JPH05169377A - 物体把持方式 - Google Patents

物体把持方式

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JPH05169377A
JPH05169377A JP3335398A JP33539891A JPH05169377A JP H05169377 A JPH05169377 A JP H05169377A JP 3335398 A JP3335398 A JP 3335398A JP 33539891 A JP33539891 A JP 33539891A JP H05169377 A JPH05169377 A JP H05169377A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 計算機内に作り出した仮想的な3次元空間に
ある物体を、日常的な動作と同様の操作で把持すること
を可能とする。 【構成】 少なくとも二つの触手をもつ物体把持装置で
多面体に近似した物体を把持する際に、多面体の異なる
二つの面と物体把持装置の二つの触手との接触の有無を
把持判定の基準の一つとする方式。この基準に加えて、
面に接触した瞬間の触手の動きを把持判定の基準とす
る、あるいは触手に接触した面の法線方向を把持判定の
基準とする。さらに、物体に表面特性を想定して把持判
定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データグローブなどの
入力機器を手に装着した操作者が、ディスプレイの画面
を見ながら、計算機内に作り出した仮想的な3次元空間
にある物体を把持するための物体把持方式に関するもの
で、特に人工現実感を利用した3次元CADや各種シミ
ュレーションシステムなどに応用可能な物体把持方式に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、計算機で作り出した仮想的な3次
元空間内に存在する物体を把持する際には、物体を外包
する直方体を想定して、操作者の手の動きに連動してデ
ィスプレイ画面上で動作する手形状の把持装置で、外包
直方体の対向面を挟み込むようにして把持している[参
考文献:物体把持表示方式 特願平3−225739号
明細書]。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の方
式では、物体を外包する直方体を把持の対象とするため
に実際の物体よりも大きな対象を把持せねばならず、ま
た直方体の対向面を挟み込むように掴むという制約があ
り、物体の把持が困難である。このため、例えば3次元
CADに利用した場合には、操作性が悪く、形状の設計
に多大な時間を要するという問題があった。
【0004】本発明の目的は、把持装置を構成する二つ
の触手と物体を構成する二つの面との接触の有無で把持
判定を行うことにより、操作者が容易に物体の把持を行
えかつ迅速な把持判定を可能とする物体把持方式を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明の物体把持方
式は、計算機が作り出した3次元空間にある物体を、操
作者の手の動きに合わせて動作する少なくとも2本の触
手を備えた把持装置で把持する方式において、物体を多
面体として近似して、その異なる二つの面に異なる触手
が接触した場合に把持したと判定することを特徴とす
る。
【0006】第2の発明の物体把持方式は、第1の発明
の物体把持方式において、前記触手が前記多面体の二つ
の面に接触した瞬間における、面に接触した二つの触手
の移動ベクトルの内積が、しきい値を越えたときだけ把
持したと判定することを特徴とする。
【0007】第3の発明の物体把持方式は、第1の発明
の物体把持方式において、前記触手と接触した前記多面
体の二つの面の法線ベクトルの内積が、しきい値を越え
たときだけ把持したと判定することを特徴とする。
【0008】第4の発明の物体把持方式は、第3の発明
の物体把持方式において、前記物体の表面特性を一つの
値に対応させて、この値を前記しきい値として用いるこ
とを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の物体把持方式では、図1に示すよう
に、例えば多面体1の構成面のひとつである面21 に物
体把持装置3の一方の触手41 を、別の面22 に他方の
触手42 を接触させることにより、多面体1を物体把持
装置3で把持する。図1は人間の手に類似した形状の物
体把持装置を使って把持する様子を示しているが、図2
(a)に示すように、触手1011 と触手1012 を持
つピンセットに類似した形状を用いて把持する場合でも
本発明の物体把持方式を適用できる。さらに、図2
