JPH0516255B2 - - Google Patents

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JPH0516255B2
JPH0516255B2 JP58502729A JP50272983A JPH0516255B2 JP H0516255 B2 JPH0516255 B2 JP H0516255B2 JP 58502729 A JP58502729 A JP 58502729A JP 50272983 A JP50272983 A JP 50272983A JP H0516255 B2 JPH0516255 B2 JP H0516255B2
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JP
Japan
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signal
phase
output
circuit
input
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JP58502729A
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JPS60501986A (ja
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Sutanrei Buruusu Uirukinson
Jooji Edomondo Arekisandaa
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General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
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Publication date
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JPS60501986A publication Critical patent/JPS60501986A/ja
Publication of JPH0516255B2 publication Critical patent/JPH0516255B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H3/00Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection
    • H02H3/40Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection responsive to ratio of voltage and current
    • H02H3/402Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection responsive to ratio of voltage and current using homopolar quantities
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H3/00Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection
    • H02H3/38Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection responsive to both voltage and current; responsive to phase angle between voltage and current
    • H02H3/382Emergency protective circuit arrangements for automatic disconnection directly responsive to an undesired change from normal electric working condition with or without subsequent reconnection ; integrated protection responsive to both voltage and current; responsive to phase angle between voltage and current involving phase comparison between current and voltage or between values derived from current and voltage

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  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Description

請求の範囲 1 位相角比較器形式であつて、作動信号及び分
極信号と云う少なくとも2つの供給された入力信
号に応答する位相一致検出手段、及び前記入力信
号の位相の一致が予定の持続時間を持つ時、前記
位相一致検出手段からの出力信号に応答するタイ
マ回路手段を持ち、3相交流電力系統の事故を検
出する保護継電器に於て、(イ)送電線路電流に比例
する信号と送電線路のレプリカ・インピーダンス
の積と、送電線路電圧に比例する信号との間の差
に関係する第1の差信号の事故前の値で構成され
た事故前信号に、(ロ)前記第1の差信号と前記事故
前信号の大きさの予め選ばれた部分との間の差に
関係する第2の差信号の内、予定の閾値を越えた
部分を加算することにより、事故を検出した時に
前記作動信号を発生する手段を有する保護継電
器。
2 請求の範囲第1項に記載した保護継電器に於
て、前記作動信号には、前記第1の差信号の内、
予定の閾値を越えた部分をも加算した保護継電
器。
3 請求の範囲第2項に記載した保護継電器に於
て、前記分極信号が、(a)送電線路電圧に比例する
信号、(b)前記送電線路電圧の正相分に比例する信
