JPH05176532A - 電源回路 - Google Patents
電源回路Info
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- JPH05176532A JPH05176532A JP27314591A JP27314591A JPH05176532A JP H05176532 A JPH05176532 A JP H05176532A JP 27314591 A JP27314591 A JP 27314591A JP 27314591 A JP27314591 A JP 27314591A JP H05176532 A JPH05176532 A JP H05176532A
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- capacitor
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電流および電圧共振動作を交互に利用して、
全スイッチング動作を零電圧または零電流で行なう電源
回路において、簡易な構成で出力安定化を実現する。 【構成】 スイッチング素子S1をオン、オフすること
によりトランスT1の1次自己インダクタンスL1とコ
ンデンサC1とで並列共振を行ない、1次、2次間漏れ
インダクタンスL2とコンデンサC2a〜C2cとで直
列共振を行なう。これにより、零電圧オン、零電流オフ
を実現する。コンデンサC2a〜C2cにスイッチング
素子S3a〜S3cと、インダクタンスL4a〜L4
c、ダイオードD3a〜D3c、コンデンサC6a〜C
6cからなる定電圧回路を接続して定電圧化する。
全スイッチング動作を零電圧または零電流で行なう電源
回路において、簡易な構成で出力安定化を実現する。 【構成】 スイッチング素子S1をオン、オフすること
によりトランスT1の1次自己インダクタンスL1とコ
ンデンサC1とで並列共振を行ない、1次、2次間漏れ
インダクタンスL2とコンデンサC2a〜C2cとで直
列共振を行なう。これにより、零電圧オン、零電流オフ
を実現する。コンデンサC2a〜C2cにスイッチング
素子S3a〜S3cと、インダクタンスL4a〜L4
c、ダイオードD3a〜D3c、コンデンサC6a〜C
6cからなる定電圧回路を接続して定電圧化する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電圧共振および電流
共振の双方を利用してスイッチング損失を極限まで減少
させ変換効率の向上を図ったスイッチングインバータ形
式の電源回路に関し、簡易な構成で出力安定化を実現し
たものである。
共振の双方を利用してスイッチング損失を極限まで減少
させ変換効率の向上を図ったスイッチングインバータ形
式の電源回路に関し、簡易な構成で出力安定化を実現し
たものである。
【0002】
【発明の背景】電圧共振および電流共振の双方を利用し
てスイッチング損失を極限まで減少させ変換効率の向上
を図った電源回路として、本出願人の出願に係る特願平
3−166383号明細書および図面に記載のものがあ
る。この電源回路について説明する。この電源回路は、
電圧共振および電流共振の双方を利用してスイッチング
損失を極限まで減少させ変換効率の向上を図るととも
に、回路内の各部電圧および各部電流の動作波形をより
正弦波に近づけて低雑音化を図ったものである。
てスイッチング損失を極限まで減少させ変換効率の向上
を図った電源回路として、本出願人の出願に係る特願平
3−166383号明細書および図面に記載のものがあ
る。この電源回路について説明する。この電源回路は、
電圧共振および電流共振の双方を利用してスイッチング
損失を極限まで減少させ変換効率の向上を図るととも
に、回路内の各部電圧および各部電流の動作波形をより
正弦波に近づけて低雑音化を図ったものである。
【0003】この電源回路は、図2に示すように、直流
電源1と、それぞれ任意のタイミングでオンオフ可能な
スイッチング素子を含み、前記入力直流電源をスイッチ
ングして交流に変換し出力するスイッチング手段2と、
このスイッチング手段の出力端子に流れる電流に対して
直列に形成される直列共振手段4と、前記スイッチング
手段の出力端子に生じる電圧に対して並列に形成される
並列共振手段5と、直列共振手段および並列共振手段5
を介して供給される交流入力を全波整流しコンデンサで
平滑して直流出力を取り出す直流出力手段3と、前記ス
イッチング手段のスイッチング素子を周期的にオン、オ
フするように制御するタイミング制御手段6とを具備し
てなる。
電源1と、それぞれ任意のタイミングでオンオフ可能な
スイッチング素子を含み、前記入力直流電源をスイッチ
ングして交流に変換し出力するスイッチング手段2と、
このスイッチング手段の出力端子に流れる電流に対して
直列に形成される直列共振手段4と、前記スイッチング
手段の出力端子に生じる電圧に対して並列に形成される
並列共振手段5と、直列共振手段および並列共振手段5
を介して供給される交流入力を全波整流しコンデンサで
平滑して直流出力を取り出す直流出力手段3と、前記ス
イッチング手段のスイッチング素子を周期的にオン、オ
フするように制御するタイミング制御手段6とを具備し
てなる。
【0004】図3は、図2のブロツクを今少し構成的に
示した基本原理構成図である。図3に示す基本原理構成
の動作を、各部の動作タイミングを示す図4を用いて説
明する。図3においてスイッチング素子S1、S2が、
図4(カ)(キ)のタイミングでオン、オフを繰り返し
ている時、電源電圧+VI、−VIは、A点においてほ
ぼ波高値VIの交流となり、インダクタンスL2、コン
デンサC2を通ってダイオードD1、ダイオードD2で
整流され、コンデンサC3、コンデンサC4で平滑され
て、ZV1の直流となり、負荷RLに電流が流れてい
る。
示した基本原理構成図である。図3に示す基本原理構成
の動作を、各部の動作タイミングを示す図4を用いて説
明する。図3においてスイッチング素子S1、S2が、
図4(カ)(キ)のタイミングでオン、オフを繰り返し
ている時、電源電圧+VI、−VIは、A点においてほ
ぼ波高値VIの交流となり、インダクタンスL2、コン
デンサC2を通ってダイオードD1、ダイオードD2で
整流され、コンデンサC3、コンデンサC4で平滑され
て、ZV1の直流となり、負荷RLに電流が流れてい
る。
【0005】S1がオンしている時、D1が順方向とな
りチャージ電流がC3に流れ込むが、S1およびD1の
インピーダンスが十分小さいとして、C3>>C2に設
定されているため、この電流はL2とC2による正弦波
状の直列共振電流となる(図4中(イ)参照)。この共
振電流は、半波経過して電流の向きが逆になるところで
D1が逆電圧となりオフするため、直列共振できなくな
り、共振が停止する。つまり、共振電流が半波終了して
電流が零に戻ったところで共振は自動的に止まる。
りチャージ電流がC3に流れ込むが、S1およびD1の
インピーダンスが十分小さいとして、C3>>C2に設
定されているため、この電流はL2とC2による正弦波
状の直列共振電流となる(図4中(イ)参照)。この共
振電流は、半波経過して電流の向きが逆になるところで
D1が逆電圧となりオフするため、直列共振できなくな
り、共振が停止する。つまり、共振電流が半波終了して
電流が零に戻ったところで共振は自動的に止まる。
【0006】この時C2には、流れた共振電流に対応し
た電荷が蓄積され両端に電圧が残る(図4中(オ)参
照)。この電荷QC2=C2・VC2は次のS2がオフ
するサイクルで負荷に放出されるので、エネルギのロス
にはならない。またインダクダンスに畜えられるエネル
ギは、電流に比例するため、電流零で共振が止まったと
きL2のエネルギは零である。このことは、ここでの有
害なノイズの発生が極めて少ないことを意味するととも
に、最終的な回路で電圧共振モードが成立する大きなポ
イントである。
た電荷が蓄積され両端に電圧が残る(図4中(オ)参
照)。この電荷QC2=C2・VC2は次のS2がオフ
するサイクルで負荷に放出されるので、エネルギのロス
にはならない。またインダクダンスに畜えられるエネル
ギは、電流に比例するため、電流零で共振が止まったと
きL2のエネルギは零である。このことは、ここでの有
害なノイズの発生が極めて少ないことを意味するととも
に、最終的な回路で電圧共振モードが成立する大きなポ
イントである。
【0007】L2の磁気エネルギを完全に零にするに
は、共振電流が零にもどるまでS1をオンしておく必要
がある。共振電流が零になった後はS1をオンし続けて
も何も起らないが、エネルギを伝達しない時間が長くな
るだけで非効率的なため、多少のマージンを見てオフす
ればよい。L2、C2による共振の時間は一定であるた
め、S1のオン時間も一定値でよい。
は、共振電流が零にもどるまでS1をオンしておく必要
がある。共振電流が零になった後はS1をオンし続けて
も何も起らないが、エネルギを伝達しない時間が長くな
るだけで非効率的なため、多少のマージンを見てオフす
ればよい。L2、C2による共振の時間は一定であるた
め、S1のオン時間も一定値でよい。
【0008】S1をオフする時、電流共振は終了し、電
