JPH05172878A - プリント配線板の絶縁抵抗測定装置およびその装置を用いたプリント配線板の試験方法 - Google Patents

プリント配線板の絶縁抵抗測定装置およびその装置を用いたプリント配線板の試験方法

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JPH05172878A
JPH05172878A JP3343324A JP34332491A JPH05172878A JP H05172878 A JPH05172878 A JP H05172878A JP 3343324 A JP3343324 A JP 3343324A JP 34332491 A JP34332491 A JP 34332491A JP H05172878 A JPH05172878 A JP H05172878A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プリント配線板の絶縁抵抗を安定して連続的に
測定することのできるプリント配線板の絶縁抵抗測定装
置およびその装置を用いたプリント配線板の試験方法を
提供すること。 【構成】プリント配線板の絶縁抵抗を測定するために、
2つの導体に定電圧を印加し、その導体間に流れる電流
を測定すると共に、環境試験を行うための電圧印加が前
記の測定のための電圧印加を兼ねること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測定条件あるいは試験
条件の安定なプリント配線板の絶縁抵抗測定装置および
その装置を用いたプリント配線板の試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板は電子部品が多数実装さ
れ、これらの電子部品を相互接続し、且つ機能させる非
常に重要な母材である。また電子部品は軽薄短小の傾向
が著しい一方、プリント配線板は高密度・高層化が急速
に進んでいる。このため、様々な環境下で使用されるプ
リント配線板の回路間の絶縁性の保証が重要になってき
ている。
【0003】この絶縁性を評価する方法としては、その
抵抗値が106〜1014Ω位であって、非常に大きいた
め高い電圧を発生できる定電圧電源を、その2つの導体
に接続し、その導体間に流れる電流を測定する方法があ
る。高い電圧が必要となる理由は、例えば、109Ωの
抵抗を測定するためには、出力電圧が1Vならば、10
-9A(=1nA)の電流計が必要となる。これぐらいの
値であれば通常の回路技術で充分対応できるのである
が、プリント配線板の絶縁抵抗値は上限がさらにこの
1,000〜100,000倍であることから、このよ
うな大きな抵抗値(小さな電流値)を測定するために
は、電流測定回路の工夫のほかに電圧を高くする必要が
ある。従って、出力電圧を少なくとも500V位とする
のが通常である。これが通常、絶縁抵抗計と呼ばれてい
る測定器である。
【0004】次に、一定の環境の下で絶縁抵抗の変化を
試験する方法としては、プリント配線板を恒温恒湿槽な
どの環境試験装置内に入れ、回路間に直流電圧を連続し
て印加し、一定の試験時間の後に環境試験装置から取り
出して、その絶縁抵抗を測定する方法が普通である。こ
の方法によって絶縁抵抗を測定する測定機器としては、
前述の絶縁抵抗計が使用される。通常の絶縁抵抗計は、
前述の高い電圧を出力するため、環境試験装置内に入れ
たまま測定するには、その測定リードを取り出すことが
必要となり、高電圧のために危険である。このような危
険を回避するために、プリント配線板の回路間に直流の
低い電圧を印加しながら、経時的に絶縁抵抗を測定する
絶縁抵抗自動測定器が考案されている。また、特開昭5
9−174771号公報に示される電源・グランド層間
にバイアス電圧を印加しつつ信号層をプローブスキャン
して漏れ電流を検出し、これを電圧変換して絶縁劣化の
