JPH05192907A - 無機質均一微小球体の製造方法 - Google Patents

無機質均一微小球体の製造方法

Info

Publication number
JPH05192907A
JPH05192907A JP784192A JP784192A JPH05192907A JP H05192907 A JPH05192907 A JP H05192907A JP 784192 A JP784192 A JP 784192A JP 784192 A JP784192 A JP 784192A JP H05192907 A JPH05192907 A JP H05192907A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inorganic
diameter
holes
microspheres
uniform
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP784192A
Other languages
English (en)
Inventor
Hikari Hirano
光 平野
Masashi Nishigaki
雅司 西垣
Masamichi Ipponmatsu
正道 一本松
Takeshi Tsuruya
毅 鶴谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LIQUID GAS KK
Osaka Gas Co Ltd
Suzukiyushi Industrial Corp
Original Assignee
LIQUID GAS KK
Osaka Gas Co Ltd
Suzukiyushi Industrial Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by LIQUID GAS KK, Osaka Gas Co Ltd, Suzukiyushi Industrial Corp filed Critical LIQUID GAS KK
Priority to JP784192A priority Critical patent/JPH05192907A/ja
Publication of JPH05192907A publication Critical patent/JPH05192907A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 膜乳化逆ミセル法を用いた無機質均一微小球
体を製造する方法であって、粒子原料を含有する水溶液
11を、厚み方向に貫通し孔径がほぼ均一である貫通孔
を有するとともに疎水性の表面を持つ多孔性ガラス板1
2を介して有機溶媒25の中に注入する。 【効果】 本発明により、無機質均一微小球体の生産性
が向上するとともに、粒子径の設定が容易となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無機質均一微小球体の
製造方法に関するものであり、詳しくは、粒子原料を含
有する水溶液を、乳化膜を介して有機溶媒に押し出して
球状逆ミセルを形成させるといった、いわゆる膜乳化逆
ミセル法により行なう無機質均一微小球体の製造方法で
あり、流体の測定に幅広く使用されているトレーサー粒
子などの微小球体を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】特公昭5
4−6251号や特公昭57−55454号に、無機質
微小球体の製造方法が示されている。すなわち、無機化
合物の水溶液に有機溶媒を混合してW/O型エマルジョ
ンとなし、このエマルジョン中に形成するエマルジョン
粒子を沈殿させて無機質微小球体を製造する方法が開示
されている。
【0003】しかし、上記した方法によれば、無機質微
小球体を、その粒子径をほぼ均一にして製造することが
困難であり、得られる無機質微小球体は粒子径が不揃い
なものであった。
【0004】そこで、上記の欠点を解決しようと、膜乳
化逆ミセル法を用いた無機質微小球体の製造方法が提案
された(特願平2−277507号)。すなわち、無機
化合物の水溶液を、表面が疎水化処理され多数の細孔を
有するミクロ多孔質膜からなるバイコールガラス(分相
ガラス)に通して有機溶媒中に圧入する方法が提案され
