JPH05184665A - 医療用ガイドワイヤー - Google Patents
医療用ガイドワイヤーInfo
- Publication number
- JPH05184665A JPH05184665A JP4021962A JP2196292A JPH05184665A JP H05184665 A JPH05184665 A JP H05184665A JP 4021962 A JP4021962 A JP 4021962A JP 2196292 A JP2196292 A JP 2196292A JP H05184665 A JPH05184665 A JP H05184665A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide wire
- graft
- polymerization
- water
- polymer material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Materials For Medical Uses (AREA)
- Media Introduction/Drainage Providing Device (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 抗血栓性と表面潤滑性とを同時に満足させる
医療用ガイドワイヤーを提供する。 【構成】 高分子材料で覆われている医療用ガイドワイ
ヤーにおいて、該高分子材料の表面に水溶性単量体でグ
ラフト重合が施され、そのグラフト鎖密度が100〜2
00μg/cm2 である。
医療用ガイドワイヤーを提供する。 【構成】 高分子材料で覆われている医療用ガイドワイ
ヤーにおいて、該高分子材料の表面に水溶性単量体でグ
ラフト重合が施され、そのグラフト鎖密度が100〜2
00μg/cm2 である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高分子で被覆された医療
用ガイドワイヤー(以下、単にガイドワイヤーとい
う。)に関する。詳しくは、抗血栓性と表面潤滑性に優
れたガイドワイヤーに関するものである。
用ガイドワイヤー(以下、単にガイドワイヤーとい
う。)に関する。詳しくは、抗血栓性と表面潤滑性に優
れたガイドワイヤーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、抗血栓性材料として種々の表面構
造をもつものが提唱されてきたが、いずれも表面潤滑性
が不十分であった。このため、ガイドワイヤーとして使
用する場合は、抗血栓性であっても血管内に挿入する
際、滑りが悪くて血管との摩擦が大きいために血管を損
傷し、これによって血栓が生成するおそれがあった。ま
た、血管内挿入の操作性が悪いという欠点もあった。
造をもつものが提唱されてきたが、いずれも表面潤滑性
が不十分であった。このため、ガイドワイヤーとして使
用する場合は、抗血栓性であっても血管内に挿入する
際、滑りが悪くて血管との摩擦が大きいために血管を損
傷し、これによって血栓が生成するおそれがあった。ま
た、血管内挿入の操作性が悪いという欠点もあった。
【0003】表面潤滑性の優れた材料としては、特公平
1−33181号公報に記載の無水マレイン酸系高分子
物質を表面固定するものがある。しかしこの方法は無水
マレイン酸が血液と接した場合水和してアニオン性物質
になり、血液成分を非常に吸着する問題があった。例え
ば、この方法によるガイドワイヤーを血管内に挿入する
際にガイドワイヤー表面に血栓が付着し、ガイドワイヤ
ーを抜き取るときに血栓がとれて血液中に血栓が浮遊す
ることも考えられ、危険であった。
1−33181号公報に記載の無水マレイン酸系高分子
物質を表面固定するものがある。しかしこの方法は無水
マレイン酸が血液と接した場合水和してアニオン性物質
になり、血液成分を非常に吸着する問題があった。例え
ば、この方法によるガイドワイヤーを血管内に挿入する
際にガイドワイヤー表面に血栓が付着し、ガイドワイヤ
ーを抜き取るときに血栓がとれて血液中に血栓が浮遊す
ることも考えられ、危険であった。