状況を評価する回路基板絶縁抵抗試験装置が提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プリント配
線板の絶縁抵抗は、前述のとおり106〜1014Ω位で
あって、その値の変化は周囲の環境、特に湿度による影
響が大きく、測定する環境を一定に保つことが重要であ
る。しかし前述の絶縁抵抗計は、環境試験装置から取り
出して測定しなければならず、環境を一定にした状態で
連続的に測定することはできなかった。また、プリント
配線板の回路間に直流の低い電圧を印加しながら、経時
的に絶縁抵抗を測定する絶縁抵抗自動測定器は、測定す
る時に測定用の電源電圧に切り替わるため、試験条件が
測定の時にだけ変化し、再現性に乏しいという課題があ
った。特開昭59−174771号公報に示される装置
は、恒温恒湿槽で処理したプリント配線板の絶縁抵抗を
測定する装置としては有効であるが、信号層をプローブ
スキャンして漏れ電流を検出しているため、同じ導体間
の絶縁抵抗を連続的に測定するには不向きであった。
【0006】そこで、本発明はプリント配線板の絶縁抵
抗を安定して連続的に測定することのできるプリント配
線板の絶縁抵抗測定装置およびその装置を用いたプリン
ト配線板の試験方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、プリン
ト配線板の絶縁抵抗を測定するために、2つの導体に定
電圧を印加し、その導体間に流れる電流を測定すると共
に、環境試験を行うための電圧印加が前記の測定のため
の電圧印加を兼ねることにある。
【0008】本発明のプリント配線板の絶縁抵抗測定装
置は、図1に示すように、複数のプリント配線板1の隣
接する導体2と導体3の間の絶縁抵抗測定装置であっ
て、一方の各導体2全てに定電圧電源4の一方の極を接
続し、プリント配線板1の他方の導体3を各々プリント
配線板1の数に応じた複数の単極双投スイッチ6の切り
換え接点でない極に接続し、その単極双投スイッチ6の
一方の切り換え接点aに電流計5の一方の端子を接続
し、その単極双投スイッチ6の他方の切り換え接点bに
前記定電圧電源の他方の極を接続すると共に電流計5の
他方の端子をも接続し、前記単極双投スイッチ6の切り
換えを一定時間毎に行う切替手段61を有することを特
徴とする。本発明に用いる単極双投スイッチ6として
は、リレーを用いることが好ましく、切り換え回数が多
い場合には、接点の信頼性の高い水銀リレーを用いるの
がより好ましい。また、切替手段61としては、通常の
タイマ回路やコンピュータを使用することができる。通
常のタイマ回路を使用する場合には、切替の必要な数の
タンミングを有する出力と、それぞれの出力のタイミン
グを定めるための論理回路、及びタイミングの元となる
クロック信号によって構成できる。また、コンピュータ
を用いる場合には、切替に必要な数の出力ポートと各ポ
ートにそれぞれ必要なタイミングで出力するためのプロ
グラムによって構成できる。また、これらのタイミング
の信号を図7(a)に示すように、パワートランジスタ
のベースに入力し、エミッタを共通線に接続し、コレク
タと電源の間に前記リレーの電磁石のコイルを接続する
ことによって、タイミングの信号によってリレーを駆動
し、リレーのスイッチを切替えることができる。この切
替手段61を用いて、複数の導体2と導体3から1組導
体を選択し、電流計5に接続し、その導体間に流れる電
流を測定する。この時に他の組の導体には定電圧が印加
されてはいるが、電流計には接続されず、切替手段61
によって測定する組を順次選択していくようにするので
ある。このように、プリント配線板1には常に定電圧が
印加され、測定する時のみに切替手段61により測定系
へ切替えるので、プリント配線板1の導体間に充電され
る電流の飽和を待つ必要がないため、効率良く測定がで
きる。本発明に使用する電流計としては、通常のメータ
を使用することはできず、小さな電流を電圧に変換でき
る回路が必要である。このようなものとしてオペアンプ