流が零になっているため、S1を流れる電流はインダク
タンスL1に流れる電流のみである。L1の値はL2、
C2と独立して設定でき、L1>>L2とすることで、
L1を流れる電流は、L2、C2の共振電流に比べて十
分小さな値とできるため、S1はほとんど零電流オフと
なり、オフ時の損失が極めて小さくなる。S1がオフす
ると(まだS2はオンしていないためS1、S2ともに
オフ)D1、D2もオフしているためここでの動作は単
にL1とコンデンサC1のみとなる。
流が零になっているため、S1を流れる電流はインダク
タンスL1に流れる電流のみである。L1の値はL2、
C2と独立して設定でき、L1>>L2とすることで、
L1を流れる電流は、L2、C2の共振電流に比べて十
分小さな値とできるため、S1はほとんど零電流オフと
なり、オフ時の損失が極めて小さくなる。S1がオフす
ると(まだS2はオンしていないためS1、S2ともに
オフ)D1、D2もオフしているためここでの動作は単
にL1とコンデンサC1のみとなる。
【0009】S1がオンしている間にL1に蓄えられた
磁気エネルギー(電流)はC1との並列共振を動作させ
るエネルギとなり、A点の電圧を正弦波状で低下させ、
零を超えて−VIに近づいていく。この間の動作が電圧
共振モードである。なお、電圧共振波形は原理的には電
圧基準電位(図4(ア)中に零と表記した電位)と交差
する点に対して上下点対称の形となり図4(ア)のごと
く形成されるはずであるが、回路構成によっては(具体
的には、タイミング制御回路等がその結合巻線を介して
この電圧共振のエネルギを一部消費しているような場合
が考えられる)、波形変形が生じ得る。
磁気エネルギー(電流)はC1との並列共振を動作させ
るエネルギとなり、A点の電圧を正弦波状で低下させ、
零を超えて−VIに近づいていく。この間の動作が電圧
共振モードである。なお、電圧共振波形は原理的には電
圧基準電位(図4(ア)中に零と表記した電位)と交差
する点に対して上下点対称の形となり図4(ア)のごと
く形成されるはずであるが、回路構成によっては(具体
的には、タイミング制御回路等がその結合巻線を介して
この電圧共振のエネルギを一部消費しているような場合
が考えられる)、波形変形が生じ得る。
【0010】A点の電位が−VI近く(C4の一端電位
より下ると)になると、D2がオンし、L1の残ってい
るエネルギ(電流)をL2、C2、D2を通じてC4に
放出するがL1の電流はもともと小さく設定されている
ため、電流的には大きな変化とならず、A点の電位が−
VI近くで止っている状態となる。このままS1、S2
をオフし続けると、S1がオンしていた時間の約半分の
時間でL1の磁気エネルギー(電流)は零となりL1
(C1)の両端電圧は−VI近くの電位から零に向かっ
て落ちてゆくことになる。逆に言えばS1のオン時間の
約半分の時間は、L1の磁気エネルギーでA点を−VI
近くの電位に保持できるため、その間にS2をオンすれ
ば、S2はその両端電圧が非常に小さい状態でオンする
零電圧オン動作となり、オン時の損失も極めて小さくな
る。
より下ると)になると、D2がオンし、L1の残ってい
るエネルギ(電流)をL2、C2、D2を通じてC4に
放出するがL1の電流はもともと小さく設定されている
ため、電流的には大きな変化とならず、A点の電位が−
VI近くで止っている状態となる。このままS1、S2
をオフし続けると、S1がオンしていた時間の約半分の
時間でL1の磁気エネルギー(電流)は零となりL1
(C1)の両端電圧は−VI近くの電位から零に向かっ
て落ちてゆくことになる。逆に言えばS1のオン時間の
約半分の時間は、L1の磁気エネルギーでA点を−VI
近くの電位に保持できるため、その間にS2をオンすれ
ば、S2はその両端電圧が非常に小さい状態でオンする
零電圧オン動作となり、オン時の損失も極めて小さくな
る。
【0011】S2をオンさせる時の両端電圧(上記−V
I近くと表現した値と−VIとの差)は厳密に言えば零
でなく、主にS1のオン時の電流共振後に残ったVC2
等による電圧が存在している。しかし、VC2はC2の
値によって異なった値となる。同じ共振周波数でもL2
とのかね合いでC2の設定には自由度があり、一般的
に、直列共振が正常に起こる範囲でC2を大きくL2を
小さくしたほうがロスが小さくなるのでVC2も結果的
に小さい値となり、VIに比べればほとんど無視できる
電圧となる。S2をオンすると負側の電流共振が生じC
4にチャージ電流が流れる。以後は図4に示すように上
述した動作をS1とS2の立場を入れ換えつつ繰り返し
ていく。
I近くと表現した値と−VIとの差)は厳密に言えば零
でなく、主にS1のオン時の電流共振後に残ったVC2
等による電圧が存在している。しかし、VC2はC2の
値によって異なった値となる。同じ共振周波数でもL2
とのかね合いでC2の設定には自由度があり、一般的
に、直列共振が正常に起こる範囲でC2を大きくL2を
小さくしたほうがロスが小さくなるのでVC2も結果的
に小さい値となり、VIに比べればほとんど無視できる
電圧となる。S2をオンすると負側の電流共振が生じC
4にチャージ電流が流れる。以後は図4に示すように上
述した動作をS1とS2の立場を入れ換えつつ繰り返し
ていく。
【0012】S1をオフしてからS2をオンするまでの
時間は、L1、C1による電圧共振によりA点が−VI
近くに達する時間より多少長くとればよく、これもそれ
以上長く取りすぎても非効率なだけである。この時間も
それほど厳密な設定を必要とせず、固定値でよい。
時間は、L1、C1による電圧共振によりA点が−VI
近くに達する時間より多少長くとればよく、これもそれ
以上長く取りすぎても非効率なだけである。この時間も
それほど厳密な設定を必要とせず、固定値でよい。
【0013】なお、念のため、S1、S2のオン期間
と、S1またはS2をオフしてからS2またはS1をオ
ンするまでの時間について、今少し検討しておくと、一
般的には、各スイッチ素子のオン期間が前記直列共振手
段の共振半周期より大きく、両スイッチ素子の双方オフ
期間が前記並列共振手段の共振周期の1/2より小さく
なるようにしてやればよいといえるが、その際にも、L
1、C1による電圧共振回路に予め与えられるエネルギ
量についての検討と、加えて同一の並列共振周波数とす
る場合でもL1とC1の各値の設定のしかたに注意すべ
きであろう。すなわち、各スイッチ素子のオン期間がそ
の付与エネルギを決定しているわけであり、与えられた
エネルギ(すなわちオン期間相当値)に対してオフ期間
はおのずと制約を受けることになる。解析によれば、実
際には、オン期間とオフ期間が決定されれば、その時点
でスイッチング周波数は決まり、この発明の動作を満足
する並列共振(電圧共振)周波数、および並列共振波形
の利用部分は一義的に決ってしまうことが判明してい
る。例えば、オン期間を有限小(ほぼ零)に設定する
と、その場合の電圧共振波形は、スイッチング周波数と
ほぼ同一周波数でほぼ正弦波上に変化をするように見え
る。なお、場合によつては電圧共振の電圧ピーク値に達
しても、いまだ所望の2VIなる出力端電位変化を実現
し得ない場合も有り得るので注意が必要である。
と、S1またはS2をオフしてからS2またはS1をオ
ンするまでの時間について、今少し検討しておくと、一
般的には、各スイッチ素子のオン期間が前記直列共振手
段の共振半周期より大きく、両スイッチ素子の双方オフ
期間が前記並列共振手段の共振周期の1/2より小さく
なるようにしてやればよいといえるが、その際にも、L
1、C1による電圧共振回路に予め与えられるエネルギ
量についての検討と、加えて同一の並列共振周波数とす
る場合でもL1とC1の各値の設定のしかたに注意すべ
きであろう。すなわち、各スイッチ素子のオン期間がそ
の付与エネルギを決定しているわけであり、与えられた
エネルギ(すなわちオン期間相当値)に対してオフ期間
はおのずと制約を受けることになる。解析によれば、実
際には、オン期間とオフ期間が決定されれば、その時点
でスイッチング周波数は決まり、この発明の動作を満足
する並列共振(電圧共振)周波数、および並列共振波形
の利用部分は一義的に決ってしまうことが判明してい
る。例えば、オン期間を有限小(ほぼ零)に設定する
と、その場合の電圧共振波形は、スイッチング周波数と
ほぼ同一周波数でほぼ正弦波上に変化をするように見え
る。なお、場合によつては電圧共振の電圧ピーク値に達
しても、いまだ所望の2VIなる出力端電位変化を実現
し得ない場合も有り得るので注意が必要である。
【0014】さらに、以上の説明から明かなように、各
共振回路の値の設定条件として、L1>>L2、C2>
>C1であることが望ましく、整流方式は全波整流方式
とする必要があり、また、平滑方式は、電流共振のため
にコンデンサインプット方式とし、平滑コンデンサの容
量は直列共振手段のコンデンサより相当に大きくして、
電流共振のQが低下しないようにする必要がある。
共振回路の値の設定条件として、L1>>L2、C2>
>C1であることが望ましく、整流方式は全波整流方式
とする必要があり、また、平滑方式は、電流共振のため
にコンデンサインプット方式とし、平滑コンデンサの容
量は直列共振手段のコンデンサより相当に大きくして、
