JPH05182172A - 垂直磁気記録媒体及びその製造方法、並びにこれを用いた垂直磁気記録及び/又は再生方法 - Google Patents

垂直磁気記録媒体及びその製造方法、並びにこれを用いた垂直磁気記録及び/又は再生方法

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JPH05182172A
JPH05182172A JP16152292A JP16152292A JPH05182172A JP H05182172 A JPH05182172 A JP H05182172A JP 16152292 A JP16152292 A JP 16152292A JP 16152292 A JP16152292 A JP 16152292A JP H05182172 A JPH05182172 A JP H05182172A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な磁気特性を確保し、高電磁変換特性を
得ることが可能な垂直磁気記録媒体及びその製造方法を
提供する。また、垂直磁気記録方式特有の高密度記録特
性を有するとともに、面内磁気記録方式と同様の簡素な
信号処理系を応用できるディジタル記録の高密度記録再
生システムを提供する。 【構成】 磁性層101のイントリンシックな磁化容易
軸方向Eが法線方向Yに対して10〜40°傾いた金属
磁性薄膜型の垂直磁気記録媒体において、上記磁性層1
01の磁気的相互作用の補正を行った残留磁化曲線から
求められる反転磁界分布の半値幅を40kA/m以下と
する。また、このような磁性層101を成膜する際に、
蒸発源からの蒸気流の入射角を10〜40°の範囲とす
る。更に、この垂直磁気記録媒体に対し、ギャップ長L
g≦0.18μmなるリング型磁気ヘッドHを用いて記
録を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばディジタルVT
R等として用いて好適な垂直磁気記録媒体及びその製造
方法に関する。また、本発明は、例えばディジタルVT
R等の磁気記録媒体に対してディジタル信号を記録再生
するのに適した垂直磁気記録及び/又は再生方法に関す
るものであり、特にディジタル信号を再生歪みが少ない
ような形で圧縮して記録するのに適した垂直磁気記録及
び/又は再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録の分野においては、年々高密度
化が要求されており、加えて信号形態もアナログ信号か
らディジタル信号に代わりつつあり、高密度化と共に信
号形態に合わせた媒体設計が必要となっている。これま
で、磁気記録の方式は、面内に磁化容易軸を持った磁気
記録媒体を用いる,いわゆる面内磁気記録方式が主であ
ったが、この方式では記録密度を上げれば上げるほど磁
気記録媒体の磁化方向が互いに反発し合うように並ぶた
め、高密度化には自ずと限度があり、要求されるような
高密度化を図ることは困難である。
【0003】さらに、面内磁気記録方式では、磁化反転
が2回繰り返すパターンにおいて、それぞれの磁化反転
の間隔が詰まってくるほど(高密度化するほど)互いの
磁化反発及び波形干渉によるピークシフトが生じ、エラ
ーレートが悪化する等の欠点がある。
【0004】そこで近年、磁気記録の新しい方式とし
て、膜面に対して垂直方向に磁化容易軸を有する磁気記
録媒体を用いる,いわゆる垂直磁気記録方式が開発さ
れ、その実用化に期待が持たれている。この垂直磁気記
録方式では、面内磁気記録方式に比べて減磁作用が極め
て少なく却って磁区が安定するという特徴を有し、かか
る方式を採用することで記録密度を飛躍的に増大するこ
とが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この垂直磁
気記録方式に用いられる磁気記録媒体としては、主に真
空蒸着法によって成膜されるCo−O系合金薄膜等を磁
性層とするCo−O系垂直磁気記録媒体が用いられてい
る。このCo−O系垂直磁気記録媒体においては、Co
の柱状粒子が酸化膜で覆われたかたちで膜面に対して垂
直方向に配列するとともに、この方向に磁化容易軸であ
るC軸が配向するために、良好な垂直記録特性が得られ
る。
【0006】このような垂直磁気記録媒体においては、
合金薄膜の結晶性や配向性が媒体の磁気特性に大きな影
響を及ぼしており、これら結晶性や配向性を良好に制御
することによって高電磁変換特性を得ることができる。
従って、電磁変換特性の向上を図るためには、上記合金
薄膜の結晶構造や磁気異方性を明らかにするとともに、
これらを管理するための条件設定を行うことが望まれ
る。
【0007】一方、上記垂直磁気記録方式によりディジ
タル信号の記録再生を行う場合には、上述のような垂直
磁気記録媒体とリング型磁気ヘッドの組み合わせによっ
て行われている。ところが、垂直磁気記録媒体とリング
型磁気ヘッドの組み合わせで矩形波信号の記録再生を行
った場合、その孤立再生波は垂直磁気記録方式特有のダ
イパルス波形となる。
【0008】垂直磁気記録方式の最大の特徴は、高密度
記録が可能となることであるが、孤立再生波形がダイパ
ルス波形となると、波形の等化や信号検出法の工夫等が
必要となり、長手磁気記録方式に比べ複雑な信号処理を
行う回路系が必要となってしまう。
【0009】そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑み
て提案されたものであって、垂直磁気記録媒体の結晶構
造や磁気異方性について検討し、その磁化機構を解明す
ることによって良好な磁気特性を確保し、高電磁変換特
性を得ることが可能な垂直磁気記録媒体及びその製造方
法を提供するとともに、垂直磁気記録方式特有の高密度
記録特性を生かしながら、面内磁気記録方式と同様の簡
素な信号処理系を採用したディジタル記録が可能とされ
る垂直磁気記録及び/又は再生方法を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述の目
的を達成せんものと鋭意検討を重ねた結果、Co−O系
合金薄膜は、その磁化容易軸の方向が膜面に対して全く
垂直とされるよりも、僅かに傾斜されるものが優れた磁
気特性を示し、また最小の磁気的単位はCoの微結晶で
あって各Co粒子の磁化容易軸であるC軸は概ね成膜時
における蒸気流の入射方向に配向することが観察され
た。
【0011】また、このCo−O系合金薄膜を磁性層と
する垂直磁気記録媒体の磁気的相互作用は、磁性粒子間
の双極子相互作用に起因し、その符号を決定する要因
は、Co粒子の立体的配置であると考えられる。そし
て、この磁気的相互作用による相互作用磁界の大きさ
は、その時の磁化に比例すると仮定することにより、相
互作用を含んだ残留磁化曲線を相互作用のない曲線に補
正することが可能となる。
【0012】本発明は、以上のような知見に基づいて提
案されたものである。
【0013】即ち、本発明の垂直磁気記録媒体は、非磁
性支持体上に金属磁性薄膜よりなる磁性層を有する垂直
磁気記録媒体において、前記磁性層の形状磁気異方性を
取り除いた磁化容易軸の方向における残留磁化曲線から
得られる反転磁界分布の半値幅が40kA/m以下であ
ることを特徴とするものである。
【0014】また、本発明の垂直磁気記録媒体は、非磁
性支持体上に金属磁性薄膜よりなる磁性層を有する垂直
磁気記録媒体において、前記磁性層の形状磁気異方性を
取り除いた磁化容易軸の方向と磁性層の法線方向とのな
す角度θE が10°≦θE ≦40°であることを特徴と
するものである。
【0015】更に、本発明の垂直磁気記録媒体の製造方
法は、非磁性支持体上に真空蒸着法よりなる磁性層を形
成する垂直磁気記録媒体の製造方法において、前記磁性
層を形成する際に、非磁性支持体の表面の法線方向と蒸
発源からの蒸気流の入射方向とのなす角θを10〜40
°の範囲で変化させることを特徴とするものである。
【0016】また、本発明の垂直磁気記録及び/又は再
生方法は、ギャップ長Lg≦0.18μmなるリング型
磁気ヘッドを用い、非磁性支持体上に形状磁気異方性を
取り除いた磁化容易軸の方向における残留磁化曲線から
得られる反転磁界分布の半値幅が40kA/m以下であ
る金属磁性薄膜を磁性層として有する垂直磁気記録媒体
に対して記録を行うことを特徴とするものである。
【0017】本発明の垂直磁気記録媒体は、磁性層が主
に真空蒸着法により成膜される金属磁性薄膜からなる。
この金属磁性薄膜としては、膜面に対して垂直方向に磁
化容易軸を有する合金薄膜が使用可能であり、特にCo
−O系垂直磁化膜が好適である。このCo−O系垂直磁
化膜の金属成分は、Co100%であってもよいが、磁
気ヘッドとの当たり特性を改善するためにNiを少量添
加してもよい。Niの添加は、いわゆるカッピングに影
響を与え、カッピングの改善に役立つ。特に、Niの添
加量を3〜10原子%とすると、カッピングの改善効果
により媒体ヘッド間のインターフェイスが改善され、回
転ドラムを用いた磁気記録システムにおいて優れた電磁
変換特性を示す。
【0018】従って、上記Co−O系垂直磁化膜は、 (Co1-x Nix 1-m m ・・・(1) 〔ただし、0.03≦x≦0.10、0.1≦m≦0.