号、及び(c)送電線路電流の正相分に比例する信号
と前記送電線路のレプリカ・インピーダンスの大
きさの予め選ばれた部分との積に負の符号を付し
て構成された順方向オフセツト信号の和に応じて
定められる保護継電器。
4 請求の範囲第3項に記載した保護継電器に於
て、前記第1の差信号には更に、送電線路電流の
零相分に比例する信号と送電線路のレプリカ・イ
ンピーダンスとの積の内、予定の閾値を越え且つ
前記分極信号と一致する部分が加算してある保護
継電器。
5 請求の範囲第1項に記載した保護継電器に於
て、前記送電線路電圧が相間電圧であり、前記送
電線路電流が対応する相間電流である保護継電
器。
6 請求の範囲第1項に記載した保護継電器に於
て、前記位相一致検出手段が3つの入力信号に応
答し、3番目の信号が、送電線路電流に比例する
信号と送電線路のレプリカ・インピーダンスとの
積の内、予定の閾値を越えた部分に関係している
保護継電器。
7 事故を検出した時、交流電力送電系統を保護
する遮断器の引外しコイルを制御するための作動
信号を発生する作動回路を持つ保護継電器に於
て、(a)前記作動回路が、送電系統の電流に予め選
ばれた一定の基準インピーダンスを乗じた値に比
例する信号と送電系統の電圧に比例する信号との
間の差に比例する第1の差信号を発生する第1の
加算回路手段と、(b)前記第1の差信号に応答し
て、該第1の差信号から過渡状態を波すると共
に、事故の開始後までその前の定常状態の波さ
れた第1の差信号を記憶する、予め選ばれたQを
持つ第1のフイルタ回路手段と、(c)前記波した
第1の差信号の大きさを予め選ばれたその一部分
に減衰させる利得選択回路手段と、(d)前記第1の
差信号と前記波した第1の差信号の大きさの前
記予め選ばれた一部分との間の差に比例する第2
の差信号を発生する第2の加算回路手段と、(e)前
記第2の差信号に応答して、該第2の差信号から
過渡状態を波し、前記第1のフイルタ回路手段
のQよりも小さいQを持つ第2のフイルタ回路手
段と、(f)前記波した第2の差信号に応答して、
波した第2の差信号が予定の閾値を越えた時に
出力信号を発生する交番電流ゼロ抑圧回路手段
と、(g)前記波した第1の差信号と前記交番電流
ゼロ抑圧回路手段の出力信号の和である作動信号
を発生する第3の加算回路手段とで構成されてい
る保護継電器。
8 請求の範囲第7項に記載した保護継電器に於
て、前記第1及び第2のフイルタ回路手段が交流
電力系統の周波数に同調しており、前記第2のフ
イルタ回路手段のQが第1のフイルタ回路手段の
Qの半分に略等しい保護継電器。
9 請求の範囲第8項に記載した保護継電器に於
て、前記第1のフイルタ回路手段のQが2に略等
しく、前記第2のフイルタ回路手段のQが1に略
等しい保護継電器。
10 請求の範囲第7項に記載した保護継電器に
於て、更に前記作動回路が、前記第1の差信号に
応答して、該第1の差信号が予定の閾値を越えた
時に出力信号を発生する第2の交番電流ゼロ抑圧
回路手段と、該第2の交番電流ゼロ抑圧回路手段
の出力信号を反転する反転回路手段と、該反転回
路手段の出力を前記加算回路手段に結合する手段
とを含む、この為、前記作動信号が前記第2の交
番電流ゼロ抑圧回路手段からの反転した出力信号
をも含んでいる保護継電器。
11 請求の範囲第10項に記載した保護継電器
に於て、分極回路を有し、該分極回路は、(a)前記
送電系統の電圧の正相分に比例する信号と、送電
系統の電流の正相分に比例する信号と前記予め選
ばれた一定の基準インピーダンスの大きさの内の
予め選ばれた部分との積に負の符号を付して構成
された順方向オフセツト信号との和に少なくとも
比例する出力信号を発生する第4の加算回路手段
と、(b)該第4の加算回路手段の出力信号に応答し
て、該信号から過渡状態を波すると共に、事故
の開始後までその前の定常状態の第4の加算回路
手段の出力信号を記憶する第3のフイルタ回路手
段と、(c)前記第4の加算回路手段の波した出力
信号に応答して、前記第4の加算回路手段の出力
信号が予定の閾値を越えた時に出力信号を発生す
る第3の交番電流ゼロ抑圧回路手段と、(d)該第3
の交番電流ゼロ抑圧回路手段の出力と前記作動回
路の第2の交番電流ゼロ抑圧回路手段の反転出力
との和に比例する分極信号を発生する第5の加算
回路手段とで構成されている保護継電器。
12 請求の範囲第11項に記載した保護継電器
に於て、前記第4の加算回路手段の出力信号には
送電系統の電圧に比例する信号も加算されている
保護継電器。
13 請求の範囲第11項に記載した保護継電器
に於て、更に、送電系統の電流の零相分と予め選
ばれた一定の基準インピーダンスとの積に比例す
る信号を整流する整流回路手段と、前記整流した
信号に応答して、該整流した信号が予定の閾値を
越えた時に出力信号を発生する第4の交番電流ゼ
ロ抑圧回路手段と、該第4の交番電流ゼロ抑圧回
路手段の出力を前記分極信号の対応する極性の部
分を用いてゲートする第1のゲート回路手段と、
前記第4の交番電流ゼロ抑圧回路手段の出力を反
転する反転回路手段と、該反転回路手段の出力を
前記分極信号の対応する極性の部分を用いてゲー
トする第2のゲート回路手段と、前記第1及び第
2のゲート回路手段の出力を前記作動回路の前記
第1の加算回路手段の入力に結合する手段とを有
する保護継電器。
14 事故を検出した時、3相交流電力系統の1
つ又は更に多くの送電線路を保護する遮断器の引
外しコイルを制御するための作動信号を発生する
作動回路を持つ保護継電器に於て、該作動回路
が、(a)相間電流に前記送電線路のレプリカ・イン
ピーダンスを乗じた値に比例する信号と事故時の
対応する相間電圧に比例する信号との間の差に比
例する第1の差信号を発生する第1の加算回路手
段と、(b)前記第1の差信号に応答して、該第1の
差信号から過渡状態を波すると共に、事故の開
始後までその前の定常状態の波した第1の差信
号を記憶する、予め選ばれたQを持つ第1のフイ
ルタ回路手段と、(c)該第1のフイルタ回路手段の
出力の大きさの予め選ばれた部分に比例する出力
を発生する利得選択回路手段と、(d)前記第1の差
信号と前記波した第1の差信号の前記予め選ば
れた部分の間の差に比例する第2の差信号を発生
する第2の加算回路手段と、(e)前記第2の差信号
に応答して該第2の差信号から過渡状態を波す
る、前記第1のフイルタ回路手段のQよりも小さ
いQを持つ第2のフイルタ回路手段と、(f)前記
