JPH0519050U - 電気車両の軸受装置 - Google Patents
電気車両の軸受装置Info
- Publication number
- JPH0519050U JPH0519050U JP6811291U JP6811291U JPH0519050U JP H0519050 U JPH0519050 U JP H0519050U JP 6811291 U JP6811291 U JP 6811291U JP 6811291 U JP6811291 U JP 6811291U JP H0519050 U JPH0519050 U JP H0519050U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 軸受内の潤滑用グリースの接地ブラシ側への
油分流出に起因する電食の発生を確実に防止することが
できる電気車両の軸受装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 電気車両の車軸4の軸端部が貫通する軸箱
1、この車軸4の軸端4aを支承する軸受2、軸箱1の
前蓋3内に収納され車軸4の軸端部に一部を外嵌して当
該軸端部に固定されたスリップリング5、前蓋3の前端
壁3Aに取付けられ前蓋3内に突出するブラシ箱7、ブ
ラシ箱7に保持されスリップリング5と圧接摺動する接
地ブラシ6を備える電気車両の軸受装置において、スリ
ップリング5は軸受2の内輪2aとの突合わせ端部の外
面に周方向に伸びる凹み段部5cを有し、この凹み段部
5cと内輪2aとで油分振り切り用の周方向溝を形成す
るとともにブラシ箱7側に向かって伸びる筒状延長部5
dを有し、この筒状延長部5dが接地ブラシ6を覆って
伸びていることを特徴とする。
油分流出に起因する電食の発生を確実に防止することが
できる電気車両の軸受装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 電気車両の車軸4の軸端部が貫通する軸箱
1、この車軸4の軸端4aを支承する軸受2、軸箱1の
前蓋3内に収納され車軸4の軸端部に一部を外嵌して当
該軸端部に固定されたスリップリング5、前蓋3の前端
壁3Aに取付けられ前蓋3内に突出するブラシ箱7、ブ
ラシ箱7に保持されスリップリング5と圧接摺動する接
地ブラシ6を備える電気車両の軸受装置において、スリ
ップリング5は軸受2の内輪2aとの突合わせ端部の外
面に周方向に伸びる凹み段部5cを有し、この凹み段部
5cと内輪2aとで油分振り切り用の周方向溝を形成す
るとともにブラシ箱7側に向かって伸びる筒状延長部5
dを有し、この筒状延長部5dが接地ブラシ6を覆って
伸びていることを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、電気車両用台車に設けられる軸受装置に関する。
【0002】
図2は、旧日本国有鉄道のEF81型電気機関車で使用されていたこの種の軸 受装置を示す断面図である。同図において、1は軸箱、2は軸受、3は前蓋、4 は車軸、4Aは車軸4の軸端、5はスリップリング、6は接地ブラシ、7はブラ シ箱、8はブラシ箱7内に収納されているブラシばね、9はブラシ箱7の蓋であ って、取付けボルト12で取付けられている。10は軸受2に封入された潤滑用 グリースである。
【0003】 スリップリング5は取付けボルト11で車軸4の端面に締め付け固定されてい る。ブラシ箱7は取付けボルト13で前蓋3の前端壁(内向きフランジ)3Aに 締め付け固定されている。このブラシ箱7内のブラシばね8は予負荷状態で収納 されており、接地ブラシ6に押付け力を発生し、スリップリング5の摺動面5a に接地ブラシ6を適当な接触圧力で押付けている。前蓋3とスリップリング5と の間には、複数本のグリース漏れ防止用の周方向に伸びる隙間5bが形成されて いる。
【0004】
軸受2に封入されている潤滑用グリース10が経年劣化すると、石鹸基と鉱油 分の分離が生じて鉱油分の流出が起こり、図に矢印10aで示す経路を流れてス リップリング5の摺動面5aを汚染するようになり、接地ブラシ6とスリップリ ング5の摺動面5aとを電気的に絶縁する。この結果、図示しない接地線から接 地ブラシ6を経由して車軸4→図示しない車輪→軌条への接地電流の流れが遮断 されるかたちとなり、車上搭載電気機器からの接地電流が、例えば、軸受2から 車軸4に分流するなど、軸受2の転そう面や他の機械的結合面(ピンやブッシュ 等)に流れ、電食を発生させるという問題があった。
【0005】 本考案はこの問題を解消するためになされたもので、軸受内の潤滑用グリース の油分流出に起因する電食を確実に防止することができる電気車両の軸受装置を 提供することを目的とする。
【0006】
本考案は上記目的を達成するために、請求項1では、電気車両の車軸4の軸端 部が貫通する軸箱1、この車軸4の軸端4Aを支承する軸受2、上記軸箱1の前 蓋3内に収納され上記車軸4の軸端部に外嵌して当該軸端部に固定されたスリッ プリング5、前蓋3の前端壁に取付けられ上記前蓋3内へ突出するブラシ箱7、 このブラシ箱7に保持され上記車軸4の軸端面5aにばね8で押圧される接地ブ ラシ6を備える電気車両の軸受装置において、上記スリップリング5は、上記軸 受2の内輪2aとの突き合わせ端部の外面に、周方向に伸びる凹み段部5cを有 し、この凹み段部5cと上記軸受2の内輪2aとで油分振り切り用の周方向溝を 形成するとともにブラシ箱7側に向かって伸びる筒状延長部5dを有し、この筒 状延長部5dは接地ブラシ6を覆って伸びている構成とした。