【0004】また、特開昭62−87163号公報に開
示されているように、高分子材料の表面に水溶性単量体
をグラフト重合させた抗血栓性材料は、グラフト量が少
ないために表面潤滑性が不十分であった。従って、この
方法によるガイドワイヤーは表面潤滑性を必要としない
人工血管等に使用できても、ガイドワイヤーに使用する
には、表面潤滑性の点で不十分という問題があった。更
にこの場合高分子材料に水溶性単量体を少量だけ均一に
グラフト重合させることが難しく、グラフト重合の生じ
た部分が不均一に発生して、抗血栓性を有しない部分の
できるおそれがあった。
示されているように、高分子材料の表面に水溶性単量体
をグラフト重合させた抗血栓性材料は、グラフト量が少
ないために表面潤滑性が不十分であった。従って、この
方法によるガイドワイヤーは表面潤滑性を必要としない
人工血管等に使用できても、ガイドワイヤーに使用する
には、表面潤滑性の点で不十分という問題があった。更
にこの場合高分子材料に水溶性単量体を少量だけ均一に
グラフト重合させることが難しく、グラフト重合の生じ
た部分が不均一に発生して、抗血栓性を有しない部分の
できるおそれがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、抗血栓性
と表面潤滑性とを同時に満足させる医療材料はかって存
在しなかった。本発明は抗血栓性に優れると同時に表面
潤滑性においても非常に優れ、繰り返し摩擦による劣化
もないうえに血管内挿入の操作性も良好なガイドワイヤ
ーを提供しようとするものである。
と表面潤滑性とを同時に満足させる医療材料はかって存
在しなかった。本発明は抗血栓性に優れると同時に表面
潤滑性においても非常に優れ、繰り返し摩擦による劣化
もないうえに血管内挿入の操作性も良好なガイドワイヤ
ーを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、高分子材料で
覆われている医療用ガイドワイヤーにおいて、該高分子
材料の表面に水溶性単量体でグラフト重合が施され、そ
のグラフト鎖密度が100〜200μg/cm2 である
ことを特徴とする医療用ガイドワイヤーを要旨とする。
覆われている医療用ガイドワイヤーにおいて、該高分子
材料の表面に水溶性単量体でグラフト重合が施され、そ
のグラフト鎖密度が100〜200μg/cm2 である
ことを特徴とする医療用ガイドワイヤーを要旨とする。
【0007】本発明において高分子材料はグラフト重合
の可能な医療用高分子であれよいが、ペルオキシドの生
成及びグラフト重合が比較的容易にできるポリウレタン
やポリオレフイン系高分子が好ましい。
の可能な医療用高分子であれよいが、ペルオキシドの生
成及びグラフト重合が比較的容易にできるポリウレタン
やポリオレフイン系高分子が好ましい。
【0008】本発明において高分子材料の表面にグラフ
ト重合が施される。これは高分子材料が固体であるた
め、おのずからグラフト重合が表面に多くなされるとい
う意味であり、グラフト重合を表面にのみ行うという特
別の方法を言うものではない。
ト重合が施される。これは高分子材料が固体であるた
め、おのずからグラフト重合が表面に多くなされるとい
う意味であり、グラフト重合を表面にのみ行うという特
別の方法を言うものではない。
【0009】本発明において水溶性単量体は、ラジカル
重合ができ、グラフト重合により含水高分子鎖層を形成
するものであれば採用できるが、非イオン性の水溶性単
量体が好ましく、アクリルアミド・N,N−ジメチルア
クリルアミド・メトキシポリエチレングリコールメタク
リレート等が好ましい。
重合ができ、グラフト重合により含水高分子鎖層を形成
するものであれば採用できるが、非イオン性の水溶性単
量体が好ましく、アクリルアミド・N,N−ジメチルア
クリルアミド・メトキシポリエチレングリコールメタク
リレート等が好ましい。
【0010】本発明においてガイドワイヤーに被覆され
ている高分子材料上のグラフト鎖密度は100〜200
μg/cm2 である。このグラフト鎖密度が100μg
/cm2 未満では表面潤滑性が不十分となり、200μ
g/cm2 以上では抗血栓性が不十分のガイドワイヤー
