JPH05177018A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents
ゴルフクラブヘッドInfo
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- JPH05177018A JPH05177018A JP3359842A JP35984291A JPH05177018A JP H05177018 A JPH05177018 A JP H05177018A JP 3359842 A JP3359842 A JP 3359842A JP 35984291 A JP35984291 A JP 35984291A JP H05177018 A JPH05177018 A JP H05177018A
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- JP
- Japan
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- area
- axis
- face surface
- golf club
- club head
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 打撃後のボールの方向性を高めたゴルフクラ
ブヘッドを提供する。 【構成】 打球時のフェース面2の各点の速度が相違し
ていることに着目し、フェース面2における高速点の曲
率を低速点の曲率よりも大きくすることにより、フェー
ス面2のいかなる点でボール3を打撃しても、その飛行
方向が左右上下にそれないようにする。
ブヘッドを提供する。 【構成】 打球時のフェース面2の各点の速度が相違し
ていることに着目し、フェース面2における高速点の曲
率を低速点の曲率よりも大きくすることにより、フェー
ス面2のいかなる点でボール3を打撃しても、その飛行
方向が左右上下にそれないようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェース面を凸面状の
曲面に形成したゴルフクラブヘッドに関するものであ
る。
曲面に形成したゴルフクラブヘッドに関するものであ
る。
【0002】ゴルフクラブヘッドでボールを打撃する
際、そのフェース面のスイートスポットから外れた位置
でボールを打撃すると、打撃後のボールの方向性が低下
する。このような不具合を抑制するため、従来よりゴル
フクラブヘッドのフェース面を凸面状の曲面に形成して
いる。
際、そのフェース面のスイートスポットから外れた位置
でボールを打撃すると、打撃後のボールの方向性が低下
する。このような不具合を抑制するため、従来よりゴル
フクラブヘッドのフェース面を凸面状の曲面に形成して
いる。
【0003】本発明の理解のためこの点を少し詳しく説
明する。図8は、ゴルフクラブヘッドの一例であるウッ
ドタイプのヘッドを示し、該ヘッド1の重心Gから打球
面であるフェース面2に下ろした垂線とフェース面2と
の交点がスイートスポットSである。図8に示したゴル
フクラブヘッド1は、そのフェース面2が平坦に形成さ
れているものとする。
明する。図8は、ゴルフクラブヘッドの一例であるウッ
ドタイプのヘッドを示し、該ヘッド1の重心Gから打球
面であるフェース面2に下ろした垂線とフェース面2と
の交点がスイートスポットSである。図8に示したゴル
フクラブヘッド1は、そのフェース面2が平坦に形成さ
れているものとする。
【0004】ここで、ゴルフクラブをスィングし、ボー
ルを打撃したときの様子を考えてみる。先ずボールがス
イートスポットSに当ったとすると、その打撃後のボー
ルは直線Aで示すように直線状に飛行し、良好な方向性
が得られる。
ルを打撃したときの様子を考えてみる。先ずボールがス
イートスポットSに当ったとすると、その打撃後のボー
ルは直線Aで示すように直線状に飛行し、良好な方向性
が得られる。
【0005】これに対し、スイートスポットSよりもヒ
ール部4の側の点Bでボール3を打撃すると、ゴルフク
ラブヘッド1はその衝撃によって重心Gのまわりに矢印
Cで示した向きに回転する。このため、所謂ギヤ効果に
よって、ボール3は矢印Dで示す方向にスピンし、打撃
後のボール3は曲線Eで誇張して示したようなカーブを
描きながら飛行し、その方向性が低下する。
ール部4の側の点Bでボール3を打撃すると、ゴルフク
ラブヘッド1はその衝撃によって重心Gのまわりに矢印
Cで示した向きに回転する。このため、所謂ギヤ効果に
よって、ボール3は矢印Dで示す方向にスピンし、打撃
後のボール3は曲線Eで誇張して示したようなカーブを
描きながら飛行し、その方向性が低下する。
【0006】逆に、スイートスポットSよりもトウ部5
の側の点Fでボール3を打撃すると、クラブヘッド1は
その重心Gのまわりに矢印Hで示した方向に回転するの
で、ボール3はギヤ効果によって矢印Iで示した向きス
ピンし、ボールの飛行方向は曲線Jで誇張して示したよ
うに曲がり、やはりその方向性が低下する。
の側の点Fでボール3を打撃すると、クラブヘッド1は
その重心Gのまわりに矢印Hで示した方向に回転するの
で、ボール3はギヤ効果によって矢印Iで示した向きス
ピンし、ボールの飛行方向は曲線Jで誇張して示したよ
うに曲がり、やはりその方向性が低下する。
【0007】ボールがスイートスポットSよりもトップ
部側の点又はスイートスポットSよりもソール面側の点
に当ったときも、同様な理由によって、ボールの方向性
が低下する。
部側の点又はスイートスポットSよりもソール面側の点
に当ったときも、同様な理由によって、ボールの方向性
が低下する。
【0008】そこで、図9に示すようにフェース面2を
凸面状の曲面に形成したゴルフクラブヘッド1が用いら
れている。このようなクラブヘッド1によると、ボール
3をヒール部又はトウ部側の点B,Fで打撃すると、ボ
ール3はその点B,Fの法線方向に打撃力を受けるの
で、打撃後のボールの飛行方向は例えば図9に矢印e,
jで誇張して示したように修正され、その方向性が高め
られる。
凸面状の曲面に形成したゴルフクラブヘッド1が用いら
れている。このようなクラブヘッド1によると、ボール
3をヒール部又はトウ部側の点B,Fで打撃すると、ボ
ール3はその点B,Fの法線方向に打撃力を受けるの
で、打撃後のボールの飛行方向は例えば図9に矢印e,
jで誇張して示したように修正され、その方向性が高め
られる。