(b)に示すように、触手1021 と触手1022 を持
つ線状の物体把持装置を利用する場合でも本発明の物体
把持装置は有効である。
【0010】以下では、物体把持装置および物体(多面
体)ともに2次元的に表現した図3〜図4を用いて、本
発明の作用を詳述する。
【0011】まず、図3を用いて、把持の条件が「物体
把持装置の二つの触手が多面体の異なる二つの面に接触
すること」である場合について説明する。図3(a)に
示すように物体把持装置11を移動した場合には、二つ
の触手が多面体12の同一の面と接触しているため、
“物体把持装置11は多面体12を把持しない”と判定
する。一方、図3(b)に示すように物体把持装置11
を移動した場合には、二つの触手が多面体12の異なる
面と接触しているため、“物体把持装置11は多面体1
2を把持する”と判定する。また、図3(c)に示すよ
うに触手を広げた状態で物体把持装置11を移動した場
合にも、二つの触手が多面体12の異なる面と接触して
いるため、“物体把持装置11は多面体12を把持す
る”と判定する。
【0012】次に、図4を用いて、把持の条件として
「物体把持装置の二つの触手が多面体の異なる二つの面
に接触すること」の他に、「二つの面の法線ベクトルの
内積がしきい値を越えること」、「二つの触手の移動ベ
クトルの内積がしきい値を越えること」、「二つの面の
法線ベクトルの内積が物体の表面特性に対応させたしき
い値を越えること」を考慮する場合について説明する。
図4(a)に示すように物体把持装置11を移動した場
合、二つの触手が多面体12の同一の面と接触している
が、二つの面の法線ベクトルの内積が負である、すなわ
ち二つの面の成す角度が90度以上であるという条件が
あれば、“物体把持装置11は多面体12を把持しな
い”と判定する。一方、図4(b)に示すように物体把
持装置11を物体把持装置11を移動した場合には、触
手が接触した二つの面の法線ベクトルの内積が負である
という条件が存在しても、二つの面の成す角度が90度
以下であるため、“物体把持装置11は多面体12を把
持する”と判定する。ところが、触手の移動方向を考慮
して、二つの触手の移動ベクトルの内積が負である。す
なわち互いに掴む方向に移動させるという条件があれ
ば、図4(b)の場合は、物体把持装置の触手が同一方
向へ移動しているため、“物体把持装置11は多面体1
2を把持しない”と判定する。一方、図4(c)に示す
ように触手を広げた状態から狭めた状態へと物体把持装
置11の触手を移動した場合には、二つの触手の移動ベ
クトルの内積が負となるため、“物体把持装置11は多
面体12を把持する”と判定する。把持対象となる物体
の表面が「つるつる」していると想定する場合には、二
つの接触面の法線ベクトルの内積の値と比較するしきい
値としてより小さい負数を用いることにより、二つの面
の成す角度がより小さくなければ把持できないような判
定基準を生成することができる。
【0013】
【実施例】第1の発明の物体把持方式の一実施例を図1
を用いて説明する。物体把持装置3の触手41 と触手4
2 が多面体1の異なる面に接触したか否かで把持の判定
を行う。図1では、異なる二つの面である面21 と面2
2 に接触しているために「把持する」と判定する。以下
では、物体把持装置の触手と物体(多面体)との接触判
定の対象として、触手の先端などの一つの代表点と多面
体の一つの面を用いる場合を考える。この場合には、点
が面に十分に近づいていれば接触していると判定するの
が自然であるから、例えば ・点(対象点)と面(対象面)との距離が一定値以下で
ある ・対象点の対象面を含む平面上への射影点が対象面(多
角形)の内部にあるという二つの条件を満足する場合に
接触したと判定すればよい。この判定を物体把持装置の
二つの触手の代表点と多面体の全ての構成面との間で行
い、二つの触手が異なる面と接触しているときにのみ、
物体把持装置が多面体を把持していると判断する。
【0014】このように本発明では、点と面の幾何学的
な位置関係により接触判定を行うことにより、少ない処
理量で把持判定が可能となる。この効果は、把持の対象
となる物体が、多くの面で構成される、例えば自由曲面
などの曲面を多面体で近似した場合や、多数の多面体の
うちいずれかの多面体を把持しているかを判定するとき
に顕著となる。
【0015】第2の発明の物体把持方式の一実施例を図
5を用いて説明する。物体把持装置21の触手を閉じ
て、物体把持装置22の二つの触手が多面体23を二つ
の面に接触したときの、触手の先端の動きを移動ベクト
ル241 と移動ベクトル242 で表わす。これらのベク
トルを単位ベクトルに変換して、uv平面上に描いた単
位円と重ね合わせる。このとき図5(b)に示すよう