た。
【0005】しかしながら、前記バイコールガラスを乳
化膜として用いた場合、粒子原料を含有する水溶液が、
上記ミクロ多孔質膜の内部に入り込んで出てくるまでの
間、長さ数cmの曲がりくねった細孔の内部を通過する
ことになるので、大きな圧損が生じ、特に粒子径の小さ
な無機質微小球体を製造する場合や、粘性の大きな原料
水溶液を用いる場合には、単位時間当たりの生産量が非
常に少なく、乳化膜の寿命も短かいという問題があっ
た。また、膜乳化逆ミセル法を利用しなかった場合と比
較して、得られる無機質微小球体の粒度分布はある程度
狭くなったが(粒子径が揃うようになったが)、まだま
だ満足のいくものではなかった。
【0006】そこで、これらの問題を解決するために、
発明者らは次のような方法を提案した(特願平3−18
0752号)。すなわち、厚み方向に貫通し、孔径がほ
ぼ均一である貫通孔を有するととともに疎水性の有機高
分子膜を乳化膜として用いる方法を提案した。そして、
前記高分子膜として、ポリカーボネート等からなる膜に
放射線を照射したのちアルカリでエッチングすることに
より貫通孔をあけた高分子膜、あるいはポリイミド等の
膜にレーザー照射により貫通孔をあけた高分子膜などが
示されている。
【0007】しかしながら、前者の場合には、(1)放
射線がランダムに入射されることより貫通孔相互間の距
離が一定せず、2つの貫通孔が近すぎて存在する場合に
は、エマルジョン径のバラツキの原因となること、
(2)貫通孔の孔径が±10%程度の範囲でばらつい
て、結果的にエマルジョン径のバラツキの原因となるこ
と、(3)孔径の10μm以上のものは製作歩留まりが
低いこと、などの欠点があった。
【0008】また、後者の場合には、そのようなものが
企業で商品化されていないため、製作コストが高くつく
という欠点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段と作用】上記の問題点を解
決するために、次のような手段を講じた。すなわち、本
発明の無機質均一微小球体の製造方法は、粒子原料を含
有する水溶液を有機溶媒中に注入して、粒子径0.01
〜500μmの無機質均一微小球体を製造する方法であ
って、前記水溶液を、厚み方向に貫通し孔径がほぼ均一
である貫通孔を有するとともに疎水性の表面を持つ多孔
性ガラスを介して有機溶媒中に注入することにより、前
記有機溶媒中にほぼ均一な径を有する多数のエマルジョ
ン粒子を形成させ、前記エマルジョン粒子1個から無機
質均一微小球体1個を製造する方法である。
【0010】粒子原料を含有する水溶液を、厚み方向に
貫通し孔径がほぼ均一な貫通孔を持つ多孔性ガラスを介
して有機溶媒中に注入することにより、大幅に前記多孔
性ガラスの圧損を減少させることができる。例えば、開
孔部の直径が0.5μmであり、厚みが15μmのもの
を乳化膜として使用した場合を考えると、従来のミクロ
多孔質膜の場合には、細孔の長さは約1cmとなるのに
比べ、本発明の多孔性ガラスのそれは、ほぼ厚みと同
一、つまり15μmであり、細孔の密度が同一の場合に
は、圧損は約600分の1と減少する。このように圧損
の制約が小さくなれば、無機質均一微小球体の生産性を
向上させることができる。
【0011】前記多孔性ガラスにおける貫通孔相互間の
距離は、貫通孔径の3倍以上で、ほぼ均一に分布してい
ることが好適である。このような多孔性ガラスにあって
は、2つの貫通孔が近すぎることにより各孔から生成す
るエマルジョン同志が干渉して大きなエマルションが生
成すること、を防ぐことができ、得られる粒子の径の均
一性が向上する。
【0012】また、多孔性ガラスにおける貫通孔の孔径
の分布は、できるだけ狭い方が好適であり、特に限定は
ないが、90%以上の貫通孔の孔径が、該貫通孔の平均
径±5%の範囲内に入っていることが好ましく、99%
以上が平均径±5%の範囲内に入っていることがさらに
好ましい。
【0013】本発明で使用する乳化膜の素材であるガラ
スとしては特に限定はなく、石英ガラス、ソーダ石灰ガ
ラス、ホウケイ酸ガラス、鉛ガラスなどが挙げられる。
これらのうち、SiO2をより多く含むものが好まし
く、ほぼ100%SiO2である石英ガラスが耐薬品性
に優れているという点でさらに好ましい。
【0014】本発明で使用する多孔性ガラスとしては、