3〕 なる組成とすることが好ましい。
【0019】本発明では、この金属磁性薄膜の磁気特性
を評価するためのパラメータとして形状磁気異方性を取
り除いた,いわゆるイントリンシック(intrins
ic)な磁化容易軸の方向での残留磁化曲線から得られ
る反転磁界分布の半値幅を用い、この値を40kA/m
以下と規定する。この金属磁性薄膜の反転磁界分布の半
値幅が40kA/m以下である場合には、該金属磁性薄
膜の結晶性や配向性が良好に制御されており、優れた磁
気特性が得られ、短波長での再生出力特性の向上が図ら
れる。上記反転磁界分布の半値幅が40kA/mを越え
る場合には、十分な再生出力を確保することができなく
なる。
【0020】上記反転磁界分布〔以下、SFD(スイッ
チング・フィールド・ディストリビューション)と略す
る。〕は、上記残留磁化曲線を微分することにより求め
られるものである。ここで、このSFDを磁気特性を評
価する際のパラメータとして用いる方法は、従来より公
知の面内磁気記録媒体においては一般的とされている
が、上述のように残留磁化曲線を面内方向以外の方向で
測定する場合には、印加磁界は媒体の磁化による反磁界
の影響を受けるので、反磁界の補正を行うことが必要と
なる。
【0021】従って、本発明では、次のようにしてSF
Dを求める。先ず、AC消磁状態にある媒体に対して、
磁化を増加させる方向で段階的に印加磁界を増加させて
イントリンシックな磁化容易軸の方向でのH−Mヒステ
リシスループを求める。次に、反磁界係数をNd =si
2 θと仮定し、上記H−Mヒステリシスループから直
線H=Nd ・M上での残留磁化Mi(H)を求める。
【0022】更に、このようにして得られた残留磁化曲
線は、媒体の磁気的相互作用を含んだ状態で測定される
ものであるので、上記残留磁化曲線を相互作用を受けて
いない状態のものに補正する。この時、相互作用磁界は
媒体自身の磁化に比例するものと仮定することにより、
上記残留磁化曲線を補正することができる。
【0023】この理由を以下に述べる。即ち、上記磁気
的相互作用は、AC消去状態にある媒体に対して磁化を
増加させる方向で段階的に印加磁界を増加させた時に得
られる残留磁化曲線(IRM曲線;isothermal remanen
t magnetization curve )と、一旦媒体の磁化をある方
向に飽和させた後、その磁化と逆の方向,即ち磁化を減
少させる方向に段階的に印加磁界を増加させた時に得ら
れる残留磁化曲線(DCD曲線;demagnetization rema
nence curve )とを比較することによって求めることが
できる。
【0024】これは、上記IRM曲線とDCD曲線は、
何れも反転磁界の累積度数を表し、両者は同一のサンプ
ルを用いた場合には本来一致すべきものであるが、実際
には、各曲線を測定する際の磁化の履歴の差異に起因し
て、両者の間には多少の差異が生じおり、この差異が媒
体の磁気的相互作用によるものと考えられるためであ
る。
【0025】いま、十分に大きな磁界で磁化を飽和させ
た後に得られる残留磁化の値、即ち残留磁化の最大値M
r で規格されたIRM曲線上の磁化の値をMi (H)と
し、同様に上記残留磁化Mr で規格されたDCD曲線上
の磁化の値をMd (H)とすると、媒体に磁気的相互作
用が無い場合には、両者の間には下記の(2)式の関係
式が成立する。
【0026】 Md (H)=1−2Mi (H) ・・・(2) 〔但し、上記(2)式中、Md (H)は磁界の増加とと
もに+1から−1まで変化し、Mi (H)は0から+1
まで変化する。〕
【0027】しかしながら、上記(2)式が適用される
場合は少なく、実際には媒体に磁気的相互作用が働く。
例えば、上記Co−O系合金薄膜を磁性層とする垂直磁
気記録媒体について考えると、この垂直磁気記録媒体
は、Coの微結晶が最小の磁気的単位となっている,い
わゆる孤立粒子型の媒体であり、このような媒体中での
磁気的相互作用は、Co粒子間の静磁気的相互作用、即
ち磁気モーメント間の双極子相互作用によるものと考え
られる。
【0028】ここで、媒体中の1個のCo粒子に着目す
ると、該Co粒子は周囲の粒子の磁化が作る磁界の影響
を受けるため、単独で存在する場合と異なった磁化挙動
を示すことになる。例えば、この媒体にある大きさの磁
界を印加した場合、Co粒子に実際に加わる磁界の大き
さHは、下記の(4)式に示すように、印加磁界H0
周囲の磁化による相互作用磁界H1 が合成されたものと
なる。
【0029】 H=H0 +H1 ・・・(4)
【0030】従って、周囲の磁化による磁界の存在のた
めに、このCo粒子の磁化反転に必要な印加磁界の大き
さは、見かけ上変化する。即ち、相互作用磁界のために
残留磁化曲線の形状は変化する。このことから、上記M
d (H)と1−2Mi (H)の差は、磁化反転に必要な
磁界の差(ΔH)によって生じ、磁化の差ΔMは単なる
結果であると解釈することができる。従って、下記の
(5)式に示す関係式が得られる。
【0031】 Md (H)=1−2Mi (H+ΔH) ・・・(5)
【0032】このように、Co−O系合金薄膜を磁性層
とする垂直磁気記録媒体では、相互作用磁界はCo粒子
間の双極子相互作用によるものであるから、その大きさ
は媒体の平均の磁化の大きさに比例すると推測できる。
このような相互作用磁界について、以下に述べる。
【0033】先ず、上記2つの残留磁化曲線、M
d (H)とMi (H)からは、個々に残留保磁力が定義
される。即ち、DCD曲線では、全粒子の1/2が磁化
反転すると、Md (H)=0となる。この時の磁界の大
きさがDCD曲線の残留保磁力Hrである。また、IR
M曲線では、全粒子の1/2が磁化反転すると、M
i (H)は0.5となり、この時の磁界の大きさがIR
M曲線の残留保磁力Haである。
【0034】このうち、残留保磁力Hrは、残留磁化が
ほぼ0での残留保磁力であることから、殆ど相互作用の
影響を受けていないものと考えられる。これに対して、
残留保磁力Haは、残留磁化が最大値Mr の1/2での
残留保磁力であることから、明らかに相互作用の影響を
受けている。従って、これら残留保磁力Hrと残留保磁
力Haとを比較すれば、媒体の磁気的相互作用を求める
ことができる。
【0035】例えば、残留保磁力Hr<残留保磁力Ha
である場合、これは媒体自身の磁化が磁化反転を妨げて
いることを表し、負の相互作用が働いていることを意味
する。逆に、残留保磁力Hr>残留保磁力Haである場
合には、正の相互作用が働いていることを意味する。
【0036】以上のことから、上記相互作用磁界H
1 は、上記残留保磁力Hrと残留保磁力Haの差で表さ
れ、その大きさはその時の磁化の大きさに比例するもの
と仮定される。従って、上記反磁界係数Nd の類推か
ら、相互作用磁界係数N1 は、下記の(6)式のように
表される。 N1 =(Hr−Ha)/M ・・・(6) なお、上記(6)式中、Mは、印加磁界が残留保磁力H
aの時の残留磁化に対応し、残留磁化の最大値Mr の1
/2に値する。
【0037】即ち、上記相互作用磁界の大きさH1 は、
次の(7)式のように表される。 H1 =N1 ・Mi (H) ・・・(7) このように、相互作用磁界の大きさH1 をその時の磁化
の大きさで規格化することにより、媒体の種類を問わ
ず、その相互作用を把握することができる。