しか得られない。
ている高分子材料上のグラフト鎖密度は100〜200
μg/cm2 である。このグラフト鎖密度が100μg
/cm2 未満では表面潤滑性が不十分となり、200μ
g/cm2 以上では抗血栓性が不十分のガイドワイヤー
しか得られない。
【0011】本発明では、ガイドワイヤーの表面にペル
オキシド基を生成させ、次いで水溶性単量体中で加熱又
はレドックス開始剤を使用してグラフト重合を行う。
オキシド基を生成させ、次いで水溶性単量体中で加熱又
はレドックス開始剤を使用してグラフト重合を行う。
【0012】ペルオキシド基を生成させるには、グロー
放電処理・コロナ放電処理・紫外線照射・オゾン暴露等
の方法がある。
放電処理・コロナ放電処理・紫外線照射・オゾン暴露等
の方法がある。
【0013】本発明におけるグラフト重合法は、基材で
ある高分子材料に何らかの方法によって重合活性種を生
成した後、重合性単量体を反応させて、活性種からグラ
フト鎖を生成させる方法である。活性種のもととなるペ
ルオキシド基を生成する方法にはオゾンやプラズマ等の
活性化気体による方法、セリウム塩や過酸化水素等の試
薬による化学的方法あるいは光や放射線等による物理的
方法等が知られている。いずれの方法においてもグラフ
ト重合が可能であれば本発明に使用可能であるが、処理
が簡便であり、均一な処理のできるグロー放電処理・コ
ロナ放電処理・紫外線照射・オゾン暴露による方法が好
ましい。
ある高分子材料に何らかの方法によって重合活性種を生
成した後、重合性単量体を反応させて、活性種からグラ
フト鎖を生成させる方法である。活性種のもととなるペ
ルオキシド基を生成する方法にはオゾンやプラズマ等の
活性化気体による方法、セリウム塩や過酸化水素等の試
薬による化学的方法あるいは光や放射線等による物理的
方法等が知られている。いずれの方法においてもグラフ
ト重合が可能であれば本発明に使用可能であるが、処理
が簡便であり、均一な処理のできるグロー放電処理・コ
ロナ放電処理・紫外線照射・オゾン暴露による方法が好
ましい。
【0014】グラフト重合法には、溶液重合・気相重合
及び特開昭63−92658号公報記載の空気酸素溶存
下におけるラジカル重合等がある。これらのうちグラフ
ト処理が均一に行い易い溶液重合がよく、表面に生成し
たペルオキシド基を水溶性単量体溶液中にて加熱又はレ
ドツクス開始剤によって開裂させることにより重合活性
種を生成させ、これと水溶性単量体と反応させ、グラフ
ト鎖を生成する方法が好ましい。また、グラフト鎖密度
の制御法は、重合調製剤を添加する方法・水溶性単量体
の濃度を変化させる方法・表面ペルオキシド基の生成量
を変化させる方法がある。
及び特開昭63−92658号公報記載の空気酸素溶存
下におけるラジカル重合等がある。これらのうちグラフ
ト処理が均一に行い易い溶液重合がよく、表面に生成し
たペルオキシド基を水溶性単量体溶液中にて加熱又はレ
ドツクス開始剤によって開裂させることにより重合活性
種を生成させ、これと水溶性単量体と反応させ、グラフ
ト鎖を生成する方法が好ましい。また、グラフト鎖密度
の制御法は、重合調製剤を添加する方法・水溶性単量体
の濃度を変化させる方法・表面ペルオキシド基の生成量
を変化させる方法がある。
【0015】また、本発明におけるグラフト重合のため
のレドツクス開始剤・重合調製剤は周知のものを使用す
ればよい。
のレドツクス開始剤・重合調製剤は周知のものを使用す
ればよい。
【0016】
【作用】本発明においては、水溶性単量体のグラフト重
合により高分子材料の表面に親水性グラフト鎖を形成さ
せ、比較的自由に移動する水を保持する含水高分子鎖
層、いわゆる散漫層を形成することにより抗血栓性と表
面潤滑性を発現させるものである。
合により高分子材料の表面に親水性グラフト鎖を形成さ
せ、比較的自由に移動する水を保持する含水高分子鎖
層、いわゆる散漫層を形成することにより抗血栓性と表
面潤滑性を発現させるものである。
【0017】本発明においては、散漫層を有するのでこ
れが潤滑剤の役割を果たし表面潤滑性を発現させ、この
高分子材料の表面に血液と相互作用を示さない水を高濃
