設定するためには、
濾過量を満足させる都合上、濾過エレメントの濾過面積
を増やす必要があるが、疎水性フィルタ−1a及び親水
性フィルタ−2aの濾過面積を増やすと、濾過エレメン
ト3の容積が増大し、設置容積も多く要すためコンパク
トにすることができないので不適当である。また、一般
に存在する微生物の最も小さいものでも0.1μm〜
0.2μmのフィルタ−で除去可能であり、界面活性剤
の共存による微生物除去率の低下や新規微生物の作出を
勘案しても0.01μm以下の孔径は不必要と考えられ
る。
【0014】疎水性エレメント1のフィルタ−1aの材
質は、シリコン、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)、ポリビニリデンフロライド(PVDF)、ポリプ
ロピレン(PP)などからなる本質的に疎水性の微多孔
性膜であればどれでも好適に使用可能である。また、本
質的に親水性の材質からなる微多孔性膜てあっても、シ
リコンやPTFEなどの表面撥水化剤によって膜を撥水
化し、疎水性膜とすれば、同様に使用可能である。これ
らのなかでこの用途に特に好適に推奨される材質は、繰
り返しの熱的耐性に優れるPTFE製微多孔性膜であ
る。
【0015】親水性エレメント2のフィルタ−2aの材
質は、再生セルロ−ス、ナイロンなどからなる本質的に
親水性の微多孔性膜、または、本質的に疎水性の材質か
らなる微多孔性膜であっても、界面活性剤のコ−ティン
グや化学的表面改質などの親水化措置によって膜を親水
化し親水性膜と成したセルロ−スアセテ−ト、ポリサル
サン、ポリエ−テルサルサン、PVDF、PTFE、P
P製微多孔性膜等がどれでも好適に使用可能である。こ
れら濾過エレメント3の製造方法の一例は、フィルタ−
をプラスチックネットや不織布支持材と共にプリ−ツ
し、アコ−デオン状と成した後、それぞれのフィルタ−
の端部をヒ−トシ−ル等を行い一体化し、円筒状に形成
する。そしてこの中央部に濾液流路10となる円筒の金
網状センタ−コアと、外周に補強の円筒金網状アウトチ
ュ−ブをセットし円筒両端に液密にエンドプレ−ト7、
8を一体化する工程をとる。前記エンドプレ−トは濾液
流路10を確保するため少なくとも両端のうちの一端を
センタ−コア内径部と接合する中央部分について開口さ
せておく必要がある。
【0016】疎水性(又は親水性)エレメント1(又は
2)はエンドキャップの一端を開口したエンドプレ−ト
を用い、濾液流路10が片側のみ開いた構成とする。一
方親水性(又は疎水性)エレメント2(又は1)は、濾
液流路10が両端に開口したエレメントとする。疎水性
エレメント1の濾液流路開口部と親水性エレメント2の
一方の濾液流路開口部を液密に一体化し、共通の濾液流
出口を有する濾過エレメント3を形成する。濾過エレメ
ント3を含むフィルタ−ユニットの製造方法を例示する
と、上記濾過エレメント3の組立体の濾液の液出口3a
を濾過ハウジング4の流体出口6と液密に一体化する。
【0017】また濾過ハウジング4には流体入口5を有
し、濾過エレメント3の全体を被う外殻部材と濾過ハウ
ジング4を液密一体化することで作成する。また、フィ
ルタ−ユニットは液体の出入口が図2と図3に示すよう
に濾過ハウジング4内の上下に位置する形態にとらわれ
ず、濾過時フィルタ−エレメントの疎水性エレメント1
に対して親水性エレメント2が重力側に位置する態樣を
取る構造であれば、同様に使用可能である。例えばフィ
ルタ−ユニットが図2に示す態樣である場合は、濾液開
口部を一端に設けた親水性エレメント2の開口部と、濾
液開口部を両端に設けた疎水性エレメント1の一端を液
密一体化した濾過エレメント3が用いられる。センタ−
コア、アウトチュ−ブ、エンドプレ−ト、ハウジング部
材は金属、プラスチックいずれも使用可能であるが、P
P、PVDF、ポリカ−ボネ−ト等の耐熱性熱化塑性樹
脂が、高圧蒸気滅菌の排出蒸気に熱耐性があり、かつ製
造時溶着作業がしやすいなど特に好適に使用できる。
【0018】
【実験例1】親水性フィルタ−2として、ポリエ−テル
サルホン親水化膜(東洋濾紙株式会社製、孔径:0.2
μm)を0.1m2組み込んだ濾過エレメント3と、疎水
性フィルタ−1として、PTFE膜(ジャパン・ゴアテ
ックス株式会社製、孔径:0.2μm)を0.5m2組み
込んだ濾過エレメント3を疎水性エレメント1が上部に
位置するように一体化し、これをPP製の濾過ハウジン
グ4に納めフィルタ−ユニットを作成した。 このフィ
ルタ−ユニットの外形寸法は、径80mm、全長200
mmである。
【0019】
【実験例2】親水性のフィルタ−2として、ナイロン膜
(MSI株式会社製、孔径:0.1μm)を0.05m2
組み込んだエレメントと、疎水性フィルタ−1として、
PP膜(宇部興産株式会社製、孔径:0.05μm)を
0.05m2組み込んだ濾過エレメント3を、疎水性エレ
メント1が上部に位置するように一体化し、これをPP
製のハウジングに納めフィルタ−ユニットを作成した。
このフィルタ−ユニットの外形寸法は、径80mm、全
長130mmである。
【0020】
【実験例3】親水性フィルタ−2として、ポリエリ−テ
ルサルホン親水化膜(東洋濾紙株式会社製、孔径:0.