電流共振のQが低下しないようにする必要がある。
【0015】上述した原理構成を実際の回路として具体
化しようとする場合、上述した原理構成の説明からも明
かなように、各共振回路の値の実際の設定条件として、
L1>>L2、C2>>C1であることが望ましいた
め、L1は、トランスの1次自己インダクタンス、L2
は、独立したインダクタンスを使用するかまたはトラン
スの1次2次間の漏れインダクタンスを利用する方法が
有効的に用い得る。また整流回路は、トランスの2次側
に来るため、センタタップ方式かブリッジ方式のどちら
でもよいが、電流共振を正負の電流で行なわせる必要が
あるため全波整流方式とする必要がある。平滑方式は、
電流共振のために、コンデンサインプット方式とし、C
3>>C2として電流共振のQが低下しないようにす
る。
化しようとする場合、上述した原理構成の説明からも明
かなように、各共振回路の値の実際の設定条件として、
L1>>L2、C2>>C1であることが望ましいた
め、L1は、トランスの1次自己インダクタンス、L2
は、独立したインダクタンスを使用するかまたはトラン
スの1次2次間の漏れインダクタンスを利用する方法が
有効的に用い得る。また整流回路は、トランスの2次側
に来るため、センタタップ方式かブリッジ方式のどちら
でもよいが、電流共振を正負の電流で行なわせる必要が
あるため全波整流方式とする必要がある。平滑方式は、
電流共振のために、コンデンサインプット方式とし、C
3>>C2として電流共振のQが低下しないようにす
る。
【0016】トランスを1次側から見たとき、図5のよ
うに見える。トランスはもともと、自己インダクタンス
と漏れインダクタンスを持っているので、設計時にこれ
を適切な値にすることで、図3のL1、L2の代わりに
使用できる。また、一般的なトランスではもともとL1
>L2となっている。
うに見える。トランスはもともと、自己インダクタンス
と漏れインダクタンスを持っているので、設計時にこれ
を適切な値にすることで、図3のL1、L2の代わりに
使用できる。また、一般的なトランスではもともとL1
>L2となっている。
【0017】図3に示す原理構成回路を変形すると図6
のようになる。図6において、電流共振は、L2と2分
割されたC2で行なわれ、電圧共振は2分割されたC1
とL1で行なわれる。電圧共振のループ内にはL2、C
2も含まれる点で、図3のものとと異なるかに見える
が、L2<<L1、C2>>C1であるため、L2、C
2の存在は電圧共振に影響を与えることはなく、実質的
な電圧共振は図3の構成と同様にC1とL1で行なわれ
る。
のようになる。図6において、電流共振は、L2と2分
割されたC2で行なわれ、電圧共振は2分割されたC1
とL1で行なわれる。電圧共振のループ内にはL2、C
2も含まれる点で、図3のものとと異なるかに見える
が、L2<<L1、C2>>C1であるため、L2、C
2の存在は電圧共振に影響を与えることはなく、実質的
な電圧共振は図3の構成と同様にC1とL1で行なわれ
る。
【0018】図7は、自己インダクタンスL1と漏れイ
ンダクタンスL2を持つトランスT1を使用したより具
体的な実施回路である。出力回路はセンタタップ方式と
してある。センタタップ方式を採用した理由は、各整流
サイクルにおける整流経路上のダイオード数を減らして
これらダイオードによる損失を最小限にし回路全体の効
率向上に寄与させるためである。そして、S1、S2の
ベースは、図4(カ)(キ)のようなタイミングを持つ
駆動回路により、固定タイミングでドライブされる。こ
のように極めてシンプルな回路で、ローノイズ、高効率
の電源回路が実現できる。
ンダクタンスL2を持つトランスT1を使用したより具
体的な実施回路である。出力回路はセンタタップ方式と
してある。センタタップ方式を採用した理由は、各整流
サイクルにおける整流経路上のダイオード数を減らして
これらダイオードによる損失を最小限にし回路全体の効
率向上に寄与させるためである。そして、S1、S2の
ベースは、図4(カ)(キ)のようなタイミングを持つ
駆動回路により、固定タイミングでドライブされる。こ
のように極めてシンプルな回路で、ローノイズ、高効率
の電源回路が実現できる。
【0019】以上述べた電源回路の構成についてその効
果をまとめると次のようになる。電流共振による効果と
してまず電流性ノイズの低減がある。電流性ノイズは特
に電流の多いところで電流の急な変化を生じさせると多
量に発生するが、電流共振により正弦波状に変化した電
流が零になったところで自動的に止まるため、ノイズの
発生が極めて少ない。次に効率の改善であるがS1、S
2が零電流オフとなるとともにD1、D2も電流が零に
なってから電圧が反転するため、リカバリーの時間の影
響が少なく、これに起因する効率の悪化がなくなる。電
圧共振による効果もノイズの低減と効率の向上にある。
電源回路に使われる半導体等の部品は放熱のためシャー
シ等に絶縁物を介して取り付けられるがこれより、部品
電極とシャーシは電気容量をもつことになる。よって部
品電極が交流信号をもつこの容量を通じて電流が流れ、
コモンモードノイズの主な原因となる。また半導体はそ
れ自身接合容量をもち、インダクタンスやトランスも線
間容量をもっている。これらの容量は回路図上に表われ
ないが現実にはそれぞれの部品や回路基盤中に存在して
いるため、回路が動作している時にはこれらの容量には
すべて電流が流れている。この電流は容量に流れる電流
であるため電圧の変化が(dV/dT)大きいほど大き
な電流となり、方形波でスイッチングした場合、パルス
状の電流となり、電流性ノイズとなったり、シャーシに
流れた電流はパルス状のコモンモードノイズの原因とな
る。また、このパルス状の電流はスイッチングトランジ
スタから供給されるため当然それは損失を生じ効率を低
下させる。dV/dTの大きな電圧は高い周波数成分を
含むため回路から直接放射される電波(不要副射)も当
然大きくなる。
果をまとめると次のようになる。電流共振による効果と
してまず電流性ノイズの低減がある。電流性ノイズは特
に電流の多いところで電流の急な変化を生じさせると多
量に発生するが、電流共振により正弦波状に変化した電
流が零になったところで自動的に止まるため、ノイズの
発生が極めて少ない。次に効率の改善であるがS1、S
2が零電流オフとなるとともにD1、D2も電流が零に
なってから電圧が反転するため、リカバリーの時間の影
響が少なく、これに起因する効率の悪化がなくなる。電
圧共振による効果もノイズの低減と効率の向上にある。
電源回路に使われる半導体等の部品は放熱のためシャー
シ等に絶縁物を介して取り付けられるがこれより、部品
電極とシャーシは電気容量をもつことになる。よって部
品電極が交流信号をもつこの容量を通じて電流が流れ、
コモンモードノイズの主な原因となる。また半導体はそ
れ自身接合容量をもち、インダクタンスやトランスも線
間容量をもっている。これらの容量は回路図上に表われ
ないが現実にはそれぞれの部品や回路基盤中に存在して
いるため、回路が動作している時にはこれらの容量には
すべて電流が流れている。この電流は容量に流れる電流
であるため電圧の変化が(dV/dT)大きいほど大き
な電流となり、方形波でスイッチングした場合、パルス
状の電流となり、電流性ノイズとなったり、シャーシに
流れた電流はパルス状のコモンモードノイズの原因とな
る。また、このパルス状の電流はスイッチングトランジ
スタから供給されるため当然それは損失を生じ効率を低
下させる。dV/dTの大きな電圧は高い周波数成分を
含むため回路から直接放射される電波(不要副射)も当
然大きくなる。
【0020】電圧共振を利用して波形を正弦波の一部と
し、dV/dTを小さくすることで、これらの改善が実
現できるが、この電源回路では、この電圧共振がS1、
S2双方ともオフしている時にL1、C1のみで作られ
るため、スイッチング素子の損失が発生せず、L1、C
1を流れる電流も相互のエネルギの移動だけであって、
無効電力のみであり、電圧共振による損失は極めて少な
い(原理的には零である)。
し、dV/dTを小さくすることで、これらの改善が実
現できるが、この電源回路では、この電圧共振がS1、
S2双方ともオフしている時にL1、C1のみで作られ
るため、スイッチング素子の損失が発生せず、L1、C
1を流れる電流も相互のエネルギの移動だけであって、
無効電力のみであり、電圧共振による損失は極めて少な
い(原理的には零である)。
【0021】ここで重要なことは、電圧性のノイズを低
減するには、回路内のすべての端子の電圧波形のdV/
dTが小さいことが必要である。一箇所でも方形波形が
あればそこがノイズ源となってしまう。一般的な電圧共
振形の電源回路は、回路中のあるポイント(例えばトラ
ンス出力とか)が正弦波状になるものの(他の回路部分
に)方形波形が存在しているものが多い。この電源回路
は、実用的なローノイズ化を最重点目標としており、す
べての電圧波形がL1、C1の電圧共振波形と相似にな
ることが特長である。この点が満たされた理由は、電流
共振と時間を分けて電圧共振を利用しているためであ
る。電流共振によりS1、S2、D2の電流を零にし、
L2の磁気エネルギも零にしてから、電圧共振モードに
