JPH05183232A - 半導体レーザ装置 - Google Patents
半導体レーザ装置Info
- Publication number
- JPH05183232A JPH05183232A JP36006991A JP36006991A JPH05183232A JP H05183232 A JPH05183232 A JP H05183232A JP 36006991 A JP36006991 A JP 36006991A JP 36006991 A JP36006991 A JP 36006991A JP H05183232 A JPH05183232 A JP H05183232A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wavelength
- light emitting
- diffraction grating
- optical waveguide
- wavelength control
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Abstract
(57)【要約】
【目的】発光部に回折格子を持たない構造を採用し、結
晶の安定化、出射パターンの狭窄化、吸収損失の低下が
可能とする。 【構成】同一の基板1上に形成され、互いに光結合して
いる少なくとも二つの光導波路を含む半導体レーザ装置
で、発光部Aを担当する光導波路は回折格子2を有さ
ず、波長制御部Bを担当する他の光導波路には回折格子
2を有する構成にした。
晶の安定化、出射パターンの狭窄化、吸収損失の低下が
可能とする。 【構成】同一の基板1上に形成され、互いに光結合して
いる少なくとも二つの光導波路を含む半導体レーザ装置
で、発光部Aを担当する光導波路は回折格子2を有さ
ず、波長制御部Bを担当する他の光導波路には回折格子
2を有する構成にした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同一基板上に複数の光
導波路を有し、それぞれの光導波路に発光機能または波
長制御機能を備えた波長可変単一波長の半導体レーザ装
置に関するものである。
導波路を有し、それぞれの光導波路に発光機能または波
長制御機能を備えた波長可変単一波長の半導体レーザ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信用の光源として用いられる半導体
レーザにおいては、通信容量の増大に対応するため、単
一波長で発振し、かつその波長を広い範囲で変えられる
ことが望まれる。
レーザにおいては、通信容量の増大に対応するため、単
一波長で発振し、かつその波長を広い範囲で変えられる
ことが望まれる。
【0003】(従来の技術1)従来、波長可変単一波長
レーザとして、図3に示すような半導体レーザがある。
この半導体レーザは、活性層3と、ガイド層5を介して
その下部または上部に回折格子2とを有する発光部A
と、発光部Aの活性層3の延長上に設けられた活性層と
ガイド層とを有する波長制御部Bとからなる。この半導
体レーザでは、光導波路は発光部とその延長上に位置す
る波長制御部とを通じて一本で形成される。そして、発
光部Aと波長制御部Bとを別々に制御するため、上部に
それぞれ別の電極11a、11bを有している。
レーザとして、図3に示すような半導体レーザがある。
この半導体レーザは、活性層3と、ガイド層5を介して
その下部または上部に回折格子2とを有する発光部A
と、発光部Aの活性層3の延長上に設けられた活性層と
ガイド層とを有する波長制御部Bとからなる。この半導
体レーザでは、光導波路は発光部とその延長上に位置す
る波長制御部とを通じて一本で形成される。そして、発
光部Aと波長制御部Bとを別々に制御するため、上部に
それぞれ別の電極11a、11bを有している。
【0004】発光部Aに電流を注入すると、その電流は
活性層3に集中する。そしてその電流を発振しきい値よ
りも大きくすると、レーザ発振を起こし、回折格子2の
周期に倣った単一波長のレーザ光を出射する。次に、波
長制御部Bに発振しきい値よりも小さい電流を注入す
る。そして、レーザ発振に至らない状態において、電流
を変化させ、波長制御部Bの活性層3とガイド層5のキ
ャリヤ密度を変化させて、等価屈折率を変化させる。波