を使用した電流−電圧変換回路があり、図6(a)に示
すように、小さな抵抗とその両端に生じた電圧をオペア
ンプを用いて、電流を増幅する回路や、図6(b)に示
すように、オペアンプの反転入力、非反転入力の両方が
作動回路を形成していることから、一方の入力から電流
を流せば、その出力にはその電流と入力抵抗の積として
電圧となって増幅されることから、入力抵抗の非常に高
い絶縁型FET入力のオペアンプを用いることが好まし
い。
【0009】本発明の装置は、図2に示すように、前記
定電圧4の出力電圧を切り換える電圧切替手段41を備
えることもでき、この場合、試験条件の異なる環境試験
を行う場合や試験電圧の異なる場合に有効である。この
電圧切替手段41も前記切替手段61と同様に、リレー
を用いることができ、さらに水銀リレーであれば好まし
い。この場合、スイッチは単極双投とし、そのスイッチ
が必要な切替電圧の数だけあるほうが使用に便利であ
る。
【0010】また、前記定電圧電源4が、前記複数の単
極双投スイッチ6を切り換えるのに同期して、その出力
電圧を切り換える同期電圧切替手段42を備えれば、複
数の試験条件を設定することができ、又は、1試験中に
おいて電圧試験条件を順次変化させることもできる。こ
のような同期電圧切替手段42は、前記電圧切替手段4
1と同様のものが使用でき、前記切替手段61の切替信
号をそのまま使用することもでき、また、その信号を論
理回路やコンピュータを用いて、プログラムして必要な
タイミングを得ることができる。
【0011】さらに、前記電流計5に流れる電流が、設
定値を越えた時に警報を発する手段7を備えれば、試験
の終了を設定でき、次の試料を設置することが効率よく
行える。また、警報が発生した時にすぐに試料を取り外
せば、ある絶縁抵抗値を示す時の絶縁劣化の状態を調べ
ることもでき好ましい。設定値を越えたことを検出する
ためには、設定値と測定値とを比較する手段が必要であ
り、本発明の場合には、図7(b)に示すように、その
信号をアナログ値で比較するためには、前記電流計の出
力を電圧に変換し、その電圧と設定値を比較するために
比較回路を用いる。また、前記電流計の出力を2値に変
換する場合には、図7(c)に示すように、アナログ−
デジタル変換回路を用い、さらにプログラムによって引
き算を行い、その結果が正であるか負であるかによって
判断するデジタル値で比較する方法が使用できる。比較
の結果、設定値を越えている場合には、前記アナログ方
式では電圧比較回路の出力電圧が反転し、デジタル方式
では別の警報出力用のポートから警報手段を動作させる
信号を送ればよい。警報発生手段としては、一定の警報
音を発する発信器、記憶した音声を発生する音声発生装
置、警報を表示する表示装置等を使用することができ
る。
【0012】さらにまた、前記警報を発する手段7に加
えて、前記定電圧電源4からの電力供給を停止する手段
8を備えれば、警報を発生するだけの場合より、より確
実に絶縁劣化状態を調査する試料を確保でき好ましい。
このような電力停止手段としては、図8(a)に示すよ
うに、定電圧電源の出力を短絡し、定電圧回路に組み込
まれた電流保護回路を動作させ、電力の供給を停止する
方法や、図8(b)に示すように、定電圧回路の一方の
極にリレースイッチを接続し、コイルを駆動することに
よって、その極からの電気的接続を開放する方法が使用
できる。
【0013】このときに、前記定電圧電源4からの電力
供給を停止する手段8に代えて、前記複数のプリント配
線板1のうち絶縁抵抗が予め定めた値を越えたものにつ
いてのみ、前記定電圧電源4からの電力供給を停止する
手段81を備えれば、絶縁劣化状態を調査する試料を確
保した上で、他の試料の試験条件を乱すことなく試験を
続行でき好ましい。このように選択的に停止するには、
前記の方法のうちリレースイッチを用い、設定値を越え
た導体にのみ供給しないよう構成すればよい。例えば、
図8(b)に示す回路を用いて、前述の電流を測定する
タイミングが、ちょうどその設定値を越えた導体の組を