【0009】すなわち、フェース面2が曲面に形成され
ているので、スイートスポットS以外のフェース面2上
の各点B,Fの法線は、スイートスポットSの法線に対
し、ヒール部4の側又はトウ部5の側へ傾いており、こ
れらの点B,Fに当ったボール3はその法線方向に打撃
力を受け、この方向に飛行しようとする。一方、これら
の点B,Fに当ったボール3は、前述のように矢印D,
I方向にスピンするので、これらの点B,Fの法線とは
逆向きに傾いた曲線E,J(図8)で示した方向に飛行
しようとする。結局、これらの両作用が互いに相殺し合
い、ボール3は図8の曲線E,Jよりも直線に近い図9
に示した矢印e,j方向に飛行するのである。このよう
にフェース面2の曲面は、ボール3の飛行方向を修正す
る用をなし、この曲率が大きければ大きい程、その修正
効果が強まる。
ているので、スイートスポットS以外のフェース面2上
の各点B,Fの法線は、スイートスポットSの法線に対
し、ヒール部4の側又はトウ部5の側へ傾いており、こ
れらの点B,Fに当ったボール3はその法線方向に打撃
力を受け、この方向に飛行しようとする。一方、これら
の点B,Fに当ったボール3は、前述のように矢印D,
I方向にスピンするので、これらの点B,Fの法線とは
逆向きに傾いた曲線E,J(図8)で示した方向に飛行
しようとする。結局、これらの両作用が互いに相殺し合
い、ボール3は図8の曲線E,Jよりも直線に近い図9
に示した矢印e,j方向に飛行するのである。このよう
にフェース面2の曲面は、ボール3の飛行方向を修正す
る用をなし、この曲率が大きければ大きい程、その修正
効果が強まる。
【0010】図9は、フェース面2の水平面内における
曲面を示したものであるが、この向きの曲面は一般にバ
ルジと称せられている。
曲面を示したものであるが、この向きの曲面は一般にバ
ルジと称せられている。
【0011】これに対し、図10はフェース面2の垂直
面内における曲面を示しており、これは一般にロールと
称せられている。この場合もボールがスイートスポット
Sよりもトップ部6の側又はソール面7の側の点に当っ
たとき、前述の理由と同様な理由によって、ボールの方
向性が高められる。但し、ボールがトップ部6の側の点
に当ったときも、またソール面7の側の点に当ったとき
も、ボールのスピン方向は同じ方向である。
面内における曲面を示しており、これは一般にロールと
称せられている。この場合もボールがスイートスポット
Sよりもトップ部6の側又はソール面7の側の点に当っ
たとき、前述の理由と同様な理由によって、ボールの方
向性が高められる。但し、ボールがトップ部6の側の点
に当ったときも、またソール面7の側の点に当ったとき
も、ボールのスピン方向は同じ方向である。
【0012】従来のゴルフクラブヘッドは、フェース面
の曲率が、バルジにおいても、またロールにおいても一
定の値に定められ、フェース面のどの点においても、そ
の曲率が一定となっていた。すなわち図9及び図10に
示したバルジ半径Rとロール半径rのそれぞれがフェー
ス面全体に亘って一定となっていたのである。
の曲率が、バルジにおいても、またロールにおいても一
定の値に定められ、フェース面のどの点においても、そ
の曲率が一定となっていた。すなわち図9及び図10に
示したバルジ半径Rとロール半径rのそれぞれがフェー
ス面全体に亘って一定となっていたのである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来か
らゴルフクラブヘッドのフェース面を凸面状の曲面に形
成し、スイートスポットを外した点でボールを打撃した
ときのボールの方向性を高めるようにしているのである
が、本発明者の検討したところによると、このような従
来の構成だけでは、ボールの方向性の向上効果には限度
があり、高精度の方向性を確保することは困難であるこ
とが明らかとなった。
らゴルフクラブヘッドのフェース面を凸面状の曲面に形
成し、スイートスポットを外した点でボールを打撃した
ときのボールの方向性を高めるようにしているのである
が、本発明者の検討したところによると、このような従
来の構成だけでは、ボールの方向性の向上効果には限度
があり、高精度の方向性を確保することは困難であるこ
とが明らかとなった。
【0014】本発明の目的は、従来よりも一層打撃後の
ボールの方向性を高めることの可能なゴルフクラブヘッ
ドを提供することにある。
ボールの方向性を高めることの可能なゴルフクラブヘッ
ドを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記発明を達成
するため、フェース面を凸面状の曲面に形成したゴルフ
クラブヘッドにおいて、打球時のスイートスポットの速
度をV、スイートスポット以外のフェース面上の任意の
点の打球時の速度をV1、スイートスポットにおける法
線と前記任意の点における法線とのなす角度をθとした
とき、V1>Vを満たす点の角度θを、V1<Vを満た
す点の角度θよりも大きく設定したゴルフクラブヘッド
を提案する。
するため、フェース面を凸面状の曲面に形成したゴルフ
クラブヘッドにおいて、打球時のスイートスポットの速
度をV、スイートスポット以外のフェース面上の任意の
点の打球時の速度をV1、スイートスポットにおける法
線と前記任意の点における法線とのなす角度をθとした
とき、V1>Vを満たす点の角度θを、V1<Vを満た
す点の角度θよりも大きく設定したゴルフクラブヘッド
を提案する。
【0016】同じく上記目的を達成するため、フェース
面を凸面状の曲面に形成したゴルフクラブヘッドにおい
て、打球時に地面に対して垂直で、かつスイートスポッ
トを通る軸線をx軸、該x軸に直交し、かつスイートス
ポットを通ると共に、トウ部側からヒール部側へ延びる
軸線をy軸とし、x軸とy軸とによって区分されたフェ
ース面の4つのエリアのうち、ソール面側でかつトウ部
側のエリアを第1エリア、トップ部側でかつトウ部側の
エリアを第2エリア、ソール面側でかつヒール部側のエ
リアを第3エリア、トップ部側でかつヒール部側のエリ
アを第4エリアとすると共に、第1エリアのほぼ中央の
点の法線とスイートスポットの法線との成す角度をθ
1、第2エリアのほぼ中央の点の法線とスイートスポッ
トの法線との成す角度をθ2、第3エリアのほぼ中央の
点の法線とスイートスポットの法線との成す角度をθ
3、第4エリアのほぼ中央の点の法線とスイートスポッ
トの法線との成す角度をθ4としたとき、θ1>θ2>