長制御部Bの等価屈折率の変化により、光導波路は実効
的な長さが変化し、内部定在波の波長が変化すること
で、両端のへき開面から出射される光の波長は変化す
る。
活性層3に集中する。そしてその電流を発振しきい値よ
りも大きくすると、レーザ発振を起こし、回折格子2の
周期に倣った単一波長のレーザ光を出射する。次に、波
長制御部Bに発振しきい値よりも小さい電流を注入す
る。そして、レーザ発振に至らない状態において、電流
を変化させ、波長制御部Bの活性層3とガイド層5のキ
ャリヤ密度を変化させて、等価屈折率を変化させる。波
長制御部Bの等価屈折率の変化により、光導波路は実効
的な長さが変化し、内部定在波の波長が変化すること
で、両端のへき開面から出射される光の波長は変化す
る。
【0005】(従来技術1の問題点)しかし、この半導
体レーザは、レーザ光を出射する発光部に位置する光導
波路の屈折率は変化させずに、すなわち、ブラッグ波長
は一定のままで波長制御部に位置する光導波路の屈折率
のみを変化させているので、共振器長に依存する内部モ
ード間隔である10オングストローム程度が波長変化の
限界となり、波長の制御可能範囲が乏しいという問題が
ある。
体レーザは、レーザ光を出射する発光部に位置する光導
波路の屈折率は変化させずに、すなわち、ブラッグ波長
は一定のままで波長制御部に位置する光導波路の屈折率
のみを変化させているので、共振器長に依存する内部モ
ード間隔である10オングストローム程度が波長変化の
限界となり、波長の制御可能範囲が乏しいという問題が
ある。
【0006】(従来技術2)この問題点を解決するため
以下の半導体レーザが提案された(特開昭63−605
88号)。すなわち、この半導体レーザは同一の基板上
に形成され、発光部を構成する光導波路と、その光導波
路と側部で光結合された波長制御部を構成する光導波路
との複数の光導波路を持つ半導体レーザ装置であって、
発光部を構成する光導波路には回折格子を有している。
以下の半導体レーザが提案された(特開昭63−605
88号)。すなわち、この半導体レーザは同一の基板上
に形成され、発光部を構成する光導波路と、その光導波
路と側部で光結合された波長制御部を構成する光導波路
との複数の光導波路を持つ半導体レーザ装置であって、
発光部を構成する光導波路には回折格子を有している。
【0007】以下、この半導体レーザ装置を図4により
説明する。図4は、従来技術2の半導体レーザ装置の正
面図(出射端面方向から見た図)および側断面図であ
る。n型インジウムリン(以下、InPという)の基板
1上に2つの光導波路が存在し、それぞれ発光部、波長
制御部を構成する。図4では、右側を発光部A、左側を
波長制御部Bとして説明する。各々の部分において、回
折格子2a、2b上にはフォトルミネッセンス(以下、
PLという)波長1.3μmのインジウムガリウム砒素
リン(以下、InGaAsPという)のガイド層5aま
たは5bが形成される。そして、その上にPL波長1.
55μmのInGaAsPの活性層3a、3bが形成さ
れ、それぞれ光導波路を構成する。その側面を埋め込ん
だ形でp型InPの電流阻止層8およびn型InPの電
流阻止層9が形成され、その上にp型InPのクラッド
層6が形成され、これに電極11a、11bを、基板1
の下面に電極12を付着させて従来例の半導体レーザ装
置が構成される。この半導体レーザ装置では、発光部A
は基板1とガイド層5a、5bとの界面に回折格子2
a、2bを備えて分布帰還型(以下、DFBという。)
レーザ発振器を形成し、発光部Aに含まれる光導波路と
互いに側部で光結合する光導波路を有する部分が波長制
御部Bを形成している。波長制御部Bにおける回折格子
2bは存在してもしなくとも良い。
説明する。図4は、従来技術2の半導体レーザ装置の正
面図(出射端面方向から見た図)および側断面図であ
る。n型インジウムリン(以下、InPという)の基板
1上に2つの光導波路が存在し、それぞれ発光部、波長
制御部を構成する。図4では、右側を発光部A、左側を
波長制御部Bとして説明する。各々の部分において、回
折格子2a、2b上にはフォトルミネッセンス(以下、
PLという)波長1.3μmのインジウムガリウム砒素
リン(以下、InGaAsPという)のガイド層5aま
たは5bが形成される。そして、その上にPL波長1.