度に保持しているため、血液成分の吸着や粘着を防ぐ。
その結果、抗血栓性も優れていることになる。更に繰り
返して使用しても表面潤滑性及び抗血栓性が失われるこ
ともなくガイドワイヤーの性能は持続され、安定であ
る。
れが潤滑剤の役割を果たし表面潤滑性を発現させ、この
高分子材料の表面に血液と相互作用を示さない水を高濃
度に保持しているため、血液成分の吸着や粘着を防ぐ。
その結果、抗血栓性も優れていることになる。更に繰り
返して使用しても表面潤滑性及び抗血栓性が失われるこ
ともなくガイドワイヤーの性能は持続され、安定であ
る。
【0018】
【実施例】表1に示すような条件で種々のグラフト鎖密
度を有する高分子材料を作製した。すなわちオゾンが1
000〜5000ppm存在する雰囲気にポリウレタン
は1分間、ポリエチレンは10分間さらし、ペルオキシ
ド基を生成させ、次いで試験管を使用し、レドツクス剤
(本実施例では、濃度1.0×10-2モル/Lの硫酸第
一鉄アンモニウム塩)をあらかじめ含有したN,N−ジ
メチルアクリルアミド及びアクリルアミドの1〜10%
水溶液中に試料を浸漬させ、酸素を除去するために脱気
・封緘し、35℃で1時間グラフト重合を行った。
度を有する高分子材料を作製した。すなわちオゾンが1
000〜5000ppm存在する雰囲気にポリウレタン
は1分間、ポリエチレンは10分間さらし、ペルオキシ
ド基を生成させ、次いで試験管を使用し、レドツクス剤
(本実施例では、濃度1.0×10-2モル/Lの硫酸第
一鉄アンモニウム塩)をあらかじめ含有したN,N−ジ
メチルアクリルアミド及びアクリルアミドの1〜10%
水溶液中に試料を浸漬させ、酸素を除去するために脱気
・封緘し、35℃で1時間グラフト重合を行った。
【0019】また、単量体にメトキシポリエチレングリ
コールメタクリレート(本実施例では、ポリエチレング
リコールの重合度は9)を用いる場合は、重合調製剤と
して濃度0.1%のベンジルアルコールをあらかじめ含
有した単量体溶液中に、試料を浸漬させ、酸素を除去す
るため脱気・封緘し、60℃で1時間グラフト重合を行
った。
コールメタクリレート(本実施例では、ポリエチレング
リコールの重合度は9)を用いる場合は、重合調製剤と
して濃度0.1%のベンジルアルコールをあらかじめ含
有した単量体溶液中に、試料を浸漬させ、酸素を除去す
るため脱気・封緘し、60℃で1時間グラフト重合を行
った。
【0020】グラフト量は以下のような染色法によって
定量した。グラフト重合を行った試料を、スカイブルー
6Bの1重量%の水溶液中に30秒間浸漬して染色す
る。着色した試料を水で色素を抽出し、抽出液の吸光度
(波長は615nm)からグラフト鎖密度を求める。吸
光度とグラフト量の関係は、重量法によりグラフト鎖密
度が既知の試料を作製しておき、それの吸光度(着色
量)を求めておき、これを基準にして試料のグラフト量
を求める。
定量した。グラフト重合を行った試料を、スカイブルー
6Bの1重量%の水溶液中に30秒間浸漬して染色す
る。着色した試料を水で色素を抽出し、抽出液の吸光度
(波長は615nm)からグラフト鎖密度を求める。吸
光度とグラフト量の関係は、重量法によりグラフト鎖密
度が既知の試料を作製しておき、それの吸光度(着色
量)を求めておき、これを基準にして試料のグラフト量
を求める。
【0021】抗血栓性の第一の評価として牛免疫グロブ
リンG(以下、IgGで示す。)吸着量を測定した。こ
の測定方法は以下の通りである。上記の処理試料からフ
イルム細片(1cm×1cm)を切出し、 125Iでラベ
ルしたIgGを1mg/ml含有する燐酸緩衝溶液中に
浸漬させ、37℃で3時間吸着させた。次いでフイルム
面をゆるやかに緩衝液で洗浄して非吸着蛋白質を除去し
た。吸着量は 125Iの放射線量とあらかじめ作っておい
た検量線から求めた。
リンG(以下、IgGで示す。)吸着量を測定した。こ
の測定方法は以下の通りである。上記の処理試料からフ
イルム細片(1cm×1cm)を切出し、 125Iでラベ
ルしたIgGを1mg/ml含有する燐酸緩衝溶液中に
浸漬させ、37℃で3時間吸着させた。次いでフイルム
面をゆるやかに緩衝液で洗浄して非吸着蛋白質を除去し
