JPH05185546A - 強化発泡体およびその製造方法 - Google Patents

強化発泡体およびその製造方法

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JPH05185546A
JPH05185546A JP4184122A JP18412292A JPH05185546A JP H05185546 A JPH05185546 A JP H05185546A JP 4184122 A JP4184122 A JP 4184122A JP 18412292 A JP18412292 A JP 18412292A JP H05185546 A JPH05185546 A JP H05185546A
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JP
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composite
foam
fabric
adhesive component
fiber
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JP4184122A
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English (en)
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Setsuo Taguchi
節男 田口
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐破壊性、耐飛び散り性が著しく改良された強
化発泡成型体とその製造方法を提供すること。 【構成】発泡体の少なくとも一表面に布帛が貼付されて
なる布帛強化発泡体であって、該布帛は、主として接着
成分および強力成分からなる複合繊維および/または複
合糸で構成された不織布と組織構造体が複合された複合
体布帛であり、かつ、前記接着成分を介して該交絡体布
帛と発泡体表面とが接着一体化されてなることを特徴と
する強化発泡体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強化発泡体に関する。
さらに詳しくは、発泡体の表面に特定の複合布帛が接着
一体化せしめられることにより強化された発泡体とその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来から、ポリスチレン系発泡体は、外力
に対して変形が小さく、保形性や寸法安定性に優れるた
め、電気製品や精密機器の包装・梱包、クーラボック
ス、断熱性建材などに広く用いられてきた。
【0003】ところが、ポリスチレン系発泡体は、上記
のような優れる点の多い反面、衝撃や曲げなどの外部応
力に対して極めて脆く、わずかの変形により割れたり、
折れやすく発泡体の全体破壊に繋がるという欠点があっ
た。そのため、強い衝撃力を受けたり、また曲げや捩り
を受ける部位には適さない材料とされていた。
【0004】たとえば、ポリスチレン発泡体は、家電製
品の包装・梱包材料として用いられるが、ポリスチレン
発泡体単独では、輸送中に製品を包んだ該包装・梱包材
料が破損して製品が損傷を受けたり、ポリスチレン発泡
体が散乱する等の問題があるために、ダンボール等の副
素材を用いてそのものを被覆して補強しているのが現状
である。そのため、余分な手間がかかったり、また嵩ば
ったり、重くなったりして、運搬費や格納費がかさむと
いう欠点がある。
【0005】かかる問題に対して、ポリスチレン発泡体
を強化するために他のプラスチック体との複合化を図る
という提案があるが、硬くなる、コストが上がる、重く
なる等の問題があり好ましくない。
【0006】また、繊維を混合して強化を図る方法が提
案されているが(特公昭47−28097号公報、特開
昭48−100471号公報)、補強用繊維と発泡体と
の一体性が乏しいために、実質的な補強効果は得られず
それら公報に記載されている発明は好ましい方法とは言
えないものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
したような問題に鑑み、発泡成型体の耐破壊性、耐飛び
散り性を著しく改良し得る補強方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は次の構成を有する。
【0009】すなわち、本発明の強化発泡体は、発泡体
の少なくとも一表面に布帛が接着されてなる布帛強化発
泡体であって、該布帛は、主として接着成分および強力