55μmのInGaAsPの活性層3a、3bが形成さ
れ、それぞれ光導波路を構成する。その側面を埋め込ん
だ形でp型InPの電流阻止層8およびn型InPの電
流阻止層9が形成され、その上にp型InPのクラッド
層6が形成され、これに電極11a、11bを、基板1
の下面に電極12を付着させて従来例の半導体レーザ装
置が構成される。この半導体レーザ装置では、発光部A
は基板1とガイド層5a、5bとの界面に回折格子2
a、2bを備えて分布帰還型(以下、DFBという。)
レーザ発振器を形成し、発光部Aに含まれる光導波路と
互いに側部で光結合する光導波路を有する部分が波長制
御部Bを形成している。波長制御部Bにおける回折格子
2bは存在してもしなくとも良い。
【0008】DFBレーザ発振器である発光部Aにおい
ては、電極11aから電極12に向けて電流を流すと、
電流は活性層3aへ集中的に流れ電流の値がある一定の
値(しきい値)を超えるとレーザ発振を起こし、回折格
子2aのブラッグ波長に対応した約1.55μmの単一
波長のレーザ光を出射する。波長制御部Bも、発光部A
と同様のダブルヘテロ接合レーザ発振器の構造を有し、
電極11bから電極12へ流れる注入電流の大きさによ
ってそのキャリヤ密度が変化し、光導波路としての等価
屈折率が変化する。そして、発光部Aと波長制御部Bの
光導波路は互いに側部で光結合しているため、発光部A
を含む全体の光導波路の等価屈折率が、波長制御部Bの
光導波路の等価屈折率の変化によって影響を受け、その
値が変化する。レーザの発振波長は等価屈折率に比例す
るため、結果的に発振波長が変化し、波長制御部Bの注
入電流値を調節することで発振波長の制御が可能とな
る。
ては、電極11aから電極12に向けて電流を流すと、
電流は活性層3aへ集中的に流れ電流の値がある一定の
値(しきい値)を超えるとレーザ発振を起こし、回折格
子2aのブラッグ波長に対応した約1.55μmの単一
波長のレーザ光を出射する。波長制御部Bも、発光部A
と同様のダブルヘテロ接合レーザ発振器の構造を有し、
電極11bから電極12へ流れる注入電流の大きさによ
ってそのキャリヤ密度が変化し、光導波路としての等価
屈折率が変化する。そして、発光部Aと波長制御部Bの
光導波路は互いに側部で光結合しているため、発光部A
を含む全体の光導波路の等価屈折率が、波長制御部Bの
光導波路の等価屈折率の変化によって影響を受け、その
値が変化する。レーザの発振波長は等価屈折率に比例す
るため、結果的に発振波長が変化し、波長制御部Bの注
入電流値を調節することで発振波長の制御が可能とな
る。
【0009】以上の装置においては、従来技術1で述べ
た問題点、すなわち、波長の制御可能範囲が狭いという
問題は、波長制御部Bの等価屈折率の変化に対応させ発
光部Aの等価屈折率を変化させるという手段により解決
された。
た問題点、すなわち、波長の制御可能範囲が狭いという
問題は、波長制御部Bの等価屈折率の変化に対応させ発
光部Aの等価屈折率を変化させるという手段により解決
された。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以下、本発明が解決し
ようとする課題を述べる。従来技術2の装置では、発光
部を構成する光導波路中に回折格子を形成しているの
で、回折格子上にガイド層および活性層を成長させるた
め、これらの層の結晶格子は構造的な安定性に欠け、長
時間の使用に際しては劣化の恐れが高くなる。また、気
相成長法等の結晶育成方法によって活性層を回折格子上
に形成することは、結晶成長技術としては極めて高度な
ものであり、実用化に向けての大きな障害となってい
る。また、発光部Aの光導波路中に回折格子を形成する
場合、活性層との間にガイド層を必要とするが、その結
果、ガイド層の厚み分だけ発光するレーザ光の出射口の
面積が大きくなり、光ファイバとの結合効率を低下させ
る原因ともなる。さらに、また、発光部のガイド層とそ
の上部の活性層とのバンドギャップが近接しているので
ガイド層による吸収損失も問題である。
ようとする課題を述べる。従来技術2の装置では、発光
部を構成する光導波路中に回折格子を形成しているの
で、回折格子上にガイド層および活性層を成長させるた
め、これらの層の結晶格子は構造的な安定性に欠け、長
時間の使用に際しては劣化の恐れが高くなる。また、気
相成長法等の結晶育成方法によって活性層を回折格子上
に形成することは、結晶成長技術としては極めて高度な