選択する時に、図中の出力ポートへ電源供給を停止する
信号を出力し、電源の供給を停止する。
【0014】本発明のプリント配線板の試験方法は、こ
のようなプリント配線板の絶縁抵抗測定装置を使用し
て、前記複数のプリント配線板を常に前記導体2全てと
導体3全ての間に電圧を印加し、一定時間毎に1組の前
記導体2と導体3の間に流れる電流を前記電流系5によ
り測定することを特徴とする。すなわち、図1におい
て、単極双投スイッチ6のうち1つだけ電流計5に接続
し、他は定電圧電源とのみ接続するように行えば、この
目的が達成できる。このように単極双投スイッチ6を制
御するためには、前述した図7(a)に示すように、リ
レーとし、開閉動作を行う電磁石を電気的に制御すれば
よい。
【0015】また、前記複数のプリント配線板を常に前
記導体2全てと導体3全ての間に電圧を印加し、一定時
間毎に2組以上の前記導体2と導体3の間に同時に流れ
る電流を前記電流計5により測定することもでき、測定
精度は低下するが、測定する試料の数を増加できる。
【0016】さらに、前記プリント配線板を常温常湿よ
り厳しい一定の条件下に保ちながら行うこともできる。
【0017】
【実施例】以下、本発明のプリント配線板の絶縁抵抗自
動測定システムの一実施例を添付図1に基づいて説明す
る。図1は、上記絶縁抵抗自動測定システムの一実施例
を示す機能ブロック図である。同図において、測定対象
である複数のプリント配線板1は恒温恒湿槽9の中に入
れられおり、各プリント配線板1に搭載された回路2、
3間に直流定電圧電源4が並列に印加されるように、導
体間に流れる電流を測定する微小電流系5及び、単極双
投スイッチ6を介して直流定電圧電源4が接続されてい
る。このスイッチ6は後述するコンピュータ7からの指
令により2つの接触端子を切り換えることにより、各回
路1に対して直流定電圧の印加状態と電流計測状態とを
切り換えるものである。
【0018】また、上記直流定電圧電源4、電流計5及
びスイッチ6にはGP−IBインタフェースボード71
を介してコンピュータ7が接続されており、コンピュー
タ7には警告状態を示すCRT72、及びコンピュータ
7が測定し、演算した結果を出力するプリンタ73、プ
ログラムの入力や変更を行うためのキーボード74が接
続されている。そして、本実施例のコンピュータ7は、
上記電流計5に対して動作開始、終了及び再開始の指令
を送る一方、スイッチ6に対しては、1組の導体2及び
3にのみ定電圧を印加しながら電流を計測し、他の組全
ての導体2及び3には単に定電圧を印加し、一定時間
後、電流を測定する組を切り換えて同じ動作を行い、順
次全ての組の導体2及び3の電流を測定するように指令
を出力するようにプログラミングされている。
【0019】また、本実施例のコンピュータ7は各プリ
ント配線板1の各回路2、3間の漏れ電流値を測定する
と共に、その測定値と予め設定しておいた電流上限値と
を比較し、測定値のほうが設定値より大きい場合には、
CRT72に警報状態を表示させる指令を出力すると同
時に、直流定電圧電源4に電圧印加を停止させる指令を
出力するようにもプログラミングされている。
【0020】次に本実施例の作用を図5のフローチャー
トに沿って図1を参照しながら説明する。 (1)まずプログラムをスタートすると、コンピュータ
7からインタフェースボード71を介して、スイッチ6
9がONになり、各プリント配線板1の回路2、3間に
連続的に直流定電圧を印加する。各回路間に直流定電圧
が印加されると、各回路間の絶縁抵抗が低下し、導体間
を流れる電流が増加してくる。
【0021】(2)そして、コンピュータ7は、まず第
1組目の導体2及び3の間に流れる電流を測定するため
に電流計5を接続するようにスイッチ6を切り換えるよ
うに指令を送る。この実施例では、8ビットの出力ポー
トPO0〜PO7を全て用い、同時に8組の導体間の絶
縁抵抗の測定を行った。この出力ポートの出力はコンピ
ュータ7から送るデータによって、そのうち一つが常に