波した第2の差信号に応答して、該波した第2
の差信号が予定の閾値を越えた時に出力信号を発
生する第1の交番電流ゼロ抑圧回路手段と、(g)前
記第1のフイルタ回路手段の出力を前記第1の交
番電流ゼロ抑圧回路手段の出力と加算し、その和
を反転して作動信号を発生する加算反転回路手段
とで構成されている保護継電器。
15 請求の範囲第14項に記載した保護継電器
に於て、前記第1及び第2のフイルタ回路手段が
交流電力系統の周波数に同調しており、前記第2
のフイルタ回路手段のQが前記第1のフイルタ回
路手段のQの半分に略等しい保護継電器。
16 請求の範囲第15項に記載した保護継電器
に於て、前記第1のフイルタ回路手段のQが2に
略等しく、前記第2のフイルタ回路手段のQが1
に略等しい保護継電器。
17 請求の範囲第14項に記載した保護継電器
に於て、更に前記作動回路が、前記第1の差信号
に応答して、該第1の差信号が予定の閾値を越え
た時に出力信号を発生する第2の交番電流ゼロ抑
圧回路手段と、該第2の交番電流ゼロ抑圧回路手
段の出力信号を反転する反転回路手段と、該反転
回路手段の出力を前記加算反転回路手段に結合す
る手段とを有し、この為、前記作動信号が前記第
2の交番電流ゼロ抑圧回路手段からの反転した信
号出力をも含んでいる保護継電器。
18 請求の範囲第17項に記載した保護継電器
に於て、分極回路を有し、該分極回路は、(a)前記
相間電圧の正相分に比例する信号と、対応する相
間電流の正相分に比例する信号と前記予め選ばれ
た一定の基準インピーダンスの大きさの予め選ば
れた部分との積に負の符号を付して構成された順
方向オフセツト信号との和に少なくとも比例する
出力信号を発生する第4の加算回路手段と、(b)該
第4の加算回路手段の出力信号に応答して、該信
号から過渡状態を波すると共に、事故の開始後
までその前の定常状態の第4の加算回路手段の出
力信号を記憶する第3のフイルタ回路手段と、(c)
前記第4の加算回路手段の波した出力信号に応
答して、該第4の加算回路手段の波した出力信
号が予定の閾値を越えた時に出力信号を発生する
第3の交番電流ゼロ抑圧回路手段と、(d)前記第3
の交番電流ゼロ抑圧回路手段の出力と前記作動回
路の前記第2の交番電流ゼロ抑圧回路手段の反転
出力との和に比例する分極信号を発生する第5の
加算回路手段とで構成されている保護継電器。
19 請求の範囲第18項に記載した保護継電器
に於て、前記第4の加算回路手段の出力信号には
相間電圧に比例する信号も加算されている保護継
電器。
20 請求の範囲第18項に記載した保護継電器
に於て、更に、前記送電系統の電流の正相分と前
記予め選ばれた一定の基準インピーダンスとの積
に比例する信号を整流する整流回路手段と、前記
整流した信号に応答して、該整流した信号が予定
の閾値を越えた時に出力信号を発生する第4の交
番電流ゼロ抑圧回路手段と、該第4の交番電流ゼ
ロ抑圧回路手段の出力を前記分極信号の対応する
極性の部分を用いてゲートする第1のゲート回路
手段と、前記第4の交番電流ゼロ抑圧回路手段の
出力を反転する反転回路手段と、該反転回路の出
力を前記分極信号の対応する極性の部分を用いて
ゲートする第2のゲート回路手段と、前記第1及
び第2のゲート回路手段の出力を前記作動回路の
前記第1の加算回路手段の入力に結合する手段と
を有する保護継電器。
発明の背景 この発明は交流配電系統に使う保護継電器回
路、更に具体的に云えば、送電線路を保護する為
の相継電器(phaserelay)に関する。
保護継電器の分野では距離継電器がよく知られ
ている。例えば、1956年にジヨン・ワイリー・ア
ンド・サン・インコーポレーテツドから出版され
た「ジ・アート・アンド・サイアンス・オブ・プ
ロテイクテイブ・リレーイング(The Art and
Science of Protetive Relaying)」と題するメイ
ソンの著書、特に第14章を参照されたい。従来の
距離継電器には、位相比較器を用いた測定方法を
採用したものがある。こういう位相比較器を用い
た距離継電器の回路例が米国特許第4034269号に
記載されている。
相距離継電器は、交流送電線路に対する保護装
置に用いられ、送電線路の保護しようとする区間
又は部分内に於ける相間事故を検出する為に用い
られる。相距離継電器は、2相以上の相に関係す
る事故を検出する為に利用され、継電器の区間又
は範囲内でこの様な事故が検出された場合、相継
電器が3極遮断器を作動して、送電線路の3相全
部を引外す。これと対照的に地絡継電器は、やは
り選定された区間又は範囲内の1相と大地との間
の事故を検出し、この様な事故を検出した時、信
号を発生して、故障相だけを引外す様に遮断器を
作動することが出来る。
上に述べた様に、特定の各々の相継電器はその
保事区間又は保護範囲内の事故だけを検出すべき
である。相継電器のパラメータは、送電線路のパ
ラメータに対応して選ぶのが普通である。例え
ば、特定の継電器によつて保護される送電線路の
区間の順方向距離に対応する様な順方向範囲が得
られる様にパラメータを選ぶ。相継電器がその選
ばれた順方向範囲内で動作し、こうして特定の相
継電器の保護作用を系統の選ばれた保護区間に局
限することが望まれる。必要によつては、逆方向
オフセツトも用いることが出来る。
内部事故及び外部事故の識別が出来ない為に、
相継電器の所望の動作が妨げられることがある。
内部事故は、継電器の保護区間又は保護範囲内で
起る事故であり、外部事故は継電器保護区間又は
保護範囲の外側で起る事故である。例えば、外部
事故が発生した時に、送電線路に結合された容量
性電圧変圧器又は直列コンデンサによつて発生さ
れた過渡状態が相継電器にとつて内部事故に見え
る場合が多い。相継電器の動作に影響を与える別
の問題は、事故の発生地点で進行波によつて高周
波の過渡状態が発生されること、又は直列コンデ
ンサの保護ギヤツプがフラツシユオーバする時に
過渡状態が発生することである。こういう高周波
の過渡状態は、継電器の保護区間内の事故に対
し、望ましくない動作の遅延を招くことがある。
更にこういう高周波の過渡状態は、その過渡状態
を継電器の保護区間内の送電線路事故として不正
に認識した相継電器によつて、誤つた引外し信号
の発生を招くことがある。
相継電器の動作に悪影響を与える惧れのある別
の問題は、近接(close−in)単相対地事故を検