成分からなる複合繊維および/または複合糸で構成され
た不織布と組織構造体が複合された複合布帛であり、か
つ、前記接着成分を介して該複合布帛と発泡体表面とが
接着一体化されてなることを特徴とする強化発泡体であ
る。
【0010】また、本発明の強化発泡体の製造方法は、
接着成分および強力成分からなる複合繊維および/また
は複合糸で構成された不織布と組織構造体が複合された
複合布帛を所望形状の金型内壁に配し、潜在発泡成性を
有する材料を金型内に充填し、加熱して発泡成形と同時
に不織布を構成する繊維の接着成分を熱変形および/ま
たは溶融せしめて、発泡体表面の一部分または全体に前
記交絡体布帛を接着一体化せしめることを特徴とする強
化発泡体の製造方法である。
【0011】あるいは、また、本発明の強化発泡体の製
造方法は、発泡成型体の表面に、主として接着成分およ
び強力成分からなる複合繊維および/または複合糸で構
成された不織布と組織構造体が複合された複合布帛を加
熱状態下で圧接せしめ、前記接着成分を熱変形および/
または溶融せしめて発泡成型体表面の一部分または全体
に該複合布帛を接着一体化せしめることを特徴とする強
化発泡体の製造方法である。
【0012】あるいは、また、本発明の強化発泡体の製
造方法は、発泡成型体の表面に、主として接着成分およ
び強力成分からなる複合繊維および/または複合糸で構
成された不織布と組織構造体が複合された複合布帛を配
し、該布帛に加熱体を圧接して加熱し、不織布を構成す
る繊維の接着成分を熱変形および/または溶融せしめ
て、発泡体表面の一部分または全体に前記複合布帛を接
着一体化せしめることを特徴とする強化発泡体の製造方
法である。
【0013】
【作用】以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】本発明は、発泡体の少なくとも一表面が主
として接着成分および強力成分からなる複合繊維および
/または複合糸で構成された不織布と組織構造体が複合
された特定の複合布帛と接着一体化され強化された発泡
体およびその製造方法に関するものである。かかる構成
により、発泡体の脆性を改良し、さまざまな外部応力に
対して耐破壊性や耐飛び散り性などを著しく改良するこ
とができる。
【0015】さらに詳しくは、本発明でいう特定の複合
布帛とは、発泡体と良好に接着する接着成分と高強力性
を有する強力成分の少なくとも二つの成分からなる複合
繊維および/または複合糸により構成された不織布と、
織物、編物、網シート状物などの組織構造体が複合され
一体化されてなる複合体であり、かかる複合体は、不織
布の構成繊維自身が絡み合っていることに加えて、組織
構造体の組織の中に不織布繊維が入り込んで複合された
形態となっている。
【0016】すなわち、また本発明でいう「組織構造
体」とは、織物、編物、網シート状物などをいう。該組
織構造体は、例えば、普通の強力を持つ繊維、高強力繊
維からまたは接着成分と高強力性を有する強力成分の少
なくとも二つの成分からなる複合繊維および/または複
合糸から構成されるものである。
【0017】かかる複合布帛を発泡体表面に接着一体化
せしめることにより発泡体との接着一体化性が良好で、
不織布繊維中の強力成分および組織構造体の高強力性が
十分に発揮されて良好な機械的性能を有する発泡体とす
ることができる。
【0018】これは、不織布あるいは組織構造体のみで
強化されたものに比べて、接着性が良好で、一般的な機
械的性能の向上はもちろんこと、きわめて高い耐衝撃性
が得られる。特に、本発明の強化発泡体は欠点部が生じ
ても、その破壊伝播が組織構造体の組織部分で食い止め
られるため、全体破壊に至らない利点がある。
【0019】本発明の方法に使用される発泡体として
は、たとえば、ポリスチレン、スチレン・エチレン共重
合体、アクリルニトリル・スチレン共重合体、ABS樹
脂などのポリスチレン系樹脂からなるビーズ成形、押出
し成形などによる発泡成型体あるいはその原料が好まし
く適用できる。その他に、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、フェノール系樹脂を原料とする発泡
体にも適用できる。特に、外部応力に対して変形の小さ
い高剛性樹脂が、本発明による強化効率が高く、より高
い効果を得ることができる。
【0020】不織布繊維に用いる複合繊維の好ましい形
態としては、芯/鞘型繊維、バイメタル型繊維、多層接
合型繊維、放射状多層型繊維等の形態であり、この中で
も、鞘成分の中に多くの芯成分を有する構造の繊維であ
る多芯/鞘型複合繊維が好ましい。例えば、高分子配列