1の状態になる(電源電圧5Vを出力する)ようにプロ
グラムしている。すなわち、出力ポートへ送られる数字
データは、10進数で、〔1〕、〔2〕、〔4〕、
〔8〕、〔16〕、〔32〕、〔64〕、〔128〕の
8種類であり、それぞれ〔PO0のみが1〕、〔PO1
のみが1〕、〔PO2のみが1〕、〔PO3のみが
1〕、〔PO4のみが1〕、〔PO5のみが1〕、〔P
O6のみが1〕、〔PO7のみが1〕に相当する。出力
ポートPO0が1の時は、その出力が抵抗を介してトラ
ンジスタTrのベースに接続されており、ベース電流が
流れるのでトランジスターTrは飽和し、コレクタから
飽和電流が流れる。すると単極双投スイッチ6の切替用
電磁コイル601に電流が流れ、単極双投スイッチ6は
電流計5へ接続され、同時に電流計5の他方の端子は定
電圧電源に接続され、電流計測の状態に移る。他の出力
ポートの出力は
〔0〕なので、その出力に接続されたト
ランジスタにはコレクタ電流が流れず、他の単極双投ス
イッチ6を作動させない。
【0022】(3)単極双投スイッチ6の接続が切り替
わると電流計5が1組の導体間に流れる電流を測定す
る。測定された各回路の漏れ電流値は、GP−IBイン
タフェースボード71を介してコンピュータ7に送ら
れ、コンピュータ7のメモリ等に蓄えられると共に絶縁
抵抗値に換算されて、漏れ電流値の経時的な変化がプリ
ンタ72により出力される。
【0023】(4)また、コンピュータ7は漏れ電流の
測定値と予め設定しておいた各回路間の漏れ電流上限値
とを比較し、その測定値が設定しておいた上限値を越え
た場合には、CRT72に警報を発するように指令を送
り、それと同時に直流定電圧電源4に指令を送り、電圧
の印加を停止させる。このため、試験者は絶縁抵下した
試料であるプリント配線板を除去後、コンピュータ7に
より試験再開始の指令を出力させ、他のプリント配線板
の絶縁抵抗の測定を連続的にすることができる。
【0024】(5)コンピュータ7から出力ポートへ、
次の組の導体2及び3を電流計に接続するように指令を
出す。本実施例の場合、前述のとおり128を越えない
数字データであって、次の出力ポートを開くには前の数
字を2倍にした数字データを送ればよい。そして、数字
データが128を越えた時には、また、1を送るように
プログラムしている。従って本実施例によれば、プリン
ト配線板の絶縁抵抗自動測定システムにおいて、予め設
定しておいた電流値を越えた場合には警報を発生し、定
電圧電源からの供給を停止させるので、絶縁抵下した試
料の発見を容易にすることができる。
【0025】また、警報と同時に直流定電圧の印加を停
止するようにしたので、試験対象である回路間に過大の
漏れ電流が流れることによる炭化を防止して、絶縁劣化
部位の原因分析及び解析を容易にすることができ、また
絶縁低下したプリント配線板を除去後、他のものを再度
測定することも可能となる。
【0026】尚、本実施例の絶縁抵抗自動測定システム
で使用した各装置は、それぞれ恒温恒湿槽がHHB−0
10−3(八島製作所株式会社製商品名)、直流定電圧
電源がTR−6143(アドバンテスト株式会社製商品
名)、電流計がTR8652(アドバンテスト株式会社
製商品名)、単極双投スイッチが水銀リレー、コンピュ
ータがPC9801(日本電気株式会社製商品名)であ
る。
【0027】実施例2 図2に示すように、実施例1において定電圧電源が1つ
であったのに対して、本実施例では3種類の電圧の異な
る定電圧電源と電圧切替手段41とを用いた。この電圧
切替手段41はコンピュータ7の指令をインタフェース
71を介して切替るものであって、この切替の方法は、
前記実施例1の電流計を切替る手段61と同様のもので
ある。
【0028】実施例3 図3に示すように、3つの配線板のグループ毎に印加電
圧を変えて試験を行う装置であって、実施例2に使用し
た装置に、さらにグループによって印加電圧が異なるよ
うに設定したものである。