出した時に、3相引外し信号が発生されることで
ある。この様な単相対地事故が発生した時、故障
相だけを引外し、残りの故障のない2つの相を使
用状態に残すことが望ましい場合が多い。高圧交
流送電系統では重大な内部事故が破滅的な結果を
招く惧れがある為、この様な重大な事故を検出し
た時、相継電器がなるべく速やかに引外し信号を
発生することが望ましい。従来の大抵の相継電器
では、この様な近接の重大な事故の検出が、保護
区間内に於けるこの他の、それ程重大でない事故
の検出と同様に扱われ、その為、継電器は何れの
場合も同じ速度で作動される。
従つて、この発明の目的は内部事故及び外部事
故の間の識別作用を改善し、こうして継電器の動
作の信頼性を高めると共に、保護装置の安全度を
高めることである。
この発明の別の目的は、保護する線路に高周波
の過渡状態が存在することによる相継電器の誤つ
た動作を最小限に抑えることである。
この発明の別の目的は、近接の単相対地事故を
検出した時の相継電器の動作を防止することであ
る。
この発明の別の目的は、重大な内部事故を検出
した時の動作時間を一層速くすることである。
この発明の別の目的は、継電器の特性タイマの
設定値を短縮する為に、順方向オフセツト範囲を
導き出すのに正相電流を使つて改良された分極
(polarizing)信号を発生すること、並びに負荷
の大きい線路に継電器を使つた時の定常状態の特
性を改善して、継電器の動作速度を速めることで
ある。
この発明の上記並びにその他の目的は、この発
明について以下説明する所から、当業者に明らか
になろう。
発明の要約 この発明は交流送電線路を保護する遮断器の引
外しコイルを制御する信号を発生する保護相継電
器回路を提供する。この発明の1面では、選ばれ
た相間電流の正相分を使つて順方向オフセツトを
発生する。このオフセツトは、相間事故が発生し
た時又は3相事故が発生した時に減少し、継電器
の動作特性を定常状態の事故前の状態から高め
る。
この発明の別の1面として、重大な近接事故を
検出した時に、継電器の動作時間を速める重大事
故信号を発生して利用する。この発明の別の1面
として、単相対地事故を検出した時に、この発明
の相継電器が引外しを行わない様にする零相拘束
信号を発生して利用する。
この発明の別の1面として、コンデンサ変圧器
又は直列コンデンサの過渡状態によつて内部事故
の様に見える外部事故と内部事故との間の識別作
用を更によくする為に、相互作用する相異なるQ
を持つフイルタを設ける。
この発明の別の1面として、内部事故があつた
時の継電器の引外し出力を遅延させ、場合によつ
ては引外し出力を妨げる様な高周波の過渡状態を
減衰させるフイルタを持つ側路回路を設ける。
【図面の簡単な説明】
この発明のこれらの目的は、以下図面について
好ましい実施例を説明する所から容易に理解され
よう。
第1図はこの発明の相継電器に使われる送電線
路からの所望の電源信号の発生の様子を示す簡略
ブロツク図である。
第2図はこの発明による相継電器の機能ブロツ
ク図である。
第3図はこの発明による零相拘束回路の機能ブ
ロツク図である。
第4図はこの発明による作動電圧回路の機能ブ
ロツク図である。
第5図は相間電流の正相分を使つた場合の相継
電器特性順方向オフセツトに関する効果を示すグ
ラフである。
第6図は第1図の信号調整回路の好ましい実施
例の簡略ブロツク図である。
好ましい実施例の詳しい説明 便宜上、特定の図面について説明する或る素子
は、それ以外の図面の説明でも同じ参照符号を用
いる。
第1図にはA相、B相、C相及び大地Gを持つ
3相交流送電線路10が示されている。3相の
各々にはその特定の相電流を感知する手段12、
及びその相の電圧を感知する手段14が付設され
ている。保護継電器及び送電の分野の当業者によ
く知られている様に、電流感知手段12は変流器
であつてよく、電圧感知手段14は逓降形計器用
変圧器であつてよい。第1図に示す場合、電流感
知手段は各相に付設されている。すなわち、電流
感知手段12aがA相に付設され、電流感知手段
12bがB相に付設され、電流感知手段12cが
C相に付設されている。同様に、A相に付設され
た電圧感知手段14a、B相に付設された電圧感
知手段14b及びC相に付設された電圧感知手段
14cがある。然し、第1図に特定の形式の電流
及び電圧感知方式を示したが、公知のこの他の方
式を図示のものゝ代りに用いてもよいことは云う
までもない。その目的は、各相電圧及び各相電流
に関係する信号並びに3相全部の電流の和に関係
する信号を求めることである。
こゝでこの発明の好ましい実施例の相継電器を
A相とB相の対だけについて以下説明することに
注意されたい。これは、B相とC相、及びC相と
A相の継電器についても説明は同じであるので、
説明を判り易く且つ簡単にする為である。B−C
又はC−A相継電器の機能及び動作と、以下説明
するA−B相継電器の動作との間の違いは、B−
C及びC−A相継電器が何れも、その特定の相の
対に関係する、送電線路からの入力信号を利用す
ることである。この為、A−B相継電器の実施例
について以下説明する所から、保護継電器の当業
者であれば、この発明に従つてB−C及び/又は
C−A相継電器を構成することが出来よう。
選ばれた相間電流に予め選ばれた一定のインピ
ーダンスを乗じた信号を得る為に、電流感知手段
12からの出力信号がトランスアクタ
(transactor)に結合される。以下説明するA−
B相継電器では、それぞれ相電流IA及びIBを表わ
す電流感知手段12a,12bからの出力信号
が、第1のトランスアクタ22の入力に結合され
る。公知の様に、トランスアクタの2次側電圧出
力はトランスアクタの伝達インピーダンスZとし
て知られる複素比例定数又はベクトル・オペレー
タを入力電流に乗じたものである。第1図に示す
第1のトランスアクタ22では、伝達インピーダ
ンスはレプリカ(replica)インピーダンスZR
等しく選ばれている。公知の様に、レプリカ・イ
ンピーダンスZRが距離継電器の範囲を決定する。
従つて、第1のトランスアクタ22の出力は、相
電流IA及び−IBを表わす入力信号から導き出され
た相電流IABにZRを乗じたもの、即ちIABZRである。
トランスアクタについて詳しいことは米国特許第
3374399号を参照されたい。
第1のトランスアクタ22の出力IABZRが信号
調整回路20の入力に結合される。信号調整回路