もち込み、S1、S2、D1、D2をオフの状態にして
おくことで電圧共振モード中のL2、C2の電流移動を
零にすることでA点とA’点の波形を同じにしている。
これにより、L1、C1の端子電圧波形とS1、S2、
L2、C2、D1、D2のすべての端子の波形が同じ
(相似)になり、方形波形は回路中から消える。
減するには、回路内のすべての端子の電圧波形のdV/
dTが小さいことが必要である。一箇所でも方形波形が
あればそこがノイズ源となってしまう。一般的な電圧共
振形の電源回路は、回路中のあるポイント(例えばトラ
ンス出力とか)が正弦波状になるものの(他の回路部分
に)方形波形が存在しているものが多い。この電源回路
は、実用的なローノイズ化を最重点目標としており、す
べての電圧波形がL1、C1の電圧共振波形と相似にな
ることが特長である。この点が満たされた理由は、電流
共振と時間を分けて電圧共振を利用しているためであ
る。電流共振によりS1、S2、D2の電流を零にし、
L2の磁気エネルギも零にしてから、電圧共振モードに
もち込み、S1、S2、D1、D2をオフの状態にして
おくことで電圧共振モード中のL2、C2の電流移動を
零にすることでA点とA’点の波形を同じにしている。
これにより、L1、C1の端子電圧波形とS1、S2、
L2、C2、D1、D2のすべての端子の波形が同じ
(相似)になり、方形波形は回路中から消える。
【0022】トランスを使用する場合、電流共振はその
1次側でも2次側でも行なうことができる。1次側で電
流共振させる例を図8(A)に示す。電流共振はトラン
スT1の1次、2次間漏れインダクタンスL2(1次側
から見た値)と1次側に配されたコンデンサC2で実現
されている。また、電圧共振はトランスT1の1次自己
インダクタンスL1と2分割されたコンデンサC1で実
現されている。
1次側でも2次側でも行なうことができる。1次側で電
流共振させる例を図8(A)に示す。電流共振はトラン
スT1の1次、2次間漏れインダクタンスL2(1次側
から見た値)と1次側に配されたコンデンサC2で実現
されている。また、電圧共振はトランスT1の1次自己
インダクタンスL1と2分割されたコンデンサC1で実
現されている。
【0023】ところが、複数の2次巻線を持つ多出力電
源では、トランスの1次、2次間の漏れ間インダクタン
スが巻線ごとに異なることが多いため、電流共振用コン
デンサC2を各2次巻線で共通に用いる1次側での電流
共振では、コンデンサC2との共振周波数が2次巻線ご
とに異なってしまう。このため、電流共振が同じタイミ
ングで終了せず、電流共振が長くかかりすぎて零電流オ
フを満たさない電源系統や、電流共振が早く終りすぎて
1回毎の共振電流のピーク値が大きくなる電源系統が生
じてしまい、損失の増大につながる問題がある。したが
って、電流共振は2次側で行なうのが望ましい。
源では、トランスの1次、2次間の漏れ間インダクタン
スが巻線ごとに異なることが多いため、電流共振用コン
デンサC2を各2次巻線で共通に用いる1次側での電流
共振では、コンデンサC2との共振周波数が2次巻線ご
とに異なってしまう。このため、電流共振が同じタイミ
ングで終了せず、電流共振が長くかかりすぎて零電流オ
フを満たさない電源系統や、電流共振が早く終りすぎて
1回毎の共振電流のピーク値が大きくなる電源系統が生
じてしまい、損失の増大につながる問題がある。したが
って、電流共振は2次側で行なうのが望ましい。
【0024】2次側で電流共振させた例を図8(B),
(C)に示す。図8(B)では、電流共振をトランスT
1の1次、2次間漏れインダクタンスL2(2次側から
みた値)と2次側に配されたコンデンサC2で実現して
いる。複数の2次巻線を有する多出力電源では、2次巻
線ごとに電流共振用コンデンサを配し、同一の共振周波
数が得られるように各2次巻線の1次、2次間漏れイン
ダクタンスの値に応じてこれらコンデンサの値を個々に
設定する。
(C)に示す。図8(B)では、電流共振をトランスT
1の1次、2次間漏れインダクタンスL2(2次側から
みた値)と2次側に配されたコンデンサC2で実現して
いる。複数の2次巻線を有する多出力電源では、2次巻
線ごとに電流共振用コンデンサを配し、同一の共振周波
数が得られるように各2次巻線の1次、2次間漏れイン
ダクタンスの値に応じてこれらコンデンサの値を個々に
設定する。
【0025】図8(C)はスイッチング手段を1石で構
成したものである。電流共振はトランスT1の1次、2
次間漏れインダクタンスL2(2次側からみた値)と2
次側に配されたコンデンサC2で実現している。また、
電圧共振はトランスT1の1次自己インダクタンスL1
とコンデンサC1で実現している。スイッチング素子S
1はコンデンサC1に並列に接続されている。
成したものである。電流共振はトランスT1の1次、2
次間漏れインダクタンスL2(2次側からみた値)と2
次側に配されたコンデンサC2で実現している。また、
電圧共振はトランスT1の1次自己インダクタンスL1
とコンデンサC1で実現している。スイッチング素子S
1はコンデンサC1に並列に接続されている。
【0026】この電源回路の動作を図9を参照して説明
する。スイッチング素子S1がオンすると、ダイオード
D1が順方向となりチャージ電流ID1がコンデンサC2
に流れ込む。この電流ID1はインダクタンスL2とコン
デンサC2による正弦波状の直列共振電流となる(図9
中(イ)参照)。この共振電流は、半波経過して電流の
向きが逆になるところでD1が逆電圧となりオフするた
め、直列共振できなくなり、共振が停止する。つまり、
共振電流が半波終了して電流が零に戻ったところで共振
は自動的に止まる。
する。スイッチング素子S1がオンすると、ダイオード
D1が順方向となりチャージ電流ID1がコンデンサC2
に流れ込む。この電流ID1はインダクタンスL2とコン
デンサC2による正弦波状の直列共振電流となる(図9
中(イ)参照)。この共振電流は、半波経過して電流の
向きが逆になるところでD1が逆電圧となりオフするた
め、直列共振できなくなり、共振が停止する。つまり、
共振電流が半波終了して電流が零に戻ったところで共振
は自動的に止まる。
【0027】この時、インダクタンスL2の電流は零
で、エネルギを完全に放出した状態であるため、ダイオ
ードD1のオフに伴うスパイク状のノイズの発生はな
い。電流共振によりコンデンサC2に蓄えられた電圧は
インダクタンスL3とコンデンサC3で平滑され、直流
となって出力される。
で、エネルギを完全に放出した状態であるため、ダイオ
ードD1のオフに伴うスパイク状のノイズの発生はな
い。電流共振によりコンデンサC2に蓄えられた電圧は
インダクタンスL3とコンデンサC3で平滑され、直流
となって出力される。
【0028】電流共振が終了した後にスイッチング素子
S1をオフする。電流共振の時間(図8(イ)参照)
は、インダクタンスL2とコンデンサC2の値で決定さ
れる一定値であるから、スイッチング素子S1のオン時
間(図8(カ)参照)も一定値でよく、このオン時間を
電流共振時間よりやや長い値に設定して、電流共振が完
全に終了してからオフするように設定する。
S1をオフする。電流共振の時間(図8(イ)参照)
は、インダクタンスL2とコンデンサC2の値で決定さ
れる一定値であるから、スイッチング素子S1のオン時
間(図8(カ)参照)も一定値でよく、このオン時間を
電流共振時間よりやや長い値に設定して、電流共振が完
全に終了してからオフするように設定する。
【0029】スイッチング素子S1がオンしている間に
は、インダクタンスL1にも電圧VE が加わるためイン
ダクタンスL1に励磁電流IL1が流れる。スイッチング
素子S1がオフした時インダクタンスL1に流れる電流
IL1はコンデンサC1に流れ、電圧共振が開始される。
電圧共振ではインダクタンスL1の両端の電圧(図8
(ア))はコンデンサC1との共振による正弦波で電圧
VE から降下して零を通過し、逆電圧となり、再び電圧
VE に戻る。
は、インダクタンスL1にも電圧VE が加わるためイン
ダクタンスL1に励磁電流IL1が流れる。スイッチング
素子S1がオフした時インダクタンスL1に流れる電流
IL1はコンデンサC1に流れ、電圧共振が開始される。
電圧共振ではインダクタンスL1の両端の電圧(図8
(ア))はコンデンサC1との共振による正弦波で電圧
VE から降下して零を通過し、逆電圧となり、再び電圧
VE に戻る。
【0030】インダクタンスL1の電圧がVE に戻った
タイミングでスイッチング素子S1をオンすると再び電
流共振モードに移行し、以後上記の動作を繰り返す。電
圧共振の時間(図8(エ)参照)は、スイッチング素子
S1をオフしている時間であり、この時間はインダクタ
ンスL1の両端の電圧(図8(ア))が電圧VE に戻る
までの時間(インダクタンスL1とコンデンサC1によ
って決まる)に設定する。以上のようにして、1石構成
で零電圧オン、零電流オンが実現される。,ところで、
図8(B),(C)のようにトランスT1の2次側で電
流共振させる場合、共振コンデンサC2の両端から出力
を取り出すため、共振電流に伴って発生する電圧がコン
デンサC2に発生する。これがリップルとして出力され