厚み方向に貫通し孔径がほぼ均一である貫通孔を有する
ものであれば、どのようなものでも構わず、またその製
造方法についても特に限定はない。例えば、ガラスを板
状、膜状に成形したのち、これに貫通孔を形成させる方
法を採っても構わない。貫通孔を形成させる方法として
は、従来公知の技術、例えば、ダイヤモンドの刃先を用
いて精密ボール盤で穿孔する技術を用いても構わない。
しかしながら、前記ボール盤を用いる場合は生産性が低
く、かつ100μm以下の孔をあけるのは困難であると
いう欠点はある。
【0015】また、次のような方法で多孔性ガラスを製
造することも可能である。すなわち、図3〜図5に示す
ように、直線上に延びた軸芯部(コア部)50と、該軸
芯部50を被覆するシリカ系ガラスからなる被覆部(ク
ラッド部)52とを備えた繊維54の多数(図3参照)
を集束する(図4参照)。この集束体56を加熱して被
覆部52の表面を溶解する。これにより、1つの繊維5
4と他の隣接する繊維54とを溶着するとともに両者間
の隙間58を埋めることができる(図5参照)。このよ
うにして得られた繊維の集合体60を加熱し、引き抜
き、押し出しなどの機械的操作により均一に延伸させる
と、目的の軸芯部径を持つ集合体が得られる。この集合
体を繊維に垂直な方向に所定の厚さに切断することによ
り、板状、薄板状、膜状の集合体が得られる。前記集合
体の軸芯部を酸、水等の物質(前記被覆部52には影響
を及ぼさないもの)によって溶かして浸出させるといっ
た化学的操作により取り除く。このようにして、得られ
た繊維集合体62においては、前記軸芯部50の部分が
取り除かれたことにより貫通孔が形成しており、この結
果、板状、薄板状あるいは膜状の多孔性ガラスを得るこ
とができる。
【0016】なお、上記したような、軸芯部50と被覆
部52とを備えた繊維54を製造する方法としては、特
開昭61−26534号、特開昭61−83643号、
特開昭62−252337号、特開平1−56338号
公報などに開示されている、中空ガラス繊維を製造する
技術を利用する方法や、特開平1−192736号、特
開平2−229732号各公報に開示されている、コア
部およびクラッド部からなるガラス繊維を製造する方法
を利用してもよいし、その他の従来公知な方法を利用し
ても構わない。
【0017】上記多孔性ガラスの製造方法によれば、前
記クラッド部の厚みあるいはコア部の直径を変えること
により、多孔性ガラスにおける貫通孔相互間の距離を自
在に変えることができ、前記した延伸工程の条件を制御
することにより、前記貫通孔相互間の距離を一定となる
ように設定できるとともに、90%以上の貫通孔の孔径
を、該貫通孔の平均孔径±5%の範囲内に入れることも
可能となる。
【0018】また、多孔性ガラスを製造する方法におい
て、上述したような方法を使用すれば、最終的に得られ
る多孔性ガラスにおける孔径の設定が容易となる。つま
り、前記軸芯部が最終的に貫通孔となるので、この軸芯
部の直径を適宜調節すれば、それに応じた直径を有する
貫通孔を形成させることができ、直径0.5μm以下の
貫通孔を有する多孔性ガラスの製造も可能となる。多孔
性ガラスにおける貫通孔の孔径の設定ができれば、これ
を介して製造される無機質均一微小球体の粒子径の設定
も容易となる。また、強度を考慮した多孔性ガラスの厚
みの設定も自由にできる。また、製造コストも比較的低
く(同一の孔径を有したもの同士を比較すれば、例えば
孔径1.0μmの場合には約1/15、孔径20μmの
場合には約1/100であり)実用的である。さらに、
貫通孔の開孔周縁部(エッジ)を立たせることができ、
言い換えれば、貫通孔を開孔部まで均一にすることがで
き、粒子前駆体である水溶液粒子が有機溶媒側の開孔部
付近で径大化するようなおそれはなく、多孔性ガラスの
貫通孔の孔径に相当する微小球体を製造することができ
る。
【0019】なお、上記方法により製造されたと強く示
唆される多孔性ガラスとして、浜松ホトニクス(株)よ
り販売されている「液体・ガスフィルタ用キャピラリプ
レート」があり、もちろん、本発明に用いる乳化膜とし
て好適に使用し得る。
【0020】本発明で使用する粒子原料を含有する水溶
液は、アルカリ金属の珪酸塩、炭酸塩、リン酸塩、硫酸
塩、アルカリ土類金属のハロゲン化物並びに銅族元素及
び鉄族元素の硫酸塩、塩酸塩、硝酸塩からなる群より選