【0029】実施例4 図4に示すように、実施例3において、どのグループ内
の導体2及び3の組であっても、印加電圧を切替できる
ようにしたものである。
【0030】従って本実施例によれば、プリント配線板
の絶縁抵抗自動測定システムにおいて、複数の恒温恒湿
槽と直流定電圧電源及び試験電圧を任意に設定できる電
源切換器及び、その電圧をブロック単位で印加できる試
験ブロックを設けることにより、限定した定電圧電源や
微小電流測定器で数多いプリント配線板の回路間に発生
した漏れ電流を連続的に計測することができる。
【0031】このように一度で複数の温湿度条件及び複
数の電圧条件で試験できるため、プリント配線板の絶縁
寿命の推定も可能となる。例えば、漏れ電流を絶縁抵抗
値に換算し、106 Ωになった時を寿命と仮定した時、
実寿命の推定を行ってみる。図9は温湿度と絶縁寿命と
の関係を示したグラフである。同図において、条件1は
60℃/60%RH、条件2は70℃/70%RH、条
件3は85℃/85%RHでDC100Vを印加した
時、それぞれの絶縁寿命は1100時間、35時間、1
0時間となった。この時、実使用条件80℃、20%R
Hの時の絶縁寿命は7000時間と推定することができ
る。
【0032】一方、プリント配線板の実使用電圧は5V
であるから、図10に示す試験電圧と絶縁寿命との関係
を示したグラフより、電圧の加速性を求めてみる。図1
0において、条件1は24V試験、条件2は50V試
験、条件3は100V試験である。この結果より100
Vの試験は実使用5Vの32倍の加速性をもっているこ
とが分かる。従って、80℃、20%RHの雰囲気で電
圧5Vで使用された場合、7000時間×32倍=22
4,000(時間)=25.6(年)という絶縁寿命が
推定できる。
【0033】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の装置に
よって複数のプリント配線板の導体間に流れる電流すな
わち絶縁抵抗を安定して連続的に測定できる。またその
他の効果として、 (1)警報手段を設ければ、試料が炭化せず、絶縁劣化
の原因の分析、解析が容易に行えるようになる。 (2)警報手段と定電圧印加を停止する手段を設けれ
ば、効率よく測定、試験が行えるようになる。 (3)電圧切替手段を設ければ、試験条件の設定の異な
る試験が同時に行え、効率的である。 (4)絶縁劣化寿命を推定できる加速試験が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部の回路図を含むブロッ
ク図である。
【図2】本発明の他の実施例の要部の回路図を含むブロ
ック図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例の要部の回路図を含
むブロック図である。
【図4】本発明のさらに他の実施例の要部の回路図を含
むブロック図である。
【図5】本発明の一実施例のプログラムを説明するため
のフローチャートである。
【図6】(a)、(b)は、共に、本発明の一実施例に
用いた電流計の原理を示す回路図である。
【図7】(a)は、本発明の一実施例における切替手段
61の原理を説明するための回路図である。(b)は、
本発明の一実施例における導体間を流れる電流と予め設
定した電流値との比較する手段のうちアナログ方式の原
理を説明するための回路図である。(c)は、本発明の
一実施例のおける導体間を流れる電流と予め設定した電
流値との比較する手段のうちデジタル方式の原理を説明
するための回路図である。
【図8】(a)及び(b)は、いずれも本発明の一実施
例における定電圧電源の電力を停止する手段の原理を説
明するための回路図である。
【図9】本発明の一実施例の効果を説明するために、加
速試験を行った時の精度を説明するための線図である。
【図10】本発明の一実施例の効果を説明するために、
加速試験を行った時の精度を説明するための線図であ
る。
【符号の説明】