ものであり、実用化に向けての大きな障害となってい
る。また、発光部Aの光導波路中に回折格子を形成する
場合、活性層との間にガイド層を必要とするが、その結
果、ガイド層の厚み分だけ発光するレーザ光の出射口の
面積が大きくなり、光ファイバとの結合効率を低下させ
る原因ともなる。さらに、また、発光部のガイド層とそ
の上部の活性層とのバンドギャップが近接しているので
ガイド層による吸収損失も問題である。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、発光部を構
成する光導波路には回折格子を設けず、発光部Aの光導
波路と互いに側部で光結合した波長制御部Bの中の光導
波路の一つにのみ回折格子2を設けることで解決され
る。
成する光導波路には回折格子を設けず、発光部Aの光導
波路と互いに側部で光結合した波長制御部Bの中の光導
波路の一つにのみ回折格子2を設けることで解決され
る。
【0012】
【作用】本発明における発光部Aは、発光波長の単一化
のための回折格子を持たない構造としたことで、より広
範な使用条件に耐え得る結晶の安定性を備え且つ狭い出
射パターンの光を発する。また、気相成長法による活性
層の成長も容易となる。一方、波長制御部において流れ
る注入電流は、波長制御部の光導波路のキャリヤ密度を
変化させ、等価屈折率の変化を誘引してこれらの光導波
路と光結合した発光部を含めた素子全体の等価屈折率を
変化させる。発光波長は等価屈折率に比例するため、発
光波長が変化する。さらに、波長制御部に注入される電
流は十分に小さなものであるため、回折格子上に形成さ
れた結晶内を流れる際にも、その構造を変化させるよう
な影響を及ぼす可能性は極めて小さい。
のための回折格子を持たない構造としたことで、より広
範な使用条件に耐え得る結晶の安定性を備え且つ狭い出
射パターンの光を発する。また、気相成長法による活性
層の成長も容易となる。一方、波長制御部において流れ
る注入電流は、波長制御部の光導波路のキャリヤ密度を
変化させ、等価屈折率の変化を誘引してこれらの光導波
路と光結合した発光部を含めた素子全体の等価屈折率を
変化させる。発光波長は等価屈折率に比例するため、発
光波長が変化する。さらに、波長制御部に注入される電
流は十分に小さなものであるため、回折格子上に形成さ
れた結晶内を流れる際にも、その構造を変化させるよう
な影響を及ぼす可能性は極めて小さい。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。 (構成)まず、本発明の半導体レーザ装置の構成を図1
を用いて説明する。図1は、本発明の実施例のうち、発
光部および波長制御部に各々一つずつ光導波路を有する
レーザ素子の正面図(出射端面方向から見た図)および
側断面図である。図1では、右側を発光部A、左側を波
長制御部Bとして説明する。図1において側断面図は、
発光部A中の光導波路を横切る位置の断面を示し、回折
格子等の波長制御部B中の光導波路部分の構造は破線で
表した。図1中のクラッド層4、6および7の境界は、
これらの層が全く同組成であって成長後は完全に一体化
することから、実線ではなく一点破線で表した。波長制
御部Bは基板1とガイド層5の界面に回折格子2を持つ
波長を制御する部分、発光部Aは回折格子を持たないで
発光する部分である。ここで、ガイド層5は、従来技術
2のガイド層とは異なり、活性層と回折格子との間に介
在するものではなく、波長制御部B側で光の導波を行う
ものである。電極11aから電極12へレーザ発振のし
きい値より大きな電流を流すと、発光部A中の光導波路
はレーザ発振を起こし、端面よりレーザ光を出射する。
この光の波長は、光結合した波長制御部B中の回折格子
2のブラッグ波長に従って単一化される。さらに電極1
1bから電極12へ電流を流すと、波長制御部B中の光
導波路内のキャリヤ密度が変化し、導波路の等価屈折率
が変化する。発光部Aにおいて発振する光は、波長制御
部B中の光導波路にもしみ出しているためこの屈折率の
変化を受け、その波長が波長制御部Bに電流の注入がな
い時に比べて変化する。
る。 (構成)まず、本発明の半導体レーザ装置の構成を図1
を用いて説明する。図1は、本発明の実施例のうち、発
光部および波長制御部に各々一つずつ光導波路を有する
レーザ素子の正面図(出射端面方向から見た図)および
側断面図である。図1では、右側を発光部A、左側を波