た。吸着量は 125Iの放射線量とあらかじめ作っておい
た検量線から求めた。
【0022】抗血栓性の評価結果を表1に示した。な
お、表1ではポリウレタンをPU、ポリエチレンをP
E、N,N−ジメチルアクリルアミドをDMAA、アク
リルアミドをAA、メトキシポリエチレングリコールメ
タクリレートをMPEGMで示した。
お、表1ではポリウレタンをPU、ポリエチレンをP
E、N,N−ジメチルアクリルアミドをDMAA、アク
リルアミドをAA、メトキシポリエチレングリコールメ
タクリレートをMPEGMで示した。
【0023】表1から明らかなようにポリウレタンとポ
リエチレンのフイルム表面へN,N−ジメチルアクリル
アミド又はアクリルアミド、メトキシポリエチレングリ
コールメタクリレートをグラフト重合させた場合、グラ
フト量が200μg/cm2 を超えるとIgG吸着量が
増大し、抗血栓性に関し不満足であることが予想でき
た。
リエチレンのフイルム表面へN,N−ジメチルアクリル
アミド又はアクリルアミド、メトキシポリエチレングリ
コールメタクリレートをグラフト重合させた場合、グラ
フト量が200μg/cm2 を超えるとIgG吸着量が
増大し、抗血栓性に関し不満足であることが予想でき
た。
【0024】
【表1】
【0025】更に、抗血栓性の第二の評価として次の観
察を行った。内径2.5mmのポリウレタンチユーブを
オゾン濃度が1000〜5000ppm存在する雰囲気
中で1分間さらし、次いでレドツクス剤(本実施例で
は、濃度1.0×10-2モル/Lの硫酸第一アンモニウ
ム塩)をあらかじめ含有したN,N−ジメチルアクリル
アミド又はアクリルアミドの1〜10%水溶液中に浸漬
させ、酸素を除去するため脱気・封緘し、35℃にて1
時間グラフト重合させた。
察を行った。内径2.5mmのポリウレタンチユーブを
オゾン濃度が1000〜5000ppm存在する雰囲気
中で1分間さらし、次いでレドツクス剤(本実施例で
は、濃度1.0×10-2モル/Lの硫酸第一アンモニウ
ム塩)をあらかじめ含有したN,N−ジメチルアクリル
アミド又はアクリルアミドの1〜10%水溶液中に浸漬
させ、酸素を除去するため脱気・封緘し、35℃にて1
時間グラフト重合させた。
【0026】また、単量体にメトキシポリエチレングリ
コールメタクリレート(本実施例では、ポリエチレング
リコールの重合度は9)を用いる場合は、重合調製剤
(本実施例では、濃度0.1%のベンジルアルコール)
をあらかじめ含有した単量体溶液中に、試料を浸漬させ
酸素を除去するため脱気・封緘し、60℃にて1時間グ
ラフト重合させた。
コールメタクリレート(本実施例では、ポリエチレング
リコールの重合度は9)を用いる場合は、重合調製剤
(本実施例では、濃度0.1%のベンジルアルコール)
をあらかじめ含有した単量体溶液中に、試料を浸漬させ
酸素を除去するため脱気・封緘し、60℃にて1時間グ
ラフト重合させた。
【0027】これによって表2のように内表面をグラフ
ト重合した5種のチユーブ(実施例5)を得た。これを
未処理のポリウレタンチユーブ(比較例7)とともに兎
の頸静脈と頸動脈を連通したいわゆる動脈・静脈(A−
V)シヤントを行い、1時間又は3時間にわたり血流に
接触させた。
ト重合した5種のチユーブ(実施例5)を得た。これを
未処理のポリウレタンチユーブ(比較例7)とともに兎
の頸静脈と頸動脈を連通したいわゆる動脈・静脈(A−
V)シヤントを行い、1時間又は3時間にわたり血流に
接触させた。
【0028】チユーブ内面を走査型電子顕微鏡によって
観察したところ表2に示すように、実施例5には付着物
は認められなかった。ガイドワイヤーの血液との接触時
間は長くとも数時間であり、この間血栓や血液成分の付
着がないものは非常に抗血栓性に優れていると言える。
従って実施例5程度のものは十分にこの要求を満足させ
ると予想できる。
観察したところ表2に示すように、実施例5には付着物
は認められなかった。ガイドワイヤーの血液との接触時
間は長くとも数時間であり、この間血栓や血液成分の付
着がないものは非常に抗血栓性に優れていると言える。
従って実施例5程度のものは十分にこの要求を満足させ
ると予想できる。