ばれた無機化合物の少なくとも1種を含む濃度0.3m
ol/リットル〜飽和の水溶液を使用し得る。
【0021】用いる多孔性ガラス板が疎水性を有してい
るのであれば、あえて疎水化処理する必要はないが、疎
水性を有していない場合には、表面を疎水化処理する必
要がある。
【0022】疎水化処理する手段としては特に限定はな
く、ジメチルポリシロキサンやメチルハイドロジェンポ
リシロキサン等の熱硬化性シリコーンオイル、シリコー
ンエマルジョン、シリコーンレジン等のシリコーン樹
脂、メチルトリメトキシシラン、ヘキサメチルジシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、トリメチルクロロシラ
ン等のシランカップリング剤、ジハイドロジェンヘキサ
メチルシクロテトラシロキサン、トリハイドロジェンペ
ンタメチルシクロテトラシロキサン等の環状シリコーン
化合物、イソプロピルトリステアロイルチタネートやイ
ソプロピルトリ(N−アミノエチル−)チタネート等の
チタネート系カップリング剤、アセトアルコキシアルミ
ニウムジイソプロピレート等のアルミニウム系カップリ
ング剤、フッ素シリコーンコーティング剤、フッ素系コ
ーティング剤、などで処理する方法が挙げられ、この中
には、シロキサンのプラズマ重合による方法も含まれ
る。
【0023】本発明で使用する有機溶媒として何を使用
するかは特に限定はないが、水に対する溶解度が5%以
下である有機溶媒を使用することが好ましい。その具体
例を以下に列挙する。
【0024】脂肪族炭化水素類;n−ヘキサン、イソヘ
キサン、n−ヘプタン、イソヘプタン、n−オクテン、
イソオクテン、ガソリン、石油エーテル、灯油、ベンジ
ン、ミネラルスピリットなど。
【0025】脂環式炭化水素類;シクロペンタン、シク
ロヘキサン、シクロヘキセン、シクロノナンなど。
【0026】芳香族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、
キシレン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、クメ
ン、メシチレン、テトラリン、スチレンなど。
【0027】エーテル類;プロピルエーテル、イソプロ
ピルエーテルなど。
【0028】ハロゲン化炭化水素;塩化メチレン、クロ
ロホルム、塩化エチレン、トリクロロエタン、トリクロ
ロエチレンなど。
【0029】エステル類;酢酸エチル、酢酸−n−プロ
ピル、酢酸イソプロピル、酢酸−n−ブチル、酢酸イソ
ブチル、酢酸−n−アミル、酢酸イソアミル、乳酸ブチ
ル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピ
オン酸ブチル、酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸ブチルな
ど。
【0030】上記有機溶媒は、単独で使用してもよく、
2種以上を併用しても構わない。
【0031】上記有機溶媒に界面活性剤を配合する場
合、その界面活性剤としては、非イオン系のものである
という以外は特に限定はない。その好ましい具体例を以
下に列挙する。
【0032】ポリオキシエチレンソルビタン脂肪族エス
テル系;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、
ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリ
オキシエチレンソルビタントリステアレート、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレ
ンソルビタントリオレート、ポリオキシエチレンソルビ
タンステアレートなど。
【0033】ポリオキシエチレン高級アルコールエーテ
ル系;ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキ
シエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステア
リルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、
ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、ポリ