20は、送電線路の事故の結果として発生される
ことがある高周波の過渡状態を減衰させる様に設
計された低域フイルタで構成される。好ましい実
施例では、信号調整回路20は、定格周波数より
高い周波数を持つ過渡状態を減衰させ、定格周波
数で25゜の位相遅延を発生する。従つて、信号調
整回路20の出力は、高周波の過渡状態を減衰し
たIABZRに25゜の遅れの移相を持たせた信号である。
第6図に示す様に、信号調整回路20は、正及び
負の入力と出力を持つ演算増幅器100で構成さ
れる。第1の抵抗102が増幅器100の負の入
力に接続される。正の入力が基準電圧レベルに接
続される。第2の抵抗104及びコンデンサ10
6を並列に接続した帰還枝路が増幅器100の出
力と負の入力の間に接続される。抵抗及びコンデ
ンサは、RC帰還枝路の時定数により、増幅器1
00の出力信号が入力信号に対して25゜の遅延を
持つ様に選ばれる。25゜の遅延を選んだのは、電
圧の最大値の近くで起る事故に対し、継電器が最
初の半サイクル以内に動作する機会をより多くす
る為である。第6図に詳しく説明した信号調整回
路20は、遅延の他に、普通の配電系統では50又
は60ヘルツである系統の周波数よりも高い周波数
を減衰させる。
電流感知手段12a,12b,12c、の共通
に接続した端子に現われる信号は、3相全部に流
れる正味の電流3I0を表わし、これが第2のトラ
ンスアクタ24の入力に結合される。第2のトラ
ンスアクタ24の伝達インピーダンスもレプリ
カ・インピーダンスZRに等しく選ぶ。従つて、第
2のトランスアクタ24の出力は正味の電流3I0
にレプリカ・インピーダンスZRを乗じた信号、
即ち、3I0ZRである。この信号30ZRが第2の信
号調整回路25の入力に結合される。第2の信号
調整回路は第6図に示し且つ前に説明した様な回
路で構成される。従つて、第2の信号調整回路2
5の出力は、高周波の過渡状態を減衰させた入力
信号3I0ZRに25゜の遅れの移相を持たせたものであ
る。
第1図に示す様にA−B相間電圧VABを表わす
信号が、変圧器16の出力から取出される。この
変圧器の入力は電圧感知手段14a,14bに結
合されている。電圧感知手段14aの出力VAG
び電圧感知手段14bの出力VBGが夫々対地A相
電圧及び対地B相電圧を表わす。相間電圧VAB
表わす信号が第3の信号調整回路18の入力に結
合される。第3の信号調整回路18は第6図に示
し、前に説明した様な回路で構成される。従つ
て、第3の信号調整回路18の出力は、高周波の
過渡状態を減衰させた入力信号VABに25゜の遅れの
移相を持たせたものである。この発明の好ましい
実施例では、第1、第2及び第3の信号調整回路
が同じ設計であつて、同じ低域通過特性及び位相
遅延特性を持つことが好ましい。
第3の信号調整回路18の出力VABが正相回路
26の入力に結合される。送電及び配電の分野の
当業者には、3相交流回路の相電圧又は相電流を
正相分、逆相分及び零相分と夫々呼ばれる3組の
対称平衡電圧又は電流ベクトルに分解することが
出来ることがよく知られている。「対称成分回路」
と呼ばれる或る回路を3相電力系統に接続して、
電圧又は電流の3つの成分の内の選ばれた1つの
成分の大きさに比例する出力信号を発生すること
が出来ることもよく知られている。正相回路26
はこの様な1つの回路であり、3つの相間電圧
VAB,VBC,VCAを表わす信号を入力とする。こゝ
で説明する実施例では、正相回路26の出力はA
−B相間電圧の正相分に比例する様に選ばれてお
り、VAB1と記す。こういう回路の例が米国特許
第4342062号に記載されている。対称成分回路に
ついて更に詳しいことは、米国特許第3992651号
及び同第4034269号を参照されたい。
第3の信号調整回路18の出力VABがインバー
タ28の入力にも結合される。インバータ28の
出力は−VAB、即ち信号VABを180゜移相したもの
を表わす。第1図で発生した信号がこの発明のA
−B相継電器で電源信号として使われるが、この
発明の相継電器が3相送電系統の3相全部を保護
する為に同じ様に用いられ、従つてA−B相対だ
けでなく、B−C及びC−A相対に関係する電源
信号をも利用することを承知されたい。
第2図には、この発明の好ましい実施例の相継
電器30の機能ブロツク図が示されている。相継
電器30が正相回路32を持ち、これが電源信号
IABZR,IBCZR及びICAZRを入力として受取る。前に
述べた様に、この回路の出力は、入力の相電流又
は相電圧の正相分の大きさに比例する信号であ
る。この相電流は、第2図に示す場合は、A−B
相電流である。従つて、正相回路32の出力はA
−B相電流の正相分IAB1にレプリカ・インピーダ
ンスZRを乗じたもの、即ちIAB1ZRである。この信
号が順方向オフセツト電圧選択回路34に入力さ
れる。この選択回路は入力信号IAB1ZRを反転し、
その大きさを縮小する。従つて、順方向オフセツ
ト選択回路34は調節自在の利得を持つ反転増幅
器であることが好ましい。順方向オフセツト電圧
選択回路34の出力−IAB1Z′Rが3入力加算増幅器
36の1つの入力に結合される。電源信号VAB
3入力加算増幅器36の2番目の入力に接続さ
れ、電源信号VAB1が加算増幅器36の3番目の
入力に接続される。加算増幅器36の出力は−
IAB1′Z′R+KVAB+(1−K)VAB1であり、こゝで
Kは比例定数であつて、0から1までの範囲内の
値を持つが、直列補償線路に継電器を使う時は、
0の値、非補償線路に継電器を使う時は0.7の値
を持つことが好ましい。加算増幅器36の出力が
高Q帯域通過フイルタ回路38の入力に結合され
る。高Q帯域通過フイルタ回路38の出力は入力
から180゜移相し、望ましくない高周波及び低周波
信号の全てが実質的に減衰している。高Q帯域通
過フイルタ回路38はQが約5であつて、電力系
統の周波数、即ち前に述べた様に好ましくは50又
は60ヘルツに等しい固有周波数を持つ様に同調し
ている。
高Q帯域通過フイルタ回路38の出力が移相回
路42の入力に結合される。移相回路42の出力
が、第1の調節自在のゼロ抑圧回路40の入力に
結合されるが、これは予定量だけ入力に対して移
相している。その理由は後で詳しく説明する。好
ましい実施例では、移相回路42は一定の利得及
び調節自在の移相を持つ全域通過フイルタで構成
される。一般的に、移相回路42は0゜の移相を加