θ3>θ4を満たすように、各角度を設定したゴルフク
ラブヘッドを提案する。
面を凸面状の曲面に形成したゴルフクラブヘッドにおい
て、打球時に地面に対して垂直で、かつスイートスポッ
トを通る軸線をx軸、該x軸に直交し、かつスイートス
ポットを通ると共に、トウ部側からヒール部側へ延びる
軸線をy軸とし、x軸とy軸とによって区分されたフェ
ース面の4つのエリアのうち、ソール面側でかつトウ部
側のエリアを第1エリア、トップ部側でかつトウ部側の
エリアを第2エリア、ソール面側でかつヒール部側のエ
リアを第3エリア、トップ部側でかつヒール部側のエリ
アを第4エリアとすると共に、第1エリアのほぼ中央の
点の法線とスイートスポットの法線との成す角度をθ
1、第2エリアのほぼ中央の点の法線とスイートスポッ
トの法線との成す角度をθ2、第3エリアのほぼ中央の
点の法線とスイートスポットの法線との成す角度をθ
3、第4エリアのほぼ中央の点の法線とスイートスポッ
トの法線との成す角度をθ4としたとき、θ1>θ2>
θ3>θ4を満たすように、各角度を設定したゴルフク
ラブヘッドを提案する。
【0017】また同じ目的を達成するため、フェース面
を凸面状の曲面に形成したゴルフクラブヘッドにおい
て、打球時に地面に対して垂直で、かつスイートスポッ
トを通る軸線をx軸、該x軸に直交し、かつスイートス
ポットを通ると共に、トウ部側からヒール部側へ延びる
軸線をy軸とし、x軸とy軸とによって区分されたフェ
ース面の4つのエリアのうち、ソール面側でかつトウ部
側のエリアを第1エリア、トップ部側でかつトウ部側の
エリアを第2エリア、ソール面側でかつヒール部側のエ
リアを第3エリア、トップ部側でかつヒール部側のエリ
アを第4エリアとすると共に、第1エリアの曲面の平均
曲率をC1、第2エリアの曲面の平均曲率をC2、第3
エリアの曲面の平均曲率をC3、第4エリアの曲面の平
均曲率をC4としたとき、C1>C2>C3>C4を満
たすように、各曲率を設定したゴルフクラブヘッドを提
案する。
を凸面状の曲面に形成したゴルフクラブヘッドにおい
て、打球時に地面に対して垂直で、かつスイートスポッ
トを通る軸線をx軸、該x軸に直交し、かつスイートス
ポットを通ると共に、トウ部側からヒール部側へ延びる
軸線をy軸とし、x軸とy軸とによって区分されたフェ
ース面の4つのエリアのうち、ソール面側でかつトウ部
側のエリアを第1エリア、トップ部側でかつトウ部側の
エリアを第2エリア、ソール面側でかつヒール部側のエ
リアを第3エリア、トップ部側でかつヒール部側のエリ
アを第4エリアとすると共に、第1エリアの曲面の平均
曲率をC1、第2エリアの曲面の平均曲率をC2、第3
エリアの曲面の平均曲率をC3、第4エリアの曲面の平
均曲率をC4としたとき、C1>C2>C3>C4を満
たすように、各曲率を設定したゴルフクラブヘッドを提
案する。
【0018】さらに、フェース面を凸面状の曲面に形成
したゴルフクラブヘッドにおいて、打球時に地面に対し
て垂直で、かつスイートスポットを通る軸線をx軸とし
たとき、該x軸を境としてトウ部側に位置するフェース
面の曲面の曲率を、ヒール部側に位置するフェース面の
曲面の曲率よりも大きく設定したゴルフクラブヘッドを
提案する。
したゴルフクラブヘッドにおいて、打球時に地面に対し
て垂直で、かつスイートスポットを通る軸線をx軸とし
たとき、該x軸を境としてトウ部側に位置するフェース
面の曲面の曲率を、ヒール部側に位置するフェース面の
曲面の曲率よりも大きく設定したゴルフクラブヘッドを
提案する。
【0019】また、フェース面を凸面状の曲面に形成し
たゴルフクラブヘッドにおいて、打球時に地面に対して
垂直で、かつスイートスポットを通る軸線をx軸、該x
軸に直交し、かつスイートスポットを通ると共にトウ部
側からヒール部側へ延びる軸線をy軸としたとき、該y
軸を境としてソール面側に位置するフェース面の曲面の
曲率を、トップ部側に位置するフェース面の曲面の曲率
よりも大きく設定したゴルフクラブヘッドを提案する。
たゴルフクラブヘッドにおいて、打球時に地面に対して
垂直で、かつスイートスポットを通る軸線をx軸、該x
軸に直交し、かつスイートスポットを通ると共にトウ部
側からヒール部側へ延びる軸線をy軸としたとき、該y
軸を境としてソール面側に位置するフェース面の曲面の
曲率を、トップ部側に位置するフェース面の曲面の曲率
よりも大きく設定したゴルフクラブヘッドを提案する。
【0020】その際、トップ部近傍のフェース面部分
と、ソール面近傍のフェース面部分については、これら
の曲率を、両部分の間のフェース面部分の曲面の曲率よ
りも小さく設定することが望ましい。
と、ソール面近傍のフェース面部分については、これら
の曲率を、両部分の間のフェース面部分の曲面の曲率よ
りも小さく設定することが望ましい。
【0021】また、トップ部近傍のフェース面部分と、
ソール面近傍のフェース面部分については、これらを平
坦に形成すると有利である。
ソール面近傍のフェース面部分については、これらを平
坦に形成すると有利である。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を、その原理と共に詳
細に説明する。
細に説明する。
【0023】先ず、従来のゴルフクラブヘッドによって
は打撃後のボールの方向性を高い精度で高めることが困
難であった理由から明らかにする。
は打撃後のボールの方向性を高い精度で高めることが困
難であった理由から明らかにする。
【0024】本発明者は、従来のゴルフクラブヘッドの
問題点を解明すべく、ゴルフクラブをスィングしてボー
ルを打撃したときのフェース面の挙動を詳細に検討し
た。その結果、打球時のフェース面の各点の速度は互い
に相違しており、各点特有の速度を示すという新規な事
実を明らかにすることができた。これは次のように考え
ることができる。
問題点を解明すべく、ゴルフクラブをスィングしてボー
ルを打撃したときのフェース面の挙動を詳細に検討し
た。その結果、打球時のフェース面の各点の速度は互い
に相違しており、各点特有の速度を示すという新規な事
実を明らかにすることができた。これは次のように考え
ることができる。
【0025】図1はウッドタイプのゴルフクラブをスィ
ングしたときの様子を示した図であるが、このときゴル
フクラブヘッド1は、先ずシャフト8の基端側のグリッ
プ9を中心とした円弧Kを描いて運動する。同時に、ボ
ール3の打撃直前に、プレーヤはヘッド1のフェース面