【0038】本発明の垂直磁気記録媒体において、上述
のようにして求められるSFDの半値幅が上記範囲とな
るようにするためには、その磁化容易軸の方向が膜面に
対して全く垂直であるのではなく、図1に示すように、
イントリンシックな磁化容易軸方向Eが、磁性層101
の法線方向Yに対して10°〜40°傾くように設定す
る必要がある。すなわち、本発明においては、磁化容易
軸方向Eと法線方向Yのなす角θE を10°≦θE ≦4
0°の範囲に設定する。これは、θE が10°未満であ
るとダイパルス比が大きくなり、逆にθE が40°を越
えると垂直磁気記録の利点が失われることによる。
【0039】このようにCo−O系垂直磁化膜の磁化容
易軸方向Eを法線方向Yに対して傾けるには、例えばC
o−O系合金薄膜を蒸着により成膜する際に、所定の方
向に移動走行される非磁性支持体と蒸発源との間にマス
クを配設し、このマスクにより上記非磁性支持体の表面
の法線方向と上記蒸発源からの蒸気流の入射方向のなす
角θの範囲を制御すれば良い。
【0040】このなす角θは、得られるCo−O系合金
薄膜の磁化容易軸の方向と相関があり、その変化範囲を
10〜40°に設定すれば、上記磁化容易軸方向Eを所
望の範囲に制御することができる。
【0041】一方、本発明の垂直磁気記録及び/又は再
生方法においては、上述のような垂直磁気記録媒体に対
して、ギャップ長Lgが0.18μm以下であるリング
型磁気ヘッドを用いて記録を行う。これにより、上述の
ような垂直磁気記録媒体の特性を活かして、高密度記録
を良好に行うことができ、優れた電磁変換特性が得られ
る。ギャップ長Lgが0.18μmを越えると、高密度
記録の観点から、その効果が薄れる。
【0042】上記リング型磁気ヘッドの飽和磁束密度B
sは、13kG以上とすることが好ましく、したがって
磁気ギャップ形成面に高飽和磁束密度を有する軟磁性金
属薄膜を配し、この軟磁性金属薄膜間に磁気ギャップを
形成してなる複合型の磁気ヘッドが好適である。また、
この記録システムの記録密度を8×105 bit/mm2
以上とするためには、前記リング型磁気ヘッドの磁気ギ
ャップのトラック幅は7μm以下にする必要がある。
【0043】更に、本発明では、記録再生を行うに際
し、図1に示すように、上記リング型磁気ヘッドHを上
記垂直磁気記録媒体の磁性層101の磁化容易軸の傾斜
方向(図中矢印X方向)に沿って走行させる。これによ
り、例えばディジタル信号の記録再生を行う場合でも、
その孤立再生波形がダイパルス比0.12以下のほぼ単
峰形の波形となり、複雑な信号処理系を必要とすること
なく、良好な電磁変換特性を得ることができる。
【0044】
【作用】磁性層のイントリンシックな磁化容易軸の方向
における残留磁化曲線から得られる反転磁界分布の半値
幅を40kA/m以下とすることにより、良好な磁気特
性が得られ、再生出力特性が向上する。また、磁性層が
Co−O系合金薄膜からなる垂直磁気記録媒体におい
て、最小の磁気的単位はCoの微結晶であり、各Co粒
子の磁化容易軸であるC軸は、概ね成膜時における蒸気
流の入射方向に配向する。従って、磁性層を形成する際
に、非磁性支持体の表面の法線方向と蒸発源からの蒸気
流の入射方向とのなす角θを10〜40°の範囲で変化
させることにより、得られる垂直磁化膜の磁化容易軸の
方向が良好に制御され、優れた磁気特性が得られる。
【0045】一方、例えば繰り返し波長λ=38μmの
矩形波信号を記録することにより得られる孤立再生波
は、図2中AまたはBに示すようなもので、そのダイパ
ルス比は次のように定義される。 ダイパルス比=b/a ・・・(8) 磁化容易軸方向がほぼ垂直な磁気記録媒体とリング型磁
気ヘッドの組み合わせで矩形波信号の記録再生を行った
場合、その孤立再生波形は垂直磁気記録方式特有のダイ
パルス波形となり、ダイパルス比は大きな値となる。
【0046】これに対して、磁化容易軸方向θE が磁性
層膜面に対して垂直方向から10°〜45°の範囲で傾
いているCo−O系垂直磁気記録媒体を用い、ギャップ
長Lg0.18μm以下のリング型磁気ヘッドを図2中
矢印X方向に走行させながら矩形波信号の記録再生を行
うと、その孤立再生波形は、ダイパルス比0.12以下
のほぼ単峰形の波形となる。
【0047】
【実施例】以下、本発明を適用した実施例について、図
面や実験結果を参照しながら詳細に説明する。
【0048】実験1 本実験では、Co−O系垂直磁化膜を磁性層とする金属
磁性薄膜型の磁気テープにおいて、良好な電磁変換特性
を得るために媒体に要求される条件について検討した。
先ず、上記磁気テープのCo−O系垂直磁化膜を成膜す
る際に使用した連続巻き取り式真空蒸着装置の構成につ
いて説明する。
【0049】この真空蒸着装置は、図13に示すよう
に、排気系81によって高真空に保たれる真空チャンバ
82内の略中央部に冷却キャン83を配置するととも
に、この冷却キャン83よりも上方位置に巻き出しロー
ル84及び巻き取りロール85を配置してなるものであ
る。したがって、ベースフィルムBは、巻き出しロール
84から冷却キャン83へと送り出され、冷却キャン8
3に沿って走行することによってCo−O系垂直磁化膜
が成膜された後、巻き取りロール85に巻き取られる。
【0050】一方、冷却キャン83の下方位置には、C
oあるいはCo−Ni合金等からなる蒸発源86が対向
配置されるとともに、蒸発源86の斜め上方には電子銃
87が設置され、前記蒸発源86を電子銃87からの電
子ビームの照射により加熱して蒸発せしめるように構成
されている。
【0051】また、前記蒸発源86と冷却キャン83の
間には、蒸気流中に酸素を混入し膜中に酸素を導入する
ための酸素導入管88が配置されており、任意に酸素導
入ガス量を制御してベースフィルムB上に噴射し、蒸着
されたCo−O系垂直磁化膜中の酸素濃度を制御できる
ようになされている。
【0052】冷却キャン83近傍には、蒸発源86から
飛来する蒸気流の入射角度を規制するための一対の入射
角制限マスク89,90が設置されている。したがっ
て、成膜の際の最高入射角θ1 及び最低入射角θ2 は、
これら入射角制限マスク89,90間の開口位置によっ
て決まる。
【0053】そこで、以上のような構成を有する真空蒸
着装置を用い、得られるCo−O系垂直磁化膜のイント
リンシックな磁化容易軸方向θE が30°(平均値)と
なるように上記蒸気流の最高入射角θ1 と最低入射角θ
2 を変化させて各種サンプルテープを作製した。
【0054】なお、成膜に際し、電磁銃加熱蒸発源より
Ni添加量5.0原子%のCoNi合金を蒸発させ、蒸
着中真空チャンバ内に酸素ガスを導入しながらポリアミ
ドフィルムからなる長尺状高分子フィルム(膜厚6.0
μm、ヤング率1200kg/mm2 )を連続的に走行さ
せて、成膜速度約2500Å/秒でCoNi合金薄膜を
形成した。このCoNi合金薄膜の全膜厚は、上記長尺
状高分子フィルムの走行速度を変化させることによって
適宜制御した。
【0055】また、蒸着中、長尺状高分子フィルムを支
持する冷却キャンは、冷媒によって冷却しキャン表面温
度が0℃以下となるように制御し、酸素ガス導入量は、
各々の媒体で最適値を求めて適宜設定した。なお、蒸着
中の真空チャンバ内の雰囲気ガス圧は、1.5×10-4
〜3.0×10-4Torrとした。そして、得られた長尺状
媒体は、磁性層表面にフッ素系潤滑剤を塗布した後、こ