1 プリント配線板 2 導体 3 導体 4 定電圧電源 5 電流計 6 単極双投スイ ッチ 7 コンピュータ 9 恒温恒湿槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 信治 東京都新宿区西新宿二丁目1板1号 日立 化成工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のプリント配線板1の隣接する導体2
    と導体3の間の絶縁抵抗測定装置であって、一方の各導
    体2全てに定電圧電源4の一方の極を接続し、プリント
    配線板1の他方の導体3を各々プリント配線板1の数に
    応じた複数の単極双投スイッチ6の切り換え接点でない
    極に接続し、その単極双投スイッチ6の一方の切り換え
    接点aに電流計5の一方の端子を接続し、その単極双投
    スイッチ6の他方の切り換え接点bに前記定電圧電源の
    他方の極を接続すると共に、電流計5の他方の端子をも
    接続し、前記単極双投スイッチ6の切り換えを一定時間
    毎に行う切替手段61を有することを特徴とするプリン
    ト配線板の絶縁抵抗測定装置。
  2. 【請求項2】前記定電圧4の出力電圧を切り換える電圧
    切替手段41を有することを特徴とする請求項1に記載
    のプリント配線板の絶縁抵抗測定装置。
  3. 【請求項3】前記定電圧電源4が、前記複数の単極双投
    スイッチ6を切り換えるのに同期して、その出力電圧を
    切り換える同期電圧切替手段42を有することを特徴と
    する請求項2に記載のプリント配線板の絶縁抵抗測定装
    置。
  4. 【請求項4】前記電流計5に流れる電流が、設定値を越
    えた時に警報を発する警報発生手段7を有することを特
    徴とする請求項1〜3のうちいずれかに記載のプリント
    配線板の絶縁抵抗測定装置。
  5. 【請求項5】前記警報発生手段7に加えて、前記定電圧
    電源4からの電力供給を停止する電力停止手段8を有す
    ることを特徴とする請求項4に記載のプリント配線板の
    絶縁抵抗測定装置。
  6. 【請求項6】前記定電圧電源4からの電力停止手段8に
    代えて、前記複数のプリント配線板1のうち絶縁抵抗が
    予め定めた値を越えたものについてのみ、前記定電圧電
    源4からの電力供給を停止する選択的電力停止手段81
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載のプリント配
    線板の絶縁抵抗測定装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のうちいずれかに記載のプリ
    ント配線板の絶縁抵抗測定装置を使用して、前記複数の
    プリント配線板を常に前記導体2全てと導体3全ての間
    に電圧を印加し、一定時間毎に各組の前記導体2と導体
    3の間に流れる電流を各組毎に別々に前記電流計5によ
    り測定することを特徴とするプリント配線板の試験方
    法。
  8. 【請求項8】請求項1〜6のうちいずれかに記載のプリ
    ント配線板の絶縁抵抗測定装置を使用して、前記複数の
    プリント配線板を常に前記導体2全てと導体3全ての間
    に電圧を印加し、一定時間毎に2組以上をブロック単位
    とする前記導体2と導体3の間に同時に流れる電流を各
    ブロック毎に別々に前記電流計5により測定することを
    特徴とするプリント配線板の試験方法。
  9. 【請求項9】請求項1〜6のうちいずれかに記載のプリ
    ント配線板の絶縁抵抗測定装置を使用して、前記プリン
    ト配線板を常温常湿より厳しい一定条件下に保ちながら
    行うことを特徴とする請求項6または7に記載のプリン
    ト配線板の試験方法。
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