【0029】なお、表2ではN,N−ジメチルアクリル
アミドをDMAA、アクリルアミドをAA、メトキシポ
リエチレングリコールメタクリレートをMPEGMで示
した。
アミドをDMAA、アクリルアミドをAA、メトキシポ
リエチレングリコールメタクリレートをMPEGMで示
した。
【0030】
【表2】
【0031】表面潤滑性の評価として、実施例1〜4及
び比較例1〜6の各種試料の摩擦係数を測定した。その
結果を表3に示した。
び比較例1〜6の各種試料の摩擦係数を測定した。その
結果を表3に示した。
【0032】摩擦係数の測定方法は水平なシヤーレの中
に平滑なガラス板(2cm×10cm)を丁度ガラス板
が水に漬かる程度に水中におき、その上に試料(1cm
×1.5cm)を載せ、スライダーを試料面の全面とガ
ラス面が完全に接するようにして置き、その上に種々の
重りを載せる。スライダーを糸で水平方向に10mm/
分の速度で引張り、その引いている間の力を摩擦力
(g)として容量100gのロードセルで読む。2種の
重りの重量の差(本実施例では、40g)で除した数を
摩擦係数とした。
に平滑なガラス板(2cm×10cm)を丁度ガラス板
が水に漬かる程度に水中におき、その上に試料(1cm
×1.5cm)を載せ、スライダーを試料面の全面とガ
ラス面が完全に接するようにして置き、その上に種々の
重りを載せる。スライダーを糸で水平方向に10mm/
分の速度で引張り、その引いている間の力を摩擦力
(g)として容量100gのロードセルで読む。2種の
重りの重量の差(本実施例では、40g)で除した数を
摩擦係数とした。
【0033】
【表3】
【0034】各試料とも6回測定し平均値を求めた。測
定結果を表3に示した。これからグラフト量が100μ
g/cm2 以上になると摩擦係数が低くなることが分か
る。
定結果を表3に示した。これからグラフト量が100μ
g/cm2 以上になると摩擦係数が低くなることが分か
る。
【0035】次にガイドワイヤーとしての作業性の評価
を行った。原子%でニツケル52%、チタン48%のニ
ツケル−チタン合金の芯線にポリウレタンエラストマー
を被覆したガイドワイヤー(外径0.89mm)をオゾ
ン雰囲気中に1分間さらし、次いでレドツクス剤(本実
施例では、濃度1.0×10-2モル/Lの硫酸第一アン
モニウム塩)及びN,N−ジメチルアクリルアミド又は
アクリルアミド水溶液を入れた試験官中に浸漬させ、酸
素を除去するため脱気・封緘し、グラフト重合した。
を行った。原子%でニツケル52%、チタン48%のニ
ツケル−チタン合金の芯線にポリウレタンエラストマー
を被覆したガイドワイヤー(外径0.89mm)をオゾ
ン雰囲気中に1分間さらし、次いでレドツクス剤(本実
施例では、濃度1.0×10-2モル/Lの硫酸第一アン
モニウム塩)及びN,N−ジメチルアクリルアミド又は
アクリルアミド水溶液を入れた試験官中に浸漬させ、酸
素を除去するため脱気・封緘し、グラフト重合した。
【0036】単量体にメトキシポリエチレングリコール
メタクリレート(本実施例では、ポリエチレングリコー
ルの重合度は9)を用いる場合は、重合調製剤(本実施
例では、濃度0.1%のベンジルアルコール)をあらか
じめ含有した単量体溶液中に、試料を浸漬させ、酸素を
除去するため脱気・封緘し、グラフト重合させた。これ
によってエラストマー部にグラフト重合処理されたガイ
ドワイヤーを得た。
メタクリレート(本実施例では、ポリエチレングリコー
ルの重合度は9)を用いる場合は、重合調製剤(本実施
例では、濃度0.1%のベンジルアルコール)をあらか
じめ含有した単量体溶液中に、試料を浸漬させ、酸素を
除去するため脱気・封緘し、グラフト重合させた。これ
によってエラストマー部にグラフト重合処理されたガイ
ドワイヤーを得た。
【0037】以上3種類のガイドワイヤー(実施例6)
をシエフアードフツク・モデイフアイド型で、外径1.
6mm、内径1.1mm、長さ650mmのナイロン製
血管造影用カテーテル(ニプロ社製、型番133)内に
挿入して操作したところ、3種類とも摩擦抵抗が少な
く、出し入れも容易であり、非常に操作性は良好であっ
た。
をシエフアードフツク・モデイフアイド型で、外径1.