2をボール3に直角に合せようとしてシャフト8をその
軸線のまわりに矢印Lで示すように回転させるため、ヘ
ッド1はこの軸線のまわりに回転運動する。すなわちゴ
ルフクラブヘッド1は、その打球時に、上述の2つの運
動の合成運動を行うのである。
ングしたときの様子を示した図であるが、このときゴル
フクラブヘッド1は、先ずシャフト8の基端側のグリッ
プ9を中心とした円弧Kを描いて運動する。同時に、ボ
ール3の打撃直前に、プレーヤはヘッド1のフェース面
2をボール3に直角に合せようとしてシャフト8をその
軸線のまわりに矢印Lで示すように回転させるため、ヘ
ッド1はこの軸線のまわりに回転運動する。すなわちゴ
ルフクラブヘッド1は、その打球時に、上述の2つの運
動の合成運動を行うのである。
【0026】ここで、ゴルフクラブヘッド1のグリップ
まわりの円弧運動について考えると、この運動によるヘ
ッド1の各部分の速度は、グリップ9から大きく離れた
部分の方が、グリップ9に近い部分より速くなる。例え
ば、図2に示すようにゴルフクラブヘッド1のスイート
スポットSを通り、シャフト8の軸線Mと平行な線Nに
沿うフェース面2の速度分布は、Oで示すようにグリッ
プ(図1)から離れる程大きくなるのである。
まわりの円弧運動について考えると、この運動によるヘ
ッド1の各部分の速度は、グリップ9から大きく離れた
部分の方が、グリップ9に近い部分より速くなる。例え
ば、図2に示すようにゴルフクラブヘッド1のスイート
スポットSを通り、シャフト8の軸線Mと平行な線Nに
沿うフェース面2の速度分布は、Oで示すようにグリッ
プ(図1)から離れる程大きくなるのである。
【0027】一方、ゴルフクラブヘッド1のシャフト軸
線Mのまわりの回転運動によっては、この軸線Mから離
れたヘッド部分の方が軸線に近い部分よりもその速度が
速くなる。例えば、図2に示すようにスイートスポット
Sを通り、シャフト8の軸線Mに直交する線Pに沿うフ
ェース面2の速度分布は、Qで示すように軸線Mから離
れる程大きくなる。
線Mのまわりの回転運動によっては、この軸線Mから離
れたヘッド部分の方が軸線に近い部分よりもその速度が
速くなる。例えば、図2に示すようにスイートスポット
Sを通り、シャフト8の軸線Mに直交する線Pに沿うフ
ェース面2の速度分布は、Qで示すように軸線Mから離
れる程大きくなる。
【0028】図3はゴルフクラブヘッド1のグリップま
わりの円弧運動によるフェース面2の速度分布を、図4
はシャフト8の軸線まわりのヘッド1の回転運動による
フェース面2の速度分布を示している。
わりの円弧運動によるフェース面2の速度分布を、図4
はシャフト8の軸線まわりのヘッド1の回転運動による
フェース面2の速度分布を示している。
【0029】打球時のフェース面2の各点は、上述の2
つの運動による速度を合成した速度で運動し、このた
め、フェース面2の各点の速度が全て等しくなるという
ことはなく、各点特有の速度を示すのである。
つの運動による速度を合成した速度で運動し、このた
め、フェース面2の各点の速度が全て等しくなるという
ことはなく、各点特有の速度を示すのである。
【0030】ところが、従来のゴルフクラブヘッドは、
前述の如くフェース面の曲率がその全面に亘って一定に
設定されていた。すなわち、打球時のフェース面の各点
の速度の相違について何ら考慮を払うことなく、フェー
ス面の曲率を画一的に一定に設定していたのである。こ
れがボールの方向性を高い精度で高めることができなか
った最大の原因である。
前述の如くフェース面の曲率がその全面に亘って一定に
設定されていた。すなわち、打球時のフェース面の各点
の速度の相違について何ら考慮を払うことなく、フェー
ス面の曲率を画一的に一定に設定していたのである。こ
れがボールの方向性を高い精度で高めることができなか
った最大の原因である。
【0031】後に詳しく説明するように、打球時のトウ
部はヒール部よりも高速で運動するが、このように高速
なトウ部にボールが当ると、ボールはギア効果の影響を
大きく受けるため、そのスピンが著しくなる。これに対
して速度の遅いヒール部にボールが当れば、ボールのス
ピンは少ない。このとき、図9に示した従来のゴルフク
ラブヘッド1のように、フェース面2の曲率が一定であ
ると、そのボールの飛行方向修正効果が一定となるの
で、トウ部5に当ったボール3と、ヒール部4に当った
ボール3の飛行方向の振れ量が大きく相違する。すなわ
ち、図9における点Fに当ったボール3は強くスピンす
るので、この点Fの曲率ではボール3の飛行方向を修正
しきれなくなるのに対し、点Bに当ったボール3はその
スピンの程度が少ないので、この点Bの曲率によるボー
ルの飛行方向修正効果が強く効きすぎ、いずれの場合も
ボール3の飛行方向が直線状から外れてしまうような事
態が発生するのである。換言すれば、図9に示したゴル
フクラブヘッド1において、ヒール部4の側に当ったボ
ール3の方向性を高めるように、フェース面2の曲率を
設定すれば、トウ部5の側に当ったボール3の方向性が
著しく低下し、逆にトウ部5の側に当ったボール3の方
向性を高めるようにフェース面2の曲率を設定すると、
今度はヒール部4の側に当ったボール3の方向性が大き
く低下してしまう。このようなことが、スイートスポッ
トS以外の全てについて言えるのである。
部はヒール部よりも高速で運動するが、このように高速
なトウ部にボールが当ると、ボールはギア効果の影響を
大きく受けるため、そのスピンが著しくなる。これに対
して速度の遅いヒール部にボールが当れば、ボールのス
ピンは少ない。このとき、図9に示した従来のゴルフク
ラブヘッド1のように、フェース面2の曲率が一定であ
ると、そのボールの飛行方向修正効果が一定となるの
で、トウ部5に当ったボール3と、ヒール部4に当った
ボール3の飛行方向の振れ量が大きく相違する。すなわ
ち、図9における点Fに当ったボール3は強くスピンす
るので、この点Fの曲率ではボール3の飛行方向を修正
しきれなくなるのに対し、点Bに当ったボール3はその
スピンの程度が少ないので、この点Bの曲率によるボー
ルの飛行方向修正効果が強く効きすぎ、いずれの場合も
ボール3の飛行方向が直線状から外れてしまうような事
態が発生するのである。換言すれば、図9に示したゴル
フクラブヘッド1において、ヒール部4の側に当ったボ
ール3の方向性を高めるように、フェース面2の曲率を
設定すれば、トウ部5の側に当ったボール3の方向性が
著しく低下し、逆にトウ部5の側に当ったボール3の方