オキシエチレンノニルフェノールエーテルなど。
【0034】ポリオキシエチレン脂肪族エステル系;ポ
リオキシエチレングリコールモノラウレート、ポリオキ
シエチレングリコールモノステアレート、ポリオキシエ
チレングリコールステアレート、ポリオキシエチレング
リコールモノオレートなど。
【0035】グリセリン脂肪族エステル系;ステアリン
酸モノグリセライド、オレイン酸モノグリセライドな
ど。
【0036】ポリオキシエチレンソルビトール脂肪族エ
ステル系;テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビ
ットなど。
【0037】上記界面活性剤は、単独で使用してもよ
く、2種以上を併用しても構わない。界面活性剤の使用
量としては、用いる有機溶媒の10重量%程度以下が好
ましく、0.1〜3重量%程度がさらに好ましい。
【0038】有機溶媒中に形成した多数のエマルジョン
粒子を微小球体に至らしめる方法としては、エマルジョ
ン粒子を含む有機溶媒に該エマルジョン粒子を沈殿させ
ることができるような沈殿剤を加え、粒子の前駆体であ
る沈殿物を形成させ、この沈殿物を焼成して粒子を得る
方法と、重合前の粒子原料を含むゾルを有機溶媒中でゾ
ルのエマルジョン粒子としたのち、重合反応を促進させ
て前記ゾルのエマルジョン粒子をゲル化して沈殿させ、
この沈殿物を乾燥して、焼成する方法とがある。後者の
方法は、前者の方法に比べ、得られた無機質均一微小球
体は不純物を含みにくい、微小球体における細孔の孔径
のコントロールが容易となる、といったメリットがあ
り、このようにして得られた球体は、例えば液体クロマ
トグラフィー用の充填剤などの用途に適している。
【0039】エマルジョン粒子を沈殿させることのでき
るような沈殿剤を含む水溶液としては、アルカリ土類金
属のハロゲン化物、無機酸、有機酸、無機酸のアンモニ
ウム塩、有機酸のアンモニウム塩およびアルカリ金属の
炭酸塩からなる群より選ばれた少なくとも1種の水溶液
であり、その具体例としては、重炭酸アンモニウム、硫
酸アンモニウム、塩化カリウム、炭酸水素カリウム等の
水溶液が挙げられるが、これによって限定されるもので
はない。上記水溶液は、0.05mol/リットル〜飽
和濃度で使用することが好ましく、0.1〜2.0mo
l/リットルで使用することがさらに好ましい。
【0040】また、重合反応を促進させる方法として
は、加熱する方法、重合促進剤を添加する方法、光を照
射する方法などがある。
【0041】本発明により得られる微小球体は多数の細
孔を有するものであるが、前記細孔の孔径を容易にコン
トロールするために、次のような手段を講じても構わな
い。すなわち、水溶性有機高分子化合物を加えた粒子原
料含有水溶液(例えばシリカゾル)を、厚み方向に貫通
し孔径がほぼ均一である貫通孔を有するとともに疎水性
の表面を持つ多孔性ガラスを介して有機溶媒中に注入す
る。得られたゾルのエマルジョン粒子を、重合反応を促
進させて(上記方法参照)ゲル化してゲル微粒子とな
し、該ゲル微粒子を水洗、乾燥、焼成して微小球体を得
る。このようにすれば、前記微小球体における細孔の孔
径を容易にコントロールでき、細孔の孔径がほぼ均一な
多孔質SiO2球状微粒子からなる無機質均一微小球体
を得ることができる。
【0042】前記水溶性有機高分子化合物としては特に
限定はなく、ポリエチレングリコール、ポリスチレンス
ルホン酸ナトリウム、ポリアクリル酸、ポリアクリルア
ミン、ポリエチレンイミン、ポリエチレンオキシド、ポ
リビニルピロリドンなどが挙げられる。水溶性有機高分
子化合物を使用する場合の配合量としては特に限定はな
く、重合前の粒子原料の重量の10〜500%であるこ
とが好ましい。
【0043】本発明により製造された無機質均一微小球
体は、既に述べた液体クロマトグラフィー用充填剤のほ
か、レーザードップラー流速計などによって行なう流体
の計測に用いるトレーサー粒子、ガスクロマトグラフィ
ー用の充填剤、液晶用スペーサとして使用することがで
きる。
【0044】また、除放性無機質マイクロカプセル壁材
として芳香剤、染料、殺菌剤、殺虫剤、虫獣類の忌避
剤、ビタミン剤、食品、栄養剤、医薬品、消臭剤、接着
剤、液晶などを包含し、多くの分野に幅広く利用でき
る。
【0045】体質顔料として化粧料、塗料、プラスチッ