ることになり、除去のフィルタが必要となる。また、コ
ンデンサC2の両端に負荷インピーダンスが接続される
ため、これが電流共振に影響を与える。これらの問題を
解決するには、L2,C2の共振インピーダンスに対し
て十分大きなインピーダンスを持つチョークインプット
のフィルタを用いる必要がある。これが図8(B),
(C)の平滑インダクタンスL3および平滑コンデンサ
C3である。
タイミングでスイッチング素子S1をオンすると再び電
流共振モードに移行し、以後上記の動作を繰り返す。電
圧共振の時間(図8(エ)参照)は、スイッチング素子
S1をオフしている時間であり、この時間はインダクタ
ンスL1の両端の電圧(図8(ア))が電圧VE に戻る
までの時間(インダクタンスL1とコンデンサC1によ
って決まる)に設定する。以上のようにして、1石構成
で零電圧オン、零電流オンが実現される。,ところで、
図8(B),(C)のようにトランスT1の2次側で電
流共振させる場合、共振コンデンサC2の両端から出力
を取り出すため、共振電流に伴って発生する電圧がコン
デンサC2に発生する。これがリップルとして出力され
ることになり、除去のフィルタが必要となる。また、コ
ンデンサC2の両端に負荷インピーダンスが接続される
ため、これが電流共振に影響を与える。これらの問題を
解決するには、L2,C2の共振インピーダンスに対し
て十分大きなインピーダンスを持つチョークインプット
のフィルタを用いる必要がある。これが図8(B),
(C)の平滑インダクタンスL3および平滑コンデンサ
C3である。
【0031】
【従来の技術】以上説明した電流共振および電圧共振を
組み合わせた電源回路では特別な出力安定化(定電圧
化)機能は具備していないが、定電圧化が必要な時に
は、例えばこの電源回路の後段側にシリーズスイッチン
グレギュレータを付ければよい。
組み合わせた電源回路では特別な出力安定化(定電圧
化)機能は具備していないが、定電圧化が必要な時に
は、例えばこの電源回路の後段側にシリーズスイッチン
グレギュレータを付ければよい。
【0032】シリーズスイッチングレギュレータの回路
構成例を図10(a)〜(f)に示す。これらは、いず
れもコンデンサC5に蓄えられた直流電圧(非安定出
力)をスイッチング素子S3をオン、オフ時間比可変に
スイッチングし、オン期間またはオフ期間中に伝達され
るエネルギをインダクタンスL4(またはL4,L5)
と、コンデンサC6(またはC6,C7)で平滑して定
電圧化し、これを負荷RLに供給するものである。な
お、各回路中スイッチング素子S3のオン時の電流の流
れを実線矢印で示し、オフ時の電流の流れを点線矢印で
示す。
構成例を図10(a)〜(f)に示す。これらは、いず
れもコンデンサC5に蓄えられた直流電圧(非安定出
力)をスイッチング素子S3をオン、オフ時間比可変に
スイッチングし、オン期間またはオフ期間中に伝達され
るエネルギをインダクタンスL4(またはL4,L5)
と、コンデンサC6(またはC6,C7)で平滑して定
電圧化し、これを負荷RLに供給するものである。な
お、各回路中スイッチング素子S3のオン時の電流の流
れを実線矢印で示し、オフ時の電流の流れを点線矢印で
示す。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】前記図8(B),
(C)の電源回路では、その後段に図10のいずれのシ
リーズスイッチングレギュレータをつなげても出力を安
定化させることができるが、単純につなげたのでは回路
構成が複雑になり装置が大型化してしまう。単純につな
げた一例として、図8(C)の後段に図10(a)のシ
リーズスイッチングレギュレータをつないだ構成を図1
1に示す。この回路でL2,L3,L4の3つのインダ
クタンスの値を比較してみる。トランス1次、2次間イ
ンダクタンスL2はコンデンサC2と電流共振し、半波
状の電流でコンデンサC2にエネルギを送る。この電流
はスイッチング周期ごとに終結するため、インダクタン
スL2を流れる電流は半波で断続するモードの電流とな
る。このときコンデンサC2に発生するリップル電圧
は、このコンデンサC2に接続されているインダクタン
スL3に加わる。インダクタンスL3はこのリップル電
圧を除去するものであるため、定格出力時にリップル電
流のピーク・ツー・ピーク値が出力電流の1/2以下に
なるようにインダクタンス値を設定するのが一般的であ
る。同一リップル電圧に対してインダクタンスL2は断
続モードで機能しているのに対し、インダクタンスL3
はリップルフィルタとして連続モードで機能させるため
には L3=4・L2またはL3>4・L2 とする必要がある。
(C)の電源回路では、その後段に図10のいずれのシ
リーズスイッチングレギュレータをつなげても出力を安
定化させることができるが、単純につなげたのでは回路
構成が複雑になり装置が大型化してしまう。単純につな
げた一例として、図8(C)の後段に図10(a)のシ
リーズスイッチングレギュレータをつないだ構成を図1
1に示す。この回路でL2,L3,L4の3つのインダ
クタンスの値を比較してみる。トランス1次、2次間イ
ンダクタンスL2はコンデンサC2と電流共振し、半波
状の電流でコンデンサC2にエネルギを送る。この電流
はスイッチング周期ごとに終結するため、インダクタン
スL2を流れる電流は半波で断続するモードの電流とな
る。このときコンデンサC2に発生するリップル電圧
は、このコンデンサC2に接続されているインダクタン
スL3に加わる。インダクタンスL3はこのリップル電
圧を除去するものであるため、定格出力時にリップル電
流のピーク・ツー・ピーク値が出力電流の1/2以下に
なるようにインダクタンス値を設定するのが一般的であ
る。同一リップル電圧に対してインダクタンスL2は断
続モードで機能しているのに対し、インダクタンスL3
はリップルフィルタとして連続モードで機能させるため
には L3=4・L2またはL3>4・L2 とする必要がある。
【0034】一方、定電圧回路のインダクタンスL4は
スイッチング素子S3のオン、オフ動作により入力電圧
(コンデンサC5の電圧)に近い電圧が加わる。この電
圧はコンデンサC2のリップル電圧より当然大きい。そ
して、インダクタンスL4はこのリップル電圧を除去す
るものであるため、定格出力時にリップル電流のピーク
・ツー・ピーク値が出力電流の1/2以下になるように
インダクタンス値を設定するという条件は前述したイン
ダクタンスL3と同じである。したがって、 L4>L3 とする必要がある。よって、インダクタンスL2,L
3,L4は L4>L3>L2 に設定する必要があり、L2より大きな2つのインダク
タンスL3,L4が必要となる。また、電解コンデンサ
もC3,C5,C6と3つも必要になり、単純にC3,
C5を1つにまとめたとしてもまだ2個必要となる。こ
の発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、簡易な構
成で出力安定化を図ることができる電源回路を提供しよ
うとするものである。
スイッチング素子S3のオン、オフ動作により入力電圧
(コンデンサC5の電圧)に近い電圧が加わる。この電
圧はコンデンサC2のリップル電圧より当然大きい。そ
して、インダクタンスL4はこのリップル電圧を除去す
るものであるため、定格出力時にリップル電流のピーク
・ツー・ピーク値が出力電流の1/2以下になるように
インダクタンス値を設定するという条件は前述したイン
ダクタンスL3と同じである。したがって、 L4>L3 とする必要がある。よって、インダクタンスL2,L
3,L4は L4>L3>L2 に設定する必要があり、L2より大きな2つのインダク
タンスL3,L4が必要となる。また、電解コンデンサ
もC3,C5,C6と3つも必要になり、単純にC3,
C5を1つにまとめたとしてもまだ2個必要となる。こ
の発明は、上述の点に鑑みてなされたもので、簡易な構
成で出力安定化を図ることができる電源回路を提供しよ
うとするものである。
【0035】
【課題を解決するための手段】この発明は、直流電源
と、オンオフ制御可能なスイッチング素子を含み、前記
直流電源をスイッチングして交流に変換し出力するスイ
ッチング手段と、このスイッチング手段の出力が1次側
に印加されるトランスと、前記トランスの1次自己イン
ダクタンスとこのトランスの1次側に配されるコンデン
サを少くとも利用して構成され、前記スイッチング手段
の出力端子に生じる電圧に対して並列に形成される並列
共振手段と、前記トランスの1次、2次間漏れインダク
タンスとこのトランスの2次側に配されるコンデンサを
少くとも利用して構成され、前記スイッチング手段の出
力端子に流れる電流に対して直列に形成される直列共振
手段と、前記直列共振手段のコンデンサの両端に定電圧
回路用スイッチング素子を介して接続される平滑用イン
ダクタンスと、この平滑用インダクタンスに流れる電流
が供給される平滑用コンデンサとを具備してなり、この
平滑用コンデンサの両端の電圧を出力として取り出すよ
うにしてなるものである。
と、オンオフ制御可能なスイッチング素子を含み、前記
直流電源をスイッチングして交流に変換し出力するスイ
ッチング手段と、このスイッチング手段の出力が1次側