れを8mm幅にスリットし、テープ状のサンプルとした。
【0056】このようにして作製されたサンプルテープ
について、磁性層の形状磁気異方性を取り除いた,イン
トリンシックな磁化容易軸方向θE での残留磁化曲線か
ら得られる反転磁界分布(SFD)の半値幅を調べた。
なお、上記SFDの半値幅は、以下のようにして求め
た。即ち、AC消磁状態とされる各サンプルテープに対
して磁化を増加させる方向で段階的に印加磁界を増加さ
せてH−Mヒステリシスループを測定した。この結果を
図16に示す。
【0057】そして、得られたH−Mヒステリシスルー
プにおいて、印加磁界の媒体の磁化による反磁界の影響
を考慮するために、反磁界係数をNd =sin2 θと仮
定し、直線H=Nd ・M(図16中、直線a)上での残
留磁化Mi (H)を求めた。この結果を図17(図中、
曲線a)に示す。
【0058】次に、上記残留磁化曲線aは、媒体の磁気
的相互作用を含んでいるので、これを相互作用のない曲
線に補正した。この時、媒体の磁気的相互作用による相
互作用磁界の大きさH1 は、その時の磁化に比例するも
のと仮定した。このように補正された残留磁化曲線bを
図17中に併せて示す。
【0059】図17より、補正前の残留磁化曲線aは、
S字型曲線(オーバーハング)となったのに対して、補
正後の残留磁化曲線bには、非常に急激な立ち上がりが
見られたものの、オーバーハングは見られなかった。こ
のことから、上述のようなオーバーハングが起こる原因
は、媒体の正の相互作用であると言える。
【0060】そして、この補正された残留磁化曲線bを
微分した。これにより、図18に示すようにSFDが求
められる。図18より、上述のように反磁界の補正を行
うと、750Oe付近に有限の幅aを有したピークが存
在するSFDが求められた。そこで、このSFDの上記
ピークにおける半値幅を測定した。
【0061】また、上記磁化容易軸方向θE は、磁気ト
ルクメータを用いて次のようにして測定し、膜面の法線
方向を0°とした時の傾き角で表した。
【0062】すなわち、図14に示すように同一形状の
2枚のサンプルS,Tを用意し、これらを膜面が直交す
るように配置して回動軸Wに固定する。なお、このとき
サンプルS,Tの膜面の向きは、それぞれの磁化容易軸
が同一象限に存在するように設定する。
【0063】次いで、印加磁界の方向をサンプルSある
いはサンプルTの膜面内方向にとり、この状態で印加磁
界の大きさを変化させ、回動軸Wに固定されたこれら2
枚のサンプルS,T全体に発生するトルクの印加磁界依
存性を求め、宮島等のトルクデータ解析法〔J.Appl.Phy
s. 47, 4669, (1976) 〕に従って磁気異方性定数を求め
る。すなわち、各磁界HでのトルクLと(L/H)2
関係をグラフにプロットし、印加磁界を無限大に外挿し
てグラフの直線部の傾きより磁気異方性定数K N を決定
する。
【0064】ここで求められる磁気異方性定数KN は、
直交した2枚のサンプルS,Tの合成された見かけの磁
気異方性定数である。一方、サンプルS,Tの真の磁気
異方性定数K0 と見かけの磁気異方性定数KN の間に
は、次の関係が成り立つ。 K0 =KN /sin 2θE ・・・(9) したがって、先に求めた見かけの磁気異方性定数KN
前記関係式(9)に代入することで、真の磁気異方性定
数K0 を算出することができる。
【0065】このようにして求めたSFDの半値幅を下
記の表1に表す。
【0066】
【表1】
【0067】次に、各サンプルテープについて、ソニー
社製の改造VTRデッキ(商品名,Hi−8 EV−S
900)を用い、記録波長0.5μmでの再生出力を測
定した。この結果を上記表1に併せて記す。表1に示す
ように、磁化容易軸方向θE が30°となるように設定
されたCo−O系垂直磁化膜においては、SFDの半値
幅が40kA/m以下である場合に、短波長での再生出
力特性が非常に良好となった。
【0068】また、SFDの半値幅を上述の範囲内にす
るためには、成膜時における蒸気流の入射角を10〜4
0°の範囲で制御すれば良いことが判った。
【0069】次に、上記実験1の結果に基づき、磁性層
のシントリンシックな磁化容易軸方向θE が10〜40
°の範囲内となるように設定されたCo−O系垂直磁気
記録媒体に対して、リングヘッドによりディジタル信号
の記録再生を行い、その電磁変換特性を検討した。
【0070】実験2 本実験では、磁化容易軸方向の異なる2種類のCo−O
系垂直磁気記録媒体と、ギャップ長の異なる2種類のリ
ング型磁気ヘッドを用い、計4種類の組み合わせにて記
録再生を行った場合の記録再生特性をそれぞれ調べた。
なお、上記Co−O系垂直磁気記録媒体は、上記実験1
において使用した真空蒸着装置を用い、以下のようにし
て作製したものである。
【0071】即ち、電磁銃加熱蒸発源よりNi添加量
5.0原子%のCoNi合金を蒸発させ、蒸着中真空チ
ャンバ内に酸素ガスを導入しながら連続的に長尺状高分
子フィルム上に部分的に酸化されたCoNi合金膜を成
膜した。この時、CoNi合金の蒸着入射ビームは、入
射角制限マスクを設置することにより媒体Aではθ1
45°、θ2 =15°とし、媒体Bではθ1 =15°、
θ2 =−15°と設定した。
【0072】また、長尺状高分子フィルムとしては、こ
こでは膜厚6.0μm、ヤング率1200kg/mm2
ポリアミドフィルムを用い、その走行速度を16m/分
に設定し、成膜速度約2500Å/秒でCoNi合金を
蒸着し、磁性層厚が2000Åとなるように設定した。
【0073】蒸着中、長尺状高分子フィルムを支持する
冷却キャンは、冷媒によって冷却しキャン表面温度が0
℃以下となるように制御した。酸素ガス導入量は、各々
の媒体で最適値を求め、媒体Aでは380cc/分、媒体
Bでは400cc/分なる条件で各々蒸着を行った。蒸着
中の真空チャンバ内の雰囲気ガス圧は、共に1.8×1
-4Torrとした。
【0074】そして、得られた長尺状媒体は、磁性層表
面にフッ素系潤滑剤を塗布した後、これを8mm幅にスリ
ットし、テープ状のサンプルとした。
【0075】このようにして作製された媒体A及び媒体
Bについて、飽和磁束密度Bs、垂直方向の保磁力Hc
(V) 並びに有効異方性磁界Hk(eff) を振動試料型磁力
計(VSM)により測定した。また、膜の形状磁気異方
性を取り除いたイントリンシックな磁気異方性定数K 0
とその方向(磁化容易軸方向)θE を磁気トルクメータ
を用いて測定した。
【0076】媒体A及び媒体Bの作製条件を表2に、ま
たそれらの磁気特性〔Bs,Hc(V) ,Hk(eff) ,K
0 ,θE 〕を表3に示す。なお、磁化容易軸方向θ
E は、膜面の法線方向を0°とし、それからの傾き角と
して表した。
【0077】
【表2】
【0078】
【表3】
【0079】また、記録再生特性の評価に使用した磁気
ヘッドは、図15に示すような基本構造を有する複合型
の磁気ヘッドである。この複合型の磁気ヘッドは、一対
のフェライトコア91A,91Bの突き合わせ面を斜め
に削り、それぞれ軟磁性金属薄膜92A,92Bを成膜
するとともに、これら軟磁性金属薄膜92A,92Bの
端面間にギャップ材を挟み込み、磁気ギャップgを形成
してなるものである。
【0080】磁気ギャップgの両サイドには、非磁性の
ガラス93が充填され、磁気テープに対する当たりを確