ク、インキ、及びフィルム等の付着防止剤等の分野にも
利用できる。
【0046】顔料、染料などの着色物質を包含させて均
一な着色微小球体とすることも可能であるために、化粧
料、インキ、プラスチックの添加剤として優れた効果が
ある。磁気テープ並びに触媒としても優れた性能が期待
される。
【0047】
【発明の効果】本発明の無機質均一微小球体の製造方法
によれば、用いる多孔性ガラスに形成している孔が厚み
方向に貫通した貫通孔であるため、前記貫通孔に水溶液
が通過する際に大きな圧損が生じるおそれはなく、粒子
径の小さい無機質微小球体を製造する場合や、粘性の大
きな原料水溶液を用いる場合でも生産性が低下するよう
な心配はなく、乳化膜の寿命の長期化も図れる。また、
粒子径の不揃いが生じるようなおそれもなく、粒度分布
の極めて狭い無機質均一微小球体を得ることができる。
【0048】
【実施例】以下、本発明をより一層明らかにするため、
実施例を挙げて説明する。
【0049】実施例1 厚み方向に多数の貫通孔を有するシリカ系多孔性ガラス
板(孔径2μm。厚み1mm。貫通孔相互間の距離が貫
通孔の孔径の3倍以上でほぼ均一であり、99%以上の
貫通孔の孔径が、該貫通孔の平均径±5%の範囲内に入
っている。浜松ホトニクス(株)製、液体・ガスフィル
タ用キャピラリプレート、1991年6月発行の暫定資
料参照。)を加熱して乾燥させ、室温でトリエチルクロ
ロシランの10重量%トルエン溶液に浸してシランカッ
プリング処理することにより、前記シリカ系多孔性ガラ
ス板の表面を疎水化処理した。
【0050】上記シリカ系多孔性ガラス板を乳化膜とし
て、図1に示すような乳化装置に装着し、珪酸ナトリウ
ム4%水溶液を、ポリオキシエチレン(20)ソルビタ
ントリオレート20g/リットルのヘキサン溶液800
mlの中にシリンジポンプを用いて圧入した。圧入時の
条件は、圧入量毎分1g/cm2、温度25℃であっ
た。これにより、溶液中に多数のエマルジョン粒子が形
成した。
【0051】ここで、図1に示した装置を簡単に説明す
る。符号10は、定量シリンジポンプ部である。この定
量シリンジポンプ部10の先端部にシリカ系多孔性ガラ
ス板12が装着されている。符号14は、前記シリカ系
多孔性ガラス板12を支持するための支持網である。符
号16は、筒状の反応容器であって、前記定量シリンジ
ポンプ部10と連結するものである。符号20は、送入
管であって、定量ポンプ22により有機溶媒ビーカー2
4中の有機溶媒25を前記反応容器16の中に供給する
ことができる。しかるに、粒子原料を含有する水溶液1
1を、前記定量シリンジポンプ部10により、定量的に
反応容器16内の有機溶媒25に注入することができ
る。多数のエマルジョン粒子が形成した反応容器16内
の有機溶媒は、送出管26により再度有機溶媒ビーカー
24に戻されることになる。
【0052】多数のエマルジョン粒子が形成した溶液
を、予め溶解しておいた1.5mol/リットルの重炭
酸アンモニウム溶液1リットルに加えると、次第に水不
溶性の沈殿物が形成しだした。その後、2時間放置し、
濾過分離し、水洗、メタノール洗浄後、110℃で24
時間乾燥した。こうしてシリカ微小球体を得た。
【0053】得られたシリカ微小球体は、直径2.4〜
2.7μmの範囲内に体積基準で90%が入り、平均粒
子径は2.5μmであった。
【0054】また、この膜は30時間以上の使用に耐え
た。
【0055】得られたシリカ微小球体における細孔は、
50〜1,000オングストロームの範囲に広く分布し
ていた。
【0056】比較例1 平均孔径0.5μmのバイコールガラス(CaO−B2
O3−SiO2−Al2O3−Na2O−MgO系の円
筒型ミクロ多孔質膜)を図2に示す乳化装置に装着した
以外は、実施例1と同じ条件にしてシリカ微小球体を製
造した。すなわち、粒子原料を含有する水溶液を前記バ
イコールガラスを介して有機溶媒に圧入した。なお、図
2における各々の符号は以下のことを示す。すなわち、
31はバイコールガラス、32はモジュール、33はポ
ンプ、34は圧力計、35は油相ライン、36は水相ラ
イン、37は油相タンク、38は水相タンク、39は加
圧用タンク、40は圧力ゲージである。
【0057】得られたシリカ微小球体の平均粒子径は、
実施例1と同様2.5μmであったが、粒径分布は1.