に印加されるトランスと、前記トランスの1次自己イン
ダクタンスとこのトランスの1次側に配されるコンデン
サを少くとも利用して構成され、前記スイッチング手段
の出力端子に生じる電圧に対して並列に形成される並列
共振手段と、前記トランスの1次、2次間漏れインダク
タンスとこのトランスの2次側に配されるコンデンサを
少くとも利用して構成され、前記スイッチング手段の出
力端子に流れる電流に対して直列に形成される直列共振
手段と、前記直列共振手段のコンデンサの両端に定電圧
回路用スイッチング素子を介して接続される平滑用イン
ダクタンスと、この平滑用インダクタンスに流れる電流
が供給される平滑用コンデンサとを具備してなり、この
平滑用コンデンサの両端の電圧を出力として取り出すよ
うにしてなるものである。
【0036】
【作用】定電圧回路はコンデンサC5をなくした状態で
見れば、入力側から見たインピーダンスZinはスイッチ
ング素子S1のオン、オフに拘らず図12(a)に示す
ようにインダクタンスL4そのものである。しかも、前
述のようにL4>L3およびL3>4・L2(またはL
3=4・L2)に設定されるから、インダクタンスL4
をインダクタンスL2に直結してもL4>4・L2を満
たし電流共振の動作上何の支障もない。また、その場
合、インダクタンスL4と出力コンデンサC6は、当然
平滑用インダクタンスおよびコンデンサとして機能し、
問題はない。したがって、スイッチングインバータ回路
の出力コンデンサC3、定電圧回路の入力コンデンサC
4とスイッチングインバータ回路の平滑インダクタンス
L3を除去することができる。
見れば、入力側から見たインピーダンスZinはスイッチ
ング素子S1のオン、オフに拘らず図12(a)に示す
ようにインダクタンスL4そのものである。しかも、前
述のようにL4>L3およびL3>4・L2(またはL
3=4・L2)に設定されるから、インダクタンスL4
をインダクタンスL2に直結してもL4>4・L2を満
たし電流共振の動作上何の支障もない。また、その場
合、インダクタンスL4と出力コンデンサC6は、当然
平滑用インダクタンスおよびコンデンサとして機能し、
問題はない。したがって、スイッチングインバータ回路
の出力コンデンサC3、定電圧回路の入力コンデンサC
4とスイッチングインバータ回路の平滑インダクタンス
L3を除去することができる。
【0037】したがって、前記図11の回路は図12
(b)のように簡略化することができ、構成が簡単にな
り、装置を小型化することができる。
(b)のように簡略化することができ、構成が簡単にな
り、装置を小型化することができる。
【0038】定電圧回路として図10(d)のCUK、
(e)のSEPICを使用する場合も、(a)のBOO
STと同様に入力インピーダンスZinがインダクタンス
L4そのものであるため、同じく直結できる。(b)の
BUCK、(c)のBUCK‐BOOSTはインダクタ
ンスL4の前にスイッチング素子S3が入るが、入力と
インダクタンスL4とが接続されるスイッチング素子S
3オンのタイミングにおいてはダイオードD3がオフと
なるため、入力から見えるインピーダンスZinはインダ
クタンスL4となり、これも同様に直結できる。(f)
のZETAはスイッチング素子S3がオンの時に、イン
ダクタンスL4とL5の並列インピーダンスが入力から
見えることになるが、この並列インピーダンスはリップ
ルフィルタとして連続モードで動作するように設定され
るので、 L4,L5の並列インピーダンス>L3 であることは満足しており、これも直結できる。したが
って、この発明は少くとも前記図10の(a)〜(f)
のすべての定電圧回路に適用することができる。
(e)のSEPICを使用する場合も、(a)のBOO
STと同様に入力インピーダンスZinがインダクタンス
L4そのものであるため、同じく直結できる。(b)の
BUCK、(c)のBUCK‐BOOSTはインダクタ
ンスL4の前にスイッチング素子S3が入るが、入力と
インダクタンスL4とが接続されるスイッチング素子S
3オンのタイミングにおいてはダイオードD3がオフと
なるため、入力から見えるインピーダンスZinはインダ
クタンスL4となり、これも同様に直結できる。(f)
のZETAはスイッチング素子S3がオンの時に、イン
ダクタンスL4とL5の並列インピーダンスが入力から
見えることになるが、この並列インピーダンスはリップ
ルフィルタとして連続モードで動作するように設定され
るので、 L4,L5の並列インピーダンス>L3 であることは満足しており、これも直結できる。したが
って、この発明は少くとも前記図10の(a)〜(f)
のすべての定電圧回路に適用することができる。
【0039】
【実施例】(実施例1)前記図8(C)の1石式2次側
電流共振形スイッチングインバータ回路と図10(a)
のBOOST形定電圧回路を組み合わせたものにこの発
明を適用した一実施例を図1に示す。ここでは、複数の
2次巻線11〜13を具えたトランスT1を用いて電源
系統A〜Cからなる多出力電源として構成している。
電流共振形スイッチングインバータ回路と図10(a)
のBOOST形定電圧回路を組み合わせたものにこの発
明を適用した一実施例を図1に示す。ここでは、複数の
2次巻線11〜13を具えたトランスT1を用いて電源
系統A〜Cからなる多出力電源として構成している。
【0040】直流電源1は例えば商用交流電源を整流、
平滑して直流電圧を得る電源あるいは電池等で構成され
ている。並列共振手段5はトランスT1の1次相互イン
ダクタンスL1とコンデンサC1とで構成される。コン
デンサC1の両端にはスイッチング素子S1からなるス
イッチング手段2が接続されている。
平滑して直流電圧を得る電源あるいは電池等で構成され
ている。並列共振手段5はトランスT1の1次相互イン
ダクタンスL1とコンデンサC1とで構成される。コン
デンサC1の両端にはスイッチング素子S1からなるス
イッチング手段2が接続されている。
【0041】直列共振手段4a〜4cは、2次巻線11
〜13ごとに異なるトランス1次、2次間漏れインダク
タンスL2a〜L2c(2次側から見た値)とコンデン
サC2a〜C2cで構成される。コンデンサC2a〜C
2cの値は各系統A〜Cで等しい共振周波数が得られる
ように、漏れインダクタンスL2a〜L2cの値との関
係で設定する。
〜13ごとに異なるトランス1次、2次間漏れインダク
タンスL2a〜L2c(2次側から見た値)とコンデン
サC2a〜C2cで構成される。コンデンサC2a〜C
2cの値は各系統A〜Cで等しい共振周波数が得られる
ように、漏れインダクタンスL2a〜L2cの値との関
係で設定する。
【0042】トランス2次巻線11〜13とコンデンサ
C2a〜C2cとの間には整流用ダイオードD1a〜D
1cが挿入されている。コンデンサC2a〜C2cの両
端にはスイッチング素子S3a〜S3cを介して平滑用
インダクタンスL4a〜L4cが接続されている。スイ
ッチング素子S3a〜S3cは、タイミング制御手段1
4によりオン、オフ時間比可変にスイッチングされる。
スイッチング素子S3a〜S3cの両端にはダイオード
D3a〜D3cを介して平滑用コンデンサC6a〜C6
cが接続され、これらコンデンサC6a〜C6cの両端
の電圧が出力電圧として負荷RLa〜RLcにそれぞれ
供給される。
C2a〜C2cとの間には整流用ダイオードD1a〜D
1cが挿入されている。コンデンサC2a〜C2cの両
端にはスイッチング素子S3a〜S3cを介して平滑用
インダクタンスL4a〜L4cが接続されている。スイ
ッチング素子S3a〜S3cは、タイミング制御手段1
4によりオン、オフ時間比可変にスイッチングされる。
スイッチング素子S3a〜S3cの両端にはダイオード
D3a〜D3cを介して平滑用コンデンサC6a〜C6
cが接続され、これらコンデンサC6a〜C6cの両端
の電圧が出力電圧として負荷RLa〜RLcにそれぞれ
供給される。
【0043】タイミング制御手段6によるスイッチング
素子S1の動作は前記図8(C)のスイッチング素子S
1の動作(図9)と同じである。すなわち、スイッチン
グ素子S1がオンすると、ダイオードD1a〜D1cが
順方向となりチャージ電流ID1a 〜ID1c がコンデンサ
C2a〜C2cに流れ込む。この電流ID1a〜ID1c は
インダクタンスL2a〜L2cとコンデンサC2a〜C
2cによる正弦波状の直列共振電流となる(図9中
(イ)参照)。この共振電流は、半波経過して電流の向
きが逆になるところでD1a〜D1cが逆電圧となりオ
フするため、直列共振できなくなり、共振が停止する。
つまり、共振電流が半波終了して電流が零に戻ったとこ
ろで共振は自動的に止まる。この時、インダクタンスL
2a〜L2cの電流は零で、エネルギを完全に放出した
状態であるため、ダイオードD1a〜D1cのオフに伴
うスパイク状のノイズの発生はない。
素子S1の動作は前記図8(C)のスイッチング素子S
1の動作(図9)と同じである。すなわち、スイッチン
グ素子S1がオンすると、ダイオードD1a〜D1cが
順方向となりチャージ電流ID1a 〜ID1c がコンデンサ
C2a〜C2cに流れ込む。この電流ID1a〜ID1c は