保するようになされており、また一方のフェライトコア
91Bには巻き線溝94が設けられている。
【0081】評価には2種類の磁気ヘッド(ヘッドI及
びヘッドII)を使用したが、これらヘッドの基本的な構
造は同じで、いずれもギャップ近傍の軟磁性金属薄膜9
2A,92BとしてFe−Ga−Si−Ru合金(飽和
磁束密度Bs=14kG)を用いており、その違いはギ
ャップ長のみである。各磁気ヘッドの諸元を表4に示
す。
【0082】
【表4】
【0083】以上の2種類の媒体(媒体A及び媒体B)
と2種類の磁気ヘッド(ヘッドI及びヘッドII)の計4
種類の組み合わせについて、記録再生特性を比較し、本
発明の効果を調べた。表5に媒体−ヘッドの組み合わせ
例と、それぞれの記録再生特性を示す。
【0084】
【表5】
【0085】表5より、磁化容易軸の傾いたCo−O系
垂直磁気記録媒体とギャップ長の狭いリング型磁気ヘッ
ドの組み合わせによる記録再生特性が最も優れているこ
とがわかる。すなわち、この組み合わせによれば、短波
長(記録波長0.5μm)で再生出力が最も大きく、し
かも短波長を記録した場合の孤立再生波形のダイパルス
比が小さく、ほぼ単峰形の波形が得られ、複雑な波形処
理を必要としない。
【0086】したがって、このような媒体とヘッドの組
み合わせによる記録再生方法は、ディジタル画像信号の
記録再生方法に適したものであると言える。
【0087】以上のように、本発明を適用した垂直磁気
記録媒体は、良好な磁気特性を有しており、短波長での
再生出力特性も優れていることから、次のような構成を
有する記録再生装置に適用して良好な結果が期待でき
る。
【0088】記録再生装置の構成 カラービデオ信号をディジタル化して磁気テープ等の記
録媒体に記録するディジタルVTRとしては、放送局用
のD1フォーマットのコンポーネント形ディジタルVT
R及びD2フォーマットのコンポジット形ディジタルV
TRが実用化されている。
【0089】前者のD1フォーマットディジタルVTR
は、輝度信号及び第1,第2の色差信号をそれぞれ1
3.5MHz、6.75MHzのサンプリング周波数で
A/D変換した後、所定の信号処理を行って磁気テープ
上に記録するもので、これらコンポーネント成分のサン
プリング周波数が4:2:2であることから、4:2:
2方式とも称されている。
【0090】一方、後者のD2フォーマットディジタル
VTRは、コンポジットカラービデオ信号をカラー副搬
送波信号の周波数の4倍の周波数の信号でサンプリング
を行ってA/D変換し、所定の信号処理を行った後、磁
気テープに記録するようにしている。
【0091】いずれにしても、これらのディジタルVT
Rは、共に放送局用に使用されることを前提に設計され
ているために、画質最優先とされ、1サンプルが例えば
8ビットにA/D変換されたディジタルカラービデオ信
号を実質的に圧縮することなしに記録するようになされ
ている。したがって、例えばD1フォーマットのディジ
タルVTRでは、大型のカセットテープを使用しても高
々1.5時間程度の再生時間しか得られず、一般家庭用
のVTRとして使用するには不適当である。
【0092】そこで本実施例においては、例えば5μm
のトラック幅に対して最短波長0.5μmの信号を記録
するようにし、記録密度4×105 bit/mm2 以上、
あるいは8×105 bit/mm2 以上を実現するととも
に、記録情報を再生歪みが少ないような形で圧縮する方
法を併用することによって、テープ幅が8mmあるいはそ
れ以下の幅狭の磁気テープを使用しても長時間の記録・
再生が可能なディジタルVTRに適用するものとする。
【0093】以下、このディジタルVTRの構成につい
て説明する。
【0094】a.信号処理部 先ず、本実施例において用いたディジタルVTRの信号
処理部について説明する。図3は記録側の構成全体を示
すものであり、1Y、1U、1Vでそれぞれ示す入力端
子に、例えばカラービデオカメラからの三原色信号R,
G,Bから形成されたディジタル輝度信号Y、ディジタ
ル色差信号U、Vが供給される。この場合、各信号のク
ロックレートはD1フォーマットの各コンポーネント信
号の周波数と同一とされる。すなわち、それぞれのサン
プリング周波数が13.5MHz、6.75MHzとさ
れ、且つこれらの1サンプル当たりのビット数が8ビッ
トとされている。したがって、入力端子1Y、1U、1
Vに供給される信号のデータ量としては、約216Mb
psとなる。この信号のうちブランキング時間のデータ
を除去し、有効領域の情報のみを取り出す有効情報抽出
回路2によってデータ量が約167Mbpsに圧縮され
る。
【0095】そして、上記有効情報抽出回路2の出力の
うちの輝度信号Yが周波数変換回路3に供給され、サン
プリング周波数が13.5MHzからその3/4に変換
される。周波数変換回路3としては、例えば間引きフィ
ルタが使用され、折り返し歪みが生じないようになされ
ている。この周波数変換回路3の出力信号は、ブロック
化回路5に供給され、輝度データの順序がブロックの順
序に変換される。ブロック化回路5は、後段に設けられ
たブロック符号化回路8のために設けられている。
【0096】図5は、符号化の単位のブロックの構造を
示す。この例は、3次元ブロックであって、例えば2フ
レームに跨がる画面を分割することにより、同図に示す
ように(4ライン×4画素×2フレーム)の単位ブロッ
クが多数形成される。なお、図5において実線は奇数フ
ィールドのラインを示し、破線は偶数フィールドのライ
ンを示す。
【0097】また、有効情報抽出回路2の出力のうち、
2つの色差信号U、Vがサブサンプリング及びサブライ
ン回路4に供給され、サンプリング周波数がそれぞれ
6.75MHzからその半分に変換された後、2つのデ
ィジタル色差信号が互いにライン毎に選択され、1チャ
ンネルのデータに合成される。したがって、このサブサ
ンプリング及びサブライン回路4からは線順次化された
ディジタル色差信号が得られる。このサブサンプリング
及びサブライン回路4によってサブサンプル及びサブラ
イン化された信号の画素構成を図6に示す。図6中、○
は第1の色差信号Uのサブサンプリング画素を示し、△
は第2の色素信号Vのサンプリング画素を示し、×はサ
ブサンプルによって間引かれた画素の位置を示す。
【0098】上記サブサンプリング及びサブライン回路
4からの線順次化出力信号は、ブロック化回路6に供給
される。ブロック化回路6では一方のブロック化回路5
と同様に、テレビジョン信号の走査の順序の色差データ
がブロックの順序のデータに変換される。このブロック
化回路6は、一方のブロック化回路5と同様に、色差デ
ータを(4ライン×4画素×2フレーム)のブロック構
造に変換する。そしてこれらブロック化回路5及びブロ
ック化回路6の出力信号が合成回路7に供給される。
【0099】合成回路7では、ブロックの順序に変換さ
れた輝度信号及び色差信号が1チャンネルのデータに変
換され、この合成回路7の出力信号がブロック符号化回
路8に供給される。ブロック符号化回路8としては、後
述するようにブロック毎のダイナミックレンジに適応し
た符号化回路(ADRCと称する。)、DCT(Dis
crete Cosine Transform)回路
等が適用できる。前記ブロック符号化回路8からの出力
信号は、さらにフレーム化回路9に供給され、フレーム