体繊維、混合紡糸繊維等に代表されるものである。
【0021】図1〜図7は、本発明に用いられる複合繊
維の一実施態様例をモデル的に示した横断面概略モデル
図である。
【0022】かかる複合繊維において、接着成分は複合
繊維の外周あるいは外殻部分に配置されることが好まし
い。たとえば、図1、図2および図3のような芯/鞘型
複合繊維においては、鞘成分に配置されるのが好まし
い。また、図4、図5、図6および図7のようなバイメ
タル型あるいは多層接合型複合繊維においては、いずれ
の成分に配置されて構わないが、外部への露出面積の大
きい部分に配置される方が効果的で好ましい。これら図
において、1は複合繊維、2、2′は芯成分、3は鞘成
分を示している。
【0023】複合繊維の太さは、強化材料として、その
具体的用途に適したものとすればよく、特に限定される
ものではないが、一般には複合繊維で0.1〜1000
デニールの範囲が好適であり、多芯/鞘型複合繊維にお
いては、芯繊維の太さは、通常、複合繊維の1/3〜1
/1000程度が好ましく、また、複合繊維中の芯の本
数は、3本〜10000本の範囲とするのが好ましく、
10本〜1000本が特に好ましい。
【0024】複合繊維における接着成分としては、加熱
することにより熱変形あるいは溶融を起こして高接着性
をもたらすことが重要であり、さらに、次のAまたはB
を満足するものであることが好ましい。すなわち、 A:発泡体と同じモノマ単位を含むポリマであること、 B:発泡体と良好な接着性と相溶性を有するポリマであ
ること、 特に、中でもAのものが好ましいが、ただし、発泡体と
同じモノマ単位を含まないものであっても、熱変形ある
いは溶融によって、発泡体との間にアンカ効果等が作用
し好ましい接着が図れるものであれば、本発明を十分達
成できるものである。かかる好ましい代表例としては、
スチレンにアクリル酸やメタクリル酸の高級アルコール
エステルを共重合したポリスチレン共重合体、酸成分が
テレフタル酸/イソフタル酸、グリコール成分がエチレ
ングリコールからなるポリエステル共重合体などが挙げ
られる。
【0025】一方、強力成分としては、ポリエチレンテ
レフタレートに代表されるポリエステル類、ナイロン
6、ナイロン66に代表されるポリアミド類、アラミド
類、その他ポリアリレート、ポリアクリルニトリル、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、
ポリウレタンおよびそれらの共重合変性体あるいは他成
分の混合体などの各種の可紡性を有するポリマを適用す
ることができるものであり、これらのポリマ群の中から
発泡体種に応じて、また、発泡体の目的、用途に応じて
一種または二種以上のポリマが用いられる。
【0026】また、さらに、これまでの説明では、複合
紡糸して得られる複合繊維の場合で説明してきたが、本
発明は、このような複合繊維使いの場合に限らず、前述
の芯成分あるいは鞘成分とか、あるいは接着成分、強力
成分として説明をしたポリマからなる繊維からなる混繊
糸(交撚糸を含む)などの複合糸使いでも構わない。す
なわち、本発明では、接着成分よりなる繊維もしくは糸
と、強力成分よりなる繊維もしくは糸の組合せの複合糸
使いであってもよいわけである。
【0027】一方、組織構造体を構成する成分として
は、できるだけ高強力性を有するものが好ましいが、上
記複合繊維中の強力成分と同じものであってもかまわな
い。例えば、アラミド繊維、ポリアリレート、高分子量
ポリエチレン、高分子量ポリビニルアルコールなどが好
ましく、特に、繊維強度が3 g/d 以上、特に5 g/d
以上の高強力繊維であることが好ましい。
【0028】あるいはまた、本発明において、組織構造
体にも、上述の主として接着成分および強力成分からな
る複合繊維および/または複合糸を用いてもよい。
【0029】また、その形態としては、織物、編物、網
シート状物などの強固な組織構造を有するものである。
その目付、組織、糸使いなどは特に限定されない。ただ
し、不織布構成繊維が組織内に入り込みお互いが絡み合
った構造とするためには、通常のものよりは比較的目の
粗いものが好ましい。
【0030】織物としては、平織、綾織、朱子織および
それらの組織を基本とした各種のものが適用される。特
殊なものとしては、低い密度でも、目ずれのしない呂
織、紗織などが好ましく適用される。また、編物として
は、緯メリアス、経メリアスの各種のものが適用でき
る。網シート状物とは、繊維の交点が接着や融着してネ
ット状のシートを形成したもの、あるいは、通称ジオグ
リッドと呼ばれるもので溶融ポリマをダイスから押し出
して作ったシートに円形などの孔を開けて、一方向ある