インダクタンスL2a〜L2cとコンデンサC2a〜C
2cによる正弦波状の直列共振電流となる(図9中
(イ)参照)。この共振電流は、半波経過して電流の向
きが逆になるところでD1a〜D1cが逆電圧となりオ
フするため、直列共振できなくなり、共振が停止する。
つまり、共振電流が半波終了して電流が零に戻ったとこ
ろで共振は自動的に止まる。この時、インダクタンスL
2a〜L2cの電流は零で、エネルギを完全に放出した
状態であるため、ダイオードD1a〜D1cのオフに伴
うスパイク状のノイズの発生はない。
【0044】電流共振が終了した後にスイッチング素子
S1をオフする。電流共振の時間(図8(イ)参照)
は、インダクタンスL2a〜L2cとコンデンサC2a
〜C2cの値で決定される一定値であるから、スイッチ
ング素子S1のオン時間(図8(カ)参照)も一定値で
よく、このオン時間を電流共振時間よりやや長い値に設
定して、電流共振が完全に終了してからオフするように
設定する。
S1をオフする。電流共振の時間(図8(イ)参照)
は、インダクタンスL2a〜L2cとコンデンサC2a
〜C2cの値で決定される一定値であるから、スイッチ
ング素子S1のオン時間(図8(カ)参照)も一定値で
よく、このオン時間を電流共振時間よりやや長い値に設
定して、電流共振が完全に終了してからオフするように
設定する。
【0045】スイッチング素子S1がオンしている間に
は、インダクタンスL1にも電圧VE が加わるためイン
ダクタンスL1に励磁電流IL1が流れる。スイッチング
素子S1がオフした時インダクタンスL1に流れる電流
IL1はコンデンサC1に流れ、電圧共振が開始される。
電圧共振ではインダクタンスL1の両端の電圧(図8
(ア)参照)はコンデンサC1との共振による正弦波で
電圧VE から降下して零を通過し、逆電圧となり、再び
電圧VE に戻る。
は、インダクタンスL1にも電圧VE が加わるためイン
ダクタンスL1に励磁電流IL1が流れる。スイッチング
素子S1がオフした時インダクタンスL1に流れる電流
IL1はコンデンサC1に流れ、電圧共振が開始される。
電圧共振ではインダクタンスL1の両端の電圧(図8
(ア)参照)はコンデンサC1との共振による正弦波で
電圧VE から降下して零を通過し、逆電圧となり、再び
電圧VE に戻る。
【0046】インダクタンスL1の電圧がVE に戻った
タイミングでスイッチング素子S1をオンすると再び電
流共振モードに移行し、以後上記の動作を繰り返す。電
圧共振の時間(図8(エ)参照)は、スイッチング素子
S1をオフしている時間であり、この時間はインダクタ
ンスL1の両端の電圧(図8(ア))が電圧VE に戻る
までの時間(インダクタンスL1とコンデンサC1によ
って決まる)に設定する。
タイミングでスイッチング素子S1をオンすると再び電
流共振モードに移行し、以後上記の動作を繰り返す。電
圧共振の時間(図8(エ)参照)は、スイッチング素子
S1をオフしている時間であり、この時間はインダクタ
ンスL1の両端の電圧(図8(ア))が電圧VE に戻る
までの時間(インダクタンスL1とコンデンサC1によ
って決まる)に設定する。
【0047】タイミング制御手段14による定電圧用ス
イッチング素子S3a〜S3bの制御は次のように行な
われる。スイッチング素子S3a〜S3cをオフする
と、コンデンサC2a〜C2cに蓄えられたエネルギが
インダクタンスL4a〜L4c、ダイオードD3a〜D
3cを介して出力コンデンサC6a〜C6cに伝達され
る。スイッチング素子S3a〜S3cをオンすると、こ
の伝達は遮断される。したがって、タイミング制御手段
14は各系統A〜Cの出力電圧(コンデンサC6a〜C
6cの電圧)を検出して、それに応じてスイッチング素
子S3a〜S3cを個々にオン、オフ時間比を可変して
スイッチングする(出力電圧が低下したらオフ時間を長
くし、出力電圧が上昇したらオン時間を長くする。)こ
とにより、出力を安定化する。なお、このタイミング制
御手段14は、前記タイミング制御手段6とは全く独立
して構成すればよいが、例えば、双方のタイミングを同
期させて互いのスイッチング周波数の干渉によるビート
音発生を防止させるようにすることもできる。
イッチング素子S3a〜S3bの制御は次のように行な
われる。スイッチング素子S3a〜S3cをオフする
と、コンデンサC2a〜C2cに蓄えられたエネルギが
インダクタンスL4a〜L4c、ダイオードD3a〜D
3cを介して出力コンデンサC6a〜C6cに伝達され
る。スイッチング素子S3a〜S3cをオンすると、こ
の伝達は遮断される。したがって、タイミング制御手段
14は各系統A〜Cの出力電圧(コンデンサC6a〜C
6cの電圧)を検出して、それに応じてスイッチング素
子S3a〜S3cを個々にオン、オフ時間比を可変して
スイッチングする(出力電圧が低下したらオフ時間を長
くし、出力電圧が上昇したらオン時間を長くする。)こ
とにより、出力を安定化する。なお、このタイミング制
御手段14は、前記タイミング制御手段6とは全く独立
して構成すればよいが、例えば、双方のタイミングを同
期させて互いのスイッチング周波数の干渉によるビート
音発生を防止させるようにすることもできる。
【0048】以上は、図8(A)の電源回路に定電圧回
路として図10(a)のBOOSTを適用した場合につ
いて示したが、図10(b)〜(f)の回路についても
図8(A)の回路に同様に適用できる。適用した場合の
トランスT1の2次側の回路構成例をそれぞれ図13
(a)〜(e)に示す。図10と共通する部分には同一
の符号を用いる。
路として図10(a)のBOOSTを適用した場合につ
いて示したが、図10(b)〜(f)の回路についても
図8(A)の回路に同様に適用できる。適用した場合の
トランスT1の2次側の回路構成例をそれぞれ図13
(a)〜(e)に示す。図10と共通する部分には同一
の符号を用いる。
【0049】(実施例2)前記図8(B)の2石式2次
側電流共振形スイッチングインバータ回路と図10
(a)のBOOST形定電圧回路を組み合わせたものに
この発明を適用した一実施例を図14に示す。こではト
ランスT1を単一出力としているが図1と同様に多出力
とすることもできる。並列共振手段5はトランスT1の
1次自己インダクタンスとコンデンサC1で構成してい
る。トランスT1の2次側はセンタタップ方式で構成さ
れ、2次巻線に誘起される電圧をダイオードD1,D2
で全波整流してコンデンサC2に蓄える。直列共振手段
4はトランスT1の1次、2次間漏れインダクタンスL
2とコンデンサC2で構成される。コンデンサC2の両
端にはスイッチング素子S3を介して平滑用インダクタ
ンスL4が接続されている。スイッチング素子S3は、
タイミング制御手段14によりオン、オフ時間比可変に
スイッチングされる。スイッチング素子S3の両端には
ダイオードD3を介して平滑用コンデンサC6が接続さ
れ、これらコンデンサC6の両端の電圧が出力電圧とし
て負荷RLにそれぞれ供給される。
側電流共振形スイッチングインバータ回路と図10
(a)のBOOST形定電圧回路を組み合わせたものに
この発明を適用した一実施例を図14に示す。こではト
ランスT1を単一出力としているが図1と同様に多出力
とすることもできる。並列共振手段5はトランスT1の
1次自己インダクタンスとコンデンサC1で構成してい
る。トランスT1の2次側はセンタタップ方式で構成さ
れ、2次巻線に誘起される電圧をダイオードD1,D2
で全波整流してコンデンサC2に蓄える。直列共振手段
4はトランスT1の1次、2次間漏れインダクタンスL
2とコンデンサC2で構成される。コンデンサC2の両
端にはスイッチング素子S3を介して平滑用インダクタ
ンスL4が接続されている。スイッチング素子S3は、
タイミング制御手段14によりオン、オフ時間比可変に
スイッチングされる。スイッチング素子S3の両端には
ダイオードD3を介して平滑用コンデンサC6が接続さ
れ、これらコンデンサC6の両端の電圧が出力電圧とし
て負荷RLにそれぞれ供給される。
【0050】タイミング制御手段6によるスイッチング
素子S1の動作は前記図4と同じであり、これにより零
電圧オン、零電流オフが実現される。
素子S1の動作は前記図4と同じであり、これにより零
電圧オン、零電流オフが実現される。
【0051】タイミング制御手段14による定電圧用ス
イッチング素子S3の制御は次のように行なわれる。ス
イッチング素子S3をオフすると、コンデンサC2に蓄
えられたエネルギがインダクタンスL4、ダイオードD
3を介して出力コンデンサC6に伝達される。スイッチ
ング素子S3をオンすると、この伝達は遮断される。し
たがって、タイミング制御手段14は出力電圧(コンデ
ンサC6の電圧)に応じてスイッチング素子S3をオ
ン、オフ時間比を可変してスイッチングする(出力電圧
が低下したらオフ時間を長くし、出力電圧が上昇したら
オン時間を長くする。)ことにより、出力を安定化す
る。
イッチング素子S3の制御は次のように行なわれる。ス
イッチング素子S3をオフすると、コンデンサC2に蓄
えられたエネルギがインダクタンスL4、ダイオードD
3を介して出力コンデンサC6に伝達される。スイッチ
ング素子S3をオンすると、この伝達は遮断される。し