構造のデータに変換される。このフレーム化回路9で
は、画素系のクロックと記録系のクロックとの乗り換え
が行われる。
【0100】次いで、フレーム化回路9の出力信号がエ
ラー訂正符号のパリティ発生回路10に供給され、エラ
ー訂正符号のパリティが生成される。パリティ発生回路
10の出力信号はチャンネルエンコーダ11に供給さ
れ、記録データの低域部分を減少させるようなチャンネ
ルコーディングがなされる。チャンネルエンコーダ11
の出力信号が記録アンプ12A,12Bと回転トランス
(図示は省略する。)を介して一対の磁気ヘッド13
A,13Bに供給され、磁気テープに記録される。な
お、オーディオ信号と、ビデオ信号とは別に圧縮符号化
され、チャンネルエンコーダ11に供給される。
【0101】上述の信号処理によって、入力のデータ量
216Mbpsが有効走査期間のみを抽出するによって
約167Mbpsに低減され、さらに周波数変換とサブ
サンプル、サブラインとによってこれが84Mbpsに
減少される。このデータは、ブロック符号化回路8で圧
縮符号化することにより、約25Mbpsに圧縮され、
その後のパリティ、オーディオ信号等の付加的な情報を
加えて、記録データ量としては31.56Mbpsとな
る。
【0102】次に、再生側の構成について図4を参照し
ながら説明する。再生の際には、図4に示すように、先
ず磁気ヘッド13A,13Bからの再生データが回転ト
ランス及び再生アンプ14A,14Bを介してチャンネ
ルデコーダ15に供給される。チャンネルデコーダ15
において、チャンネルコーディングの復調がされ、チャ
ンネルデコーダ15の出力信号がTBC回路(時間軸補
正回路)16に供給される。このTBC回路16におい
て、再生信号の時間軸変動成分が除去される。TBC回
路16からの再生データがECC回路17に供給され、
エラー訂正符号を用いたエラー訂正とエラー修整とが行
われる。ECC回路17の出力信号がフレーム分解回路
18に供給される。
【0103】フレーム分解回路18によって、ブロック
符号化データの各成分がそれぞれ分離されるとともに、
記録系のクロックから画素系のクロックへの乗り換えが
なされる。フレーム分解回路18で分離された各データ
がブロック複号回路19に供給され、各ブロック単位に
原データと対応する復元データが複号され、複号データ
が分配回路20に供給される。この分配回路20で複号
データが輝度信号と色差信号に分離される。輝度信号及
び色差信号がブロック分解回路21,22にそれぞれ供
給される。ブロック分解回路21,22は、送信側のブ
ロック化回路5,6とは逆に、ブロックの順序の複号デ
ータをラスター走査の順に変換する。
【0104】ブロック分解回路21からの複号輝度信号
が補間フィルタ23に供給される。補間フィルタ23で
は、輝度信号のサンプリングレートが3fsから4fs
(4fs=13.5MHz)に変換される。補間フィル
タ23からのディジタル輝度信号Yは出力端子26Yに
取り出される。
【0105】一方、ブロック分解回路22からのディジ
タル色差信号が分配回路24に供給され、線順次化され
たディジタル色差信号U,Vがディジタル色差信号U及
びVにそれぞれ分離される。分配回路24からのディジ
タル色差信号U,Vが補間回路25に供給され、それぞ
れ補間される。補間回路25は、復元された画素データ
を用いて間引かれたライン及び画素のデータを補間する
もので、補間回路25からはサンプリングレートが2f
sのディジタル色差信号U及びVが得られ、出力端子2
6U,26Vにそれぞれ取り出される。
【0106】b.ブロック符号化 図3におけるブロック符号化回路8としては、ADRC
(AdaptiveDynamic Range Co
ding)エンコーダが用いられる。このADRCエン
コーダは、各ブロックに含まれる複数の画素データの最
大値MAXと最小値MINを検出し、これら最大値MA
X及び最小値MINからブロックのダイナミックレンジ
DRを検出し、このダイナミックレンジDRに適応した
符号化を行い、原画素データのビット数よりも少ないビ
ット数により、再量子化を行うものである。ブロック符
号化回路8の他の例としては、各ブロックの画素データ
をDCT(Discrete Cosine Tran
sform)した後、このDCTで得られた係数データ
を量子化し、量子化データをランレングス・ハフマン符
号化して圧縮符号化する構成を用いてもよい。
【0107】ここでは、ADRCエンコーダを用い、さ
らにマルチダビングした時にも画質劣化が生じないエン
コーダの例を図7を参照しながら説明する。図7におい
て、入力端子27に例えば1サンプルが8ビットに量子
化されたディジタルビデオ信号(或いはディジタル色差
信号)が図2の合成回路7より入力される。入力端子2
7からのブロック化データが最大値,最小値検出回路2
9及び遅延回路30に供給される。最大値,最小値検出
回路29は、ブロック毎に最小値MIN、最大値MAX
を検出する。遅延回路30からは、最大値及び最小値が
検出されるのに要する時間、入力データを遅延させる。
遅延回路30からの画素データが比較回路31及び比較
回路32に供給される。
【0108】最大値,最小値検出回路29からの最大値
MAXが減算回路33に供給され、最小値MINが加算
回路34に供給される。これらの減算回路33及び加算
回路34には、ビットシフト回路35から4ビット固定
長でノンエッジマッチング量子化した場合の1量子化ス
テップ幅の値(△=1/16DR)が供給される。ビッ
トシフト回路35は、(1/16)の割算を行うよう
に、ダイナミックレンジDRを4ビットシフトする構成
とされている。減算回路33からは(MAX−△)のし
きい値が得られ、加算回路34からは(MIN+△)の
しきい値が得られる。これらの減算回路33及び加算回
路34からのしきい値が比較回路31,32にそれぞれ
供給される。なお、このしきい値を規定する値△は、量
子化ステップ幅に限らず、ノイズレベルに相当する固定
値としてもよい。
【0109】比較回路31の出力信号がANDゲート3
6に供給され、比較回路32の出力信号がANDゲート
37に供給される。ANDゲート36及びANDゲート
37には、遅延回路30からの入力データが供給され
る。比較回路31の出力信号は、入力データがしきい値
より大きい時にハイレベルとなり、したがってANDゲ
ート36の出力端子には、(MAX〜MAX−△)の最
大レベル範囲に含まれる入力データの画素データが抽出
される。一方、比較回路32の出力信号は、入力データ
がしきい値より小さい時にハイレベルとなり、したがっ
てANDゲート37の出力端子には、(MIN〜MIN
+△)の最小レベル範囲に含まれる入力データの画素デ
ータが抽出される。
【0110】ANDゲート36の出力信号が平均化回路
38に供給され、ANDゲート37の出力信号が平均化
回路39に供給される。これらの平均化回路38,39
は、ブロック毎に平均値を算出するもので、端子40か
らブロック周期のリセット信号が平均化回路38,39
に供給されている。平均化回路38からは、(MAX〜
MAX−△)の最大レベル範囲に属する画素データの平
均値MAX´が得られ、平均化回路39からは(MIN
〜MIN+△)の最小レベル範囲に属する画素データの
平均値MIN´が得られる。平均値MAX´から平均値