える様に調節される。然し、系統の特別な状態で
は、例えば事故前の分極電圧が電源電圧からかな
り角度差を持つ場合、この移相回路を使つて、分
極信号の位相を事故状態の間、作動信号と一層同
相に近くなる様に移相することにより、一層速く
て一層信頼性のある動作を行わせることが出来
る。好ましい実施例では、移相は+30゜に調節し
得る。
第1の調節自在のゼロ抑圧回路の出力は、入力
信号の内、予め選ばれたレベルを越えた部分で構
成される。好ましい実施例では、予め選ばれたレ
ベルは0と0.05と0.35である。従つて、どのレベ
ルが選択されたかに応じて、出力信号は入力信号
(−IAB1Z′R+KVAB+(1−K)VAB1)の内、0レ
ベル、5%レベル又は35%レベルの何れかを越え
た部分だけからなる。第1の調節自在のゼロ抑圧
回路40の出力が2入力加算増幅器44の1つの
入力に結合される。
電源信号IABZRが第2の調節自在のゼロ抑圧回
路46の入力に結合される。第2の調節自在のゼ
ロ抑圧回路46の出力は、入力信号IABZRの内、
予め選ばれたレベルを越えた部分だけで構成さ
れ、3入力位相角比較器48の1つの入力に結合
される。電源信号IABZRが作動電圧回路50の第
1の入力に結合され、電源信号−VABが作動電圧
回路50の第2の入力に結合される。零相拘束回
路52の出力が作動電圧回路50の第3の入力に
結合される。作動電圧回路50からの重大事故出
力信号Sが2入力加算増幅器44の第2の入力に
結合される。作動電圧回路50からの作動電圧出
力VOPが3入力位相角比較器48の第2の入力に
接続される。加算増幅器44の出力は、以下分極
電圧VPOLと呼ぶが3入力位相角比較器48の第3
の入力に結合されると共に、零相拘束回路52の
ゲート入力に結合される。零相拘束回路52は零
相拘束信号を出力し、これが前に述べた様に作動
電圧回路50の入力に結合される。
3入力位相角比較器48の出力が調節自在の一
致タイマ56に接続される。調節自在の一致タイ
マ56は、3入力位相角比較器48に対する3つ
の信号入力の位相の一致の持続時間を測定し、こ
の測定された位相の一致が、継電器最低作動時間
に等しい予定の最低時間の間生じる時に出力を発
生する。調節自在の一致タイマ56の出力が引外
し信号であり、相継電器に付設された遮断器を作
動する。保護継電器に関係するアンド回路及び一
致タイマ回路について更に詳しいことは、前掲米
国特許第4034269号及び同第4161011号を参照され
たい。
第3図には零相拘束回路52の機能ブロツク図
が示されている。電源信号3I0ZRが両波整流器5
8の入力に結合される。両波整流器58の出力
は、信号3I0ZRを両波整流した正の極性を持つも
のであり、ゼロ抑圧回路60の入力に結合され
る。ゼロ抑圧回路60の出力は、入力信号3I0ZR
の内、予定のレベルを越えた部分だけで構成され
る。ゼロ抑圧回路60の出力がインバータ62の
入力に結合され、このインバータの出力は入力を
反転したものである。即ち入力に対して180゜移相
したものである。
インバータ62の出力が第1のゲート回路64
の信号入力に結合される。第1のゲート回路64
のゲート入力が分極電圧VPOLの正の部分を受取
る。
第1のゲート回路64の出力は、入力の内、分
極電圧VPOLの正の部分によつてゲートされた部分
で構成される。ゼロ抑圧回路60の出力が第2の
ゲート回路68の信号入力にも結合される。第2
のゲート回路68のゲート入力が分極電圧VPOL
負の部分を受取る。従つて、第2のゲート回路6
8の出力は、入力の内、分極電圧VPOLの負の部分
によつてゲートされた部分で構成される。第1及
び第2のゲート回路64,68の出力が併せて零
相拘束信号となり、これが前に述べた様に作動電
圧回路50の1つの入力に結合される。
第4図には作動電圧回路の機能ブロツク図が示
されている。作動電圧回路50が3入力加算増幅
器70を有する。この増幅器は電源信号IABZR
び−VABと共に零相拘束回路52からの零相拘束
信号を受取る。加算増幅器70の出力は、IABZR
+(−VAB)+(零相拘束信号)の和である。この
出力が第1のゼロ抑圧回路72の入力と、2入力
加算及び大きさ調節回路74の1つの入力と、以
下Aフイルタ76と呼ぶ中位のQのフイルタの入
力とに結合される。Aフイルタ76は2のQを持
ち、前に述べた様に普通は50又は60ヘルツである
系統の周波数に同調した多重帰還帯域通過フイル
タであることが好ましい。第1のゼロ抑圧回路7
2の出力は、入力信号の内、予め選ばれたレベル
を越えた部分だけで構成され、インバータ78の
入力に結合される。インバータ78の出力は入力
信号を反転したもの、即ち入力を180゜移相したも
のである。インバータ78の出力は重大故障信号
Sであり、これが前に述べた様に加算増幅器44
の第2の入力に結合される。重大故障信号Sはま
た3入力反転加算増幅器80の1つの入力にも結
合される。
Aフイルタ76の出力が3入力反転加算増幅器
80の第2の入力と利得選択回路82の入力に結
合される。利得選択回路82が入力信号の利得を
予め選ばれた値に調節する。好ましい実施例で
は、この値は入力信号の80%、60%、40%又は20
%である。利得選択回路82は、予め選ばれた利
得が得られる様に、回路74に対して正しい比の
入力を供給する為に選択可能な抵抗で構成するこ
とが好ましい。利得選択回路82の出力が2入力
加算及び大きさ調節増幅器回路74の第2の入力
に結合される。加算及び大きさ調節増幅器回路7
4の出力が以下Bフイルタ84と呼ぶ低Qフイル
タの入力に接続される。Bフイルタは、1のQを
持つていて、前に述べた様に普通は50又は60ヘル
ツである系統の周波数に同調した多重帰還帯域通
過フイルタであることが好ましい。Bフイルタ8
4の出力が第2のゼロ抑圧回路86の入力に結合
される。第2のゼロ抑圧回路86の出力は、その
入力の内、予定のレベルを越えた部分だけで構成
されていて、3入力反転加算増幅器80の第3の
入力に結合される。この反転加算増幅器80の出
力は作動電圧VOPであり、前に述べたように3入
力位相角比較器48の1つの入力に結合される。
この発明の相継電器の動作について以下説明す
る所では、保護継電器の「動」特性及び「定常状
態」特性の両方について触れる。公知の様に、動
特性は、事故の開始直後に存在する特性である。