向性を高めるようにフェース面2の曲率を設定すると、
今度はヒール部4の側に当ったボール3の方向性が大き
く低下してしまう。このようなことが、スイートスポッ
トS以外の全てについて言えるのである。
【0032】本発明はこのような新規な認識に基づきな
されたものであり、フェース面の各点の打球時の速度を
考慮に入れ、速度の大なる部分については、その曲率を
大きく設定してボールの飛行方向修正効果を強め、逆に
速度の小なる部分については、その曲率を小さく設定し
てボールの飛行方向修正効果を弱め、これによりボール
がフェース面のいかなる点に当ったときも、その方向性
が高められるようにした点をその基本思想とするもので
ある。
されたものであり、フェース面の各点の打球時の速度を
考慮に入れ、速度の大なる部分については、その曲率を
大きく設定してボールの飛行方向修正効果を強め、逆に
速度の小なる部分については、その曲率を小さく設定し
てボールの飛行方向修正効果を弱め、これによりボール
がフェース面のいかなる点に当ったときも、その方向性
が高められるようにした点をその基本思想とするもので
ある。
【0033】図5は、フェース面を凸面状の曲面に形成
したゴルフクラブヘッド1のフェース面2を拡大して示
した本発明一実施例の説明図である。ここで、図示して
いないボールを打撃すべく、ゴルフクラブをスィングし
たとき、そのヘッド1は図5の左から右へ移動するが、
その打球時のスイートスポットSの速度をV、スイート
スポットS以外のフェース面2上の任意の点Tの打球時
の速度をV1とする。またスイートスポットSの法線
と、任意の点Tの法線の成す角度をθとする。スイート
スポットSの運動方向、すなわち速度Vの方向がフェー
ス面2に対して直交し、他の任意の点Tの速度Vの方向
がスイートスポットSの速度の方向と平行であるとする
と、任意の点Tの速度V1と、その法線方向の速度V1
の成分V2との成す角度が上述の角度θとなる。
したゴルフクラブヘッド1のフェース面2を拡大して示
した本発明一実施例の説明図である。ここで、図示して
いないボールを打撃すべく、ゴルフクラブをスィングし
たとき、そのヘッド1は図5の左から右へ移動するが、
その打球時のスイートスポットSの速度をV、スイート
スポットS以外のフェース面2上の任意の点Tの打球時
の速度をV1とする。またスイートスポットSの法線
と、任意の点Tの法線の成す角度をθとする。スイート
スポットSの運動方向、すなわち速度Vの方向がフェー
ス面2に対して直交し、他の任意の点Tの速度Vの方向
がスイートスポットSの速度の方向と平行であるとする
と、任意の点Tの速度V1と、その法線方向の速度V1
の成分V2との成す角度が上述の角度θとなる。
【0034】ここで、スイートスポットS以外のフェー
ス面2の任意の点Tのうち、V1>Vを満たす点の角度
θを、V1<Vを満たす点の角度θよりも大きく設定す
る。すなわち、スイートスポットSの速度Vを基準と
し、この点の速度Vよりも大なる速度の点の角度θが、
Vよりも小なる速度の点の角度θよりも大きくなるよう
に、その各点の曲率を設定するのである。
ス面2の任意の点Tのうち、V1>Vを満たす点の角度
θを、V1<Vを満たす点の角度θよりも大きく設定す
る。すなわち、スイートスポットSの速度Vを基準と
し、この点の速度Vよりも大なる速度の点の角度θが、
Vよりも小なる速度の点の角度θよりも大きくなるよう
に、その各点の曲率を設定するのである。
【0035】このようにフェース面全体における各点の
曲率を定めれば、図6に示すように速度の速いフェース
面部分Fに当ったボール3は大きなギア効果によってそ
のスピンが著しくなるが、この部位Fの曲率が大きいた
め、打球後のボールの飛行方向の修正効果が強められ、
ボール3はほぼ直線の方向に飛行し、その方向性が高め
られる。これに対し、速度の低いフェース面部分Bに当
ったボール3は、スピンは少ないが、その分、この部位
Bの曲率が小なるため、ボールの飛行方向の修正効果が
弱められ、結局この場合もボール3はほぼ直線の方向に
飛行し、その方向性が高められる。
曲率を定めれば、図6に示すように速度の速いフェース
面部分Fに当ったボール3は大きなギア効果によってそ
のスピンが著しくなるが、この部位Fの曲率が大きいた
め、打球後のボールの飛行方向の修正効果が強められ、
ボール3はほぼ直線の方向に飛行し、その方向性が高め
られる。これに対し、速度の低いフェース面部分Bに当
ったボール3は、スピンは少ないが、その分、この部位
Bの曲率が小なるため、ボールの飛行方向の修正効果が
弱められ、結局この場合もボール3はほぼ直線の方向に
飛行し、その方向性が高められる。
【0036】換言すれば、フェース面2の高速部分に当
ったボール3はその著しいスピンにより飛行方向が直線
状態から大きくそれようとするが、ボール3が当ったフ
ェース面の高速部分はその曲率が大きいので、飛行方向
を強く修正され、直線状に飛行する。これに対し、フェ
ース面2の低速部分に当ったボール3は、そのスピンの
程度がわずかであり、その飛行方向が直線状態からそれ
ようとする傾向は元々少ないので、これに応じて、ボー
ル3が当ったフェース面の低速部分の曲率を小さくして
ボールの飛行方向の修正程度砂弱め、ボール3を直線状
に飛行させるのである。
ったボール3はその著しいスピンにより飛行方向が直線
状態から大きくそれようとするが、ボール3が当ったフ
ェース面の高速部分はその曲率が大きいので、飛行方向
を強く修正され、直線状に飛行する。これに対し、フェ
ース面2の低速部分に当ったボール3は、そのスピンの
程度がわずかであり、その飛行方向が直線状態からそれ
ようとする傾向は元々少ないので、これに応じて、ボー
ル3が当ったフェース面の低速部分の曲率を小さくして
ボールの飛行方向の修正程度砂弱め、ボール3を直線状
に飛行させるのである。
【0037】このようにして、ボールがフェース面のど
の点に当っても、ボールの方向性を効果的に高めること
ができる。
の点に当っても、ボールの方向性を効果的に高めること
ができる。
【0038】ところで、上述のようにフェース面2を形
成するには、フェース面2の多数の点の打球時の速度を
実測し、これに応じて角度θ、すなわち曲率を前述の条
件を満たすように設定すればよく、その実測点の数を増
やせば増やす程、角度θ、ないしは曲率を正しく設定す
ることが可能である。ところが、実際にこのような設計
手法を採用すると、各ゴルフクラブに対して、そのフェ