【0007】 請求項2では、スリップリング5はブラシ箱7側に向かって伸びる筒状延長部 5dを有し、この筒状延長部5dはブラシ箱7の前蓋3内への突出する部分の一 部を覆うように伸びており、上記筒状延長部5dの外周面に油止め用の周溝5e が形成される構成とした。
【0008】 請求項3では、前蓋3の前端壁3Aの内面からスリップリング5の筒状延長部 5d側に向かって突出し周方向に伸びる油受け用溝3aが形成される構成とした 。
【0009】
本考案では、スリップリングの軸受と突接する部分の外周に油分振り切り用の 凹み段部を形成するとともに接地ブラシ側にこれを覆って伸びる延長部を形成し たから、軸受内の潤滑用グリースの油分がスリップリングの外周面を伝って接地 ブラシとの摺動面へ漏れることを防止する。
【0010】
以下、本考案の1実施例を図面を参照して説明する。
【0011】 図1において、スリップリング5はブラシ箱7側に向かって、伸びる筒状延長 部5dを有し、この筒状延長部5dはブラシ箱7の凹部(前蓋3内へ突出してい る部分)7A外径より大径であって、凹部7Aのスリップリング5側の一部を覆 うように伸びており、その外周面に複数本の油止め用の周溝5eが形成されてい る。スリップリング5の軸受2側端部すなわち内輪2aとの突き合わせ端部の外 面には周方向に伸びる凹み段部5cが形成されており、この凹み段部5cと内輪 2aとで油分振り切り用の周方向溝を形成している。他の構成は図3のものと同 じである。
【0012】 この構成においては、潤滑用グリース10から分離した前記鉱油分はスリップ リング5の凹み段部5cに落ち込み、ここで堰き止めるられるので、スリップリ ング5の周面への漏出が防止される。また、鉱油分がスリップリング5の周面へ の漏出し、グリース漏れ防止用の周方向に伸びる隙間5bを通過するようなこと があっても、接地ブラシ6を覆って伸びるスリップリング5には延長部5dが形 成されており、この延長部5dにある周溝5eが鉱油分を堰とめる。
【0013】 車軸4従っスリップリング5の回転時に、遠心力によりスリップリング5の外 周面から振り飛ばされて前蓋3の内周面に付着した鉱油分は当該内周面を伝わっ て下部に流下し、前蓋3の底に溜まる。
【0014】 なお、本実施例では、延長部5dに周溝5eを形成してあるが、この周溝5e がなくても、延長部5dは鉱油分が接地ブラシ6上へ落下するのを防止する。
【0015】 図2は本考案の他の実施例を示したもので、前蓋3の前端壁3Aの内面からス リップリング5の筒状延長部5d側に向かって突出し周方向に伸びる油受け溝3 aを形成してある。
【0016】 図1の実施例では、車軸4従っスリップリング5の回転時に、遠心力によりス リップリング5の外周面から振り飛ばされて前蓋3の内周面に付着した鉱油分が ブラシ箱7の突出部7Aに伝わり、接地ブラシ6へ流れる恐れがあるが、本実施 例では、遠心力によりスリップリング5の外周面から振り飛ばされて前蓋3の内 周面に付着した鉱油分はこの内周面を伝わって油受け溝3aへ流れ、この油受け 溝3aを伝わって下部に流下し、前蓋3の底に落下してここに溜まることになる ので、鉱油分がスリップリング5と接地ブラシ6との摺動面へ漏れることを確実 に防止する。
【0017】
本考案は以上説明した通り、スリップリングの軸受と突接する部分の外周に油 分振り切り用の凹み段部を形成するとともに接地ブラシ側にこれを覆って伸びる 延長部を形成したから、軸受内の潤滑用グリースの油分がスリップリングの外周 面を伝って接地ブラシとの摺動面へ漏れることを防止することができ、接地電流 による電食防止効果を従来に比し大幅に向上することができる。
【図1】本考案の実施例を示す縦断面図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す縦断面図である。
【図3】従来の電気車両の軸受装置を示す縦断面図であ
る。
る。
1 軸箱 2 軸受 2a 軸受の内輪 3 前蓋 3A 前蓋の前端壁 3a 油受け用溝 4 車軸 5 スリップリング 5a スリップリングの摺動面 5c 油止め用凹み段部 5d 筒状延長部 5e 油止め用周溝 6 接地ブラシ 7 ブラシ箱 7A 突出部
Claims (3)
- 【請求項1】 電気車両の車軸4の軸端部が貫通する軸
箱1、この車軸4の軸端4Aを支承する軸受2、上記軸
箱1の前蓋3内に収納され上記車軸4の軸端部に一部を
外嵌して当該軸端部に固定されたスリップリング5、前
蓋3の前端壁に取付けられ上記前蓋3内へ突出するブラ
シ箱7、このブラシ箱7に保持され上記スリップリング
5の摺動面5aにばね8で押圧される接地ブラシ6を備
える電気車両の軸受装置において、上記スリップリング
5は、上記軸受2の内輪2aとの突き合わせ端部の外面
に、周方向に伸びる凹み段部5cを有し、この凹み段部
5cと上記軸受2の内輪2aとで油分振り切り用の周方