0〜4.0μmの範囲に体積基準で90%が入り、実施
例のものに比べ幅広いものであった。
【0058】また、この時の乳化速度は、単位面積当た
り実施例1の約20分の1であり、圧損は約100倍で
あった。
【0059】乳化膜として使用したバイコールガラスの
寿命は、5時間であり、実施例1のものと比して極めて
短かった。
【0060】比較例2 中性子線を照射し、その結果生じた欠陥をアルカリ水溶
液によりエッチングすることにより、厚み方向に貫通す
る孔径のほぼ均一な貫通孔を多数設けた高分子樹脂薄膜
(商品名;ニューロポアフィルター、ゼネラル・エレク
トリック社製)を、乳化膜として使用したという以外
は、実施例1と同様にしてシリカ微小球体を製造した。
【0061】得られたシリカ微小球体の平均粒子径は、
実施例1と同様2.5μmであったが、粒径分布は1.
5〜3.3μmの範囲に90%が入り、実施例に比べ幅
広いものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1、2および比較例2を実施するに際し
使用する製造装置の概略説明図である。
【図2】比較例1を実施するに際し使用する製造装置の
概略説明図である。
【図3】多孔性ガラスの一製造例を示す略示説明図であ
って、使用する多数の繊維の斜視図である。
【図4】前記繊維を多数集束させてなる集合体の正面図
である。
【図5】前記集合体における個々の繊維を溶着させた状
態を示す正面図である。
【符号の説明】
11……粒子原料を含む水溶液 12……シリカ系多孔性ガラス板 25……有機溶媒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 光 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 西垣 雅司 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 一本松 正道 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 鶴谷 毅 大阪市西区京町堀一丁目4番22号 株式会 社リキッドガス内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒子原料を含有する水溶液を有機溶媒中に
    混入して、粒子径0.01〜500μmの無機質均一微
    小球体を製造する方法であって、 前記水溶液を、厚み方向に貫通し孔径がほぼ均一である
    貫通孔を有するとともに疎水性の表面を持つ多孔性ガラ
    スを介して有機溶媒中に注入することにより、前記有機
    溶媒中にほぼ均一な径を有する多数のエマルジョン粒子
    を形成させ、前記エマルジョン粒子1個から無機質均一
    微小球体1個を製造することを特徴とする無機質均一微
    小球体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記多孔性ガラスにおける貫通孔相互間の
    距離が、貫通孔の孔径の3倍以上でほぼ均一であること
    を特徴とする請求項1に記載の無機質均一微小球体の製
    造方法。
  3. 【請求項3】前記多孔性ガラスにおける90%以上の貫
    通孔の孔径が、該貫通孔の平均径±5%の範囲内に入っ
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の無機
    質均一微小球体の製造方法。
JP784192A 1992-01-20 1992-01-20 無機質均一微小球体の製造方法 Pending JPH05192907A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP784192A JPH05192907A (ja) 1992-01-20 1992-01-20 無機質均一微小球体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP784192A JPH05192907A (ja) 1992-01-20 1992-01-20 無機質均一微小球体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05192907A true JPH05192907A (ja) 1993-08-03

Family

ID=11676839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP784192A Pending JPH05192907A (ja) 1992-01-20 1992-01-20 無機質均一微小球体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05192907A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005028358A (ja) * 2003-06-18 2005-02-03 Asahi Glass Co Ltd 無機質球状体の製造方法及び製造装置
JP2005205338A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Dainippon Toryo Co Ltd 単分散粒子の製造方法
JP2006082029A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Dainippon Toryo Co Ltd 単分散粒子の製造方法
JP2007038117A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Fujifilm Holdings Corp 粒子製造方法
JP2007245151A (ja) * 2007-04-06 2007-09-27 Dainippon Toryo Co Ltd 単分散粒子の製造方法
WO2008126477A1 (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Powdertech Co., Ltd. 無機粒子含有エマルション及び無機粒子含有エマルションを用いた粒子の製造方法
WO2009098795A1 (ja) * 2008-02-08 2009-08-13 Covalent Materials Corporation セラミックス微粒子の製造方法及びそれに用いられるセラミックス微粒子の製造装置
US8221882B2 (en) 2003-06-18 2012-07-17 Asahi Glass Company, Limited Process and apparatus for producing inorganic spheres
WO2021002072A1 (ja) * 2019-07-04 2021-01-07 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 液相噴出用ノズル
CN115231578A (zh) * 2022-08-31 2022-10-25 南通裕弘分析仪器有限公司 一种单分散二氧化硅微球的制备方法