2μm)を0.1m2組み込んだ濾過エレメント3を作成
した。このフィルタ−ユニットの外形寸法は、径80m
m、全長130mmである。
【0021】
【実験例4】疎水性フィルタ−1として、PTFE膜
(ジャパン・ゴアテックス株式会社製、孔径:0.2μ
m)を0.1m2組み込んだ濾過エレメント3のみをPP
製のハウジングに納め、実験例1と同様にフィルタ−ユ
ニットを作成した。このフィルタ−ユニットの外形寸法
は、径80mm、全長130mmである。
【0022】
【実験例5】親水性フィルタ−2として、ポリエ−テル
サルホン親水化膜(東洋濾紙株式会社製、孔径:0.2
μm)を0.05m2組み込んだ濾過エレメント3と、疎
水性フィルタ−1として、PTFE膜(ジャパン・ゴア
テックス株式会社製、孔径:0.2μm)を0.05m2
組み込んだ濾過エレメント3を実験例1と同様に、但し
使用時、疎水性エレメント1が下部に位置するように一
体化し、これをPP製の濾過ハウジング4に納めフィル
タ−ユニットを作成した。このフィルタ−ユニットの外
形寸法は、径80mm、全長130mmである。上記の
5種類のフィルタ−ユニットを、内容量60リットルの
高圧蒸気滅菌機(株式会社平山製作所製)の排出配管末
端部に取り付け試験に供した。この結果を表1及び表2
に示す。表1はフィルタ−ユニットの種類と排出流体量
である。
【0023】
【表1】
【0024】この表1の結果から、実験例3、4、及び
5に於ける滅菌は、実験例1、2、及びフィルタ−なし
の場合に比べ、空気、蒸気、及び凝縮液量が少なく高圧
蒸気滅菌器缶体内が飽和蒸気状態となっていないまま滅
菌がおこなわれている可能性を示唆している。表2は排
出流体の無菌性に関するものである。
【0026】
【表2】
【0027】上記表2の排出流体の無菌性は、耐熱性芽
胞形成細菌 Batillus subtilis の乾燥菌体を高圧蒸気
滅菌器缶体内面部やフィルタ−ユニット手前の排出配管
内部に散布し、通常に滅菌操作を行った。フィルタ−ユ
ニット液出口後の配管を液体培地(トリプチケ−スソイ
・ブイヨン培地)液中に入れ、気体を含めた排出流体は
全て液体培地に接触するように配慮した。液体培地が高
温になり、採取した菌体数に影響を与えないよう、培地
量は5リットルとした。排出液のサンプリング終了後、
培地を温度32度で7日間培養し、培地の濁りで菌の有
無を判定した。この表2の結果を見ると、フィルタ−の
設置は排出流体の除菌に有効なことがわかる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明は、高圧蒸気滅菌
器缶体外に排出される被滅菌物由来の微生物学的汚染物
質を含む可能性のある空気、蒸気、凝縮水を、濾過エレ
メント3が疎水性及び親水性エレメントの両方の特性を
生かし、親水性エレメント2を疎水性エレメント1に対
して重力側に位置させて構成するので、空気、水蒸気、
凝縮水を滞りなく排出することができる。その際、孔径
0.2μm〜0.01μmのフィルタ−を用いることに
よって被滅菌物由来の微生物学的汚染物質を含む空気、
蒸気、凝縮水を完全に濾過して外界へ排出することがで
きる。また、濾過エレメントがコンパクト化されてお
り、装置を小型化し、生物学的に安全且つ簡単に濾過エ
レメントの交換が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示し、(イ)が一部切欠面斜
視図、(ロ)が要部である濾過エレメントの部分縦断側
面図。
【図2】本発明の略図的縦断面図。
【図3】本発明の略図的縦断面図。
【図4】高圧蒸気滅菌器の排出流体濾過システムの模式
図。
【符合の説明】
1 疎水性エレメント 1a 疎水性フィルタ− 2 親水性エレメント 2a 親水性フィルタ− 3 濾過エレメント 4 濾液ハウジング 5 流体入口 6 流体出口 7 エンドプレ−ト 8 エンドプレ−ト 9 接続部 10 濾液流路 11 高圧蒸気滅菌器 12 被滅菌物 13 バルブ 14 高圧蒸気滅菌器蓋 15 水 16 ヒ−タ− 17 流体導入管 18 流体排出管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾過ハウジンク(4)に高圧蒸気滅菌器
    (11)からの排出流体を供給する流体入口(5)と、
    その供給された流体が濾過されて排出する流体出口
    (6)を備え、その流体入口(5)と流体出口(6)と
    の間に、疎水性フィルタ−(1a)を組み込んだ疎水性
    エレメント(1)と、親水性フィルタ−(2a)を組み
    込んだ親水性エレメント(2)とを、前記親水性エレメ
    ント(2)を重力側に配置して、相互に中央部に形成し
    た濾液流路(10)を介して連通させ、その中央部濾液
    流路(10)を前記流体出口(6)に接続させて成る高
    圧蒸気滅菌器排出流体用フィルタ−ユニット。
  2. 【請求項2】 疎水性フィルタ−(1a)及び親水性フ
    ィルタ−(2a)の孔径が0.2μm〜0.01μmの
    範囲である請求項1の高圧蒸気滅菌器排出流体用フィル
    タ−ユニット。
JP3352063A 1991-12-13 1991-12-13 高圧蒸気滅菌器排出流体用フィルタ−ユニット Pending JPH05161827A (ja)

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