向溝を形成するとともにブラシ箱7側に向かって伸びる
筒状延長部5dを有し、この筒状延長部5dは接地ブラ
シ6を覆って伸びていることを特徴とする電気車両の軸
受装置。 - 【請求項2】 スリップリング5の筒状延長部5dの外
周面に油止め用の周溝5eが形成されていることを特徴
とする請求項1記載の電気車両の軸受装置。 - 【請求項3】 前蓋3の前端壁3Aの内面からスリップ
リング5の筒状延長部5d側に向かって突出し周方向に
伸びる油受け用溝3aが形成されていることを特徴とす
る請求項1または2記載の電気車両の軸受装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6811291U JPH0519050U (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 電気車両の軸受装置 |
| ES9201719A ES2062908B1 (es) | 1991-08-27 | 1992-08-14 | Dispositivo de cojinete para locomotora electrica |
| AU21284/92A AU641323B2 (en) | 1991-08-27 | 1992-08-26 | Bearing device for electric railway motor car |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6811291U JPH0519050U (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 電気車両の軸受装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0519050U true JPH0519050U (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=13364335
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6811291U Pending JPH0519050U (ja) | 1991-08-27 | 1991-08-27 | 電気車両の軸受装置 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0519050U (ja) |
| AU (1) | AU641323B2 (ja) |
| ES (1) | ES2062908B1 (ja) |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR542411A (fr) * | 1920-11-06 | 1922-08-11 | Usines De Roulements A Billes | Dispositif de transmission électrique pour paliers à billes de véhicules électriques sur rails |
| DE1229133B (de) * | 1962-05-08 | 1966-11-24 | Schunk & Ebe Gmbh | Erdungskontakt fuer elektrische Schienen-Triebfahrzeuge |
| DE1259373B (de) * | 1965-04-14 | 1968-01-25 | Max Frost | Erdungskontakt zur elektrischen UEberbrueckung der Achslagerung von Schienenfahrzeugen |
| FR1594731A (ja) * | 1968-10-22 | 1970-06-08 | ||
| JPS6030828A (ja) * | 1983-07-28 | 1985-02-16 | Koyo Seiko Co Ltd | 鉄道車両車軸用密封型軸受の電食防止装置 |
-
1991
- 1991-08-27 JP JP6811291U patent/JPH0519050U/ja active Pending
-
1992
- 1992-08-14 ES ES9201719A patent/ES2062908B1/es not_active Expired - Lifetime
- 1992-08-26 AU AU21284/92A patent/AU641323B2/en not_active Ceased
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| AU2128492A (en) | 1993-03-18 |
| ES2062908B1 (es) | 1998-01-01 |
| ES2062908A2 (es) | 1994-12-16 |
| AU641323B2 (en) | 1993-09-16 |
| ES2062908R (ja) | 1997-04-16 |
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