長制御部Bとして説明する。図1において側断面図は、
発光部A中の光導波路を横切る位置の断面を示し、回折
格子等の波長制御部B中の光導波路部分の構造は破線で
表した。図1中のクラッド層4、6および7の境界は、
これらの層が全く同組成であって成長後は完全に一体化
することから、実線ではなく一点破線で表した。波長制
御部Bは基板1とガイド層5の界面に回折格子2を持つ
波長を制御する部分、発光部Aは回折格子を持たないで
発光する部分である。ここで、ガイド層5は、従来技術
2のガイド層とは異なり、活性層と回折格子との間に介
在するものではなく、波長制御部B側で光の導波を行う
ものである。電極11aから電極12へレーザ発振のし
きい値より大きな電流を流すと、発光部A中の光導波路
はレーザ発振を起こし、端面よりレーザ光を出射する。
この光の波長は、光結合した波長制御部B中の回折格子
2のブラッグ波長に従って単一化される。さらに電極1
1bから電極12へ電流を流すと、波長制御部B中の光
導波路内のキャリヤ密度が変化し、導波路の等価屈折率
が変化する。発光部Aにおいて発振する光は、波長制御
部B中の光導波路にもしみ出しているためこの屈折率の
変化を受け、その波長が波長制御部Bに電流の注入がな
い時に比べて変化する。
【0014】(製造方法)次に、この素子の製造工程を
図2を用いて説明する。n型InPの基板1に、目的と
するブラッグ波長を有する回折格子2を形成する(図2
a)。この回折格子が形成された側が波長制御部Bとな
る。この基板上にPL波長1.55μmのInGaAs
Pの活性層3およびp型InPのクラッド層4を順次成
長させる(同図b)。次に回折格子上に成長した部分を
エッチングにより排除し(同図c)、新たにPL波長
1.3μmのInGaAsPのガイド層5およびp型I
nPのクラッド層6を順次成長させたあと、全面にクラ
ッド層6と同組成のp型InPのクラッド層7を成長さ
せる(同図d)。これをエッチングによって幅約1μm
のメサ形状に整形し(同図e)、p型InPの電流阻止
層8、n型InPの電流阻止層9および電極のオーミッ
ク性向上のためのInGaAsPのコンタクト層10を
順次成長させることでメサ部を埋込み(同図f)、最後
に金属電極11a、11bおよび12を蒸着およびアロ
イングによって形成して完成となる(図1参照)。
図2を用いて説明する。n型InPの基板1に、目的と
するブラッグ波長を有する回折格子2を形成する(図2
a)。この回折格子が形成された側が波長制御部Bとな
る。この基板上にPL波長1.55μmのInGaAs
Pの活性層3およびp型InPのクラッド層4を順次成
長させる(同図b)。次に回折格子上に成長した部分を
エッチングにより排除し(同図c)、新たにPL波長
1.3μmのInGaAsPのガイド層5およびp型I
nPのクラッド層6を順次成長させたあと、全面にクラ
ッド層6と同組成のp型InPのクラッド層7を成長さ
せる(同図d)。これをエッチングによって幅約1μm
のメサ形状に整形し(同図e)、p型InPの電流阻止
層8、n型InPの電流阻止層9および電極のオーミッ
ク性向上のためのInGaAsPのコンタクト層10を
順次成長させることでメサ部を埋込み(同図f)、最後
に金属電極11a、11bおよび12を蒸着およびアロ
イングによって形成して完成となる(図1参照)。
【0015】図1および図2に示した実施例は、波長制
御部B中の光導波路が1つのみの例であるが、これを互
いに光結合する複数の光導波路とすることも可能であ
る。この場合、等価屈折率の変化する光導波路の数が増
えることで、より波長可変幅を大きくすることが出来
る。また、同実施例では埋め込み型のレーザ素子とした
が、リッジ導波路型のレーザ素子でも実現可能なことは
明白である。さらに、InP系/InGaAsP系の材
料に限らず、全ての半導体発光素子において適用可能で
あることを付記しておく。
御部B中の光導波路が1つのみの例であるが、これを互
いに光結合する複数の光導波路とすることも可能であ
る。この場合、等価屈折率の変化する光導波路の数が増
えることで、より波長可変幅を大きくすることが出来
る。また、同実施例では埋め込み型のレーザ素子とした
が、リッジ導波路型のレーザ素子でも実現可能なことは
明白である。さらに、InP系/InGaAsP系の材
料に限らず、全ての半導体発光素子において適用可能で
あることを付記しておく。
【0016】
【発明の効果】本発明の構成においては発光部側に回折