事故が開始した後、動特性が事故後の定常状態特
性に向つて変わり始める。動特性及び定常状態特
性について更に詳しいことは、1979年2月22日に
ペンシルバニア州フイラデルフイアで開催された
ペンシルバニア・エレクトリツク・アソシエイジ
ヨン・リレー・コミツテイ冬期会合で発表された
エス・ビー・ウイルキンソン及びシー・エー・マ
シユーの論文「ダイナミツク・キヤラクタリステ
イツクス・オブMHOデイスタンス・リレイズ
(Dynamic Characteristics of MHO Distance
Relays)」を参照されたい。
この論文に述べられている様に、事故の前に負
荷の流れが存在すれば、継電器の動特性が変わ
り、作動信号VOPと継電器の引外し出力を発生す
るのに必要な分極信号VPOLの間の角度が、ZRイン
ピーダンス・ベクトルの片側で一層小さくなり、
反対側で一層大きくなる。順方向オフセツト信号
の目的は、分極信号VPOLを移相して、負荷電流の
流れが原因で生じた作動電圧VOPと分極電圧との
間の位相の一致を短くすることである。
従来の継電器では、電圧VOPとVPOLの所望の位
相の釣合いをとる様に適当な倍率をかけた相電流
を使つて、このオフセツト信号が発生されてい
た。例えば米国特許第4296451号、特にその第3
図について云うと、オフセツト信号が−IZR′であ
つて、作動信号及び分極信号の角度の重なりを最
小限に抑える為に用いられていることが判る。電
流、例えばこゝで説明する実施例では相電流の正
相分を使うと、相電流の正相分IAB1、従つてオフ
セツト信号IAB1Z′Rが3相故障に対する値の大体半
分に縮小するので、相間事故の後に継電器特性が
拡大する。更に、後で述べる様に、分極信号正相
分(1−K)VAB1が事故時にゼロにならず、従
つて、分極信号に(1−K)VAB1成分が加わつ
たことにより、一層大きな電圧信号から一層小さ
い信号IAB1Z′Rが減算される。この関係が第5図に
示されている。第5図では、送電線路に流れる負
荷電流に関連した事故前の特性が実線で示されて
おり、正相分IAB1を使うことによる拡大した定常
状態の相間事故特性が破線で示されている。
分極信号VPOLの移相は、相電圧KVAB及び(1
−K)VAB1に順方向オフセツト信号(−IAB1Z′R
が加わる為である。この和の合成は、交流送電分
野で周知の様に、周期的な波形であり、その位相
は成分の波形の両方に対して移相している。前に
述べた様に、分極信号を発生するのに順方向オフ
セツト信号を使うことが米国特許第4296451号に
記載されている。
第2図に示す様に、A−B相電圧の正相分
VAB1も分極信号VPOLを発生するのに使われてい
る。この正相分を使うと、周知の様に、事故箇所
に於ける相間電圧の事故後の正相分が事故前の相
間電圧の位相角を持つと共にその50%に等しい大
きさを持つ信号になる為、継電器の動作がよくな
る。この為、関連した相間電圧は相間事故の後ゼ
ロになることがあるが、その正相分は事故前の大
きさの少なくとも50%になる。従つて、分極量の
一部分として相電圧の正相分を使うと、3相事故
以外の全ての事故に対し、事故の開始に続く期間
の間、分極量が依然として存在することが保証さ
れる。
前に引用した米国特許第4296451号に記載され
ているが、分極信号VPOLと作動信号VOPの一致が
3入力位相角比較器、又はこの米国特許の第3図
に示される3入力アンド・ゲートによつて測定さ
れる。一致又は特性タイマが、この一致が予め選
ばれた期間を越えた時に継電器トリガ信号を出力
する。近接の重大な事故では、作動電圧回路50
から出力される重大事故信号Sが、分極信号VPOL
及び作動信号VOPの間の一致を長くし、こうして
継電器から一層速い引外し出力信号を発生する。
前に第4図について説明した様に、加算増幅器
70の出力はIABZR−VAB+(零相拘束信号)であ
る。ゼロ抑圧回路72の設定レベルは、負荷状態
又は外部事故状態に関連した加算増幅器70の信
号出力の大きさの最大値より大きくなる様に調節
されている。近接の大きな相間事故では、信号
IABZRの大きさは、負荷又は外部事故状態に関係
する信号の量を大きく越えることがある。この場
合、加算増幅器70の出力はゼロ抑圧回路72の
設定レベルを越え、この為ゼロ抑圧回路が発生す
る出力は、入力の内、設定レベルを越えた部分で
構成される。従つて、近接の重大な事故に対して
のみ、ゼロ抑圧回路72から出力があることが判
る。この出力がインバータ78によつて反転さ
れ、この為この信号がVPOL一致信号と同相にな
る。この関係は、引外し方向が同相のVOP/VPOL
の一致であり、それが継電器の出力に引外し信号
を発生させることを考えると、引外し方向にある
と呼ばれることがある。
この結果、この重大事故信号Sは加算増幅器4
4で信号VPOLに加算されると、特に事故前の重負
荷の伝達により信号VPOLが作動信号に対して移相
されている場合、それが実際に信号VPOLに加算さ
れるので、事故が発生した直後の信号VPOLとVOP
の一致の持続時間を長くする。この様に一致が長
くなると、タイマ56によつて要求される最低時
間の一致を越え、引外し信号を一層急速に出力す
る。したがつて、重大事故信号Sを発生すること
により、この発明の相継電器は、事故が発生した
最初の半サイクルの間、近接の重大事故で引外さ
れる可能性がより大きくなる。これは、前にも述
べた様に、重大事故が破滅的な影響を持つ惧れが
あるので、保護相継電器が事故の発生後出来るだ
け速やかに引外し信号を発生することが非常に望
ましいという点で、有利なことである。
次に第3図について説明すると、整流回路58
に対する入力は、3つの個別の相電流IA,IB,IC
の和(即ち3I0)にレプリカ・インピーダンスZR
を乗じた信号である。こゝでA相対地事故が発生
したと仮定すると、この種の事故状態の間、相電
流IB及びICが小さいので、信号3I0ZRはIAZRに大体
等しくなつて行く。この時、この信号が両波整流
回路58によつて整流され、ゼロ抑圧回路60に
入力される。ゼロ抑圧回路60の設定レベルは、
一線対地事故で相継電器を作動する様な信号IAB
ZRの大きさより少し小さくなる様に調節されてい
る。
単相対地事故が発生した時、故障相電流、今の
例ではIAの大きさが、相継電器を作動する大きさ
を大きく越えることがある。この為、重大な単相