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005028358A (ja) * 2003-06-18 2005-02-03 Asahi Glass Co Ltd 無機質球状体の製造方法及び製造装置
US8221882B2 (en) 2003-06-18 2012-07-17 Asahi Glass Company, Limited Process and apparatus for producing inorganic spheres
JP2005205338A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Dainippon Toryo Co Ltd 単分散粒子の製造方法
JP2006082029A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Dainippon Toryo Co Ltd 単分散粒子の製造方法
JP2007038117A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Fujifilm Holdings Corp 粒子製造方法
WO2008126477A1 (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Powdertech Co., Ltd. 無機粒子含有エマルション及び無機粒子含有エマルションを用いた粒子の製造方法
JP5622142B2 (ja) * 2007-03-30 2014-11-12 パウダーテック株式会社 無機粒子含有エマルション及び無機粒子含有エマルションを用いた粒子の製造方法
JP2007245151A (ja) * 2007-04-06 2007-09-27 Dainippon Toryo Co Ltd 単分散粒子の製造方法
US8206623B2 (en) * 2008-02-08 2012-06-26 Covalent Materials Corporation Process for producing ceramic fine particles, and ceramic fine particle producing apparatus used therein
JP2009184890A (ja) * 2008-02-08 2009-08-20 Covalent Materials Corp セラミックス微粒子の製造方法及びそれに用いられるセラミックス微粒子の製造装置
WO2009098795A1 (ja) * 2008-02-08 2009-08-13 Covalent Materials Corporation セラミックス微粒子の製造方法及びそれに用いられるセラミックス微粒子の製造装置
WO2021002072A1 (ja) * 2019-07-04 2021-01-07 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 液相噴出用ノズル
JP2021010861A (ja) * 2019-07-04 2021-02-04 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 液相噴出用ノズル
JP2024038461A (ja) * 2019-07-04 2024-03-19 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 液相噴出用ノズル
US12090453B2 (en) 2019-07-04 2024-09-17 Japan Atomic Energy Agency Nozzle for liquid phase ejection
CN115231578A (zh) * 2022-08-31 2022-10-25 南通裕弘分析仪器有限公司 一种单分散二氧化硅微球的制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3051945B2 (ja) 無機質均一微小球体、及びその製造方法
US5278106A (en) Inogranic particulate material comprising fine balls of uniform size and process for producing same
CN101279232B (zh) 基于微流体的微球制备方法
Quevedo et al. Interfacial polymerization within a simplified microfluidic device: capturing capsules
JP6210070B2 (ja) 球状粒子の製造方法
JPH0295433A (ja) エマルションの製造方法
US7022300B2 (en) Process for producing inorganic spheres
WO2005020659A2 (en) Microchemical method and apparatus for synthesis and coating of colloidal nanoparticles
CN103374141B (zh) 一种基于微流控芯片制备蜂窝状聚合物微球的方法
CN117504749A (zh) 一种基于微流控可控光固化技术的水凝胶中空微球的制备方法及其产品和应用
JP2012210562A (ja) ミキシング効率に優れる、結晶微粒子の製造方法およびその装置
CN109939621B (zh) 一种利用液相界面穿越制备单颗粒均匀包覆壳层的方法
JP4193626B2 (ja) 無機質球状体の製造方法
CN114699999A (zh) 一种基于微流控液滴的核壳二氧化硅微球制备方法
CN100430123C (zh) 无机质球状体的制造方法以及制造装置
CN109265711A (zh) 一种聚合物粒子的制备方法
JP2004188376A (ja) 無機質球状体の製造方法
Nemoto et al. Unimodal sized silica nanocapsules produced through water-in-oil emulsions prepared by sequential irradiation of kilo-and submega-hertz ultrasounds
JPH05240A (ja) 無機質均一微小球体の製造方法
JP3318001B2 (ja) 微小セルロース系凝固粒子の連続製造方法
JP4767504B2 (ja) 無機質球状体の製造方法及び製造装置
JP4616602B2 (ja) 単分散粒子の製造方法
CN121042114A (zh) 一种基于顶置搅拌方式连续量化制备单分散微液滴/微球的方法、装置及应用
CN120662173A (zh) 一种用于强化传质的气泡形成和运动的调控系统
Goran Emulsification using microporous membranes

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010123