ース面の多数の点の速度を計測しなければならず、多大
な手間を必要とし、クラブヘッドのコストが上昇する。
成するには、フェース面2の多数の点の打球時の速度を
実測し、これに応じて角度θ、すなわち曲率を前述の条
件を満たすように設定すればよく、その実測点の数を増
やせば増やす程、角度θ、ないしは曲率を正しく設定す
ることが可能である。ところが、実際にこのような設計
手法を採用すると、各ゴルフクラブに対して、そのフェ
ース面の多数の点の速度を計測しなければならず、多大
な手間を必要とし、クラブヘッドのコストが上昇する。
【0039】そこで、次のようにゴルフクラブヘッドを
構成すると、その設計も容易となり、コストの低減を図
ることができる。
構成すると、その設計も容易となり、コストの低減を図
ることができる。
【0040】図7は、フェース面2を凸面状に曲面に形
成したゴルフクラブヘッド1の正面図であるが、このヘ
ッド1のフェース面2を4つのエリアに分解する。すな
わち、打球時に地面に対して垂直で、かつスイートスポ
ットSを通る軸線をx軸、このx軸に直交し、かつスイ
ートスポットSを通ると共に、トウ部5の側からヒール
部4の側へ延びる軸線をy軸とし、x軸とy軸とによっ
てフェース面2を4つのエリアに区分するのである。こ
こで、これらの4つのエリアのうち、ソール面7の側
で、かつトウ部5の側のエリアを第1エリアI、トップ
部6の側で、かつトウ部5の側のエリアを第2エリアI
I、ソール面7の側で、かつヒール部4の側のエリアを
第3エリアIII、トップ部6の側で、かつヒール部4の
側のエリアを第4エリアIVとする。
成したゴルフクラブヘッド1の正面図であるが、このヘ
ッド1のフェース面2を4つのエリアに分解する。すな
わち、打球時に地面に対して垂直で、かつスイートスポ
ットSを通る軸線をx軸、このx軸に直交し、かつスイ
ートスポットSを通ると共に、トウ部5の側からヒール
部4の側へ延びる軸線をy軸とし、x軸とy軸とによっ
てフェース面2を4つのエリアに区分するのである。こ
こで、これらの4つのエリアのうち、ソール面7の側
で、かつトウ部5の側のエリアを第1エリアI、トップ
部6の側で、かつトウ部5の側のエリアを第2エリアI
I、ソール面7の側で、かつヒール部4の側のエリアを
第3エリアIII、トップ部6の側で、かつヒール部4の
側のエリアを第4エリアIVとする。
【0041】本発明者の検討したところによると、フェ
ース面2の各点の速度はそれぞれ相違しているものの、
その速度の大小に大まかな規則性があることが判ってい
る。すなわち上述の第1エリアIの速度が一番速く、次
に第2のエリアIIの速度が速く、これに第3エリアIII
が続き、第4エリアIVの速度が一番遅いのである。この
ようにフェース面2の速度を大きく4分して捉えること
ができる。そこで、各エリアのほぼ中央の点に着目し、
その各点における前述の角度θを、それぞれθ1,θ
2,θ3,θ4とする。すなわち、第1エリアIのほぼ
中央の点U1の法線とスイートスポットSの法線との成
す角度をθ1、第2エリアIIのほぼ中央の点U2の法線
とスイートスポットSの法線との成す角度をθ2、第3
エリアIIIのほぼ中央の点U3の法線とスイートスポッ
トSの法線との成す角度をθ3、第4エリアIVのほぼ中
央の点U4の法線とスイートスポットSの法線との成す
角度をθ4とするのである。そして、これらの角度の関
係を、θ1>θ2>θ3>θ4に設定する。すなわち、
速度の速いエリア程、その角度θを大きくする。このよ
うにすれば、前述の理由によって打撃後のボールの方向
性を高めることができ、しかも簡単にゴルフクラブヘッ
ド1を設計でき、そのコストを低減できる。
ース面2の各点の速度はそれぞれ相違しているものの、
その速度の大小に大まかな規則性があることが判ってい
る。すなわち上述の第1エリアIの速度が一番速く、次
に第2のエリアIIの速度が速く、これに第3エリアIII
が続き、第4エリアIVの速度が一番遅いのである。この
ようにフェース面2の速度を大きく4分して捉えること
ができる。そこで、各エリアのほぼ中央の点に着目し、
その各点における前述の角度θを、それぞれθ1,θ
2,θ3,θ4とする。すなわち、第1エリアIのほぼ
中央の点U1の法線とスイートスポットSの法線との成
す角度をθ1、第2エリアIIのほぼ中央の点U2の法線
とスイートスポットSの法線との成す角度をθ2、第3
エリアIIIのほぼ中央の点U3の法線とスイートスポッ
トSの法線との成す角度をθ3、第4エリアIVのほぼ中
央の点U4の法線とスイートスポットSの法線との成す
角度をθ4とするのである。そして、これらの角度の関
係を、θ1>θ2>θ3>θ4に設定する。すなわち、
速度の速いエリア程、その角度θを大きくする。このよ
うにすれば、前述の理由によって打撃後のボールの方向
性を高めることができ、しかも簡単にゴルフクラブヘッ
ド1を設計でき、そのコストを低減できる。
【0042】また同様に、第1エリアIの曲面の平均曲
率をC1、第2エリアIIの曲面の平均曲率をC2、第3
エリアIIIの曲面の平均曲率をC3、第4エリアIVの曲
面の平均曲率をC4としたとき、C1>C2>C3>C
4を満たすように、各曲率を設定しても、前述の理由に
より打撃後のボールの方向性を高めることができ、しか
もゴルフクラブヘッドの設計も容易となり、そのコスト
を低減できる。
率をC1、第2エリアIIの曲面の平均曲率をC2、第3
エリアIIIの曲面の平均曲率をC3、第4エリアIVの曲
面の平均曲率をC4としたとき、C1>C2>C3>C
4を満たすように、各曲率を設定しても、前述の理由に
より打撃後のボールの方向性を高めることができ、しか
もゴルフクラブヘッドの設計も容易となり、そのコスト
を低減できる。
【0043】また図7に示した第1エリアIと第2エリ
アIIは、第3エリアIIIと第4エリアIVに比べて打球時
の速度が速いので、フェース面2をx軸で二分し、この
軸を境としてトウ部5の側に位置するフェース面(第1
エリアI及び第2エリアII)の曲面の曲率を、ヒール部
4の側に位置するフェース面(第3エリアIII及び第4
エリアIV)の曲面の曲率よりも大きく設定してもよい。
これによっても打撃後のボールの方向性を高めることが
でき、しかもゴルフクラブヘッド1をより一層低コスト
で製作することが可能となる。
アIIは、第3エリアIIIと第4エリアIVに比べて打球時
の速度が速いので、フェース面2をx軸で二分し、この
軸を境としてトウ部5の側に位置するフェース面(第1