対地事故が検出された時、ゼロ抑圧回路60に対
する入力信号の大きさが設定レベルを越え、こう
して回路60から出力を発生させる。この出力
は、入力信号の内、設定レベルを越えた部分から
成る。
この出力が、第2のゲート回路68により、分
極電圧VPOLの負の部分を用いてゲートされる。ゼ
ロ抑圧回路60の出力がインバータ62によつて
反転され、第1のゲート回路64により、分極電
圧VPOLの正の部分を用いてゲートされる。この
為、第1及び第2のゲート回路64,68の出力
を合せたものは、分極電圧VPOLと同期し且つそれ
と180゜位相がずれている。この為、第1及び第2
のゲート回路64,68の組合せ出力が分極電圧
VPOLに対する位相角に関係なく、常に拘束信号と
して現われる。
次に第4図について説明すると、零相拘束信号
が加算増幅器70で信号−VAB及び信号IABZRと加
算されることが示されている。前に引用した米国
特許第4296451号に記載されているが、信号−
VABは、負荷又は外部事故状態の間、作動信号
VOPが分極信号VPOLに対する一致角を越えない様
にする拘束信号である。然し、(電源インピーダ
ンスが小さく、継電器の範囲が長い場合)継電器
の前側の重大な一線対地事故では、信号−VAB
相継電器の作動を防止するのに不十分である。こ
の為、この発明の例では、零相拘束信号を信号−
VABに加算することにより、継電器の引外し出力
を防止するのに十分な付加的な拘束を加える。前
に説明した様に、この零相拘束信号の加算は、地
絡事故が検出された時だけ出現する。この為、単
相対地事故を検出した時、継電器は引外し信号を
発生しない。これは前に述べた様に、相継電器が
事故を検出した時に3相全部を引外すので、有利
なことである。従つて、事故は、故障相だけの引
外しを必要とする単相対地事故ではなく、相間事
故でなければならない。
二線対地事故では、相継電器が単極引外し及び
再投入方式で3極引外しを開始する様に動作する
ことが望まれる。然し、一線対地事故に比べて、
二線対地事故では、拘束電圧(−VAB)が一層小
さく、量IABZRがずつと大きくなる。この為、電
源インピーダンスと線路インピーダンスの比、並
びに零相と正相の電源インピーダンスの比が通常
の値を持つ二線対地事故では、動作が阻止されな
い。これらの比が異常に小さければ、相継電器の
動作が妨げられることがあり、その場合は、地絡
継電器に頼つて、二線対地事故に対する適正な引
外しを行う。
第4図に示す様に、作動信号VOPは、反転加算
増幅器80に対する3つの入力信号の和である。
これらの入力信号の内の1つが前述の重大事故信
号Sである。2番目の入力信号がAフイルタ76
からの出力である。3番目の入力信号が加算及び
大きさ調節増幅器回路74の出力であり、これは
Bフイルタ84及び第2のゼロ抑圧回路86によ
つて処理されている。加算及び大きさ調節増幅器
回路74の出力は、加算増幅器70の出力からA
フイルタ76の出力の選ばれた部分を差し引いた
値に比例する。
定常状態の引外しなしの状態では、重大事故信
号Sは出力として出ない。この状態では、Aフイ
ルタ76の出力は、前に引用した米国特許第
4296451号に記載された従来の信号VOP(第2図参
照)に相当する。この発明では、定常状態の引外
しなしの状態で、Aフイルタ76の出力が、反転
加算増幅器80の入力で、分極信号VPOLに対する
拘束信号として作用する。
前に述べた様に、加算及び大きさ調節増幅器回
路74により、Aフイルタ76の出力の選ばれた
一部分が加算増幅器70の出力に加算される。第
4図に示す様に、Aフイルタ76の出力の選ばれ
る一部分は、利得選択回路82によつて決定さ
れ、図示の実施例では、80%、60%、40%又は20
%にすることが出来る。Aフイルタ76の出力
が、Aフイルタ76による反転の為、加算増幅器
70の出力に対して180゜位相がずれていることに
注意されたい。この為、Bフイルタ84に対する
入力は、加算増幅器70の出力とAフイルタ76
の出力の選ばれた一部分の間の差に等しい差信号
である。米国特許第4296451号に記載されている
様に拘束信号を単独で使うのではなく、この差信
号を使うことにより、Bフイルタに貯蔵されるエ
ネルギを減少し、こうしてフイルタの応答を一層
速くすることが出来る。
定常状態の引外しなしの状態では、加算増幅器
70の出力が拘束信号として作用する。前に述べ
た様に、Aフイルタ76の出力の選ばれた一部分
は、加算増幅器70の出力に対して180゜位相がず
れているから、この選ばれた一部分がこういう状
態では作動信号として作用する。この為、Bフイ
ルタ84の出力の内、ゼロ抑圧回路86の設定レ
ベルを越えた部分が、Aフイルタ76の出力に加
算される正味の拘束信号である。Aフイルタの出
力も前に述べた様に拘束信号として作用する。
内部事故が発生した直後、加算増幅器70の出
力が米国特許第4296451号に記載されている様に
作動信号になる。この時加算増幅器70の出力が
Aフイルタ76の出力と同相になる。これは、A
フイルタ76がその中位のQ特性による出力「記
憶」作用によつて最初は事故前の位相を保つてい
るからである。周知の様に、フイルタの出力「記
憶」作用はそのQの関数である。即ち、Qが大き
ければ大きい程、出力時定数が大きい。
最終的にはAフイルタ76の出力が反転加算増
幅器80の入力に於ける拘束信号から内部事故が
発生した後の作動信号に変る。前に述べた様に、
この変化に要する時間がフイルタのQの関数であ
る。従つて、Aフイルタ76のQが、あまりに長
い期間の間その拘束に対する寄与が作用したまゝ
になる程までに大きくないことが望ましい。これ
は、ゼロ抑圧回路86から出力を出させるが、こ
の出力がAフイルタ76の拘束の寄与を越えない
様なレベルを持つ内部事故を検出した時の、継電
器の動作を遅延させる。
Bフイルタの低Q特性により、速い出力応答が
得られ、これが継電器の動作速度を高める。Bフ
イルタに対する入力が差信号であつて、それが前
に述べた様にフイルタの応答速度を更に高めるこ
とにより、この動作速度が高くなる。
JP58502729A 1982-07-29 1983-08-08 交流電力送電線路保護用相継電器 Granted JPS60501986A (ja)

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