に、一方の単位移動ベクトル311 をu軸正方向に、他
方の単位移動ベクトル312 を二つの移動ベクトルの成
す角を保ったまま、ベクトルの始点をuv座標の原点に
一致させる。二つの移動ベクトルの内積の値は、単位移
動ベクトル312 の終点をu軸上に射影して得られる点
のu座標値となる。この値と予め設定しておいたしきい
値とを比較して、把持するか否かを判定する。例えば、
二つの移動ベクトルの成す角度が120度以上のときに
把持するものと判定する場合には、しきい値を−0.5
に設定しておけばよい。二つの移動ベクトルの内積の値
としきい値との関係は、図5(b)を用いて説明する
と、単位移動ベクトル312 の終点が、v軸に平行でか
つu軸と点(しきい値,0)で交差するしきい値線33
に対して、どちら側に存在するかということに対応す
る。すなわち、例えば単位移動ベクトルの終点がしきい
値線の左側にあれば「把持する」、しきい値線の右側に
あれば「把持しない」という判定基準を想定することが
できる。図5(b)では、この判定基準に従えば「把持
する」と判定することになる。
【0016】ところが、図6に示すように、物体把持装
置21を右方向に移動して物体把持装置22の位置で多
面体23に接触させた場合には、触手の先端の動きは移
動ベクトル241 と移動ベクトル242 で表される。従
って、単位円上での単位移動ベクトル31はしきい値線
33の右側に存在するため、例えば移動ベクトルの終点
がしきい値線の左側にあれば「把持する」、しきい値線
の右側にあれば「把持しない」という判定基準を用いた
場合には、「把持しない」と判定することになる。
【0017】このように本発明では、物体を把持する際
の触手の動きを把持判定の基準に用いることにより、人
間が手で物体を掴む際における把持の可能性判定の一つ
に類似させることができる。従って、現実の世界で生じ
る現象に近い把持判定を提供できる。
【0018】第3の発明の物体把持方式の一実施例を図
7を用いて説明する。物体把持装置41の触手を多面体
42の面431 と面432 に接触させた場合を考える。
面431 の法線ベクトル441 と面432 の法線ベクト
ル442 を単位ベクトルに変換して、uv平面上に描い
た単位円と重ね合わせる。このとき図7(b)に示すよ
うに、一方の単位法線ベクトル311 をu軸正方向に、
他方の単位法線ベクトル312 を二つの法線ベクトルの
成す角を保ったまま、ベクトルの始点をuv座標の原点
に一致させる。二つの法線ベクトルの内積の値は、単位
法線ベクトル312 の終点をu軸上に射影して得られる
点のu座標値となる。
【0019】この値と予め設定しておいたしきい値とを
比較して、把持するか否かを判定する。例えば、二つの
法線ベクトルの成す角度が120度以上のときに把持す
るものと判定する場合には、しきい値を−0.5に設定
しておけばよい。二つの法線ベクトルの内積としきい値
との関係は、図7(b)を用いて説明すると、単位法線
ベクトル312 の終点が、v軸に平行でかつu軸と点
(しきい値,0)で交差するしきい値33に対して、ど
ちら側に存在するかということに対応する。すなわち、
例えば単位法線ベクトルの終点がしきい値線の左側にあ
れば「把持する」、しきい値線の右側にあれば「把持し
ない」という判定基準を想定することができる。図7
(b)では、この判定基準に従えば「把持する」と判定
することになる。
【0020】ところが、図8に示すように、法線ベクト
ル441 の面431 と法線ベクトル442 の面432 に
物体把持装置41の触手を接触させた場合、すなわち成
す角度が90度より大きい二つの面に触手を接触させて
把持しようとした場合、単位円上での単位移動ベクトル
312 はしきい値線33の右側に存在するため、例えば
移動ベクトルの終点がしきい値線の左側にあれば「把持
する」、しきい値線の右側にあれば「把持しない」とい
う判定基準を用いた際には、「把持しない」と判定する
ことになる。
【0021】このように本発明では、触手が接触した二
つの面の成す角度を把持判定の基準に用いることによ
り、人間が手で物体を掴む際における把持の可能性判定
のひとつに類似させることができる。従って、現実の世
界で生じる現象に近い把持判定を提供できる。
【0022】第4の発明の物体把持方式の一実施例を説
明する。図7(b)および図8(b)において、物体の
表面が「ざらざら」していると想定する場合にはしきい
値線33を右方向へ、物体の表面が「つるつる」してい
ると想定する場合にはしきい値線33を左方向へずら
す。すなわち、物体把持装置の触手が接触した二つの面
の法線ベクトルの内積の値と比較すべきしきい値を、物
体の表面が「ざらざら」していると想定する場合には大
きく、物体の表面が「つるつる」していると想定する場