格子を有しないので、ガイド層が不要であり、その分だ
けレーザ光の出射口の面積が小さくなり、具体的には、
出射光の遠視野像は従来技術に較べて垂直方向角度広が
りで約20%低減することができた。その結果、従来−
5dBであった先球ファイバとの結合効率は−3dBま
で向上した。また、寿命試験においても、前記実施例に
示したDFBレーザ素子に関して、回折格子を持たない
ファブリ・ペロー型素子と同等の数値が得られた。ま
た、回折格子上に活性層を成長する必要がないので、気
相成長法によって多重量子井戸構造を有する活性層を形
成することが容易となり、レーザ光のより高出力化、レ
ーザ発振の低しきい値化が可能となる。さらに、また、
発光部の活性層の上部にガイド層を有しないので、吸収
損失が低下するという効果も得られる。
格子を有しないので、ガイド層が不要であり、その分だ
けレーザ光の出射口の面積が小さくなり、具体的には、
出射光の遠視野像は従来技術に較べて垂直方向角度広が
りで約20%低減することができた。その結果、従来−
5dBであった先球ファイバとの結合効率は−3dBま
で向上した。また、寿命試験においても、前記実施例に
示したDFBレーザ素子に関して、回折格子を持たない
ファブリ・ペロー型素子と同等の数値が得られた。ま
た、回折格子上に活性層を成長する必要がないので、気
相成長法によって多重量子井戸構造を有する活性層を形
成することが容易となり、レーザ光のより高出力化、レ
ーザ発振の低しきい値化が可能となる。さらに、また、
発光部の活性層の上部にガイド層を有しないので、吸収
損失が低下するという効果も得られる。
【0017】
【図1】 本発明の実施例の構造図。
【図2】 本発明の実施例の製造工程を示す図。
【図3】 従来技術1の半導体レーザの構成を示す図。
【図4】 従来技術2の半導体レーザ装置の構成を示す
図。
図。
【符号の説明】 1 基板。 2 回折格子。 2a 回折格子。 2b 回折格子。 3 活性層。 3a 活性層。 3b 活性層。 4 クラッド層。 5 ガイド層。 5a ガイド層。 5b ガイド層。 6 クラッド層。 7 クラッド層。 8 電流阻止層。 9 電流阻止層。 10 コンタクト層。 11a 金属電極。 11b 金属電極。 12 金属電極。 A 発光部。 B 波長制御部。
Claims (1)
- 【請求項1】 同一の基板(1)上に形成され、かつ互
いに光結合する少なくとも二つの光導波路を含む半導体
レーザ装置において、前記光導波路のうちの少なくとも
一つは活性層(3)を持ち、かつ回折格子を持たない発
光部(A)を構成し、前記光導波路の少なくとも他の一
つは、回折格子(2)を備えた波長制御部(B)を構成
したことを特徴とする半導体レーザ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36006991A JPH05183232A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 半導体レーザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36006991A JPH05183232A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 半導体レーザ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05183232A true JPH05183232A (ja) | 1993-07-23 |
Family
ID=18467752
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36006991A Pending JPH05183232A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 半導体レーザ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05183232A (ja) |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP36006991A patent/JPH05183232A/ja active Pending
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