6mm、内径1.1mm、長さ650mmのナイロン製
血管造影用カテーテル(ニプロ社製、型番133)内に
挿入して操作したところ、3種類とも摩擦抵抗が少な
く、出し入れも容易であり、非常に操作性は良好であっ
た。
【0038】スプリングタイプ(スプリング部の内部に
芯線部を有する)で表面にテフロンコーテイングした構
造で外径0.89mmのクツク社製ガイドワイヤー(比
較例8)及び原子%でニツケル52%、チタン48%の
ニツケル−チタン合金の芯線にポリウレタンを被覆し、
その表面に水溶性高分子物質(無水マレイン酸系高分子
物質)を被覆した構造で外径0.89mmのテルモ社製
ガイドワイヤー(比較例9)を準備した。
芯線部を有する)で表面にテフロンコーテイングした構
造で外径0.89mmのクツク社製ガイドワイヤー(比
較例8)及び原子%でニツケル52%、チタン48%の
ニツケル−チタン合金の芯線にポリウレタンを被覆し、
その表面に水溶性高分子物質(無水マレイン酸系高分子
物質)を被覆した構造で外径0.89mmのテルモ社製
ガイドワイヤー(比較例9)を準備した。
【0039】実施例6・比較例8・比較例9のガイドワ
イヤーとカテーテル内面の間における摩擦抵抗値を測定
した。
イヤーとカテーテル内面の間における摩擦抵抗値を測定
した。
【0040】この摩擦抵抗値はニプロ社製、型番133
のカテーテルの中央部79mmを切取り、それを弦の長
さ50mmの半円状態にし、このカテーテル内を水で満
たし、このカテーテル内に1cm/秒の速度でガイドワ
イヤーを挿入する時の最大摩擦抵抗値を容量50gの圧
縮引張試験機で測定した。
のカテーテルの中央部79mmを切取り、それを弦の長
さ50mmの半円状態にし、このカテーテル内を水で満
たし、このカテーテル内に1cm/秒の速度でガイドワ
イヤーを挿入する時の最大摩擦抵抗値を容量50gの圧
縮引張試験機で測定した。
【0041】更にそれぞれのガイドワイヤーをニプロ社
製、型番133のカテーテル内(長さにして60cm)
を200回通過させた後、上記と同じ半円状カテーテル
内にガイドワイヤーを挿入するときの摩擦抵抗値も求め
た。その結果を表4に示した。なお、表4ではN,N−
ジメチルアクリルアミドをDMAA、アクリルアミドを
AA、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート
をMPEGMで示した。
製、型番133のカテーテル内(長さにして60cm)
を200回通過させた後、上記と同じ半円状カテーテル
内にガイドワイヤーを挿入するときの摩擦抵抗値も求め
た。その結果を表4に示した。なお、表4ではN,N−
ジメチルアクリルアミドをDMAA、アクリルアミドを
AA、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート
をMPEGMで示した。
【0042】表4から分かるようにガイドワイヤーとし
て非常に表面潤滑性に優れ、更に繰り返し摩擦による潤
滑性の低下もほとんど見られなかった。
て非常に表面潤滑性に優れ、更に繰り返し摩擦による潤
滑性の低下もほとんど見られなかった。
【0043】
【表4】
【0044】
【発明の効果】本発明によれば表面が高分子で覆われて
いるガイドワイヤーにおいて、その高分子材料に水溶性
単量体の表面グラフト重合を施すことにより、抗血栓性
及び表面潤滑性を付与したガイドワイヤーが得られる。
いるガイドワイヤーにおいて、その高分子材料に水溶性
単量体の表面グラフト重合を施すことにより、抗血栓性
及び表面潤滑性を付与したガイドワイヤーが得られる。
Claims (1)
- 【請求項1】 高分子材料で覆われている医療用ガイド
ワイヤーにおいて、該高分子材料の表面に水溶性単量体
でグラフト重合が施され、そのグラフト鎖密度が100
〜200μg/cm2 であることを特徴とする医療用ガ
イドワイヤー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4021962A JPH05184665A (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 医療用ガイドワイヤー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4021962A JPH05184665A (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 医療用ガイドワイヤー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05184665A true JPH05184665A (ja) | 1993-07-27 |
Family
ID=12069696
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4021962A Pending JPH05184665A (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 医療用ガイドワイヤー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05184665A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08238319A (ja) * | 1994-11-29 | 1996-09-17 | Target Therapeutics Inc | 潤滑性の向上したガイドワイヤ |
| JPH09173462A (ja) * | 1995-09-29 | 1997-07-08 | Target Therapeutics Inc | 多重被覆ステンレス鋼ガイドワイヤ |
| WO1998057679A1 (fr) * | 1997-06-18 | 1998-12-23 | Toray Industries, Inc. | Article medical antithrombotique |
| WO2002070022A3 (en) * | 2001-02-28 | 2003-01-16 | Valerio Ditizio | Method of making anti-microbial polymeric surfaces |
| CN118615497A (zh) * | 2024-08-14 | 2024-09-10 | 浙江大学 | 一种具有抗凝血和/或原位内皮化功能的抗污涂层及其制备方法和应用 |
-
1992
- 1992-01-10 JP JP4021962A patent/JPH05184665A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08238319A (ja) * | 1994-11-29 | 1996-09-17 | Target Therapeutics Inc | 潤滑性の向上したガイドワイヤ |