合には小さくする。このようにしきい値を設定してお
き、二つの面の法線ベクトルの内積値の方が、小さけれ
ば「把持する」、大きければ「把持しない」という判定
基準を作成することができる。例えば、図7(b)に示
すように、物体の表面が「つるつる」していると想定し
て、しきい値線34を用いて把持判定を行った場合に
は、触手と接触した二つの面の成す角度が90度よりも
小さい、すなわち二つの面の法線ベクトルの成す角度が
90度以上であるにもかかわらず、単位法線ベクトル3
12 の終点がしきい値線34の右側に存在するために
「把持しない」と判定される。また、図8(b)に示す
ように、物体の表面が「ざらざら」していると想定し
て、しきい値線35を用いて把持判定を行った場合に
は、触手と接触した二つの面の成す角度が90度よりも
大きい、すなわち二つの面の法線ベクトルの成す角度が
90度以下であるにもかかわらず、単位法線ベクトル3
12 の終点がしきい値線35の左側に存在するために
「把持する」と判定される。
【0023】このように本発明では、物体の表面特性を
把持判定の基準に用いることにより、人間が手で物体を
掴む際における把持の可能性判定の一つに類似させるこ
とができ、現実の世界で生じる現象に近い把持判定を提
供できる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明を適用するな
らば、計算機内に作り出した仮想的な3次元空間にある
物体を把持する際、物体を近似した多面体を構成する面
のうち異なる二つの面と把持装置との接触で把持判定を
行うために、物体の把持が容易であるだけでなく、迅速
な把持判定が可能となる。また、物体を掴む方向や物体
表面の特性を考慮することにより、日常的な動作(現
象)に近い把持判定を実現している。
【0025】このため、例えば人工現実感を利用した3
次元CADでの操作として、仮想的な作業空間で3次元
物体の移動や組立作業を行うような場合には、操作性の
向上による短時間での形状設計作業が可能となるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための図である。
【図2】本発明で利用可能な物体把持装置の例を示した
図である。
【図3】本発明の作用を説明するための図である。
【図4】本発明の作用を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施例を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施例を説明するための図である。
【図7】本発明の一実施例を説明するための図である。
【図8】本発明の一実施例を説明するための図である。
【符号の説明】
1 多面体 2 面 3 物体把持装置 4 触手
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】第2の発明の物体把持方式は、第1の発明
の物体把持方式において、前記多面体の異なる二つの面
に接触した二つの触手の移動ベクトルの内積がしきい値
を越えたときにだけ把持したと判定することを特徴とす
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】第3の発明の物体把持方式は、第1の発明
の物体把持方式において、前記触手と接触した前記多面
体の二つの面の法線ベクトルの内積がしきい値を越えた
ときにだけ把持したと判定することを特徴とする。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】計算機が作り出した3次元空間にある物体
    を、操作者の手の動きに合わせて動作する少なくとも2
    本の触手を備えた把持装置で把持する方式において、物
    体を多面体として近似して、その異なる二つの面に異な
    る触手が接触した場合に把持したと判定することを特徴
    とする物体把持方式。
  2. 【請求項2】前記触手が前記多面体の二つの面に接触し
    た瞬間における、面に接触した二つの触手の移動ベクト
    ルの内積が、しきい値を越えたときだけ把持したと判定
    することを特徴とする請求項1記載の物体把持方式。
  3. 【請求項3】前記触手と接触した前記多面体の二つの面
    の法線ベクトルの内積が、しきい値を越えたときだけ把
    持したと判定することを特徴とする請求項1記載の物体
    把持方式。
  4. 【請求項4】前記物体の表面特性を一つの値に対応させ
    て、この値を前記しきい値として用いることを特徴とす
    る請求項3記載の物体把持方式。
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