エリアI及び第2エリアII)の曲面の曲率を、ヒール部
4の側に位置するフェース面(第3エリアIII及び第4
エリアIV)の曲面の曲率よりも大きく設定してもよい。
これによっても打撃後のボールの方向性を高めることが
でき、しかもゴルフクラブヘッド1をより一層低コスト
で製作することが可能となる。
【0044】さらにフェース面2をy軸で二分して考え
ると、その下側であるソール面7の側の第1エリアIと
第3エリアIIIは、上側のトップ部6の側の第2エリアI
Iと第4エリアIVよりも打球時の速度は速い。そこで、
y軸を境としてソール面7の側に位置するフェース面2
の曲面の曲率を、トップ部6の側に位置するフェース面
2の曲面の曲率よりも大きく設定することによっても、
打撃後のボールの方向性を高めることができ、しかもゴ
ルフクラブヘッドの製作コストを低減することができ
る。
ると、その下側であるソール面7の側の第1エリアIと
第3エリアIIIは、上側のトップ部6の側の第2エリアI
Iと第4エリアIVよりも打球時の速度は速い。そこで、
y軸を境としてソール面7の側に位置するフェース面2
の曲面の曲率を、トップ部6の側に位置するフェース面
2の曲面の曲率よりも大きく設定することによっても、
打撃後のボールの方向性を高めることができ、しかもゴ
ルフクラブヘッドの製作コストを低減することができ
る。
【0045】上述した実施例は、フェース面2の曲率
を、x軸又はy軸、或いはこれらの両軸を境として変え
るものであるが、その際、これらの境界となるx軸、y
軸において、曲率が急激に変化しないように、すなわち
境界においてもその曲面が滑らかになるようにフェース
面2を形成すべきことは勿論のことである。
を、x軸又はy軸、或いはこれらの両軸を境として変え
るものであるが、その際、これらの境界となるx軸、y
軸において、曲率が急激に変化しないように、すなわち
境界においてもその曲面が滑らかになるようにフェース
面2を形成すべきことは勿論のことである。
【0046】ところで、トップ部6の近傍のフェース面
部分W1と、ソール面7の近傍のフェース面部分W2に
ついても、上述の各実施例の構成に従ってその曲率を設
定できるのであるが、これらの部分W1,W2の曲率が
大きすぎると、打撃後のボールが急上昇し、或いはその
上昇が極度に抑えられ、その飛距離を伸ばすことが困難
となるおそれがある。
部分W1と、ソール面7の近傍のフェース面部分W2に
ついても、上述の各実施例の構成に従ってその曲率を設
定できるのであるが、これらの部分W1,W2の曲率が
大きすぎると、打撃後のボールが急上昇し、或いはその
上昇が極度に抑えられ、その飛距離を伸ばすことが困難
となるおそれがある。
【0047】このような観点から、前述の各構成におい
て、トップ部6の近傍のフェース面部分W1と、ソール
面7の近傍のフェース面部分W2については、例外的に
これらの部分の曲率を、両部分間のフェース面部分の曲
面の曲率よりも小さく設定し、特にこれらの部分W1,
W2を曲面ではなく平坦に形成することが望ましい。こ
のようにすれば、前述の各構成によってボールの方向性
を高めることができると共に、フェース面部分W1,W
2でボールを打撃しても、その飛距離を大きく伸ばすこ
とが可能となる。
て、トップ部6の近傍のフェース面部分W1と、ソール
面7の近傍のフェース面部分W2については、例外的に
これらの部分の曲率を、両部分間のフェース面部分の曲
面の曲率よりも小さく設定し、特にこれらの部分W1,
W2を曲面ではなく平坦に形成することが望ましい。こ
のようにすれば、前述の各構成によってボールの方向性
を高めることができると共に、フェース面部分W1,W
2でボールを打撃しても、その飛距離を大きく伸ばすこ
とが可能となる。
【0048】以上、ウッドタイプのゴルフクラブを例に
とり、その各実施例を説明したが、本発明は他のタイプ
のゴルフクラブヘッドにも適用できるものである。
とり、その各実施例を説明したが、本発明は他のタイプ
のゴルフクラブヘッドにも適用できるものである。
【0049】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、打球時
のフェース面の各点の速度に応じて、その曲率を設定し
たので、打撃後のボールの方向性を従来よりも確実に向
上させることができる。
のフェース面の各点の速度に応じて、その曲率を設定し
たので、打撃後のボールの方向性を従来よりも確実に向
上させることができる。
【0050】請求項2乃至5に記載の構成によれば、上
述の効果に加え、ゴルフクラブヘッドを簡単に製作でき
る利点が得られる。
述の効果に加え、ゴルフクラブヘッドを簡単に製作でき
る利点が得られる。
【0051】請求項6及び7に記載の構成によれば、上
述の効果に加え、トップ部近傍のフェース面部分、又は
ソール面近傍のフェース面部分でボールを打撃したとき
も、その飛距離を伸ばすことができる利点が得られる。
述の効果に加え、トップ部近傍のフェース面部分、又は
ソール面近傍のフェース面部分でボールを打撃したとき
も、その飛距離を伸ばすことができる利点が得られる。
【図1】ゴルフクラブをスィングし、ボールを打撃した
ときのゴルフクラブヘッドの運動の様子を説明する図で
ある。
ときのゴルフクラブヘッドの運動の様子を説明する図で
ある。
【図2】打球時にゴルフクラブヘッドの各部分の速度が
相違することを説明する正面図である。
相違することを説明する正面図である。
【図3】打球時のフェース面の速度分布を示す図であ
る。
る。
【図4】打球時のフェース面の速度分布を示す図であ
る。
る。
【図5】本発明の一実施例を説明する説明図である。
【図6】上記実施例の効果を説明する図である。
【図7】フェース面を4つのエリアに区分した様子を示
すゴルフクラブヘッドの正面図である。
すゴルフクラブヘッドの正面図である。
【図8】フェース面が平坦に形成された従来のゴルフク
ラブヘッドとその欠点を示す説明図である。
ラブヘッドとその欠点を示す説明図である。
【図9】フェース面が凸面状の曲面に形成された従来の
ゴルフクラブヘッドとその欠点を示す説明図であって、
ゴルフクラブヘッドの水平面内の曲面を示す図である。
ゴルフクラブヘッドとその欠点を示す説明図であって、
ゴルフクラブヘッドの水平面内の曲面を示す図である。
【図10】従来のゴルフクラブヘッドの垂直面内の曲面
を示す説明図である。
を示す説明図である。