MIN´が減算回路41で減算され、この減算回路41
からダイナミックレンジDR´が得られる。
【0111】また、平均値MIN´が減算回路42に供
給され、遅延回路43を介された入力データから平均値
MIN´が減算回路42において減算され、最小値除去
後のデータPDIが形成される。このデータPDI及び
修整されたダイナミックレンジDR´が量子化回路44
に供給される。この実施例では、量子化に割り当てられ
るビット数nが0ビット(コード信号を転送しない)、
1ビット、2ビット、3ビット、4ビットの何れかとさ
れる可変長のADRCであって、エッジマッチング量子
化がなされる。割り当てビット数nは、ブロック毎にビ
ット数決定回路45において決定され、ビット数nのデ
ータが量子化回路44に供給される。
【0112】可変長ADRCは、ダイナミックレンジD
R´が小さいブロックでは、割り当てビット数nを少な
くし、ダイナミックレンジDR´が大きいブロックで
は、割り当てビット数nを多くすることで、効率の良い
符号化を行うことができる。すなわち、ビット数nを決
定する際のしきい値をT1〜T4(T1<T2<T3<
T4)とすると、(DR´<T1)のブロックは、コー
ド信号が転送されず、ダイナミックレンジDR´の情報
のみが転送され、(T1≦DR´<T2)のブロック
は、(n=1)とされ、(T2≦DR´<T3)のブロ
ックは、(n=2)とされ、(T3≦DR´<T4)の
ブロックは、(n=3)とされ、(DR´≧T4)のブ
ロックは、(n=4)とされる。
【0113】かかる可変長ADRCではしきい値T1〜
T4を変えることで、発生情報量を制御すること(いわ
ゆるバッファリング)ができる。したがって、1フィー
ルド或いは、1フレーム当たりの発生情報量を所定値に
することが要求されるこの発明のディジタルビデオテー
プレコーダのような伝送路に対しても可変長ADRCを
適用できる。
【0114】発生情報量を所定値にするためのしきい値
T1〜T4を決定するバッファリング回路46では、し
きい値の組(T1、T2、T3、T4)が複数例えば3
2組用意されており、これらのしきい値の組がパラメー
タコードPi(i=0、1、2・・・・31)により区
別される。パラメータコードPiの番号iが大きくなる
に従って、発生情報量が単調に減少するように設定され
ている。ただし、発生情報量が減少するに従って、復元
画像の画質が劣化する。
【0115】バッファリング回路46からのしきい値T
1〜T4が比較回路47に供給され、遅延回路48を介
されたダイナミックレンジDR´が比較回路47に供給
される。遅延回路48は、バッファリング回路46でし
きい値の組が決定されるのに要する時間、DR´を遅延
させる。比較回路47では、ブロックのダイナミックレ
ンジDR´と各しきい値とがそれぞれ比較され、比較出
力がビット数決定回路45に供給され、そのブロックの
割り当てビット数nが決定される。量子化回路44で
は、ダイナミックレンジDR´と割り当てビット数nと
を用いて遅延回路49を介された最小値除去後のデータ
PDIがエッジマッチングの量子化により、コード信号
DTに変換される。量子化回路44は、例えばROMで
構成されている。
【0116】遅延回路48、50をそれぞれ介して修整
されたダイナミックレンジDR´、平均値MIN´が出
力され、さらにコード信号DTとしきい値の組を示すパ
ラメータコードPiが出力される。この例では、一旦ノ
ンエッジマッチ量子化された信号が新たにダイナミック
レンジ情報に基づいて、エッジマッチ量子化されている
ためにダビングした時の画像劣化は少ないものとされ
る。
【0117】c.チャンネルエンコーダ及びチャンネル
デコーダ 次に、図3のチャンネルエンコーダ11及びチャンネル
デコーダ15について説明する。チャンネルエンコーダ
11においては、図8に示すように、パリティ発生回路
10の出力が供給される適応型スクランブル回路で、複
数のM系列のスクランブル回路51が用意され、その中
で入力信号に対し最も高周波成分及び直流成分の少ない
出力が得られるようなM系列が選択されるように構成さ
れている。パーシャルレスポンス・クラス4検出方式の
ためのプリコーダ52で、1/1−D2 (Dは単位遅延
用回路)の演算処理がなされる。このプリコーダ52の
出力を記録アンプ12A,13Aを介して磁気ヘッド1
3A,13Bにより、記録再生し、再生出力を再生アン
プ14A,14Bによって増幅するようになされてい
る。
【0118】一方、チャンネルデコーダ15において
は、図9に示すように、パーシャルレスポンス・クラス
4の再生側の演算処理回路53は、1+Dの演算が再生
アンプ14A,14Bの出力に対して行われる。また、
いわゆるビタビ複号回路54においては、演算処理回路
53の出力に対してデータの相関性や確からしさ等を用
いた演算により、ノイズに強いデータの複号が行われ
る。このビタビ複号回路54の出力がディスクランブル
回路55に供給され、記録側のスクランブル処理によっ
て並び変えられたデータが元の系列に戻されて原データ
が復元される。この実施例において用いられるビタビ複
号回路54によって、ビット毎の複号を行う場合より
も、再生C/N換算が3dBで改良が得られる。
【0119】d.走行系 磁気ヘッド13A及び磁気ヘッド13Bは、図10に示
すように、一体構造とされた形でドラム76に取付けら
れる。ドラム76の周面には、180°よりやや大きい
か、あるいはやや小さい巻き付け角で磁気テープ(図示
せず。)が斜めに巻き付けられており、磁気ヘッド13
A及び磁気ヘッド13Bが同時に磁気テープを走査する
ように構成される。
【0120】また、前記磁気ヘッド13A及び磁気ヘッ
ド13Bのギャップの向きは、互いに反対側に傾くよう
に(例えば磁気ヘッド13Aはトラック幅方向に対して
+20°、磁気ヘッド13Bは−20°傾斜するよう
に)設定されており、再生時にいわゆるアジマス損失に
よって隣接トラック間のクロストーク量を低減するよう
になされている。
【0121】図11及び図12は、磁気ヘッド13A,
13Bを一体構造(いわゆるダブルアジマスヘッド)と
した場合のより具体的な構成を示すもので、例えば高速
で回転される上ドラム76に一体構造の磁気ヘッド13
A,13Bが取り付けられ、下ドラム77が固定とされ
ている。ここで、磁気テープ78の巻き付け角θは16
6°、ドラム径φは16.5mmである。
【0122】したがって、磁気テープ78には、1フィ
ールドのデータが5本のトラックに分割して記録され
る。このセグメント方式により、トラックの長さを短く
することができ、トラックの直線性に起因するエラーを
小さくすることができる。
【0123】上述のように、ダブルアジマスヘッドで同
時記録を行うようにすることで、180°の対向角度で
一対の磁気ヘッドが配置されたものと比較して直線性に
起因するエラー量を小さくすることができ、またヘッド
間距離が小さいのでペアリング調整をより正確に行うこ
とができる。したがって、このような走行系により、幅
狭のトラックで記録・再生を行うことができる。
【0124】以上、本発明の具体的な実施例について説
明したが、本発明がこの実施例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能
であることは言うまでもない。