たがって、タイミング制御手段14は出力電圧(コンデ
ンサC6の電圧)に応じてスイッチング素子S3をオ
ン、オフ時間比を可変してスイッチングする(出力電圧
が低下したらオフ時間を長くし、出力電圧が上昇したら
オン時間を長くする。)ことにより、出力を安定化す
る。
【0052】以上は、図8(B)の電源回路に定電圧回
路として図10(a)のBOOSTを適用した場合につ
いて示したが、図10(b)〜(f)の回路についても
図8(B)の回路に同様に適用できる。すなわち、図1
4のコンデンサC2以後の部分を図13(a)〜(e)
のコンデンサC2以後の構成に置き換えればよい。
路として図10(a)のBOOSTを適用した場合につ
いて示したが、図10(b)〜(f)の回路についても
図8(B)の回路に同様に適用できる。すなわち、図1
4のコンデンサC2以後の部分を図13(a)〜(e)
のコンデンサC2以後の構成に置き換えればよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、スイッチングインバータ回路とシリーズスイッチン
グレギュレータを組合わせる場合に、単純に組合せた場
合に比べて平滑レギュレータや平滑インダクタンスの数
を減らすことができ、構成が簡略化されて、装置を小型
化することができる。
ば、スイッチングインバータ回路とシリーズスイッチン
グレギュレータを組合わせる場合に、単純に組合せた場
合に比べて平滑レギュレータや平滑インダクタンスの数
を減らすことができ、構成が簡略化されて、装置を小型
化することができる。
【図1】 この発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】 特願平3−166383号に記載の電源回路
の基本原理を示す概略ブロック図である。
の基本原理を示す概略ブロック図である。
【図3】 図2の電源回路の基本原理構成を示す構成回
路図である。
路図である。
【図4】 図3に示す原理構成の動作を説明するタイミ
ング図である。
ング図である。
【図5】 トランスの等価回路を説明する説明図であ
る。
る。
【図6】 図3に示す原理構成の変形を説明する回路図
である。
である。
【図7】 図3に示す原理構成を変形した構成を示す回
路図である。
路図である。
【図8】 図3の原理構成の具体構成例を示す回路図で
ある。
ある。
【図9】 図8(C)の電源回路の動作波形図である。
【図10】 定電圧回路の様々な例を示す回路図であ
る。
る。
【図11】 図8(A)の電源回路に図10(a)の定
電圧回路を単純に付加した構成を示す回路図である。
電圧回路を単純に付加した構成を示す回路図である。
【図12】 図11の定電圧回路から素子の一部を除去
した状態を示す回路図である。
した状態を示す回路図である。
【図13】 図1の電源回路に他の様々な定電圧回路を
適用した状態を示す回路図である。
適用した状態を示す回路図である。
【図14】 この発明の他の実施例を示す回路図であ
る。
る。
1 直流電源 2 スイッチング手段 3 直流出力手段 4 直列共振手段 5 並列共振手段 6 タイミング制御手段 S1,S2 スイッチング素子 S3 定電圧回路用スイッチング素子 T1 トランス L1 トランスの1次自己インダクタンス C1 トランスの1次側に配されるコンデンサ L2,L2a,L2b,L2c トランスの1次、2次
間漏れインダクタンス C2,C2a,C2b,C2c トランスの2次側に配
されるコンデンサ L4,L5 平滑用インダクタンス C6,C7 平滑用コンデンサ
間漏れインダクタンス C2,C2a,C2b,C2c トランスの2次側に配
されるコンデンサ L4,L5 平滑用インダクタンス C6,C7 平滑用コンデンサ
Claims (1)
- 【請求項1】直流電源と、 オンオフ制御可能なスイッチング素子を含み、前記直流
電源をスイッチングして交流に変換し出力するスイッチ
ング手段と、 このスイッチング手段の出力が1次側に印加されるトラ
ンスと、 前記トランスの1次自己インダクタンスとこのトランス
の1次側に配されるコンデンサを少くとも利用して構成
され、前記スイッチング手段の出力端子に生じる電圧に
対して並列に形成される並列共振手段と、 前記トランスの1次、2次間漏れインダクタンスとこの
トランスの2次側に配されるコンデンサを少くとも利用
して構成され、前記スイッチング手段の出力端子に流れ
る電流に対して直列に形成される直列共振手段と、 前記直列共振手段のコンデンサの両端に定電圧回路用ス
イッチング素子を介して接続される平滑用インダクタン
スと、 この平滑用インダクタンスに流れる電流が供給される平
滑用コンデンサとを具備してなり、 この平滑用コンデンサの両端の電圧を出力として取り出
すようにしてなる電源回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27314591A JPH05176532A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 電源回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27314591A JPH05176532A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 電源回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05176532A true JPH05176532A (ja) | 1993-07-13 |
Family
ID=17523747
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27314591A Pending JPH05176532A (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 電源回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05176532A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7119499B2 (en) | 2004-09-30 | 2006-10-10 | Yamaha Corporation | Switching power device |
| WO2013058174A1 (ja) * | 2011-10-21 | 2013-04-25 | 株式会社村田製作所 | スイッチング電源装置 |
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| WO2013077269A1 (ja) * | 2011-11-21 | 2013-05-30 | パナソニック株式会社 | 電源装置、点灯装置、灯具、及び車両 |
| JP2013110840A (ja) * | 2011-11-21 | 2013-06-06 | Panasonic Corp | 電源装置、点灯装置、灯具、車両 |
| WO2013099918A1 (ja) * | 2011-12-27 | 2013-07-04 | 株式会社村田製作所 | スイッチング電源装置およびac-dc電力変換システム |
| JP2013169112A (ja) * | 2012-02-16 | 2013-08-29 | Panasonic Corp | 電源装置、点灯装置、灯具、及び車両 |
| JP2014520366A (ja) * | 2011-06-17 | 2014-08-21 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ | 負荷、特にledユニットを駆動するための、lcフィルタを有する単一のスイッチドライバ装置 |
| EP2528419B1 (en) * | 2011-05-24 | 2018-11-28 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Power supply device for a lamp and vehicle including the same |
| WO2024100430A1 (ja) * | 2022-11-10 | 2024-05-16 | 日産自動車株式会社 | 電力変換装置及びその制御方法 |
-
1991
- 1991-09-25 JP JP27314591A patent/JPH05176532A/ja active Pending
Cited By (17)
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|---|---|---|---|---|
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| JPWO2013058175A1 (ja) * | 2011-10-21 | 2015-04-02 | 株式会社村田製作所 | スイッチング電源装置 |
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