| JPH09173462A (ja) * | 1995-09-29 | 1997-07-08 | Target Therapeutics Inc | 多重被覆ステンレス鋼ガイドワイヤ |
| WO1998057679A1 (fr) * | 1997-06-18 | 1998-12-23 | Toray Industries, Inc. | Article medical antithrombotique |
| WO2002070022A3 (en) * | 2001-02-28 | 2003-01-16 | Valerio Ditizio | Method of making anti-microbial polymeric surfaces |
| AU2002235694B2 (en) * | 2001-02-28 | 2007-06-14 | Covalon Technologies Inc. | Method of making anti-microbial polymeric surfaces |
| US8840927B2 (en) | 2001-02-28 | 2014-09-23 | Covalon Technologies Inc. | Method of making anti-microbial polymeric surfaces |
| CN118615497A (zh) * | 2024-08-14 | 2024-09-10 | 浙江大学 | 一种具有抗凝血和/或原位内皮化功能的抗污涂层及其制备方法和应用 |
| CN118615497B (zh) * | 2024-08-14 | 2024-12-13 | 浙江大学 | 一种具有抗凝血和/或原位内皮化功能的抗污涂层及其制备方法和应用 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4897433A (en) | Process for producing an anti-thrombogenic material by graft polymerization | |
| US3939049A (en) | Process for radiation grafting hydrogels onto organic polymeric substrates | |
| JP2566548B2 (ja) | 表面改質した外科用機器、器具、インプラント、コンタクトレンズおよびその類似物 | |
| US4871785A (en) | Clouding-resistant contact lens compositions | |
| US5094876A (en) | Surface modified surgical instruments, devices, implants, contact lenses and the like | |
| Zhang et al. | Surface modification of stainless steel by grafting of poly (ethylene glycol) for reduction in protein adsorption | |
| DE69811666T2 (de) | Behandlung metallischer oberflächen zur verbesserung ihrer bioverträglichkeit und/oder ihrer physikalischen eigenschaften | |
| AU716543B2 (en) | Immobilization of chemical species in crosslinked matrices | |
| US5645882A (en) | Cross-linked polyethylene oxide coatings to improve the biocompatibility of implantable medical devices | |
| US4743258A (en) | Polymer materials for vascular prostheses | |
| DE69429189T2 (de) | Mit polyäthylenoxid beschichtete intraokulare linse | |
| JP4177906B2 (ja) | 医学装置の表面上に糖蛋白質を付着させるための酸化法 | |
| Feng et al. | Methacrylate polymer layers bearing poly (ethylene oxide) and phosphorylcholine side chains as non-fouling surfaces: in vitro interactions with plasma proteins and platelets | |
| JPH0687968A (ja) | 前もって生成された親水性ポリマーを疎水性ポリマー基材へグラフトする方法及びそのための被覆組成物 | |
| US5863650A (en) | Interfacial coatings | |
| EP0956870A1 (en) | Antithrombotic medical material | |
| GB2195644A (en) | Contact lens compositions | |
| JP3131950B2 (ja) | 血管カテーテルの製造方法 | |
| Yoshikawa et al. | In vitro and in vivo blood compatibility of concentrated polymer brushes | |
| CN115721786A (zh) | 一种功能性医用涂层及其制备方法 | |
| Bezuidenhout et al. | Covalent surface heparinization potentiates porous polyurethane scaffold vascularization | |
| JPH05184665A (ja) | 医療用ガイドワイヤー | |
| De Queiroz et al. | Adsorption of plasma proteins to DMAA hydrogels obtained by ionizing radiation and its relationship with blood compatibility | |
| JP2696053B2 (ja) | 潤滑性表面を有する医療用具、その製造法及びそのためのコーティング剤 | |
| Tran et al. | Plasma modification and collagen binding to PTFE grafts |