【0125】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明では、磁性層のいわゆるイントリンシックな磁化容易
軸の方向での残留磁化曲線より求められる反転磁界分布
の半値幅を規定しているので、良好な磁気特性が得ら
れ、高い再生出力を確保することができる。また、磁性
層の成膜時における蒸発源からの蒸気流の入射方向を制
御しているので、得られる金属磁性薄膜の結晶性や配向
性が最適化できる。
【0126】更に、本発明においては、磁化容易軸の傾
いたCo−O系垂直磁気記録媒体とギャップ長の狭いリ
ング型磁気ヘッドとを組み合わせているので、垂直磁気
記録方式の高密度記録特性と長手磁気記録方式の比較的
簡素な信号処理系を応用できるという双方の長所を有効
に利用することができ、ディジタル画像信号の高密度磁
気記録システムを構築することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁性層の磁化容易軸方向θE と磁気ヘッドの走
行方向を説明するための模式図である。
【図2】ダイパルス比を説明するための波形図である。
【図3】ディジタル画像信号を再生歪みが少ないような
形で圧縮して記録するディジタルVTRの信号処理部の
記録側の構成を示すブロック図である。
【図4】信号処理部の再生側の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】ブロック符号化のためのブロックの一例を示す
略線図である。
【図6】サブサンプリング及びサブラインの説明のため
の略線図である。
【図7】ブロック符号化回路の一例を示すブロック図で
ある。
【図8】チャンネルエンコーダの一例の概略を示すブロ
ック図である。
【図9】チャンネルデコーダの一例の概略を示すブロッ
ク図である。
【図10】磁気ヘッドの配置の一例を模式的に示す平面
図である。
【図11】回転ドラムの構成例及び磁気テープの巻き付
け状態を示す平面図である。
【図12】回転ドラムの構成例及び磁気テープの巻き付
け状態を示す正面図である。
【図13】真空蒸着装置の構成例を示す模式図である。
【図14】磁気トルクメータによる磁気異方性定数の測
定方法を説明するための模式図である。
【図15】評価に使用した磁気ヘッドの構造を示す概略
斜視図である。
【図16】本発明にかかる垂直磁気記録媒体のイントリ
ンシックな磁化容易軸の方向でのH−Mヒステリシスル
ープである。
【図17】本発明にかかる垂直磁気記録媒体の反磁界補
正を行う前の残留磁化曲線及び反磁界補正を行った後の
残留磁化曲線である。
【図18】本発明にかかる垂直磁気記録媒体の反転磁界
分布である。
【符号の説明】
1Y,1U,1V・・・コンポーネント信号の入力端子 5,6・・・・ブロック化回路 8・・・・・ブロック符号化回路 11・・・・チャンネルエンコーダ 13A,13B・・・・磁気ヘッド 22・・・・チャンネルデコーダ 26・・・・ブロック復号回路 28,29・・・・ブロック分解回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に金属磁性薄膜よりなる
    磁性層を有する垂直磁気記録媒体において、 前記磁性層の形状磁気異方性を取り除いた磁化容易軸の
    方向における残留磁化曲線から得られる反転磁界分布の
    半値幅が40kA/m以下であることを特徴とする垂直
    磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 非磁性支持体上に金属磁性薄膜よりなる
    磁性層を有する垂直磁気記録媒体において、 前記磁性層の形状磁気異方性を取り除いた磁化容易軸の
    方向と磁性層の法線方向とのなす角度θE が10°≦θ
    E ≦40°であることを特徴とする垂直磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 非磁性支持体上に金属磁性薄膜よりなる
    磁性層を有する垂直磁気記録媒体において、 前記磁性層の形状磁気異方性を取り除いた磁化容易軸の
    方向と磁性層の法線方向とのなす角度θE が10°≦θ
    E ≦40°であることを特徴とする請求項1記載の垂直
    磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 上記金属磁性薄膜が(Co1-x Nix
    1-m m (ただし、0.03≦x≦0.10、0.1≦
    m≦0.3)なる組成を有するCo−O系垂直磁化膜で
    あることを特徴とする請求項1又は2又は3記載の垂直
    磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 非磁性支持体上に真空蒸着法よりなる磁
    性層を形成する垂直磁気記録媒体の製造方法において、 前記磁性層を形成する際に、非磁性支持体の表面の法線
    方向と蒸発源からの蒸気流の入射方向とのなす角θを1
    0〜40°の範囲で変化させることを特徴とする垂直磁
    気記録媒体の製造方法。
  6. 【請求項6】 ギャップ長Lg≦0.18μmなるリン
    グ型磁気ヘッドを用い、非磁性支持体上に形状磁気異方
    性を取り除いた磁化容易軸の方向における残留磁化曲線
    から得られる反転磁界分布の半値幅が40kA/m以下
    である金属磁性薄膜を磁性層として有する垂直磁気記録
    媒体に対して記録を行うことを特徴とする垂直磁気記録
    及び/又は再生方法。
  7. 【請求項7】 ギャップ長Lg≦0.18μmなるリン
    グ型磁気ヘッドを用い、非磁性支持体上に形状磁気異方
    性を取り除いた磁化容易軸の方向と磁性層の法線方向と
    のなす角度θE が10°≦θE ≦40°である金属磁性
    薄膜を磁性層として有する垂直磁気記録媒体に対して記
    録を行うことを特徴とする垂直磁気記録及び/又は再生
    方法。
  8. 【請求項8】 上記金属磁性薄膜が(Co1-x Nix
    1-m m (ただし、0.03≦x≦0.10、0.1≦
    m≦0.3)なる組成を有するCo−O系垂直磁化膜で
    あることを特徴とする請求項6又は7記載の垂直磁気記
    録及び/又は再生方法。
  9. 【請求項9】 上記リング型磁気ヘッドを上記垂直磁気
    記録媒体の磁性層の磁化容易軸の傾斜方向に沿って走行
    させながらディジタル信号を記録することを特徴とする
    請求項6又は7又は8記載の垂直磁気記録及び/又は再
    生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007250056A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv 垂直磁気記録媒体とその磁気特性評価法、及び磁気記録再生装置

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JP2007250056A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv 垂直磁気記録媒体とその磁気特性評価法、及び磁気記録再生装置

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