いは二方向に延伸したものであり、土木用としてよく使
用されることからジオグリッドと呼ばれるものを含む。
また、ネットの形が格子状となっているもので土木用と
してよく使用されることからいわゆるジオネット呼ばれ
るものも好ましく用いられる。それらの好ましい例とし
ては、日石合樹製品株式会社製「日石コンウエドネッ
ト」、三井石化産資株式会社製「ネトロンシート」が挙
げられる。網シート状物においても、目合、目付、厚さ
など目的、用途に応じて適宜選択でき、特に限定される
ものではない。
【0031】本発明において複合布帛を作製する好まし
い方法の一つとしては、カード、クロスラッパ、ランダ
ムウェブなどを用いてシート化して短繊維もしくは長繊
維不織布ウェブを作製し、かかる不織布ウェブと組織構
造体を積層して、ニードルパンチおよび/またはウォー
タジェットパンチにより両者をお互いに絡ませることに
より行なわれる。かかるパンチは片面、両面のいずれか
ら行なわれてもよいし、また、その他パンチの方法ある
いは程度は特に限定するものではなく、従来公知の方法
で行なうことができる。
【0032】上記のニードルパンチにより不織布ウェブ
と組織構造体を積層する方法においては、ニードルパン
チでのニードルの引っ掻き作用により組織構造体繊維が
損傷されることを防止するために、組織構造体を構成す
る糸は、700 T/m の強撚糸を用いるのがよく、より
好ましくは1000 T/m 以上の強撚糸を用いるのがよ
い。ただし、該糸は、必ずしも強撚糸としなくともよ
く、適宜にニードルパンチ条件や他の加工条件などにも
合わせて、低撚糸、甘撚糸、加工糸(仮撚捲縮糸、交互
撚り糸など)、撚りのない糸などをも用いてもよい。ま
た、強撚糸を用いる場合、その撚り数の上限は、一般的
には3000 T/m 程度までがよいが、さらに、強撚に
よるより強い効果を得たい場合にはそれ以上としてもよ
い。また、かかる不織布ウェブとモノフィラメントより
なるネット状物や前記ジオグリッド、ジオネットの組合
せも好ましい適用例である。
【0033】かかる複合布帛と発泡体の接着一体化を図
る方法としては、一つには、上記複合布帛を所望形状金
型内面に配し、その金型内に各種潜在発泡成性材料、例
えば発泡性のポリマビーズなどの材料を充填し、蒸気や
熱風などを供給して加熱し発泡成形と同時に不織布の構
成繊維の接着成分を熱変形および/または溶融せしめ
て、発泡体表面の一部分または全体に複合布帛を接着一
体化せしめることをにより行われる。その他、予め発泡
体を成形し、その発泡成形体の表面に交絡体布帛を加熱
状態下で圧接せしめ、接着成分を熱変形および/または
溶融し、発泡成型体表面の一部分または全体に相互絡合
体を接着一体化せしめる方法とか、また、発泡成形体の
表面に複合布帛を配し、該複合布帛にアイロン、こて、
ロール、加熱プレスのごとき加熱体を圧接して加熱し、
不織布の構成繊維の接着成分を熱変形および/または溶
融し、発泡体表面の一部分または全体に布帛を接着一体
化する方法により行なわれる。
【0034】また、複合布帛において、組織構造体の貫
通孔面積の占める割合が大きいもの(空間率の高いシー
ト)であれば、不織布と組織構造体の交絡処理を行わな
くても、組織構造体の一表面あるいは表裏両面に不織布
を積層して発泡体に配し、加熱処理あるいは加熱体を圧
接することにより、不織布繊維が組織構造体の目間を貫
通してブリッジ構造をとり接着し、発泡体/組織構造体
/不織布が好ましい接着一体化することができる。もち
ろん、この場合も本発明は好ましく適用できる。 従っ
て、かかる加熱処理は、接着成分が発泡体と十分に接着
しうるように熱変形あるいは溶融せしめ、かつ、発泡体
を著しく変形、溶融させることなく、また、強力成分や
組織構造体繊維の高強力性を低下させない条件の範囲で
行なわれるのが好ましい。
【0035】上記の方法により、発泡体と複合布帛を強
固にかつ耐久性良く接着し、発泡体に対して有効な強化
を図ることができる。その結果、耐衝撃性を始めとし
て、好ましい耐破壊性、耐飛び散り性を付与することが
できる。また、かかる布帛の選択によっては、接着成分
のフィルム化による防水性付与効果を得ることもでき
る。 本発明により得られる発泡体は、過酷な衝撃や力
学的作用を受ける道路の噴泥防止材、各種土木用材、防
水層保護材等の建築・土木分野に好ましく適用できる。
またその他に、断熱工業分野、自動車内装材等の車両分
野、包装・梱包分野、スポーツ・雑貨分野にも副素材な
しに適用することができる。特に、強化発泡体に比べ
て、耐衝撃性のレベルが高いことから、車両の衝突事故
から身を守るための衝撃吸収板や車両バンパーなどに好
ましく使用できる。