1 ゴルフクラブヘッド 2 フェース面 4 ヒール部 5 トウ部 6 トップ部 7 ソール面 I 第1エリア II 第2エリア III 第3エリア IV 第4エリア S スイートスポット T 任意の点 W1 フェース面部分 W2 フェース面部分
フロントページの続き (72)発明者 森 裕司 千葉県松戸市松飛台288番地 マルマンゴ ルフ株式会社松戸工場内 (72)発明者 佐々木 靖 千葉県松戸市松飛台288番地 マルマンゴ ルフ株式会社松戸工場内
Claims (7)
- 【請求項1】 フェース面を凸面状の曲面に形成したゴ
ルフクラブヘッドにおいて、打球時のスイートスポット
の速度をV、スイートスポット以外のフェース面上の任
意の点の打球時の速度をV1、スイートスポットにおけ
る法線と前記任意の点における法線とのなす角度をθと
したとき、V1>Vを満たす点の角度θを、V1<Vを
満たす点の角度θよりも大きく設定したことを特徴とす
るゴルフクラブヘッド。 - 【請求項2】 フェース面を凸面状の曲面に形成したゴ
ルフクラブヘッドにおいて、打球時に地面に対して垂直
で、かつスイートスポットを通る軸線をx軸、該x軸に
直交し、かつスイートスポットを通ると共に、トウ部側
からヒール部側へ延びる軸線をy軸とし、x軸とy軸と
によって区分されたフェース面の4つのエリアのうち、
ソール面側でかつトウ部側のエリアを第1エリア、トッ
プ部側でかつトウ部側のエリアを第2エリア、ソール面
側でかつヒール部側のエリアを第3エリア、トップ部側
でかつヒール部側のエリアを第4エリアとすると共に、
第1エリアのほぼ中央の点の法線とスイートスポットの
法線との成す角度をθ1、第2エリアのほぼ中央の点の
法線とスイートスポットの法線との成す角度をθ2、第
3エリアのほぼ中央の点の法線とスイートスポットの法
線との成す角度をθ3、第4エリアのほぼ中央の点の法
線とスイートスポットの法線との成す角度をθ4とした
とき、θ1>θ2>θ3>θ4を満たすように、各角度
を設定したことを特徴とするゴルフクラブヘッド。 - 【請求項3】 フェース面を凸面状の曲面に形成したゴ
ルフクラブヘッドにおいて、打球時に地面に対して垂直
で、かつスイートスポットを通る軸線をx軸、該x軸に
直交し、かつスイートスポットを通ると共に、トウ部側
からヒール部側へ延びる軸線をy軸とし、x軸とy軸と
によって区分されたフェース面の4つのエリアのうち、
ソール面側でかつトウ部側のエリアを第1エリア、トッ
プ部側でかつトウ部側のエリアを第2エリア、ソール面
側でかつヒール部側のエリアを第3エリア、トップ部側
でかつヒール部側のエリアを第4エリアとすると共に、
第1エリアの曲面の平均曲率をC1、第2エリアの曲面
の平均曲率をC2、第3エリアの曲面の平均曲率をC
3、第4エリアの曲面の平均曲率をC4としたとき、C
1>C2>C3>C4を満たすように、各曲率を設定し
たことを特徴とするゴルフクラブヘッド。 - 【請求項4】 フェース面を凸面状の曲面に形成したゴ
ルフクラブヘッドにおいて、打球時に地面に対して垂直
で、かつスイートスポットを通る軸線をx軸としたと
き、該x軸を境としてトウ部側に位置するフェース面の
曲面の曲率を、ヒール部側に位置するフェース面の曲面
の曲率よりも大きく設定したことを特徴とするゴルフク
ラブヘッド。 - 【請求項5】 フェース面を凸面状の曲面に形成したゴ
ルフクラブヘッドにおいて、打球時に地面に対して垂直
で、かつスイートスポットを通る軸線をx軸、該x軸に
直交し、かつスイートスポットを通ると共にトウ部側か
らヒール部側へ延びる軸線をy軸としたとき、該y軸を
境としてソール面側に位置するフェース面の曲面の曲率
を、トップ部側に位置するフェース面の曲面の曲率より
も大きく設定したことを特徴とするゴルフクラブヘッ
ド。 - 【請求項6】 トップ部近傍のフェース面部分と、ソー
ル面近傍のフェース面部分については、これらの曲率
を、両部分の間のフェース面部分の曲面の曲率よりも小
さく設定した請求項1乃至5のいずれか1つに記載のゴ
ルフクラブヘッド。 - 【請求項7】 トップ部近傍のフェース面部分と、ソー
ル面近傍のフェース面部分については、これらを平坦に
形成した請求項6に記載のゴルフクラブヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3359842A JP2775617B2 (ja) | 1991-12-29 | 1991-12-29 | ゴルフクラブヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3359842A JP2775617B2 (ja) | 1991-12-29 | 1991-12-29 | ゴルフクラブヘッド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05177018A true JPH05177018A (ja) | 1993-07-20 |
| JP2775617B2 JP2775617B2 (ja) | 1998-07-16 |
Family
ID=18466582
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3359842A Expired - Fee Related JP2775617B2 (ja) | 1991-12-29 | 1991-12-29 | ゴルフクラブヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2775617B2 (ja) |
Cited By (4)
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| US6428426B1 (en) | 2000-06-28 | 2002-08-06 | Callaway Golf Company | Golf club striking plate with variable bulge and roll |
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- 1991-12-29 JP JP3359842A patent/JP2775617B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
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