【0036】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。
【0037】実施例において、「割合」は全て重量に基
づくものである。
【0038】実施例1 布帛として、鞘成分がスチレン80重量部/2−エチル
ヘキシルアクリレート20重量部共重合体、芯成分がナ
イロン6からなる高分子配列体繊維(繊維長:51mm、
島数:16、複合繊維のデニール:3d )を用いてカー
ド、クロスラッパーの工程を経て不織布ウェブを作製
し、次いでニードルパンチを行なって2枚の不織布を作
製した。その中間に750デニール(d)−36フィラ
メント(f)ナイロン糸からなる平織物(目付:90 g
/ m2 )を挿入して3層シートとして、さらにニードル
パンチして不織布を構成する繊維と織物がお互いに交絡
した複合布帛を作製した。
【0039】ポリスチレン発泡成形機を用いて、金型に
上記複合布帛を配設した後、発泡性ポリスチレンビーズ
を充填し、蒸気を供給して発泡成形せしめ、複合布帛が
発泡体の表裏に接着一体化した強化発泡体を得た。
【0040】かかる強化発泡体を540g のステンレス
球による落球試験を行なったところ、高さ300cmから
の落球試験においても何ら破壊は認められなかった。し
かし、従来の発泡体は、僅か30cmの高さにより全体破
壊を起し、破片が周囲に散乱した。
【0041】実施例2 実施例1と同じ不織布ウェブ2枚を用いて、その中間に
1000d−666fアラミド繊維からなる平織物(目
付:100 g/ m2 )を挿入して3層シートとして、さ
らにニードルパンチして不織布繊維と織物が交絡した複
合布帛を作製した。さらに、実施例1と同じように発泡
成形せしめ、複合布帛が発泡体の表裏に接着一体化した
強化発泡体を得た。
【0042】かかる強化発泡体は、700g のステンレ
ス球による300cmからの落球試験においても何ら破壊
は認められなかった。
【0043】実施例3 実施例1と同じ不織布ウェブ2枚を用いて、その中間に
750d−36fナイロン糸(撚数1000 T/m )か
らなる紗織物(目付50 g/ m2 )を挿入して3層シー
トとして、さらにニードルパンチして不織布繊維と織物
が交絡した複合布帛を作製した。さらに、実施例1と同
じように発泡成形せしめ、複合布帛が発泡体の表裏に接
着一体化した強化発泡体を得た。
【0044】かかる強化発泡体は、700g のステンレ
ス球による300cmからの落球試験においても何ら破壊
は認められなかった。
【0045】実施例4 実施例1と同じ不織布ウェブを用い、組織構造体として
日石合樹製品株式会社製「日石コンウエドネット、ON
3010」、発泡体として押出し発泡シート(30倍発
泡品)を用い、不織布/組織構造体/発泡体/組織構造
体/不織布のように配し大型加熱プレスによって120
℃、30秒間、2Kg/cm2 プレスし、強化発泡体を作製
した。得られた発泡体は、不織布が組織構造体の目間を
通って発泡体を強く接着し全体として強固に接着一体化
したものであった。
【0046】かかる強化発泡体は、1200g のステン
レス球による300cmからの落球試験においても何らの
損傷も認められなかった。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明は、ポリスチレン
系などの発泡体の表面に特定の複合布帛を接着すること
により、従来の発泡体の欠点である脆性を著しく改良
し、好ましい機械的性能を付与することができる。特
に、耐衝撃性を著しく向上せしめることができる。ま
た、発泡体に有効な防水性を付与することもできる。
【0048】したがって、従来の発泡体に比べて、発泡
体自身をコンパクトにして使用することが可能であり、
運搬費や格納費が節減でき、また、ダンボールなどの副
素材なしに梱包することを可能とし、資源の無駄使いや
ゴミの処理にかかわる大気汚染等の環境問題に対しても
大きな貢献を果たすことができる。また、耐衝撃性が優
れることから、車両の衝突事故から身を守るための補強
板、衝撃吸収板や車両バンパーなどに使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いることのできる芯/鞘型複合繊維
の1態様例をモデル的に示した概略斜視図である。
【図2】本発明に用いることのできる芯/鞘型複合繊維
の他の態様例をモデル的に示した概略斜視図である。
【図3】本発明に用いることのできる芯/鞘型複合繊維
の他の態様例をモデル的に示した概略斜視図である。
【図4】本発明に用いることのできるバイメタル型複合
繊維の1態様例をモデル的に示した概略斜視図である。
【図5】本発明に用いることのできる多層接合型複合繊
維の1態様例をモデル的に示した概略斜視図である。
【図6】本発明に用いることのできる多層接合型複合繊
維の他の態様例をモデル的に示した概略斜視図である。
【図7】本発明に用いることのできる多層接合型複合繊
維の他の態様例をモデル的に示した概略斜視図である。
【符号の説明】
1:複合繊維 2、2′:芯成分 3:鞘成分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:30 4F

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡体の少なくとも一表面に布帛が接着さ
    れてなる布帛強化発泡体であって、該布帛は、主として
    接着成分および強力成分からなる複合繊維および/また
    は複合糸で構成された不織布と組織構造体が複合した複
    合布帛であり、かつ、前記接着成分を介して該複合布帛
    と発泡体表面とが接着一体化されてなることを特徴とす
    る強化発泡体。
  2. 【請求項2】発泡体が、ポリスチレン系樹脂発泡体であ
    ることを特徴とする請求項1記載の強化発泡体。
  3. 【請求項3】複合繊維または複合糸が、芯/鞘型複合の
    複合繊維または複合糸であることを特徴とする請求項1
    記載の強化発泡体。
  4. 【請求項4】芯/鞘型の複合構造が、多芯/鞘型複合繊
    維であることを特徴とする請求項3記載の強化発泡体。
  5. 【請求項5】組織構造体が糸から構成され、該糸の撚数
    が700 T/m 以上であることを特徴とする請求項1記
    載の強化発泡体。
  6. 【請求項6】組織構造体が、ジオグリッドであることを
    特徴とする請求項1記載の強化発泡体。
  7. 【請求項7】組織構造体が、ジオネットであることを特
    徴とする請求項1記載の強化発泡体。
  8. 【請求項8】接着成分および強力成分からなる複合繊維
    および/または複合糸で構成された不織布と組織構造体
    が複合された複合布帛を所望形状の金型内壁に配し、潜
    在発泡成性を有する材料を同金型内に充填し、加熱して
    発泡成形と同時に不織布を構成する繊維の接着成分を熱
    変形および/または溶融せしめて、発泡体表面の一部分
    または全体に前記複合布帛を接着一体化せしめることを
    特徴とする強化発泡体の製造方法。
  9. 【請求項9】発泡成型体の表面に、主として接着成分お
    よび強力成分からなる複合繊維および/または複合糸で
    構成された不織布と組織構造体が複合された複合布帛を
    加熱状態下で圧接せしめ、前記接着成分を熱変形および
    /または溶融せしめて発泡成型体表面の一部分または全
    体に該複合布帛を接着一体化せしめることを特徴とする
    強化発泡体の製造方法。
  10. 【請求項10】発泡成型体の表面に、主として接着成分
    および強力成分からなる複合繊維および/または複合糸
    で構成された不織布と組織構造体が複合され複合布帛を
    配し、該布帛に加熱体を圧接して加熱し、不織布を構成
    する繊維の接着成分を熱変形および/または溶融せしめ
    て、発泡体表面の一部分または全体に前記複合布帛を接
    着一体化せしめることを特徴とする強化発泡体の製造方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0773311A1 (en) * 1995-11-02 1997-05-14 Hoechst Celanese Corporation Geogrid composed of polyethylene terephthalate and polyolefin bicomponent fibers and a process for the preparation thereof

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EP0773311A1 (en) * 1995-11-02 1997-05-14 Hoechst Celanese Corporation Geogrid composed of polyethylene terephthalate and polyolefin bicomponent fibers and a process for the preparation thereof

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